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「いらっしゃいませ。当館のご利用は初めてですか?」
来客を受付嬢が出迎える。
客はローブを羽織っていた。フードを目深に被っているので顔までは見えないが、小柄でかなり華奢な体躯だ。
「ええ、はじめてよ」
意外なことにフードを被った人物は女だった。
しかし受付嬢は特に気にする様子はない。それなにり珍しいかもしれないが、女の客というのもいないわけではないのだろう。
「承知いたしました。初めてのご来館、まことにありがとうございます。それではご利用の前に、当館のご説明をさせていただきます」
受付嬢は娼館での簡単なルールや、オプションについて説明した。
基本的な性行為の他に、事前にオプション料を支払うことにより、特殊なプレイが楽しめる。
道具を使用したSMや、シチュエーションに沿った演技等がこれに該当するらしいが、人体に魔法をかけ娼婦を巨乳にしたり、逆に貧乳にしたもできるらしい。
「もしお客様がお望みでしたら、魔法で男性器を生やすこともできますよ」
「へぇ……」
便利なものだ、とローブの女は思った。
ここは森の奥深くに隠された娼館。街の人間は「エルフの館」と呼んでいた。
エルフは長命な種族で、みな若々しい見た目を保ち、さらにこの世のものとは思えないほどの美貌を持つ。
しかしエルフがひと目に触れることなど滅多にない。ましてや娼館で働くなどもっての外だ。
だから街の酒場で「エルフの館」のことを聞いたとき、何かの冗談かと思った。
しかし実際に館はあった。森の中をさまよい、1日以上費やしたがその価値はあった。
館の中は金の装飾が施され、豪華絢爛という言葉を具現化したかのようだ。さながら城の応接室だ。
(ここなら……きっと……)
ローブの女はこれまでの人生を振り返る。
ただひたすら、苦労ばかりの日々だった。
時には人に嘲笑われ、時には迫害され。
死のうと思ったのも一度や二度でない。
だけどここなら、自分の求めていたものが手に入るかもしれない。そう思った。
そんなことを考えているうちに、受付嬢の説明が終わった。
「ここまでの説明で不明点はございますか?」
「……いいえ」
「ありがとうございます。今回、お客様は七泊プランをご利用とのことですが、お待ちがいないでしょうか?」
「間違いないわ」
「それではご案内の前に、お客様に2点、注意事項がございます。現在、エルフが不足しておりまして……お客様のお世話をさせていただく嬢がひとりしかおりません。その嬢というのが……」
受付嬢が申し訳無さそうに俯きながら言った。
「ダークエルフ……なのです」
「そう……」
ローブの女は逡巡する。
ダークエルフ。
それは厄災を招く不吉な存在。魔に従する者。人間に害を成す存在。
様々な呼ばれ方をするが、そのすべてが悪しきものだった。
「代わりと言ってはなんですが、そのダークエルフは好きにしていただいてかまいません」
「……好きに、とは?」
「はい。どんなに乱暴に扱っていただいても問題ない、という意味です。痛めつけるのも、辱めるのも、お客様の自由です」
何をしても良い。その言葉に胸が高鳴った。
「本当に……何をしても良いの?」
「はい。お客様の自由です」
「それならダークエルフでも構わないわ」
元々ローブの女にとってはエルフだろうと、ダークエルフだろうとどちらでも良かった。
ただ人間でなければ。
「ありがとうございます。それではもう一点の注意事項について説明させていただきます」
「ええ」
「ダークエルフの首には銀色の首輪がつけられておりますが、これは決して外さないでください」
「……わかったわ」
「ありがとうございます。それではお部屋にご案内いたします」
受付嬢が応接室の奥の扉を開き、奥へと進む。ローブの女もそれに続いた。
奥は少し眺めの廊下になっており、左右にそれぞれ等間隔に扉が配置されていた。
一番奥には地下へと続く階段があった。
「この下は地下牢となっております。特殊なオプションによるプレイの際にご利用いただけます」
それから受付嬢は地下牢に最も近い扉の前に立った。
