二 本性
「どうぞ、ちらかってますけど‥‥‥」
二人は玄関に入る。
「ちょっと待っててください」
マサルを玄関に待たせて家に入っていく咲。
すぐにバスタオルを二枚持ってきた。
「これで身体ざっと拭いて上がってください」
咲もブレザーを脱いでメガネを外して髪を拭き始める。
濡れた白いブラウスからは巨乳を包んだブラのラインがくっきり見えていて、エロチックだ。
頭を拭いて顔を上げてマサルを見る咲。
「えっ!」と驚くマサル。
「とりあえず脱衣所に行って濡れた服、脱いでください」
そう言う咲に思わず見入ってしまうマサル。
エリや優のように誰もが認める美人、と言う感じではないが、メガネを外して濡れた髪を拭いてはっきり見えた素顔は、妙にセクシーというかエロくてそそる感じのルックスだったのだ。
脱衣所で濡れたブレザーとシャツを脱いで体を拭いていると咲が戻ってくる。
手には白いTシャツを持っている。
「これ、父ので、サイズ合わないかもしれませんが。ズボンは‥‥‥」
「下はそんなに濡れてないから大丈夫、ありがとう」
そう言ってTシャツを受け取るマサル。
中学時代、サッカーで鍛えただけあってマサルはいい体をしている。
咲は上半身裸になっているマサルの体に一瞬見惚れてしまう。
「あ、わ、私も着替えるので、少し待っててください‥‥‥」
そう言って慌ててまた脱衣所を出ていく咲。
少ししてTシャツに短パン姿の咲が脱いだ服を持ってきた。
濡れた服、とりあえずお風呂場で乾燥させるので、リビングに座っててくれますか。
「うん、ありがとう。Tシャツ、ちょうどいい感じ」
「あ、はい。よかったです‥‥‥」
リビングに座って待っていると咲がやってきてお湯を沸かしてコーヒーを淹れてくれた。
「どうぞ」
「ありがとう‥‥‥。田村さん、家の人は?」
「あ、私の家、父が今年から単身赴任で。母も働いていて、夜まではひとりなんです」
「そうなんだ。ウチも父親が単身赴任中。もう三年になるんだけどね」
「俺の母親、サークルでダンスやってて、帰ってくるの五時半から六時近くなんで、悪いけどそれまでここで待たせてくれると助かる‥‥‥」
「大丈夫です。ウチの母も六時過ぎになるので」
「田村さんは部活とか何かしてるの?」
「いえ、私、人と接するのが苦手でうまく話せないので」
「そうなんだ、でも今は普通に話せてる感じだけど」
「そんなことないです、ものすごく緊張してます‥‥‥。筒井さんのことちゃんと見れないですし‥‥‥」
「そうなんだ、あ、同じ歳なんだから、さん付けじゃなくていいよ。みんなにはマサルとかマー君って呼ばれてるから、それでいいよ」
「えっ、え、そ、そんなの、無理です。下の名前で男の人とか呼んだことないので‥‥‥」
「あ、そう、じゃあ筒井くんでもいいけどね」
「すみません。私、学校でも男の人とはほとんど口も聞いたことがないので。そうさせてください」
「しかし同じマンションに住んでいたなんて奇遇だね。おかげで助かったけど」
「あ、はい‥‥‥。私、あまり出歩いたりしないので‥‥‥」
「そうなんだ」
咲の緊張のせいか、なんとなく会話が繋がらない。
少し間があいてから咲が小さな声で口を開く。
「あ、あの‥‥‥」
そういって言葉を詰まらせてさらに下を向いてしまう咲。
「何? 遠慮なくどうぞ」
緊張のせいか、顔を真っ赤にしている咲が必死に言葉を振り絞る。
「昨日、クラスに来たお友達の方が言ってたこと。あの‥‥‥」
「何言ってたんだっけ?」
「あの、筒井くん、毎日オナニーしまくっているって‥‥‥」
「えっ!! そのこと‥‥‥?」
いきなり真面目そうな咲の口から「オナニー」という言葉が飛び出してきたので驚くマサル。
「いや、あれは祐二の奴が勝手に言っただけで‥‥‥」
「私、ネットで見ました。十代の男子は毎日のようにしてるって」
「いや、それは、でもそんなには‥‥‥。たまにはするけど‥‥‥」
「あの、変なこと聞いてもいいですか?」
「筒井くんは、セックスとかにも興味があるんですか。オナニーとかいっぱいしてるっていうことは‥‥‥」
「えっ、それは、やっぱり普通にそういうことって興味はあるけど‥‥‥」
「セックスとか性行為みたいなことは、やっぱり好きな相手とじゃないとしたくないですか?」
「えっ? どういうこと?」
「あ、たとえば、その風俗とかそういうので、好きな相手以外ともそういうことできるとか‥‥‥」
