「ふぅ……良い気持ち……ん~……っ……」
程よく温かい湯に浸かりながら、
疲弊した肉体にお風呂の温かさが染み込んでいくように感じられて、また今この場には自分だけしかいないこともあって、気持ちよさに身を委ねながら甘く蕩けるような色っぽい声を上げた。
「く、あ……ぁ……っ……それにしても……ハリベルは相変わらず真面目よねぇ……」
あまりの心地よさに、一つ大きなアクビをする。筋肉が弛緩した結果、うっすらと浮かんだ涙を指先で拭いながら
ここは
ユーハバッハとの戦いも終わり、三界が落ち着きを取り戻した頃。
不意にハリベルから「もう少し自分を鍛えて欲しい」と頼まれ、その申し出を
限界を乗り越えさせるような修行も終えて帰ろうとしたところで「湯を用意しておいたのだが、汗を流してはどうだ?」と提案され、彼女はこうして湯船に浸かっていた。
「色々と気を遣ってくれるし……本当に、良い子よねぇ……」
そう言いながら、軽く周囲を見回す。
露天風呂の様に広い浴場内には誰の気配もない。いわゆる貸し切りだ。
入浴の手伝いを役目とするような
これらはきっと、ハリベルが気を遣ってくれた結果なのだろうと
「おかげで気兼ねなく、ゆっくりとできて……ふふっ……」
「そうか。ならばよかった」
「……えぇっ!?」
湯船の縁を背もたれ代わりにして身体を預けながら、そう独白したときだった。誰もいないはずの浴場内から、声が返ってくる。そのことに驚き、
広い浴室内に立ちこめた湯煙の向こうから、人影がゆっくりと形を作っていき――
「……ハリベル?」
「ああ」
現れたのはハリベルだった。
風呂場なのだから当然だが、彼女は一糸纏わぬ姿だ。良く鍛え上げられた褐色の肌を堂々と曝している。
男の視線を集めてやまない豊満な乳房が胸元で揺れ、その先端では淡い桜色をした乳首が褐色の肌の色と合わさって淫靡なコントラストを見せていた。
股間には薄らとした金色の陰毛が生えており、彼女の凜々しさを際立たせる。
「えっと、どうして……?」
「いや、大したことではないのだがな」
「風呂では背中を流すものだろう? まして相手が、私を鍛えてくれている者ならばこのくらいはさせて欲しいと思ったのだ」
「あぁ、なるほど」
真面目な表情でそう言うハリベルの姿に、
普段はツインテールにされている黒髪が、今は入浴の為に上で一つに纏まっている。違う髪型に加えて、いつもは死覇装に隠れているうなじから背筋へのラインにハリベルは思わず視線を奪われてしまう。
「それじゃあ、お願いしようかしら?」
「あ、ああ。わかった」
それが了承の合図とばかりに、ハリベルは
ゆっくりとした、けれどもとても丁寧な手つきで人に身体を洗われるという心地よさに、
タオルが身体を擦る音だけがしばしの間続き、やがてハリベルが躊躇いがちに口を開く。
「どうだ? 下手、ではないだろうか……?」
「大丈夫。とても上手よ」
「そうか……ならば、よかった……」
そのやりとりの後、無言の時間が続く。再びタオルが身体を擦る音が十数秒ほど続いたところで、意を決したようにハリベルは口を開いた。
「その、湯川……い、いや……
「え……?」
「そ、その、今だけ……今、この時間だけで構わないのだ。お前のことを、
「え、ええ。構わないわよ」
勇気を振り絞るような言動に何事かと思えば、自分のことを名前で呼ばせてくれという内容に、
だがハリベルの本題はここからだった。
「
「……?」
どうして名前で呼ぶ必要があるのか? その疑問の答えは、すぐにハリベルの口から伝えられた。
すう――と、息を呑む声が聞こえる。
「困ったことに、どうやら私は……
「……え……!?」
自分の耳を疑うように、
そこには顔を真っ赤にしながら、とても真剣な瞳と表情で自分を見ているハリベルの姿があった。
「風呂を用意したのも、お前一人だけで入るように言ったのも……わざとだ……こうやって、無理矢理にでも二人きりの状況を作って自分を追いこまなければ、私はとても伝えられそうになかったからな……」
