※この作品はR-18です。

メス堕ち魔法少女の生活❤️全話エロイラスト付❤️   作:みなぽん

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メス落ち魔法少女の日常 ガンスリンガール

思春期魔法少女のリアル❤️魔法小女の性と青春

 

魔法少女になれば、何かが変わると思っていた。もっと強くなれると思っていた。もっと自分を好きになれると思っていた。魔法少女になることで、自分の価値を探し続ける少女達の成長を描く青春エロ怪異小説。

 

キャラクター 川内 玲奈(せんだい れいな)

年齢:16歳 学年:高校一年生 身長:155cm 誕生日:5月14日

魔法少女登録番号:13772 行政登録名称:ガンスリンガール

東京都内の公立高校に通うごく普通の女子高生。しかしその正体は、東京都怪異災害対策局に登録された魔法少女《ガンスリンガール》である。

黒髪のショートカットに少しつり気味の瞳が特徴。痩せ気味で小柄な体格をしており、自分では容姿にあまり自信を持っていない。性格は内向的で少しひねくれている。

 

 

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篠崎美優 玲奈の数少ない友人の1人。クラスメイト。茶色い髪の明るい少女。猫が大好き。

 

 

 

第一話 登録番号一三七七二

 

十月の雨は嫌いだ。夏みたいに勢いよく降るわけでもなく、冬みたいに諦めがつくほど冷たいわけでもない。中途半端にじめじめしていて、人の気分まで湿らせる。川内玲奈は傘を差しながら駅前通りを歩いていた。高校一年生。十六歳。身長は百五十五センチほど。痩せ気味の体型。肩にかからない程度の黒いショートカット。特別可愛いわけでもなく、かといって不細工でもない。クラスの集合写真を見れば三秒で見失うような顔だった。玲奈自身もそれを理解している。だから鏡を見るのはあまり好きではない。

 

駅前の大型モニターでは夕方のニュースが流れていた。

 

『本日未明、埼玉県南部で発生したレベルⅠ怪異災害について――』

 

誰も気にしていない。会社員も高校生も買い物帰りの主婦も。台風情報を見るような感覚だ。怪異災害。今の日本では珍しくもない。年間二千件以上発生している。そしてその対応を行うのが魔法少女だった。

 

玲奈はモニターから目を逸らした。別に興味がないわけではない。むしろ逆だ。ニュースに映る存在が、自分だからだ。

 

スマートフォンが震えた。通知。

 

【東京都怪異災害対策局】

【出動依頼通知】

 

玲奈は思わずため息をついた。まただ。画面を開く。

 

登録番号一三七七二。

行政登録名称、ガンスリンガール。

危険度評価、レベルⅠ。

予想拘束時間二十分。

想定報酬八千四百円。

 

「時給換算だけなら悪くないんだけどな……」

 

誰に聞かせるでもなく呟く。だが報酬の問題ではない。疲れるのだ。怪異退治は。肉体的にも精神的にも。高校の授業を受けて、部活にも入らず帰宅して、それから怪異と戦う。世間が思うほど格好いい仕事ではない。

 

玲奈は通知を閉じた。三秒迷った。無視してもよかった。レベルⅠなら他の魔法少女が対応する可能性もある。だが結局、申請ボタンを押した。

 

【出動を受諾します】

 

送信完了。

 

「はぁ……」

 

またため息が出た。自分でも嫌になる。やるならやるで堂々とすればいいのに。断るなら断ればいいのに。いつも中途半端だ。

 

駅から十分ほど歩いた先に区役所がある。夜間窓口の横、『異常現象対策課』という地味な看板が掛かっていた。初めて来た時は拍子抜けした。もっと秘密組織みたいな場所を想像していたのだ。実際は住民票の手続き窓口と大差ない。

 

中に入る。蛍光灯の白い光。コピー機。事務机。眠そうな職員。夢もロマンもない。

 

「川内さんですね」

 

受付の女性が慣れた様子で声を掛ける。

 

「はい」

 

「今回の現場はこちらになります」

 

地図を受け取る。都内の住宅街。空き家になったアパートだった。

 

「現象は?」

 

「無人徘徊者です」

 

玲奈は少しだけ顔をしかめた。嫌な相手だった。

 

