メス堕ち魔法少女の生活❤️全話エロイラスト付❤️ 作:みなぽん
ここは中央アジアのコルジア人民共和国。厳格な共産主義独裁国家。
ロシアと繋がりの深い最高評議長 ザミエル・ヴォルコフが収める独裁国家だ。
「すべての奇跡は集団の力によってのみ生まれる。
個の力は、体制を腐らせる“魔女の病”である。」ヴァルコフは言い放った。
魔法少女たちは、かつてこの国を救った“英雄”だった。
だがヴァルコフの革命後、国家は“奇跡”を個人崇拝として禁じ、かつての魔法少女たちは「反革命的異端者(ウィッチ)」として狩られる存在となった。
魔女狩りの夜
鐘が鳴っていた。
夜のノルグラードに、冷たい金属の音がこだました。
その音は祈りではなく、処刑の合図だった。
通りの掲示板には、新しい布告が貼り出されている。
《第74号 革命防衛法》──“個人による超常的行為を禁ず。魔法の行使は国家への反逆とみなす”。
雪にまみれたポスターの上で、赤い印章が滲んでいた。
地下に灯るランプの明かりが、狭いアパートの一室を照らしている。
ミラは、息を潜めるようにして仲間の手当てをしていた。
血で汚れた包帯、震える小さな肩。
隣にいたのは、まだ十五歳の少女、リオナ。魔法を使う最後の仲間だ。
「……もう、動かないで。今、傷を塞ぐから。」
ミラの手のひらが、わずかに光を放つ。
淡い青の光が、リオナの腹部の傷口を包み、深い傷跡を優しく消していく。
だが、魔力の発動は──探知衛星に感知される。
それを、彼女も知っていた。
「ミラ……ごめんね。私が、あんなに魔法を使ったから……」
「謝らないで。あなたがいたから、子どもたちは逃げられたの。」
彼女は微笑んだ。
その笑顔は、雪明かりよりも儚くて、静かに凍えていた。
外の通りに、重いエンジン音が近づく。治安部隊を乗せたBMPの金属のキャタピラが、
凍結した道路を引き裂く音。そして、無線のざらついた声。
「対象区域D-3、魔力反応を検出。全隊、制圧せよ。」
ミラの心臓が跳ねた。
リオナが息を呑む。
「逃げて、ミラ。あたしが足止めする。」
「ダメ。私はもう歩けない。足止めは私の役目よ」「でも……」
「……いいから。」ミラはリオナの唇に指を当て、ゆっくりと立ち上がる。
窓の外、赤い照明弾が夜空を染めていた。
遠くで誰かの悲鳴、そして無機質な銃声。この国は、もう救いを忘れてしまった。
「ミラ クニャジコーワ リオナ レウルーラ、お前たちに魔女の疑いがでかかっている」
ドアが破られる音。黒い防護服の兵士たちが雪崩れ込む。
銃口が一斉にこちらを向く。
無表情な仮面の奥から、冷たい声が響いた。
「国家の敵、“魔女”ミラ!リオナ!お前達を逮捕する。」
ミラは、そっとペンダントを握りしめた。
割れた窓から吹き込む風が、彼女の髪を揺らす。
光が生まれる。青い羽根が、空気中に散り始める。
「わたしは……“敵”なんかじゃない。」
彼女の声が震えながらも、まっすぐに響く。
銃声が夜を裂く。風が叫び、光が弾ける。
吹雪の中、ミラの詠唱が響く。
「蒼き風よ、羽撃け。──《アエリア・ルーメン》!」
爆風と共に、部屋が崩れた。
青い光が渦を巻き、兵士たちを外へ吹き飛ばす。
ミラはリオナを抱き寄せながら、瓦礫の中で祈った。
それは、誰にも届かない小さな祈り。ミラはリオナを最後の力を振り絞りテレポートさせたのだ。
「どうか……このリオナだけは、生かして。」
空に、青い光の帯が立ち昇る。
それはまるで、凍りついた国に差す最後のオーロラのようだった。
鉄の扉が開く音が、魂を削るように響いた。
ミラ・クニャジコーワは、冷たい鎖に繋がれ、闇の地下牢から引きずり出される。
肌には拷問の跡、唇は乾ききっている。だが、その瞳だけは──まだ光を宿していた。
兵士の列の向こう、巨大な石造りのホールが見える。
壁には革命の指導者たちの肖像。 壇上には紅の旗。
中央に、人民法廷の象徴たる鉄の椅子が置かれていた。
「これより、第七号被告“魔女ミラ クニャジコーワ”の審問を開始する。」
読み上げる裁判官の声は、まるで機械のようだった。
群衆がぎっしりと詰めかけ、憎悪と恐怖が入り混じる空気の中、
ミラは一人、鎖で縛られたまま立たされる。
「被告、ミラ・クニャジコーワ 貴様は“異端魔力の保持”および“革命体制への冒涜”の罪で告発されている。異議はあるか?」
沈黙。
ミラはゆっくりと顔を上げた。
血の滲んだ唇から、掠れた声が漏れる。
「……わたしの罪は、“人を救おうとした”ことだけ。」
ホールにざわめきが広がる。
裁判官が机を叩く。
「黙れ!救済は国家のみに許される!
お前の魔法は秩序を乱し、民を惑わせた!
その“奇跡”こそ、反革命的毒素だ!」
群衆から罵声が飛ぶ。
「魔女を燃やせ!」「国家を汚した!」
怒号の中で、ミラは静かに目を閉じた。
その頬を、ひとすじの涙が伝う。
壇上のヴォルコフ議長が立ち上がる。
その眼差しは冷たく、巨大な銅像のようだった。
「人民の敵に慈悲はない。魔法は思想の毒であり、奇跡は支配を腐らせる。
我々はそれを、炎で浄化せねばならぬ。」
歓声と拍手が湧く。
それは信仰に似た熱狂だった。
ミラは鉄のベッドに押し付けられ、拘束具で締め付けられる。
首の周りに電磁の輪が装着され、魔力の流れを抑えつける。
それでも、彼女は声を振り絞った。
「あなたたちが恐れているのは……魔法じゃない。希望”よ。」
場内が凍りつく。議長の目が細くなった。
「希望?それは国家が国民与えるものだ。個人が持つ希望など、毒に等しい。」
「なら、わたしはその毒で、あなたたちを目覚めさせてみせる。」
その言葉に、議長が静かに合図する。
「人民諸君、裁きの時間だ!この娘の体に、国家の忠誠を叩き込んでやるのだ!まずは私自ら模範を示すとしよう。」ヴァルコフがズボンのベルトを外した。堂々屹立する独裁者のイチモツ。
場内にいた男たちも同じようにズボンを脱いでホールの真ん中に集まってきた。
彼女の白い肌はまるでいけにえの羊のように見えた。
人民法廷の大ホールは熱気に包まれていた。観客席では男たちが立ち上がり、「神聖なる裁きだ!」「魔女に天誅を!」と叫んでいる。ザミエル・ヴォルコフ議長は堂々と演台に立ち、拳を高く掲げた。
「国民よ!今日ここで、魔法という名の『奇跡』がただの肉体的快楽に堕ちるさまを見せてやろう!」
彼女の青白い肌は媚薬の影響で痙攣し、汗が玉となって滴り落ちている。それでも目つきだけは鋭く、議長を睨みつけた。
「希望?そんなものは……」
ヴォルコフはズボンを膝まで下ろし、剥き出しになったモノをミラの下腹部に擦りつけた。群衆からはどよめきと嘲笑が湧き起こる。グチャッ……*
「っ……!」
初めてミラの表情が歪んだ。血の気が引いていくのが見える。議長は満足そうに喉を鳴らした。
「どうだ?これがお前の言う『救済』の正体か?なすすべなく犯されるこれが本当の現実だ!」ジュルッ……ヌプッ……**
議長が激しく腰を打ち付けるたび、ホールには不協和音のような濡れた音が響いた。観客の一部は目を背けたが、多くは興奮気味に身を乗り出している。
ある女性は嘔吐しかけたが警備員に押さえ込まれた。
「うおおおおおっ!我らもヴァルコフと共に!
