千春のエッチな話を書きたくて始めたのに、いつの間にかハーレムものみたいになった。
名前とか単語とか誤字してたらすみません。
文章を一部修正しました。
◇◇◇◇◇◇◇◇
猫山田根子──都立日野南高校3年生にして、生徒会副会長。身長132cmと、女子高生どころか女の子の中でも超小柄な彼女は、常にMY踏み台を持ち歩いている頑張り屋さんな猫ちゃんである。
髪型や言動から、実際にみんなからは『ねこちゃん』という愛称で親しまれている。見た目も小学生と間違えてしまいそうな、所謂ロリ体型で、にゃ、にゃ、にゃと発言するその姿は、まさににゃんこそのものである。
そんな彼女は現在、とある目的のために奮闘している。それは、日野南高校生徒会長兼マドンナである虎視虎子の失墜と、彼女が部長という名のお世話係を務めるシカ部の廃部である。
そのために、彼女は虎子の弱点を探ろうと、勉強と両立しながら日々努力をしている。しかし、虎子並にチョロい性格故に、シカ部の空気に流されてノリノリになったり、つっちーのことでシカ部廃部を諦めるよう誘導されたりと、最早初期のやる気に満ち溢れていた彼女が嘘かのように学園生活を満喫している。そもそも計画自体が虎子にバレているので、成功もクソもないのだが。
しかし、それはそれとして根子は(毎度のように忘れるが)シカ部撲滅の計画を諦めてはいなかった。今日も彼女は、宿題をさっさと済ませ、帰り道につい大量買いしてしまった玩具を眺めながら明日もつっちーと遊ぶことに心をワクワクとさせる。その片隅で、シカ部と虎子の弱みを掴むため、そして自分が学校のマドンナになるための次なる作戦を練っていた。
練っていたはずなのだが────
「はぁ、はぁ、あっ」
草木も鹿も眠る丑三つ時、家族全員が既に寝静まったこの時間帯に、根子は自室のベッドに潜り込んでいた。パジャマの釦を全て外し、着ているインナーを胸上まで捲りあげて胸部を露出させていた。下半身に至ってはズボンすら履かず、可愛らしいピンクのショーツのみを纏っている。
「あっ♥んにゃあん♥んぁっ、あぁ♥」
そんな恥ずかしい乙女姿を晒しながら、根子は自身の手をショーツの中へ伸ばし、皮が捲れたぷりっぷりに勃起したクリトリスを捏ね回していた。もう片方は平たく脂肪のほとんどない胸部を掴み、先っぽについた豆サイズの初な桃色の乳首を摘んで捏ね捏ねと潰している。潰す度に走る快感に、湿り気のある喘ぎ声を上げた。
「(あっ、な、なんで。手、止まんないのよぉ♥)」
自分でもこの手を止めたい。そう思っているものの、性感帯を弄る猫の手を、根子は止められずにいた。家族に聞こえるかもしれないという緊張感よりも、いち早くオーガズムに達したいという欲が勝ってしまっているのだ。
「んにゅっ、あっ、にゃあぁぁんっ♥」
にゃんとした叫びが布団の中で響く。布団を被ってはいるが、その声は普通に外に漏れている。もし自分の部屋の前を誰かが通れば、この声は聞こえてしまうだろう。
くちゅっ♡くちゅっ♡
「あっ、んぅ♥あっ、んぅんっ♥」
しかし根子は止めない。止められない。止めようとすればするほど、根子の小さな手は激しさを増す。
左手の指先は陰核を摘んで捏ねくり回し、先端を人差し指の爪でカリッと引っ掻く。残りの指は、膣穴付近を擽るように撫でている。
右手は見た目とは裏腹な年頃の女の子らしい乳輪を挟み、盛り上がった乳首を人差し指で押して、円を描くように潰し回す。
潜っているということもあって、布団の中は室温よりも高く、湿り気のある熱気に包まれていた。赤眉も八の字になり、口から嬌声と共に熱の篭った吐息が漏れる。
その声は、まさに発情した猫のようだった。
「(あれ、欲しい…………欲しいよぉ……)」
そんな根子の今日のおかずは、数ヶ月前に目撃した彼の肉茎だった。正確には、今日も彼のモノでオナッていた。
彼女はここ最近、夜な夜な発情しては、自身の割れ目を弄っていた。しかも週に1回なんて生易しいものではなく、ほぼ毎晩、こうして自慰行為をして、数回も絶頂していた。
何故こうなったのか。
それはあの日、生徒会室で起きた蜜事を目撃してしまったことが原因であった。
あの日、生徒会の仕事をそつなくこなしていた彼女は、同じ生徒会役員の燕谷千春と彼女の友人の気遣いもあって、いち早く仕事を切り上げてつっちーを抱きながらシカ部に足を運んで遊んでいた。シカ部の本拠地に再び乗り込んだということで、早速弱みを握ろうと画策したものの、案の定のこたんに丸め込まれて忘れてしまい、残りの時間をつっちーとの遊びに費やした。
そんな中、生徒会長である虎子が忘れ物をしたことに気が付き、何故かシカ部まで連れていくことになり、共に生徒会室に戻ることになったのだ。
…………そして、根子は見てしまった。
『やっ♥あっ♥やら♥いく♥んぁ゛ぁ♥』
明かりの着いていない、窓外から差し込む夕陽のみで照らされた薄暗い生徒会室の中で、居残っていたはずの千春と彼が咆哮を上げながら淫らに体をまぐわせているのを。
いつも感情を表に出さない千春が、快楽に浸った顔で濁った雌声を上げていたのを。
そして、一目で巨根だとわかるほどに大きな彼のイチモツが、千春の蜜穴から愛液と精液を纏いながらその身をずるりと這い出したのを。
それを見た瞬間、虎子は即座に扉を閉めて、1年組に忘れ物は無かったと扉を隠しながら早口で誤魔化した。しかし生徒会書記の狸小路絹は目撃してしまったようで、眼球をぶれぶれに揺らしながら顔を真っ赤にして倒れた。
その後、根子と虎子は粗相を冒した千春と彼に小一時間説教をした。と言っても、事案が事案なため、2人は顔を真っ赤にしながらモゾモゾと声を小さくしていることが殆どだった。恋愛経験皆無な一女子高生が、他人の性事情についてまともに叱ることなどできるはずもないのだ。
あの件以来、千春と彼は学校では不純異性交遊をしていない。しかし、前よりは遠慮はなくなり、自分の目の前でも無意識にイチャイチャを見せつけるようになった。その度に根子は指摘し、日野南高校の生徒として学校内では節度を守るようにと注意していた。
しかし、実際はそれどころではなかった。
2人のセックスを目撃して以来、根子は謎の疼きに度々襲われるようになったのだ。
疼くのは夜頃で、寝ようするとアソコがムラムラと痒くなり、放置すればするほど体と陰部が火照って眠れなくなってしまっていた。
そして何より、その時の彼女の頭の中では、あの2人の蜜事が、黒くて長い猛々しい陰部が常に明確にイメージされていた。
頭を振って払おうとしても、赤黒くテカる肉茎は脳内にも網膜にも焼き付いてしまい、決して離れてくれなかった。あれがもし目の前にあって、挿入なんてされたらどうなるだろう。そう考えるだけでも、根子は全身を身震いさせた。
初めはほんの1回だけと、このムラムラを抑えるためと言い訳をしながら自慰行為に及んでいた。
しかし、時間が経つごとに陰唇の疼きは酷くなり、膣穴はヒクヒクと何かを求めて痙攣した。その度に根子は手の先で陰部をまさぐり、くぐもった嬌声とともに絶頂を繰り返し、清らかな蜜を零していた。
いつの間にか週に1回だったものは、5日に1回、3日に1回とスパンが短くなり、今では毎晩のようにひとりエッチをするようになってしまっていたのだ。
「ふにゃっ、にゃあぁ♥」
そして今宵も、彼女は1人寂しく、ひっそりと自分の陰部を慰めていた。数をこなしているせいか、最近では手だけでは飽き足らず、某通販で購入した『ツノ型バイブ』を陰部に押し当て、その振動で快楽に浸っていた。
『ツノ型バイブ』は、印鑑ケースや木彫りなどのツノグッズと同様、鹿のツノを模して造られたのこたんグッズの一つである。本来は肩凝り用のお手軽マッサージ器具であり、のこたんイチオシの商品だった。当然、在庫処分同然で大安売りしていた。
しかしそのフォルムと長さ、滑らかな表面の材質から、一部のフェチズムや変態ガチ勢からは自慰行為の道具として用いられていた。中には『これを挿入するとのこたんと一つになった気になれる』『のこたんが体の中に入っていると感じれる』という、いくらのこたんでも聞いたら恐怖で全身の毛が逆立つかもしれない理由で使用している輩もいた。
それもあって、ツノ型バイブの性的な使用に関しては、のこたんガチ勢の間でも肯定派と否定派で不毛な争いが勃発している。
もちろん、大半の使用者は普通にマッサージ器具として使っているので、全面戦争的なことにはなっていない。
そして今、使用する派の根子は、それを濡れる蜜壷の中へと挿入したいという欲求に駆られていた。
「(入れたい、入れたい……でも)」
布団の暗闇の中、漏れそうな声を必死に抑えながら、根子は自身の陰部に目を向ける。陰核は充血し、ぴょこんと勃起している。
バイブを今すぐ膣穴に突き刺して、奥にある性感帯を突き上げたいが、決してそうしない。血の通っていない偽物の冷めた陰茎擬きで処女膜を破る気にはなれなかった。初めては、彼の立派な肉幹で迎えたいと、あの日から根子はずっとそう考えていたのだ。
今日の疼きは特に酷い。だから今日は、手だけで我慢しよう。バイブなんて使ったら、彼女は即座に挿入させてしまうだろう。
ああ、早く。愛しい彼の肉幹を。彼と1つになりたい。
「(……て、わ、私ったらなに考えてるのよ! あの子のことなんか好きじゃないでしょ! 違うっ! 絶対違う!)」
彼の肉幹を直接味わいたい。そう思っては、根子は残った理性で性に溺れそうな自分を引き止めていた。
彼のことは、別に異性として意識したことはない……はずである。
確かに、彼のことは初めて会った時から何かと面倒を見てきたし、根子自身も自分を慕ってくれる彼のことを可愛い後輩だと思っている。
生徒会役員選挙では、虎視虎子が圧倒的な票数を獲得する中で自分を応援してくれたし、虎子をかけた謎の大会が繰り広げられた時は2人で並んで観戦し、台座から落ちそうになったのを抱っこして助けてくれたりもした。
体育祭では、激務に追われる生徒会と体育祭実行委員の代わりに、発生したトラブルの処理を手伝ってくれたし、春頃に花粉症を発症した時は、症状を少しでも和らげようと効果のある食べ物を作ってくれた。鼻詰まりで頭がぼうっとするなかで、口許まであーんされたことがあった。
自分に優しくしてくれて、時々からかいつつも、先輩として尊敬してくれる彼に対して、根子は何度も頬を赤らめていた。それは彼女のチョロさもあるのだろうが、彼に対して『そういう気持ち』があるということでもあった。でなければ、恋人の千春とむつみ合う彼を見て、心がモヤモヤとするはずがないのだ。
「(別に、私も嫌いなわけじゃないけど……あの子はつばめの彼氏だし)」
彼は千春の恋人であり、自分にとってはよく話す親しい後輩。彼女持ちである彼と、好きでないはずの彼とそういうことをしようなどありえない。
けど、そう考えれば考えるほど、己の秘部は物足りないと疼き声を上げる。耐えられずに男性の陰部の画像を調べて見たがダメだった。彼のものを見なければ、心に出来た悶々とした気持ちを抑えることは出来そうになかった。
「(でも……狸がOKなら……私も、話せば…………)」