無人徘徊者。人間そっくりの姿をしている。だが顔がない。目も鼻も口もない。放置すると数を増やす。そして目撃者の記憶に居座る。夢の中に現れ続ける。精神疾患の原因になることもある。

 

職員は事務的に説明した。

 

「現時点で確認数は一体です」

 

「了解です」

 

「お気をつけて」

 

それだけ。

 

映画みたいな激励もない。少女を戦場へ送り出す罪悪感もない。ただの業務だった。

 

玲奈は区役所を出た。雨はまだ降っている。住宅街に入る。街灯が少ない。人気もない。目的地のアパートが見えた。二階建て。築四十年以上だろう。窓ガラスが割れている。人が住んでいる気配はない。

 

玲奈は深く息を吐いた。胸の奥が少しだけ重い。怖い。登録して一年経つ今でも怖い。ベテランみたいに余裕なんてない。怪異はいつだって不気味だ。死ぬ可能性だってある。

 

それでも。

 

玲奈はスマートフォンを取り出した。専用アプリを起動する。認証完了。魔力展開。空気が震えた。制服姿だった身体を淡い光が包む。

 

次の瞬間、黒いロングコートが現れた。膝まで届くブーツ。腰のホルスター。左右二挺の拳銃。銀色のベレッタ。黒鉄色のデザートイーグル。

 

行政登録名、ガンスリンガール。

 

変身と呼ぶには地味だった。テレビに出るような華やかさはない。軍隊に近い。それでも鏡の前の自分よりは少しだけ格好よく見えた。

 

玲奈は拳銃を抜いた。雨音だけが響く。

 

その時だった。

 

二階の窓に人影が立った。

 

顔がない。

 

真っ白な平面だけがこちらを向いている。

 

背筋が凍る。

 

怖い。逃げたい。帰りたい。

 

だが足は動かなかった。

 

自分がここで逃げたら、誰かが来る。別の魔法少女が。もっと強い誰かが。そしてきっと上手くやる。

 

玲奈じゃなくてもいい。

 

そう思った瞬間、胸の奥が少しだけ痛んだ。

 

それが嫌だった。

 

誰かの代わりじゃなく、一度でいいから、自分が何かになりたかった。

 

玲奈は拳銃を構える。震える指で照準を合わせた。

 

「登録番号一三七七二……」

 

雨の中で呟く。

 

「ガンスリンガール、対応開始」

 

顔のない人影が動いた。

 

 

二階の窓に立つ顔のない人影を見た瞬間、玲奈の心臓は嫌な音を立てた。何度経験しても慣れない。

 

怪異を見た時の感覚は恐怖とも違う。

 

本能が「これは見てはいけないものだ」と訴えてくる。

目を背けたくなる。

だが視線は吸い寄せられる。

無人徘徊者は窓辺に立ったまま動かなかった。

真っ白な顔。

いや、顔ですらない。

人間ならあるべき目も鼻も口も存在しない平面が、じっと玲奈を見下ろしている。

見ているはずがないのに見られている気がする。

玲奈はデザートイーグルを構えた。

両手が震えている。

情けないと思う。

登録から一年。

それなりに実績も積んだ。

 

それなのに毎回こうだ。

歴戦の魔法少女たちは平然としているのだろうか。

怪異を前にして足がすくむことはないのだろうか。

そんなことを考えながら、ゆっくりとアパートへ近づく。

玄関は空いてていた。

雨音だけが聞こえる。

湿った木の匂いに混じる腐

玲奈はベレッタを抜いた。

両手に拳銃を握る。

デザートイーグルは威力重視。

ベレッタは連射と制御性重視。

どちらも魔法によって形成された武装だ。

実弾ではなく魔力弾を撃つ。

引き金を引く感覚だけは本物そのものだった。

ぎしっ、と木が鳴る。

その音が妙に大きく感じられた。

襖を開けると薄暗い。窓から差し込む街灯の光だけが床を照らしている。彼女は思わず息を飲んだ。

散らかった部屋の真ん中に布団が敷いてある。その上に1人の男が下半身裸Tシャツ1枚の姿で死んでいた。股間を丸出しにして、布団の上は吐瀉物で汚れ黒い汚液が布団を汚していた。腐乱死体はパンパンに膨張している。

