※この作品はR-18です。

俺は、世界の半分(女性)を手に入れてみせる!   作:キャプテンキャップ

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14:また来年、田舎で遊ぼう

 ちゅん、ちゅん……――。

 

 まだ夜の明けきらない静けさの漂う早朝。

 

「ん、む……」

 

 東雲(しののめ)色の空に響く雀たちの鳴き声に目を覚ました。

 

「ふあ~~…………ねむ……」

 

 昨日はあれから結局5回はやった。途中、酔っ払った両親やじいちゃんたちが帰ってきて慌てて里姉(さとねえ)の部屋へと駆け込むなんて展開もあったけど、どうにかバレずに済んだのは幸いだった。なので、今は里姉の部屋だ。

 ハッスルしすぎたせいで寝るのが遅くなったので、超眠い。眠いけど、みんなが――特に花蓮(かれん)が起きる前に自分の部屋に戻らないとな。……じゃないと面倒なことになる。ヤバイほどにブラコンな妹の事を思い、苦笑い。まあ、そんな花蓮が超好きなんだけどな!

 というわけで、早く部屋に戻らないといけないんだけど……。ちらりと里姉の豊満なオッパイを見やる。キャミソールから覗く深い谷間は、流石はFカップ。体が横になっているせいで、布団に乗る片乳の上にもう片方の乳が乗るというね。まさしくオッパイの鏡餅状態。

 圧倒的なエロさを醸(かも)し出す光景に、思わずごくりと唾を飲む。

 ……戻る間にちょーーーーーーーっとだけ、味わっていこうかな? うん、そうしよう。

 そうと決まれば時間が勿体ない。俺はいそいそと里姉のオッパイの谷間へと顔を沈めた。

 

 …………………………むふぅ。

 

 キャミソールの上からでもわかる。ふわっふわでもっちもっち。極上のマシュマロとはこのことか。

 

「……ん~? こんな朝早くからお姉ちゃんのおっぱいに甘えてるのはどこの誰だ~?」

 

 起きたらしい里姉が目を瞑(つむ)ったままで、俺の頭をぽんぽんと叩いてくる。

 

「――って、洋(よう)しかいないんだけどね。お姉ちゃんのおっぱいに甘えられるのは」

 

 そして次には薄っすらと目を開き、口元に微笑を浮かべた姉に頭をぎゅっと抱き寄せられた。なので俺の顔は里姉のFカップオッパイへとより深く沈むこととなる。顔いっぱいに広がる乳肉の柔らかさと里姉の甘い匂い(体臭)。……はふぅ、何ここ天国なの?

 ……………………おっと、いかんいかん。幸せの余り二度寝するところだった。

 極上マシュマロから顔をあげる。

 

「里姉、みんなが起きる前に俺、部屋に戻らないと」

 

「ん、そうだね。みんなが起きた後で君がワタシの部屋から出てきたら、面倒なことになりそうだもんね」

 

「だな」

 

 まあ、里姉と俺とでは、思い浮かべる『面倒なことになりそうな人物』は違うだろうけど。俺は妹。里姉は多分、両親だろう。前に「親が早く結婚しろってうるさいのよー」と、ぼやいていたからな。

 俺と里姉は親戚とはいえ、結婚できるくらいには血縁関係は遠いのだ。男女の関係になったと知れば、里姉の両親は泣いて喜びそうだ。……多分。

 

 ともかくそんな理由で部屋に戻らんと。名残惜しいがオッパイから離れる。

 

「とか言いつつ、揉んでるぞ~?」

 

 おっと本当だ。無意識のうちに手が動いていた。いやー無意識って怖いなー(棒読み)。

 

 まったく仕方ない子だなー。と苦笑する里姉に、オッパイを揉んでいた手をぺしりと叩(はた)かれた。

 

「ほら、バカやってないでさっさと部屋に戻る」

 

「はいよー」

 

 俺は肩を竦めながら里姉の部屋から出て行ったのだった。

 

 

   ☆

 

 

 無事に誰とも会わずに自分の部屋へと戻り、しばらくして起きてきたみんなと何食わぬ顔で挨拶をかわし、朝食を頂いた。

 車を運転する父さんのアルコールが完全に抜けるのを待つ間に帰る準備をしておく。……といっても持って来た荷物も少ないからほんの数分で終わったけど。

 空いた時間は妹や弟、里姉と他愛もない話をしながら楽しく過ごした。

 ちなみに里姉は俺たちが帰る今日に合わせて事前に休みを取ってくれていたらしい。

 ズボラなくせに、こういうところは優しい姉である。

 

 んでもってお昼前――アルコールチェッカーで大丈夫と判断したらしい父さんの「そろそろ行くか」との声で、帰ることとなった。

 車に乗り込んだ俺は、窓から里姉に声をかけた。

 

「それじゃ、また来年な、里姉」

 

「うん、また来年。お姉ちゃんはいつだってこの町で待ってるよ」

 

 ほんの少しだけ寂しさを混ぜた笑みを浮かべた里姉だったが、

 

「もっとも、お姉ちゃんが恋しくなったらいつ来てもいいんだぞ?」

 

 ぱちりとウィンクしてきたので、つい噴き出してしまった。

 

「ああ、そうさせてもらうよ」

 

「そうしなさい」

 

 そして2人で笑い合う。

 

「そろそろ出るぞー」

 

 父さんの声に、もう一度里姉に別れを告げる。

 

「それじゃあ、また」

 

「うん、じゃあね♪」

 

 車がゆっくりと走り出す。後ろに流れていく里姉が、じいちゃんたちと手を振って見送ってくれる。毎年恒例の光景のはずなのに、今年はちょっと照れくさく感じるのは、姉同然に思っていた里姉と男女の仲になったからだろうか?

 

 来年の帰省が待ち遠しいよ。

 

 そんな思いを胸に、俺たちを乗せた車は寂れた港町を走り去ってゆく。

 

 

「…………で、お兄ちゃん? なんだかとぉーーーーーーーーーー……………………っても! お姉ちゃんと仲が良さそうだったけど? 昨日の夜、何かあったの?」

 

 ジト~っとした疑いの目を向けてくる花蓮。

 

「………………」

 

 妹のジト目に晒された俺はといえば、冷や汗を滝のように背中に流していた。

 しまったー! 里姉との別れを惜しむ余り、妹の目を忘れてたー!

 

「ねえ、何かあったの? ナニがあったの?」

 

 いや花蓮さん? 『か(・)』が『が(・)』に変わってるし、ナニの発音がおかしいんだけど。

 

「じゃあ言い換えるね? お姉ちゃんとナニしたの?」

 

 ずずいっと寄ってくる妹から逃れようと後ずさるが、悲しいかな既に窓際である。逃げ場はない。

 

「お・に・い・ちゃ・ん?」

 

 唇が触れそうな距離まで詰められた俺は、結局洗いざらい吐かされましたとさ。

 まあ、許してもらえたから良いけどね。

 

 

 

 

   第09話『田舎で遊ぼう』 終了。

 

   次話予告『コスプレイヤー』。

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