咲の大胆な質問にドギマギしながら、その真意がわからないマサル。
「まだ未成年だし、風俗とか行ったことはないけど、どうなんだろう、それはそれで恋愛とは別にできるような気がするかな」
「そうなんですね‥‥‥」
「どうしてそういうこと聞くの‥‥‥?」
「すみません、失礼なことお聞きして‥‥‥」
「いや、責めてるわけじゃなくって不思議だったから、田村さん、すごく真面目な感じなのにそういうこと言うのが‥‥‥」
「私、真面目なんかじゃないです」
そう言って決意したように顔をあげて瑛二を見て言う。
「すみません、ちょっと一緒に来てもらっていいですか?」
そう言ってマサルを自分の部屋に連れていく咲。
「そこに座ってくれますか」
そう言ってマサルを自分のベッドに座らせて、本棚の下の方にある箱を取り出して持ってきてマサルの前で開けて見せる咲。
「えっ‥‥‥!」
開いた箱の中を見て驚きの声をあげるマサル。
箱の中には、何本ものいろんなバイブやローターなどが入っていた。中にはムチのようなものや、イチジク浣腸や、麻縄とかAVで見たような拘束具も入っている。
「えっ? これって‥‥‥」
「私、これで毎日オナニーしているんです」
「すごいね、実物を見るのははじめてだけど、でもどうしてそれを俺に‥‥‥?」
「あの、本当に勝手なお願いなんですけど、筒井くんが嫌じゃなかったら、わ、わたしとセックスしてくれませんか・」
「え、ええ〜〜〜っ!? うそでしょ‥‥‥」
「私、可愛くもないし、こんな陰キャだし、チビでスタイルよくないし、おっぱいが大きいくらいしか取り柄はないので、無理なら諦めますけど、嫌じゃなければ、私の身体使ってくれませんか‥‥‥」
「あ、いや、ほ、本気なの?」
「はい」
「私、性欲が強くて変態で、でも男性との性行為の経験はないんです。男性とちゃんと話すこともできないので‥‥‥。でもセックスしたいんです。あの、もちろん私なんかが、筒井くんのような素敵な男性に全然相応しくないのはわかってますから、お付き合いしてくださいとかそういうことではなく、ただオナニー代わりに私の体を使って筒井くんの性欲を満たしてくれるだけでいいんです」
「そんなに自分を卑下しなくても‥‥‥」
「私が男子だったらこんな子、嫌ですし、でも我慢してでも私の体を使えそうならお願いですからセックスしてほしいんです‥‥‥」
「いや、でも俺もまだ経験ないから、ちゃんとできるかわからないよ。中学時代に一度未遂っていうか、付き合ってた彼女とセックスの機会があったんだけど、痛がって挿入できずに終わっちゃって、それでなんか気まずくなって、それっきりになったりしたんで、だからちゃんとできないかもしれないし‥‥‥」
「それは大丈夫です。私男性との経験はないですが、こういうバイブとかであそこもお尻も自分でほじってるので、痛がって入れてもらえないとかはないですから」
「そ、そう‥‥‥」
「こんな陰キャのブサイクな変態、お嫌ですか?」
「いや、全然ブサイクじゃないし、素顔、可愛いっていうか、すごくセクシーでそそる感じだよ」
「そんなことないです。でも私でもセックスできそうなら、ぜひしていただきたいです‥‥‥」
「ホントに俺でいいの?」
「はい、母が帰ってくるまでまだ二時間近くありますので‥‥‥」
「え、今から?」
「はいっ」
「でもゴムとか持ってないけど‥‥‥」
「そのまま中に出してくれてかまいません。安全日ではないですけど、明日お医者さんでアフターピルもらって避妊処置しますので‥‥‥」
「わかった、それじゃあ‥‥‥。キスとかもしていいの?」
「はい、何でもしてください」
「じゃあシャワー浴びようかな‥‥‥」
「あ、あの、できればこのまましたいです」
「でも汚いから」
「大丈夫です。私、洗う前のペニスしゃぶりたいです」
そう言ってマサルのスボンのベルトを外してチャックを下ろしはじめる咲。
マサルもあわてて腰を浮かせて自分でズボンとパンツを下げると、咲はためらうことなくペニスにむしゃぶりついて口に咥え込んだ。
「うぉっ!」といきなりペニスをしゃぶられて思わず声をあげてしまうマサル。
以前の未遂の時には彼女はフェラチオはしてくれなかったので、はじめての経験だ。
めちゃくちゃ気持ちいい。
「ぬちゃぬちゃじゅぼっじゅぼっ」
卑猥な音を立てながら咲は一心不乱にペニスをしゃぶりはじめた