※この作品はR-18です。

凶鳥が運ぶ愛はさだめ、さだめは死   作:ハマー・ヤラワン

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それは蝕み続ける 2/3

 お酒と一緒に総菜を買った後は、真っ直ぐ俺の家に行く予定だった。しかしミユキが震えるスマホを手にすると、大きく溜め息を吐いて俺に向き直る。

 

「ごめんなさいコウヘイさん。ちょっと職場から電話が掛かってきて……」

「構わないよ。外で待っているから。俺もサービスカウンターに荷物預けてちょっとお手洗いに行ってくるから」

「本当ごめんなさい」

 

 頭を下げながらスマホを片手に店の外に出るミユキを見送ってから、俺も荷物を預けてトイレに向かう。ミユキの労働環境はお世辞にも良いとは言えない。何度も愚痴を聞かされて転職を勧めたが、やりがいはあるからと首肯しなかった。こればかりは本人の意思だから仕方ないが、彼女の精神状態が心配になる。

 

 考え事をしながらトイレを済ませて一旦外に出る。ミユキの心配をしつつ俺自身も色々と心労が溜まっている。職場はもちろんそうだが一番は少女、ユイの存在だ。

 何とか接触を避けているが、今日のように姿を見るのはやはり精神衛生上よろしくない。あの底知れない瞳を見ていると、以前見た夢のように闇の中に連れ去られてしまうのではと考えてしまう。馬鹿げた思考だが、やはり一度犯した過ちが姿を現すと、気になって仕方がない。

 

 店から出て排気ガスを避けるため、車が通らない建物の端まで歩く。ちょうど駐車場や出入口から死角になっている物陰だ。

 タバコを取り出そうとしてポケットを漁るが、そういえばミユキに健康に悪いからと苦言を呈されて禁煙していたのを忘れていた。ストレスを発散させようとして、つい昔の癖が出てしまった形だ。バツの悪さに頭を掻く。口寂しさを紛らわせるために自販機で何か買おうか。

 

 そう思って再び歩き出そうとした時だ。目の前に黒い影が蠢いた。

 黒い影はゆらゆらとこちらへにじり寄り、俺の身体に纏わりついてくる。

 

 黒い影は幼さの残る少女――ユイだ。

 いつの間にかブレザーの前をはだけさせて、小さな身体を俺に擦り付けるように重ねてくる。突然の来襲に固まってしまい、寄り掛かられた勢いに押されるまま壁に背中を打ち付けてしまう。思わぬ痛みに身動きできないでいる俺の胸元に、ユイは自分の顔を押し付ける。

 

「どうですコウヘイさん? このブレザー、似合ってますか?」

「……っ、いきなり何をする!?」

「なにって、ブレザー好きじゃなかった? セーラー服の方が好きだった?」

 

 心底不思議そうな表情で首を傾げている姿は、愛嬌があって可愛らしく思える。けれどこの少女相手にはそんな感情を抱くべきではない。今すぐ引き離して立ち去るべきだ。

 

 ユイの肩を掴んで引き離そうとするが、相手も俺の腰に手を回して抵抗する。素早い手付きで俺のズボンのチャックを開けてそこに手を入れて撫でまわしてきた。必死に身をよじって逃れようとするが、吸盤でも付いてるのかと疑うほど離れない。玉袋を撫でられて優しく掴まれると、潰す気はないと分かっていても流石に動きを止めざるを得なかった。

 

「ちょっと大きくなってる。期待してました?」

 

 クスクス笑いながら玉袋を撫でつつ竿に指を這わせるユイの問い掛けに、俺は思わず呻きそうになったが唇を噛んで抑えた。

 

「こんな所で、人を呼んだらどうなると、思う……!?」

「どうって、あなたが少女を抑えつけているように思われちゃいますね❤」

 

 確かにユイの頭を抑えつけて離そうとしている姿は、少女を抑えつけて無理やり行為を迫っているように見えるかもしれない。だが赤の他人ならまだしも、ミユキなら俺の言葉を信じてくれるはずだ。彼女に連絡を入れることさえ出来れば、この状況を打破できる。

 

「ミユキが来ればそんな風に思われない。さっさと離れてくれ!」

「ふーん……でも、来るんですか? 電話なんてとっくに終わってるのに、他の男と楽しそうにしてましたよ?」

「……デタラメだ! そんなの直接俺が確認すれば――っ!?」

「ここ、弱いんですね❤ あの人、こんな事知らないですよね?」

 