もしかしたら、という言葉が根子の脳内で反芻し、同時に先日のことを思い返した。
ここ最近、彼らの様子は変だった。変と言っても、彼と千春がイチャついているのは変わりないのだが、そこに絹が加わるようになったのだ。前までぽわぽわとした雰囲気に包まれる2人を隣で見守っていたはずの彼女が、最近ではそのぽわぽわの中に入るようになったのだ。
その変化は本当に些細なもので、何かと付き合いの長い根子でさえ、『あれ? もしかして?』のレベルで気づくほど。彼女自身も単なる気の所為だろうと、つい先日までは思っていた。そう、つい先日までは。
その先日に、いつものように家路を歩いている途中で、彼女は前方を歩くあの3人に遭遇した。何故か3人とも悶々とした雰囲気だったので、根子は声をかけずにあとを追い、一部始終を見守っていた。
そして、電信柱の影に隠れながら彼女は見てしまった。
人気がない公園で、彼と千春が口付けを交わし、続くように絹も彼と口付けを交わしたその瞬間を。千春がぽわぽわとした表情で頬を赤らめ、絹が顔を真っ赤にしながら俯き、彼が照れくさそうに笑っていたあの光景を。自分の気の所為などではなく、本当にあの3人が『そういう関係』になっているという決定的な瞬間を、根子は叫びを堪えながらその目で目撃してしまったのだ。
以降、根子の体は彼を求めて毎晩喘ぐようになってしまった。自分もあの輪の中に入れて欲しいと、頭より先に体がそう思うようになってしまったのだ。
不幸なことに、最近では学校にいる時でさえ発情してしまうことがある。
彼と千春の甘い雰囲気を目撃するだけでも彼女の子宮はキュウぅっと疼き、今すぐにでもおまんこを弄り回したいという衝動に駆られてしまう。
そのせいで手に持った資料の角を無意識に割れ目に押し付けたことも、つっちーの陶器のような立派な触手をしゃぶりそうになったことも何度もあった。
生徒会室に彼が遊びに来た時など、今すぐにでも襲ってしまいたい衝動に駆られてしまい、まさに生き地獄状態だった。
「だ、だめ、そんなの、ありえ……あ、んぁ♥……っ! はぁ、ん゛んっ♥」
くちゅ♡くちゅくちゅ♡
湿り気を帯びた根子の声が布団の中で響き、内部に更なる熱気を籠らせる。
陰核と陰唇を屠る指先の動きも激しさを増し、粘着質な音が細かく響く。
透明な蜜が膣穴から溢れ出し、閉じた太腿の隙間を伝ってシーツへと染み込んでいった。
彼女の体も思考も限界だった。このままでは、自分は一生オナニーをしなければならない身体になる。それだけはどうにかした防ぎたい。
だから彼女は、頭ではいけないと分かりつつも、彼と交わろうという計画を欲情に任せて進めてしまっていた。
「だ、だめよ! ぜ、絶対にやっちゃ……」
くちゅっ♡くちゅくちゅ♡……ぐちゅっ♡
指先が膣穴を潜った瞬間、激しい絶頂が彼女を襲った。腹の奥から込み上げてきたものが、頭と陰唇に向かって一気に吐き出された。
「にゃん゛んんんんんんんんんっ!!!! ♥♥♥」
胸を揉みしだいていた手に力が込められ、桃色の乳首をぐにゅりと潰す。脚をピンと伸ばし、腰を反らして全身を激しく痙攣させた。そして、今にも吐き出しそうな嬌声を唇を噛んで必死に抑え、代わりに膣内から愛液として外へと排泄させた。
「はぁ、はぁ、はぁ…………あっ」
絶頂による昇天寸前な快楽の波が引いたあと、根子は腰をベッドに沈める。どこまでも沈んでしまいそうな感覚が全身を包み込み、彼女は脳内でイメージされた弾ける白い閃光をぼんやりと眺めていた。
濃い瞳はしっとりと潤み、猫のような口は唾液の糸を引いて熱の篭った吐息を漏らす。赤い髪が汗で肌に張り付き、彼女にこそばゆさを与える。
「(……今日も、やっちゃった)」
絶頂後の余韻に浸ってしばらくしてから、根子は右手でなんとか布団を払った。篭っていた空気が一気に部屋中に散らばり、玉のような汗を流す彼女の体を冷やした。灯りを消した部屋は布団の中よりも明るく、彼女には眩しくさえ思えた。
荒い息を整えながら、根子は愛液と汗でベタベタに染みがついたショーツから左手を引き抜き、目元まで運ぶ。彼女の手は、体内から溢れたねっとりとしたによってベトベトに汚れており、部屋に差し込む夜光で銀色に輝いて見えた。
「…………あむっ」
根子は恍惚とした表情のまま、指先を口元へ運んで赤子のようにしゃぶりつく。酸っぱくてほんのりと甘い味は、昨日よりも濃厚で、舌先にぬるりと絡みついた。してそれは、一瞬にして口の中へ広がり、彼女の脳をドロドロに蕩けさせ、残った理性を溶かしてしまった。
「ん、んちゅっ……♥んっ、はむっ♥」
まるで何かに取り憑かれたかのように、根子は指先を啄む。ちゅぱちゅぱと吸う度に指先から全身にかけて痺れるような刺激が走り、背筋を擽らせた。
これが肉幹だったらどれだけ良かっただろう。もしも肉幹だったら、今頃どれほど濃厚なザーメンが味わえていただろう。
「(欲しい、食べたい……飲んでみたい♥)」
あのとき見た肉幹を想像する。
夕焼けの赤い陽で照らされた薄暗い生徒会室の中で、千春の肉壷から秘液をまとってずるりと這い出てきた長くて太い彼の肉茎。
あれを、自分の口の中へと包んで頬張る。極狭な中で肉幹は熱を帯びて、ザーメンを弾けさせる。ドロドロに蕩ける精液が口内に溜まり、それを自分はゆっくりと嚥下して飲んでいく。その味に舌鼓を打つに違いない。
それだけでは飽き足らず、今度は膣穴へと招き入れる。ゆっくりではなく、一気に挿入させる。
見た目に反して食べ頃に熟した肉壷が、彼の肉幹によって穢される。体格差もあるから、きっと痛みは想像以上だろう。
でも、それ以上に気持ちいいに違いない。
彼のものが体の中で暴れて、自分をぐちゃぐちゃに掻き乱す。そして最後には真っ白なザーメンをどぴゅどぴゅと子宮に溜まる。その時の熱と快感は、きっと想像なんかよりも遥かに上なのだろう。
そして、自分はその最中に彼とキスを交わす。お互いの口の中で唾液をぐちゅぐちゅに掻き混ぜ合いながら、甘くなったものを飲み込むのだ。
「はぁ、あっ……んん……♥」
彼との目合に桃色な想像力を膨らませ、根子は再び熱い吐息を漏らす。気がつけば、絶頂したばかりだというのに、両太腿は内股で擦りあい、陰部を擦り合わせていた。垂れたばかりの甘い蜜がショーツに染み込み、粘着質な音を奏でる。
「…………我慢しなくて、いいわよね」
薄暗い部屋の中で、根子はニヘラ顔で天井を見つめる。
暴走する性欲を抑える理性は全て溶けた。今彼女の脳内あるのは、彼と交わるビジョンのみであった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
とある日の日野南高校。その日の学校では、皆がいつもと変わらない日常を送っていた。
相変わらずのこたんのクラスでは珍妙な事件が発生して、それに虎子がすかさずツッコミを入れていた。
そんな虎子も、放課後は誰もいないシカ部で悠々自適に過ごしていた。部室の地下でつっちーを愛でる妹の餡子に監視されていることも、発狂しながら画面越しに舐められていることも知らずに、だらだらゴロゴロしながらその日あった疲れを癒していた。
「悪いわね。生徒会でもないのに手伝ってもらって」
今日も馬車芽とのこたんが奈良公園へ輸送されそうになっているその頃、根子は彼とともに生徒会室で次の行事に関する書類の作成を行っていた。本来なら生徒会メンバーで各自に仕事を振り分ける予定だったのだが、生憎、千春も絹も居残りできない所用で一足先に下校してしまい、代わりに手が空いていた彼が助っ人として手伝ってくれていた。
「え? ああ、会長なら、先にシカ部に行ってるわ。最近は行事ごとの連続で会長も全然休めてなかったし、たまにはゆっくりしてもらった方がいいと思ったのよ」
リストの内容を確認しながら根子は彼からの質問に答えた。それを聞いた彼が『ねこ先輩も優しいですね』と返すと、根子は顔を赤くして彼を見た。
「べ、別に会長が心配なわけじゃないわよ。ただ、この時期に潰れたら私が困るだけで…………て、ちょっと! 何よその目は! 私の事バカにしてるの!」
「にゃあぁぁぁ嗚呼っ!」と叫ぶ彼女を、彼は猫を愛でる飼い主のような暖かい目で見つめた。バカにはしていないが、可愛いとは思っているとは、口が裂けても言えない。その可愛さに思わず近所の野良猫達同様に頭を猫撫でしてしまいそうになるが、そこはぐっと堪えた。
「ほ、ほら、次はこれを纏めて」
根子は汗汗としながら資料を渡し、彼は鷹揚に頷きながら了承した。
その後も、2人はあーだこーだとやり取りをしながら、時に雑談を挟みながら雑務の処理を熟した。
ツノダさんと馬場さんの
松本先輩から遠藤先輩との初デートについて相談を持ちかけられた思ったら、同じ日に遠藤先輩が同じような相談を千春にしていたことが発覚したこと。
つっちーと遊んでいたらうっかり虎子に覆い被さる形で倒れてしまい、餡子から八つ裂きにされそうになったこと。
絹と昼食を食べに行ったその会計で、彼女が財布を忘れたことに気がつき、案の定ネガティブMAXな妄想を繰り広げて一騒動起きかけたこと。
のこたんから貰ったバナナを千春と部屋で食べていたら、何故か善治が扉の外でぶっ倒れ、喫茶ツバメが数日間の休業になったこと。
のこたんに背後からツノを付けられた際、何故か体が七色に発光したことなどを、彼は子どものように楽しそうに根子に話した。根子は『に゛ぁ!?』とツッコミを入れながら聞き続けた。
何故かラーメン屋で根子らしき娘が働いているのを見た話は無理やり中断させられた。
「よし、これで全部ね」
しばらくして、全ての業務を終えた根子は資料をまとめて棚に片付けた。流石に長い時間も座っていたのもあって、彼も両手を上に伸ばして背筋を真っ直ぐにさせ、ごきごきと骨が軋む音を鳴らしながら全身を解した。
顔を上げて時計を確認すると、時刻は既に午後5時を過ぎている。1時間以上も座り続けていたのだから、疲れているのは当然だろう。
「ありがとう、おかげで助かったわ。折角だから何か入れてくるわね。紅茶でいい?」
じゃあミルク多めで、と答えると、彼は全身の力を抜いて長机に上半身を突っ伏させ、深い息を吐いた。
彼は生徒会の正規メンバーではないが、何度も手伝いをしているのもあって、多少の雑務はこなせるようになってしまった。おかげで、最近では同級生や教師からも生徒会と勘違いされてしまうことが増えたらしい。そうでなくても、大半の生徒は何か連絡事項があれば彼に言伝を頼んでいるのだとか。
来年度も千春や絹が生徒会に立候補するなら自分もやってみようか。虎子さんの跡を継ぐ形で餡子さんが生徒会長になるかもしれないし、そうなったらこの学校も安泰だろうな。でも餡子さんのことだから、虎子さんを留年させて一緒に卒業、みたいなことしそうだなと、彼はのんびり考えた。
のんびり考えていると、ポケットに入れていた端末から軽やかな音声が鳴り響く。確認すると、千春からメッセージが届いていた。
『今、終わった。そっちはどう?』
千春からのメッセージに、彼はちょうど今終わって副会長がお茶を入れてくれていると返信した。
『そっか。ごめんね。仕事やらせちゃって。本当なら私たちがやらないといけないのに』