そう口にしながらも、ハリベルは背中を洗い続ける。
だがその手つきは緊張を必死に押し隠しているようで、心ここにあらずといった動きになっていた。全神経を告白に集中させているのだろう。
緊張で喉の奥をカラカラにしながら、ハリベルはさらに言葉を紡ぐ。
「か、勘違いしないでくれ! お前に鍛えて欲しいと訴え出たのも、本心だ! お前と交流をしていく内に……あのユーハバッハをも退けた姿を見ている内に……気付けばお前に好意を寄せている自分がいることに気付いたのだ……!!」
「ハ、ハリベル!?」
背中を洗う手を止め、その代わりにハリベルは目の前の背中へと抱きついた。
大きくて柔らかな乳肉の感触が背中いっぱいに広がり、
「だが、私は
ぎゅうっと抱き締められた背中から、ハリベルの鼓動が早鐘を打つのが伝わってきた。
唐突な告白と、それに続く切ない胸の裡の吐露に、
ただ、耳元から聞こえる切なげな声に彼女の胸もまた早鐘を打ち始める。
「
「ハリベル……!」
「――……ん……ッ……!?」
なおも切なげな、それでいて控えめな我が儘を告げようとするハリベルの唇を、
一方、肩越しに不意に唇を奪われたハリベルは動きを止めた。初心な少女の様に息を止め、
「ん……っ……」
「ふ……ぅんっ……」
とはいえ
「あ……っ……」
ハリベルが吐息を漏らすように、小さな抗議の声を上げる。
その息づかいが首元に掛かり、まるで誘惑されているように感じられた。だがその誘いを
「ねぇ、ハリベル……本当に秘密の関係で良いのね……?」
「え……?」
「今ならまだ、何も聞かなくて何も無かったことにもできる。貴女が言うように、私は“それ以上”の期待に応えるのは難しいと思うの……それでも良いのなら……」
「
「んん……っ……!」
そう尋ねれば、今度はハリベルが
多少は余裕が出たのだろう。プルプルとした柔らかな唇の感触が伝わり、二人の身体は先ほど口づけしたときよりも僅かに興奮したように赤みを増していた。
相手の唇の輪郭を自分の唇でなぞるようなキスをしばし堪能したところで、ハリベルは口を離す。
「ん……っ……い、言ったはずだぞ……? 私は、それでいいと……だから、二人きりの時は、私をお前の物にしてくれ……」
「いいのね?」
「ああ……正直、断られるとすら思っていた。女が女に好意を伝えているのだからな……率直に言って、嬉しいんだ……それ以外の言葉を、私は知らない……」
普段の冷静で凜々しい容貌はすっかりなりを潜めており、恋する乙女のようなはにかみ顔を見せながら、ハリベルは胸中の想いを正直に告げる。
その素直な感情に
「ハリベル……♥」
「
感情の赴くまま、互いに相手の名を呼びながら今度は二人同時に口づけを交わし合う。
肩越しではいい加減やりにくいとばかりに風呂場の縁に並んで腰掛けると、二人は相手の頬を両手で包みながら、深く情熱的なキスだ。
「ん、むぅ……♥ ちゅぅ……っ……♥」
「ん! ん……んん……っ……♥」
お互いに舌を伸ばし、相手の舌と絡め合う。
柔らかな粘膜同士が触れ合い、交尾をするようにぬらぬらと触れ合っていく。その刺激に、二人の興奮はどんどん高まっていく。
「んんんんんっ♥」
「ふ……っぅ……♥」
舌を絡めながら、相手を求めるように唇へと吸い付く。
ハリベルの唇の端から唾液が零れ落ち、それを勿体ないとばかりに
ただの唾液がとても甘露な味に感じられて、
「あ……っ……は、む……ぅっっ……♥」
「~~ッ!?」
その刺激に感化されたのか、ハリベルは
けれどもハリベルは決して相手を傷つけることなく、むしろ相手を慈しみ愛情を示すかのように丹念に甘噛みを続けていく。
「は、あ……っ……
「ひゃっ!? ハ、ハリベ――んんっッ!?♥」
やがてハリベルは一度、唇を離した。
絡み合ったお互いの唾液が糸を引いて、唇同士に橋を架ける。その淫靡な光景に
白く、細く、そして柔らかな
「や……っ♥ だ、ダメ……ぇっ……! そ、それ……恥ずかし……ッ……!♥」
「ダメだ……止めない……」
「それに、痕……♥ 痕が残っちゃうからぁ……♥」