「こちらです。娼婦はこの部屋におりますので、後はお客様おひとりでお願いします。何かありましたら応接室におりますので、お呼びください」
そういうと受付嬢はお辞儀し、応接室の方へと向かった。
「さて……鬼が出るか蛇が出るか、ね」
どちらでも良い。
この欲望のはけ口となるなら、この際、鬼であろうと構わない。
ローブの女は扉を開け、中に入る。
応接室よりは小さいが、それでも豪華絢爛な作りの部屋だった。
貴族の一人部屋、といった風情だ。
ベッドがひとつと化粧台、ローテーブルとそれを挟むように配置されたソファがふたつ……
そのソファに座り、本を読む女がいた。ダークエルフだ。
ベリーダンサーの様な紺色の服を着た褐色肌。くすんだ銀の髪に尖った長耳。涼し気に細めた目の周囲は漆黒のアイシャドウで彩られ、妖艶かつ神秘的な空気を身にまとっていた。
何者にも犯しがたい、気高さを感じさせる女だ。
しかしその体は、まさに娼婦と呼ぶにふさわしいものだった。
エルフというものは全体的にスリムで洗礼された、無駄な脂肪のない身体をしているものだが、ダークエルフはそうではないらしい。
胸や腰周りは、通常のエルフと比べたら大きい。腹部は引き締まっているが、出るところは出て肉付きの良い体をしている。
豊満な胸を隠しているのは乳暖簾と呼ばれる構造の服だ。いや服と呼べるかさえ怪しい。左右二対になった帯状の布地が胸の恥部を隠す役割を果たしている。
その豊満な胸のせいで乳暖簾が盛り上がり、少し動いただけで乳首が見えてしまいそうだった。
下半身は下半身ででとんでもないことになっている。
むっちりと肉付きのよい腰や尻に纏うのは、東洋ドレスに見られる、スリットの効いたスカートのような何か。それを腰に巻いてはいるが、服と呼ぶにはあまりにも恥ずかしいものだった。
丈はふとももの中間程までしかなく、ふんどしのような布地を金のチェーンを腰に巻いて吊るし、かろうじて前後の恥部を隠しているに過ぎない。
その際どい衣装から胸や尻が零れそうになっていた。
へそのあたりに何やら紋様のものが刻まれていた。ハート型にも翼の形にも見えるそれは、色を失ったようにくすんでいる。
そして露出の多い体を、数々の金の装飾品が彩っていた。
レスレット、裸足の指にはめたフットリング、それらをアンクレットへと繋ぐチェーンなど、身体の至るところを金が眩く照らしている。
そして首には、受付嬢が言っていた銀の首輪。金の装飾品が多い中で、唯一銀のそれはかなり目立っている。
あれが外してはならないという首輪なのだろう。
ダークエルフは本を閉じて立ち上がり、うやうやしくお辞儀をした。
その拍子に乳暖簾が下にダラリと垂れた。きっと尻側から覗き見たら、乳首が丸見えになっているだろう。
「ようこそおいでくださいました。ダークエルフのクアルです。本日はよろしくおねがいします」
鈴を転がしたような、透き通った声だ。
「ええ、よろしく」
「……え? 女性のお客様……ですか?」
クアルと名乗ったダークエルフがローブの女をじっと見据える。男を誘う淫らな身体に反し、瞳は紫水晶のように透き通って美しかった。
「そうよ、何か問題が?」
「あ、いえ。そういうわけでは……」
クアルは困ったように顔を伏せた。
そのしぐささえも蠱惑的だ。美しい顔と透き通るような紫水晶の瞳に魅了されそうになる。
「あの……お客様のことは、なんとお呼びすれば……」
「そうね……」
女はローブは脱ぎ、ソファーに投げ捨てた。
袖のない服に丈の短いボトムス、黒髪をセミロングに整えたいたずらっぽい目をした女だった。
その風貌から、女盗賊のような印象を与える。
胸は薄く背も低いため、初潮を迎えたばかりの少女のようだ。
「名前は……今はないの。ローブとでも呼んで」
「承知いたしました。それではローブ様とお呼びさせていただきます」
「ええ。それで受付ではあなたを好きにして良いと言われのだけれど……間違いないわね?」
「はい。私の身体、お好きにしていただいてかまいません。それに私は、ローブ様の命令には絶対に逆らいません」
「……どんな命令にも?」
「はい。例え腹を切れと言われても、首を吊れと言われても……従います」
「そう……」
死すらいとわないとは、いったいどんな調教をされたのだろうか。
