メス堕ち魔法少女の生活❤️全話エロイラスト付❤️ 作:みなぽん
『アーメン――疲れた魂に、祝福を』
日曜日の午前十時。
古びた教会の礼拝堂には、ささやかな人だかりができていた。
壁の漆喰はところどころ剥がれ、長椅子には長年使われた傷が刻まれている。天井の隅には雨漏りの染みがあり、ステンドグラスの一枚にはひびが入っていた。立派な大聖堂とは比べるべくもない、小さな街の片隅にある貧しい教会だった。
それでも、祭壇の前に立つ少女の声は、よく響いた。
「主は言われました。情欲をいだいて女を見る者は、心の中ですでに姦淫をしたのである。私たちは心を清く保ち、主の御心にかなう生き方をしなければなりません。アーメン」
「……アーメン」
集まった人々が、まばらに応じた。
シスター聖乃愛は、満足そうに微笑んだ。
金色の長い髪は、柔らかな日差しを受けて淡く輝いている。澄んだ碧眼に、白い肌。小柄な身体を包む黒い修道服は、彼女の年齢よりもずっと大人びた印象を与えていた。
まだ十七歳。
世間一般でいえば、学校に通い、友達と遊び、進路に悩んでいてもおかしくない年頃である。
けれど乃愛は、毎朝早くに起きて教会の掃除をし、祈りを捧げ、近隣の人々の相談に乗り、食事を作り、困窮者の世話をしていた。
そして、もう一つ。
彼女には、誰にも知られていない大切な仕事があった。
「それでは、今日のお話はここまでにいたしましょう。皆様、どうぞ神様の祝福がありますように」
乃愛が深く頭を下げる。
信者たちが静かに立ち上がる一方で、礼拝堂の後方では、別の意味で活気が生まれていた。
「おっ、終わったか」
「今日は何だ? カレーか?」
「先週はパンが一個だったぞ。腹が減って死にそうだったんだ」
礼拝の最中は神妙な顔をしていた男たちが、そわそわと立ち上がる。
作業着姿の中年男性。よれよれのスーツを着た若い男。髪が伸び放題になった老人。顔色の悪い女性。かつては会社員だったのだろうと思わせる、くたびれた革靴の男。
彼らの多くは、熱心な信者ではない。
むしろ、聖書を読んだことすらない者もいた。
ここに来る理由は、もっと切実だった。
食事である。
この教会では、日曜日に無料の炊き出しを行っている。
温かい食事を提供し、生活相談に乗り、必要ならば行政の窓口や支援団体にもつなぐ。乃愛がシスターとして働くこの教会は、いつの間にか、社会の片隅に追いやられた人々が集まる場所になっていた。
「皆様、慌てなくてもお食事は十分にございますよ」
乃愛は、くすりと笑った。
「今日は鶏肉とお野菜のスープ、それから焼きたてのパンです。お一人ずつ、順番に並んでくださいね」
「乃愛ちゃん、俺は大盛りな!」
「はい。ですが、ほかの方の分もありますから、皆さんに行き渡ってからですよ」
「へいへい。相変わらず厳しいなあ」
「ふふ。神様は、皆様のお腹の具合までご存じですから」
「そりゃ神様も大変だ」
男たちの間から笑い声が起こった。
乃愛も笑った。
彼女は知っている。
この人たちが、ただ怠けているわけではないことを。
もちろん、すべての人が善良というわけではない。仕事を探す努力をせず、誰かが与えてくれるものだけを求める人もいる。善意につけ込もうとする人もいる。
けれど、彼女の前に集まる人々の多くは、かつて懸命に生きていた。
朝早く起きて満員電車に揺られ、上司に頭を下げ、顧客に頭を下げ、家に帰っても家族との会話はなく、明日の仕事に怯えながら眠る。
そんな生活を何年も続けた末に、ある日、心が動かなくなった。
会社に行けなくなった。
電話に出られなくなった。
履歴書を書こうとしても、手が震えた。
それでも家賃は待ってくれず、貯金は減り、友人たちは次第に連絡をくれなくなった。
そして気づけば、社会から取り残されていた。
「……いただきます」
一人の男が、パンを両手で持ったまま呟いた。
四十代半ばだろうか。
紺色のスーツはよれよれで、ネクタイは締めていない。頬はこけ、目の下には濃い隈が浮かんでいる。
彼は、スープをひと口飲んだ。
その瞬間、表情が崩れた。
「……うまい」
誰に聞かせるつもりもなかったのだろう。
ただ、ぽつりと漏れた言葉だった。
「お口に合いましたか?」