「そのつもりだが? 言っただろう、私はお前の物……つまり、お前は私の物でもあるんだ……」
一度口を離し、少しばかり得意げな表情を見せるとハリベルは再び
小刻みに何度も何度も、丹念にキスの雨を降らせて、白い肌に赤い印を刻みつけていく。
「こうでもしないと……私のことを忘れられそうだからな……」
「あ……っ……♥」
そう告げる表情は、どこか凜々しくて男前のように見えた。
感情を押し殺していたような立ち振る舞いの奥底で、こんな独占欲を隠していたのだろう。そう思えば思う程、
ハリベルのことを優しく抱き締めながら、されるがままに彼女の意思を受け入れていく。
「ふふ……
「あ……っ……は、あぁ……♥」
首筋に幾つも浮かび上がった虫刺されのような痕を見ながら、ハリベルは満足したのかキスを止める。
その頃には
「ハリベルばっかり、ずるい……それなら、私だって……」
「
お返しとばかりに、
「ん……っ……あ、これっ……てぇ……っ……♥」
「あ、
その光景は、まるで巨大な山脈が連なっているようだった。二人の身体の間で、四つの乳房が潰れながら絡み合い、擦れていく。
「すご……い……ッ……♥」
「お前の、胸と……私の胸が……あぁ……っ……♥」
その刺激が心地よくて、
二人の乳肉同士がみっちりと隙間無く密着して、柔らかで弾力のある肉の感触が肌を通して伝わってきた。
胸の大きさだけで言えば、
豊満な胸同士が――それも白い肌と褐色の肌という対比まで加わっているのだ。
それは男なら見ているだけで射精してしまいそうな光景だった。
「あっ! だ、ダメ……ハリベル……そこ、おっぱいの先っぽ……弱いからぁ……♥」
「
だが今は幸いなことに、二人の邪魔をする者は誰もいない。
興奮で汗をかいているのと
その刺激に二人の乳首はあっという間に勃起していた。ピンと張り詰めた桃色の突起の先端が、弾力のある柔らかな肉に強く押しつけられる快感に、二人は背筋を震わせる。
だが、口では文句を言いながらも、二人は身体を離すことはおろか動きを止めることすらなかった。
「は……これ、ハリベルの胸の……固いの、がぁ……♥」
「
相手の乳首の感触を感じ、胸同士を密着させることで心臓の鼓動がよりはっきりと伝わってくる。
その感覚を、お互いに気持ちが通じ合っているように二人とも錯覚していた。
自分の興奮が相手の興奮を高め、相手の興奮がさらに自分の興奮を高めてくれるように思えて、二人は無我夢中で身体を密着させ続ける。
「んっ!♥ そ、そこは……ッ……♥」
「
二人は自らの胸を手で支えながら、お互いに乳首同士を擦れ合わさせた。
固く膨らんだ乳首同士が角を突き合わせるようにぶつかり、ゆっくりと押し込まれていく。乳輪同士が触れ合って、まるで胸でディープキスをしているようだ。
勿論、その光景を二人が見ることはない。
だが胸の先から伝わってくる感触と刺激が、何をしているのかを二人の脳裏にはっきりと教えてくれる。
乳首同士が擦れ合うビリビリとした刺激は、相手の肌に乳首を押しつけていた時よりもずっと衝撃的だった。相手を責めているようで、二人の秘所からは抑えきれなくなった愛液がとろりと溢れ出してくる。
「ハリベルぅ……♥」
「
二人は我慢できなくなったように、視線を絡ませ合う。
濡れた双眸と蕩けた表情、そして浴場内に何度も響く嬌声に苛まされ続けて、もう肉体は限界だった。
「ん……っ……♥」
「あ、
胸を合わせたまま、まずは
ハリベルの手を取ると、彼女は自身の股間へと導き、その指先を秘裂へと押し当てる。指先が当たった瞬間、陰唇が広がって愛液が洪水のように溢れ出てきた。
どろりとした粘液がハリベルの指先を汚していき、彼女は思わず声を上げる。
だがそんなことに構う様子も無く、
すでに十分すぎるほど快感を受け続けていた
「ど、どう……?♥ ハリベルのことを考えて、ハリベルに気持ちよくしてもらって……私の中、こんなになっちゃったの……♥」
「あ……あ……っ……♥」
それに驚かされたのはハリベルだ。
