メス堕ち魔法少女の生活❤️全話エロイラスト付❤️ 作:みなぽん
根暗な高校2年生の魔法少女 沼田幸恵。明るく家庭的で優しい沼田のお隣さん中学2年生の安藤文香
の2人が織り成す魔法少女ストーリー。
沼田幸恵
安藤文香
放課後の帰り道、幸恵はコンビニ袋をぶら下げながら、重たい足取りで家へ向かっていた。
眠れていないせいでまぶたが重い。栄養失調気味の身体は今日もだるい。
——家には誰もいないし、夕飯を作る気力もない。
今晩もパンだけで済ませるつもりだった。
そこへ、空気を震わせるような低い鳴き声が街中に響く。
「……冥獣、か」
誰にも聞こえないほど小さな声。それでも幸恵はためらわない。
この街を守るのは、他でもない自分の役目だ。
けれど胸の奥は、ひどく冷えている。
(どうせ、また“冷酷なアパッチ”だって噂されるんだろうな……)
(我ながら根暗で、暗い表情しているのは自覚してるけど……)
だけど、それでも戦う理由がある。
たった一人、自分を本当に見てくれる人がいるから。
幸恵は両手を掲げて、息を吸い込んだ。
「変身——《チェンジ・アパッチ》!」
白光が爆ぜる。
骨の浮いた細い身体が、柔らかい丸みを帯びた健康的な肢体に作り変わる。
くすんだ肌は桃色に染まり、黒髪のツインテールがふわりと揺れた。
ネイビーブルーのフリンジ衣装がひらめき、手には無骨なトマホークが2本。
この瞬間だけは、救われる。
(この体でいられたら、私の人生は変わってたのかな……)
だがその刹那、冥獣の咆哮が響き、思考は強制的に戦場へ戻された。
「……アパッチ、現着」
誰も褒めてくれないけれど。
それでも今日も、彼女は立ち向かう。
そのころ文香は家で宿題をしていた。
窓の外から冥獣の気配が広がった瞬間、胸が締めつけられた。
「幸恵お姉ちゃん……!」
文香だけは知っている。
あの無愛想で、根暗で、いつも疲れたような顔をした高校生が、
どれだけ優しくて、どれだけ自分を犠牲にして戦っているかを。
借金取りに追われていた自分たち親子を、自らの貯金を投げ出して助けてくれた幸薄い天涯孤独の少女——。
(私だって、お姉ちゃんを守りたい!)
その願いを胸に抱いた瞬間、文香の体の奥に熱が灯った。
本で読んだ“魔法少女の資質”。願いに魔が共鳴し、コアを形作る“魔力の胎動”。
胸の中央、背骨、下腹部を通して、
熱がしなやかにせり上がる。
これは——魔力。
文香は立ち上がり、鏡の前で深呼吸した。
「強く……強く願うの……!
幸恵お姉ちゃんを守りたいって!」
心の底から「守りたい」という一念を形に変える。
すると胸の奥が光り、自然と言葉が生まれた。
「変身! マジカルチェンジ——《ラセーヌ》!」
閃光が弾けたーー。
ふわりと浮いた身体に、重厚な布地がまとわりつく。白いマントが風をはらみ、
中世フランスの軍服のような衣装が彼女を包む。
手には銀色のレイピアとマスケット銃。
鏡の中には——凛とした、自分よりもほんの少し大人びた緑の髪の少女がいた。
「……すごい……これが私……?」
嬉しさと誇らしさで胸が熱くなる。
けれど、すぐに思い出す。
(幸恵お姉ちゃんを助けに行かなきゃ!)
文香は窓を開け、風の中へ飛び出した。
冥獣は、熊のように巨大な怪物だった。アパッチは素早く間合いを詰めるが、
周囲からは遠巻きにヒソヒソ声が聞こえる。
「アパッチってさ、なんか冷たいよな」
「見ろよ冥獣をトマホークで殴り殺してるぜ。冥獣より怖いって噂、本当かも」
「人助けしてるくせに愛想ゼロってどうなの」
——胸に刺さる。
だが、顔に出すわけにはいかなかった。
(いいよ……どうせ、誰も私を見てくれないし)
しかし、その刹那。
「アパッチ! 後ろ!」
澄んだ声が空から降り注いだ。
アパッチが振り向くと、
白いマントをはためかせて文香——いや、ラセーヌが降り立った。
「ラセーヌ……? どうして……!」
「私、幸恵お姉ちゃんを守りたくて……!だから魔法少女になったんだよ!だから、戦う時は私を選んで一緒に戦うよ」
胸が熱くなる。その言葉は、幸恵が生まれて初めて、
“誰かが自分を求めてくれた”と実感した瞬間だった。
「……バカ。危ないのに……」
「危ないのはわかってる。でも、放っておけないよ!」
アパッチの喉がふるえた。
泣くわけにはいかないのに。
変身した顔が崩れるのに。
だけど、嬉しい。
誰かが自分を必要としてくれる。
それだけで、こんなに世界が変わって見えるなんて。
「……なら、来なよ。一緒に戦おう、ラセーヌ」
「うん!」
ふたりは並び立つ。
トマホークとレイピアが月光を受けて輝いた。
——その瞬間、アパッチは初めて気づいた。
文香が隣にいると、
自分の“根暗な闇”にもほんの少しだけ光が差すことを。
戦いの後 — 小さな家で
冥獣退治を終え、変身が解けると、幸恵はいつもの弱々しい姿に戻った。
文香は慣れた手つきで、幸恵の髪の毛をドライヤーで乾かしている。
「はい、お姉ちゃん。お茶飲んで」
「……ありがと」
セルフネグレクト気味の幸恵の部屋。
片付けは進まないけれど、
文香が来ると不思議と少しだけ居心地が良くなる。
「ねえ幸恵お姉ちゃん」
「なに?」
「今日、私たち……すごく強かったね」
幸恵は思わず、笑ってしまった。
「……うん。でも、一番強いのは文香だよ」
「え? 私?」
「私を……守りたいって思ってくれたんでしょ。それって……すごいよ、私みたいに空っぽな人間とは違うんだね。尊敬するよ」文香の頬が赤く染まる。
「これからも一緒に戦おうね」
「うん。お姉ちゃんと一緒に」
その瞬間、幸恵の胸に灯った小さな光は、冥獣との戦いよりもずっと尊く、あたたかいものだった。
ぬるい日差しと、文香の笑顔、休日。珍しく快晴で、窓から淡い光が差し込む。
幸恵の家の居間は、文香が掃除したせいでいつもよりずっと清潔だった。
床に座り込み、二人並んでティーセットを広げている。
「幸恵お姉ちゃん、クッキー焼いてきたよ。学校で作ったやつの残り〜」
「……ありがと。ほんと、文香は家庭的だね」
小さなテーブルを挟み、
ティーカップから立ちのぼる香りがほの甘い。
幸恵は、こうして誰かと静かにお茶を飲む時間が苦手だった。
慣れていない。幸せが怖い。
でも、文香といると——ふしぎと心の緊張がほどけていく。
「お姉ちゃん、今日はすごく眠そうだね」
「うん……最近、冥獣のせいで夜が……」
言いかけて、幸恵は口を閉じる。戦うこと、噂されること、自責。
夜に眠れないことは文香には心配をかけるだけだ。
文香はそっとブランケットを差し出した。
「眠かったら寝てもいいよ? 私、ここにいるから」
その言葉に、胸がひどく温かくなる。
「……じゃあ、少しだけ」
幸恵はブランケットにくるまり、文香にもたれかかった。
文香は驚いたが、幸運を抱きしめるみたいに、そっと寄り添う。
やわらかい体温。遠くなる意識。
幸恵は——眠りに落ちた。
.——そして、悪夢が始まる
光が消える。
暖かかった文香の体温も、ティーカップの香りもない。
代わりに耳に飛び込んでくるのは、あのときの——
悲鳴。
金属音。
肉の裂ける音。
(いやだ……ここは……)
気づいた時には、幼い幸恵の目線だった。
街を包む黒い霧、炎、崩れる建物。
冥獣災害と呼ばれる最悪の日。IMG221838
そして。
「幸恵っ、こっちに来なさい!」
母の声——震えている。
「大丈夫、お父さんが守るから」
父の声——無理して明るい。
二人の手が、必死に幼い自分を抱き寄せる。
(やめて……見たくない……!)
