――身体も精神も昂って、それでいて酔っているのか地に足がつかない。脚が震えて力がうまく入らないのだ。
SNSアプリで出会った少女、ユイを部屋に招き入れると彼女はすぐに身体を重ねてきてキスを求めてきた。いきなり舌を絡めてきて驚いたが、すぐに応えて何度も少女の小さな舌を吸う。唾液が垂れてしまうのも気にせず求め続ける。
家に来る前に様々な店を巡っていた時は年相応の振る舞いをしていた少女が、自分を求めてきたという異様な事態に興奮して、歯止めが利かなかった。
やがて息が苦しくなってお互いに離れた。口元から唾液の糸が繋がり、荒い息遣いをしているユイの姿にずっと興奮していた俺は、彼女の小さい胸に手を伸ばして愛撫する。くすぐったそうに囀りながら服を、下着を脱いでいく少女に目が釘付けになりつつ俺も衣服を脱ぎ捨てた。
そしてまたキスをしながら、ユイの身体をゆっくりとベットに寝かしつける。シャワーを浴びようとか、性的な話題から少しずつ高めようとか考えていたのが、突然のキスで全て消え失せてしまった。もう少女を、ユイを貪りたいとしか考えられない。
横たえる少女の裸体は白く美しかった。動画や写真で何度も見たはずなのに、まるで違う存在に思えるほど輝いて見える。ずっと眺めていたくなる芸術的な美しさだが、ユイは彫刻でも絵画でもない。彼女はベッドに横たわりながら俺に腕を伸ばしてきた。
「早くきてください……もっと、愛してください❤」
ユイの声に誘われるままに応じる。胸を、お腹を、恥部を愛撫してキスを求められれば応じる。とっくに限界まで屹立している俺のペニスを彼女はゆっくりと円を描くように撫でる。すでにカウパーが出ていてニチニチと水音が立つ。
「コウヘイさん。私の上に被さってください……そのままだと寒いですよ?」
「――あぁ……」
焦らしていたつもりが、焦らされていたのは俺の方だった。もう身体も心も限界に近付いていた俺は、少女の上に覆いかぶさり、自分のペニスを彼女の恥部にこすりつける。ここに来て少女の身体の小ささに、膣穴の小ささに行為を続けることに躊躇いが生まれた。
けれどその躊躇いは許されない。ユイは俺のペニスを優しく掴むと、ゆっくり撫でながら自分の膣穴へと導いてきた。
「もう我慢しなくていいんです。ほら、ここに。早く入れてください❤」
――やめろ
頭の中にわずかに残った理性が制止する声が聴こえた。だが、俺もユイもお互いに求めていて止まる気なんてなかった。彼女の小さな膣穴を指でほぐしながら拡げてペニスをあてがい、濡れているのを確認してからゆっくりと挿入させていく。やはり小さいためか、少し入れた先でペニスが止まる。
「んっ……! お願い、です……止めないで。全部、入れて。一気に差し込んで……❤」
少女の甘い声が耳から脳へと浸透していく。自分の身体なのに、彼女の言いなりになっていた。ペニスの先端だけで止めていた動きを、一気に奥へと突き入れた。
「あぁ、んんっ……! 中に、入って、きた……! 奥まで、入って、ますね……❤」
息を荒くしながらユイは涙を滲ませ苦しげに喘ぎ、けれどどこか恍惚とした笑みを浮かべながら伝えてくる。繋がっている部分にわずかだが血が出ていた。これほど綺麗な少女が、いまだ誰の手にも渡らず汚れていなかった事に少なからず驚いた。
SNSアプリで出会いを求めるのだから、どんなに若くてもとっくに経験済みだろうという思っていただけに、この事実は俺の精神をさらに昂らせるには充分すぎた。さらに彼女は俺の首に両腕を絡めて、耳元に唇を寄せて囁いてくる。
「最後までしてください……私みたいな小さい子、好きなんですよね?」
心なしか膣が狭まり圧迫感が増した。いや、単純に興奮するあまり限界を迎えそうになっているからそう感じるのかもしれない。想像以上に狭い少女の膣中に自分のペニスを挿入した事実は、幼さの残る少女を抱いたという現実は、それだけで達してしまうほどの快感を俺に与えていた。
そして、ユイは決して俺を逃そうとしなかった。
「んっ……動いてください。いくらでも出していいですから、ね❤」
少女の囁きと柔らかな肌の重なりは俺の茹った頭を容易く喰い破り、脳に残っていたわずかな理性を啜っていく。
――やめろ……やめてくれ!