「おい!順番を待て!」
議長の取り巻きが叫ぶ。裁判官や公安委員たちが我先にと服を脱ぎ始めている。
「同志諸君!実にこの娘は使い心地が良いぞ、こいつの口も、尻の穴も両手も空いている。ともに憎むべき国家の敵をちんぽで懲らしめようではないか。」
「ヴォルコフ同志万歳!」「人民の栄光を!」「魔女を灰燼に帰せ!」
野太い歓声があがり男たちが次々とミラを取り囲み襲いかかる。口をふさがれ、乳房に爪が食い込むほど強く掴まれた「いやぁあああ!!」
ヴァルコフが腰を振る。ミラの口にも、男のものがねじ込まれる。
「ミラ、どうだ。未成熟なお前のまんこの中に、私のものが根元まで入っているぞ。」
「んんん!んんんんん!!!」
声にならない悲鳴。ヴァルコフがさらに強く突き込む。
「君は反革命罪に問われている。君の姉や義理の弟は連座して終身強制労働だからな。家族を助けたければどうすればいいのか、わかるだろう?」「……」「さあ答えろ!」「わ……たしは……ひっく……は…反革命です……」「聞こえないな?」「わ……わたしぃ!は……反革命です!」
群衆から割れんばかりの歓声が起きる。
「そうだ!それでいい!」
ヴァルコフが満足そうに笑い声をあげた。
「お前はこれからわが国の国民の共有肉罠になるのだ!みんなに使っていただけることを感謝して、私の中出しを受け入れるが良い。」
ミラは抵抗できなかった。ヴァルコフの肉棒が深く突き刺さり、彼女は涙を流した。
「やめて……もう…たしゅけて、、とぶ、ッ❤️とんじゃ、うう❤️犯されて、イくッ♡ イく、 イ ――――……………」
だが議長は容赦しない。腰の動きを加速させる。
「君のような反逆者はな……こうやって征服されることこそが最大の懲罰なのだよ」
「ああっ!ぐぅっ!」「うおおっ射精るっ!」ヴァルコフは彼女の膣内に容赦なく射精した
ミラは喘ぎながら床をかきむしった。周囲の男たちも自分の欲望を解放し始める。ある者はミラの胸にしゃぶりつき、またある者は口を塞いでしまった。
「ミラ、次は私がやらせてもらおうか?」浅ましい顔で彼女にのしかかってきたのは、彼女のハイスクールの教師だった。
彼女を可愛がってくれていたはずなのに……
「先生?……どうしてこんなことに……?」
「君のせいだよ。君が悪いんだ…魔法少女なんかになるから…」教師は彼女の手を取って自分の股間に導く。「さあ足を開いて、泣き叫んでいいんだよ。その方が先生は興奮する……」
「先生……もうやめてください……お願いします……」
「黙れ」教師は彼女の唇を奪いながら、彼女の中に挿入した。そして激しく腰を動かし始めた。「んっ!んんーっ!!」ミラは必死になって逃れようとするが拘束されていて動けない。それどころか余計に深く刺さってしまい声を上げる事しかできない。「んぁぁ!そこっダメぇ!!」教師は夢中になってピストン運動を続ける。
「先生ぃ!ダメぇ!抜いてくださいぃ!」
「先生の子供を孕め!」
教師は激しく腰を打ちつけた。「いやっ!赤ちゃん出来ちゃうからっ!あひッ!抜いてぇ!」ミラは必死に叫ぶが誰も聞き入れてくれない。
「助けてくださいっ!おちんぽ!っふぅ❤️んおっ❤️んっんふぅぅ❤️おちんぽやだ❤️んぅ、突くのだめ……っ❤️ふーーっ❤️ふーーくっあ あ゛っ堕ちちゃう、いやああぁああ!!」彼女は泣き叫ぶが誰も助けてくれない。それどころか次々と男たちが彼女を襲ってくるのだ。そしてついにその時が来た。
「でっるッ」教師は思い切り中に出した。熱い液体が大量に流れ込んできて彼女は悲鳴を上げる。「いやああぁああっ!!」彼女が犯されると会場中の人間が興奮して自分たちの肉棒をシゴきはじめる。
「俺も射精させてくれぇ!」
「俺のも扱いてくれよぉ」
「舌を出してしゃぶれ!」
男たちがミラに向かって射精する。精液が彼女の顔に飛び散り、全身を白く染め上げた。中には口に突っ込み直接飲ませるものまでいる。ミラの口の中に苦い粘液が溢れた。
「んぶぅっ!げほっ!」「美味しいか?これはわが国の国民の精液だ」
「この娘を使いたいものはいるか?まだまだ順番は長いぞ!今から12時間はこの会場を開放する。お前は連続で犯され続けるのだ」
彼女の目に映るのは男たちの性器だけだった。
リオナ亡命
炎と灰の中、リオナはミラの手を握りしめる。ミラの顔は血に濡れ、唇がわずかに動く。
「……リオナ。逃げて。私の魔力、残り少ないけど……あなたなら」
「一緒に行くの。置いていかない!」
ミラは震える笑みを浮かべた。
「私が行ったら、座標が乱れる……あなたが未来を見るために、私の力を使うの」
そ言葉と同時に、ミラの瞳が蒼く輝いた。リオナの足元が光に包まれる。
「いやだ、やめて──!」
叫びは風に溶け、次の瞬間、リオナの身体は空間の裂け目へと吸い込まれた。
──視界が白い。
耳をつんざく金属音。波と風。
リオナは硬い鉄の上に転がり、肺の奥に潮の匂いが流れ込むのを感じた。
見上げると、灰色の空の下、巨大な艦の甲板。ヘルメットを被った兵士たちが駆け寄ってくる。
「英語が……分かりますか!? we areジャパニーズ、ネイビー、」その声に、リオナははっとして目を見開いた。
「ジャパン……?」
海上自衛隊・護衛艦〈くろしお〉の乗組員だった。彼らは銃を下げ、警戒しながらも傷だらけの少女を抱き上げた。
医務室で回復系の魔法少女の手当を受ける間、リオナは震える声で自分の国で起こっていることを語った。
──魔法少女たちが「魔女」として粛清され、国家に逆らう存在として捕らえられていること。
──自分が最後の生き残りであること。彼女の話を聞いた士官のひとりが、小さく息を呑んだ。
「… 1960年代の共産主義のガラパゴスだな。…あの国は、もう終わりが近いな」
