俺は、世界の半分(女性)を手に入れてみせる! 作:キャプテンキャップ
目指せ下克上!!
――なんて意気込んでいる間にバイトも終了。クーラーの効いた快適な
すっかり日の暮れた空のもと、朝昼は太陽に、今は街灯の光に引き伸ばされている影をおともに「あちーあちー」と手団扇をあおぎながら帰る。その途中、ポケットにあるスマホが震えた。
誰だと確認してみれば、前に行ったコスプレイベントで知り合った『
さて、画面をタップ。
「もしもし?」
『あ、御主人様ぁ?』
…………。
耳に当てたスマホから、普段の生活では聞くことのない呼称で呼ばれて一瞬フリーズしかけるも、そういや仁奈さんは俺の事をそう呼ぶんだったと思い出した。
彼女と初めてセックスしたとき、仁奈さんは『
「仁奈――いやピカリャー。オトモンは言葉を喋らないだろ?」
『ピ、ピリャー』
俺が突っ込むと、律儀にピカリャーの鳴き声で返してくる仁奈さん。なんて素直なオトモンなんだ。素敵かよ。
まあ、それだと会話ができないから今はいいけどさ。と俺が言うとホッとしたような雰囲気がスマホを通して伝わってきた。なんか悪ノリしてごめんね?
「それで今日はどうしたの?」
『あ、それはね、御主人様に――』
「俺に?」
『また“特訓”して欲しいなーって』
おぉっとお。
そんなことを思い出しつつ、近くの電柱に張られているプレートから今いる場所の住所を読んで伝えると、
『あー、はいはい。その辺ですかぁ。了解です、こっからだと10分ほどでつくと思いますぅ』
とのこと。割と近くにいるらしい。待っててくださいねぇ。との言葉に「あいよー」と返して通話を終える。そんで今度は自宅へと電話。数回のコール音を経て『もしもし――』との母親の声。
「あ、母さん? 俺だけど……って、いやオレオレ詐欺じゃねーよ。あなたん家の長男だよ。今朝バイトに出かけた長男様だよ。勤労少年こと俺だよ。とにかく今バイト終わったんだけどさ、ちょっと寄り道して帰るから遅くなる。……あいよ、それじゃ」
通話を終えてジーンズのポケットにスマホをねじこみ、迎えがくるまでの間は遠くから聞こえてくる選挙の街頭演説になんとはなしに耳を傾けてみる。まあ、政治に興味がないからすぐに頭から抜けていくんだけどさ。でもほら、こういうのを真剣(そう)に聞いてるのってインテリっぽくね? ……いや、逆にオッサンぽいのか? どうなんだ? ぬぬ~ん。
どうでもいい事を考えることしばらく、目の前の路肩に止まる
お? もしかして仁奈さんの車か?
「こんばんわ~、御主人様~」
果たしてそこから聞こえてきたのは、さっき電話越しに聞いた仁奈さんのロリボイスだった。生で聞くとさらにロリっぽいな。
どうぞ乗ってください~。と言われたので助手席に乗り込む。涼しい。クーラー万歳。
俺がシートベルトを締めるのを見届けると、仁奈さんが車を発進させた。……うぅ~ん。見た目、小学校高学年か中学生な仁奈さんが運転してるのを見てると、大丈夫? って心配になるけど、彼女の運転は普通に普通だった。……何言ってんだ、俺?
……そういや、仁奈さんって彼氏いたよな? 普通に誘いにのったけどいいのか、これ? 同棲とかしてないのん? ……まぁ、仁奈さんのほうから誘ってきたんだし、大丈夫なんだろう。と自分を納得させる。
他愛もない話を続けることしばらくして、仁奈さんの住むマンションへと到着。駐車場に車を停めて降りる。
「仁奈さんの部屋って何階?」
「5階ですね~」
とのことなので、オートロック式のマンション入口を抜けてエレベーターへと乗り込む。目的の階層のボタンを押せば、扉が閉まりゆっくりと動き出す。
そこで改めて、仁奈さんを眺める。
仁奈さんの服装は、黒のキャミソール(カップ入り)とタータンチェック
さらにキャミソールの上からキュロットと同色同柄の長袖シャツをボタンを留めずに羽織るというコーデだ。しかもシャツは袖を通しているだけで肩が丸出し。
スタイルの良い女性がやればとても色気のあるコーデなんだろうけど、小学生
……のだが。
「どぅかしましたか~?」
俺の視線に気付いたのか、上目遣いで訊ねてくる仁奈さん。身長の差もあって、キャミソールの襟元から慎ましやかな胸の谷間が目に入る。カップ入りなので乳首こそ見えないが、オッパイの膨らみは見える。
むくむくと湧き上がる劣情。ぐんぐんと起き上がる股間。
それを認めると同時、俺は仁奈さんを両肩を掴んで強引に引き寄せ、彼女の唇を奪っていた。