俺は、世界の半分(女性)を手に入れてみせる! 作:キャプテンキャップ
……あれ? このクラスに俺の好みの女子って……いなくね?
衝撃の事実に愕然とした。
いや、自分のクラスが駄目なら他のクラスで探せばいい! そう、マリーアントワネットのパンがなければお菓子を食べればいいじゃない。的な!
さっそく探しに行こうかと腰を浮かせたが、丁度予鈴が鳴り、同時に担任が入ってきた。
「おら~、さっさと席につけ~」
間の伸びた喋り方をするこの中年のオッサンが、俺たちの担任である牧野だ。名前は知らん。生徒からはオッサン先生と呼ばれている。まんまだ。
担任が来たのなら仕方ない。渋々、浮かせた腰を下ろした。
「よ~し、それじゃ、HRを始めるぞ~。まずは出席。休んでいる奴はいるか~?」
オッサン先生が粛々と出席の確認と連絡事項を伝え、つつがなくHRが終わる。
「そんじゃ、今日も授業を頑張れよ~」
励ましの言葉と共に教室を出て行くオッサン先生に、みんなからブーイングが上がるが、そこに本気のヤツはいない。うちらの担任はけっこう愛されているのだ。小煩くないからな。
さて、HRの間に冷静になったので、他のクラスに自分好みの女性を探す前にまずは自分のクラスメイト達に『フェロモン』のスキルを当てることから始めようと思う。
席を立った俺は、友人たちの席を回りながら、クラス中に『フェロモン』を撒き散らしていく。範囲が30cmのままだったら厳しいものがあっただろうが、範囲が1mの今だとこうやって机と机の間を通るだけで余裕で当てられるので楽だ。これからも『フェロモン』のレベルは上げていこうと思う。そうすれば出来ることも増えるだろうしな。
クラスの全員に『フェロモン』を当て終えたところで、タイミング良く始業の鐘が鳴る。
自分の席に戻る間、普段は余り言葉を交わさないような連中からも声をかけられた。これもスキルの効果だろう。
席に着いてから、クラスを見渡す。
仲の良い男子からは好意的な態度が、あまり接点のない男子(クラスカースト上位の奴らとか)からはどこかよそよそしい態度を感じられる。この違いは恐らく俺との間柄に関係しているんだと思う。友人に近ければ俺に好意的で、疎遠だと俺に
女子からは好意的な視線が感じられた。……うん、これはイイな。
俺を嫌っているいけすかない4人組からも好意的な雰囲気を感じられるんだから、相当なもんだ。
ここで意外だったのは、外見だけなら俺好みの
これは多分、俺がアイツを性的な対象として見ていないからだと思う。実際、杏をオカズにしたことはない。
今後もアイツを性的な目で見ないように注意しよう。その方が面白そうだしな。
そうこう考えている間に、一限目の教師が入ってきた。おっと、教科書すらまだ出してなかった。確か……数学だったか。苦手なんだよなあ。
いそいそと教科書の準備をしている間に、授業が始まった。
☆
「――であるからしてぇ。えー……」
初老の教師が席の間を回りながら、黒板に書かれた数式の説明をしていく。呪文めいたその言葉は、俺の貧弱な頭脳ではさっぱりだ。なので俺は授業を放棄して、スキル一覧を確認していた。
傍からはポケ~っとしているようにしか見えないだろうが、数学教師から注意されるようなことはない。さきほど俺の席がある列を回ったときに『フェロモン』の範囲に入ったからだ。
――『フェロモン』に当てられた人は俺の行動を見て見ぬふりをする。
だから注意されないし、恐らく問題に当てられることもないだろう。……本当に便利なスキルだよなあ。
だからこそ、心置きなくスキル一覧を見ることができるわけだ。
さて、何か良さげなスキルはないかなっと……。
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ポイント残高:1,410