孤独な一人暮らしの男性が、自分を慰めながら生きたいたのだろう。その姿のあまりの醜さと悲しさに彼女は混乱した。

それは魔法少女にとっては、あってはならない油断だった。

突然、気配が近づいたさっき窓辺にいたものが立っている。

身長は百七十センチほど。

痩せた男のような体格。顔だけがない。

(この男の慣れの果てなのか)

玲奈は息を止めた。

次の瞬間。無人徘徊者の手が玲奈の乳房をつかんだ。

「ひぃいいっ」

玲奈は反射的に引き金を引いていた。

銃声が鳴る。パンパン

魔力弾が胸部を貫いた。

衝撃で怪異が吹き飛ぶ。

だが倒れない。

床に叩きつけられながら、その身体が不自然に折れ曲がる。

骨がないみたいだった。

人形のように。昆虫のように。

「ミンナガオレォ」口のない怪異が叫んだ

そのまま四つん這いになり、猛烈な速度で突進してくる。

「っ!」

玲奈は後退した。速い。予想より速い。

足元の雑誌に足を取られて転んだ。

 

転んだ衝撃で肺の空気が抜ける。背中を強く打ち、視界が一瞬白んだ。

その隙を逃さず、無人徘徊者が覆いかぶさってきた。

重い。

男の体格そのままの質量が圧し掛かる。痩せているはずなのに、重力のように押し付けてくる。

「くっ、離せ……!」

玲奈は必死に身体を捻ろうとした。デザートイーグルを構えようとするが、手首を掴まれた。

万力のような力、骨が軋む音がする。

「あぐっ……!」

拳銃が手から弾かれた。床を転がる金属音が遠く聞こえる。

残ったベレッタを向けようとするが、間に合わない。

無人徘徊者の両手が、玲奈の制服の胸元を掴んだ。

びりっ。

布が裂ける音が響いた。

冷たい空気が肌に触れる。露わになった乳房を、白い平面の顔が見下ろしている。

見えているはずがないのに、見られている。

その感覚がまた背筋を震わせた。

「クヒィイイオンナァ、オマンコラァ」

喉の奥から絞り出すような声。口がないのに声が出る。それがまた不気味だった。

顔のない頭部が近づいてくる。

逃げようと足をバタつかせるが、体重で押さえ込まれている。膝が太ももに食い込む。

太い指が乳房を掴んだ。

「いやっ……!」

力が強すぎる。揉みしだかれる感触ではなく、握りつぶされるような圧力。肉が指の間から溢れる。

痛い。

そして顔のない顔が胸に押し付けられた。

吸われている。

平坦な面が乳首に吸い付いている。口がないのに吸う。その矛盾した感覚が脳を焼く。

「あぁっ、やめ……!」背中が弓なりに反った。

快感ではない。恐怖と違和感の混じった何かが、神経を逆撫でする。

 

 

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無人徘徊者は人間の記憶から生まれると聞いた。

ならこれは、かつてこの部屋で暮らした男の欲望の残滓なのか。

孤独に死んだ男が、最期に見ていた幻覚の成れの果て。

あまりにも惨めで、あまりにも醜い。

助けを呼びたいが、自分が助けるべき魔法少女に他ならない。。

だから声を殺すしかない。

「うっ、くっ……」涙が出そうになる。

情けない。まただ。いつもこうだ。

誰かの役に立ちたくて引き受けた仕事なのに、いつも自分が惨めになるだけ。

無人徘徊者の指がスカートの中に入ってきた。

太ももの内側を這う冷たい感触。

「いや……」

びりびりとスカートが裂けていく。

露わになった下着に、顔のない顔が押し付けられる。

「ひっ……!」

冷たい。人間の体温がない。

なのに生々しい吐息のような空気の動きを感じる。

顔のない頭部が股間に埋められ、振動が伝わってきた。

「あっ、や……」

口がないのに舐められている感覚。

布越しに這う無数の舌を想像してしまう。

逃げようと腰を浮かせるが、両手で太ももを押さえつけられる。

制服はぼろぼろに裂け、乳房が完全に露出していた。

無人徘徊者のもう片方の手が伸びてくる。

長く白い指が乳首をつまみ、ねじり上げた。

「痛っ……!」

涙が滲む。

下半身への執拗な刺激と、胸への痛み。

恐怖と不快感で吐き気がする。

それなのに、身体の奥が勝手に熱を持ち始めるのがわかった。

 

魔力によって身体強化されている魔法少女の体は大変敏感で感じやすい。

性的な刺激でたやすくメス堕ちしてしまうリスクがある。

(嫌だ……こんなの……)

何よりも、それが一番怖かった。

指先が器用に動く。潰されそうなほどの力ではなく、皮膚の表面をまさぐるように。爪の跡が残るほどの強さで抓ったと思えば、次の瞬間には羽根で撫でるかのような優しさで先端を擦ってくる。意図的なのか偶然なのかわからない。人間ではないはずなのに、なぜか“知っている”手つきだった。

 

(気持ち悪い……!)