リオナは、そのままNATOの拠点であるクレタ島から日本への帰国便に護送され、厚木基地へと移送された。
彼女の亡命申請は人道的理由で受理され、保護観察のもと、日本語教育と一般高校への編入が決定する。
春。
制服に袖を通したリオナは、教室の窓から校庭を見つめていた。
桜が舞っている。あの国では、花が咲くことさえ禁じられていた。
胸に手を当てる。まだ、ミラの声が残っているような気がした。
「リオナ。生きなさい。自由に、生きるの」
──だが、遠く東の空の向こう、まだ独裁国家の影は蠢いていた。
始業のチャイムが鳴り、教室にざわめきが広がった。
新入生の自己紹介。壇上に立たされたリオナは、指先をぎゅっと握りしめる。
「……リオナ・レウルーラです。……どうぞ、よろしくお願いします」
静かな拍手が起きる。
だがその中で、幾つかの視線が好奇と不安を帯びていた。
外国人の転入生。亡命者。──それが、彼女に貼られた見えないラベルだった。
昼休み。
同じクラスの少女、高槻茜が弁当を手に近づいてきた。
「ねえ、隣いい?」
「……あ、うん」
リオナは驚いたように頷く。
「私、前にニュースで見たの。あなたの国のこと。怖かったよ……魔女狩りの映像」
茜の声には怯えではなく、純粋な同情があった。
「でもさ、日本ではもう大丈夫だから。安心して」
リオナは小さく笑った。──そう、ここでは銃声も、軍靴の音もない。
けれど、心の奥底で消えないものがある。
ミラの声。焦げた街の匂い。炎の中で失われた仲間たち。
放課後、茜に誘われて寄り道をした。
川沿いの桜並木を歩く。薄桃色の花が風に舞うたび、リオナはふと立ち止まった。
「きれい……」
「でしょ? この時期だけなんだ」
その瞬間、胸の奥が熱くなった。
祖国では「無駄な美」は反逆の象徴だった。花を愛でる自由さえ、罪とされた。
リオナの頬を、一筋の涙が伝う。
「どうしたの?」と茜が覗き込む。
「……ううん。こんな景色、初めて見たの」
リオナが茜の手を握る。
「リオナの国大変なんだね。その中でリオナは魔法少女として迫害されても頑張ってきたんだよね。偉いなぁ。」
「茜。これ、読んでほしいの」
リオナは鞄から古びたファイルを取り出した。
「これは……?」
「私の国の仲間たち、ミラたちが書き残したリスト。“希望の要望書”だよ」
そこにはこう書かれていた。
・学校を作りたい → 子どもたちに学ぶ権利を与えるため。
・本を集めたい → 思想統制下でも記録を残すため。
・薬とワクチンを輸入したい → 疫病で壊滅状態になっている村へ支援するために。
・農業設備を整えたい → 不作の年に飢える人たちのために。
・子供に給食を食べさせたい → 子供たちが安心して過ごせるようにするために。
・家庭で電気が使えるようになりたい→暗い夜に灯りと豊かな生活を
・美しい文化をみんなで楽しみたい→ 国民に豊かさの生活を感じてもらうために。
「これは、、私たちが当たり前のことが当たり前じゃないんだね。」茜が息を呑む。
「魔法少女はただ戦うだけじゃない。“平和”を作るんだ。少なくとも私達、コルジアの魔法少女は……」
彼女の声は少しずつ強くなっていった。
「だから私はここに逃げてきたんじゃない。……見てみたかったの。平和がどんなものか。どんなふうに平和を育ててきたのか」
日常の欠片
五月。体育祭に向けての準備期間が幕を開けた。
放課後の校庭にはラジカセの音楽が流れ、リレーの練習に励むクラスメイトたちの掛け声が響いている。
リオナは茜と一緒に体育倉庫へパイロンを取りに行きながら、ふと空を見上げた。
「綺麗な青空……」
「本当にいい季節よね」茜が伸びをする。「ねぇリオナ、やっぱり体育祭のダンス出るの?」
「ううん……私はちょっと……」
リオナは曖昧に笑った。人前に立つのは苦手だった。けれど今では少しずつ、“普通の高校生”らしく振る舞えるようになったと思う。──それでも心のどこかで違和感が拭えないのも事実だった。
体育倉庫に到着すると、埃っぽい空気の中からパイロンの袋を探し出した。
「あった。リオナって意外とこういう仕事好きだよね?」
「整理整頓は……嫌いじゃないの」
言いながらも彼女の脳裏には別の記憶が過ぎる。独裁国家の訓練施設。戦場の破片の山。
あの日々に比べれば──なんて温かいのだろう。
けれど運命は時に残酷だ。
その日の午後四時。
突然、スピーカーから騒然とした放送が流れた。
『警報! 警報! 学校周辺に冥獣出現! 生徒は体育館へ退避してください! 繰り返します──』
ざわりと校内が震え上がった。
冥獣──凶暴な超生命体。それがなぜ学校へ?
茜が青ざめた顔でリオナの袖を引っ張る。
「行こう! 体育館に!」
「うん……!」
二人は廊下を走り出した。
階段を駆け降りたところで銭形先生が前方で叫んでいるのが見えた。
「女子は二階集合! 男子は職員室側から避難路を確保!」
銭形先生がホイッスルを咥えながら走り回っている。非常時にこそ彼の性格が出るのだろう。
しかしリオナは違和感を覚えた。
「……魔法少女たちは?」日本には多くの魔法少女が在籍している。なぜ姿を見せない?
答えは簡単だ、学校に現れた冥獣がAクラスだからだ。半端な、魔法少女では、死にに行くようなものだ。
そしてAクラスの魔法少女は、それほどたくさんいるわけでは無いのだ。
その瞬間だった。轟音が地響きとともにやってきた。
校舎のガラスがビリビリと震え、グラウンドに巨大な影が落ちる。
「リオナ!」
茜が叫んだ。リオナは反射的に窓の外を見た。
そこにあったのは──青い巨躯。5メートルほどの人型の怪物。肩に鋭い刃を持ち、手は獣のように鋭い爪に覆われている。
「キュプクロス……!」それは“冥獣”と呼ばれる:モンスターの上位種、それが5体も現れたのだ!
