俺は、世界の半分(女性)を手に入れてみせる! 作:キャプテンキャップ
8月に入って数日目。今日のバイトは休み。
俺は冷房が効いた自室で独り、やる気に満ちていた。
……まあ、やることといってもエロアニメやエロ漫画、エロ小説を見るだけなんだけどね。エロ尽くしである。
しかも内容はシチュプレイものばかりだ。色々なシチュが載っているが、コンビニものが必ず1つは入っている。
そう、俺はこれらでシチュプレイのレパートリーを増やそうと思っているのだ!
というのも、俺の発想はビックリするくらい貧困らしくて、あの女性客とスタッフルームでヤッてから色々と考えてみたけど、全く思い浮かばなかったんだよなぁ。
だからこうしてエロ作品から学ぼうというのだ。俺ってば勉強家。
ちなみにこれらは佐々木の所有物だ。
一昨日の朝にシチュプレイ――特にコンビニ物のエロ作品を持ってないかと電話で訊ねると、「ふふ、田中氏もここまできましたか……。いいでしょう、僕のオススメをお貸ししましょう」と二つ返事で貸してくれることになったんだけど、タイミング悪くその日から祖父の家に帰省するらしいとのこと。にも拘わらず、ついさっき突然訪ねて来たと思ったらこれらエログッズを渡して、そそくさと帰って行った。どうやら帰省は一泊だけだったらしい。
そのさい、お土産まで貰ってしまった。これは俺もじいちゃん家に行った時になんかお返しを買わないとなあ。
それにしても健全な男子高生なんだから溜まりもするだろうと思ったが、付き合って2年くらい経つ彼女がいるんだから溜まったガスくらい抜いてもらってるんだろう。俺も
ともあれ、そういった事情もあって借りられたのは佐々木のみ……なのだが、さすがは二次元を愛する男。見事に
エロアニメなんて初めて見るぞ、俺。と手に取ったDVDのパッケージをしげしげと眺める。ま、眺めててもしかたないし、とりあえず見てみるかとPCのディスクトレイに放り込み、イヤホンを差して準備オーケー。
いざ視聴だ! ……お……おお? ……これ結構いけるぞ?
…………。
…………。
…………ふぅ。
エロアニメ、ありだな! ……あ、考えてみたらオナニーしたのってスキルを手に入れてから初めてなんじゃないか? あと、何か重要なことを忘れているような気がするけど、まあいいや。
とりあえずスッキリした俺は、その後も佐々木から借りたエロ作品を片っ端から見て、コンビニでのエロシチュを学んでいったのだった。
いやあ、シチュプレイは奥が深いね。俺はエロ作品どもを片付けながら、内容を思い出していた。
同僚と冷蔵庫のバックヤードで補充中にとか、レジを打ちながらクンニやら強制フェラとかとか。
これは是非とも琴歌さんで試さないとな!
確か都合よく明日は琴歌さんとシフトが組まれていたはず。
くく、明日が楽しみだ。
「お兄ちゃーん、そろそろお昼だよー……って」
俺が人の悪い笑みを浮かべていると、
「……お兄ちゃん、オナニーしてたでしょ?」
瞳からハイライトが消えた花蓮がゆらりと近づいてくる。ヒィ!
「花蓮、前に言ったよね? オナニー禁止って。お兄ちゃんの溜まったものは、花蓮が全部処理してあげるって。……言ったよね?」
おおお思い出した! そういやそうだった! さっき重要なことを忘れてる気がしたのはこれか! もっと早く思い出せよ俺!
真正面まで来た花蓮が、そっと俺の両頬に手を添える。
「花蓮との約束を忘れるなんてしょうがないお兄ちゃん。だからね?」
「お、おう」
「今日は忘れられないように、花蓮が教え直してあげる」
胸を強く押され、体勢を崩した俺は後ろのベッドへと倒れこみ、花蓮が圧し掛かってくる。
「いや待て花蓮! お、お昼なんだろ? 食べに行かないと――」
俺の言葉を「大丈夫」と花蓮が
「だって、今日のお兄ちゃんのご飯は全部、花蓮に決まったから、今。あれ?それともお兄ちゃんが花蓮のご飯なのかな? まあ、どっちでもいいよね」
光が全く無い瞳で俺を見つめながらニッコリと笑い、俺の服を脱がしに掛かる妹。
ちょ、ま――――アッーーーーーー!!