ローブは疑問に思ったが、自分には関係ないことだと思い返し考えるのをやめた。
従順なのは、こちらにとって好都合だ。
「ならまずは……その乳に垂れてる邪魔くさい布をめくってもらおうかしら」
「あ……」
命令には逆らわないと豪語した割に、クアルは頬を赤らめうつむいた。
「ま、まずは紅茶でもいかがでしょう? このあたりでは滅多に手に入らない希少な茶葉を取り揃えてございます。ですので……」
「いらないわ。さっさとめくって」
「……かしこまりました」
クアルは指先で乳暖簾をつまみ、ゆっくりと持ち上げる。下から覗いたのは、乳首ではなかった。
大きめな硬貨サイズの何かが、乳首を隠すように吸着していた。花の形をした金のそれは、おそらくインナーのようなものだろう。
だがあまりにも隠せる面積が少ない。一番の恥部を隠すのが精一杯のようで、乳輪がはみ出ていた。かなりの巨乳なので、乳輪も相応に大きい。
褐色の肌から橙色に近い肌色へと変わる乳輪のグラデーションは、隠された頂点の突起を渇望させ、ローブに堪えようのない興奮をもたらした。
「それもはずして」
「……はい」
ギュッと目をつぶったクアルは両乳首に吸着した花型の乳首隠しを掴み、ぐっと引っ張った。しかし花型は食いついた虫のようになかなか離ず、力をこめるほど、大きく柔らかい乳房も一緒に引っ張られ、伸びるように形を歪ませた。
「くっ……んむぅ!」
引っ張り続けることでメリメリとテープのように少しずつ剥がれ、やがて花型から解放された乳房がブルンと暴れた。
「あは、すごいわね。胸がそんなに揺れるなんて」
「……ふぅ……ふぅ」
「どうしたの? はやく見せて。あなたの胸を、全部」
「……は、はい」
クアルは勢いで垂れ下がった乳暖簾を再びをめくり、肩にかけた。
しかし、またしても頂上を拝むことはできなかった。
「……へぇ」
「うう、ううぅ……」
乳首は大きな胸に埋まり、完全に見えなくなっていた。くぼんだその頂点部はまるで女性器のようだ。
「あなた……陥没だったのね。これでは見えないわ」
「も、申し訳ございません」
ローブは目を輝かせた。何か良からぬことを企んだような、そんな目つきだ。
「勃たせて」
「……え?」
ローブの言った意味がわからなかったのか、クアルは呆けた顔をした。
「自分で勃たせてって言っているの。あなたの乳首が、ちゃんと見えるように」
「は、はい……承知いたしました」
クアルは指先で陥没した乳首をつまみ、引っ張りあげようとした。
「あ、待って。引っ張り出さないで。自然に勃たせてほしいの」
「え、あの……それは、どうすれば良いのでしょうか?」
「そうね、まずは自分で胸を揉むのよ。そうやって興奮を高めるの」
「……わ、わかりました」
クアルは自身の乳房に手を当て、優しく揉んだ。初々しく小さくぎこちない動きで、見ていて物足らない。
「もっと強く、大きく揉みしだくのよ」
「は、はい……」
ローブに指示されたクアルは、胸を鷲掴んだ。クアルの細い指先が柔らかな肉に沈み込み、指と指の間から柔肉がはみ出した。
パンの生地をこねるように上下左右に揉みしだく。
「はぁ……はぁ……」
「そう、その調子」
「あ、あの……」
「どうしたの? 動きが小さくなってるわよ?」
「お客様……な、なぜ私自身の手でこんな……」
「……不満?」
「い、いえ……とんでもありません」
クアルは顔をしかめながら、胸を揉み続ける。やがて頬が薄っすらと紅潮してきた。
「もう良いわ」
「は、はい」
クアルは胸から手を離した。しかし、乳首は陥没したままだ。胸をもんだ程度の刺激では乳首は顔を出さない。
「じゃあ次は乳首を使って自慰をして。良い? 乳輪のキワを、指先でなぞるの」
「……は、はい」
クアルは両手の人差し指で、円を描くように乳輪をなぞった。
「ん……ふぅっ」
胸を揉んだときよりも強い刺激に、クアルは息を漏らす。
「どんな感じ?」
「く、くすぐったい……です。自分でこんな所を……んっ」
「くすぐったい、だけ?」
「そ、それは……んぅ、どういう意味ですか?」
「いえ、じれったくなってきてるんじゃないかと思って」
「そんな、ことは……はぁん」
「ほら、手が止まっているわ。休むことなく、乳輪をくるくるなぞりなさい」
