※この作品はR-18です。

辱められる正雪先生の掌編   作:一塾生

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正雪先生、恥辱の公開軍学授業

 張孔堂の大道場。

 その中心に、由井正雪は立っていた。

 周囲を囲むたくさんの男たち。

 これだけならば、軍学道場の日常風景である。

 

 しかし、正雪を取り巻く男たちは、彼女の門弟ではなかった。

 一様に脂下がった笑みを浮かべた彼らは、幕府の役人である。

 そして、彼らの中心に、自らの意思で立っているのではなく、立たされている正雪は、抜身の刃を正眼に構えていた。

 

 男性にしても高い上背に、凛々しく整った顔立ちをした彼女が、白刃を手にした様は、さぞや絵になるところ――であるのだが。

 絵は絵でも、淫猥破廉恥な春画と化していた。

 なぜなら彼女が身に着けているものは、神秘的な白い髪を後頭部で一つにまとめる髪留めと真剣の他には、褌だけだったからである。鮮やかな、花魁の唇を彩る紅のように烈しく赤い、褌であった。

 

「うっ……くぅ……」

 悔しさに歯噛みする正雪であるが、門弟たちの命を握られている。

 堪え難く悍ましい辱めにも、従うより他はなかった。

 辱めというのは、裸身を晒させられているばかりではない。

 

 軍学道場というが、果たして女の身で何を教えているというのか。

 その稀有な美貌を、さらに男装の麗人というべき異装を纏って引き立て、色香でもって若い男たちを集める不逞、不貞の淫売の徒ではないのか。

 幕府の役人たちは、そう嫌疑をかけてきたのだ。

 生真面目で誇り高い由井正雪にとっては、度し難い侮辱であり恥辱であった。

 さらに、「違うというのならば証明しろ」と言って課されたのが、この状況である。

 

「ほれほれ。由井正雪殿。御手前、拝見させてくだされよ!」

 役人たちの中で最も身分の高いらしい正面の男が、嘲りを隠そうともせず煽ってくる。

 悔しくて堪らないが、正雪は言いなりになる他ない。

「……せいっ!」

 正眼に構えた刀を振りかぶり、一歩踏み込みつつ切り降ろし、また一歩下がって、正眼に戻した。

 最も基本的な正面打ちである。

 

 女を売りにしているのではなく、軍学で集めているというのなら。

 女体を晒しつつ武芸を見せて、我々がどちらに魅かれるかで判断すればよかろう?

 あまりに勝手な言い分であり、戯言にも程があるというものだ。

 

「うーん。一度では流石に判断しかねますなあ。

 正雪殿。ひとまず十本、お願いできますかな?」

「……承知した。ん……せいっ……!」

 正雪が刀を振りかぶるため、頭上に両腕を上げれば。

 引き締まった痩身に比して驚くほどに豊かなその胸乳は、ぷるんと揺れ。

 踏み込むために下肢に力を入れれば、赤褌が食い込んだ白い双臀は尻えくぼを刻む。

 男たちは、たとえ幕府の役人ならずとも、もしも彼女の門弟たちであろうとも。

 正雪の剣術などより、乳と尻ばかり見てしまうのは明らかであった。

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