「我慢しなくいいんですよ? 私も望んでいるんですから……あなたの、たくさん欲しいんです❤」
理性が必死に抗おうとしているが、少女の甘い囁きと匂いが、身体を撫でる手付きが残された最後の理性まで吸い尽くした。もう我慢なんて出来なかった。少女に誘われるままに俺は腰を何度も打ち付けていく。生々しい水音が部屋に響き、それに伴って喘ぐ少女の痴態に興奮して、ますますのめり込んでいく。処女で不慣れだろうとか、幼い少女を犯す罪悪感なんて考えることが出来ないほどに。
身体が震えて限界であると知らせてくる。ゆっくりと小さな膣中からペニスを引き抜こうとしたのは、理性が残っていたためではなく、本能的なものからだ。このまま中に出しては「完全に捕食」されると感じたため。
捕食される。何に捕食されるというのか。そんなもの決まっている。それは――
「抜かなくていいんですよ? ほら、中に入れて❤ 全部、ぜーんぶ、出して……❤」
少女の声と頬を撫でる手が先程まで考えたもの、感じたものを削り取っていく。俺はまた腰を何度も打ち付けていき、あっという間に限界を迎えた。それを察したユイは両腕を俺の首に回して離れまいと強く抱き着いてくる。
「~~っ!! 中に、入ってる……❤」
思いきり少女の膣の奥にペニスを打ち付けて、そのまま一滴も残さず出し切るほど射精する。自分で自慰をした時とは比較できないほどの快感と長い射精の余韻に、ただただ酔いしれるばかりだった。ようやく終わったと思えば、またユイが腰をくねらせて射精を促し始めた。
「まだ一回だけですよ……❤ まだ、足りないですよね?」
紅潮した少女の笑みは、妖艶であり有無を言わさぬ迫力があった。射精を終えたばかりで辛いのに、俺の身体は少女の言いなりになってまた腰を振り小さな身体を貪り始める。出したばかりの精液が潤滑油となって、さっきまで狭くて擦り付けるだけで精一杯だった膣中は、スムーズに前後運動が出来るようになっていた。
腰を打ち付ける音に応じて挙がる少女の嬌声が射精感と精神を高めていく。
「あっ、あっ……❤ さっきより、求めてきて、ますね……❤」
大の大人が少女に覆いかぶさり、貪っている。傍目から見れば、いや主観的な見方をしても幼い少女を性的に搾取しているのは明らかだ。なのに、なぜだろうか。
「~~っ! 私も、イッちゃった……❤ はぁ、はぁ……んっ! もっと、ください……❤」
少女の嬌声に、手付きに、腰使いに誘導されるまま、俺はあっさりとまた膣中に射精する。それでもユイは俺を離してくれない。射精した快感と痛いほどの快楽が抜けきれない内にまた腰を打ち付けていく。
性的搾取しているのは俺の方で、襲われているのはユイだ。いいように少女が犯されている構図のはずだ。それなのに――
「――なにか、考えてる? そんなの、どうでも良いんだよ? ほら……」
ユイが俺の腕を自分の胸に導く。小さいが柔らかく張りのある胸の感触を味わう。しばらく愛撫を続けてから両手を少女の頭の横に押し込んで、求められるままキスをする。
「んっ、ちゅ、ちゅっ……ん、ほら。考えるなんてやめて、また全部、私の中に出して……❤」
少女の声が俺の頭蓋を食い破る。自分の意思はとっくに吸い尽くされていた。何度も腰を振り水音を響かせていくと、また身体が震える。もう限界だ。我慢も体力も心も、すでに尽きようとしていた。
――襲われていいようにされているのは、俺の方だ。そう思えてならない。
「ふっ、ん……そろそろ、ですか? いいですよ。ほら、また全部出して❤」
少女の招きに応じてまたペニスを膣中の奥にねじ込んで射精する。すでに2回も出しているのに勢いが衰えていない。身体に残った水分の最後の一滴まで汲み上げて流し込むような感覚に身動きが出来なかった。長い射精の後に体力が尽きた身体を支えられず、ユイの身体に覆いかぶさったまま倒れ込む。
倒れた俺の重みに特に文句も言わず、ユイは俺の背中や髪をゆっくりと撫でていた。
「はぁ、はぁ……とっても気持ち良かったです❤ コウヘイさん、どうでした? 気持ち、良かった?」
先程まで乱れて恍惚とした笑みと嬌声を上げていた姿と異なり、悪戯をしてほくそ笑む子供のような表情を向けてくる少女に、吸い尽くされていた理性がゆっくりと戻り始めた。同時に自分がしでかしたことを、避妊具もつけず平然と膣中に精液を流し込み続けた現実に身体が震えてくる。
「あっ、シャワー浴びた方がいいですよね。いっぱい、中に出してくれたから……ふふっ」
愛おしげにお腹をさする少女の姿が、得体の知れない怪物の姿に見えてしまう。
俺は本当に、少女と行為をしたのか。少女の姿をしたナニカではないのか?
