レズビアンに男の良さを教えたいという男は✕ねばいい!? 作:テンプテーション
私の性的な願望はレズビアンに男のチンポの良さを教え込みたい教え込めるなどと考えている男に抱かれてレズビアンは男のチンポなどでは気持ちよくならないということを教えてやるということだ。
私の体の上で男が、どんなに私の体を愛撫しても膣へペニスを挿入しても私は何の反応もしない。それを男どもに教えてやりたい。男どもを絶望させ赤恥をかかせてやりたい。
そんなことを考えると体が火照り性的に興奮して、ついショーツの中に指が滑り込んでしまう。
私はレズビアンに男のペニスを教え込んでやるなどと考えている男は大嫌いだった。そう思い込んでいた。
高校時代クラスの男子たちが、そう話し爆笑していた。いずれも醜男で、一生、彼女なんかできそうもない男子たちだった。もちろん私は激怒した。こんな奴らは死ねばいいのにと思った。しかし、ただそれだけだった。
私がティーンエイジャーの頃は、まだレズビアンは男の良さを知れば、男の良さというのは男とのセックスやペニスの挿入ということだ、レズビアンは治るというようなことをいう者は多かった。
私は、教室で男子にレイプされながら何も感じない自分を想像して悦に入っただけだった。
レズビアンに男の良さを教え込みたいという男子たちと戦うレズビアンの私。レズビアンに男の良さを教え込みたいという男子たちに勝利するレズビアンの私。そんな私の姿は私を、とても満足させた。
そして、トイレに駆け込んだ。私は性的に興奮したのだ。
「私はレズビアンよ!!あんたら男のチンポなんかで気持ちよくなったりなんかしないわ!!」
教室で、そう叫びたかった。そう叫べたらどんなに気持ち良かっただろう。
激怒する私に恐れ戦く男子たち。彼らは、私に手をだすことなんてできない。
「じゃあ、証明してみてくれよ」
小学生の時に童貞を卒業したという噂のイケメン男子が、そう言いながら私を後ろから抱き締めた。
妄想はエスカレートしていった。
しかし大学生になり社会人になるにつれて、大っぴらに、そのようなことを公言して憚らない男はいなくなった。私は、落胆していた。レズビアンに男の良さを教えてやる。男の、そんな肉声を最後に聞いたのは数年前、夜眠れず何気なく聴いた関西弁のお笑い芸人の深夜ラジオだ。ティーンエイジャーに影響力を持つ人気芸人がラジオで発した言葉にどれだけの若い男たちが影響されたことだろう。その夜の放送はLGBTQの団体から猛抗議を受け芸人たちは謝罪に追い込まれた。その芸人たちは、今でも大活躍している。私は今も、その彼らと戦っていた。24歳のレズビアンの私の敵、私を犯すのは嘗てのクラスメイトたちとお笑い芸人と彼らのラジオのリスナーだ。指がショーツの中を這いずり回る。私は男などには屈しない。私は男に勝利して歓喜の声をあげる。
職場でレズビアンをカミングアウトしているレズビアン友達が男性社員が自分に対する卑猥な噂をしていると愚痴を言っていた。
私は職場でレズビアンだとカミングアウトした。しかし私の職場の男性社員たちは、だらしなかった。
私は職場でレズビアンをカミングアウトした。私を口説いていた男たちは私への興味を失ってしまったようだった。
私への卑猥な噂を耳にすることはなかった。時々、男性社員の視線を感じた。私が気がつくと彼らはすぐに視線をそらした。明らかに嘲笑とわかる笑みを浮かべる男性社員もいたが、ただそれだけのことだった。あんたら本当はレズビアンの私に男のペニスの良さを教え込みたいんでしょ?それなら正々堂々そう宣言して挑みかかってくればいいのに。
LGBTQへの理解を促すため何度か行われた研修の成果なのだろうか。あんなものに効果があるとは驚きだった。世の中はLGBTQにとって良い方向に向かっているのかもしれない。
私は歯がゆく焦れったくてたまらなかったが。しかし男性社員たちの視線や嘲笑は十二分に私の闘志に火をつけていた。私を見つめた同期の彼、私を嘲笑した上司の彼が夜な夜な私の上に乗っかりレズビアンに男の良さを教えた込もうとして失敗した。男に勝利した私は歓喜の声をあげた。
そんなとき高校の、あの醜男たちのいたクラスから同好会が開かれるという通知が届いたのだった。