「す、すみません。んくっ」
クアルは乳輪をなぞりつづける。先程よりも頬の赤みが増し、切なげな吐息も漏れた。
そしてわずかにだが、腰をクネらせているようにも見える。
やがて陥没したくぼみがムクムク盛り上がってきた。乳輪よりも色が濃い橙色の突起が、顔を覗かせている。
「あ、あの……これはいつまで続ければ?」
「乳首が完全に勃つまでよ」
「うぅ……」
くるくると乳輪をなぞり続ける細指。自分で自分を焦らすような行為に、クアルはたまらなくなっている。
「ふぅ……ふぅ……」
「息が荒いわね、そろそろ完全に乳首勃起しそう?」
「は、はい」
「じゃあ一旦、気をつけ」
「……え?」
「聞こえなかったの? 早く指をどけなさい」
「あ……うぅ」
ローブの言うことを聞き、クアルは指をどかした。両手を横に、気をつけの姿勢になる。
「あ、あの……何を……」
「乳首勃起するところ、よく見せて」
そう言ってローブは、クアルの胸に顔を近づけ凝視する。上気した体温が伝わるほどの距離。
吐息が胸に触れるたび、クアルはくすぐったそうにしていた。
やがてくぼみから芽が出るように、ぷっくりと乳首が膨れ上がった。
「あはっ、大きくなった」
「くぅぅ……ふぅ……」
「でもまだ完全に乳首勃起したとは言えないわね」
「え……そんな……」
「なに? 私に意見するの?」
「も、申し訳ございません。そのようなつもりは……」
「そうよね、あんたは私の言うことを聞くって、さっきそう言ったわよね」
「はい……」
「じゃあ次の命令よ、自分で乳首を弄りなさい。乳首オナニーするのよ」
「あ、あの……どうすれば良いのでしょうか」
クアルは一瞬で頬を赤く染めた。娼婦なのに、こんなことも教えてもらわなかったのだろうか。だか羞恥に染まる姿はローブの欲望をそそる。
「こうするの。こうやって、指先で乳首をこねくり回して」
「はぅ……んくっ」
ローブがクアルの両の乳首に手を伸ばし、指の腹で押し潰すように刺激した。その快感が、クアルの身体に走る。
「ほら、やってみて」
「……はい」
言われるがまま、クアルは勃起した乳首を人差し指でこねくり回した。
「い……はぅっ」
「感じた? ほら、手を止めずに責めなさい」
「んっ……くっ」
小豆のようなサイズの突起が指先で転がされる度、クアルは悩ましげな嬌声を漏らした。ローブの言う通り、乳首はまだ完全に勃起したわけではなかったようで、今もなおムクムクと大きくなっている。
次々と胸の先に溢れ出てくる快楽に、クアルは口を半開きにして声を漏らした。
「次は乳首を引っかきなさい。指先で弄ぶように、カリカリとね」
「は、はい……ふぅ」
両乳首をその先端を爪で優しく掻いた。
カリッ、カリリッと、猫が水を舐めるように優しく細かく引っ掻く。そのたびにクアルの身体がビクリと反応していた。
「これ気持ちいいでしょ?」
「はっ……あぅぅ」
「どうなの? 気持ちいいの?」
「はい……きもち……い……んっ!」
「でも遅いわ。そんなにゆっくり引っかいてちゃ。もっと早くしなさい」
「くっ……は、はい……んんっ!」
指先の動きを早め、乳首を弾く。それにあわせて刺激もより強くなり、腰が抜けそうになる。
「んくっ! こ、こんなこと……いつまで続ければ……」
「完全勃起するまでよ。無駄口叩いてないで、早くしなさい」
「ふぐっ……くぅぅ……」
「本を読んでいるときは、すまし顔だったのに、自分で乳首をいじっているだけでこんなに乱れるなんて。あんた、思っていたよりも好き者なのかしら?」
「そ、そんなこと……ないです……んひっ」
指で弾くたび乳首がブルブルと暴れている。その暴れっぷりは残像を生み出す勢いだ。大きさもさっきとは比べ物にならないほど、怒張している。
「はいストップ。また乳首をみせて」
「……はぁ……はぁ……はぁ……うぅ」
恥ずかし気にうつむいたクアルの顔は茹蛸のように真っ赤だった。少しの涙やよだれで汚れた顔は、とても官能的だ。
そして今度こそ、たわわな肉実の頂点の完全な姿を拝むことが出来た。
見るからにふてぶてしい乳首にローブは生唾を飲み込む。
その大きさは親指ほどもあり、ツンと上を向いていた。先がかすかに尖りを帯びていて可愛らしい。先端にピアスでも付けたらさぞや似合うだろう。
