※この作品はR-18です。

もしリムルが仮面ライダービルドが好きで性欲が強かったら?   作:鋼色

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伍話 小鬼族と牙狼族

《告、『性欲者』の愛道によるリンクが確立しました。ミカ・テンペストはリムル・テンペストの8割ほどの魔素と一部ユニークスキルが使用可能です。また、ミカ・テンペストの所持するユニークスキルも使用可能です》

 

ん。せっかく報告しようとしてくれてたのに遮って悪かったな。

それで?ミカの獲得しているスキルとユニークスキルってどれがあるんだ?

 

《解、ミカ・テンペストが持ち得るユニークスキルは『裁縫者(ヌイアルクモノ)』と『影武者(カゲヲウトムモノ)』、『愛欲者(アイスルモノ)』になります。エクストラスキルは『魔力感知』、『暴風化』『多重結界』。コモンスキルは『嵐爪』。耐性は『物理攻撃耐性』、『毒耐性』、『電撃耐性』です》

 

ふむ。ミカも結構なスキルを持ってるんだな。

それでもヴェルドラが俺を頼ってきたのは……魔素量が絶望的に足らないからだな、うん。

 

《是》

 

…やめてあげて、『大賢者』さん。スキルにまで弱い認定されたミカが可哀想でならないから。

 

《……》

 

いやごめん。ミカに配慮しすぎてスキルに配慮してなかったのは謝るからさ、喋ってくれ。

 

《解、自業自得です》

 

ひえー、『大賢者』さんが冷たい。すごく冷たいよ。

 

……さてと、どうすっかな。ミカは俺とヤリ過ぎて倒れちゃってるからな。

待つって選択肢がない訳じゃないんだが、さすがに長居しすぎるのも良くないだろう。

せっかく転生した世界ってのもあるし……ヴェルドラを早めに解放したいってのもあるし。

 

分からない世界に早めに飛び込んでも損はないだろ。

『大賢者』、ミカをどう動かせば良い。

 

《解、ミカ・テンペストのユニークスキル『影武者』に含まられている影収納を利用するべきかと》

 

俺さ、転生した時に自分のスキルに散々文句言ったけど、やっぱ最高だわ。

このスキルを持たずに転生とか、考えられねーわ。わーはっはっは!

 

***

 

『水操作』『熱源感知』『毒霧吐息』『麻痺吐息』『粘糸』『鋼糸』『吸血』『超音波』『身体装甲』『超跳躍』『ラビットフルボトル』『スパイダーフルボトル』『バッドフルボトル』『カブトムシフルボトル』『ドラゴンフルボトル』『コブラフルボトル』

 

今回の洞窟で手に入れたエクストラスキル、コモンスキルはこんぐらいだな。

……うん、ユニークスキルのせいだな、こりゃ。ユニークスキルの影響で獲得できるスキルが倍以上に増えている。

ま、ビルドって変身アイテム多いしな……ガチで。多過ぎて訳分かんないぐらいだもん。

まあ、それがビルドの強みなんだけどな?

 

……なんかそれ込みしても多い気がするけど。なんか登場していないフルボトルもあるくねーかこれ。

 

《リムル。そう過去に浸るのは良いけど、目の前の扉をどうにかするのを考えなきゃ》

 

だよなぁ……。別に破壊できない事はないんだけど、初っ端から目立ちすぎるのはな…。

ヴェルドラを復活させる約束をした手前、初っ端から狙われました、どーしよは話にならんからな。

 

_______ギィィィィ

 

そんなこんなを考えている内に剛鉄の扉が開かれる。

長い事触れてなかったからなのか、それは壮大な音を鳴らしていた。

 

巨大な扉の先から出てきたのは三人の人間だった。

ふむ……ラノベであれば、これを冒険者、と呼ぶのか?