 デタラメを拭き込もうとするユイを引き離そうとしたが、竿の敏感な部分を握られて動きを止めてしまった。それを知ったユイが両手で器用にズボンから俺のペニスを飛び出させて、ゆっくりと敏感な部分を撫で回し、息を吹きかける。

 

「ビクビクして可愛い❤ 声が出たらお店に来ている人にバレちゃいますよ?」

 

 裏筋を撫でつつ鈴口を指先でほじくってくる。はだけたブレザーから小さな胸がチラリと見えて視覚的にも責め立てる。俺が抵抗しようとしたらペニスの弱い部分を撫で回し、しごいてくる。ペニスは大きくなって収まりを見せず、ゆっくりと射精感が高まっていった。

 年端もいかない少女にいいようにされている。下手に声を上げれば誰かに目撃されてしまう。この状況ではどう言い訳しても誤解が深まるばかりだ。そんな迷いから俺はうまく対応できずにいた。

 

 そんな俺の葛藤などお構いなしに、ユイは俺のペニスを撫で回す動きからしごき始めていた。

 

「今シャツ着てないんです。こうすれば、胸の部分見えますよね❤」

 

 少し屈んだ格好をしてきた。言った通りシャツはなく、少女の小さな胸と乳首が見える。薄暗いのではっきり視認できないが、それが澱んだ欲望を掻き立ててしまう。片手はペニスの先端を撫で回して、もう片方はしごきを早めてきた。

 

「……っ!」

「辛そうですね❤ 腰が引けてきた……もう出そうかな? よっぽど溜まってたんですね❤」

 

 快感で茹った頭ではここからどうすれば良いのか思いつかない。腰が引けてズルズルと壁に背を預けながら崩れ落ちて、尻餅をついた情けない格好になってしまう。それを見たユイが俺の上に乗り体重を預ける。

 そして顔を近付けて俺の耳元に唇を寄せ――耳を噛んできた。歯を当てない甘噛みではあるが、思いきり噛まれるより衝撃が走ってしまう。

 

「はむっ、んんっ……また身体が跳ねた❤ あーん、んっ、あむっ、あむ……❤」

 

 何度も甘噛みして、そのせいで少女の柔らかな身体を、唇を強く意識してしまう。ペニスはずっとしごかれたままで、何度か跳ねて今にも射精しそうになっていた。それでも手付きが変わり、あるいはしごく強さが変化してイクにイけない状態になっている。少女の髪から漂う汗とシャンプーが混じった甘い匂いが、少女の存在を強く意識させられた。

 そんな俺の様子を楽しんでいるのか、ユイは甘噛みを一旦止めて耳たぶを舐め始める。

 

「あむ、ちゃぷ、ちゅ……もう、限界ですか? もうちょっと、待ってくださいね❤」

 

 そう言うとユイの手にはハンカチが握られていた。ペニスをしごきながら器用にもう片方の手でハンカチを広げていた。

 

「そのまま出しちゃうとブレザーに付いてバレちゃいますから。ここに、出してください❤」

 

 返事をする間もなくペニスをしごく動きがまた早まる。ずっと耐えさせられていた俺にとって、その動きは致命的なものだった。我慢するなんて考えも浮かばず、あっという間に果ててしまう。

 

「……うぁ、くっ!」

「いっぱい出てる❤ すごく可愛い顔、してますよ❤」

 

 じっと俺の顔を見詰めながらユイはペニスを押さえたままハンカチに精液を溜め込ませる。ようやく射精が止まると、そのハンカチをポケットから取り出したビニール袋に入れた。一体どうするつもりだろうか。そんな疑問を口に出す気力はなく、俺はただ呼吸を整えるのに必死だった。

 

「……一回で終わるつもりだったけど、やっぱり我慢、できないかな❤」

「な、にを……」

 

 スッと立ち上がったと思うと、ユイは俺を見下ろしたままスカートの中に手を入れる。そしてゆっくりと履いていたパンツを下し始めた。純白で装飾もないパンツに過ぎないが、先程まで少女が履いていたと思うと動悸が早まってしまう。

 

 見せつけるようにゆっくりと片足を上げる少女のスカートの中は、何も覆われていなかった。元々毛が薄い体質なのか、毛を剃っているのか、触り心地の良さそうな肌色の割れ目がチラリと見える。

 