乃愛が尋ねると、男は慌てて顔を上げた。
「あ、ああ。すみません。こんなにうまいもの、久しぶりで」
「まあ。ありがとうございます」
乃愛は嬉しそうに目を細めた。
「おかわりもございますから、遠慮なさらないでくださいね」
「……はい」
男は再びスープを口に運んだ。
温かかった。
鶏肉の旨味が溶け込んだスープ。柔らかく煮込まれた人参と玉ねぎ。ほんの少しの胡椒。
特別な料理ではない。
高級レストランのような華やかさもない。
けれど、男は泣きそうになった。
最後に誰かが、自分のために食事を用意してくれたのは、いつだっただろう。
妻と離婚して三年。
会社を辞めて半年。
実家の両親には、まだ退職したことを言えていない。
友人には、何度も金を借りた。もう連絡できる相手はいない。
毎日、コンビニで値引きされた弁当を買い、狭いアパートの部屋で一人で食べる。
味なんて、よく分からなかった。
ただ、腹を満たすために口へ運ぶだけだった。
それが今日は、誰かが自分のために作ってくれた温かい料理を食べている。
それだけのことが、どうしてこんなに嬉しいのだろう。
「……シスター」
「はい?」
「俺、もう一度、働けますかね」
乃愛は、すぐには答えなかった。
男の顔をじっと見つめる。
その目には、嘲笑も、軽蔑も、安易な励ましもなかった。
「働けるかどうかは、今すぐには分からないかもしれません」
「……そう、ですよね」
「でも」
乃愛は、優しく微笑んだ。
「今日、ここまで来てくださったではありませんか」
男が顔を上げた。
「お食事を召し上がって、お話をして、もう一度働きたいとおっしゃった。それは、とても大切な一歩だと思います」
「……俺なんかが?」
「はい。あなたが、です」
乃愛は、迷いなく言った。
「神様は、失敗した人を見捨てたりなさいません。人間だって、失敗したからといって、生きる価値がなくなるわけではないのです」
男の唇が震えた。
「……俺、もう駄目だと思ってたんです」
声が掠れた。
「会社じゃ役立たず扱いされて、最後は自分から辞めて。再就職もうまくいかなくて。女房にも逃げられて……俺、何にも残ってないんですよ」
乃愛は黙って聞いていた。
「朝、目が覚めるたびに思うんです。なんで生きてるんだろうって。何もできないくせに、飯だけ食って……」
「そんなことをおっしゃらないでください」
「でも……」
「お腹が空いたら、ご飯を食べてください。疲れたら、休んでください。悲しいときは、泣いてもいいのです」
乃愛の声は穏やかだった。
「生きているだけで、精いっぱいの日もございます。そういう日に、無理をして立派な人間になろうとしなくてもよいのです」
男は俯いた。
大きな肩が、小さく震え始めた。
乃愛は、彼が泣き止むまで、何も言わなかった。
ただ、そこにいた。
誰かに責められることもなく。
早く立ち直れと急かされることもなく。
頑張れと無責任に励まされることもなく。
一人の人間として、そこにいていいのだと。
男は、その日、何年ぶりかに人前で泣いた。
そして乃愛は、そんな彼の背中を、そっと撫でていた。
その夜。
教会の裏手にある小さな部屋で、乃愛は白い衣装に着替えていた。
黒い修道服を脱ぎ、白いワンピースのようなシスター服に袖を通す。胸元には小さな十字架。腰には細い金色の帯。ふわふわとした金髪が、白いヴェールの下で揺れた。
鏡の中には、昼間の少女とは少し違う顔があった。
「……よし」
乃愛は小さく頷いた。
「今日も、頑張りましょう」
彼女の身体を、柔らかな光が包み込んだ。
それは、魔法少女としての変身だった。
聖なる光が弾け、白い衣装の裾がふわりと舞う。
額に小さな光の輪が浮かび、胸元の十字架が淡く輝いた。
彼女の魔法少女名は、アーメン。
ヘブライ語に由来する言葉であり、「まことに」「そのとおりになりますように」という願いを表す。
彼女は、その名を大切にしていた。
人々が幸せでありますように。
傷ついた人々が、もう一度、明日を迎えられますように。
この世界に、ほんの少しでも優しさが残りますように。
それが彼女の願いだった。
アーメンは、教会の裏口から夜の街へと出た。
街灯の下を歩きながら、彼女は精神感応の魔法をそっと広げる。
人々の心に触れる、繊細な魔法。
