もしリムルが仮面ライダービルドが好きで性欲が強かったら? 作:鋼色
最近リグルが魔法を習得した。炎属性だったが、何のボトルを収集できるかな〜と楽しみに待っていたらエンジンフルボトルが出てきた。何で炎属性の魔法からエンジンフルボトルが出てくるんだとか、色々気になるところはあるが……まずは
「ベストマッチきた〜!!!」
『終笑者』で作られた城がバカデカい声で揺れる。
あぁ、最高だ。最高すぎて脳が震える。『毒霧段階』である程度ハザードレベルは上がっている(現在4.7)が、それでもこれは最高だ!『創形戦士』で桐生戦兎の頭脳が入っているからかもしれないけど、ベストマッチという現象が目の前で発生しているという多幸感。
なんと言うべきか。先ほどから最高と形容しているが、それは些か陳腐。だがだからと言って代替品となり、これよりも深く説明するための語彙を俺は持ち合わせていない。
「あの、リムル様」
「あ、リグルか。どうした」
「お楽しみのところ申し訳ないのですが…………少し家の事でご相談が」
「あぁ、そうだな。流石にこの城にずっといる訳にはいかないか。だがリグル。ゴブリンたちの技術で作れるのか?俺が最初に来た時も簡素な家だったし」
「お察しの通り、元ゴブリンでは建設の知識は全くと言って良いほどありません」
だと思った。というかゴブリンが建設技術持ってたら怖いから無くて安心したよ、ちょっと。
「何かアテがあるのか?」
「はい。前々から武装国家ドワルゴンのドワーフとは交渉をしていまして。ドワーフは中立を維持しているので魔物とも交渉をしています。ですので交渉内容によっては建設技術の提供、または人材の派遣を期待できるかもしれません」
「ふむ……なるほど。ゴブタと俺、二人で行こう」
「ゴブタも一緒に連れてったので場所は分かると思いますが……何故」
何故って……その見た目でそれ言うか。リグルもゴブチもハルナも……全員ゴブリンじゃなくてオニじゃん。
誰がその見た目でゴブリンですって言って信じんだよ。後普通に魔素を隠しきれてないから。どこが脆弱なゴブリンだよ。戦争しに来たんかって錯覚するでしょうが。
その点ゴブタは隠すのが上手い。他ゴブリンを圧倒するような魔素を持ちながら上手に隠している。『氷冷者』で瞬時に魔素を凍らせ、なかった事にする。その扱いが他の奴らよりも秀でている。
見た目が弱そうってのも大きなポイントだ。
「承知いたしました。ゴブリンの中では実力はピカイチ。それこそ父や母、クロガネ殿を含めた五本指に入るほど。リムル様の御期待に添えるでしょう」
「だな。………そいえばだが、まだ自分たちをゴブリンと呼ぶ癖は抜けてないみたいだな。まだゴブリンって言ってる」
「それは…っ、大変申し訳ありません。リムル様の寵愛により授かり受けた種族を名乗らず、昔の種族を…」
「気にするなよ。俺も大体そんな感じだ」
てってれ〜ん。ビルドフォン。なんか『創形戦士』の研究してたら偶然手に入ったファンタジーとはかけ離れた物だ。こいつに適当なフルボトルをシャカシャカ振って差し込めば、マシンビルダーに変形する。
「ゴブタ。このヘルメットつけてろ」
「ちょっと飛ばすから気をつけろよ」
「は、はいっす!」
整備のされていないゴテゴテとした道のり。しかし、全方位エア噴射システムが導入されているマシンビルダーの敵ではない。この機能がある事で危険な道のりや本来バイクが走行する事はできない道のりでも安心して走れる。
欠点としては結構な音がする事ぐらいなんだが、まあ大して気にならないデメリットだ。
「リムル様……魔物っす…」
「だな。マシンビルダーの音に警戒してるってところか?そういや、魔物いるんだったなここ」
「ど、どうするっすか?ここはバイクを走らせて逃げるしか」
「いいや、そうでもないさ。最高速で片付ければ解決する」
『バット!』『エンジン!』
『ベストマッチ!!』
『暗黒の起動王!!』
紫色の蝙蝠と赤色のエンジン。本編では実現する事は叶わなかった幻の形態だが、今俺は最初のベストマッチとして変身している。
「あー、あー……■■■!」
奏でるは耳を破壊する爆音の超音波。ゴブタには聞こえない範囲での音波だったが……成功みたいだな。何とも不思議そうな顔でこちらを見ている。
この音波で倒れていないのは数匹。なるほど、体の硬さがあるな。ならば小細工ではなく、真正面からの大きな力をぶつければ解決する話。
バットエンジンの能力は音だけじゃない。装甲に取り付けられているエンジンを用い、他形態を凌駕するスピードで走る事が可能となっている。