 

それでも敏感な部分が硬くなり始めたことが分かる。自分で触れることはあるけれど、こんなふうに一方的に弄ばれるのは初めてだ。嫌悪感で吐きそうだというのに、身体の芯がかすかに疼く。悔しい。

 

「あ……っ、やだ……」

 

声が漏れた。弱々しい自分の声に羞恥が走る。この怪異には言葉の意味が通じていないようで、行為は中断されることなく続く。指の腹で軽く挟み込み、円を描くように転がされて腰が跳ねる。同時に股間を埋める顔の振動が激しくなり、濡れた布地がじんわりと温かくなるのを感じた。

 

(だめ……このままじゃ本当に……)

 

 

つま先が勝手に跳ねた。

 

脳が拒否しているのに、下肢がぴくぴくと震え始める。下着の奥がじんわりと濡れて、その感触が太ももの内側を伝っていくのが分かる。嫌だ、こんなの嫌だ。そう思うほどに、身体は勝手に反応を強めていった。

 

(本物の触れ合いを知っているわけじゃないのに――)

 

この身体は魔力で感度が高められ、あらゆる刺激を増幅する。それが魔法少女の契約に含まれている性だ。行政からは戦闘時の危機察知能力向上のためだと説明された。

でも、どう考えたって性的な刺激まで増幅する必要なんてない。この身体は、まるで誰かに都合よく作られた慰みものだった。

 

布の上からでも分かるくらいに敏感な部分を、顔のない何かが擦り続けている。言葉もなく、ただ無心に、夢中で。まるで何かに取り憑かれたように、何十年も女を求めて叶わなかった執念だけで、動いている。

 

指の腹が硬くなった先端を執拗に転がす。その度に身体が跳ねる。腰が浮いて、自分からその顔に秘部を押し付けるような形になった。

 

(ちがう、ちがう、これは、いや、あ、あっ……!)

 

自分で触れるよりずっと残酷だった。加減を知らない。優しく触れたかと思えば、突然きつく抓り上げる。その不規則な刺激が、かえって玲奈の身体を追い詰めていく。無意識のうちに唇が開いた。荒い息が漏れて、それがだんだん浅くなる。頭の芯がじんと痺れて、思考が散り散りになっていく。

 

下着を押し付ける平面の振動が早まり、それがさらに熱を持った感触に変わる。玲奈のつま先がさらに強く跳ねて、両足が自分の意思とは関係なく開いていく。緊張で伸び切っていたつま先が、今度は快感で痙攣し始めた。

 

(や、だめ、だめ……!)

 

心の中だけで叫ぶ。口から出そうな声を必死で飲み込む。せめて声だけは我慢しなければという理性がまだ残っている。だけど身体は限界に近かった。下腹部の奥が疼いて、何かがせり上がってくる感覚がある。怖い、怖い、怖い。

 

一際強く吸われた瞬間、視界が白く弾けた。

 

「―イ―――クっっ」

 

声にならない悲鳴が喉の奥で潰える。全身が総毛立ち、背骨に電流が走る。つま先がピンと伸び切って、空中で硬直した。乳房を掴む手を振りほどくこともできない。ただ全身を震わせながら、玲奈は天井を見つめていた。

 

(いやだ、いやだ、いやだ……)

 

涙がこめかみを伝って床に落ちる。絶頂の波が引いていく中で、それでも身体はまだ反応を続けている。下着の中が生暖かく濡れていて、それが恥ずかしくて、悲しくて、どうしようもなかった。

 

(わたしは、こんな、こんなはずじゃ……)

 

負けた。怪異に犯されて、しかも感じてしまった。この事実が、戦闘での怪我よりずっと深く玲奈を傷つけていた。

 