大丈夫、自分が好きでやったことだからと、彼は返した。絹もそのことで罪悪感に潰されそうになっていると返ってきたので、あとで連絡しておくと送った。
『副会長にも、明日謝らないと』
多分、根子さんはあまり気にしてないと思うよ、と打ち込む。そもそも根子も根子で、2人から所用のことを告げられた時に、気にしなくていい、自分の用事を優先するようにと言っていたので、一言お礼を言えば良いだろう。
『今日、夕ご飯、うちで食べる? お礼に手料理、ご馳走させて』
千春の手料理、その単語だけで彼は頬を緩ませ、凄く楽しみにしていることを伝えた。
『……うん、たくさん作る……楽しみにしてて』
最近発売されたのこたんオリジナルスタンプと共に送られてきた文章を見ながら、彼は微笑みを零した。今日の夕食は千春の手料理で決まった。
「随分嬉しそうね。何かいいことでもあった?」
こっそりと舞い上がっていると、いつの間にかトレイを抱えた根子が戻ってきていた。丸いトレイにはティーカップが2つ、それぞれ紅茶とコーヒーが中から湯気を揺蕩わせている。
『別になんでもないですよ』と満面の笑みで彼は答え、根子は「いや、どうみても……まあいいわ」と訝しそうに言った。
「はい」
根子は紅茶のカップを彼の前に置き、彼の隣に座った。中の紅茶は明るい茶色をしていた。そして同じくらい、根子のコーヒーも薄い茶色に染まっていた。彼女もミルクたっぷりらしい。
「べ、別にいいでしょ。私だってコーヒーくらい」
そんなんだったら紅茶にすれば良かったのにと彼が思わず言うと、根子は少しぷりぷりとしながらそう言ってコーヒーを啜った。が、結構熱かったようで、「にゃす゛っ!」と毛を逆立て、舌を出しながらコーヒーにフゥフゥと息を吹きかけた。
「……にゃ、にゃに」
いつの間にかじっと見つめていたらしく、猫のように舌を出した根子に睥睨されてしまった。彼は別になんでもないですと答え、ほっこりとした気持ちになりながら紅茶を啜った。
紅茶特有の風味にミルクの甘みが口の中に広がり、体の節々に染み込んでいく。一瞬謎の苦味もあったが、彼は気の所為だろうと流した。
「……あのさ」
気がつくと、根子が彼のことをじっと見ていた。睨んでいる訳ではなく、柔らかな視線を向け、悶々と体を動かしている。
「えっと、今日は、本当にありがとう。流石に私1人じゃ、この量は一日で終わらせられなかったわ……ううん、私の方こそ、あなたにはいつも助けられてるから。本当なら生徒会がやらなくちゃいけないことなのに、最近は頻繁にあなたに手伝って貰ってるし、本当に助かってるわ」
どこかよそよそしくて恥ずかしがるように、根子は萌え袖で口許を覆いながら横目を彼に向ける。普段は見せない彼女の様子に彼は内心で首を傾げつつ、『こちらこそ、いつもありがとうございます』とお礼を返すと、根子はぽっと頬を赤くさせた。
「そ、それにしても、つばめと狸がいないなんて珍しいわね。あの子たちがいないと、あなたも寂しいんじゃない?」
話を逸らすように根子が訊くと、彼は頬をかきながら頷いた。
彼は風邪を拗らせ、千春と会えない日が続いたことがあった。それからというもの、彼女からのアプローチがかなり激しくなり、今では数日間会えない日が続くと、会った次の瞬間には抱きつかれてしまうらしい。むしろ、彼がいなくて寂しいのは千春の方だろう。
「相変わらず惚気けてるわね……そういうあなたも、満更じゃないんでしょ?」
実は、と気恥しそうに言い、さっきも彼女から夕食をご馳走してくれると連絡が来たことを嬉しそうに話した。それを聞いた根子は、相変わらずな2人に呆れたため息を吐いた。
「ところで、最近狸ともいい感じみたいだけど……まさか、あの子とも付き合ってるの?」
浮き上がる気持ちを後ろから突き刺すような一言に、彼の肩がビクリと跳ね、中身を零しそうになる。実際は根子の言うと通りで『当たり』なのだが、内容が内容なため、自分達の関係を言いふらすことなどできない。
彼はカップをコースターに置くと、苦笑しながら首を横に振った。根子は「そう」とだけ言って、濃い瞳を逸らした。
「イチャイチャするのはいいけど、程々にしなさいよ」
根子の注意に彼は『はい』と頷いた。
お互いに音を立てない程度にカップの中身を啜る。甘みと苦味が混濁する中、2人は仕事後の少しの静寂を楽しむ。
閉め切った窓と扉からは、他者の声は聞こえてこない。放課後で今ここにいるのは、根子と彼だけなのだと教えているかのようだ。
「……ねえ」
飲み終えた根子は、小さめな声で彼を呼んだ。その目は潤んでいて、どこか甘えたがっているように見える。
「その……肩、貸してもらっていい? 私も、結構疲れたから、誰かに寄りかかりたいなぁ……なんて」
突然の申し出に、彼は目を点にしたまま固まった。別に、肩を貸すこと自体に驚いているわけではない。ただ、根子からそんなお願いをしてくるのが珍しく思えたのだ。それに、あまり遅くなると千春との約束に遅れてしまうかもしれなかった。しかし、それを理由に根子からの頼みを断るのはかなり後ろめたかった。
「……ダメ?」
すぐにでも泣いてしまいそうな上目遣いに、彼は断ることができなかった。
根子は椅子を彼に近づけると、そのまま体を傾けて彼の肩にポンと頭を任せた。仕事で疲れているのか、彼女の体はほんのりと火照っている。その熱は、彼の纏う白シャツ越しでも伝わっていた。
「…………」
根子が息を吸う度に、肺の膨らむ感覚が微かに左腕に伝わる。それは本当に僅かな感触で、周りに雑音が1つでもあれば気づくことはできないほどのものだ。
そして彼の耳には、彼女の呼吸する音が聞こえていた。すぅすぅとうたた寝をするかのように落ち着いたそれは、鼓膜を通して疲れた体に、眠りへ誘うような暖かな心地良さを与えてくれているような気がした。
彼はそっと横目を向けて根子を見た。
根子は瞼を閉じて、まるで本当に寝ているかのように彼に体を任せていた。
いつも虎子に対抗心を燃やし、つっちーとの遊びに笑顔と目を輝かせている副会長。虎子の失墜を狙っていると断言しつつ、何のかんの言ってピンチの時は心配してくれる優しい彼女は今、見せたことのないゆったりとした姿を彼に見せていた。起きていると知らなかったら、思わず可愛いと言ってしまいそうになるくらいに、今の根子は年頃の娘らしく可愛らしかった。
「…………」
無言のまま身を任せる根子を見つめていると、彼は彼女の頭を撫でたくなった。
肩程まで伸ばした赤い髪と、猫耳のように整えられた髪型、そして幼い見た目もあって、彼の中にある愛しむ気持ちが揺さぶられたのだ。
しかし相手は高校の先輩である。いくら親しいとはいえ、流石にそのようなことをするのは失礼なのではないか。そう考えた彼だったが、抑えようとすればするほど、より彼女を愛でたい気持ちが湧いてきてしまう。
2人きりの生徒会室、窓の外が暗闇に包まれそうな中、彼は唾を呑み込み、そーっと手の平を根子の頭に載せた。
ポンッと載った瞬間、彼女のふわとした髪からいい匂いが漂ってきた。その香りは千春の使っているシャンプーとはまた違っていて、心を溶かすような甘い匂いで彼の鼻の奥を擽った。
彼はゆっくりと手を動かし、髪型が崩れないように優しく彼女の頭を撫でた。
「んっ…………」
小さく擦れる音を立てて、彼の手の平が根子の頭の上を撫でる。根子は拒否する様子もなく小さな声を漏らし、気持ちよさそうに目を細めてそれを受け入れた。
1回、2回と撫で続けると、いつの間にか根子は彼の体にピタリとくっつき、自分の腕を彼に絡ませ、肩に頬を擦りつけていた。
ゴロゴロと喉を鳴らし、もっと撫でて欲しいと甘える飼い猫のような彼女の仕草に、彼の頭は愛おしさに包まれた。
心の底から湧き上がる悶々としたこの気持ち、頭だけでなく顎まで撫でてしまいたくなる。
だが彼も彼でかなり疲れているのか、同時に激しい眠気にも襲われた。
左肩と腕に伝わる根子の温かさと柔らかさ、そして頭髪から漂う匂いに、彼は大きな欠伸を1つかいて、緩やかな眠りへと誘われた。
頭が重く、あれやこれやと考えが浮かんでは纏まらずに宙に散っていく。目の前が霞み、根子の姿がぼやける。
「…………少し、寝ていきなさい。時間になったら、起こしてあげるから」
ボソッと囁く根子の言葉に、睡魔に襲われた彼はあっさり頷き、意識を遠のかせ、頭をガクンと前のめりに倒した。
早く千春のところに行かなくちゃ。そう考えるものの眠気には勝てず、彼はそのまま深い眠りについた。
「…………本当に寝ちゃったわね」
床に寝かせた彼を見下げながら、根子はセーラー服の袖を口許に当てる。せめて痛くないようにと枕替わりに敷いたタオルに頭を乗せながら、彼はぐっすりと眠っていた。至福に満ちた無抵抗な寝顔、これはおそらくちょっとやそっとのことをしても目覚めないだろう。
「まさか、本当に効くなんて」
彼の紅茶に盛った薬。それは鹿のツノを削って作った粉薬であり、『不眠症な鹿も飲めば5秒(人なら数分)で眠れます』という如何にも怪しいキャッチフレーズで某ショッピングに売られていた。
根子が今回使用した分は、以前、のこたんの策にまんまと嵌り、ラーメン屋の看板娘として働いた際に、バイト代として鹿せんべいとともに手渡されたものである。
「バイト代ケチって適当なものを渡されたと思ってたけど、まさかこんなところで役に立つなんて……こんな危なっかしいもの、ホントに売っていいのかしら」
その危なっかしいものを己の卑猥な目的の為に彼に飲ませた自分はどうなんだ。そう自分を批判しながら、根子はしゃがんで彼に顔を近づけた。
いつも明るい顔を見せている彼は、昼寝をする子どものように落ち着いた寝息を立てながら眠っている。こんな顔をしているが、実は彼女とラブラブで、しかも校内で、しかもこの部屋で一発かましているのだから、人は見た目で判断できない。
「(でも、本当に幸せそうに寝てるわ)」
根子は手を伸ばすと、彼の頬を撫でた。時々指先でぷにぷにと突いてもみたが、彼は目覚めるどころか表情を崩すこともせず、深く息をしながらされるがままだった。
その姿が可愛くて、根子は思わず何度も突っついてしまう。
「……これなら、何をやっても……」
根子は唾を飲み、緊張しながら彼の口許に猫のような唇を近づけた。
バクバクと心臓が内側から胸元を殴りつける中、彼女はゆっくりと頭を下げていく。
赤い髪が垂れ下がり、一部が彼の顔にかかる。
「…………んっ」
そして瞼を閉じ、彼女はそのまま彼にキスを交わした。
暗闇の中で、根子は彼の熱を、重ねた唇を通して感じ取る。全身の毛が逆立ち、体温も上昇する。それを抑えるかのように、汗が肌を冷やす。
「んっ……んちゅ」
初めは表面だけを重ね、次第に熱がこもると、少しだけ舌先を捩じ込ませた。開きかけた歯の間に舌肉が入り込み、彼の口腔内を探っていく。歯茎、歯、内頬肉と、舌先は徐々に彼の中へと入り、彼の口肉を満遍なく味わっていく。
「(まずい……どうしよう……止まらない……♥)」
一度潜り込んだ舌先は、止まることを知らずに暴れ回る。目を薄く開き、彼の寝顔を見ながら先端を畝らせ、くちゅくちゅと音を立てながら互いの唾液を混ぜる。
ぬちゅっ、ぬちゅっ♡ぢゅるっ♡