「そんなに見詰められても、流石にここだと駄目ですよ? またの機会に、ね❤」

 

 完全にパンツを下した少女は、地面に転がる俺にまた覆いかぶさるように体重を預けてきた。片手で脱いだばかりのパンツをペニスに包ませて、もう片方は俺の後頭部に回して自分の元に引き寄せる。

 

「なんだか私の方が犯しているみたいですね、この体勢❤」

 

 犯しているみたいも何も、まさに犯されている状態だ。だが、世間的には俺が少女に卑猥な事をさせて無理やり犯している。そんな風に認識されるのだろう。

 

「出したばかりなのに、また固くなった❤」

「ぐっ、なんで……!?」

 

 出し終えて萎え始めていたペニスは、ユイの温もりが残ったパンツに包まれている内にまた固さを取り戻してきた。このままだとまた好き勝手に扱かれて果ててしまう。何とか逃れようと身体を起こそうとしたが、ユイがあっ、と声を上げた。

 

「誰かこっちを見てますね?」

「……っ!」

 

 こんな状況を見られたら、言い訳のしようがない。思わぬ事態に身体が硬直したが、その間にユイはパンツを動かしてペニスをしごき始めてきた。

 

「なっ……! やめ、てくれ! 誰かに、見られたら……!?」

 

 クスクスと囀りながらユイが耳元に唇を寄せる。

 

「うそ、ですよ? 大丈夫です。誰も来てないですから」

 

 囁きながら布越しにペニスをしごき、耳たぶを甘噛みしてきた。本当に人が来ているのか、いないのか。今の状態の俺には判別が出来ない。可能な事といえば、ユイが飽きるまで声を抑えることだけだった。

 

 パンツは触り心地の良い素材なのか、スリスリと抵抗もなくペニスを扱いてくる。ユイがさっきまで履いていたため人肌程度の温かさが伝わる。手で直接しごいてくるのとは違う感覚と倒錯感が身体を巡った。

 

「あむ、あむっ……ちゅ、ちゃぷ、ふふっ。耳を噛むたび、身体跳ねて可愛い❤ 耳弱いんですね?」

 

 ユイは俺の耳を甘噛みするのが気に入ったのか、執拗なまで甘噛みしては時折舐める。耳の溝を丁寧に舌を這わせて、思い出したように甘嚙みして、俺の反応を見ながら囁いてくる。脳を直接嬲られて犯されている。そんな錯覚を覚えてしまうほど、少女の舌使いは卓越していた。あるいは、こんな状況に興奮しているせいでそう思うのか?

 

 そんな事はないと声を大にして言いたかった。けれど、布越しにペニスをしごかれ、耳を甘噛みされて身を震わせることしか出来ない今の俺に、否定できる力も気力も残されていなかった。

 

「ちゅぷ、ちゅ……身体に力、入ってないですよ。気持ちいいんだ……❤ もっと、気持ちよくなって❤」

「……うぁっ!?」

 

 興が乗ったのかユイの舌は俺の耳を舐めていたと思うと、次の瞬間耳穴に舌がねじ込まれた。思わぬ行動に小さい悲鳴を上げてしまう。頭が動かしてもユイは引き離せず、片手と耳にねじ込んだ舌を操りさらに密着してきた。

 

「じゅるるる……ちゅぷ、ちゅる、ちゅるるる」

 

 耳穴が少女の小さな舌に犯されている。頭が溶接されたように離すことも出来ず、ただ舌に嬲られて犯されることしか出来ない。頭の中が、脳が吸い取られている感覚が襲う。これは、本当に錯覚なのか?

 

 少女の舌に嬲られている間にも、少女のパンツで扱かれ続けていた。パンツは外気に触れて冷たくなるどころか、俺のペニスの熱を奪って温もりを維持し続けている。耳を犯されていて気付かなかったが、いつの間にかスリスリとした感触と摩擦音が、クチュクチュとした水音と粘液が絡みつく感触に変化していた。

 

「こんな外で、こんな経験したら……あの人とシようとしても満足できないですね?」

「……っ、ぁ、な……で」

「私みたいな小さい女の子に跨られて、パンツでしごかれる。耳を舐められる。あの人は、こんな事出来ないですよ?」

 

 少女の囁きが脳に侵食していく。抗おうとしても、鼓膜を震わせて入り込むため無意味だった。ゆっくりと浸透していき、脳を、身体を、心を蝕んでいく。

 