その日は一日中、花蓮に搾り取られた。これじゃ、本当にどっちがご飯だったが分かったもんじゃない。
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性行為10P×33。 330P獲得しました。
ポイント残高:2,640
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☆
……あー。昨日は酷い目にあった。いや完全に自業自得だけどさ。
翌日のお昼時。今日も朝から妹に2回ヌいて貰ったあと。
バイト先のコンビニ
花蓮がどんどんヤバイ方向にいってる気がするんだけど、そんな妹を可愛いと許容してしまえる俺もヤバイ方にいってる気がする。まあ、花蓮が可愛いのは事実だからしょうがない。うん、この考え方がもうヤバイよな。
まあ、花蓮のことはいいとして。
今日は琴歌さんを性的な目で見て堕とし、色々なシチュプレイを試さないとな。ふふ、期待に胸というか股間が膨らむぜ。
……だけどその前に。
俺は目の前に意識を向けた。
カウンターを挟んだ先で怒鳴り散らすは、中年の男性客。
いわゆるクレーマーだ。
しかもこの人、クレームの常連であり、悪質クレーマーとして要注意指定されていたりする。
なんでも今回は買ったチキンが写真にあるのと形が違うだの、前に買った時のヤツより小さい、だとか。
いや、商品の写真と違うと言われてもそりゃあ当然だし、前に買ったヤツより小さいとか俺に言われても非常に困るのだが、かれこれ10分近くは大声で文句を言っているのだ。
お陰で俺のカウンターはこの人専用になってしまってるので、隣のレジに立つアキさんと琴歌さんが全ての客を
今日はすぐに琴歌さんを堕として
かといってそれを正直に言うわけにもいかないので、神妙な顔で聞いている振りをして嵐が過ぎるのを待っているわけだ。そんで最後に謝罪して終わり。ってのが、『
どんなに話が長くても聞くだけは聞く。
ここで絶対やってはいけないのが、決して話を早く終わらそうとして金品を渡すことらしい。クレーマーが味を占めるためなんだとさ。
まあ、この人のクレームは金品目的ではなく、狙いは琴歌さんのようだけど。
必ず琴歌さんがいる時を狙ってくるからな、この人。しかも琴歌さんにクレームを付けようとするので、他の男性スタッフが割って入ることになっている。
んで、今日はたまたま俺が琴歌さんの近くにいたから俺が割って入ったのだけど、露骨に舌打ちされたぞ。分かり易すぎるだろう。
大方クレームをつけられて困る琴歌さんを見て興奮する変態さんなんだろうけどさ。そんな変態のクレームなんて一々聞いてられるかっての。……というかいつ終わるの、これ?
他の人の話では最短で1時間。最長だと2時間以上って聞いたことがある。うわーお。……まだ10分と少ししか経ってないんだけど。あまりしつこいと店長を呼んでいいことにはなってるけどさ。クレーム関係で呼ぶといい顔しないんだよなあ、店長。
さっきとは違う意味で内心で溜め息を漏らした。
ちらりと横を見ると、客を
「――お前らも客商売してんなら商品をキチンとしろ! 分かったのか! 聞いてるのか!?」
「申し訳ございませんでした」
マニュアルどおり頭を下げて謝罪する。と、男性に変化が起きた。
「や、まあ。分かったのならいい」
何故か勢いをなくし、
分かればいいんだ。分かれば。と男性。
どうやらクレームは終わりらしいのだが、一向に俺と目を合わせようとしない。はて? 睨んだりした覚えはないんだが、俺が頭を下げてから明らかにうろたえているように見えるのはどういうことか。
……あ、何となく理由が分かった――これ『フェロモン』のスキルの効力だ。
男性は俺の目の前にいるのだから、当然『フェロモン』に当てられている。そしてこのスキルの効力の一つに、『同性の場合、深層意識下で俺を畏れ、反抗する意思を封じ込める』というのがある。
つまりこのクレーマーは今、無意識に畏れを抱いている俺が頭を下げたもんだから、うろたえ、
「これで話は終わりだ。今度からちゃんとしろよ!」
捨て台詞を吐いて帰ろうとするクレーマー。そうはいくかっての。
『フェロモン』が効いているのなら話は早い。このスキルには他にも便利な効力があるからな。
俺はもう一度謝罪した後で、男性にだけ聞こえるように言葉を足す。
「申し訳ございませんでした。……ですが、今後はクレームに来ないでもらえると嬉しいですね。あと、あの女性スタッフにも近づかないでもらいましょうか」
女性スタッフというのは勿論、琴歌さんのことだ。
「わ、分かった。言いたいことは言ったしな。もう二度とこの店に来ることはない」
俺の狙い通り、男性が頷く。これも『フェロモン』の効力の一つで、当てられた人は俺の言う事を無視できないのだ。
そそくさと出て行く男性の背中に「ありがとうございましたー」とマニュアルどおりの言葉で見送る。これであのクレーマーが来ることは二度とないだろうし、琴歌さんが付き纏われることもないだろう。……ふんっ、『フェロモン』の力を思い知ったか。というか『フェロモン』便利すぎ!