恥ずかしさからか、クアルは顔をそらし、必死に歯を食いしばっていた。
「せっかくだから、一度乳首でイッておきましょうか。両手を頭の後ろで組みなさい」
「え? は、はい……ローブさま……何を……」
クアルは言いつけ通り、両手を頭の後ろで組んだ。乳房がぷるんと揺れ、無防備な弱点を主張している。
その背後にローブは回り込む。そしてクアルの乳房に手を伸ばし、その先端を指先でつまんだ。
「んくっ!」
「まだ軽く触っただけよ? ホラ……カリカリカリカリカリ」
乳首に触れるか触れないか、ギリギリの距離で指先を動かす。もどかしい刺激にクアルは思わず胸を弾ませた。
「くぅっ……ふぅ……んっ♥」
「あ、今の声可愛い。焦らされてたまらなくなってるの?」
「くっ……じ、焦らさないでください」
「そう、じゃあお望み通り……」
ローブはクアルの乳首に爪を立て、強く引っ掻いた。
「んひいいいいぃぃっ♥」
「あはは、良い声ね。もっと聞かせて?」
ローブは乳首を責め続けた。時には乳輪をなぞり、時には乳頭をつまみ上げ……そして時には乳房全体を揉みしだく。
その度クアルの身体はビクビクと反応し嬌声をあげた。
乳首をつままれた時の刺激が最も辛い。弱い箇所をぎゅっとされた際には、クアルは身体を弓なりにしならせていた。
「あはっ、そんなに動いちゃ乳首いじれないわ。ちゃんと真っすぐ立っていなさい」
「は、はい……も、申し訳ございません……」
「じゃあ今度は、強くつまんであげるわ、それっ」
「ふぐぅうぅぅぅぅあぁぁぁぁぁぁ♥」
ローブは乳首をつまみそのまま力いっぱいに引っ張った。クアルの乳首が伸び、甘い悲鳴が室内に響き渡る。
そしてまたも身体を弓なりにしならせた。
ローブはつねる力を強め、さらにはクリクリとねじり上げるように動かした。
「あはは、こんな乱暴にされて感じちゃうなんて、もしかしてあんたマゾヒスト?」
「そ、そんなことありません……私は……」
やがて床に雫が滴り落ちた。それはクアルの腰から落ちたものだ。
「あら、もしかして乳首だけで濡れちゃったの?」
「っ!……これは……」
クアルは上気した顔を隠すようにそっぽを向いた。
「そう、それならそろそろイキそうね。マゾヒストのあんたが満足できるように、目一杯いじめてあげる」
ローブは乳首を強く引っ張りながら、クリクリとこねくり回す。
「んぎぃっぃぃぃぃ♥」
クアルは歯を食いしばり、必死に耐えている。しかしその表情には快楽の色が見て取れた。
「すごい声ね。さぁラストスパートよ」
クリクリと乳首を弄ぶ指を早めた。
クアルは背を反らし、甘い悲鳴をあげた。その反応を楽しむようにローブは乳首をつねったり伸ばしたりを何度も繰り返す。
身体をよじる度、大きな乳房がぷるんぷるんっと揺れる。
そして下半身を覆う紺色の布、その股間部分の色がみるみる濃くなった。愛液によってシミが広がっていっているのだ。
「どう、イキそう? 乳首だけでイキそう?」
「は、はい♥ イ、イキっ♥ イキそうです♥」
「そう、イクときはちゃんとそう宣言するのよ?」
「え……そ、そんなの……は、恥ずかしいです」
クアルは困惑した表情を浮かべた。しかしローブの責めに身体は反応し、腰はガクガクと震えている。
「さっきから、意見してばかり。あんたは私の言う事を聞くんでしょう? だったら言う通りにしなさい」
「く、くぅぅ」
クアルは悔しそうに目に涙を溜めた。
元来エルフというのは誇り高い。人間に命令されるなど、ましてや服従するなど耐え難い屈辱だろう。きっとそれはダークエルフも同じことなのだ。
口調こそ丁寧で従順だが、このクアルもきっと相応にプライドの高い女のはずだ。それが自分よりも小さな女に好き勝手に身体を弄ばれ、今この瞬間、乳首だけでイカされそうなっている。
これほどの屈辱は耐え難いはずだ。
だが身体は快楽に正直だった。
「はぁ……くっ♥……んぎっ♥」
口からよだれを垂らし、快楽に蕩けきっていた。
「もう限界なんでしょう? ホラ、言いなさい」
「くぅ……はぁん♥」
そしてついに……。
「イ、イク!♥ イキます!♥ イキますぅぅ!!♥♥ 乳首で!♥ 乳首つねられた刺激だけでイキます!!!♥♥♥」
ビクンッ! ビクビクビクゥッ!!