“未来の自分”がいくら叫んでも、
悪夢は止まらない。
地面を揺らす足音。
巨大な影。醜悪なゴブリン達、
音もなく迫る牙。
「いやあああああああ!!」
母の叫びが途切れ、
父の腕がちぎれ飛び、
視界が真っ赤に染まる。
幼い幸恵は、ただその場で震えていた。
冥獣が振り向いた。
幼い自分の方へ。
「お母さん……お願い…助けて!」
足が動かない。喉が凍りつく。
——その瞬間。
[
その瞬間——母は幸恵を突き飛ばした。
「幸恵、逃げなさい!!」
鋭い悲鳴とともに、ゴブリンたちの爪が母親の背中に食い込んだ。白いワンピースが裂け、赤い血が滲む。母は苦悶の表情を浮かべながらも、必死で娘を庇おうとする。
「お母さん!」
幸恵が駆け寄ろうとした瞬間、別のゴブリンが彼女を突き飛ばした。転倒した衝撃で頭を打ちつけ、視界がゆがむ。朦朧とした意識の中で見た光景は——
「やめて……!私はどうなってもいいから、あの子だけは!」
母が必死に懇願する声。だがゴブリンたちは嘲笑うように歯を剥き出しにする。
彼らにとって、抵抗する獲物は最高の玩具だった。
「ふざけんなっ!てめぇらみたいな畜生に娘を渡すもんか!」
激昂した父親が剣を持って飛びかかる。しかし多勢に無勢だ。胴体を引き裂かれ、内臓がぶちまけられる。
「お父さんっ!!」
幸恵の絶叫が虚しく響く中、母親はゴブリンたちの足元に這いつくばった。
「お願いします……私で満足してください……あの子には手を出さないで……」
涙と鼻水で顔を汚しながら、哀願する母親。しかしゴブリンの興味はすでに彼女の肉体に向いていた。粗暴な手が彼女の衣服を引きちぎる。
「あぁ……!痛いっ!やめてぇ……!」
露わになった乳房が乱暴につかまれ、形が歪むほど握り潰される。乳首を噛まれて血が噴き出す。母親は痛みに顔を歪めながらも、必死で抵抗を抑え込んでいた。
(私が耐えれば……幸恵だけは……!)
一方、ゴブリンたちは本能のままに動き始めていた。醜悪な生殖器が母親の股間に押し当てられる。
「んぅっ!……や…いやぁ……!」
無理やり挿入され、母親は苦悶の声を上げる。ゴブリンのそれは人間の常識を超えた大きさと形状を持ち、膣壁を破壊しながら侵入していく。
「ああぁぁぁ!!!」
悲鳴と共に鮮血が滴り落ちる。ゴブリンは容赦なく腰を打ちつけ、母親の身体を引き裂いていく。
その度に彼女の口から吐き出されるのは苦痛の呻き——だが次第に、どこか湿った音が混じり始めた。
「んっ……んぁっ……」
母親の喘ぎは徐々に変わりつつあった。彼女の身体は既に数十年分の経験を積んでおり、極限状態での反応もまた女性特有のものだった。ましてやゴブリンの体液には、麻薬の5倍もの催淫効果がある。
異種族の暴力的な性交であっても、生理的な快楽神経は刺激されるのだ。
「くぅっ……んんっ……ダメなのに……感じちゃダメなのにぃ……!」
母親の瞳は潤み始め、腰は無意識に動き始めていた。ゴブリンがさらに深く突き入れると同時に、別の個体が後ろから尻穴を狙う。
「いやっ!そっちは……!!」
二穴同時侵入。
肛門にもペニスが打ち込まれる!
「あがぁぁぁ!!!」
体内でゴブリン同士がぶつかり合うような圧迫感。腹が膨れ上がるほどの質量に押しつぶされそうになる。
だがこれでもまだ終わりではない。ゴブリンたちの欲望は止まらないのだ……
次の瞬間には別の個体が上半身に覆いかぶさってきていたのである!