けれど、他人の心を勝手に覗くためには使わない。
彼女が探しているのは、助けを求める声だった。
声にならない悲鳴。
誰にも聞かれない涙。
もう誰かに助けを求めることすら諦めてしまった心。
そうしたものが、夜の街には無数に漂っている。
繁華街の片隅で、彼女は足を止めた。
雑居ビルの非常階段。
その下に、一人の男が座り込んでいた。
スーツ姿だった。
ネクタイは緩み、ワイシャツの襟は汗で汚れている。片手にはスマートフォン。画面には、何十件もの着信履歴が並んでいた。
男は電話を切ると、非常階段から下を見つめた。ビルは10階建て飛び降りれば全てを終わらせることができる。
「……もう、無理だ」
小さな声だった。
「無理だよ……」
アーメンは、ゆっくりと近づいた。
「こんばんは」
男が顔を上げる。ビルの十階に突然現れた美少女
「……誰だ?」
「通りすがりのシスターです」
「シスター?」
男は、彼女の白い衣装を見て、困惑したように眉を寄せた。
「こんな時間に?」
「はい。少し、お祈りをしておりまして」
「……そうか悪いけど、放っておいてくれ。俺は……大丈夫だから」
その言葉が、どれほど大丈夫ではない人間の口から発せられるのか。
アーメンは知っていた。
「そうですか」
彼女は、男の隣に腰を下ろした。
「では、少しだけ、ここにご一緒してもよろしいですか?」
「……は?」
「私も、少し疲れてしまいまして」
男は、白い衣装の少女をまじまじと見た。
そして、困ったように笑った。
「……あんた、変な人だな」
「よく言われます」
アーメンは、にっこりと微笑んだ。
男は、ほんの少しだけ表情を緩めた。
それから、しばらく二人で黙っていた。
やがて男が、ぽつりと話し始めた。
仕事のこと。
上司のこと。
終わらない残業のこと。
部下の失敗を押しつけられたこと。
眠れない夜が続いていること。
誰にも相談できなかったこと。
話しているうちに、男の声は次第に震えていった。
「……俺、何のために働いてるんだろうな」
アーメンは、彼の手元を見た。
指先が震えている。
「家族を養うためだったんだ。でも、妻は男を作って出て行った。娘は反抗期で俺を敵のように見てる。休日は寝てるだけ、まるで雑巾みたいな俺の人生、それだけなんだよ」
「……おつらかったのですね」
その一言に、男の顔が歪んだ。
「つらいよ」
男は、吐き出すように言った。
「つらいに決まってるだろ…だからもう終わりにするんだ…!」
声が響いた。
「でも、生きていればいいこともありますよ」
男は頭を抱えた。
「そんなこと、分かってるんだよ……。分かってるけど……もう、限界なんだよ……」
アーメンは、静かに目を閉じた。
そして、両手を組んだ。
「主よ」
彼女は祈った。
「この方の心に、安らぎをお与えください。疲れ果てた魂に、休息を。傷ついた心に、癒やしを。どうか、この方がご自身を責めずに済みますように」
胸元の十字架が、淡い光を放った。白い光が、二人の周囲に静かに広がっていく。
「おいおいなんだ?あったかいじゃねーかよ。こんな風に癒したって、、ダメだ!ひひひどうしても俺が死ぬの止めたかったらよ、ここで俺とセックスしてくれよ。もう3年ずっとセックスしてないんだ。無性に人の肌を抱きしめたいんだよ。」
⭐️アーメン――疲れた魂に、祝福を
夜風が非常階段を吹き抜けていった。
十階の踊り場は、街の灯りが遠く霞んで見える場所だった。コンクリートの冷たさが尻を通して身体全体に染み込んでくるようだった。アーメンは男の隣に腰を下ろしたまま、じっと夜空を見上げていた。
「……本当にいいのか」
男が、掠れた声で言った。
「俺みたいな人間の、こんな歪んだ願いに応えて……あんた、後悔しないか」
アーメンは、碧眼をゆっくりと男に向けた。
「後悔はいたしません」
「なぜだ」
「あなたが、今ここで、私に助けを求めてくださったからです」
男の唇が、微かに震えた。
「……助けを、求めた、俺がか」
「はい。あなたは、最期の瞬間に、誰かの温もりを求めました。それは、生きたいという願いの裏返しではありませんか」
男は何も言えなかった。
アーメンは、白い衣装の裾を整え、男の方に向き直った。