「んっ、んぢゅっ♥れろっ……あっ、んっ♥」
唇を完全に密着させながら、根子はミルクの味が広がる彼の口内を味わう。動かずにサボる彼の舌と強引に絡み合い、ぴちゅぴちゅという水気のある音を立てた。
「…………ぁ」
ある程度彼を味わったところで根子は唇を離した。唾液が滴り、彼女の舌先が銀糸を引く。彼の口の周りは、彼女の口の隙間から漏れた涎でべっとりと濡れていた。
根子のファーストキスは、こうして彼に気づかれることなく終わった。彼女の口内はいちごでもレモンでもない、コーヒーと紅茶の風味が混ざりあった、混沌とした味に包まれていた。
ここまでしても、しかし、彼は全く目を覚まさない。それどころか、彼女にキスをされた影響なのか、良い夢を見ているかのように微笑んだ。
「はぁ、はぁ……ホントに…………♥」
言いかけた言葉を自分から遮り、根子は火照った体をモジモジとさせた。
体温は上昇し、瞳は潤み、口は蕩け、熱気を帯びた湿り気のある息が漏れている。両腕は自分の体を抱きしめ、太ももは内側を擦り合わせている。傍から見ても、誰が見ても、彼女が発情していることは明白だった。
「んにゅ、にゃ、あっ、にゃぁ♥」
もう抑える必要はない。根子はその場で身悶えながら喘ぎ、スカートの内側から粘着質な音を立てた。
昼間に千春と絹が所用で来れないと連絡を受けた時、そして彼が手伝ってくれると聞いた時、またとないチャンスだと思った。彼と二人きりになれて、かつ邪魔者のいない今日なら、間違いなく彼を襲えると確信したのだ。そのために虎視会長には今日の業務を休んでもらい、シカ部でのんびりしてもらった。まさに彼女が狙っていた瞬間だったのだ。
そして根子は、彼と2人きりになれた。なってからずっと、彼女はお腹をキュウキュウと疼かせていた。平然を保っていつものように会話をしているように見えていたが、実際は疼いて疼いて仕方なく、お茶を入れに行った時に、我慢できずに1回だけ自慰行為をした。その時にショーツに秘蜜が染みてしまったので、匂いでバレないかとハラハラした。彼の体に寄り掛かった時は、このまま襲ってしまおうかと考えるくらいに狂い悶えた。しかしそれを乗り越え、ついにこの瞬間がやってきたのだ。
「はぁ、あっ♥……は、早く……終わらせなきゃ、時間が……ぁ♥」
しかし時間はあまりない。彼がいつ目を覚ますか分からない上に、彼は今夜は千春の許へ行かなければならないという。それほどの時間はかけられない。
根子は感度が高くなった体を四つん這いで引きずりながら、彼の両脚の間へと入り込んだ。動いている最中も、じゅんと濡れた陰部がショーツと擦れていやらしい音を立てた。
「は、あっ゛♥……んん゛っ♥」
やっとの思いで目的の位置に着くと、根子は腰をくねらせながら淫唇に走る疼疼に耐えつつ、彼のズボンを脱がせ始めた。
ベルト、フック、ファスナー、邪魔なものを順に全て外すと、根子は少し身を引かせて、彼の下半身からズボンを取り上げ、邪魔なパンツもすぽんと脱がせた。
「これが……あの?」
とうとう姿を現した彼の肉幹。
あの時、この瞳で目撃したあの赤黒い肉筒は、猛々しい獣のように剛直な姿をしていた。
しかし今目の前にあるそれは、力なくその身を枯らしており、あの時とはまるで別物かのように萎びている。思わず根子もキョトンとした顔をしてしまった。
「何よこれ……全然勃起してないじゃない」
あれだけ根子が熱烈な接吻を交わしたというのに、どうやらまだまだ興奮はしていないようだ。
ならばと、根子はとりあえず陰部を両手で掴んでみた。
「熱いし、重い……なんだか、変な感触ね」
初めて触れる男のイチモツ。ぐにゅりと柔らかいながらも、ずっしりとした重さが袖越しに彼女の手に伝わる。
根子自身、本物の男性器を見たのはこれが初めてである。いくら記憶に焼き付いていたとはいえ、それはあくまで勃起した姿と形であって、それ以外の部分については分かるはずがなかった。
故に、この萎えた状態でさえも、彼のイチモツは巨根の類に入るということも、他者と比較してもかなりの立派なものであることも、根子は知らない。
「それに、この
根子はだらりと垂れる肉竿を支えながら、鼻先を亀頭に近づけ、スンスンと鼻を鳴らしながらそれを嗅いだ。
今まで嗅いだことがない、栗の花のような、生臭い独特の臭いが彼女の鼻奥を刺激し、眉間に皺を作らせた。
「
あまりの臭さに、根子は躊躇うかのような言葉を口にした。
「んぁ……んん゛、あっ♥……ぅ゛ぅ♥」
しかしそれとは裏腹に、彼女の体は肉棒の臭いに興奮していた。子宮のキュンキュンはさらに増し、呼吸もより荒くなる。体は苦しむかのように身動ぎ、陰唇からは透明な愛液が溢れ、ショーツに染み込みきらずに太腿を伝う。
根子は両手で彼の陰部をぐにゅぐにゅと揉んでみた。固さのない竿の部分を指先で軽く摘むように挟み込み、その下に垂れる2つの睾丸を手のひらでコロコロと転がす。玉は触れるには硬く、しかし少しでも力を加えれば潰れてしまいそうなくらいに柔らかいものだった。
「は、あっ♥はぁっ、あ゛ぁ♥……っ♥」
根子は全身を身悶えさせながら、彼の陰部を揉み続けた。片手で指先でくにゅくにゅと玉袋を解しながら、もう片方の手で竿を揉み解す。一揉みする度に彼は眠りながら唸る声を上げた。
「(ぁ、や、やだ……体、熱い……)」
内側から発する熱が、外へ逃げ出そうとする。絶頂の性塊のようなそれは、外に出せと体の中で暴れているように感じた。
早く硬くなって、でないとこっちが持たない。
そんな彼女の願いが深眠する彼の耳に届いたのか、陰部が充血を仕出し、熱を帯び始めた。むくむくと擬音を立てながら萎れた肉幹が徐々に太く、長く立ち上がっていく。
「ぁ…………ぁ」
肉幹は本来の姿を取り戻し、根子は目の前で天井に向かって反り立つ剛直な男根に目を見開いて言葉を失った。
間違いない。その身を根元から勃起させているこれは、あの薄暗闇でテカっていた彼の肉幹で間違いながった。
獣の陰部のように長く、肉を詰めたかのようにパンパンに太く膨らんだ赤黒く逞しい胴体、そこに巻き付くように浮き出た青い血管が、激しく脈を打って高熱を帯びさせる。なにより、尖端の笠のような頭は、引っ掛けるものを抉り出すかのように首が括れていた。
その姿と形は、雌の割れ目を強引に押し広げ、結び綴じたヴァギナを容赦なく穿き、問答無用で種付けをするために造れたかのように禍々しい。
「(嘘……デカすぎでしょ♥)」
ようやくお目にかかれた彼の肉幹に、根子は体を震わせながら淫蕩とした笑みを浮かべた。
無意識に口許は緩み、目はとろんと蕩け、口端から涎が滴り落ちる。瞳は潤みながら妖艶に煌めいている。
あの瞬間も、根子はハッキリとこの猛幹を見ていた。絹も同様に見ていたから気絶して倒れたのだが、立ち位置からして、根子は彼女よりもよりはっきりと黒い影を目撃していた。だからこそ、頭に禍々しい姿が焼き付いてしまっていたのだ。だからこうして、飼い慣らされた犬の如く獲物に涎を垂らしてしまうのだ。
「(これをつばめは、体の中に入れたのね……こんなの、私の中に入れたら壊れちゃうわよ……ああ、それにしても臭い、本当に臭くて、美味しそう♥)」
根子は鼻を肉幹に近づけた。勃起したことでより生臭さが増し、熱も上昇した。
鼻先がちょんと突く。突かれた反動で肉幹は後ろに反り、すぐ様戻って根子の鼻に密着した。
「んぉ……ぉ゛お……♥」
黒い表面が鼻穴に張り付き、ムワッと蒸れた臭いを直に流し込む。性欲を駆り立てる陰部の温かい異臭が鼻腔を通して脳みそに流れ、視床下部を犯し、思考を桃色に染める上げる。
あまりの臭いに根子は唸りながら白目を向きかけ、愛液を分泌させる。最早着ているショーツに意味はなく、多量の蜜が太腿を伝って床に落ちた。
根子の頭に疑問が浮かぶ。
彼の雄はこんなにも立派で相手を欲情させるのに、どうして虎視虎子は何も感じないのだろうか。
彼女も同様にこの立派なモノの影を目撃したはずだ。なのに、彼女は発情している様子も、彼とのコミュニケーションでも不自然な姿すら見せない。
いや、きっと行為だけは目撃したが、肝心のこれは『運悪く』見えなかったのだろう。見えていたら、きっと彼女も彼のものを欲しているはずだ。誰もいない部室で腹部の方から陰部に手を伸ばして、膣穴に指を入れながら腰をへこへことさせていたに違いない。こんなにも子宮を疼かせる匂いと形をしているこれを見て、平然としていられるのが可笑しい。
そして自分は、実際に正常ではいられなかった。
だからこうして過ちを犯してまで、彼とひとつになろうとしている。
「(つばめ、狸…………ごめんなさい♥)れろっ♥」
残った良心で彼と深い関係にある2人の後輩に謝罪を入れながら、根子は舌を伸ばしてぺろりとひと舐めした。そのひと舐めによって彼女に残された良心は溶かされ、心も体も、罪悪感も、後悔も、後始末のことも、全てが婬猥の海に沈んだ。
「(しょっぱ……でも、美味しいっ♥)」
汗の塩っけと蒸れる味が味覚を刺激し、彼女の舌を珍味で包む。一度スイッチが入ってしまったものは止まることはなく、根子は肉幹をペロペロと舐め始めた。
「んれっ、んちゅ、れろっ♥……っ、あぇっ♥れろ、むちゅっ、ちゅっ♥んぁ♥……ぉ、あっ♥」
好物にありついた猫の如く、彼女はざらついた舌肉の表面で裏筋を舐める。黒ずんだ外皮を彼女の舌が続けざまに擦り、途中に生える陰毛を濡らす。
「んむっ、ちゅ、れぇ〜♥」
試しにと、根子は根元から亀頭の先にかけて一気に舐め上げた。
べろんとした赤い肉舌が太筋を押し撫でる。
尿道の通う一際太い一筋の海綿体は柔らかく、しかししっかりと彼女に弾力を跳ね返した。
「んちゅっ、はむっ、んぇっ♥れろっ、ちゅる♥」
より充血し熱を発する肉茎は、彼女の奥にある肉欲をさらに興奮させて腰元をくねらせる。
火照った体から汗が流れる。セーラー服の中がむわむわと蒸れ、隙間から入り込む空気によって冷やされる。
額の汗によって赤髪は肌にへばりつき、こしょばゆい。
より味わおうと、今度は側面を舌で撫で上げる。裏筋とは異なり、ぎちっとした固さを持っている。
「ん……はむっ、ちゅむっ♥んちゅっ、んんっ♥」
根子は猫口を開いて小さく甘噛みをしてみた。膣内を押し広げるために発達した海綿体は、根子の甘噛みを硬い弾力で跳ね返す。千春の膜を突き破り、肉壺を押し広げて侵した肉幹は、根子の歯ごときではビクともしなかった。
「はむっ、ちゅっ♥れろ、んむっ♥」
舌先で唾液を塗りたくりつつ、カプカプと噛み続ける根子。彼は微弱な痛みに時折ピクリと眉を動かしつつ、ゆったりとした寝息を立てた。
「はぁ、はぇ……へへへ……♥」
根子は荒い息を吐きながら、表情を緩ませた。
肉茎は十分に味わった。となると次はどうするか。そんなことは決まっている。ずっとイメージしてきたことをとうとう実行するのだ。
根子の陰唇にショーツが張り付き、輪郭をくっきりとさせる。
「…………んっ」
萌え袖で大きな竿を支えながら、根子は亀頭にキスを交わした。ぷくりと膨れたそれは柔らかくてとても熱かった。鈴口から透明な苦い汁が溢れていて、彼女の舌に苦味を広げた。
「んむっ♥」
じゅぷぷぷぷっ!