魔法少女として恥ずべき失態だった。けれど何より、自分自身が、自分を許せなかった。

 

全身が弛緩した隙を突いて、無人徘徊者は玲奈の腰をしっかりと抱え込んだ。指先が下着の縁を引っ掛け、容赦なく引き下ろしていく。布切れが太ももを滑り落ちる間、玲奈は抵抗する気力をほとんど失っていた。

 

(やだ、見られたくない……)

 

羞恥と絶望に塗れた身体は、もう思うように動かない。下着を脱がされる間、玲奈は無意識のうちに両足をわずかに開いた。まるで抵抗する力すらないかのように――実際、ほとんど無力だった。

 

冷たい指先が内腿に触れる。剥き出しの秘所が外気に晒されるだけで、ぞくりと背筋が粟立った。無人徘徊者の指が躊躇なく割れ目に沿って上下に動く。濡れた音が静かな室内に小さく響いた。その粘着質な音が、ますます玲奈の心を蝕んでいく。

 

(嘘……なんで、こんな音……)

 

自分で触れるときとは比べものにならないほど淫らな音だった。ぬるりとした指が谷間を行き来する度に、蜜液が更に溢れてくるのがわかる。指先はただ表面を撫でるだけでなく、少しずつ入り口を探るように押し広げるような動きに変わっていった。

敏感な花弁の輪郭を確かめるように指先でなぞられる度、玲奈の下腹部に甘い疼きが走る。

 

(あぁ……こんなの、いやなのに……)

 

玲奈は必死に足を閉じようと試みた。しかし無人徘徊者の力は思いのほか強く、両膝を固定されたまま身動き一つ取ることができない。指の動きは依然として一定のリズムを刻み続けており、時折思わぬ角度からの刺激が襲ってくるたび、玲奈の腰は小さく跳ね上がる。

 

「ん……っ、ぅ……」

 

堪えきれずに漏れた吐息混じりの声が、さらに羞恥を煽った。濡れた音と共に響くその声はあまりにも自分らしくなくて、聞いているだけで泣きそうになる。

 

指先がついに狭い入り口を見つけ出し、ゆっくりと押し入ってくる感触があった。

異物感と微かな痛みその奥から新たな快感が湧き上がる。

(ダメ……これ以上は…イク❤️…本当に壊れちゃう……)

身体はどんどん熱くなっていく一方だった。侵入してきた指先に内壁を擦られる度に小さな電流のような快楽が走り、呼吸さえままならない状態になってしまう。

彼女の両足がV字型に開き、つま先がぴんと伸びた。そして、脳内に白い光がスパークした。

「ぁああ……いくっ!!」

全身が大きく仰け反り、足がさらに開く。白い閃光の中で、意識が途切れそうになる。目の前が真っ白になって、何もかもが遠ざかる。

指先が震えて、シーツを握りしめる手に力が入らなくなる。息をするのも忘れて、ただ荒い呼吸だけを繰り返す。

(いやだ……こんなの……)

(わたしは、こんなことで……)

しかし身体は正直だった。玲奈はそのことに気づいてしまった。

自分の身体がこんなにも素直に反応してしまうことに愕然とする。それまで抑え込んでいたものが一気に解放されてしまいそうで怖くなる。

 

ぐったりと力の抜けた玲奈の両足を掴み、無人徘徊者はさらに膝を押し広げた。露わになった秘所に、異様な感触が押し付けられる。

 

(あ……これ……)

 

つるりとした表面。冷たい。だが形がある。人間の男性のものに似ているのに、熱がない。その矛盾がまた恐怖を掻き立てた。

 

「や……いや……」

 

抵抗しようともがくが、絶頂後の身体は言うことを聞かない。震える太ももがさらに押し開かれる。

 

ぬるりと先端が入り口に食い込んだ感触に、玲奈の背筋が凍る。さっきまでの愛撫で濡れていることが、今は呪いに思えた。

 

「やだ……お願い……」

 

声が震える。脚を閉じようとするが、すでに怪異の腰が割り込んでいた。

 

ずぶり。

 

一息に貫かれた。

 

「ひゃうっ……!」

 

押し入ってくる異物感に視界が歪む。人間の体温がないぶん、形だけが鮮明に感じられた。何度も何度も、まるで誰かに触れてほしくてたまらなかったかのように。

 

(冷たい……なのに……)