クレーマーが去ったことで、俺のレジにもすぐに客が並び始める。昼時とあって客が多い。クレーム対応の精神的疲労を癒す間もなく、「すみませんお待たせしました」とカウンターに載せられた商品のバーコードを読み取っていく。顔なじみの常連客からは「災難だったねぇ」とか「お疲れー」と
それから半時間後。……ふぃー、ようやく客足が鈍ってきたな。
店内にはまだ客がいるものの、立ち読みしている客ばかりなので会話する余裕くらいはできた。
さっそくアキさんと琴歌さんが寄ってきた。
「よ、新人。クレーム対応、お疲れさん」
「ごめんねえ
「うぃっす。ああ、琴歌さん。俺は別に気にしてませんよ」
アキさんには軽く頷き、シュンとした顔で謝ってくる琴歌さんには手を振って笑う。
「にしてもあの
鋭い目つきで見てくるアキさん。おっと、見られてたか。さすがは見た目と違って真面目な男。……あ、ごめんなさい、嘘です。だから睨まないで欲しいんだけど。
俺は肩を竦めながら答える。隠すほどのものでもないからな。
「クレームは分かったので、今後はクレームを言いに来るのを止めて欲しいのと、女性スタッフ――琴歌さんに近づかないようにお願いしただけですよ」
正直に答えたら、アキさんが頭を抱えてた。
「……お前、それで相手がキレてたらどうするつもりだったんだよ」
アキさんの言葉に、俺は「あー、まあ、ほら」と言葉を濁す。『フェロモン』が効いてるから絶対俺の言う事を聞いてくれるから大丈夫! と言うわけにもいかないからな。仕方ないので「相手も冷静になってきてたから、まあ大丈夫だろうと思ってました」と答える。言い訳以外のなにものでもないけど、あのクレーマーが『フェロモン』に当てられているように、アキさんも『フェロモン』を当てられているわけで。
「……はぁ。まあ、上手くいったから良いけどよ」
重い溜め息を吐きながらも納得してくれた。
こうなるわけだ。
「んじゃ、俺は飲み
「分かりました」
アキさんがカウンターから出て行くと、琴歌さんがもう一度お礼を言ってきた。
「本当にありがとうね」
「や、本当にいいですって」
「そう言ってもらえると気が楽になるよ。それにしても凄いね、あのクレームおじさんを店に来ないようにしたり、私に付きまとわないように説得するなんて」
「ふふん、少しは見直しましたか?」
「うんうん、少しどころかもの凄く見直したよー♪」
偉い偉い♪ と、うんと背伸びして頭を撫でてくる琴歌さん。やー、照れるじゃないですか。っていうか背伸びする琴歌さん、可愛い。これで二十歳とかありえない。しかも背伸びして撫でてくるもんだから、自然と体が密着するわけで。琴歌さんの推定Cカップのオッパイが俺の鳩尾あたりをムニュムニュして気持ちイイんだけど。……あ、そうだ。
俺はクレームの対応で忘れていた今日の予定を思い出し、『シチュプレイ』のスキルをオンにしてから琴歌さんを性的な目で見る。……これで琴歌さんは堕ちただろう。
あとはMの女性客の時みたいに俺のしたいシチュプレイに沿った状況を作れればオーケーのはず。
俺が最初に琴歌さんにやってもらいたいのは、カウンター下での奉仕フェラだ。
さて、どうやって持っていこうか?