根子は頭を下ろし、肉幹を口の中へ含んでいく。亀頭から竿の順に、吸い付く水音を立てながら肉欲が根子の口穴へと消えていく。消えていくというよりは、呑まれていくと言った方が正しいかもしれない。
「(んぇ、やば……太い……長い……)」
他者から見ても巨根だと分かる彼のイチモツは、やはり根子の口には大きすぎて太すぎたらしい。舌肉を轢き、喉奥を突き上げるまで包んだというのに、根元にすら届いていない。
絹でさえ咽頭を塞がなければ含めなかったものを、小柄な彼女が口淫で包むのは不可能だった。
「んむっ…………んっ♥」
途中で倒れないように、根子は袖に隠れた手で肉幹を抑えながら、頭を上下に揺らしていく。咥えられなかった分はセーラー服の袖で包みながらしゅこしゅこと擦って刺激を与える。
じゅぼっ! じゅぼっ! じゅぼっ!
「んぐ、ぢゅる、ぢゅるる♥んぇっ♥」
根子は必死に頬張りながら、唇を尖らせ、肉幹の表面をを口肉で擦り上げていく。彼女の口腔は狭く、しかしそのおかげで内肉は肉竿によく吸い付き、鰓の裏まで刺激していた。
「(やばい、これ、大きすぎる……太すぎて、長すぎて、窒息しちゃうっ、喉、焼ける♥)」
想像を越えた肉幹の大きさと熱に、根子の意識は飛びかけた。だが、それでも頭の動きは止まらなかった。おそらく本当に意識が飛んだとしても、体は男根を求めて動き続けるだろう。
ちゅぼっ♡ぢゅぼっ♡ぢゅぼっ♡
「ぉふっ、おぇ♥んぇぇ♥おごぉ♥」
頭が下がり、亀頭が奥を突くたびに、根子の柔肌を持つ喉部分が盛り上がる。咽頭が塞がり、常に呼吸困難に陥るため、息をする時には汚い声をあげざるを得ない。
頭を上げると、口内に広がるサラサラな唾液が漏れ出て外皮を覆い、肉茎全体をテラテラさせる。
「(うえ、吐きそう、気持ち悪い……でも、止まんないっ♥)」
部屋の鍵はは閉めた。外にも人の気配はない。生徒会室にいるのは彼と自分だけ。
根子は抑圧してきたものを吐き出すように、彼のモノを扱き続けた。今も溢れるカウパー汁を唾液とぐちゃぐちゃに掻き混ぜながら、時々舌の表面を裏側に滑らせた。足りない部分は袖に液を染み込ませてしこしこと手でこく。
「(どう? 気持ちいい?)」
艶と光る瞳で、根子は彼に上目遣いを向ける。
のこたん印の薬の効果は本当に絶大なようで、彼はデカチンを勃起させながらも、涎を垂らした幸福な顔で寝息を立てていた。彼女の狭窄な口穴が気持ちいいのは間違いないようだ。
そして、彼が絶頂しようとしているのもまた事実であった。肉幹へ血液が循環をし始め、根子の口の中で固さを増していく。それが出る寸前だということは、彼女も察することができた。
「ふぐっ、んぇ♥お゛っ、ん゛ぉっ♥」
気持ちよくさせようと、より口淫を激しくさせていく。口汁がなめらかにペニスを滑らせ、喉奥のさらに奥へと呑み込ませる。嗚咽を吐きながらも、何かに取り憑かれたように一心不乱に頭を揺らし続ける。
「(ふにゃ、ほちいっ、んにゃ♥)」
ぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっぢゅぼっ!!
────びゅぐるるっ!
「んんんんんんんぅぅぅぅっっ!?!?」
瞬間、彼の矛先から熱々のザーメンが弾け飛んだ。
窄めた口肉に締め付けられていたこともあって、子種は鈴口から真っ直ぐと飛び出し、喉を焼くようにべっとりと張り付いた。
どぴゅるるるるるつ♡♡どびゅうぅぅっ♡♡
「むごぉっ♥ふぐぅぅぅ!? ぉ゛ごお♥ぉぉ゛!? おぉォ゛〜ぉ♥」
亀頭から容赦なく白濁液が吐き出され、彼女の喉奥から口の中まで白濁色に染めていく。
巨根の見た目通りにその射精量も凄まじく、彼の白濁液はあっという間に根子の口腔内に溜まった。
びゅぶぅぅっ♡
「(き、きてるっ♥極太ちんぽ、口の中でドクドク脈うってるっ♥生臭い濃厚ミルク、蕩けてるぅ♥おぉ♥いぐっ♥)」
あまりの多量に根子の頬はリスのようにパンパンに膨らんだ。
ザーメン特有の苦い味とドロドロな食感が舌を沈め、鼻の穴から溢れ出し、彼女の意識を奪っていく。
苦しみの中で襲う快感と苦味に、根子は白目を剥きながら小刻みに体を痙攣させ、秘部から潮を吹いた。
「んんっ!」
だが彼女にも限界はある。
全ての精液を受け止めきれず危うく気道に入りかけたことで、根子の体は反射的に起き上がり、しかしザーメンを落とさぬようにしっかりと唇を塞ぎながら顔を離した。
びゅぶるるっ♡びゅるるるっ♡
当然ながら彼の射精はまだ終わっていない。そんな状態で口肉から解放されたので、彼のイチモツは脈動しながら精液を宙に放った。
どぴゅっ♡ぶぴゅっ♡びゅぶっ♡
「あ…………」
放たれた白濁液は容赦なく根子に降りかかる。可愛らしい顔も、猫耳な髪型も、ヘアピンも、サイズの大きいセーラー服も、生徒会の腕章も、ザーメンがべちゃりとぶっかけられ、満遍なく白濁に穢していく。そうでない分は、虚しくも神聖なる生徒会室の床へびちゃりと落下した。
「……んくっ」
根子は口内にへばりついた濃厚な獣汁を嚥下した。ゆっくりと、できるだけ味わいながら、1つ1つを細かく飲んでいく。内頬に残った分は、舌先で取り除くように掬いあげてから喉へと塊を流した。
「(美味しい……せーえき……美味しい♥)」
とろりと喉越しのある子種汁は、胃袋までをも白く染め上げ、根子の味覚を根元から麻痺させていく。栗の花のような激臭のそれは、根子にとってはコクのある味わい深い特農なミルクへと変わっていた。
「ふにゃあっ♥」
美味な精液を飲み終えた猫は思わず鳴き声を漏らし、ポーっとした表情で跳ねるペニスを見つめた。
胃の中もザーメンで満たされ、さらに体は着用しているセーラー服ごと白濁に染められてしまった。顔も鼻も、全てがイカ臭い。鼻がもげてしまいそうな程に。
本来の彼女なら、この臭いを不快に感じている頃だろうし、今すぐ洗い流したいと思うだろう。
しかし、それはあくまで『本来』ならの話である。
今の猫山田根子は、完全に性欲に飲み込まれた淫女へと変わり果てている。そのため、この臭いは彼女にとってはご褒美でしかない。吐き気など込み上げるはずもなかった。
「んにゅ、んにゃ……」
もっと欲しい、もっと味わいたいと、根子は目に淫妖な光を浮かべながら、萌え袖で肉幹をこしゅこしゅと擦り始めた。
サラサラな唾液とベトベトな我慢汁、ドロドロな精液に塗れた肉茎は、ぬるりと袖を滑らせた。
ここまで汚しては、最早買い換えなければならないだろう。それなら尚更遠慮はいらないと、根子は袖に染みをつけながら肉の詰まった首を扱く。
こしゅ、こしゅ、こしゅ♡
「ふにゃあんっ、んんっ」
両手を互い違いにさせながら、白い布地で粘液を掻き混ぜながらしこしこと擦っていく。
尿道の通る海綿体を下から上へ、チューブを絞るように根元から亀頭先にかけて肉茎の形に反ってぎゅーっと搾っていく。
「あーっ♥」
根子は口を開き舌をだらんと伸ばすと、残っていた残滓を口の中に向けて射精させる。ぴゅっ、ぴゅっ、と精液が彼女の口内目掛けて飛び出し、舌上に収まった。
唇を閉じ、くちゅりくちゅりと粘着音を立てながら舌の上で転がす。唾液と精液が混ざり合い、より濃厚な味が口内を包み込む。
「はあ、美味しい……♥」
頬っぺをとろけさせるほどの美味に幸福を感じながら、根子はゴクリと呑み込んだ。
しかしこれで終わらない。
口に出すだけで終わるはずがない。
ここまで来たら、体の中にこれを注ぎ込みたい。
根子は尚も搾精するように肉竿を両手で扱き、萎えかけた陰肉に刺激を与えながら、濡れる亀頭に舌先を畝らせる。鈴口を攻め、鰓の裏の括れにも這わせ、敏感な箇所をザラりと舐める。
ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅっ♡
「んちゅ、んっ、れろっ……! はぁ、あっ、んれぇ♥」
手のひらと指に、固くなっていく肉竿の凹凸感が伝わる。ふと彼に目を向けると、うぅ、と魘されるような声をあげながら、気持ちよさそうに微笑して眠り続けていた。
射精をしたはがりの彼のイチモツは、絶倫故にみるみるうちに勃起していき、また元の巨塔へと戻った。しかもさっきよりも血管がより浮き出て、ビキビキという音が耳に届く。それすら頭を上気させた彼女の幻聴でしかない。
滾る姿に根子は「ふぁ」と抜けた声を出し、口端を釣り上げた。
もう我慢する必要は無い。今こうして目の前で、彼が私の体を求めている。イチモツを揺らしながらつばめと狸と違って小さなこの体で、己の性慾を発散したいと訴えている。時間は、もう分からない。そんなことはどうでもいい。今が何時だろうが今すぐこの場で彼とやりたい。彼の熱を感じたい。
凡そ虎視虎子に次ぐ成績上位者とは思えない淫らな発想に支配された雌猫は、スカートに手を突っ込んでショーツを脱ごうと下半身を捩る。愛液や潮がたっぷりと染み込んだショーツは、ぴっちりと陰部や太腿に張り付き脱ぎづらかった。
なんとかして脚から抜けた下着を、根子は手で抓みながらまじまじと見た。下着と格好を付けているが、蜜で汁だくになったそれは下着の意味を生していなかった。
「(あぁ、すごい量……私ったら、こんなに絶頂したのね)」
普段からの自慰行為の影響であり、自身がどれほど性に依存しているかを改めて実感する。淫らで性にだらしのないこんな姿は誰にも見せられないと思いながら、根子はショーツを床に放る。ぴちゃっと虚しい音が響いた。
「………………」
彼は寝ている。それなのに今更な恥ずかしさを感じた根子は、体を起こして膝立ちになる。
そしてスカートの前裾を掴むと、彼に見せるようにゆっくりと、制服の裾と共にたくしあげた。