 

ぬくもりがないのに、存在感だけは重かった。内壁を擦り上げる度に、玲奈の身体は小さく跳ねる。さっきの絶頂の余韻がまだ残っているせいで、気持ち悪いはずなのに、どこかで感じてしまっている自分がいる。

 

(違う、こんなの、違う……)

 

突き上げられる度に、床が軋む。部屋に充満するのは死の匂いと性の匂い。そして自分自身の乱れた呼吸だった。

 

「あ……っ…うぅ……」

 

声を殺そうと唇を噛む。それでも、一定のリズムで与えられる刺激に、無意識のうちに腰が動いてしまう。恥ずかしい。情けない。誰にも見られたくない。そして何より、この部屋で死んだ男の妄想から生まれた怪異の、その執念の深さが哀れでならなかった。

 

無人徘徊者はまるで獣のように激しく腰を打ち付けてきた。パンッパンッと肌同士がぶつかり合う音が部屋に響く。冷たい肉棒が玲奈の中で暴れ回り、その度に痛みと屈辱が交互に襲ってくる。

 

「あっ……んっ……くっ……!」

 

押し寄せてくる快感を必死に抑え込もうとするものの、身体は正直に反応してしまう。冷たいはずのそれが徐々に馴染んできたのか、不快感よりも快楽の方が大きくなり始めていることに気付いた時には遅かった。

 

「いやっ……やめてよぉ……!!」

 

懇願するような言葉とは裏腹に、玲奈の身体は更なる刺激を求め始めていた。無人徘徊者の動きに合わせて自然と腰が揺れ動くようになったからだ。彼の口に含まれた、乳首は、小指の先ほどまで勃起して舐められるたびに鋭い快感を伝えてくる。

そのことに本人が一番驚いている。

 

(どうして……私のカラダがおかしいよ!)

 

自問する間もなく再び絶頂が迫ってきた。全身に鳥肌が立ち始めている。もうすぐそこまで来ているのだ。しかし今度こそ絶対に達してしまってはいけないと本能的に理解していたため歯を食いしばり耐え続けた。

 

けれどそれは無意味な抵抗に過ぎなかった。

 

無人徘徊者の動きがさらに激しくなったからだ。まるで獲物を逃さないようにホールドしたまま高速ピストン運動を開始する。そのあまりのスピードに視界が揺れるほどの衝撃を受けることとなる。

 

「ひゃあんっ♡♡」

 

とうとう限界を超えてしまったようだ。甲高い悲鳴と共に大量の潮を吹き出し始める。それと同時に頭の中で火花が散り始めた。

 

「イックゥウウーーーーー!!!」

 

凄まじい勢いで絶頂を迎えた直後、今まで溜めていた全ての快楽エネルギーが一気に放出された感覚に襲われる。あまりにも強い悦楽の嵐に耐えられず気絶寸前まで追い込まれてしまうのであった。

 

それからも行為は続いた。冷たい肉棒による抽挿は何度も行われ続けた結果、玲奈の秘所は完全に蕩けきってしまっている状態となってしまった。

 

「ああぁん……だめぇ……だめぇええぇ……!!」

 

最早まともな思考などできるはずもなかった。ただひたすらに与えられる快楽に身を任せるしか道はないと言えよう。

 

そしてついにその時がやって来たようだ。最後の一突きと共に熱い精液を流し込まれた瞬間だった。脳内で大きな爆発音とともに白い光が広がり始めた。

 

「いぐぅああぁんっ♡♡♡♡♡!!!」

 

あまりにも強烈すぎる刺激により意識が飛び言葉にならない絶叫を上げた。

ドピュドピュドピュウウーーーーーーーーーー!!!

