俺は、世界の半分(女性)を手に入れてみせる! 作:キャプテンキャップ
01:妹の花蓮
さて、
「ただいまー」
「おー、兄ちゃんおかえりー!」
玄関をくぐると、夕食のいい香りと共に弟の
「ってか食べながら来るなよ。それ夕食か?」
「おう、つまみ食いだぜ!」
いばるな。と靴を脱ぎながらノリ――弟の愛称だ――の頭をシェイクしてやるが、「うひゃひゃひゃ!」と弟は楽しそうだ。
ノリを引き連れながらキッチンに顔を出すと、夕食の準備をしている母さんがいた。
「ただいま」
「あらお帰り。今日は遅かったのね?」
まあちょっと。と言葉を濁しながらキッチンに目を走らせるが、妹の花蓮はここにはいないようだ。
リビングか? アイツはそこにいることが多い。
「あ、そうだ母さん。こいつがつまみ食いしてたぞ」
「ノリ!」
「ひでえ! 裏切ったな兄ちゃん! でも愛してるぜ!」
うぎゃー! と母さんに拳骨をもらって悲鳴を上げるノリを尻目に、リビングへと向かう。……てかアイツはなんであんなに俺に懐いてるんだろうな?
リビングに入ると……いた。4人掛けのソファーに仰向けで寝転んでテレビを見ているのが妹の花蓮だ。
今日は友達と映画を見に行ってたんだっけか。
体の線が出る白の服にプリーツスカートという組み合わせは、花蓮に良く似合っていた。
長い
潤いのある桜色の唇。
腰まである黒髪は
文句の付けようがない美少女、それが花蓮だ。
体の発育具合も14歳にしては育ってるし、その上頭も良いときた。
信じられるか? 俺たち兄妹なんだぜ? 平凡を絵に描いたような顔の俺とは似ても似つかないのにな。まあ、それを言ったらノリも美形なんだが。……もしかして俺、捨て子だったんじゃないのかってレベルでコイツらと似てない。どうなってんの、母さん?
などとどうでも良いことを考えていると、花蓮が俺に気付いた。おいおい、露骨に顔を
今の反応からも分かるとおり、俺は妹に好かれていない。というか最近は嫌われている。
元から仲が良かったわけじゃないけど、決定的だったのはこの前、俺のオナニー現場を目撃されたことだろう。
だけど思春期真っ只中の高校生の部屋にノックもなしに入ってきたコイツが悪いと思うんだ。
「……お帰り、お兄ちゃん」
「おう」
顔は向けてこないが、挨拶はしてくるんだよな。用事があれば部屋にも来るし。
まあいいや、花蓮がいてくれたのは助かる。コイツに用があるからな。
用といっても『フェロモン』を当てることなんだけど。
そう、俺は妹で『フェロモン』を試すことを諦めたわけではないのだ。
香奈さんと明日香ちゃんでその効果は実証できたが、家族に効くのかどうかはまだ実証できてない。
(そのために帰って来たんだし)
花蓮は実の妹ではあるけど、外見だけ見れば俺の好みだ。
そして『フェロモン』のスキルは、好みの女性を性的な虜にできる。それは血の繋がった家族にも通じるのか?
今回はそれの実験だ。
いや、それは名目でしかないな。俺は妹の花蓮を犯したいのだ。さっきも言ったように外見は良いからな。仲は悪いが。……というか、仲が悪いからこそ性的な相手として見れるのか?
俺たちの仲は、それだけ希薄なのだ。
だからこそ、遠慮なく試せる。
(『フェロモン』のレベルもⅡに上がったことで効果範囲も1メートルに伸びたしな)
レベルⅠの30センチのままだったら近づく前に避けられただろうが、今の効果範囲なら十分近づけるだろう。
俺はスキルの範囲に入るようにしながらも、適度な距離と取りつつ妹が寝そべるソファーの後ろを横切る。
と――
「……んんっ」
花蓮の口から小さく漏れた甘い吐息を、俺は聞き逃さなかった。
――ビンゴ!
「どうかしたか? 花蓮」
にやけそうになる口元を押さえつつ、冷静を装って花蓮に声をかける。
「な、なんでもない。……ちょっと
「おいおい、大丈夫か?」
「だから、なんでもないってば」
ソファーの後ろから花蓮を覗き込むも、言葉で
だが、それも本気ではない。『フェロモン』に当てられた女性は、俺を拒むことはできないからだ。
嫌がる素振りを見せても、それは
現に俺を睨みつける妹の顔は赤らんでいて、目は潤み、吐息は熱っぽさを帯び始めている。
体もそうだ。露出している部分が朱に染まりつつあり、汗も浮き出している。
花蓮は俺に興奮しているのだ。性的に。
それは『フェロモン』が効いているという証拠。
つまり俺は、妹を『好みの女性』として見たのだ。
妹を性の対象と見るとか、俺はある意味シスコンなのかもな。
自分の考えについ噴きだしてしまった。
「何?」
「いや、別に」
睨み付けてくる花蓮を適当にあしらう。
「それよりも本当に大丈夫か? 体が熱っぽいぞ、お前」
言って、妹の額に手を乗せる。これまでだったら即座に叩き落とされただろうが……やはり払われない。
「ぅ、ん」
代わりに妹の甘い声が俺の
調子に乗ってきたので、額に乗せていた手を滑らせて頬をなで、それからぷっくりとした小さな唇に指を押し当ててみる。……うん、噛みつかれないな。
リップを塗ったかのように潤いのある唇の弾力が心地いい。
俺が唇をぷにぷにしていると、花蓮が指をついばんできた。見る間に花蓮の唾液塗れになる指。ふぬぅ、吸い付かれる感触もいいな。
「ちゅぷ、ちゅ……や、ぁ……触らないで」
「俺の指をしゃぶりながら言われてもなあ……」
説得力皆無なんだが……うん?