彼女の身長は小学生並であり、そのせいで見た目も実年齢より幼く見える。周りからも小さくて可愛いと言われ、さらには『ねこちゃん』とちゃん付けで呼ばれてしまうほどである。
しかし、スカートの中から露わになった陰唇は、年相応に成長した女性のものだった。
髪の毛と同じ色をした濃い陰毛が生い茂り、その下に薄い桃色の縦に沿って割れた肉貝が潜んでいる。
何度も粗相をしたのもあって、淫谷からは透明な蜜がとろりと垂れていた。唇の回りに至っては、潮と蜜でベトベトに濡れそぼっている。
「すごくベトベトしてる……そんなにこの子のおちんちんが欲しいのね」
けど、もう大丈夫。その願いは叶う。
千春と彼の粗相は夏頃だったから、そう思うと意外と長い期間、彼女はこのじゅくじゅく悶々とした気持ちを抱えながら過ごしてきた。
腹の奥に溜まっている鬱憤の塊は想像以上に膨らんでいて、どれだけ吐き出そうとしても出てきてくれなかった。
その鬱憤も今日で終わる。今から自分は彼の猛々しい獣を膣内に収め、極上の快感を味わう。ずっとイメージしてきたことを実行し、快楽を得ながらこの疼きから解放されるのだ。
待ちに待った瞬間を前にして根子は興奮と不安を抱えながら、膝立ちのまま体を動かす。やりやすいように上履きを脱ぎ捨て、足の裏を部屋床に付ける。
少しひんやりとした感触に襲われながら、根子は彼の体を両足で跨ぐようにしてしゃがみこみ、股下が彼の股間部の上に来るように姿勢を整えた。俗に言うM字開脚をしながら彼の腹に手を載せた。
「んっ……ぁ……ぁぁん……ぁぅ」
片方の手で肉幹に触れながら、亀頭先を縦肉唇にあてがい割れ目をなぞらせる。芯のある熱い尖端がぬめりのある淫谷をずるりと愛撫する。
尖端が陰核を、時に尿口や膣穴を掠めると、根子は甲高い悲鳴をあげた。
前後に何往復もなぞり続けていく間にも、膣穴は早く寄越せとヒクヒク開閉を繰り返す。
「はぁ、あっ、あぁ……んんっ」
十分に前戯を嗜んだところで、根子は彼の腹に置いていた手を自身の陰部に運び、人差し指と中指の先で陰唇を開いた。
くぱぁっと開口した唇から現れた膣穴から、大量の蜜がとろりと垂れ落ちて肉茎に降りかかった。
「んんっ……♥」
狙いを定めて濡れ輝くイチモツを蜜穴にあてがうと、根子は浮かせていた腰を少しずつ下ろしていった。
ずぶぶっという水音とともに、メリメリとした肉穴が無理やり拡張される感覚が、彼女に痛みとして伝わっている。いくら口淫で濡らしたとはいえ、一回り以上も太い亀頭を肉穴へ挿入させるのは一筋縄ではいかなかった。
加えて、彼女の体は小柄の中でも小柄であり、膣穴のキツさと狭さは千春や絹以上なのだ。
「いっつ……んん……っ♥」
膜が裂けていくのが根子にも分かる。亀頭が蜜穴を押し広げて中へ潜りたがっているのが。
「ふぁ、あ、足がぁ…………」
慎重に、激痛が走らないように腰を下ろしているため、足に自然と体重がかかる。しかしゾクゾクとしたものも背中に走っているので、この体勢を維持するのには限界があった。
制服の中で、根子の女性らしい大きめな乳頭がピンと勃起する。少し服と擦れるだけでも、彼女に腰が捩れるほどの快感を流していた。
痛い、でも気持ちよくなりたい。
そう考えていた根子の頭に、ふっ、と1つの考えが浮かんだ。
自分はシカ部廃部と虎視虎子の失墜を成し遂げ、自分がマドンナになるという野望を抱いている。けれど最近はつっちーとの平穏な毎日にどっぷりと浸かり、掲げていた目標をすっかり忘れていた。あの時にこう思ったはずだ。
初心忘るべからず。
そう、自分は今、痛みを恐れている。しかしそれは初めから想像していたことではないか。痛み覚悟で肉茎を一気に招き入れるとイメージしたじゃないか。
根子は両手を彼の硬い腹部に置く。
さらに大きく息を吸い込むと、覚悟を決めたように口を一文字に結んだ。
「んっ!」
そして根子は、呻き一つ上げて一気に腰を彼の股間に打ち付けた。
ブチブチブチブチッ♡♡ずぶぅぅっ♡♡
激しい破瓜と狭い媚肉が強引に解かれる音が豪快に響く。
ボコォっ♡♡♡!!!
そして同時に、根子の腹部が内側から盛り上がった。膨らんだ巨大な亀頭が臍部分をどちゅりと突き上げ、肌に張り付いたセーラー服の白い布地さえもボコっと膨らませた。
「……っにゃ、ぇ?」
一瞬の出来事に、根子は思わず放心した声をあげる。何が起きたのか、突然のことに脳は処理を遅らせていた。
「……ぁ」
そして根子は視線を下ろし、自分の腹部を見る。
隠れていても分かる制服越しに盛り上がった自身の腹部、ミチミチと何倍にも開いて破れた処女膜、容赦なく突き上げられた各Gスポット、Aスポット、ポルチオ。
全ての刺激が遅れて、大波になって彼女に襲いかかった。
「あ゛あぁぁあ゛ああぁぁっっっ!?!!? ♥♥♥」
ぷしゅうぅぅぅぅっ!!!
膣内のほぼ全ての性感帯が押し潰されたことで迸った圧倒的快感に、根子は金切り声のような嬌声を上げながら背中を思いっきり仰け反らせ、盛大に潮を吹いた。
吹き出した潮は雨の如く彼の体に降りかかった。
「(な、なによこれぇ♥お、おっきすぎる♥おまんこ裂けちゃう♥だ、ダメぇぇ♥いだいぃぃ♥いだいのにいぐぅぅぅぅ♥)」
初めて味わう未知の感覚に、根子は全身を震わせ、色濃な瞳を見開きながら内心でそう叫んだ。
痛みも快感も想像以上だというのは覚悟していたが、実際はそれよりも遥かに超えていた。彼の馬並みなペニスは根子の狭い肉壺を一瞬で満たし、それどころか敏感な箇所全てを押し突き、果てには根子の奥深くを突き上げて自身の頭を浮き上がらせていた。
まさかこれほどまでに彼のイチモツが大きく、自分の膣が狭かったとは、彼女でも予想出来なかったらしい。ましてや腹ボコになるなど、想像できるはずもなかった。
「ぉ、んぉ゛、ぁあぁっ♥あぁ!」
未だ落ち着かない快楽の波に根子は呻いた。
破瓜の痛みは相当なものだが、それ以上に性感帯を突き上げられる快感が彼女の体を痙攣させていた。
痛いのに気持ちいいという2つの刺激が根子のロリまんこを通じて脳に送られ、思考を黒焦げにショートさせていく。
「あ゛、あ゛…………あぁ♥」
軈て散乱していた思考は纏まり、息を整えた彼女は表情を蕩けさせた。
その顔は先程以上に淫乱で、淫娼な笑みを浮かべている。取り乱した様子もなく、全てを受け入れるように快感に浸り、熱のある吐息を漏らした。
「(……これで、やっと1つになれた♥)」
根子は顔を伏せてもう一度腹部を見る。
汗の染み付いたこの制服の中では、自分のお腹の一部がぽっこりと膨らんでいる。そしてさらに内側では、彼の熱々の肉棒が収まっている。子宮口を押し上げ、鰓を広げて肉襞に引っかかりながら離すまいと脈動している。
念願だった彼との行為が、しかもゴムのない本物の生ハメが今こうして実現したのだ。
視線を戻すと、実に幸せそうに眠る彼の顔が映った。きっと夢の中でも自分とセックスをしているに違いない。都合の良い妄想を浮かべながら、根子は何時ぞやと同じようにニヘラと笑った。
ずぶぶぶっ……♡
「んぉ゛ぉ…………」
唇を細めながら、根子は腰を浮かせる。肉幹が外へ引き抜かれようとする中、愛液でたっぷりと潤った膣中はぴっちりと相手を締め付ける。ただでさえ隙間なく張り付くほどにギチギチに詰まっているというのに、根子の体は絶対に離すまいと肉まんこを収縮させ、膣壁で容赦なく彼の雄棒を咥え込んだ。
「おぉ゛っ、ぉ、あっ♥……んんっ!」
そして亀頭のカリ裏が狭い箇所に当たったところで腰を下ろす。どちゅっ、という艶かしい音とともに絡まっていた膣肉が一瞬にして掻き分けられ、再び奥へと収まった。当然ながら、腹部もまた彼の頭によって盛り上がっていた。
少し動く度に強烈な快感が全身を駆け巡る。そんな中でも、根子は己の肉欲に任せて体を揺らせ始めた。
ぶちゅっ♡どちゅっ♡じゅちゅっ♡
「あっ、あふっ……おっ、おっ♥お゛ぉっ! んぁぁ♥」
じゅぷっ、じゅぷっ、という優しいものではない、狭い肉壺が強引に押し広げられた状態で摩耗するよりえげつない水音が根子の股間下から奏でられる。
キツキツに絞まった膣穴は肉幹に食い込み、陰唇は形に合わせて赤黒い肌を咥えていた。腰をあげる度に膣穴は引っ張られ、飛び出してしまいかと思うくらいに口をぶちゅうっと窄め、肉幹と密着して離れなかった。
「(んぉ゛ぉっ♥おまんこ出ちゃう♥彼の極太ちんぽ、太すぎて中、抉られりゅ♥んあ゛ぁ♥)」
深い括れを持った大きな鰓が無数にある肉襞をずるりと引っ掛け、抜け出すと同時に一気に擦りあげる。狭いが女性器として熟している根子の女子高生まんこは、そんな狂気的で暴力的な猛動に悦びを感じ、より一層壁と壁を狭めて肉幹を締め上げる。
「はぁ、あっ、あ〜♥あっ、あっ、あっ♥」
踊るように腰を捩らせながら、根子は善がりきった喘ぎ声を響かせた。両手はそのままで、膝を使って腰のみを動かす。誰に教えて貰ったわけでもない性技を、彼女は雌としての本能のままに従って奮っている。
「(やだ、私、こんな淫乱な……)にゃあぁっ♥あ〜♥」
こんな淫乱な声を上げるなんてと今更になって思いながら、根子は喘ぎ続けた。
ぶちゅっ♡ぶちゅっ♡ぶちゅっ♡どちゅっ♡
「ふぁ、ふぉ♥ぉ゛ぉ! ……っ! はぁっ♥ぁ゛♥ぉぉお゛!」
肉幹が奥へ進む度に、亀頭の先がポルチオとぶちゅぶちゅと濃厚なキスを交わす。ただでさえ感じやすい敏感な箇所なのに、イチモツは加減知らずに何度も突き上げて押し潰してくる。
それに加えて、感じやすい各Gスポットも、剛直さで圧迫され続けていた。指でぐいっとするのとは訳が違い、パンパンに膨れたものでぐちゅりと突かれていた。
そんな猛攻に根子の体は善がり狂い、震うことで歓喜した。
「んぉっ♥ふにゃっ、に゛ゃあ♥」
汗によってしっとりと濡れた髪を揺らしながら、尚も腰振りを続ける。べろんと舌を出しながら喘ぐその姿は、およそ副会長とは思えない有様だった。