「えっ……ちょっ……待ってください……それ以上はムリですから……」
その言葉に対する返答など存在しない。無慈悲に蹂躙されていく身体。
「ひぐっ!? ああん♡ 深いっ……おなか裂けちゃう~」
もはや理性の限界を超えてしまったようだ。
「もっとぉ゛ッッ♡♡゛ そこ、してッッ♡゛ ずんずんっ♡ て、♡ してっ♡ も…………っ、 ぉ、 おぉ…………いぐぅいぐぅ!いぐぅーーーーー…………♡♡」
さらには大量の精子まで流し込まれてしまう。
完全に陵辱され尽くされたことによって精神までもが破壊されてしまっているらしい。
まさに淫蕩に染まりきったメス豚と化してしまった母。
全身に悪臭漂う液体を浴びせかけられているにも関わらず恍惚とした表情すら浮かべている始末。
その後もなおしばらく続き続けた末遂には完全に理性を失い完全に堕落してしまう様を見せつけられた幸恵の心に刻まれた傷跡は計り知れないものとなったであろう
「お母さんっ!」呼びかけても届かない母の姿を目の当たりにして愕然とするしかない彼女であった。
そして、彼女は、ゴブリンたちによって異世界のホールへずるずると引きずり込まれていった。
彼女はおそらくゴブリンのハラミ袋となり命を落としたことだろう。
「幸恵お姉ちゃん!!!」
あの日には存在しなかった声が、
夢の中に割り込んできた。
「幸恵お姉ちゃん! 大丈夫!? 起きて……!」
現実の声が、闇を切り裂いた。
幸恵は跳ね起き、息を荒げて手を前に突き出す。
涙がこぼれ、胸がひどく痛い。
視界が曇って、まだ夢の中にいる気がした。
「どこ……? 冥獣は……お父さん……お母さんは……?」
文香は、泣きそうな顔で幸恵の手をぎゅっと握った。
「ここは家だよ! 夢なの!お姉ちゃん、すごくうなされて……苦しそうで……!」
幸恵は、自分の震える手が文香の小さな手を握り返していることに気づく。
「……ごめん。こんな……みっともないところ見せて」
「みっともなくなんかないよ!」
文香は強く、言い切った。
「だって……そんなに辛いこと、抱えてたんだね……一人で……ずっと……」
幸恵の唇が震えた。
(そうだ……あの事件から私はいつも……一人だった……)
けれど今——
隣には、文香がいる。
涙をぬぐう指がある。
温かく支える腕がある。
「あのね、幸恵お姉ちゃん……」
「……うん」
「お姉ちゃんの過去がどんなに苦しくても……私は……ずっと隣にいるから。だから……もう、一人で抱えなくていいんだよ」
その言葉は、冥獣の牙よりも、誰かの悪口よりも、
幸恵の胸を貫いた。
そして——
幸恵は、文香の肩に顔を埋め、
子どものように、静かに泣いた。文香はその頭を優しく撫でる。
まるで、失われた家族の温もりを埋め合わせるように。
文香は目の前の光景に戸惑いながらも、心臓が早鐘を打つのを感じた。
大好きなお姉ちゃんがこんなに弱くて、子どもみたいに泣いている——それを見てなぜかドキドキしてしまった。
(あれ?私……幸恵お姉ちゃんのこと……好き?)
胸がキュッと締め付けられるような気持ち。今までとは何か違う感情が湧き上がってくる。
普段の幸恵は強くてかっこよくて憧れだったけれど、今はまるで守ってあげたくなる小さくて脆い存在に見えた。
(お姉ちゃん……可愛い……)
つい手が伸びてしまう。そっと幸恵の頬に触れると、彼女はびくりと体を震わせた。
「……ごめんね、見苦しいところ見せちゃって」
俯いた幸恵の瞳にはまだ涙が残っている。その潤んだ瞳が文香の心を鷲掴みにした。
気づけば文香は、幸恵の顔を両手で包み込むように引き寄せていた。
「え……?」
驚いた幸恵の声。でも文香は止まらなかった。
「幸恵お姉ちゃん……」
静かに呟くと同時に、唇を重ねた。
(やっちゃった……)
内心でパニックになりながらも、文香の脳裏には一瞬だけ冷静な自分がいた。でもすぐに快感が押し寄せてきた。
柔らかくて温かい感触。何故かとても懐かしい感覚がした。
最初は驚いて固まっていた幸恵だったが、文香の背中にゆっくりと腕を回してきた。
「んっ……」
小さく息を漏らす幸恵。その吐息さえ愛おしかった。
唇を離すと、至近距離で見つめ合った。幸恵の瞳は涙で濡れていたけれど、その奥には新たな情熱が灯っていた。
「お姉ちゃん……好きです……」
つい口から零れ出た言葉。自分で言ってから頬が熱くなった。
「ずっと隣にいたい……守りたい……そういう『好き』じゃなくて……」
そこまで言うと涙が溢れてきた。慌てて拭おうとするけれど止まらない。
「ごめんなさい!こんな時に……迷惑ですよね」
俯く文香の頭を幸恵は優しく撫でた。
「ううん……私も同じ気持ちかもしれない」
驚いて顔を上げる文香。
幸恵は照れくさそうに微笑んでいた。
「実は……ちょっと前から気づいてたの。文香が特別だって。でも私は誰とも……そういう関係になっちゃいけないと思ってて……」
「どうして?」
「だって私は……不幸を撒き散らす人間だから。みんな不幸になる、」
文香は即座に首を横に振った。
「そんなことないです!私は幸せです!お姉ちゃんのおかげで今も生きられてるんです!」
「ありがとう……でも本当にいいの?女の子同士だし…文香はまだ中学生…」
「全然!私は幸恵お姉ちゃんが好きなんです!」
言い切ると同時に再び抱きついた。今度は幸恵もしっかりと抱き返してくれた。
「じゃあ……試してみようか?」
幸恵の提案に文香は顔を赤らめた。
「試すって……?」
「恋人同士がすること全部 」
その言葉の意味を理解した瞬間、文香の鼓動は跳ね上がった。でも恐れよりも期待の方が大きかった。
ベッドに移動すると二人は改めて向き合った。文香は緊張して震えていたけれど、幸恵が優しく手を握ってくれた。
「文香ちゃん、怖がらなくていいよ。ゆっくりしよう」
その言葉に安心して身を委ねると、幸恵は文香の首筋にキスをした。ゾクゾクとした感覚が背筋を走る。
「あっ……」
思わず声が出ると幸恵はくすりと笑った。
「可愛い声」
「お姉ちゃんこそ……」
言い返そうとした途端に唇を塞がれた。今度は深く長いキス。舌先が触れ合って全身が痺れるような快感に襲われた。
(私……ほんとにしちゃってるんだ……)
羞恥心と幸福感が入り混じる。それでも体は正直でどんどん熱くなっていった。
幸恵の手が文香のシャツのボタンを一つずつ外していく。恥ずかしさで目を閉じてしまった文香の耳元で幸恵が囁いた。
「綺麗だよ」
その一言だけで体中が火照った。恐る恐る目を開けると幸恵も同じように顔を赤らめていた。
(お姉ちゃんも緊張してるんだ……)
それが何だか嬉しくて勇気が湧いてきた。今度は文香から幸恵のブラウスに手を伸ばした。
「私にも……させてください」
震える指でボタンを外していく。
やがて現れた素肌に触れると滑らかな感触に感動した。