あいつらにヴェルドラを殺せる実力があるとは思えんが。

 

《ただの調査かもしれないでしょ》

 

そっかぁ……そうかも。俺が喰っちゃったもんなあ。

 

いや、それにしても弱すぎじゃね?この洞窟の魔物に苦戦するだろ。

 

……ま、俺にとっちゃどうでも良い話だしな。

冒険者諸君、健闘を祈ってるぜ。生き残って、また会おう。

 

《なにやってんですか》

 

やめてくださいミカさん。そんな冷たい目で見ないで。

 

《見てませんよ》

 

ホントかなぁ……。

 

***

 

森を出てから数日。私は何とも平和に過ごしております。

いやー、魔素放出って良いね。襲ってくる勇敢なヤツがいても、フルボトルをフルフル振ってから殴れば万事解決だ。

うん……フルボトルってもしかしなくとも、エグメのスキルのだな、こりゃ。

 

悠長に考え事してたら目の前にはゴブリンが…。

うん、RPGとかでよく出てそうな雑魚系ゴブリンだな。俺を襲いに来たのか?

 

《でも、そんな様子はなくない?》

 

確かにな。

 

「強キ者ヨ……。コノ先ニ、何カゴヨウデ…」

「そう警戒すんなよ。俺に用事なんてない。ただほっつき歩いてたに過ぎない」

「ソ、ソウデスカ…。ソレハ失礼ヲ……」

 

そんなこんなを話していたら、ゴブリンたちが自分たちの村に案内してくれるってさ。

いやー、良いね。優しい世界って、すごく良いね。

 

《そうかな?打算ありきだと思うけど》

 

だろうな。あの焦燥具合、ゴブリン達にとって不味い事が起きているのは間違いない。

 

《リムルはさ……助けるの?》

 

それは……。

 

「お待たせいたしました、お客人」

「そこまで待っていません。お気遣いなく」

 

《なんか……リムル、いつもと口調違う?》

 

そりゃあな!組織の偉い人に挨拶しに行くってなると、良い顔してないとな。

こういうのをコツコツやっとくだけで交渉が有利になったりするもんだ。

何を交渉するかは知らんがな!!

 

「大したおもてなしも出来ず、申し訳ない。私はこの村で村長をしています」

 

……このゴブリンもだ。このゴブリンにも、瞳の奥に焦燥が見える。

他のゴブリンと違うのは、まだ抵抗しようという気概がまだある。

心の底で、“何が何でも勝ってやる"という思いが顔を見せている。

 

こういう顔されると……助けたくなっちゃうんだよなあ。

 

「単刀直入に聞きます。何故私を村に招待したのですか」

「……!……最近、魔物たちの動きが活発になっています」

「それは、ひとえに我れらが神が消失したためです。神がいなければ、他の地域の魔物が攻め込まない理由はなくなり、攻撃を仕掛けてきました。我々も応戦したのですが、いかんせん、こちらは進化もしていないゴブリン。打ち勝てる道理などはなく…」

 

《神……きっとヴェラ父さんのことだよ。よくその事を口にしてたから》

 

だろうな。元々手を貸すつもりだったが、余計に引けなくなった。

 

「話は大体分かった。俺に力を借りたいんだろ?」

「……!…はい」

 

先ほどまでは胃袋に収納する事で抑えていた魔素を解放し、威圧的な場面を演出させる。

とは言っても、控えめの3割程度だがな。

 

《ちょっと!リムル!?》

 

なあ、ミカ。俺たちはもう、人間じゃないんだ。ここはもう、日本じゃないんだよ。

軽い善行みたいに無償で助けてハイ終わりはできないんだ。

魔物なら魔物らしく、等価交換で行くしかない。

 

……心配すんな、両者が幸せになれる平行線を行く。

 

「俺がお前らの命を助ける。それの引き換えとして、お前らは何ができる?俺の忠実な部下になるか?」

「捧げましょう……。守護をしてくださるならば……!我らゴブリン、総勢103匹!あなた様に…リムル・テンペスト様に絶対なら忠誠を誓います!」

「良いぜ……お前らのこと、全員救ってやるよ」

 