ぶちゅっ♡どすっ♡どちゅりっ♡
「ふにゅ、うにゅ、うおぉんっ♥」
奥深くに亀頭が突進する度に尻肉が腰とぶつかって波を打ち、ポルチオが押し上げられる。
子宮口がミチミチと開かれる悦感に、まるで本物の盛りのついた猫のような鳴き声をあげる根子。
今更だが、彼女は日野南高校3年生の生徒会所属の副生徒会長であり、成績も優秀で、期末試験では虎視虎子に続いて3位(同点でじゃんけん負けのため)という順位を残している。周りの生徒からも可愛いと呼ばれ、また本人も野望を抱きながらも仕事はきちんと熟す、つっちー大好きなロリっ子萌え袖と属性詰め詰めな普通の女の子なのだ。
「あっ、お、奥、当たってる♥私、また、いくぅ♥」
そんな彼女は今、片思い中の後輩相手に、腰をくねらせながら淫らな言葉を喘ぎ、細かな絶頂を繰り返している。口からは涎を垂れし、目元はとろりと溶かし、瞳は涙で濡らしていた。
他人には見せたことのないアヘ顔を堂々と晒しながらセックスに酔いしれるその姿は、他の生徒が見れば仰天し、猫山田根子という少女に対してイメージ崩壊を起こすだろう。
「あぇっ♥ちんぽぉっ♥太い♥」
そんなことはお構い無しに、根子は骨盤を軋ませながら嬌声を響かせる。
唇のように肉幹に吸い付く膣穴の隙間から多量の愛液が溢れ出し、血と混ざって赤く濁る。一部はねっとりと彼の股間に垂れ落ち、また一部は飛沫となって宙に消える。またさらに一部は泡立ち、陰毛茂る肉幹の根元や彼女の陰部を包み込んだ。
もしもこのまま彼が目を覚ましたらどうしよう。そんな考えすらも根子の頭には過ぎらなかった。過ぎらないほどに、彼女は一心不乱に交尾を楽しんでいた。
それこそ、扉のノック音にすら気づかないくらいに。
「ふぁ、あ〜っ♥あぁ♥んぁ゛ぁ♥」
荒い息を吐きながら、根子は彼の鼓膜に声を響かせた。
その最中、願いが届いたのか定かではないが、彼は意識を取り戻し、薄らと細めを開けた。
どこまでも沈みそうなくらいな寝心地の良さ、体を溶かしてくれそうなほどの眠りの中で、彼は目の前で腰を振っている根子を瞳に映した。
尊敬する可愛い先輩が、彼に股がって聞いたこともない喘ぎ声を出しながら腰を揺らしていたのだ。
しかも、下半身に走る締め付けは相当なもので、音すらもリアルだった。
彼は絹の時同様驚きそうになるが、それもすぐさま睡魔によって遮られた。なにより、彼はこの出来事も夢だと思い込んでいた。
そう、これは間違いなく夢だろう。絹が見舞いに来てくれた時も同じような夢を見ていたから、それと同じに違いない。自分はまた親しい女性とセックスする夢を見ているのだ。
でも、セックスの夢を見るということは、それほど自分は性欲が溜まっているのだろうか。しかもよりにも寄って今すぐ隣で寝ている先輩との行為だなんて。まだ絹との『初めて』の行為にすら覚悟が出来ていないというのに。
けれど、この夢を止める気にはなれない。
全身から力が抜けて浮いているような感覚、それに加えて下腹部に走る快感、妄想とはいえ色艶のある先輩の声。全ての要素が意識を眠りへと手招いている。いっその事、このまま波に乗ってしまおう。
早く起きて、千春の料理が食べたい。絹ちゃんも来るのだろうか? そしたら、彼女の作ってくれた卵かけご飯も食べたいし、何か作っていっぱい食べてもらって笑顔になって欲しい。
そう思いながら、彼は再び瞼を閉じた
「んん゛っ! はぁ、あっ、にゅ! んにゃあ♥」
彼が一時的に目を覚ましたことなどつゆ知らず、根子は只管腰を揺らせ続ける。肉壁から生えた無数の肉襞が吸盤のように肉幹に張り付き、細い先でみっちりと、敏感な括れまで隙間なく吸い付く。その状態でずるりと肉幹に擦られるので、肉壺内は快感の色に染まっていた。
また、根子の肉壺は小さいながらも肉幹を受け入れるには十分な器を備えていた。括れるところは括れ、出入れの度に弛緩と収縮を繰り返す。そうすることで、雄の精液をより搾精するのだ。
どちゅっ♡どちゅっ♡どちゅっ♡
「あ、あぅんっ♥お゛っ、んお゛っ♥ぃく゛ぅ♥ずぼずぼおちんぽ、太くなってりゅう♥」
幾度の擦れ合いと衝突によって、肉壺は2度目の射精を迎えようとした。引き抜かぬようにその身をさらに硬くさせ、芯を通して真っ直ぐと屹立させる。
血液が青く浮き出た血管を脈動し、灼熱を纏わせ、内側からさらに圧迫させていく。
そうと分かれば、根子も自身の乱れた揺すりに拍車をかける。腹がボコりと突かれようがお構い無し、ただ目前にある絶頂と中出し目掛けて驀進するのみ。
「あぅ、んひぃ、ひ、あぁ♥…………んひぃ!? ♥」
直進すること数回にして、巨頭は根子の赤い輪の形をした子宮口の穴に尖端を潜らせた。
ぐぐっという音が内部で静かに響き、数ミリの穴を徐々に拡張させていく。
あまりの刺激、快感なのか痛みなのか分からない感覚に、根子はぎょっと目を見開きながら白い歯を食いしばった。
「(あ、これ、ダメなやつ♥)」
頭中ではそう思っていても、彼女の体は肉欲の溺れるがままに、突き上げる肉幹を咥えるように入口を下ろした。
…………ぶちゅんっ♡♡
生々しい音とともに、尖端が奥の口に咥えられた。
現実ではまず有り得ないであろう現象、しかし長期間に渡り疼きを訴えてきた彼女の子宮はそれを可能にし、現にこうして捕食してしまった。亀頭が子宮の小穴を捉えて僅か数秒のできごとである。
「ぉ゛…………♥」
虚しく鳴いた根子の声。
────ぼびゅるるるるるっ!!! どびゅるるぅぅぅっ!!!
それを破るように、数億匹の子種を携えた大量のザーメンが鈴口から弾け飛んだ。
「お゛ぉお゛おぉおおぉぉぉお゛゛ぉおおおっ!!!??? ♥♥♥♥♥」
全身を仰け反らせ、耳を劈くような嬌声を上げながら、根子は人生で味わったことがない強烈な絶頂を迎えた。
脳が完全に弾け飛び、火花が眼前の辺りでバチバチと散る。
喉が破裂するかのような濁声が生徒会室内に、粘着質な白塊が飛び出す射精音と混ざり合いながら轟いた。
どぴゅるるるるっ♡♡どびゅうぅ〜♡♡
狭い肉壺は肉幹の形に合わせてギチギチと、頭の先から根元までをぎゅうっと締め上げる。腹天井部分の肉襞も、括れた部位も、全てがペニスを搾るかのようにまとわりつき、ぎゅるりと愛撫する。
それもあって、ペニスからは勢いよくザーメンが吐き出された。狙い撃ちするかのように、白濁液は線を描きながら子宮の奥深くを殴るかのように直接ぶっかかった。射精の激しさは濁流の如く、吐き出される精液の量は絶倫が故に。圧倒的な量と勢いに、根子の子宮はあっという間にパンパンのタプタプになった。
「(あぁ、すごい出てるぅ♥……こんなの、絶対に普通の量じゃないわよ……♥)」
白く茹で上がった意識の中、根子はポコポコと精液が注がれる腹部に目をやった。
白濁で濃厚なぷりぷりザーメンが、絶倫チンポの脈打ちと共に子宮へ押し流される。精液は彼女が数回息継ぎをする間もなくタプタプと子宮に溜まり、しかし圧迫する肉幹と引き締まる膣によってしっかりと栓がされているため、外に漏れることなく注がれ続けた。
…………ぽこぽこぽこ……ポコォッ♡
彼女の子宮部分が、可愛らしい臍の下あたりがぽっこりと膨らんだ。亀頭が突き上げたわけではなく、許容量を超えた精液が注がれたことによって彼女の子宮が膨らみ、小さな山を造り出していた。
「あ、あっ、あ……はへぇ♥」
全身の力が抜け落ち、根子は恍惚とした表情を浮かべた。奥深くにあった疼きの塊はもうない。絶頂によって吐き出されたのか、ザーメンによって溶かされたのか、どちらかは分からない。しかし、これでもうあの疼きに悩まされる必要はないだろう。
そして、この味を知ってしまった自分はもう、彼のものでしか満足することはできないだろう。
「…………ぁ、ぅ」
根子の体は前に倒れ、眠る彼に覆い被さる、というよりは乗っかる形になった。
指先1つすら動かすことは出来ない。全身が痙攣して、足もガタガタと震える。起こそうと思っても起き上がれない。
けれど、彼の胸元に顔を埋める感触は、沈むくらいに気持ちの良いものだった。
「んにゃあん♥」
甘く蕩けた鳴き声を漏らしながら、根子は頭を微動させて頬を擦り付けた。
もう抑える必要なんてない。自分の気持ちに正直に生きよう。
自分は彼のことが好きなのだ。
間違いなく、その気持ちはある。
順序は逆になったが、目を覚ました時にきちんと告白しよう。つばめと狸にもきちんと話して、自分も仲間に入れてもらおう。
そしてそういう関係になれたら、メイド服でも巫女服でも、好きなものを着て奉仕しよう。なんなら、猫のしっぽを模したアナルプラグを付けて甘えるのだってありだ。そのまま解してもらって、アナルセックスでもしようか。
そうだ、3人なら膨らんだ3つのお腹で巨根を挟むなんて芸当もできる。ずりずりと擦ったあとは、先っぽから噴火した白濁のマグマに体を満遍なく汚したい。
そして産まれてくる子猫達はきっと可愛いに違いない。母乳を沢山飲ませて、彼にも3人で飲ませてあげよう。
「(ああ、幸せぇ)」
ほわほわとした脳内で、根子は自分だけの世界を作り上げた。全てが溶けきった彼女にとってそれは、このまま永遠に続くかのように思えた。
「副会長……?」
それを絶ったのは聞き覚えのある声だった。
ビクリと根子の体が跳ね上がる。動かないほどに疲れた体が、顔を上げる程の気力を彼女に与えた。
根子は顔を上げた。
鍵を閉めたはずの生徒会室の扉は開かれ、その先では、扉に片手を預けたまま立ち尽くした少女が、ハイライトのない瞳を向けて彼女を凝視していた。手には生徒会室の予備の鍵が握られている。
その隣では、また別の少女が目を見開きながら立っていた。口を大きく開きながら、顔面を蒼白させ、目の前の惨状にアワアワと身体を震わせていた。