「幸恵お姉ちゃんの肌……すべすべです」
「文香ちゃんのも素敵よ」
お互いの体を確かめ合うように触り合った。乳房を揉み合い乳首を摘み合っては小さな嬌声を上げた。
次第に快感は高まっていき、二人はもつれ合うようにしてベッドに倒れ込んだ。
「もっと……したいです」
文香が恥ずかしそうに訴えると幸恵は微笑んだ。
「じゃあ一緒に気持ち良くなろうか」
そう言って幸恵は文香の太腿を優しく撫で上げた。予想以上の官能的な手つきに思わず足が開いてしまう。
下着越しに感じる熱い部分を幸恵の指が探るように動いた。
「ここ……濡れてるよ」
「やぁ……エッチ 言わないでください……」
恥ずかしさで顔を覆う文香。けれど幸恵は許してくれなかった。
「可愛いからもっと見せてほしいな」
そう言って下着を脱がせてしまう。生まれたままの姿になると急に心細さを感じた文香だったが、幸恡も同じように裸になってくれたことで安心した。
「これでお揃いね」
幸恵の微笑みに勇気づけられて文香も自分から手を伸ばした。お互いの秘所を探り合うように触れ合うと信じられないほどの快感が駆け巡った。
「あんっ……そこっ……」
「ひゃんっ……くすぐったいけど……気持ちいい……」
二人の吐息が混ざり合う。汗ばんだ肌が重なり合い体温が溶け合っていく。
指の動きは次第に大胆になり、お互いの性感帯を見つけ出しては激しく攻め立てた。
「幸恵お姉ちゃん……好き……大好き……」
「私も……愛してるよ……文香ちゃん……」
名前を呼び合いながら昇りつめていく。限界が近づいた時、二人は無意識のうちに身体を絡ませて抱き合った。
「いくっ……いっちゃうっ……!」
「私も……一緒に……!」
絶頂を迎えた瞬間、二人の身体は弓なりに反った。全身を貫くような快感に頭が真っ白になる。
長い痙攣の後に訪れた穏やかな波の中で二人は強く抱きしめ合った。
「良かった?」
「はい……すごく……」
お互いの存在を確かめるようにキスを交わす。
それは愛情確認の儀式のようでもあり二人の新しい始まりを祝うものでもあった。
ベッドの中で微睡みながら幸恵が呟いた。
「まさか女の子同士でこんな風になるなんて思わなかったよ」
「私だってそうですよ」
文香が幸恵の腕の中で微笑んだ。
「でも……これが私たちの幸せなんですよね?」
「うん……きっとそう」
二人は顔を見合わせると幸せそうに笑った。
窓から射し込む月明かりが祝福するかのように二人の姿を優しく包み込んでいた。
魔震とラ・セーヌ
昼休み、突如鳴り響くあの音
文香の中学校は、昼休みのざわめきに満ちていた。
教室の窓から差し込む光は穏やかで、
どこにも不穏の影はなかった——その瞬間までは。
地面が、ぐらりと波打った。
「時空に異常、、魔震……?」
そして——
校庭の中心が裂けた。
黒紫の光柱が天へ伸び、
そこから異界のゲートが開く。
「きゃああああああ!!!」
「逃げろ!!!」
「助けてっ!!」
倒壊する校舎、転がる机、飛び散る窓ガラス。
そしてゲートから溢れ出したのは——
◆緑色に濁った皮膚のゴブリン
◆腕で人を握りつぶせそうな巨躯のオーク
◆酸を滴らせながら形を変えるスライム
◆形容不能の、禍々しい影の冥獣
まるで異世界の地獄が、
中学校を丸飲みにするみたいだった。
校庭の中心が裂けた瞬間、体育館からは悲鳴が絶え間なく聞こえてきた。
「全員避難しろっ!外に出るな!」
体育教師の指示が飛ぶが、避難訓練など役に立つはずがない。
ゴブリンたちが無秩序に走り回り、逃げ遅れた生徒を捕まえ始めた。
「いやっ!誰か助けて!」
男子生徒の一人が、目の前で巨大な棍棒で叩き潰される。
内臓が飛び散り、頭蓋骨が砕ける音が響いた。
他のゴブリンたちも我先にと逃げ惑う生徒たちを追いかけ回す。
「こっちに来い!」
女子生徒数人が教師に連れられ非常階段へ向かうが——
突如、階段の途中から異形の腕が伸びてきた!
「ひぃっ!」
一人が腕に掴まれる。オークが足首を掴んで宙吊りにし、そのまま首を捻じ切った。
血飛沫が踊り場を赤く染める。
「先生!お願い!助けてください!」
「待ちなさい!まず落ち着いて——」
教員の言葉は中断された。
廊下の奥から現れたオークが無造作にドアを蹴破り、教室へ突入したのだ。
「やめて……お願い……」
数学担当の女性教師が震えながら生徒たちを庇うが——
オークの分厚い拳が教師の腹を直撃した。
「げほっ!?」
吹っ飛ばされた教師は壁に激突し、血を吐き出した。
倒れたまま動けない彼女をオークは肩に担ぎ上げた。
「先生を離せぇぇっ!!」
助けようと飛び出した女子生徒もまた別のゴブリンに捕まり、床に叩き伏せられる。
「いやっ!汚い手で触らないで!」
抵抗むなしく制服を剥ぎ取られてしまう。
肌に触れる粗暴な手の感触に鳥肌が立つ。
「離せってばぁ!」
暴れる女子生徒の口にオークの手が突っ込まれた。強引に喉奥まで指を入れられ窒息寸前になる。
涙と唾液で顔を汚しながら喘ぐ彼女を見て他の冥獣たちも興奮し始めたようだ。
一人また一人と女児へ群がって行く……
次々と脱がされてゆく少女達。
「嫌ぁぁぁっ!」
泣き叫ぶ者。
「だめ……そんなことしないで……」
拒絶する者。
「助けて……ママ……」
恐怖で震える者。
そんな声など聞き入れられることはない。
むしろ悦ばせてしまうだけだ。
「いやぁん♡ダメェェエ!!」
一人の女子生徒がスライムに取り憑かれたかと思うと突然その声色を変えた。
媚薬成分を含んだ粘液によって体中が火照り始める。
理性などとうに消え去っていた。
「あぁん♡もっとぉ♡そこぉおおお!!」
もはや自ら腰を振り出す始末である。
もう一人の女子教諭も似たような状況だった。
下半身を露出させられ四つん這いにさせられているところだ。
後ろから迫るゴブリンの腰使いは非常に巧みだった。
結合部からは淫靡な音色が奏でられ続ける。
その音に合わせて喘ぎ声を上げる教諭。
その姿はあまりにも淫猥であり周囲を取り囲む冥獣たちの興奮度合いも高まっていくばかりであった……
「お願いします……許してください……」
泣きじゃくる女子生徒に対して何やら囁くゴブリン。
「ハラミブクロ クキャアアアアアア……」
内容は理解できないものの恐らく卑猥なものであることは明らかだ。
それを聞いた途端少女の目に涙があふれ出す。
しかし身体は正直なもので勝手に開脚してしまうのだ。
そして挿入される巨大な異物。
「ひぎぃいい!!」
絶叫と共に激しく身をよじらせる少女だったが逃れることは叶わず何度も何度も繰り返されるピストン運動による衝撃によって意識を失ってしまいそうになるほどだった……
「まだまだだぞメス豚……」
別のゴブリンが舌舐めずりをしながら迫ってきた時には既に彼女の抵抗意思は折れてしまっていたようで呆然とされるがままになっている。
(こんなの……どうして……!)