「イクゥうぅぅぅぅぅ!!!!♥♥♥♥」
クアルの身体が大きく痙攣したかと思うと、脚をピーンっと伸ばして絶頂した。
股間からは失禁したかのようにダラダラと液体を滴らせる。上気した身体から漏れ出た愛液は、床を汚し湯気を立ち上らせる。
「はぁ……はぁ……くっ♥」
膝の力が抜けてしまったのか、クアルは尻もちをついた。
「あ、あの……ローブさま……」
「なに?」
「わ、私……乳首だけでイッてしまいました♥」
クアルは蕩けきった顔をローブに向けた。その表情にはもう、ダークエルフとしての誇りなど残ってはいない。快楽に溺れる一匹のメスだ。
そんなクアルを見下ろしながら、ローブは笑った。
「そうね、そんなに気持ちよかったの?」
「……はい……すごく良かったです」
クアルは膝をついたまま、ローブの足元にすり寄ってきた。
「ロ、ローブ様。もっと私をいじめてください。もっと気持ちよくしてください」
「あはっ、いいこね。たっぷりかわいがってあげる」
クアルは初めて出会ったときのような高潔さは面影もない。足元にすりよって快楽を求める姿は、卑しいことこのうえない。
「ローブ様、もっと気持ちよくなるために、お願いがございます。このお願いを聞き入れてくだされば、私はもっと激しく、いやらしく乱れ狂うことでしょう……その無様な姿を、ローブ様に見ていただきたいのです」
「へぇ、面白いわね。何をすれば良いの?」
「これを……この首輪を外していただきたいのです」
「銀の首輪を?」
「はい。これは魔法の首輪で、私の快感を制御しているのです。これを外せば、先程よりも、もっと強烈な快感を感じるようになり、より一層、ローブ様を楽しませられます」
「……へぇ」
「お願いです。ローブ様……どうか……」
「いいわよ、外してあげる」
そう言ってローブは首輪に手を伸ばす……かと思いきや──
「なんて、騙されると思った?」
「……え?」
ギュッ!
「んひぃ!♥」
ローブはクアルの乳首をつまみ、乱暴に引っ張った。先程のように快楽を与えるためのものではない。相手に苦痛を与えるための行為だ。
そのまま胸ぐらを掴むがごとく乳首をつまみ上げ、クアルを無理やり立たせた。
敏感な部分を掌握されたクアルは、内股でガクガクと膝を震わせている。
「この銀の首輪。服従の魔法がかかっているのでしょう? これがあるから、あんたは人に危害を加えられない。この首輪を外したら私や、あの受付にいる女を殺して、逃亡するつもりなんでしょう?」
「……くっ」
「あんたの本性が知れて良かったわ。つまりあんたはまだ自尊心を持ったまま。自分の尊厳を保とうと、必死になっているのね」
「……いけない、ことですか?」
「いいえ、素敵よ。あんたは私の望んだ女だわ」
「望んだ……女?」
「私の目的はね……」
ローブはクアルの耳元に囁いた。
「女の自尊心をズタズタに引き裂くこと。あんたの尊厳を打ち砕くこと。あんたの誇りが、粉々になるところを見たいのよ」
「なっ!?」
「じゃあ今日はこの辺にしましょう。私はもう寝るから。明日もせいぜい私を楽しませてね、クアル」
そう言ってローブは、クアルの乳首を思いっきりつねり上げた。
「んぎひぃぃぃぃぃ!!♥♥♥」
「あはっ、おやすみ」
ローブは手を離し、ベッドに横になた。
やっと魔の手から解放された乳首をいたわるように、優しくさする。
「はぁ……はぁ……」
クアルはベッドで横になったローブを見つめていた。その目には、まだ闘志の炎が燃えているように見える。
「私は負けない……絶対に……」
そう呟いたクアルの表情はどこか恍惚としていた。