鋭敏な指先から伝わってくるヌルヌルとした感触と、指先を奥へと誘うような襞の蠢きにハリベルは酔いしれる。
なるほど、これだけ心地よいのであれば男が女の股座に陰茎を突っ込みたくなるのも理解できると、彼女のどこか冷静な部分が告げてきた。
同時に、自分の感触を
なにしろ
「
「ひゃ……ぁっ……!♥」
まず陰毛のふわふわとした感触が手の平から伝わってきて、かと思えば
膣穴に潜った指先はきゅうっと少し痛いくらいに締め付けてきて、
「ああっ!♥ ……あ、
「ハリベル……わ、私もしてぇ……♥ 今、みたいにぃ……♥」
昂ぶった身体の奥の、最も敏感になっている膣襞を擦られて、ハリベルは甲高い嬌声を上げた。同時にどろりと愛液がさらに分泌してきて、指先から垂れて手の全体を汚していく。
それが気持ちよさそうで、
「こ、こう……か……?♥」
「んんんっ!!♥」
ハリベルもまた、
肉の穴の中は指一本でも狭く感じるほどで、動かすのも大変なほどだった。ぬめぬめとした襞を指で擦ると、きゅうっと指を搾るように締まり、同時に
「ふふ、なかなか面白……いっ!?♥」
「ん……っ♥ ハリベル、お返しよ……♥」
愛液がさらに分泌したのが感じられて、責めていたハリベルも興奮してしまう。
思わず余裕の笑みを浮かべかけたところで、
「くっ♥ ひっ♥ あ、あああぁぁっ!♥ や、えてぇ……♥
「ひんっ♥ は、あんっ♥ ハリ、ベルも……してる……んんんんんっ♥」
膣内を責められながら、同時にクリトリスを責められる刺激にハリベルは全身を震わせた。反射的に腰を浮かせるが、逃がさないとばかりに
頭の中に直接電流を流し込まれたようなその刺激から逃れようと、ハリベルもまた
二人の股間からは愛液が止めどなく溢れて、お互いの身体を再現なく高め合う。それはまるで、我慢比べのようだった。
「あ、ああああああああああぁぁぁぁっっっ♥」
「ひっ♥ だ、だめええええええええぇぇぇっっっ♥」
だがその勝負は、あっけなく終わる。
胸同士を擦り合わてたっぷりと焦らされ続け、膣内に刺激を受けて昂ぶっていた二人の肉体は、陰核を責めたことであっけなく絶頂に達した。
二人の膣穴は最大限に窄まって、相手の指を締め上げる。
お互いに相手の身体をぎゅっと抱き寄せながら、絶頂の悲鳴を思い切り上げる。そうすることで、下腹の奥の疼きがより気持ちよく解放されるような気がしたからだ。
「あ……はぁ……あ……♥」
「あ、
肺の中の空気の全てを絞り出したように荒く呼吸をしながら、二人はお互いに視線を絡ませ合う。
眼に映る二人の表情は、互いにまだ満足していないと訴えていたように見えた。
「
特にハリベルは、目の前の相手が際限なく自分を誘っているように思えて、唇を奪おうとする。口づけをしながら、もう一度あの快感を味わいたいという欲望を感じてしまったからだ。
「あの……そろそろ、戻らないと……」
「え……?」
だが
その言葉にハリベルは動きを止める。
「だって、その……お風呂に入りに来たんだし……あんまり長居しすぎるのも……」
「……ッ!! あ、ああ……そう、だな……」
取って付けたような理由だが、ハリベルもまたハッとしたように気付く。
元々が、風呂に入りに来ただけという理由で残っているのだ。
それがあまりに遅くなりすぎては
一応、
故に彼女もまた、名残惜しそうに
――あ、危なかったぁ……
風呂から上がりながら、
――ハリベルのことは、私だって好きよ? 大好きよ? でも……あのままだと、ズルズルと引っ張っちゃって、戻れなくなりそうだったんだもん……
胸中でそう言い訳をしながら、後ろのハリベルに心の中で手を合わせて謝罪する。
――でも次は、もうちょっとだけ……ね……?
この日から、
一対一です。
本来ならチルッチとか、
(また(本文中にもチラッと書いてますが)ハリベルが独占欲を出したので。他人禁制で二人きりに)
一回でも使えたのでしたら、幸いです。
(……百合って書くの難しいんですねぇ……それっぽい感じになってたかしら……?)