でも、泣いている時間はなかった。
文香は拳を握り、胸の中心に意識を集中させた。
「変身——《マジカルチェンジ! ラセーヌ!!》」
光が炸裂し、
白いマントと軍服が舞い降りる。
ラセーヌは震える膝を叱咤し、
たった一人、校庭へ走り出した。
ラセーヌのレイピアが最前列のゴブリンの胸を貫く。
マスケット銃の一撃が、オークの肩を吹き飛ばす。
「ここは……絶対に、通さない!!」
だが——敵は多すぎた。
しかも、影冥獣は他と違う規格外。
手こずる隙に
スライムの酸が身体にかかる。
「っ、熱……っ!!」
皮膚が焼け、制服が溶ける。
オークの拳が横から叩きつけられた。
「がはっ……!」
肺の空気が全部吐き出され、
視界がぐらつく。
その隙にゴブリンのナイフが太ももを切り裂いた。
血が噴き出し、足がもつれる。
(だめ……まだ戦わなきゃ……!
ここには、クラスメイトも……先生もいるのに……!)
震える腕でレイピアを構え直すも——
背後から巨大な影が覆いかぶさった。
“影の怪物”が両腕でラセーヌを締め上げる。
骨が鳴り、呼吸が潰される。
「ぁ……あ……苦、しい……!」
マントが破れ、軍服が裂け、
白い肌が血と泥にまみれていく。
視界が黒く染まり始めた。
(もう……ダメ……)
「幸恵お姉ちゃん……たす……けて……」
ラセーヌの掠れた声が風に消えた。
だが応える者はいない。
代わりに——
■緑色のゴブリンたちが歯を剥いて近寄る
■透明なスライムが粘液を滴らせながら這い寄る
■不定形の影冥獣が彼女の四肢を締め上げる
「……いやっ! 来ないで……!」
抵抗しようとした瞬間、影の腕がラセーヌの手首を床に押しつけた。裂けた軍服の隙間から覗く白い肌に、スライムの触手がゆっくりと這う。
「ひ……っ! やめ……て…!」
粘液が肌に触れると同時に——熱が走った。
「熱っ……い…なにこれ……?」
異常な発熱感。媚薬効果を含んだスライムの体液が、ラセーヌの性感帯を鋭敏に変えていく。
ゴブリンの一人が彼女の頬を撫でた。不気味な笑みを浮かべながら。
低い唸りとともに、ゴブリンは自らの硬くなった器官を露出させた。
「やだ……やめて……!」
抵抗するも四肢は影に縛られている。
ゴブリンは強引にラセーヌの脚を広げ、割れ目へと押し当てた。
「んああっ!! 痛い……痛いよぉっ……!」
引き裂かれるような痛みに、涙がこぼれる。
だがその直後——スライムの分泌液が接合部に滴り落ちた。
「あ……っ?」
灼熱と痒みが混ざったような奇妙な感覚。
そして次の瞬間、快感が全身を貫いた。
「ひあぁぁっ!? な……なんで……っ?」
痛みが薄れ、代わりに官能の波が押し寄せる。
ゴブリンは低く唸りながら抽送を開始した。
「いやっ……! 助けて……幸恵お姉ちゃん……!」
涙ながらに呼ぶ声は空気に溶けた。
次のゴブリンが彼女の口元へと身を屈める。
「クキャアアアアアアクキャアアアアアア…」
理解不能な呟きと共に押し込まれるモノ。
「んぐっ……! やぁ……んんん!!」
吐き出そうとしても喉奥までねじ込まれる。
そして同時に、彼女の蜜壺を掻き回していたゴブリンが一際大きく腰を沈めた。
「アアァッ!!」
内部で爆ぜる熱量。大量の精が注ぎ込まれる。
子宮を満たす衝撃に彼女の体が痙攣した。
(何……? 何されてるの……?)
思考が追いつかないまま次の影冥獣が彼女を覆う。
無機質な触手のようなものが彼女の胸を弄び始めた。
「あぅっ……そんなとこ……ダメぇ!」
先端を刺激されると腰が跳ね上がる。
同時に内股を伝って流れ落ちた白濁液を舐め取るようにスライムが纏わりつく。
「いやっ! くすぐったい……気持ち悪い……!」
しかし既に疼き始めた肉体は命令を拒否していた。
スライムの粘液が肌を滑る度に電流のような快感が奔る。
「はぁんっ♡ なんれ……? こんなのおかしいよ……」
否定する言葉とは裏腹に身体は素直だった。
次々と挿入される異形の男根。ゴブリンたちは交代制で彼女を犯し続ける。
最初こそ痛みを伴っていたものの分泌される媚薬により次第に苦痛が快感へと置き換わって行った……
「ふぁぁあん♡ もっと……もっとしてぇ♡」
ラセーヌだった少女が喘ぎ出すのに時間はかからなかった……
◇◆◇
気が付くと辺り一面白濁液にまみれていた……
体中精液まみれの少女ラセーヌ。
しかしその表情は恍惚としていた……
◇◆◇
(なに……これ……?)
