俺は、世界の半分(女性)を手に入れてみせる! 作:キャプテンキャップ
目の前に浮かんでいるウィンドウパネル。よく見ると横書きで文章が書かれているのに気付いた。
それにすら気付かなかったとは、俺はどこまで現実逃避していたのやら。
ともあれ、まずは読んでみよう。
「なになに……スキルの取得方法?」
最初の一行にはそう書いてあった。意味が分からん。
以下、こうある。
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1.スキルの取得方法。
ポイントを使って、『スキル一覧』から好きなスキルを取得できます。
スキル名の横にある『チェックボタン』を押して選択し、最後に『決定ボタン』を押すと、選択したスキルを取得できます。
スキルの取得に使うポイントはスキル名の最後に『○○P』と表記しております。また、チェックを入れると、貴方のポイント残高から仮引きされますので、複数取得するさいの計算にお役立て下さい。
スキルの説明は、スキルの名の下に書かれております。説明をよく読んだ上で取得するか判断してください。
※一度『決定ボタン』を押して取得したスキルはポイントに再変換できません。取得の際はよく考えてから『決定ボタン』を押しましょう。
2.ポイントの増減。
ポイントはスキルを取得したり、ロックされたスキル(×××と表示されています)を解除すると減っていきます。
ポイントは、異性と
3.ロックされたスキルの解除方法。
スキルの中には、ロックされた物もあり、通常は『×××』と表示されています。
ロックされたスキルは、通常のスキルと違って遊び心溢れたものとなっております。
ですが、ロックされたスキルは名前が分からないため、そのままでは取得が出来ません。
これらはロックを解除することによって、本来のスキル名が判明するのです。スキル名が判明して初めて、スキルを取得することが可能となります。
では、ロックはどうやって解除すれば良いのか説明しましょう。
ロックの解除方法は2つに分かれます。
a.ポイントを使って解除する:この場合は、ロックされたスキル名のあとに表示されているポイント(例・×××:500P)を支払うことで、ロックが解除されます。
ただし、ロックの解除にポイントを払ったからと言って、解除したスキルがそのまま取得できるわけではありません。
取得する場合は、別にポイントを支払う必要があります旨、ご了承下さい。
b.特定の条件をクリアして解除する:この場合は、ロックの解除に必要な条件が設けられています。条件を満たさない限り、ロックは解除されません。
この種類のロックは、スキル名の下に条件のヒントが書かれておりますので、ぜひ参考になさって解除を目指してください。
ロックされたスキルは、3ページ目に纏められております。ご確認下さい。
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「……なんのこっちゃ?」
読んでもやっぱり意味がわからんな。そもそもスキルやポイントってなんだよ。
しかも書かれているのはこれだけで、どこにも一覧ってやつがないのだが。……おっ、よく見ると右端に1/3→ってあるな。
つまり全部で3ページあるってことなのか?
そういや、ロックされたスキルは3ページ目に纏められてるとかなんとか書かれてたっけ。
……で、どうやって次のページにいけばいいんだよ、これ!
などと思っていると、スマホをフリックするように画面がスライドしてページが切り替わった。
「……もしかして、意識するだけで切り替えることができるのか?」
試しにやってみる。……おお、1ページ目に戻ったぞ! どうやら俺の意識一つでページを切り替えられるようだ。
「ってことは、このウィンドウ自体も……あ、やっぱ消せるのな。んでもって再び表示も……できるっと」
ウィンドウの消し方が分かって一安心。これで恐いものはない。
んじゃま、2ページ目に戻ってっと……お、下にズラーって並んでいるのがスキル一覧ってやつか?