リオナの背筋に冷たい汗が走る。思考はまとまらない。だが本能が叫ぶ。
──このままでは皆が殺される。
リオナは茜の腕を離し、グラウンドへと飛び出した。
「リオナっ! 何してるの!?」
茜の叫びが背後に残
る。リオナは構わず走る。制服のスカートが翻る。
「先生! 私を行かせてください!」
「バカなことを言うんじゃない!」銭形先生が鬼の形相で掴みかかる。「魔法少女だって限界がある。あれはA級のモンスターじゃないか。しかも5体もいる!君一人で敵う相手じゃない!」
「分かってます……! でも私は……!」
先生の手が震える。その目が迷っている。判断できないのだ。
(……ごめんなさい)
リオナは先生を押しのけて走り出した。
「ぐおおおおおおっ!」
校門を越えると冥獣キュプクロスが咆哮した。
その衝撃波で地面が弾け飛ぶ。土煙が舞い上がり、砂塵が宙を舞う。
「日本の平和が壊させない、私はこの土地でも魔法少女を貫く!我が魂に宿るは烈火の紋章、絶望を焼き、闇を砕く誓いの炎!古き神々との契約に従い、いま解き放て――リオナ・イグニッション!!」
リオナは叫びながら両手を前に突き出した。彼女の細身の身体を金色の光が包み込む。
魔法陣が空中に展開し、コスチュームが生成される。
──赤と白のバイカラー。ボディラインを際立たせるロングブーツとミニスカート。
それでも彼女はゆっくりと地上に降り立つ。
「キュプクロス……あなたを倒して、平和を取り戻す」
冥獣が唸る。大地が揺れ、鋼鉄の如き拳が振り下ろされる。
「うっ……!」
咄嗟に回避するがコンクリートが粉砕され、その破片がリオナの頬を切り裂いた。
痛い。けれどそれが現実なのだと教えてくれる。
リオナは指を組み直し詠唱を開始する。
「──天翔ける焔よ、我が呼び声に応えよ。大地を踏みしめし龍の鱗となりて、災厄を焼き尽くせ……」
両手を頭上に掲げた瞬間、剣の先から赤い炎が噴き出した。
火の球が高速で冥獣の胸元に命中する。
ドオン!
爆発の衝撃でキュプクロスがよろめく。だがそれも一瞬。
すぐさま突進してきた。
リオナは横に転がり避けつつ叫ぶ。
「まだ終わりじゃない!」
再び掌に炎を集積し投擲する。
今度は右腕を狙った。爆音と閃光の中から冥獣の肘から先が吹き飛ぶ。
勝負あり。そう思った瞬間だった。
「グァァァッ!」
キュプクロスが残った左腕を大きく振り回した。
反動で飛んでくる瓦礫の破片。それがリオナの額を直撃する。
「きゃっ……!」
衝撃で視界が揺れ膝をつく。血が頬を伝った。キュプクロスの腕が再生する
彼女は立ち上がる。全身が震えている。それでも戦う意志だけは折れない。
「終わらせない……終わりたくない!」
気力だけで立っているような状態だ。
意識が朦朧としている。それでもリオナは戦い続けようとする。
「いけない!」
茜が叫ぶ
冥獣キュプクロスの巨腕が校舎を薙ぎ払う轟音の中で、リオナの全身が震えていた。ボロボロになった魔法少女の衣装、額から滴る鮮血──それでも彼女の瞳だけは爛々と光を失わない。
「負けられない……絶対に!」
掌に炎を灯し、最後の一撃を放とうとした刹那。
──影が落ちた。
「ッ……!」
鈍重そうな巨体とは裏腹に、キュプクロスの爪が疾風のように動く。反応が遅れたリオナの身体が宙に舞い、校庭のコンクリートに叩きつけられた。
「ぐっ……!」
呻き声を噛み殺す。肋骨が軋む。右脚に痛みが走る。立とうとしても膝が笑う。
そして、見上げた視界いっぱいに迫る巨大な腕。その先にあるのは――醜悪な男性器。
「え……?」
理解が追いつく前に、腕の付け根から生えた異形の生殖器が彼女の細い胴体を捉えた。
「や……やめ――っ!」冥獣は男を殺し、女をハラミ袋にする。
声にならない絶叫が喉を裂く。スカート越しに巨大な肉塊が腰を擦り上げる感触。本能的な嫌悪が脳を焼く。
「こんなの……嘘……ッ!」「グルルル
逃れようと手足をばたつかせる。しかし非力な四肢は地面を滑るだけだ。
キュプクロスの喉奥から嘲笑うような低い唸り声が漏れた
「やめて……いやっ!いやぁあああッ!」
ズンッ!
腰が持ち上がり、裂けるような衝撃が走る。衣装の生地が千切れ、赤い筋が肌を伝う。
「痛……い…っ!」
激痛に喉が枯れる。目の前が霞む。それでも巨大な腕は容赦なくリオナの肢体を弄ぶ。
「や……めて……誰か……!」
視界の端に、離れた場所で呆然と立ち尽くす茜の姿が映った。唇を震わせている。誰も助けられない。誰も近づけない。非力な魔法少女はただ獣の玩具になっているだけ。
「あ……う…あ……!」
獣の荒い吐息が降り注ぐ。涎が彼女の顔を濡らす。
(こんな……終わり方……?)
悔しさが込み上げる。しかし体内を抉る熱と圧に理性が押し潰されていく。
キュプクロスがリオナを担ぎ上げた。
太い腕が彼女の華奢な腰を締め付け、異様なサイズの男性器が露出している。
リオナの喉がヒュッと鳴った。
「……やだ……そんなの……ッ!」
「グゥアアアアッ!」
キュプクロスの咆哮と共に、悍ましい挿入が始まった。
ギチリ──裂ける音が響く。
「ア゛……ッ! い゛あぁああぁああああああッ!!」
呻く彼女の意思とは裏腹に、生殖器は膨張し脈打つ。最奥をこじ開けるように突き進む。
「ひっ……!」
全身が弓なりに仰け反る。痛みと屈辱で涙が零れた。
「だめ……来ないで……やめてぇぇ!」
ドクンッ。ドクンッ。ドクンッ。ドクンッ。
熱い奔流が胎内を満たす感覚。同時に爆発的な衝撃波が全身を貫いた。
「――ッッ!!」
声にならない絶叫。意識が白濁する。視界がブラックアウトする。
(ミラ……ごめん……)
絶望が脳裏を埋め尽くす。
そのとき──
「リオナァァァッ!」
叫び声が炸裂した。茜が全力で駆け寄ってくる。
「来るなッ!!危険よッ!」リオナが叫ぶ。「にげて……」
「でも……でも……!」
茜の頬を滂沱の涙が濡らす。愛らしい少女の顔は恐怖と混乱で引き攣っていた。
「大丈夫……まだ……負けない……!」リオナは力を振り絞って上体を起こす。胎内で精液が溢れる感触が不快な現実を突きつける。「絶対……復讐してやる……!」
その眼差しに、茜は思わず息を呑んだ。
「リオナ……?」
冥獣達は満足げに剛直を引き抜き、リオナの血と精液に塗れた身体を放り出す。
制服は裂け、露わになった肌に灼けつくような痛みが走る。けれどもリオナの瞳は依然として炎を宿していた。
(壊される側に甘んじるなんて……絶対にイヤ!)