○『フェロモン』解放Ⅲ:700P
効果はレベルⅠと同様。
備考:『フェロモン』の範囲はレベル依存(レベルⅢの範囲:2メートル)。
○精液増大Ⅰ:100P
精液の量を増やします(レベル依存)。
○天狗の鼻Ⅰ:100P
陰茎の太さと長さが増す(レベル依存)。
○百発百中:100P
膣内射精した場合、100%の確率で相手を懐妊させることができます。
備考:オン・オフ機能付き(オン・オフの切り替えは意識一つでできるようになります)。
○神の手Ⅱ:60P
効果はレベルⅠと同様(レベル依存)。
○神の舌Ⅱ:60P
効果はレベルⅠと同様(レベル依存)。
○代理精子:100P
恋人、
備考:オン・オフ機能付き(オン・オフの切り替えは意識一つでできるようになります)。
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お、『フェロモン』のレベルⅢが出てる。範囲は2mに上がって700Pか……余裕で取れるな。
チェックを入れてっと。……これで残り710P。
【精液増大Ⅰ】は必要ないな。今でも凄い量だし。これ以上増えるのは、
【天狗の鼻Ⅰ】は少し欲しいな。これでパイズリフェラができるかもしれないし。……だけど問題はオン・オフ機能が無いってことだよなあ。どれくらい長くなるのか分からんが、ズボンの上からでも分かるくらいになった非常に困る。これもスルーだな。ああ勿体ない。
【百発百中】かぁ……。オン・オフ機能があるから取り合えず取っておくって手もあるけど……取ったら取ったで使いたくなりそうで恐いんだよなぁ。妊娠されても養えないし。やっぱ止めとこう。
【神の手Ⅱ】と【神の舌Ⅱ】も今んとこ必要ない。今でも十分だ。もし相手が今の俺の技術で満足できなくなったらその時に取ろう。
【代理精子】は面白いな。百発百中のスキルと組み合わせたら、俺とヤッたのにも関わらず、その人は自分の恋人や夫の子供を妊娠するってことだよな。俺が認知する必要の無い種付けセックスができるってわけだ。うん、止めとこう。面白そうってだけで子供作っちゃ駄目だよな。まあ、相手が望んだらその時は
パパッと見た感じ、今はこんなもんか。……あ、そうだ。ロックスキルの一覧も確認しておこう。全然見てなかったからな。
ロックスキル一覧を表示し、ザッと目を通していく。
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ポイント残高:710P(1,410)
○×××:100P
スキルのオン・オフに関するスキルです。
○×××:特定条件
条件
何らかのバイト、
○×××:特定条件
条件
寝ている異性に興奮した場合に解放されます。
○×××:特定条件
条件
誰かに命を狙われた場合に解放されます。
○×××:50P
逆転スキルです。
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やっぱこうして見ると特定条件で解放されるスキルが多いな。
上から順に見ていくか。
スキルのオン・オフに関するスキル、か。
察するにオン・オフ機能が付いてないスキルがオン・オフできるようになるんだろうな。……って! これを使えばチ×コの長さと太さを増せる【天狗の鼻Ⅰ】が取れるんじゃないか!?
いや待て、焦るな俺。まだこのロックスキルがそうと決まったわけじゃない。……ロックを解除するだけで100Pかかるが仕方ない、解除しよう。
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他のスキルにチェックが入っています。ロックの解除だけ行いますか?
