※この作品はR-18です。

俺は、世界の半分(女性)を手に入れてみせる!   作:キャプテンキャップ

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06:あの日の約束と俺の……嫁?(快晴)

 明くる日の朝。

 

「ん……むぅ?」

 

 胸の辺りにくすぐったさを感じて目を覚ます。……はて何だろう? そう思いつつ、まだ眠気の残る目蓋を薄く開けてみれば、

 

「ふふ、洋(よう)の匂いだ♪」

 

 上機嫌で俺の胸に頭をこすりつける志紀(しき)(全裸)の姿が。……あ、そういや昨日志紀としたんだったと昨夜のことを思い出した。そんで、そのまま泊まったんだっけか。

 

「ふふふ、ぐりぐり~♪」

 

 それにしてもこの幼馴染み、ノリノリである。くすぐったかったのはこれが原因か。……まあいいけどさ。そろそろ声をかけるか。

 

「あ~……志紀」

 

「ふぇ!?」

 

 素っ頓狂な声を上げる志紀。

 

「お、起きたんだっ、洋! おひゃ……おはよう!」

 

 こいつ、テンパると割と噛むな。

 

「ああ、おはよう。で――」

 

「で?」

 

「もう頭をこすりつけなくても良いのか?」

 

「っ!? お、起きてたの!?」

 

「おう」

 

「だったらもっと早くに声をかけてよ、洋のバカバカバカーー!!」

 

 志紀は顔を真っ赤にして恥ずかしがりながら、「バカ」を連呼してきた。

 何だろう……これが佐々木の言っていたツンデレってやつなのか? いや、これはただの照れ隠しか。

 

「それで、体の調子はどうだ?」

 

 このままだといつまでもバカを聞く羽目になりそうだったので、話題を変えてみる。

 

「……まだアソコがジンジンする」

 

「そっか。ん? 痛いのか?」

 

「ううん、全然。初めてが痛いかは個人で違うって聞いてたけど本当だったみたい。洋は大丈夫?」

 

「男にそういうのはないからなぁ」

 

「む~、なんだかズルい」

 

 そんな頬を膨らませて言われてもなあ。可愛いだけだぞ? それに志紀が痛くなかったのは、スキルのお陰だ。

 

「とにかく! そういう訳だから、こう少しこのままで、ね?」

 

 上目遣いで甘えてくる志紀。それは一向に構わないので頷くと、志紀が向日葵のような笑顔で抱きついてきた。あっはっは、おいおい、そんなに抱きついたら襲いたくなるだろうが。……まあ、流石に人の家で朝っぱらから襲わないけどさ。俺ってばマジ紳士。

 

 

   ☆

 

 

「ねぇ、洋……」

 

「ん~?」

 

 ベッドでまどろんでいると、隣で寝ている志紀が体を起こして呼びかけてきたので、俺も体を起こし、ベッドの上で胡坐(あぐら)を組んだ。

 

「改めて言うね? 私は、洋が好き」

 

 2度目の告白だというのに、こんな美少女から言われるとドキッとするな。

 

「……お、おう。俺も好きだぞ」

 

 返事を返すのもどうにも照れて仕方ない。けれど、うん。俺たち恋人になったんだよなあ。……うぅん、志紀とは幼馴染みが長かったせいか、あんまり実感が湧かないんだが。

 

「む、返事に間があった」

 

 ただ照れただけだっての。

 

「……はぁ。まあ、洋だもんね」

 

 ……他の女の匂いもさせてたし。最後に小さく呟かれた言葉。……そういや昨日の朝も花蓮(かれん)にヌいて貰ってたんだった。恐らく志紀が嗅いだのは花蓮の匂いだったんだろう。しかも俺が他の女性と寝てると察したようでもある。

 だけど、志紀の反応をみるに容認してるっぽい? ……あれ? もしかして、『フェロモン』が効いてる?