彼女は拳を強く握る。関節が軋む。それでも構わない。
「私は……コルジアの魔法少女! “自由”を守るために戦ってる!」
立ち上がる。骨が折れていようと血が流れようと、使命は変わらない。
「茜……見てて! これが私の“本当の戦い”!」
冥獣が再び迫る。今度は確実に命を刈り取るための拳を振り上げて。
リオナは静かに呼吸を整えた。胸に残るミラの言葉が蘇る。
──生きなさい。自由に生きるの。
「なら……自由のために、私は死なない!」
拳が振り下ろされる寸前。
「蒼炎よ! 我が魂に応えよ──!」
彼女の足元から青白い炎が噴き上がる。魔法少女の衣装が再構築され、亀裂や汚れが一瞬で修復された。コスチュームに刻まれた紋章が眩い光を放つ。
「うおおおっ!」
冥獣は悲鳴を上げて後退した。リオナを中心に旋風が巻き起こり、周囲の瓦礫が吹き飛ぶ。
「これが……今の私の全力!」
両腕を伸ばす。掌から放射状に炎の槍が迸る。それはかつて祖国で使っていた「焔翼の矢」の進化形──広範囲攻撃魔法「フレイム・バースやああっ!」
大地を蹴り飛ばし跳躍する。冥獣の顔面めがけて急降下しながら、右手の炎を一点集中させる。
「これが……私の怒りよ!」
ズドンッ!
直撃。青白い爆炎が複数のキュプクロスの顔面を覆い尽くす。巨大な悲鳴が鼓膜を破らんばかりに響き渡った。
リオナは着地した足で地面を削りながら振り返る。茜が目を見開いている。
「リオナ……すごい……!」
「まだ終わってない!あと3匹残っている!」
新たな一歩を踏み出す。全身が燃え盛るような錯覚。
(私にはまだできることがある!)「来るなら来い……!」彼女は限界の体で冥獣をにらみつけた!
そこへかけたものがいる
「こちら草薙だ。愛莉状況はどうだ?」国家公安委員会、草薙課長が魔法少女たちと連絡する
「ターゲットはキュクロプス三体、例の魔法少女が戦っています。」答えるクールな声。
ヘリの上から監視するダークブルーのポニーテールに紫色の瞳の狙撃銃を抱えた少女。コードネーム 南の朱雀 南武 愛莉
「こちら青龍、校舎へ投入を開始する!襲撃開始のタイミングは草薙隊長の合図で!」
アダマンタイトの杖を持った少女がバイクで突入する。
近接戦闘を得意とするコードネーム 東の青龍 東海林美嘉
「白雪、しっかり後ろに捕まってろよ」赤い髪のヤンキーの少女が後ろに、もう1人の魔法少女を乗せて、バイクを走らせる。西の玄武 西成 恵だ。
「うぅ恵さん、巨人さんと戦うんですか?怖いですぅ」コアラのように恵に抱きつくのは真っ白い髪に赤い瞳のアルビノの儚げな少女 コードネーム 北の白虎 北野白雪
だ。
「安心しろ白雪、いざとなったら私が守ってやるからさ!」そう言うと恵がアクセルを強く握る。
「きゃあああ!!」白雪が悲鳴を上げる。
「運転荒すぎですよ!」涙目で叫ぶ白雪を無視して恵が怒鳴る。
「ターゲットの魔法少女が、殺される前に、巨人どもを殲滅しろ!草薙が命じる
果たしヘリの上から魔法のドラグノフライフルを抱えている南の朱雀 南武 愛莉はこのチャンスを見逃さなかった。ターン!中距離支援型の魔法少女、キュクロプスの知覚範囲外から高密度の魔力をこめて放たれた銃弾はキュクロプスの頭部を直撃し粉々に魔力分解した!
3人の魔法少女たちは歓喜の声を上げた。
「ぐわああ!!るぁぁ!!」キュクロプスが激昂する。
「よし!このまま畳み掛けるぞ!」恵と美嘉が間合いを詰める!
美嘉のアダマンタイトの杖が巨人の頭蓋を叩き折る!「これで終わりだぁ!」恵の正拳突きがキュクロプスの腹部にめり込んだ!
「ごげえええええええ!」屠殺されるような叫び声を上げてキュクロプスは内臓を吐いた!