***

 

さてと……やらなきゃいけない事は色々あるな。

一々やってちゃ決戦に間に合わないか?なら、一度にやるとしよう。

 

『大賢者』、補助お願い。

 

《解、了解しました》

 

まずは『極楽人』で極楽結界を張る。

 

…次に『終笑者』で極楽結界内の心身掌握を発動し、忠誠がある者に擬似的な魂の回廊を与える。

 

そして、擬似的魂の回廊を用いて『治癒者』で傷を再生。

 

最後に『毒霧段階』の遺伝子操作と『極楽人』の嬉々の軍団を使用したら……ほら、完成。

 

『大賢者』ー!今ゴブリンたちはどんな様子?

 

《解、雄の【小鬼族(ゴブリン)】は【妖魔大鬼族(スピリットオーガ)】に。雌の【小鬼族】は【妖伝記大鬼族(レジェンダリーオーガ)】へと進化しています。また、名付けをする事で更なる進化を見込めます》

 

無事に成功して良かった…。これで勝利する確立は上がったな。

だから……もう少し勝率を上げようか。

 

行くぜ!『終笑者』!

 

《是、黒幕舞台を起動し、村を囲う城壁を展開します。また、家々の機能を取り込んだ城を展開します》

 

「おー!絶景だな、こりゃ」

 

《リムル様!ご無事ですか!村が突然城に変貌しました…!》

《あぁ、それ俺の仕業。だから気にせんといて》

《そうですか…なら良かっ……!?城に変化させた!?何のスキルを行ったらそんな事を…!》

 

うん、うるさい。そういう話はまた後でね。

俺はまだやらなきゃいけない事が山積みで困ったちゃんなんだ。

 

***

 

ゴブリンたちが配下になってから初めての夜。

本来なら静かな夜が好ましいが、今夜はそれを訪れない。

ゴブリンの村……いや、城を囲うように牙狼族が立っている。

だがまあ……その顔は困惑だ。先日攻め込んだ時はこんな城なかった、と思っているはず。

 

「驚いたか?」

 

『物理攻撃耐性』があるので落下ダメージの心配はない。

なので、城壁の上から落ちてくる。

 

「貴様は……」

 

息苦しそうに牙狼族のボスは喋る。

当たり前だな、俺が魔素全開で接してるんだからな。

 

「俺はリムル。スライムのリムルさ」

「スライムだと…!?そのような矮小な生物がそんな魔素を…!」

「そうさ……すごいだろ」

「……!?」

 

会話をしつつ、気付かれずにボスの背中に乗る。

暴れ狼すぎて振り落とされてしまったが、ちゃーんとフルボトル入っちゃったもんねー。

 

「俺は早いところ戦闘を辞めたいんだ。そうするには、降参してもらうしかないよな?」

 

『創形戦士』からビルドドライバーを取り出し、腰元につける。

フルボトルは……トライアルで良いか。殺すつもりはないしな。

 

『ラビット!』『ウルフ!』『トライアル!』

 

「…変身」

「トライアルフォーム・ラビットウルフ。君にはこれで十分でしょ」

「なッ……舐めるなァァ!」

 

ボスは真正面に向かっていく。ギリギリと怒りを乗せ、爪を振る。

あらゆる獲物を切り裂き、自信に溢れていたであろう攻撃。

 

……それは、トライアルフォームの爪によって受け止められてしまった。

いや、受け止められたの話ではない。防御をした瞬間、反撃を繰り出した。

 

こっちは爪がある腕一つ。あっちは爪ある腕二つ。

そんな状態で負けた。これまで培ってきた経験も自信も全て打ち砕かれたであろう。

 

「ワォぉォォォォん!(お前ら!降参だ……!!)」




□嬉々の軍団の恩恵
①エクストラギフト
『魔属性変換』『極楽装兵』
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