「あっ、あぁっ……」
「コウヘイさん?」
俺は手探りで衣服を取り、急いで着込んだ。身体が震えて寒い。錯覚かもしれないが身を突き刺す寒さで震えが止まらないのだ。
「――どうしたんですか? 蒼褪めた顔をして。まるで怪物でも見たみたい」
クスクスとくすぐったくなる囀りで笑いながら少女の姿をしたナニカが語りかけてくる。
愛らしくて美しい少女。柔らかで高い声に白い陶磁の顔。小さくて細くも丸みの帯びた身体付きに、甘く痺れる毒を帯びた声と匂い。それらが全て悍ましい怪物を象っているように見える。そして恐ろしいと思いながら俺はまた身体を重ねたいと考えている。自分に残されたものを全て捧げたいと思ってしまう。
そんな俺の躊躇を、心の震えを見抜いたのかさらに語りかけてきた。
「――どこにも逃げさないですから」
「はぁっ、はぁっ! あぁ、うわーーーっ!!」
気が付けば俺は駆けだして部屋から飛び出していた。自分の家から離れてどこへ行こうというのか。助けを求めれば自分のやらかした行為を咎められてしまうのに、それでも助けを求めたかった。
逃げ場なんてない。逃げ切れるわけがない。
走りながらつい後ろを振り向いてしまう。すると大きな翼を生やした怪鳥が俺目掛けて今まさに飛び掛ろうとしていた。その怪鳥は大きな翼を生やしたユイだった。翼はいくつもの色がまばらに織り込まれた色合いで、美しいというより恐怖を抱かせる。
恐るべき速度でユイの姿をした怪鳥は俺を掴み、上空へと持ち上げていく。
「絶対に逃がしませんから……もう捕まっているんですよ、あなたは」
そしてそのまま星がない闇を湛えた空へ飛びあがっていき――
そこで俺は目を覚ました。荒い息遣いが部屋で木霊する。辺りはまだ暗く、枕元に置いていた時計は朝の5時を示していた。普段よりかなり早く目を覚ましてしまった。寝直そうと思ったが、寝汗でべたついたシャツが不快で眠れそうにない。脱衣場でシャツを脱ぎ捨てて、パンツも脱ごうとして気付いた。前の部分がべったりと粘着き濡れている。
この年で夢精をしてしまったのか。精液で汚れたパンツを摘まみながら情けない気持ちを抱えて風呂場に入った。なぜ夢精したかなんて分かり切っている。少女と、ユイと初めて性行為をした夢をみたせいだ。あの生々しい夢に当てられて、夢精をして寝覚めも最悪となった。
シャワーを浴びながら今後のことを考える。
ユイとは会わないようにすべきだ。会っても極力関わらないようにして、ミユキや仕事に集中して忘れてしまおう。少なくとも昨日のように不用意に近付けて、性的な関りは絶対にしてはいけない。
夢では荒唐無稽な最期となったが、現実は無様に逃げた後近所の公園でベンチに座って震えていた。おそるおそる帰宅すると誰もおらず、少女がいた形跡も乱れたベッドのシーツだけであった。あれ以来喫茶店で再開するまでユイの姿を見る事はなかった。今更になってなぜ現れて誘惑するのか。
夢での化け物じみた姿は、きっと少女に対する恐怖と過去の行いを悔いているがための表れなのかもしれない、
なんだって構わない。出会わないようにする。会うにしても決して一人で会わず関わらない。それを徹底するべきだ。