「ぐえええ、うげぇ」体が痙攣し、吐瀉物が地面に飛び散る。
「よし!やったな!」恵がガッツポーズを取る。
「海外から亡命したまほう、国家の思惑ではどうなるのだろうか?」美嘉が悲しげな瞳でリオナを見た。
「ここから先は、草薙さんや上の人が決めることだから、どうにもならないけど、」心の優しい白雪はリオナにヒールをかけていた。「隊長、ー国を捨てて出てきた小さな女の子を守ってやって欲しい。」
愛莉は草薙隊長に小さな体を寄せてリオナを庇う。愛莉は草薙の死んだ妹によく似ており冷利な草薙も愛莉に弱い一面を持つ。四聖獣のメンバーはいずれも前科持ちだ。南武愛莉じゃはカンボジアのゲリラの狙撃兵としてジャングルで政府の兵士を殺してきた。捕まって死刑にされるところを草薙に買われた。東海林美嘉は小さい頃にチャイナマフィアの蛇頭に攫われて、殺し屋の教育を受けてハニー、トラップ専門の殺し屋をやらされていた娘だ。西成恵はレディースのリーダーやってて、仲間の女が恋人の前で輪姦されて首をつった復讐に難波のハングレ連中を殴り殺した。北野白雪は危ない教団の呪殺神子をさせられているところ国で保護された過去を持つ、その後、公安に正義の雌犬として調教されたのだ。
いずれも、魔法少女の力を利用され、罪に手を染めてしまった者たちだ。それゆえに無実の罪をかぶせられて、国を追われたリオナへの同情は深かった。
リオナと国家公安委員会。
「リオナ君、クラスメイトを守るためとはいえ、日本政府は、外国人の君に魔法少女としての変身許可は与えていないはずだよ」草薙が問う。草薙は公安委員会の幹部ではあるが情に厚い人間だ。
「はい。日本人に恩があります。何もせず逃げるなんてできません」
「その心意気やよし!さすがは魔法少女だな」
「今回私たちが来たのは他でもないのだ、君を保護し、とある任務を我々と共にしてもらいたいとお願いにきたのだよ」「私のような亡命者でお役に立てるようなことがあるのですか?」
「コルジア人民共和国!君の祖国に、我々の同胞の日本人が囚われている。人道支援に行ったボランティアの家族が忌まわしい独裁者に捉えられたのだ。我々はこれを極秘理に救出したいと考えているんだ。そのためには現地に明るい君の協力が欲しい。もちろん状況が許せば、君の仲間の魔法少女たちも救出するつもりだ。」草薙は折り目正しく頭を下げた。リオナは嬉しかった。仲間を救うことが出来るかもしれない。「ぜひ!させて下さい!」リオナは迷わず答えた。
影の国境を越えて
夜の静寂を切り裂くローター音が、黒海上空に低く響いていた。
輸送ヘリの内部。リオナはシートベルトを握る手に力を込める。
窓の外には、月明かりに照らされた暗い海──そしてその向こうに、かつて故郷だった大地。
「コルジア人民共和国……」
無意識にその名を呟いた。
胸の奥が重く、冷たく沈んでいく。
「怖いか?」
草薙が低い声で訊いた。
「ええ。でも──やらなきゃ」
「……そうだな。これは君にしかできない任務だ」
隣に座る四聖獣の面々は、それぞれのやり方で緊張を押し殺していた。
南武愛莉は無言でスコープを拭い、東海林美嘉は杖に軽くキスをして幸運を祈る。
西成恵は顎を鳴らして「やってやるぜ」と呟き、北野白雪は震える指先をぎゅっと握りしめていた。
「目標は国境沿いの山岳地帯にある強制収容所“第17キャンプ”だ」
草薙の声がインカムに響く。
「そこには、日本人ボランティア7名、コルジアの反体制派市民、そして──“魔女”として扱われている少女たちが収容されている」
リオナの喉が、きゅっと鳴った。
(……仲間たち……!)
ヘリから静かに降下した一行は、闇夜に紛れて雪深い山岳地帯を進む。
冷たい風が頬を刺す。雪を踏みしめる音が、やけに大きく響いた。
愛莉が狙撃スコープを覗き込み、小声で報告する。
「前方二百。監視塔に二名、赤外線センサーあり」
「白雪」
「はい……“凍結の吐息”」
白雪の小さな唇から吐き出された白い霧が、地表を這うように広がった。
霧が監視塔を包み込むと、カメラのレンズに霜がびっしりと凍りつき、警報灯が不自然な赤を点滅させた。
その隙に、愛莉の放った狙撃弾が塔の上の兵士の頭部を静かに弾き飛ばす。
「…リオナ、…これが“祖国”か」恵がぼそりと呟いた。
リオナは、かすかに唇を噛む。
「そうよ。ここが……私たちが“魔女”って呼ばれ、狩られた国」
収容所のフェンスには、鉄条網と高圧電流が張り巡らされ、警備兵が犬を連れて巡回していた。
その奥には、薄汚れたバラックの群れ──人間の住む場所とは思えぬほど荒廃した光景だった。
「……あれを見ろ」
愛莉が双眼鏡を草薙に渡す。
中庭に、震える子どもたちが並ばされている。髪は刈られ、腕には焼きごてのような刻印。その中には──魔法少女たちもいた。
彼女たちは鎖につながれ、兵士の靴で踏みつけられている。
「……っ」リオナの指先が震えた。
その震えは怒りへと変わり、青い炎が手のひらに灯る。
「待て、まだ突入の合図は──」
>影の国境を越えて強制収容所に潜入したリオナと四聖獣。眼前で展開されるのは、かつての親友ミラを含む魔法少女たちが兵士たちに弄ばれる地獄絵図だった……
「……ミラ……?」
リオナの呟きは、凍てつく冬の空気に吸い込まれた。彼女の青い瞳が、中庭で繰り広げられる光景に釘付けになる。
バラックの陰から覗くのは──
**鎖に繋がれ、裸同然の服を引き裂かれ、複数の兵士に代わる代わる蹂躙される魔法少女たちだった。
「ああ……もうやめてぇ……助けてぇ……」
涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら懇願する少女。その声は虚しく空に吸い込まれるだけだ。
兵士たちは下卑た笑いを浮かべながら彼女たちを弄ぶ。
一人の若い兵士が少女の頭を掴み、自分のものを無理やり口に突っ込むと、「おいおい、もっと美味そうにしゃぶれよ」と蹴りを入れた。少女は咳き込みながらも必死に舐め続けるしかない。他の兵士たちも我慢できずに次々と集まり、順番を待つように列を成していた。
その中央に──リオナの親友、魔法少女・ミラの姿があった。
「……あ……ひぃっ……もう許してぇ……」
以前は凛々しく整っていた銀髪はボサボサに乱れ、美しい蒼いドレスも襤褸切れ同然になっていた。頬は腫れ上がり、衣服は完全に剥ぎ取られている。その華奢な体には無数の鞭痕や殴打の跡が刻まれていた。
「やだ……やだよぉ……やだぁ……」
泣きじゃくるミラに対し、兵士の一人が嘲るように言った。
「黙れクソ魔女!感謝しろよ!俺たちが遊んでやってんだからな!」
そう言いながら彼女の髪を引っ張り、地面に押し倒す。そして抵抗できない彼女の上に覆い被さり、乱暴に腰を打ち付け始めた。
「んあ"っ! やめで……あうぅッ!!」
悲鳴のような喘ぎ声が響くたびに兵士たちは哄笑する。他の兵士たちも我先にと群がっていく……
ミラは最早自我を保つ余裕もなく、ただ受け入れることしかできないようだった。
「お願いだから早くイッて……もう嫌なの……あたし壊れる……」
震える声で懇願するその姿はあまりにも無残で───
「……っ!!」
リオナの拳が強く握られる。爪が掌に食い込んで血が滲んだ。
彼女は知っている──これがどれだけ屈辱的で心を蝕んでいく行為か。そして……自分の仲間たちが同じ目に遭わされているという事実を受け入れられなかった。
犯されているのは、彼女ばかりではない、華麗なるエカテリーナ、冷静沈着なノンナ
ムードメーカーだったアリシア共に戦場を駆け抜けた仲間たちが、獣のように四つん這いにはって男のものを受け入れていた!