「……つ、つばめ……狸…………」
震える声で根子は正体の名を呼ぶ。どうしてここに、という続きの言葉が出てこない。
日野南高校の、同じ生徒会の、共に打倒シカ部を目論んでいるかと思いきや別にそう云うわけはなく、それはそれとして一緒にいることが多い後輩。
彼と恋仲で、情を交わしたであろう後輩。
その彼女達が今、眼前にいる。いつの間にか暗くなった生徒会室に廊下の照明が差し込み、2人の影が根子達を覆っていた。
そして今、彼女はというと、下半身裸で夢見る彼と、目の前に立つ燕谷千春の彼氏である彼と、向き合い重なる姿勢で横になっている。汗と汁に濡れた体を重ね合い、互いの陰部を結合させている。
彼女の体は降り注いだ精液によってどろりと白濁に穢れており、如何にも事後だと自白していた。
「……なに、してるんですか……?」
「あ…………ぁ」
地獄絵図と修羅場を彷彿とさせる状況に、根子の弾けた倫理観と常識は再び一つに纏まる。刹那、根子の顔は血の気が引いたかのように蒼白した。下品な考え、淫猥な妄想、桃色の将来設計、それら全てが流れ去り、代わりに彼女の頭の中に現実を叩きつけた。
空気が淀む。全てのものが息詰まるかのような重苦しさが彼女の辺りを包み込む。
千春の目が根子を見据える。怒りか悲しみか、一体どういった感情を孕んでいるのか分からない瞳が根子の体を無慈悲に突き刺す。無口からなのか、彼女はそれ以上何も話さない。話さず、無言で彼女を見続けた。
──終わった。
たったそれだけの言葉が根子の脳内で反芻する。
しかし、それでも尚、子宮に溜まったプリプリなザーメンは熱く、彼女の卵を求めて尾を振るって泳ぎ続けた。そして根子自身も、腹部を包む雄の性技に快感を感じざるを得なかった。
◇◇◇◇◇◇◇◇
大晦日が過ぎ、新年を迎えたばかりの日野市の鹿神神社。防寒具を纏わなければ耐えられないほどの寒空の下、辺りが夜の色に染められているなか、初詣も込みでシカ神様に挨拶をしようと、多くの参拝客が訪れていた。この鹿神神社は、こしたん曰くそんな名前だったのと思うくらいに怪しい神社なのだが、そこは特に気にする必要はないだろう。
それはそれとして、ここは参拝客が多い名の知れた神社でもあり、人間だけでなく一部の動物達も初詣に訪れるという。現に今も、彼は日野動物園からこっそり抜け出してお参りに来た動物園の愉快な仲間たちに手を振って挨拶をしていた。
「すす、すすすすすす末ツノぉ……っ!!」
そして、どう考えてものこたんにしか見えないシカ神様に虎子がツッコミをいれまくっているその横で、絹は己のくじ運の悪さに怯え叫んでいた。顔を青ざめ、おみくじを持つ手ごとガタガタと震わせていた。まるでこの世の終わりを目にした面を晒している。
「きょ、去年より悪くなってる。きっ、きっと、みんなでおかずを分けた時に1個余るからってこっそり食べちゃったのが悪かったのかも。それでその罰が当たって今年1年はこのまま不幸でいろってシカ神様の怒りに触れたんじゃ……そ、そしたら今度こそ生徒会解散案件ににににににににっ」
「絹……しっかり……」
いつものようにネガティブ思考に陥る絹。そんなバグのかかった彼女を、千春はいつものように慰めた。去年もこんな感じに震えて、千春が慰めてたなと彼は少し懐かしんだ。
「だらしないわね。そんなたかだかおみくじくらいで」
呆れて言った根子に対して、隣にいた彼は『でもここ、よく当たるんですよ』と言った。当たるといっても、内容なんて殆どシカとツノのことしか書いてないじゃないと、根子は返した。
千春と彼のやらかしから幾数ヶ月経った年明け。千春、絹、根子、彼の4人は、虎子達と同じく、みんなで初詣をしようと鹿神神社に訪れていた。去年は千春達幼なじみグループで来ていたが、今年はそこに根子が加わることになったのだ。
そして今は、お参り後のお楽しみである、1回数百円のおみくじを引いていた。ちなみに千春と彼は『角田』という結構いいのを引き当てている。それがどれだけいいのかは分からないが、2人して同じものを引けたからか、千春も彼も引き当てた運以上に嬉しそうだった。
「(そ、それとも彼のことを襲ったことが原因で……そ、それならこういう結果になるのは当然だけど)」
再度、絹はおみくじを確認する。全てを知っているかのように、隠し事は正直に話すべし、でなければツノが頭に刺さる、といった内容が書かれていた。彼女にとっては心当たりがあるどころか心当たりしかない。
「(でも、彼にあのことを話すのは……)」
ちらりとすぐ隣の彼に横目を向ける。彼が不思議そうに首を傾げると、絹はぼっと顔を赤くしてすぐさま逸らした。
「絹……大丈夫。言わなくていい……私たちだけの秘密」
「うう、千春ぅ」
「よしよし……」
千春から頭を撫でられる絹。優しいその手の感触に、彼女は滝のような涙を流しながら、千春の背後に神々しい輝きを見た。
彼はよく分からないけど何かあったのかなと呟き、事情を知る根子は「さ、さぁ……」と顔を引き攣らせて誤魔化した。
「まあ、私も、せめて凶以外は出て欲しいけど」
根子はダボらせた袖のまま、自身のおみくじを上下に開いた。
今年は何が出るかしら、少しの緊張を持ちながら根子は恐る恐る内容を確認した。
『大凶ツノ』
一際大きく分かりやすく記されたその文字に、根子は「に゛ゃあぁぁぁぁああっ!?」と喉を破裂させるような悲鳴を上げ、隣に立つ彼の体を跳ねさせた。
その叫びに千春と絹も驚き、「せ、先輩!? だだ、大丈夫ですか!?」「大丈夫ですか、副会長」と声をかけておみくじを覗き見た。
「だ、大凶ツノなんてあるんですか……」
「これ……結構レアものですね。狙って出せませんよ」
「感心してる場合じゃないわよ! は、早く結ばなきゃ」
あんまり焦ってると転びますよ、そう告げようとする彼の言葉を最後まで聴かずに根子は走り出した。
当然焦っているものだから、根子は途中で躓き「んぎゃっ!?」と声を出してその場で子どもみたいにすっ転んだ。絹はああ、と焦り、千春はあ、と一声を上げ、彼はあーあと根子の元へ歩み寄った。
「いってて……」
ぶつけた箇所を擦りながら根子は体を起こし、絝や衣服に穴が空いていないかを確認した。とりあえず目立ったものはないと一安心する。
すると突然視界に、右手が差し出された。顔を上げると、彼が中腰で自分に手を伸ばして『大丈夫ですか?』と声をかけてきた。
「あ、うん……ありがと……」
顔を伏せながらくぐもった返事をして、根子は彼の手を取り立ち上がる。服越しでも彼の手の温かさは伝わり、彼もまた、根子の手の温もりを冷えた手のひらで感じ取った。
「副会長?」
「な、なんでもないわよ」
根子は汗汗と彼から手を離し、そそくさとおみくじを結びに早足でおみくじかけへと向かう。「あ、わ、私も!」と絹は彼女の跡を追いかけ、千春と彼もその後ろに続いた。
その際、千春は彼の手を握り、私も副会長みたいに温かいと、少しばこりヤキモチを焼くようにギュッと強く指を絡めた。珍しい拗ね気味な彼女の仕草に、彼は思わず鼻血を噴き出しそうになった。
その後、4人はのこたんそっくりなシカ神様からツノ汁を貰い、千春は目を輝かせ、根子はフーフーと息を吹きかけ、絹は美味しそうにおかわりを頼んだ。
そんな3人の姿に微笑みを零しながら、彼も汁を1口飲んだ。その味は、去年よりもうんと美味しい気がして、彼の体も心も温めた。
ツノ汁を堪能したあとは、毎年恒例のお焚き上げの時間。鹿せんべいと鹿のツノで出来た、最早お焚き上げなのかどうか分からないものが、バチバチと淡い色の炎を上げ、火花が空中を舞って塵ちりと暗闇に消える。それを周りの参拝客達は、神妙なものを拝むように見ていた。
「今年も……また、1年が始まるんだ」
眠そうな顔のシカ神様の前で燃え盛るお焚きを見つめながら、千春は彼に話しかけた。『去年は色々とあったからね』と彼が返すと、千春はうん、と頷いた。
つい数十分前まで今年だったはずの去年は、かなり濃いものだった気がする。千春との初めてを生徒会室で迎えてからは、特にそうだった気がした。
今年は果たしてどうなるか、きっとシカ部は変わらず楽しいだろうし、生徒会も大忙しになるだろう。それは彼らの恋愛も同じだ。
けれど、今年は千春だけじゃない。
絹や根子がいる。
他者から見たら有り得なくて、バレたら大勢から非難されるかもしれない関係だけど、本人達にとっては凄く充実していて、ちょっとした緊張感がまた体の熱を上げさせる。
「……今年も……よろしくお願いします」
そう言うと、千春は彼の左腕に自身の腕を絡めて、抱きつくように彼に体をひっつけた。彼女の暖かな体温と柔らかな感触、仄かに鼻を擽る香り、光の灯った表情。新年早々に千春の諸々を味わった彼は、抑えのない笑みを零した。
その直後、何も持っていない彼の右手がぎゅっと握られた。
突然のことに彼が顔を向けると、隣に立っていた絹が、頬を赤らめながら彼の手を握っていた。その顔は恥ずかしそうにしながらも、嬉しそうに笑っていた。
それを見て、根子は自分はどうするべきか迷っていた。果たして自分はこの輪の中に入っても良いのだろうかと、口許に手を当てながら顔を俯いた。
すると千春は、彼の左手が空いていますと促した。根子は一瞬唖然としながらも、恐る恐る手を伸ばし、彼の手を、袖に隠れた手できゅっと握った。握った瞬間、体から不安が消え去り、根子はえへへと言って破顔した。
この先、どんな未来になるのかは分からない。
ただ確定しているのは、笑顔と涙と鼻血とネガティブとぽんぽこに、にゃすと子猫達の明るい鳴き声が加わったということだろう。
ちなみに彼は絹と根子に襲われたことを夢の中の出来事だと思ってます。