「もう限界ですよね? 私のパンツで受け止めますから、出してください❤ あむぅ、ちゅるるる……❤」

 

 また耳穴が小さな舌に犯されて、ペニスを扱く手の動きが早まった。

 我慢する。周囲を気にする。そんな理性は失われていた。今はただ、この快感に身を任せることしか頭になかった。

 

「ちゅるるるる……ちゅぱ。あっ、また跳ねた❤ いいですよ……イって❤」

 

 愛らしい少女の声が許可を与えたことで、ペニスはあっという間に果ててしまう。二度目だというのに射精の勢いが衰えない。精液が少女の純白のパンツを、手を汚していく。少女はうっとりとした表情でその光景を眺めていた。

 ようやく出し終えるとユイはやっと身体を離して、精液まみれになったパンツを先程の袋に入れてポケットに仕舞い込んだ。

 

「本当は履いてもいいんですけど、バレちゃいますから……やりたい事が増えましたね❤」

 

 どこまで本気なのか分からない言葉を呟きながら、微笑むその姿は街中にいる普通の少女に見えた。だからこそ、異常であるその姿に俺は震えた。

 

「な、んで……だ?」

 

 掠れた疑問の声にユイが小首を傾げる。本当に不思議そうな表情で、今しがた自分がした行為について何も疑問を抱いていない様子だった。

 

「なんで、俺に。なんでこんな事を、するんだ?」

 

 震える身体と声帯で何とか言葉をぶつけられた。だがユイはやはり不思議そうに首を反対側に傾げ、うーんと唸った後に身を屈めて俺に顔を近付けてきた。

 

「ちゅっ、ちゅ、ちゅる……」

「むぐ!?」

「ちゅちゅっ……ぷはぁ。これで、分かりました?」

 

 キスを突然してきたユイが、頬を紅潮させながら尋ねてきた。いきなりの行動に脳が処理できず混乱するばかりだ。

 

「簡単ですよ。私が、あなたを、好きだからです❤」

「なんで……こんなおっさんを? もっと、他に――」

「いないです」

 

 好意を伝える少女の言葉を否定しようとしたが、明確な意思で遮られた。あまりに強い意志を感じる言葉に俺は言葉を失う。

 

「あなただけです。あなただけが好きです。あなただけが欲しいんです」

 

 今度は俺の両頬を小さな手で押さえて、見詰めながらキスをしてきた。小さな舌が口の中に入り込み、何度も俺の舌を絡み取り嬲っていく。抵抗しようにも躱されて、結果的に互いの唾液を交換するだけに終わってしまう。

 

「んっ……だから、あなたの全てをください❤」

 

 宣言したユイは、最後に軽くキスをして立ち去っていった。執念とも妄執ともいえる意思を湛えた、澱んだ瞳を覗き込んでしまった俺はしばらくの間茫然とする。一体少女に、ユイに何があればあんな意思が生まれるというのか。

 そして俺はどうしてあんな少女と関わりを持ち、執着心を抱かせてしまったのか。

 

 よろよろと立ち上がり服装を大雑把に整えた俺は、店の物陰から歩き出した。今更ながら周囲を確認したが、誰もいなかった。店内に入りトイレで改めて身形を整え、預けていた荷物を受け取りに行く。サービスカウンター前にミユキがいた。

 ユイとの痴態を思うと胸が痛むが、極力表に出さず彼女の元に進む。

 

「あっ、コウヘイさん。どうされたんです?」

「あ、ああ……ちょっと身体の調子がね。トイレに行って大分落ち着いたから大丈夫だ」

 

 荷物を受け取り店の外に出ると、ミユキは何度も俺を労わってくれた。心配してくれて嬉しいが、店の物陰で少女と性行為を強要されたなんて、言えるわけがない。お腹の調子が悪かったと伝えて、会社からの電話について質問する。

 

「職場からの電話はどうだった?」

「それが会社の書類が入ったファイルを間違えて私の鞄に入れてしまったみたいで、後輩がわざわざここまで取りに来ました」

「あー男の人?」

「ええ。ご存じだったんですか?」

「いや一回トイレから出た時にたまたま。なかなかそそっかしい後輩だね」

 

 そういえばユイがミユキと男が談笑していたなんて言っていたが、そういうことだったのか。やはり出鱈目だったわけだ。幼い少女にいいようにされた事、出鱈目を吹聴された事に静かに怒りを抱きながらミユキと共に自宅に帰った。

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