影の怪物が腰を引き、再び打ち付ける。
「ひぃっ!? ……や…ダメっ……! もう無理だからぁ!」
痛いはずなのに、身体は震える。
これはスライムの体液で媚薬が盛られている。
スライムが腰周りに纏わり付き直接体液を膣口へと押し込み始めた……
「いやっ!やめぇ!そこだけは……!」
抵抗虚しく触手は侵入を果たした。
「ひゃあん!」
異物感に悲鳴が上がる。同時に秘部へと挿入される陰茎……
「やだぁああっ!抜いてええ!!」
泣き叫ぶも誰も助けてくれない。それどころか他の個体達までも群がって来たではないか
「助けて…アパッチ…幸恵お姉ちゃん……」
涙を浮かべながら名前を呼ぶラセーヌ。だがそれに応える声はない。
絶望の中で再び叫ぶ!「幸恵お姉ちゃん!」
その瞬間。
空気が揺れた。
まるで地獄の底から怒号が噴き上がったみたいだった
アパッチ、降臨 — それは天使ではなく、修羅
空が割れネイビーブルーの影が高速で落下し、
トマホークが地面に叩きつけられる。
轟音。
その衝撃だけでゴブリン四体がバラバラに吹き飛ぶ。
アパッチがゆっくりと頭を上げた
その表情は——
いつもの無感情でも、
戦場での冷静さでもない。
純粋な“怒り”の炎が宿っていた。
「……文香に……傷をつけたんだ……?」
声は震えていた。
怒りで、ではなく“悲しみ”で。
「……アンタら、全員……殺す」
アパッチはトマホークを逆手に持った。
野生の獣が牙をむくように。
アパッチのトマホークがオークの胸へ突き刺さる。
そのまま引き抜かず、
逆足でオークの膝を蹴り折る。
オークが崩れ落ちると、
アパッチは顔面に馬乗りになり、
トマホークを連続で叩き込んだ。
ぐしゃっ、ぐしゃっ、ぐしゃっ。
血飛沫が飛び散り、地面に赤黒い池ができる。
その姿は“英雄”ではなかった。
ただ、大切な人を奪われかけた少女の——
必死でむき出しの暴力だった。
スライムが背後から襲いかかる。
アパッチは振り向きざまに手刀を突き入れ、
そのまま引き裂くように真っ二つに割いた。
酸が飛び散り、衣装の一部が溶け落ちる。
皮膚も焼け、煙が上がる。
「痛ぇな……でも関係ない」
焼けた腕でトマホークを握り直し、
血まみれの顔で笑う。
「おまえら皆殺しだ」
狂気すら感じる“本音の笑み”。
冥獣より怖いと噂される理由が、
今の彼女にはあった。
アパッチは影の怪物に向き直る。
文香を締め上げていたその腕を、
トマホークで根元から叩き切った。
ラセーヌは地面に崩れ落ちる。
息も絶え絶えで、血にまみれていた。
「……お姉……ちゃん……」
アパッチはラセーヌの隣に膝をつき、
血に濡れた頬を両手でそっと包んだ。
「ごめん……遅くなった……!」
「ううん……来て、くれて……よかった……」
アパッチは震える身体で文香を抱きしめる。
「文香に……こんな傷……負わせた奴ら……絶対に許さない……!」
怒りに染まった目が、まだゲートの奥に潜む怪物たちを睨む。
ラセーヌは弱々しく手を伸ばし、幸恵の手を握った。
「お姉ちゃん……お願い……死なないで……」
「死なないよ。死ぬわけない。文香がいる限り——私は生きる」
その言葉とともに、アパッチは立ち上がった。
さらなる戦場へ。まるで修羅が地獄へ帰るように。
彼女の前には、影の冥獣率いる30匹以上の冥獣、しかし彼女は怯まない。
ただ、大切な人を守るために。文香のために。
「いくよ。私の全てで。——《ハワード・ウォリアー!!》」
閃光が放たれる。
アパッチの姿が変容し——
より力強い装甲、
鋭利な刃物を備えた戦士形態となる。
彼女はそのまま、冥獣の大群へ飛び込んだ。
大規模魔震ののち、街は救急車のサイレンと、倒壊した建物の粉じんで白く霞んでいた。
文香を守り抜き、異界の冥獣すべてを屠った幸恵──アパッチは、その中心に立っていた。
制服は裂け、腕には返り血、地面には殴り飛ばした冥獣の残骸が転がっている。
彼女の拳は骨が見えるほど砕け、呼吸も途切れ途切れ。それでも、立っていた。
だがその姿を見た人々は、恐怖に身を震わせた。
「ひっ……あれ、人間なのか……?」
「冥獣より怖い……」
「魔法少女って、あんな化け物じみてたのかよ……!」
誰一人、彼女の戦いが“誰かを守るため”だったとは思わなかった。
スマホが向けられ、SNSには次々と投稿が上がる。
『狂気の魔法少女、冥獣より危険』
『暴走?それとも本性?アパッチの戦闘映像がヤバすぎる』
アパッチの拳が冥獣の頭蓋を粉砕する瞬間。
骨が折れる音。
怒号。
血しぶき。
そのどれもが“守護者”ではなく“怪物”のように映っていた。
担架で運ばれながら、意識の朦朧とする文香は叫んだ。
「ちがう……!幸恵お姉ちゃんは……!わたしを……みんなを守るために……!」
だがその声は、騒然とした現場の喧騒にかき消された。
文香の涙に気づく者は誰もいない。
罵声と悲鳴。
警察に囲まれ、距離を置かれ、誰にも寄せられない感謝。
幸恵は静かに笑った。
「……ああ、分かってるよ。
アタシのやり方は、キレイじゃねえし……
気に入られようとも、思っちゃいねえ」
だがその笑みに宿る光は、ひどく寂しかった。
彼女は背を向け、ふらつく足取りで歩き出す。
拳から落ちた血が、地面にぽたぽたと赤い線を引く。
それはまるで、
“英雄ではなく、夜に紛れる怪物”のようだった。
世界は知らない、彼女がどれほど怒りに満ちていたか。
その怒りが、文香の傷ついた姿を見た瞬間に爆発したものだったことも。
“冥獣災害で両親を失い、すべてを奪われた少女”が
“もう誰も奪わせまいと命を張った”ことも。
世界は何一つ、知らない。
ただ、誤解だけが拡散されていく。
「アパッチは危険すぎる」
「あれが味方なわけがない」
そして、
幸恵の孤独はまた一段と深くなっていく
アパッチの戦闘映像は瞬く間に“都合よく切り取られ”、
最悪の形で拡散された。
・冥獣の死体を踏みつけている瞬間
・狂気じみた笑顔のコマ
・血まみれの拳を振り下ろす連写
そして、見出しはこうだ。
『暴力衝動が抑えられない危険魔法少女』
『一般人も巻き込む可能性あり』
『自治体が隠す“最凶少女”の素顔』
根拠のない噂が、雪だるま式に膨らんでいく。
「昔から暴行癖あるらしい」
「前の学校で事件起こしたんだって」
「冥獣災害遺児ってやっぱ狂うのかな」
「住所バレた。行ってみた」