彼女たちの表情からは希望の欠片すら読み取れない。
ただ目の前の苦痛から逃れる為だけに従順に振舞っているだけなのだ。
「こ……これ以上は見ていられないです……!」
白雪が声を震わせながら涙ぐむ。「こんな酷いこと……許せません!」
「同感だ」
恵が低く呟くと同時に懐からカイザーナックルを取り出す。「アイツら全員殺してやりたい」
しかし冷静沈着な東海林が制止するように言った。
「感情的になっても解決しない。完璧なタイミングを待つのよ。」
視点を移すと、日本人のボランティア家族も強制収容所にいた。夫と息子の見ている前で兵士たちに輪姦される妻の明子、母親の隣でレイプされる娘のみずき、ここでも悲惨な光景が展開する。
「ママ!パパ!助けてっ!」
娘のみずきが必死で手を伸ばしても無駄だった。父親である健一郎は鎖に繋がれながら涙を流して見ているしかなかった。「やめてください……どうか……」
だがその願いも聞き入れられず、男たちは少女の幼い体を容赦なく犯していく。妻の明子の泣き叫ぶ声が聞こえる。すでに何度も輪姦され続けているのに休む暇もない様子だった。
「もっと締めろよおばさん。資本主義の雌豚に思い知らせてやるぜ。」リーダー格と思われる男が言った。「息子君も見てるからちゃんと楽しめよ?」「うぅ……」明子が嗚咽する。しかし周りには大勢の部下たちがいるため逃げられない状況だった。
そんな絶望的な現場を目撃したリオナたち──特に日本人ボランティア救出を目的としている四聖獣メンバーにとっても耐え難い光景であったことは明らかだった。
「……どうしよう」
白雪が泣きじゃくりながら呟いた。「早く助けないと……みんな死んじゃうよぉ……」
恵は唇を噛み締めて黙っていたが、次第に怒りが募ってきたようで拳を強く握ったまま震えていた。
一方で冷静沈着な草薙だけは淡々としていた。「状況把握が先決だ」
彼女はそう言って周囲を見渡すと眉間に皺を寄せたまま続けた。
「少なくとも二十人以上いるわね。それに重武装している兵も多いみたいだし油断ならないわ」
「だが、我々、四聖獣にこなせないミッションではないな!フォーメーションBで行くぞ」草薙が満を持して命じる。ーーーー
「まずは私の狙撃と白雪の支援魔法ね。突撃は美嘉と恵、人質の救出はリオナという形でいいわね」南武 愛莉がドラグノフ狙撃銃を構えた。
彼女の狙いは正確だ。白雪の凍結の魔法の支援のもと百発百中のドラグノフは強制収容所の監視塔の銃座を守る兵士を狙撃して殺害した!
「愛莉さんありがとうございます!次は私の番ですね!」そう言うと白雪は指先から青白い光を放った。光は雪原全体に広がると温度が急速に低下し始め氷柱ができていく。「凍てつく息吹《フロスト・ブレス》」白雪が唱えるとそれがまるで砲弾のように収容所に振り注いだ。施設内は大パニックだ。
「よし!今だ行け東海林と西成!」草薙が二人に命令すると二人は即座に行動に出た。美嘉は杖を持って走り出し恵もそれに続くように駆けて行った。「東海林さんに西成さん気をつけてください!」白雪が忠告すると美嘉と恵は「わかっている」
と言って走り去って行ったのであった。こうして四聖獣の突撃が開始された!
「対魔法少女用の重装備だなんてしゃらくせぇ!片っ端からぶちのめしてやる!」西成恵が吠える。
恵は素早く駆け寄り敵兵士に向かって飛び蹴りを放った。兵士は驚いて後ずさるが既に遅かった。恵の回し蹴りによって地面に叩きつけられる兵士。「貴様よくも今までやってくれたな!」続いて飛び掛かった恵は相手の首元を掴みそのまま背負い投げをしてしまう。
「次は私の番です!」続けて東海林美嘉が前に出る。「紫電一閃!」
彼女はその場で回転しながら周囲の敵兵を薙ぎ払うようにして吹き飛ばしていく。
一方その頃人質救出班のリオナと草薙達も必死だった。「みんな……お願いだから耐えててね!」彼女は心の中で祈るように呟くと一気に加速して収容所内へ飛び込んだ!
「やああああ!」リオナは叫びながら走った。まずは魔法少女たちを林間していた兵士たちを殴り倒す!そして、魔法少女たちの魔力を封じ込める鎖を解き放つ!
「みんな助けに来たよ!」「リオナ 」「全く無茶するわね」
全裸のミラ!エカテリーナ!ノンナ!アリシア!の4人が早速、魔法少女に変身をする。
「ありがとうリオナちゃん」アリシアが笑顔を向けた瞬間だった!
「まだ終わっていない!油断するな!」東海林美嘉が警告する。
さらに援軍の兵士が現れ戦闘は激化する一方だった……
そんな中リオナと仲間達、四聖獣が加わり形勢は逆転した!
「私はコルジアの魔法少女“蒼翼の戦姫”リオナだ!」
「私はコルジアの魔法少女“聖なる守護者”ミラよ!」
「私はコルジアの魔法少女“光輝なる戦乙女”エカテリーナですわ!」
「私はコルジアの魔法少女“雷鳴の射手”ノンナだよ!」
「私はコルジアの魔法少女“清廉なる妖精”アリシアです!」
我ら『コルジア・ファイブ』五人は名乗りを上げた。
みずきと明子、そして夫も無事に救出された!