ふと、花蓮がもぞもぞと股をこすりあわせているのが目に入った。
ははぁん……さてはコイツ、俺の指をしゃぶっている間に感じ始めたな?
しかも足を動かしているせいで段々とミニスカートがめくれていく。もう少しすればショーツが見えるだろう。
だけど、今すぐに妹のショーツがどうなっているのか確かめたい。
その誘惑に抗えず、ゆっくりとミニスカートに手を伸ばしていく俺。
花蓮も俺の手がどこに伸びていっているのか分かっているはずなのに、止める様子はない。
――完全に堕ちたな。
ミニスカートに手が掛かったその時、
「2人とも、ご飯よー」
母さんの呑気な声がキッチンから聞こえてきた。
ちぇ、いいところだったのに。
……今はここまでだな。
さすがにこれ以上やってたら母さんか
花蓮の口から指を抜き、スカートに伸ばしていた手も引っ込めると、妹が残念そうに見てきた。
「なんだ、俺の指をもっと舐めていたかったのか?」
「ち、違うもん! お兄ちゃんのバカ!」
意地の悪い笑みを浮かべながら指を差し出すと、花蓮は怒ったようにリビングを飛び出していった。……やりすぎたか?
どうにも妹だと遠慮がなくなって困るね。香奈さんや明日香ちゃん相手だと、もう少し紳士になれていたような気がする。なれてたよな?
それにしても本当に残念だ。もう少しで花蓮のショーツがどうなってたか確認できたのに。
まあいいさ、夜は長い。
『フェロモン』に当てられた今の花蓮なら、部屋に押しかけても受け入れるだろう。
それに明日もある。週休二日制に万歳だ。
俺はこれからのことを楽しく考えながら、良い香りのするキッチンへと向かった。
「――それでケンジのやつがさー!」
「ノリ、食べながら喋るんじゃありません」
「おー、分かったー! でなー?」
「……全然分かってないじゃないか」
「知ってるか、兄ちゃん。サメは泳ぐのをやめると死ぬんだぜ? 俺もそれと同じだ!」
「同じじゃねえよ」
隣で喋りながらご飯と唐揚げを交互に頬張るノリに白い目を向けるが、堪えた様子はない。まあ弟はこういうやつだ。
「全く、この子ったら落ち着きがないんだから。少しはお姉ちゃんを見習いなさい。ねえ、花蓮」
「え? あ、うん」
母さんが隣の花蓮に話を振るけれど、花蓮は何かに耐えるように生返事を返すのみ。
「どうかしたの? 花蓮。いつもより静かだけれど、どこか具合でも悪い? 顔も少し赤いわよ?」
「な、なんでもない! 大丈夫だよ、お母さんっ」
心配そうにする母さんに、笑顔で答える花蓮。そんな妹を見て、俺はほくそ笑む。
花蓮の様子が変なのは、食卓の下で俺の足が妹の足を撫でているからだ。食事が始まってから今まで、足首から膝にかけて何度も往復している。
こそばゆい感触に性的興奮を覚えているだろうことは、妹の顔の赤さから見ても分かる。
――いつまでも同じ場所というのも味気ないし、そろそろ先に進むか。
おかずに箸を伸ばしながら、足も伸ばす。伸ばす先は花蓮の太もも、その内側。足先が触れた途端――
「――っ!?」
花蓮がピクリと身体を小さく震わせた。
そんな妹の様子を横目で見ながら、足を内ももに這わせていく。
ぷにっとした肉感と、さらりとキメ細やかな肌の質感や体温が、足の裏から伝わってくる。おお、手では味わえない感触だ……これはこれでイイかも。
調子に乗って触りまくっていると、花蓮の顔の赤みが増していった。
娘の様子に母さんが気付いて声をかけた。
「花蓮、本当に大丈夫?」
「ほ、本当に大丈夫だから!」
嘘付け。
「でも――」
「本人が大丈夫って言ってるんだから大丈夫だって。な、花蓮?」
なおも心配そうにする母さんにフォローを入れてやったら、妹に「お兄ちゃんのせいでしょ!」と言わんばかりに睨まれた。
とはいえ、妹の睨みは
さっきも説明した通り、俺好みの女性は『フェロモン』のスキルに当てられると性的興奮を覚えるようになり、俺を拒むことができなくなるからだ。
しかも、『フェロモン』に当てられた人は同性・異性に拘らず誰であれ、俺の言う事を無視できなくなるのだから当然、『フェロモン』の範囲内にいる母さんも俺の言葉に納得せざるをえない。
「……そうねえ。花蓮が大丈夫ならそれでいいけど、無理は駄目よ?」
ほらね?
さらにもう一つ。『フェロモン』に当てられた人は、俺の行動を無意識に見て見ぬ振りをするのだ。
だからこそ、食卓の下とはいえ、妹の足を撫で回すという大胆な行動に出れるし、遠慮なく妹の太ももの感触を足の裏で楽める。
次第に息が荒くなる花蓮だけど、さきほどの俺の言葉が効いているのか、母さんやノリが花蓮を気にする様子はない。
太ももを撫でる足を少しずつ奥のほうへと移動させていく。すでに俺の足はプリーツスカートの中だ。あと少しで太ももの付け根にたどり着くだろう。
「ご、ご馳走様!」
だがその前に、花蓮が席を立ってしまった。急いで食器を片付け、キッチンを出て行く。パタパタと階段を駆け上っていく足音。
……むう、逃げたか。ま、逃がす気はないけどね。