数が多すぎて画面に収まりきれてないぞ。って、スクロールできるのか。
よし、さっそく読んでみよう。
ベッドに寝転んだままだった俺は、上体を起こしてから一覧を眺めた。
スキル一覧
ポイント残高:1000
○フェロモン解放Ⅰ:600P
異性を惹き寄せるフェロモンを得ることが出来る。このフェロモンを嗅いだ異性は、あなたを意識せずにはおられず、あなたの言葉に決して逆らえなくなります。
また、あなたが好みとする異性のみ、性的興奮を覚えさせ、あなたを求めてくるようにできます。
逆に、あなたの方から相手を求めることも可能です。その場合は相手は決してあなたの事を拒みません。拒むような態度を取ることもあるでしょうが、本気ではありません。
ただし、相手はあくまであなたに対して性的興奮を覚えるだけで、決してあなたに好意を寄せるわけではありません。
また、同姓に対しては、深層意識下であなたに畏れを抱かせ、反抗する意思を封じ込めることが可能です。
また、フェロモンの範囲内にいる相手は、同性、異性に関わらず、あなたの行いを見ても、見てみぬふりをするようになります。
備考:フェロモンの範囲はレベル依存(現在の範囲:30センチ)。
「な、んだ……と?」
なんだこれ、なんだこれっ、なんだこれ!?
異性を惹き寄せるフェロモン!? しかも好みの女性を俺に対して性的興奮を覚えさせて、向こうから俺を求めさせるとか!
それはつまり、和姦が成立するってことだよな? 男にとっては夢のようなフェロモンなんだけど!?
「と、とりあえず、本当に取得できるかどうかは置いといて、チェックだけは入れておこう」
チェックボタンってのは、
ポチッ。
●フェロモン解放Ⅰ:600P
チェックボタンの色が変わった。やはり俺の意識一つで押すことができるようだ。
お、ポイント残高が400になっている。これは仮引きだっけ? あとは『決定ボタン』ってやつを押せば実際にポイントが引かれるわけか。これは便利だな。
よし、次のスキルを見てみよう。
○精力絶倫:100P
どれだけ精を吐き出しても萎えることが無くなります。
好きなだけ異性と
備考:オン・オフ機能付き(オン・オフの切り替えは意識一つでできるようになります)。
「これは是非とも手に入れておきたいスキルだな」
何度もセックスができるというのも、やはり男の夢だろう。
しかもオン・オフができるのは嬉しい。そうでないと24時間、勃起しっぱなしというHENTAIが生まれてしまう。
ポチッと。よし、次だ――
○無限の体力:100P
腹上死を防ぎます。精力絶倫のスキルと組み合わせることにより、真価を発揮することでしょう。
「――って危ねえーー!!」
これを見落として『精力絶倫』だけ手に入れてヤリまくってたらヤバかった!
確実に死んでたよ、俺!
そうだよな、ヤリまくるには体力が必要だよな! もちろん取得するに決まってるさ!
ポチッとな! よし、次だ!
○精液増大Ⅰ:100P
精液の量を増やします(レベル依存)。
○天狗の鼻Ⅰ:100P
陰茎の太さと長さが増す(レベル依存)。
うぅ~ん……あんまり興味がわかないなぁ。別に自分のチ×コの大きさに不満はないし。
何よりポイントがあと200しかないし。
「精液増大に天狗の鼻、この2つはいらないなっと」
○着弾回避:100P
膣内射精した場合でも、懐妊を100%防げるようになります。
備考:オン・オフ機能付き(オン・オフの切り替えは意識一つでできるようになります)。
「これは絶対必要だよな」
避妊する必要がなくなるし。
これで残るポイントは100のみ、か。
慎重に選ばないとな。
○百発百中:100P
膣内射精した場合、100%の確率で相手を懐妊させることができます。
備考:オン・オフ機能付き(オン・オフの切り替えは意識一つでできるようになります)。
「こいつはいらないっと」
○快感痛覚:100P
感じる痛みを快感に変えてしまいます。
ただし、自分には適用されません。
備考:オン・オフ機能付き(オン・オフの切り替えは意識一つでできるようになります)。
○神の手Ⅰ:50P
性的な経験が乏しい(もしくは皆無)あなたでも、性的な手技が巧くなります(レベル依存)。
○神の舌Ⅰ:50P
性的な経験が乏しい(もしくは皆無)あなたでも、性的な舌技が巧くなります(レベル依存)。
○奉仕:50P
性的な経験が乏しい(もしくは皆無)異性でも、あなたに対する奉仕が巧くなります(レベル依存)。