ドロッとした液体が注ぎ込まれていく感触に彼女は自我を取り戻した。

 

冷たい。

粘着質で、生臭い。

人間ではない何かの体液が、自分の最も深い場所を汚していく感覚。

胃の底から込み上げてくる吐き気。

そして、それを凌駕するほどの灼熱の塊が胸の奥で弾けた。

 

怒りだ。

 

悲しみでも、恐怖でも、絶望でもない。

純粋で、どうしようもない怒りだった。

こんな惨めな存在を生み出した社会に対する怒り。その凌辱を自分に対する怒り。

「……ちくしょっ、お……」

 

喉からひゅうひゅうと空気が漏れる。

身体は鉛のように重い。腰は砕け、指先一つ動かすのも億劫だ。

それでも、玲奈の目だけはギラギラと燃えていた。

 

無人徘徊者が満足げに身を起こそうとする。

その平らな顔が、まだこちらを見下ろしている。

見えていないはずなのに、嘲笑われているような気がした。

 

「おォォォ……!」

 

玲奈は咆哮した。

獣のような、声にならない叫び。

震える腕で身体を押し上げ、転がったデザートイーグルに手を伸ばす。

指先が冷たいグリップに触れた瞬間、指が食い込むほど強く握りしめた。

 

立ち上がれないなら、這ってでも殺す。

 

肘で床を蹴り、無理やり上半身を起こす。

無人徘徊者が怪訝そうに首を傾げた、その瞬間。

玲奈は床を滑るようにして間合いを詰めた。

 

「消えろォォォッ!!」

 

叫びと共に、銃口を怪異の平らな顔面に押し付ける。

零距離。

逃げ場などない。

 

引き金を引く。

一度じゃ足りない。

二度でも、三度でも。

 

ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ! ドンッ!

 

重い銃声が連続して轟く。

耳をつんざくような轟音。マズルフラッシュが薄暗い部屋を白く染め上げる。

反動で肩が外れそうになる。手首が悲鳴を上げる。

それでも撃ち続けた。

 

魔力弾が顔面を構成する物質を粉々に砕き、その奥にある核を削り取っていく。

白い平面が弾け飛び、黒い霧のように霧散していく。

 

「クソッ! クソッ! クソォッ!」

 

罵倒と共に弾丸を叩き込む。

怒り。怒り。怒り。

犯された屈辱。汚された嫌悪感。自分自身への不甲斐なさ。

全てを鉛に変えて、この化け物にぶち込んでやる。

 

身体の中で冷たい液体がぐちゃりと音を立てるたびに、指に力が籠もる。

骨が軋むほど強く引き絞り、解放する。

 

あと何発装填されていたのか覚えていない。

ただ、カチッカチッと引き金が空を切る音が響くまで、玲奈は撃ち続けた。

 

煙が漂う。

硝煙の匂い。焦げた臭い。

そして、静寂が戻ってきた。

 

目の前にあったはずの無人徘徊者は、もういない。

床には黒い染みだけが広がっていて、それも急速に薄れていっていた。怪異が死ねば、その痕跡もまた消失していく。それがこの世界の理だ。

 

玲奈は銃口を下に向けたまま、肩で息をした。

荒い呼吸だけが部屋に響く。

 

全身が震えていた。

怒りの余韻か、恐怖の再来か、それとも魔力の枯渇によるものか。

自分でもわからない。

 

破れた制服の隙間から、白くて柔らかい肌が露わになっている。

太ももには自分の体液と、怪異の粘液が混じり合って乾き始めた不快な感触がこびりついていた。

熱い涙が頬を伝い、顎から滴り落ちる。

 

「……はっ、……はっ……」

 

笑おうとしたのか、泣こうとしたのか。

喉から漏れたのは、ただの掠れた音だった。

 

勝った。

怪異は消滅した。任務は完了だ。

報酬は振り込まれるだろう。今日の夕飯は少し贅沢してもいいかもしれない。

 

けれど。

 

玲奈はゆっくりと視線を落とした。

自分の手。自分の身体。

鏡を見るのが嫌いな自分が、今はこの有様だ。

 

「……帰ろ」

 

誰に言うでもなく呟く。

立ち上がろうとして、足に力が入らず、そのまま床に崩れ落ちた。

冷たい木の床が頬に触れる。

部屋の隅で、孤独に死んだ男の成れの果てと一緒に転がっている自分が、今は少しだけ重なって見えた。

 

雨音だけが、何もかもを洗い流すことなく、降り続いていた。

 

エピローグ

翌朝、川内玲奈は眠かった。一時間目の現代文の授業中も、黒板の文字が頭に入ってこない。昨夜は帰宅したのが十一時近かった。怪異の討伐後は現場確認や報告書の提出がある。

 

窓際の席から校庭を眺める。曇り空だった。昨日の雨がまだ残っているらしい。教師の声が遠く聞こえる。眠い。とにかく眠い。怪異と戦った翌日はいつもこうだった。魔力の消耗なのか、単純な疲労なのかは分からない。ただ身体が重い。

