※この作品はR-18です。

おまてん【R18版】   作:にせラビア

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エロではないです。



四番隊、深夜の特別看護 - んなもんあるわけないだろ篇 -

『――とまあ、こんな感じで! 四番隊の特別看護任務をですな! 是非とも組み込みましょう!!』

 

 いやいや、やるわけないでしょ! そんなこと!!

 というか出来るわけ無いでしょ!!

 

 射干玉の力説を聞き終えた私は、全力でツッコミと反対意見を口にします。

 

 まあ、射干玉が言ってたことは「ほんの少しだけ」は正しいんだけどね。

 あ、でも正しいって言っても「私が隊長になって少し経った」って事くらいよ。

 

 それ以外は全く以て、根も葉もない噂。事実無根の妄想。

 過去にも未来にも、そんなことは一切ありませんし、ありえません。

 

『そんなわけがないでしょう!! アリエナイなんて事はアリエナーイ!! 藍俚(あいり)殿もせっかく隊長になったわけでございますから、このくらいのワガママ……もとい業務改革だって実現可能なのでは!?」

 

 権限はあっても、できません!

 あとその部屋を誰が掃除すると思ってるのよ!! どうせ私なんでしょ!?

 

 大体ねぇ……妄想の中で「四番隊の隊長と副隊長が行う」とか言ってたけれど、その理屈だと私が副隊長になる前は、山田副隊長が参加してたことになるのよ!?

 つまり男性の副隊長が、男性隊士の、その……慰安……性欲解消、とか……それはちょっと……

 

『何を照れていらっしゃるのですかな!? そういう需要もあるかと思いますぞ!! もしくは男性なのですから女性死神のお相手をしていたとすれば何も問題ありません!!』

 

 いや、あのねぇ……

 

『いっそ、藍俚(あいり)殿が女性死神のお相手もしてしまえば、さらに問題はありませんな!! 入院した女性隊士を相手に、藍俚(あいり)殿の巧みな指使いで深夜のマッサージ!! 一気にストレス解消する方もいれば、それとは逆に「指だけじゃ嫌ぁ♥ 身体が疼くのぉ♥」みたいな感じでさらに求めてくるお相手も!!』

 

 ちょ……

 

『それを見学しながら、ちょっぴりヤキモチで暴走してしまい藍俚(あいり)殿にすり寄ってくる勇音殿と桃殿!! 見て学ぶと書いて見学とはよく言ったものでございます!! 勉強熱心になってしまい、その結果、多人数で一緒になってぐっちょぐちょで、お布団がびしょびしょになって大変なことに!! これはもう何も問題がないどころか、もう100%純情な需要しかございませんな!! よーし、この射干玉ちゃんが皮膚も肌もぜーんぶ脱いで……』

 

 全部脱いで、どうするのよ!!

 どっちかっていうと射干玉は、その輪の中に入ってヌルヌルにしたりされたりしたいんでしょう!?

 

『さすがは藍俚(あいり)殿! よく分かっておられます!! ですが、物には順序がございます!! なのでまずは藍俚(あいり)殿から!! そうして巧みに信頼を得てから、拙者を紹介していただいて、そこから一気に!! グフフでゲヘヘな感じになってしまっても、これは仕方ないのでございますな!!』

 

 なにが「ぐふふ で げへへ」よ……

 そもそもねぇ、そんな都合良く行くわけないでしょう?

 なにが「一晩中でも興奮し続けられるお薬」に「回道で純潔の身体に戻れるから毎回生娘を抱ける」よ。

 エロ漫画じゃないんだから、そんなことあるわけないでしょ!!

 

『そんな!! な、無いのですか……』

 

 ……まあ一応……避妊薬とか興奮剤とかは四番隊にはあるけど……

 回道だって、やろうと思えば多分……試したことは無いけどイケるはず……

 

『本当でございますか!?!?!?』

 

 でも、そこまで都合良くは無いわよ?

 

『うぼぁー……この世には夢も希望も無いわけでございますか……神は死んだ!! もういない!!』

 

 はいはい。

 でも、射干玉のお話自体は楽しかったわ。良い刺激になったっていうか、気分転換になったっていうか、聞いてて退屈しなかったっていうか、ちゃんと聞いて流したっていうか……

 

『そんな無理に褒めなくても平気でござ……聞いて流した!? そんな、ひどい……液体金属のように繊細で壊れやすい射干玉ちゃんのハートは、もう跡形も無くヌルヌルになってしまってブレイクしまくりでござるから……もう、ふて寝してやるでござる……』

 

 はいはい、おやすみなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 はぁ……まったくもう、射干玉ったら……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――……あ、勇音。丁度良いところに!

 

 ちょっとだけ時間、良いかしら?

 

 ううん、仕事の話じゃ無くて……あ、でも一応は仕事っていうか……

 

 勇音も副隊長になったんだし、そろそろ貴女も特別看護に参加してもらおうかなって。

 

 え……? 大丈夫。全然難しくなんてないし、すぐに慣れるから! ね?

 

 やってくれるの!? じゃあ、早速今夜……――

 




ということで。
ぜーんぶ射干玉ちゃんの妄想だったわけでござるよ。
(最初の話の1行目が「~~隊長に就任してから少し経った後のことで【ございます。】」と書いてあったのが伏線です……伏線って言うのコレ?)

で・す・が。

疲れている殿方のために、藍俚(あいり)が全身マッサージしてくれて、お風呂で身体を洗ってくれて、ふかふかのお布団で眠かしつけてくれて、朝昼晩と手料理をご馳走してくれて、その間ずーっと甘やかして全肯定して心づくしの奉仕をしてくれる特別看護なら、きっとあると思います。
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