「ただし、一つだけお約束してください」
「……なんだ」
「終わったら、この階段から降りて、私と一緒に教会へ戻るということです。そして、明日の朝、温かいスープを飲むこと」
男は、目を見開いた。
その目に、何かが揺れた。
「……分かった」
アーメンは、静かに微笑んだ。
そして、男の手をそっと取った。
その手は、震えていた。
冷たく、荒れていた。
何年も、誰にも触れられなかった手。
アーメンは、その手を自分の頬に押し当てた。
「……っ」
男の息が止まった。
温かかった。
少女の頬は、ひどく温かかった。
柔らかい肌の感触が、掌を通して男の心に染み込んでいく。
「触れても、よろしいですか」
アーメンが、静かに言った。
男は、こくんと頷いた。
震える手が、アーメンの肩に触れた。
指先が、白い衣装の上から鎖骨のラインを辿る。
「……柔らかい」
男の声は、まるで夢を見ているようだった。
「こんなに、柔らかいのか……」
指先が肩から腕へ、そして腰へと滑り落ちていく。
アーメンは、目を閉じた。
他人の体温が、身体に伝わってくる。
長い間、神に仕える身として、人と触れ合うことはあっても、肌に直接触れられることはなかった。
衣装の上からでも、男の手の熱が分かった。
何年も人に触れてこなかった人間の手は、飢えるようにアーメンの身体を彷徨った。
肩を、腕を、腰を、背中を。
まるで、壊れ物を扱うような、不器用な手つきだった。
「……こんな夜中に、こんなところで、変な女だな」
男が、困ったように笑った。
「ええ。よく言われます」
アーメンも、微笑んだ。
男の手が、アーノンの腰に回った。
抱きしめられた。
強く、いとおしむように。
男の顔が、アーメンの肩に埋まった。
「……あったかい」
その声は、泣き出しそうだった。
「人間の、体温が、こんなに……」
アーメンは、男の背中に手を回した。
大きく、骨ばった背中。
シャツの下に、肩甲骨が浮き出ているのが分かった。
痩せた、疲れ切った身体。
けれど、温かかった。
生きている人の、体温だった。
「あなたは、温かい人ですね」
アーメンが、耳元で囁いた。
「……俺が?」
「はい。あなたの体温は、ちゃんとここにあります。生きている証拠です」
男の身体が、大きく震えた。
「……なんで、なんでそんなこと言うんだ」
「本当のことですから」
男は、アーメンを抱く腕に力を込めた。
アーメンは、男の胸に手を当てた。
心臓の音が聞こえた。
速く、力強く。
生きようとしている鼓動。
「私は、平気ではありません」
男が、顔を上げた。
「けれど、あなたが私に触れてくださることで、あなたの心が少しでも救われるのなら……私は、この身を捧げます」
「……」
「私は、神のためにこの身を捧げました。けれど、神は人のために在ります。人のためなら、私は、何でもできます」
アーメンの碧眼が、夜の灯りを受けて煌めいた。
男は、その真っ直ぐな瞳を見て、息を飲んだ。
「……あんたは、本気なんだな」
「はい」
「後悔しないんだな」
「いたしません」
男は、アーメンの身体を少し離した。
そして、震える手で、彼女の頬に触れた。
親指が、唇の端をなぞった。
「……キスして、いいか」
アーメンは、静かに目を閉じた。
「……どうぞ」
男の唇が、アーメンの唇に触れた。
柔らかかった。
温かかった。
乾いて、少し荒れた唇だった。
何年も、誰にも口づけされなかった唇。
最初は、触れるだけだった。
唇を重ねたまま、男は動かなかった。
ただ、触れているだけ。
それだけのことが、男にとってはあまりにも大きかった。
「……」
アーメンの目から、一筋の涙がこぼれた。
この人は、こんなにも孤独だったのか。
誰かに触れるだけで、こんなにも震えるほどに。
男が、唇を離した。
「……泣いたのか」
「いいえ」
アーメンは、微笑んだ。
「あなたの唇が、温かかったからです」
男の目が、潤んだ。
「……もう一回」
アーメンは、こくんと頷いた。
二度目のキスは、最初よりも深かった。
男の唇が、アーメンの唇を挟むように吸い上げた。
「ん……」
アーメンの喉から、小さな声が漏れた。
男の舌が、唇の隙間を探るように滑った。
ためらうように、何度も唇を舐めた。