ファイズのアクセルフォームのように秒数制限があるが、その状態なら並列フォームでもピカイチだ。
エンジンアクセルを展開すれば、マスク越しから計測結果が出る。今俺が出せるスピードは30秒程度が限度。だがまあ、こういう奴らにはこれで十分だが。
駆け出して1秒未満。しかし、既に勝敗は決している。致命傷部位を抉り、圧倒的勝利をこの地に刻みつける。
うん、この程度だったらノーマルで相手しても余裕だったな。だがまあベストマッチがどの程度かの確認はできたし良いか。
このままハザードレベルが上がっていけば、拳一つで大地を抉る事も夢ではないな。
「うへ〜。おじさん達でも敵わなかった相手を易々と…」
「私達だって地元で負けなしなのだけれど。凄まじいわね」
背後からの声に動揺し、振り向けば、少女二人が立っていた。一人はショットガンと大楯を手にするピンク髪のロング少女。一人は純白のロング髪を持ち、頭部には紫色のツノ。背中には大きな翼があり、身に余る大銃を備えている。
間違いない。それは俺が前世ハマっていたゲーム、『ブルーアーカイブ』のキャラクターである小鳥遊ホシノと空崎ヒナだ。
偽物とも考えたが、それはないだろうな。頭上にある輪っかは間違いなくヘイローだ。生徒が生徒である為の証明のようなもの。だがまあ、ゲームでのホシノやヒナではないのは確かだろうな。
銃器こそ同じだが、装備がまるで違う。そして、『大賢者』の計測結果によるとあのヘイローは物理攻撃だけではなく魔法やスキルなどの特殊攻撃も軽減するようだ。
それは間違いなくこの世界の特徴。ヘイローってのはあの世界での生徒の証明のようなものだから、この世界に入って変形するとは考えにくい。つまり全くの別存在って訳だ。あくまでも俺の考察だけどな。
「よろしく。俺はスライムのリムル・テンペストだ。こっちのゴブリンはゴブタ」
「ちょっとぉ!リムル様!オイラの種族は『並列次元祭宴小鬼』っすよ!」
「アホ。進化したゴブリンって分かれば警戒するだろうが」
「おじさんはホシノ・タカナシって言うんだ〜」
「私はヒナ・ソラサキ。よろしく」
「そっか。ホシノ、ヒナ、よろしく」
刹那、体内に妙な感覚が広がる。言うなれば魂と魂の感覚がリンクしたかのような。そんな不思議な感覚が心に残る。あぁ、分かっている。これは間違いなくミスをやらかして名付けをしてしまった時の感覚だ。
だってね、なってるから。魔素減ってるしリンクが明確に感じ取れる。え、そんな事ある????誰にも言われなかったよ?ミカにもリグルドにもそんな事あるなんて言われなかったよ?
どうしよう、とても気まずい。というかアナタたち人間じゃなくて魔物側のタイプなんですね。初めて知りましたわよ私。いやヒナは分かるけども、悪魔っぽいツノと翼があるから。でもホシノは何で?
「うへ〜。名付けされちゃった。リムルさんは手が早いんだね〜」
「そうとも限らないわよ。あっち側も予想外な話らしいし」
ありがとうヒナちゃん。さすが前世の俺の推し。
「へぇ。村の建物をよくするためにドワーフを。魔物が村興しなんて面白そうね」
「ヒナちゃん。おじさんたちも一緒についていこうよ〜。こんな面白そうな話中々ないよ〜」
「気持ちは分かるけど、まずはパーティーメンバーに知らせてからでしょう」
「パーティーメンバーいるんだ。どんな奴らなんだ?」
ヒナの口から語れるはどこかで聞いたことがあるような人物像。ホシノやヒナに次ぐ魔素量を持ち、銀狼の特性を保持するシロコ・スナオオカミ。感情的になりやすいが、どこまでも周りを見れる情報屋にして参謀アコ・アマウ。騙されやすくも情に熱く、他者を寄せ付けない手数を用いるセリカ・クロミ。パーティー唯一の治療者であり、幾度もパーティーメンバーを治してきた苦労人。パーティーで唯一ユニークスキルを持つチナツ・ヒミヤ。第紹介のお嬢様であり、ホシノ・ヒナに次ぐ怪力の持ち主であるノノミ・イザヨイ。搦手に弱い、けれどタイマン屈強。単独戦において彼女の右に出るものはあんまりいない。イオリ・シロミ。メガネの奥から見つめる瞳は戦場全体を見る作戦家。アヤネ・オクソラ。
うん、大体知ってる。つかゲヘナ風紀委員の強い組とアビドスが混ざり合ってるのか。いやまあホシノとヒナが手組んでるところから何となく察してはいたけどさ。
「そのパーティーメンバーはどこにいるんだ?」
「同じだよ。武装国家ドワルゴンを拠点にしているから」
「そっか。なら一緒に行くか?」
「それなら心強いよ〜。よろしくね〜」
ホシノ・タカナシ
『
進化した事で手に入ったユニークスキル
【
ヒナ・ソラサキ
『
【
※嬉々の軍団化+名付け完了状態の種族