 

「川内」

 

突然名前を呼ばれ、玲奈は反射的に顔を上げた。

 

「はい」

 

「今の文章の主題は何だ」

 

教室に小さな笑いが起きた。玲奈は沈黙した。何も聞いていなかった。教師が呆れたようにため息をつく。

 

「ちゃんと授業を聞け」

 

「すみません……」

 

再び笑い声が起きる。玲奈は恥ずかしくなって視線を下げた。

 

昼休みになると途端に教室が騒がしくなった。玲奈も自分の席で弁当箱を広げる。すると隣の席から女子生徒が身を乗り出してきた。

 

「玲奈、おはよー」

 

「もう昼だけど」

 

「細かいこと気にしない」

 

少女は楽しそうに笑った。

 

篠崎美優。玲奈の数少ない友人の一人だった。肩まで伸びた少し茶色がかった髪を揺らしながら、勝手に玲奈の机へ腰掛ける。

 

「ねえ見て見て」

 

スマホの画面を突き出してくる。

 

「なに?」

 

「昨日の動画」

 

再生されたのは猫だった。ひたすら猫だった。段ボール箱に頭を突っ込んで抜けなくなっている。

 

「かわいいでしょ」

 

「うん」

 

「反応薄くない?」

 

「眠いんだって」

 

「昨日も夜更かし?」

 

玲奈は少しだけ肩をすくめた。

 

「そんな感じ」

 

嘘だった。

 

もちろん夜更かしではない。顔のない怪異と戦っていた。

 

だが言えるはずもない。

 

魔法少女であることは学校には秘密だった。法律で義務付けられているわけではないが、多くの魔法少女は正体を明かさない。変な目で見られる。特別扱いされる。利用しようとする人間もいる。だから隠す。玲奈もそうだった。

 

美優は弁当を食べながら話を続ける。

 

「そういえば来月の文化祭どうする?」

 

「どうするって?」

 

「クラスの出し物」

 

「ああ」

 

玲奈は適当に相槌を打った。

 

文化祭。進路。恋愛。テスト。

 

そんな話題が次々と飛び交う。

 

普通の高校生らしい会話だった。

 

玲奈はそれを聞きながら少しだけ不思議な気分になる。

 

昨日の夜、顔のない怪異と戦った。犯され死ぬかもしれなかった。

 

それなのに今は文化祭の話をしている。

 

世界は何事もなかったように回っている。

 

自分だけが昨夜を知っている。

 

誰も知らない。誰も気付かない。

 

「玲奈?」

 

「ん?」

 

「聞いてる?」

 

「聞いてる聞いてる」

 

「絶対聞いてない」

 

美優が笑う。

 

向かいの席の女子も笑う。

 

つられて玲奈も少し笑った。

 

こういう時間は嫌いじゃない。

 

むしろ好きだった。

 

教室の喧騒。友人との雑談。どうでもいい冗談。平和な昼休み。

 

昨日の夜に命を懸けて守ったのは、案外こういうものなのかもしれない。

 

そんなことを思う。

だが次の瞬間、自分でその考えを打ち消した。

 

違う。そんな立派な理由じゃない。自分は正義の味方じゃない。世界を守りたいわけでもない。

人々の笑顔のために戦っているわけでもない。ただ、何者かになりたいだけだ。

それだけだ。

 

窓の外を見る。曇り空の向こうに、薄い光が差していた。

その時、制服のポケットの中でスマートフォンが小さく震えた。

誰にも気付かれないほど微かな振動。

玲奈だけが分かる。

東京都怪異災害対策局からの通知だ。

 

また仕事だろう。

 

玲奈はポケットの上からスマートフォンを押さえた。

 

確認はしない。今は昼休みだ。今だけはただの高校生でいたい。

美優がまた何か話している。

 

文化祭のことだろうか。アイドルのことだろうか。玲奈にはよく分からなかった。

それでも頷く。笑う。言葉を返す。川内玲奈という十六歳の少女として。

 

いや、演じているわけではない。こちらもまた本物の自分なのだ。

 

顔のない怪異と戦うガンスリンガールも、友達と他愛ない話で笑う川内玲奈も、どちらも間違いなく自分自身だった。

 

そして昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。

 

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