SNSには、ぼかし入りの自宅写真まで流れはじめていた。
そして──“バカ”は必ず現れる
夜9時過ぎ。
幸恵の住む古びた家の前に、三〜四人の若い男たちが集まっていた。
手にはスマホ。テンションは異常に高い。
「ここだよここ。アパッチの家」
「やっべー、マジで来ちまった」
「てか、魔法少女なんだろ?出てきたら動画回そうぜ」
「化け物退治だろ。バズるって!」
完全に“遊び”のノリだった。
近所の住民が声をかける。
「君ら、何やってんだい。迷惑だよ」
しかし男たちは嘲笑した。
「俺ら正義で来てんだよ。あの化け物を止めるためにな!」
その瞬間、玄関のドアが静かに開いた。
姿を現した幸恵は、
着替えもせず、パジャマ包帯の残ったまま。
血の気のない顔。
眼だけが、獣のように光っていた。
男たちはビビりながらも、虚勢を張る。
「う、うわっ……ホンモノ……」
「動画撮れ!録画しろ!」
「おいバケモノ!お前のせいで街が迷惑してんだよ!」
煽りに近い叫びが飛ぶ。
一瞬、風が止まった。
「……そっか」
幸恵は低くつぶやいた。
「アタシがどれだけ戦っても……
こんな奴らのためだったんだな」
ドア枠を掴んだ彼女の指が、きしむ。
本気になれば、男たちを一瞬で粉砕できる。
それは本人も、そして男たちも直感で理解していた。
男の一人が震えながらも、挑発する。
「か、かかってこいよ!暴走魔法少女!!」
幸恵は一歩、前に出る。
だが──
拳を振り上げる代わりに、
ただ、静かに言った。
「……帰れよ。
今のアタシは……そっちの世界に行っちまいそうだから」
その声音は、怒りよりも哀しみに近かった。
暴走する“正義”
男たちは逃げなかった。
いや──“逃げる勇気すらないほど、愚かだった”。
「なぁんだよ、睨んでるだけ? やれよ?暴走魔法少女さんよォ!」
「一般人に手出せねぇんだろ? わかってんじゃん!」
彼らは幸恵の胸ぐらを掴み、壁に叩きつけた。
衝撃が古い家の壁を震わせる。
幸恵は歯を食いしばった。
(……やり返せない。文香が……文香がいつも言ってくれた……
“優しい正義の幸恵お姉ちゃんが好き”って……アタシは……その言葉を裏切れない……!)
「何k寝言言ってるんだよ。この化け物!」
拳が、頬に叩き込まれる。
蹴りが、腹に沈む。
髪を掴まれ、地面に引き倒される。
「ほら!魔法少女なんだろ!?何とかしてみろよ!」
「痛ぇ? なぁ、痛ぇのかよ!」
彼らは笑っていた。
この世で最も醜い、“正義面した弱者の暴力”だった。
幸恵はただ、震えながら耐えた。
その姿に男たちが、異常な興奮を覚えた。
男たちの哄笑が玄関に反響する。
幸恵は壁際に追い詰められていた。
「おい、魔法少女サマよぉ!なんか言えよ!」
蹴りが腹部を抉る。幸恵の身体がくの字に曲がり、呻き声が漏れる。
(ダメだ……ここで反撃したら……全部終わっちまう……)
そのとき、リーダー格の男が懐から針の付いたシリンジを取り出した。琥珀色の液体が鈍く光る。
「ほら見てみ?最近出回ってる“ブレインシェイカー”。冥獣の体液ベースの新製品だぜ」
幸恵の瞳が見開かれる。
「そんなのいやぁっ!」
叫びは届かず、男は幸恵の腕をつかむ。抵抗は虚しく、冷たい針が血管に刺さる。異様な灼熱感が体内を駆け巡った。
「んあっ!? っあ゛っ……」
全身が痙攣する。意識がかすみ、視界が歪む。次に感じたのは激しい欲望だった──脳が沸騰するような甘い酩酊。体が熱い。疼く。
「効いてきたか?」
男たちの笑い声が遠く聞こえる。
「最高のショーが始まるぜ」
一人の男がベルトを外し始めた。幸恵は必死に抵抗するが、薬のせいで指一本も動かせない。布が裂ける音。皮膚が露わになり、冷たい外気に触れて鳥肌が立つ。
「いや……やめて……」
哀願は男たちをさらに昂ぶらせただけだった。硬い肉塊が乱暴に押し入ってくる。
「ひぎっ!?」
内側から引き裂かれる痛みに全身が引きつる。しかし薬の作用で痛みはすぐに快楽へと変わった。
「あ゛っ♡やだっ……こんなのおかしいっ♡」
膣内を抉られるたびに脳内で火花が散る。理性が吹き飛びそうになる。
(ダメ……!アタシは……まだ……)
爪が床を引っ掻く。だが肉体は貪欲に快感を求め始めていた。収縮する内壁が男のモノを強く締め上げる。
「おっほ!すげえ吸い付きだぜ」
男が狂ったように腰を振り始めると、幸恵の喉から悲鳴にも似た嬌声が漏れ出した。
「あ゛あっ♡だめっ!んっ♡そこっ♡」
涙が止まらない。自分の意思と反して身体が跳ねる。
その様子を見たほかの男たちも我慢できなくなったようだ。服を脱ぎ捨てて次々と襲いかかってくる。
一人目が果てる前に二人目が挿入される。
抜き差しする度に泡立った体液が床に飛び散った。三人目は後ろから無理矢理ねじ込んできた。
「んぐっ!?同時になんて無理っ……!お゛っ♡あ゛あ゛っ♡」
背徳的な快感が背筋を駆け上る。理性の糸がぷつりと切れた瞬間だった。
「もっとぉ♡いっぱいちょうだいぃぃっ♡」
自分でも信じられないほど甘ったるい声で媚びてしまう。薬の力とはいえあまりにも浅ましい姿だった。
「いいねぇ〜この堕ちっぷり!」
男たちは嬉々として次々と幸恵の身体を使い始めた。前と後ろを交互に犯され、口内まで蹂躙される。息継ぎすらままならない地獄のような時間だった。
「出すぞ!全部受け止めろよ!」
「俺もイクッ!」
精液が子宮と腸内に放出される。熱い感覚に身体が震えた。
「あぁぁあっ♡出てるぅ♡おなか熱いよぉ♡」
しかしそれだけでは終わらなかった。
「2ラウンド目行こうか、全員3回中出しノルマな!」男たちも、麻薬を打って精力が非常に底上げされていた。全員が全員発情している。
「はいよっ!まずは俺からいただくぜ!」
最初に突き入れてきたのが一番小柄な男だった。
小さくても硬く張り詰めたペニスが容赦なく入り口をこじ開ける。
「んぐっ♡」
その挿入と共に幸恵の中に溜まっていた精液が逆流し太ももを伝い落ちていく。そんな様子を見下ろしながら男は荒々しく腰を打ち付け始めた。
パンッ!パンッ!という肉同士がぶつかり合う音が響くたびに幸恵の身体が揺れる。
「おいおい、休んでんじゃねーよ!」
別の男が前に回り込み無理やり唇を奪う。唾液と共に舌が滑り込んでくると同時に甘ったるい薬の匂いが鼻腔を満たした。
(また……?まだ足りないの?)