はい いいえ
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何とも親切な機能だな。【はい】を選択っと。
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ロックを解除しました。
ポイント残高:610P(1,310)
○オンオフ機能追加:100P
オン・オフ機能の無いスキルにオン・オフ機能を追加できます。
他のスキルにも追加したい場合は、もう一度こちらのスキルを取得してください。
初回以降は50Pで再取得可能です。
また、機能を追加したいスキルは任意で選ぶことができます。こちらのスキルを取得した際に、あなたが取得しているスキルの一覧が表示されますので、そちらからお選び下さい。
備考:スキルによっては、機能を追加できない場合もあります。
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いょっし! 思ったとおりのスキルだった! ……のはいいけど、機能を追加できるのは1つのスキルだけなのか。再取得はポイントが安くなるっていっても50Pだし。結構高い。
今は一個でいいな。天狗の鼻Ⅰと合わせてチェックを入れとこう。……これで残り510Pか。溜まってもすぐに無くなってくなぁ。
ロックスキル一覧に戻ろう。
バイトか就職で解放されるスキルねぇ。夏休みなったらコンビニでバイトする予定だから、その時が楽しみだ。
次の寝ている異性に興奮したら解除されるスキルだけど、一昨日、寝ている花蓮に欲情したけど解除されなかったぞ? どういうことだろうと頭を捻っていたら、ある予想が付いた。
(……もしかしたら、初対面かまだ俺と性交渉をしていない女性じゃないと駄目なのかも)
それなら花蓮の時に解放されなかったことにも説明が付く。
だとしたら結構ハードル高くないか? ……いや、学校なんだし、保健室に行けば何とかなるかも? 都合よく俺好みの女性が寝ていないと駄目だけど。……まあいいや。その内なんとかなるだろう。
次は……誰かに命を狙われた場合に解放されます――って恐いわ! ……えぇ? 何これ、マジで超恐いんですけど。既に6人の女性と関係を持っているけど、『フェロモン』が効いてるから修羅場とかにはならないだろうし、後ろから刺される心配もない。……はず。はずだよな?…………このスキルは永遠に解放されないことを願おう。
気を取り直して。
えぇっと……逆転スキル? なんじゃそりゃ?
さっぱり分からんスキルが出てきた。詳しくはポイント払えってか。50Pかぁ……いいや、興味が湧いたし、払おう。
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ロックを解除しました。
ポイント残高:460P(1,310)
○兄妹逆転:50P
兄妹の
自分をどの立場に置きたいかは任意で選べます。(例:あなたは長男、長女、次女、次男の順からなる4人兄妹の長男です。あなたはスキルを使って次女の弟になりました。よって姉が2人、弟が1人の構成に変わりました)
また、自分の家族以外でも使えます。この場合は、その家族の一員として扱われるようになり、その間、自分の家族からは他人として扱われるようになりますので、ご注意下さい。
備考1:オン・オフ機能付き(オン・オフの切り替えは意識一つでできるようになります)。
2:兄妹の逆転は、スキルをオフにするまで継続されます。ご注意下さい。
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何か面白いスキルが出た。逆転ってそういう意味か。
花蓮が姉ってのも良いかもな。
それに他の家族に使えるってのも面白い。例えば俺が明日香ちゃんの弟にもなれるって訳だ。……あれ? これって母さんや香奈さんにも使えるのか? 使えるんだったらその場合、花蓮や明日香ちゃんの叔父になるんだろか? なれるんだったら、それはそれで面白いな。姪と
面白そうなスキルではあるけど、今はいらんか。ポイントも少ないし、ネタで取るのも勿体ない。まあ、セックスしてればガンガン増えるけど。それでも自重しよう。
こんなもんか? そんじゃま、チェックしといたスキルを取得っと。
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2つのスキルを取得、1つの消費スキルを取得しました。
ポイント残高:460
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消費スキルってのは【オン・オフ機能追加】スキルのことだろう。
次にオン・オフ機能を追加したいスキルを問われると、俺が取得しているスキル一覧が表示された。
だけど、その中に『フェロモン』のスキルは無かった。『フェロモン』のスキルには追加できないらしい。する気もないけどさ。
【天狗の鼻Ⅰ】を選択したら、すぐに追加した旨を伝えるメッセージが表示された。
メッセージを閉じ、【天狗の鼻Ⅰ】をオンにしてみる。すると、どのくらい大きくするかの設定画面が現れた。
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陰茎の長さを設定してください。+0から最大10cmまで設定できます。
陰茎の太さを設定してください。+0から最大2cmまで設定できます。
長さ【0】cm 太さ【0】cm
※設定した長さや太さは、あなたの陰茎に加算されます。
※どのくらいの長さや太さになるかは、レビューとしてあなたの陰茎に反映されますので、参考になさって下さい。
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へえ、こうやって設定するのか。本来なら一度設定したらそれまでなんだろうけど、今はオン・オフ機能が付いてるから安心だな。
レビューでチ×コに反映されるっていうし、とりあえず長さを最大の10cmにしてみよう。
俺のチ×コが勃起時12cmだから、22cmにもなるのか。勃起する時が楽しみだ。
長さ【0】cmを10cmへと変更。すると、ズボンの中でムクムクとチ×コが長くなったのが分かった。うわ、トランクスからはみ出たぞ、今!