収容所には10人の魔法少女!そして戒めを解かれた囚人たち。独裁者の手先たちに、抵抗するすべはなかった。
「自由コルジア万歳!」
「魔法少女万歳!」
「独裁者を打倒しろ!」
人々は鬨の声をあげる。
「よしっ! まずは撤退するぞ!」
草薙隊長の指示で全員が動き始める。しかし途中で大きな問題が発生した。
「ああ……まずい……」
探知能力に優れた白雪が震える声で言う。「私たちの退路、15キロのところにコルジア軍です。しかもヴォルコフ委員長、直率の国家親衛隊です。こちらに向かっています。」
「クソっ!」草薙が歯噛みをする「こんな時に……」
「白雪ちゃん! 警戒距離は!?」
リオナが鋭く問いかけた。
「……13キロ! 軍用車輌の大隊規模! 走行速度60km/h! このままでは5分後に射程圏内に……!」
白雪の声がかすれた。彼女の探知能力が示すのは絶望的な数字だ。
草薙が壁を叩く。「自衛隊の護衛艦がいる海上へ逃げようにも……ここから海までの道検問だらけだ。迂回すれば必ず捕捉される!」
「待ってください!」リオナが前に出た。
彼女の蒼い瞳が、疲労困憊の魔法少女たち——解放されたばかりのミラ、エカテリーナ、ノンナ、アリシア——と救出者たち、そして四聖獣たちを見据える。
「みんな……力を貸してくれ。わたしの考えでは……」
収容所の広場。
夕闇が濃くなるなか、雪と血の匂いが漂う。
9人の魔法少女が円陣を組む。中心には避難者たち——明子さんとみずきちゃんの家族やコルジアの反体制派が密集していた。
「この方法は理論上は可能だけど……」
リオナが深く息を吸う。「全員の魔力を一斉に放出して空間転移を発動させる。ターゲットは黒海沖合30マイル。海上自衛隊の護衛艦『いずも』だ。正確な座標は白雪さんが割り出してる」
「可能なの!?」エカテリーナが眉をひそめた。
「普通は不可能よ」ノンナが杖を構える。「テレポートは個人単位でさえ高度な術式。ましてや50人を超える人数を一度に……」
「でもできるはずだわ」ミラが微笑んだ。彼女の銀髪が月光に輝く。「私たちなら——『コルジア・ファイブ』とあなたたち四聖獣なら」
白雪が青白い光を放つ水晶球を掲げる。「座標確定しました! 東経35度27分……自衛隊護衛艦『いずも』は現在ポイントZETAにて待機中!」
「魔法式の構築を開始する!」
美嘉が杖を地面に突き立てた。彼女の足元から幾何学模様の光の渦が広がる。
「全員、私の詠唱に合わせて魔力を束ねて!」リオナが叫ぶ。
「了解!」四聖獣の面々が頷く。
恵が拳を固め、「やってやろうじゃねぇか!」
愛莉が短く息を吐き、「全員の命を預かる……失敗は許されないわ」
白雪が目を閉じ、「転移の呪文……絶対に届きます!」
「蒼い翼に希望を載せ! 白い月よ道を照らせ!」
リオナの声が夜空に響く。
「聖なる盾よ! 我らの船となる!」ミラが祈るように手を組む。
「光輝なる刃よ! 時空を切り開け!」エカテリーナの剣が輝く。
「雷鳴の鍵よ! 段階を飛ばせ!」ノンナの杖先が爆ぜる。
「清廉なる羽よ! 平穏なる新天地へ!」アリシアの羽が舞う。
四聖獣が続く。
「南の朱雀よ! 炎を灯し道を開け!」愛莉の狙撃銃が空中に紅蓮のラインを引く。
「東の青龍よ! 川のごとく流れを導け!」美嘉の杖が光の河を描く。
「西の玄武よ! 岩を穿ちて真実を導け!」恵の拳が大地を叩く。
「北の白虎よ! 雪の結晶となって全てを守れ!」白雪の吐息が結晶となる。
9人の詠唱が一つになり、雪原が虹色に煌めいた。
地面から蒼白い光の柱が立ち昇る。
「転移開始!」リオナが叫んだ瞬間——
ゴオオオォォッ!
空間が歪み、彼らの足元が消える。50メートル四方の広場にいた全ての人々が光に包まれる。轟音と共に周囲の景色が溶けていった。
自衛隊護衛艦『いずも』の甲板。
突然夜空に光の渦が出現し、人々が雪のように降ってきた。
「なんだあれは!?」
「落下者多数! 救助班準備!」
乗員たちが騒然とするなか、リオナが一番に甲板に着地した。
「……成功した……」彼女は膝をついたまま周囲を見渡す。避難者たちは全員無事だ。
「リオナちゃん!」
みずきちゃんが明子さんに支えられながら駆け寄る。
「ママを助けてくれてありがとう……!」
涙を浮かべる母娘の前でリオナは微笑んだ。
「よかった……本当に良かった……」
エカテリーナがゆっくりと立ち上がる。「信じられないわ……50人も一斉に転移させるなんて」
「まさに奇跡ね」ノンナが息を切らす。
「みんなのおかげよ」アリシアが雪のように淡い笑みを浮かべた。
「……リオナ」
背後からミラの声。親友が肩を抱く。
「ありがとう。あなたが来てくれなかったら……」
「ううん」リオナは首を振る。「一緒に帰ろう。今度こそ自由な場所へ」
遠くの水平線に朝日が昇り始めていた。
新しい一日の始まりとともに、亡命者たちの長い旅路が終わった。
日本へ
自衛隊護衛艦「いずも」が横須賀港に静かに接岸したのは、早朝のことだった。
「みんな! 上陸許可が出たぞ!」
草薙課長の声に、船内が静かに沸き立った。初めての日本に、50名のコルジア避難民は緊張と安堵の入り混じった表情を浮かべていた。
「ここが……日本……」
リオナの呟きにミラが頷く。
「想像よりもずっと穏やかね」
翌日、横須賀郊外の高台にある公園。
満開の桜並木が新天地を迎えるように咲き誇っていた。
「わぁ……きれい……!」
避難民たちが息を飲む。特にみずきちゃんは満面の笑みで駆け出した。
「ママ見て! 空と同じ色!」
ベンチに座った明子さんが涙ぐむ。
「こんな風に笑ってくれる日が来るなんて……」
「みんな! 乾杯しましょう!」
白雪が紙コップを配り始める。四聖獣のメンバーが手作り弁当や飲み物を広げた。
「うふふ。日本人って優しいんですね」
ノンナが箸に悪戦苦闘しながら卵焼きを口にする。
「慣れれば簡単よ」
恵が豪快にビール缶を開けながら指導する。
遊具広場では子供たちが輪になり踊っていた。
「日本のお祭りではこういう歌を歌うんですよ」
白雪が小さく手拍子を打つと、いつの間にかコルジアの子供たちも一緒になって踊り出した。
「ミラ!」
リオナが親友を呼び止めると、桜の木の下で二人は向き合った。
「……変身してみて」「え? ここで?」「いいから!」
ミラが恐る恐る魔力を込めると——
青い光に包まれて、元の聖なる守護者の姿に戻った。
「自由に変身できる! ここは心配しなくていい場所だわ!」
彼女の瞳に涙が浮かぶ。
「当然よ。ここは自由の国なんだから」
草薙課長が桜の樹の下で笑顔を見せる。
「みんな……よく頑張ったな。今日から日本国民として暮らしていく。学校も家も用意した。不安があればいつでも言ってくれ」
「隊長 」愛莉がそっと寄り添う。
「……あの時、みんなを助けてくれてありがとう」
「いや……お前たちの勇気が勝利を呼んだんだ」
草薙は少し照れたように髭を撫でた。
宴会の輪が広がる。
東海林美嘉がおにぎりを頬張りながら語る。
「次は温泉に連れていってあげる。コルジアにはないでしょ?」
「えっ! 温泉?」エカテリーナが目を丸くする。
「日本人の魂よ。裸で水に入るものよ」
「なにそれ! 常識崩壊する!」アリシアが興奮して跳ね回る。
午後の陽射しが柔らかくなり始める頃。
桜の花びらが舞う中で、リオナはそっと微笑んだ。
日本の春の風が、ようやく新しい物語のページをめくるように吹き抜けていった。