 昨日までのコイツは、『フェロモン』の効果がないように見えたんだけど。……う~ん、一応試してみるか。

 

「なあ、志紀」

 

「なに?」

 

「もしも、もしもだぞ? 俺がお前以外の女性と、こんなことをしたらどうする?」

 

「うーん……」

 

 志紀があごに指をあてて考える。こういうあざとく見える仕草も、美少女がやると絵になるんだから凄い。しかも全裸だからもっと凄い。というかエロい。

 

「洋だからしょうがない、かな?」

 

 苦笑しながらこてんと首を横に倒して言う。

 おう、マジか。昨日までの志紀なら絶対にノータイムで罵倒してきてたハズ。これは完全に『フェロモン』が効いてるな。……だけどなんで急に? 俺との仲が進んだから? それとも今まで『ツン』だったのが『デレ』になったから効いた? ……よく分からんけど結果オーライだ!

 これで志紀を気にせず、今までのように気に入った女性にフェロモン当てて好き放題できるな。

 

「感謝しなさいよ? こんな寛大な彼女で」

 

 おう! ……って、やっぱ俺たち恋人同士になったんだよな。……やっぱり実感が薄いなあ。

 

「それとね――」

 

 ん? まだなんかあるのか?

 

「あの時の約束、思い出してくれたんだよね?」

 

「ああ、ちゃんと思い出したぞ」

 

 約束ってのは、幼稚園の頃に交わした『ずっと一緒にいる』ってやつだ。

 俺が力強く頷くと、志紀は「良かった」と、ほっと息を吐いて微笑む。

 そして、なぜかベッドの上で正座すると、

 

「えっと、不束者ですが、末永くよろしくね、洋」

 

 三つ指ついて頭を下げる全裸の幼馴染み。

 末永く? おいおい、まるで俺と結婚するみたいな言い方じゃないか。まあ確かにずっと一緒にいるんだから似たようなもんだけど。

 

「みたいも何も。結婚してくれるってあの時に約束してくれたでしょ?」

 

「んん? 何を言って…………あ」

 

 思い出した。確か、『ずっと一緒にいる』って約束したあと、もう一個約束したのが……――

 

 

『えへへ♪ ずっと一緒ってことは、私、お嫁さんになるんだね』

 

『志紀ちゃ、ぼくのお嫁さん?』

 

『……いや?』

 

『ううん! ぼく、志紀ちゃと結婚する!』

 

『えへへー。じゃあ、これも約束ね♪』

 

『うん!』

 

 

 したわー。してたわー。結婚の約束。……でも普通、幼稚園の頃に交わした結婚の約束なんて真に受けるか? 志紀も冗談で言ってるんだよな?

 志紀を見やれば――

 

 超いい笑顔でニッコニコ。

 

 本気だわーこの娘(こ)。本気で言ってるわー結婚。この笑顔見たら「昔のことだし、時効だよな!」とか言えないわー。…………いや、でも、まあ……いいか。

 笑顔の志紀を見てたらそんな気がしてきた。

 もちろん、不特定多数の女性と性交渉を持ちたいという願望を今後も捨てるつもりはないけど、志紀が奥さんってのも悪くない。

 今は『フェロモン』が完全に効いてるし、俺が他の女性と寝ても良いと言っている。

 なら、結婚するのもありだな。

 

「ああ、うん。こちらこそよろしく?」

 

 いかん、照れて疑問系になってしまった。

 

「ふふ、なんで疑問系なの?」

 

 突っ込まれたし。言わせんなし。

 

「それじゃ、これからもよろしくね。だ・ん・な・さ・ま♪」

 

 チュッ

 

 軽くキスされる。

 

 これが、俺の将来の嫁が決まった瞬間である。……ってか、初めての彼女が将来の嫁とか。どんなラブコメだよって話だよな。

 

 

   ---------

 

 『祝・婚約』を達成! 100P取得しました。

 

 称号、『勝ち組!』を取得! 100P獲得しました。

 

 ポイント残高:1,280

 

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 勝ち組て。いや、確かにこんな美少女と結婚できるならある意味勝ち組かもしれないけどさ……この称号のネーミングセンス、どうにかならんの?

 

 

 

   第05話『幼馴染み』 終了。

 

   次話予告『最高の朝』。

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