今さら気付いたけどこのスキル、勃起時だけでなく通常時にも反映されるようだ。
自分の通常時のサイズなんて分からんが、多分俺のチ×コは今、スキル発動前の勃起時と同等以上の長さがあるはず。通常時でそうだと思うとなんか気持ち悪いな……まあいいか。これで多分、パイズリフェラができるくらいには長くなったはずだ。
太さは……どうするか。通常時で2cmも太くなると思うと恐くて出来んな。そのままにしとこう……いや、試しに1cmだけ太くしてみようか。……おお、太くなった!……気がする! ズボンの上からだと分からん。でも、これくらいなら大丈夫そうだな。1cmにしとこう。
結果、長さ+【10】cm、太さ+【1】cmに決定。そしてすぐにオフにした。でないと股間の違和感が凄い。必要な時だけオンにしよう。
☆
そんな感じで時間を潰してたら、終業の鐘が鳴った。
教師が出て行くと、途端に弛緩した空気が教室に漂い、喧騒に満ち溢れる。
さて、さっそく他のクラスを物色しにいこうかと思ったら、次の授業は化学。化学室は別棟にあり、教室を移動しなくてはならなかった。……くそぅ、ツイてない。
2-Cの前を通り過ぎた時、後ろから綺麗な声が聞こえてきた。
「田井中君、ちょっといいかな?」
綺麗な声だったので振り向いてみれば、髪を2つに縛っておさげにした眼鏡っ娘がうちのクラスの委員長である田井中に話しかけていた。
「
「榊原?」
「おう、2-Cの委員長。名前は確か……
一樹が眼鏡っ娘のことを教えてくれた。
榊原久美子、ね。
おさげといい眼鏡といい、いかにも理知的な委員長って感じだな。だけど眼鏡はフレームが細いオシャレな奴だし、おさげもそんなに野暮ったくない。というか似合っている。
眼鏡の下もかなり整っているようだ。美人といって反論する奴は少ないだろう。
それにプロポーションも良い。制服を押し上げるほどに豊かな胸が特に。お尻の肉付きも結構。
そして何より俺の目を惹いたのが、スカートの裾から伸びる細い足を覆い隠す、黒のパンストだった。……何アレ、超エロイ。
はっきりと言おう、俺の好みだ。
ただ残念なのは、『フェロモン』の範囲から外れていることだ。くそ、とことんツイてないな。引き返そうかとも思ったが……まあいい、後で『フェロモン』を当てに来ればいいだけだ。
「それにしても一樹。お前、よく他のクラスの委員長の名前なんて知ってたな」
彼女持ちのくせに。
「美帆の友人なんだよ、アイツ。俺は喋ったことないが」
「ああ、そういう……」
一樹の知り合いならコイツに頼んで顔を合わせようと思ったのに、残念。
「ああいう女性が田中氏の好みなのですか?」
「まあ、嫌いじゃないな」
佐々木の質問に曖昧に返す。こういう質問に答えるのって友達同士でも恥ずかしいよな。
「確かに美人でスタイルも良いですが。冷たそうな印象もありますね、彼女」
「うん?」
佐々木の言葉にもう一度、うちの委員長と話をしている榊原久美子を見やる。
言われてみれば和やかな雰囲気ではなく、だからといってただの連絡事項というにはあまりにも寒々しい。
「……確かに佐々木の言うとおりかも」
っていうか田井中、そんなにオドオドするなよ。
もしかしたら2-Cの委員長はクールビューティーなのかもな。
だけど、そんな榊原を俺の『フェロモン』に当ててよがらせてみたい。あの綺麗な声で
その時、彼女はどんな表情を見せてくれるのだろうか。
期待で胸を膨らますと、俺の股間もちょっぴり膨らんだ。……まだ膨らむには早いっての。