男の性欲が薄く、美少女との子づくりがバイト感覚で奨励されている世界に転生した男の話 作:べっこう飴02
「高部君……ほんっとに、性欲凄いんだね?
まだお腹の中に、
後片付けを終えて……制服の乱れを直し、身体を解すように軽くストレッチをしている、山城。
それをぼんやりと見つめながら、終わったんだな、と実感する。
結局、一度では全く収まりがつかず……あれから、放課後の教室で何度も何度も山城とまぐわい続けて……
ようやく打ち止め、となった頃には、目の前が真っ白になる、と言う感覚がどういうものかを身をもって味わう羽目になった。
今はすっかり落ち着いて、頭も冷えている。
正直、本能に正直になりすぎたかな、と我ながら呆れてしまう。
「ごめん……何て言うか、気が付いたら夢中になってて止められなかった」
別に責めてないって、と苦笑で返した山城が……ふと、自らの腹の上を撫でて、呟いた。
「あのさ、ちゃんと受精できたと思う?」
「まあ、あれだけしたんだし多分。いや……どうなんだろうな」
ぼんやりと、疲労でいい加減な回答を返してしまった俺に……結局最後は運だからねえ、と朗らかに笑う山城。
思わず、その笑顔に見惚れてしまう……やっぱり、すごい可愛い。
「でも、高部君がスッキリ、気持ち良くなってもらえたならよかったかな。
それに特別報奨金抜きでも……結構稼げたし」
山城が、ほら、と
金額で見せられると……結構な回数やったんだな俺、と妙な感慨を覚える。
「じゃ、私そろそろ帰るね。もし妊娠してたら教えるから。
それと……もしまた、私で性欲処理したくなったら先に教えて欲しいな。
予定、ちゃんと空けとくからさ。
あ、何だったら明日とかでも……全然いいよ?」
「……えっ、と」
ああ……またできるのか。していいのか。
ただ、山城からの唐突なお誘いに、どう答えたものかと戸惑っていると……気が付くと、彼女の顔が目の前にあった。
ちゅ、と柔らかいものが頬に触れたのを感じて、キスされたのだ、と気付く。
「えへへ……昔の……恋人、っていうの?
そういう関係の人たちって、性欲処理だけじゃなくっても、こういう事もしたんだって。
もし私がそういう時代に生まれてたら……高部君とそういうことも、してたのかなって」
なんてねっ、と冗談めかして山城はスクールバッグを肩にかけ、こちらに手を振って、別れの挨拶を告げて来る。
「……それじゃ高部君、また明日ね!」
「あ、うん。山城さん、また明日」
教室のドアから、出て行った山城を見送って、大人しそうに見えたけど、結構元気な娘だったなあ、と頬にほんのり残る、唇の感触に少しばかり余韻に浸ってしまう。
そして彼女の言葉で、少しばかり、前世で過ごした灰色の青春時代を思い出してしまい……今との落差に苦笑した。
とはいえ、いつまでもこうしていても、仕方がない。
首の筋肉をゆっくりと、ばきぼきと音を鳴らしながら回してほぐす。
身体が若いおかげか、そこまで酷い凝りがある、と言う訳でもないんだが……まあ、気分の問題だ。
ふう、とゆっくりと深呼吸してから……俺も、帰り支度を整える事にしたのだった。