思考能力が低下している幸恵には拒む術がない。されるがままになっているうちに新たな痛みと快感が押し寄せてきた。
「おら!こっちもしっかり締めろよ!」
後ろから挿入してきた男は片手で乳房を掴みながら激しく動く。左右同時に与えられる刺激に頭が真っ白になる。
「あぁぁんっ♡だめぇぇぇっ♡壊れちゃうぅぅぅっ♡」
ついさっきまで処女だったとは思えないほど淫らな姿で悶える幸恵を見て男たちは興奮を増していくばかりだった。
「なんだこの乳!ガキのくせに乳首勃起して、硬ぇ!」
「いやぁぁっ♡そんな強く揉まないでぇぇっ♡」
悲鳴じみた喘ぎ声と共に全身が痙攣する。その振動によって膣内がギュッと締まり挿入している男性器を強く締め付けることになった。
「おっほぉ!すげぇ締まりだ!」
「こっちも負けずに動くぜ!」
さらに速度を上げて突き上げてくる。その度に奥深くまで届き子宮口を突かれるような感覚に襲われる。
「お゛っ♡ん゛ん゛ん゛っ♡そこっ♡もっと突いてぇぇぇっ♡」
薬の影響かは不明だがすでに幸恵の精神は完全に堕ちかけていた。ただひたすらに快楽だけを求める雌へと変わり果ててしまっていたのだ。
「いいぜいいぜ〜どんどん可愛くなってきたな〜」
「あぁぁぁんっ♡気持ちいいよぉぉぉっ♡もっとちょうだいぃぃっ♡」
さらに激しくなるピストン運動に対抗するように自らも腰を動かし始める。その姿を見て男たちも盛り上がりをみせた。
「よーしこっちも全力でいくぞ〜」
前後から同時に責め立てられるうちにだんだんと意識が薄れていくのを感じていた。しかしそれでもなお続く責め苦によって強制的に覚醒させられてしまう。
「ほらイケよ!一緒にイクぞ!」
「出してぇぇっ♡中にいっぱい出してぇぇっ♡」
そしてついにその時は訪れた。
「うおおおっ出すぞ!」
「私もっ♡イグゥゥゥッ♡」
ほぼ同時に絶頂を迎えてしまった二人。結合部からは大量の愛液と精子が流れ出し床に水たまりを作っていた。
「ハァ……ハァ……まだ終わりじゃないぜ?」
「今からお前の全裸ハメ撮りを全国配信してやろうか?」
「え……?」
絶望的な宣告とともに新たな猛り立ったペニスが近づいてくるのだった……
「やだ……もう、いやだ……」
絞り出すような声は、すぐに新たな暴力に遮られるかに思えた!
文香、絶叫のSOS
その少し前、病室にいる文香のスマホに匿名のDMが届いた。
《アパッチの家に突撃してるヤツら、今リンチしてるぞ》
《やべぇ あいつらあの子をレイプしてる》
心臓が握り潰されるような衝撃。
文香は反射的にSNSを開き、震える指で投稿した。
──誰か助けてください。私は魔法少女 ラ・セーヌ
魔法少女アパッチは悪くありません。
今、私の大切な人が殴られてます。傷つけられています。
一般市民を守るために命をかけてきた。あの人が何の理由もなく
一方的に傷つけられています。
どうか……どうか助けてください。
画面上で涙をいっぱいにして叫ぶ少女拡散は、爆発した。
「おい嘘だろ、リンチって……?」
「動画回してる奴らいたぞ!」
「住所このあたりだろ!?」
「警察呼んだ」
「救急も手配した!誰か近くの人!」
「アパッチはずっと街を守ってくれてたじゃないか!」
「最低すぎる!」
やがて“まともな人々”の怒りが動き始めた。
いち早く駆けつけたのは、
いつも幸恵が買い物に来ていた商店街のおばさんたちだった
「アンタら何やってんの!!」
「子ども相手にリンチなんて、人間じゃないよ!!」
彼女らは躊躇なく男たちを押しのける。
続いて駆け込んできたのは、
通学路の見守りをしていた老人たち。
「ワシらは知っとるぞ!
この子は……いつも礼儀正しく挨拶していく子じゃ!」
「暴走? 笑わせるな!この子は何度もわしらを冥獣から助けてくれたんだ!」
男たちは包囲され、動けなくなる。
そこに最後、警察が突入した。
「動くな!暴行罪と強制性交罪で現行犯逮捕だ!」
愚か者たちは、人々の連携で取り押さえられた。
地面に倒れ、涙に濡れた幸恵を、地域の女性がそっと抱き起こす。
「……痛かったろう……もう大丈夫だからね……」
幸恵は震えた唇を開いた。
「……なんで……アタシなんかのために……」
「アンタが……いつも私らを守ってくれてただろう?」
「今度は、私たちがアンタを守る番だよ」
それを聞いた瞬間。
幸恵の瞳から、大粒の涙が零れ落
初めての──
“救われる側としての涙”。
その後、救急車の中で、病院から駆けつけた
文香が泣きながら幸恵の手を握った。
「ごめん……ごめんね幸恵お姉ちゃん……私がもっと早く……」
「……ちがうよ、文香」
幸恵は弱々しく微笑んだ。
「文香が叫んでくれたから……
アタシは……消えずに済んだんだ……」
そして、かすれた声で言った。
「アタシ……魔法少女、辞めない。
どれだけ傷ついても……
文香や、今日助けてくれた人たちのために……
アタシは……戦い続けるよ……」
その表情は、
今までで一番、力強かった。
文香は泣きながら、何度も頷いた。