もちろん、経験豊富な異性の場合は、さらに奉仕が巧くなります。
備考1:レベル依存ですが、レベルは異性ごとに管理されます。
2:レベルは異性ごとに奉仕の回数によって自動的に上がります。
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「ぬ、ぬぅ~。この4つは悩むな……」
他にも沢山のスキルはあったが、最初に選ぶスキルたちは汎用性の高いものが良いだろう。
その点で考えると、残り100Pを使うのならば、この4つのうちどれかだ。
100Pの『快感痛覚』ならば1つだけだが、その他の3つであれば2つは取得できる。
もちろん、どれも取らずにポイントを温存する手もあるが……。
「……思い切って快感痛覚を取るか」
相手が処女だった場合、破瓜の痛みで苦しむ顔を見れば萎えるかもしれないと思ったからだ。
なんせ俺は童貞だからな。
破瓜の痛みすら快感に変わるのならば、その心配もない。
本当は、『神の手Ⅰ』と『神の舌Ⅰ』も欲しかったが……。
なんせ童貞なんで。
「とりあえず、こんなとこか」
俺が選んだのスキルは、以下のとおりだ。
●フェロモン解放Ⅰ:600P
●精力絶倫:100P
●無限の体力:100P
●着弾回避:100P
●快感痛覚:100P
以上、5つのスキルでちょっきり1000ポイント。
あとはページ最後にある『決定ボタン』を押すだけ。これも俺の意思一つで押せるのだろう。
本当にスキルが取得できるのか。それともこのウィンドウは俺が生み出した妄想か。これで分かるはず。
そう思うと心臓はバクバクだ。
「……ふぅ」
大きく息を吐いて深呼吸。…………よしっ! 押すぞ!
俺は『決定ボタン』を押した!
すると!
本当によろしいですか?
はい いいえ
なんて確認メッセージが出やがった!
いいよっ、よろしいよ! 『はい』だよ!!
俺は乱暴に(気持ち的にな)『はい』のボタンを押したのだった。
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5つのスキルを取得しました。
ポイント残高:0
『初めてのスキル取得』を達成! 100P獲得しました。
『スキルを5つ取得』を達成! 10P獲得しました。
ポイント残高:110
『ステータス』のページが増えました。あとでご確認下さい。
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なんだか沢山のメッセージが出たけど後で!
スキルが本当に取得できたか確認したい。それには目の前に浮いているウィンドウが邪魔だ。
俺は逸る気持ちを押さえながらウィンドウを閉じ、自分の体を見下ろす。
……あれ、何も変わってなくね?
はやり俺の妄想か。そう思ったときだった。
なんだか無性に下半身が熱くなってきた。全身の血液が俺のチ×コに集まっていくような感覚。
「お、おおぉおお!?」
俺の鼻息も荒くなっていく。興奮しているのだ。それとともに、チ×コがムクムクと起き上がり、ビキビキと剛直した!
トランクを押し上げ、見事なテントを張るのは俺の息子。すぐさまテントの頂点が濡れ始める。逆雨漏り状態だ。
恐らく弄ってもいないのにカウパー汁が出始めているのだろう。
これが『精力絶倫』のスキルの効果か!
ヤバクね!? なんかヤバクね!?
興奮しているからか、よく分からないテンションになっている。
ってかマズイ! このままだとトランクスがカウパーでびしょ濡れに!
あっ、そういや『精力絶倫』は俺の意思一つでオン・オフできるんだっけか!
俺は急いでオフにした。
すると、今の今まで怒髪天を突く勢いだったチ×コがしゅるしゅると萎えていく。
同時に、竿に残っていた大量のカウパーがドバッと溢れ出してトランクスをグショグショに濡らしてしまった。意味ねえ!
くそぅっ、最初にティッシュでカウパーを拭いてからオフにすりゃ良かった。
後悔先に立たずとは良く言ったもんだ。
ティッシュでカウパーで拭いながら、俺はそんな諺を思い出していた。
ともあれ、これは凄いぞ。
本当にスキルが取得できてしまったんだからな!
それはつまり、異性を惹き付けるフェロモンも取得したということだ。
であれば――
「さっそく実践してみるべき、だよなあ」
その時の俺は、絶対に下卑た笑みを浮かべていたと思う。鏡がなくて良かったぜ。
第01話『第01話 スキル』 終了。
次話予告『第02話 親子丼を召し上がり』