そして、ゆっくりと、アーメンの口の中に舌を滑り込ませた。
「……んっ……」
アーメンの舌が、男の舌と触れ合った。
濡れた、温かい感触。
男の舌が、貪るようにアーメンの口中を彷徨った。
上顎をなぞり、歯の裏側を舐め、舌の根元を刺激する。
「んっ……ふっ……」
アーメンの背中が、反り始めた。
男の手が、後頭部を支え、逃げられないように口づけを深めていく。
唾液が混ざり合い、唇の端から溢れた。
「……はっ、んっ……」
アーメンの手が、男の胸を押した。
けれど、それは拒絶ではなかった。
ただ、あまりの濃密さに、頭が朦朧としただけだった。
男が、唇を離した。
銀色の糸が、二人の唇の間に引かれた。
「……はぁ、はぁ……」
アーメンが、肩で息をした。
白い頬が、ほんのりと赤く染まっている。
「……すまない」
男が、荒い息を整えながら言った。
「止まらなくなった」
アーメンは、唇を手の甲で拭いながら、首を横に振った。
「謝らないでください。それは、あなたの願いなのですから」
男は、アーメンの顔を見つめた。
赤く染まった頬。潤んだ碧眼。わずかに腫れた唇。
修道女とは思えない、淫靡な光景だった。
「……もう一回」
男が、そう言った。
そして、三度目のキスが始まった。
今度は、優しくはなかった。
男の腕がアーメンの腰を抱きしめ、もう片方の手が顎を掴んで、上を向かせた。
「んっ……!」
唇が重なった瞬間、男の舌がアーメンの口中を侵略した。
激しく、荒々しく、まるで喉の奥まで味わうような口づけ。
アーメンの舌が、男の舌に絡め取られ、吸い上げられた。
「んっ、ふっ……んんっ……!」
呼吸をする間も与えられない。
男の唾液が、アーメンの口の中に注ぎ込まれる。
喉が鳴った。
飲み込む音が、夜の静寂に響いた。
「……っぷ、はっ……」
唇が離れるたびに、アーメンは大きく息を吸った。
けれど、男は待ってくれなかった。
四度、五度、六度。
何度も唇を奪った。
角度を変え、深さを変え、強さを変え。
上唇を舐め、下唇を吸い、舌を絡め、歯で軽く噛んだ。
「……あっ、んっ、まっ……」
アーメンの声が、甘く濁り始めた。
修道女の声とは思えない、女の声だった。
男は、アーメンの耳元に唇を寄せた。
「……あんたの口、甘いな」
その言葉に、アーメンの身体が震えた。
「……そんなこと、言わないでください……」
「なぜだ。本当のことだ」
男の唇が、アーメンの耳たぶを舐めた。
「ひゃっ……!」
耳の中に、熱い息が吹き込まれた。
「いやっ、そこ、……だめです……」
「だめか。でも、体は正直だな。震えてるぞ」
アーメンは、自分の身体の震えを止められなかった。
男の体温、息遣い、唇の感触。
それらが、彼女の身体に未知の感覚を呼び起こしていた。
「……お願い、します……」
「何を?」
「……もう、キスは、許して、ください……」
「まだ、足りない」
男の唇が、再びアーメンの唇を塞いだ。
七度目のキスは、最も深かった。
男の舌が、アーメンの舌を包み込み、優しく吸い上げた。
同時に、男の手がアーメンの背中を撫で下ろした。
首筋から、肩甲骨の間を、腰の窪みへ。
「……んっ……ふぅ……」
アーメンの身体から、力が抜けていった。
男の胸に、もたれかかる。
口づけが終わると、アーメンは男の胸に額を押し当てた。
「……はぁ、はぁ……」
熱い息を吐きながら、アーメンは小さな声で言った。
「……これで、少しは、温かくなりましたか……?」
男は、アーメンの頭を撫でた。
「……ああ。お前のおかげで、温まった」
「なら、よかった……」
けれど、男の目は、まだ暗かった。
温かさは、一時のものだった。
孤独の深さは、キスでは埋められなかった。
「……なあ」
男が、低い声で言った。
「もう少し、お前のこと、見てもいいか」
アーメンは、顔を上げた。
男の目を見た。
そこにあったのは、純粋な欲望だった。
けれど、その奥に、壊れそうなほどの孤独があった。
アーメンは、碧眼を伏せた。
そして、ゆっくりと頷いた。
夜風が、アーメンの金髪を揺らした。
十階の踊り場。街の灯りが遠くに霞んでいる。
男の目の前で、アーメンは静かに立ち上がった。
白い衣装が、夜風にふわりと舞った。
「……全部、ですか」
アーメンが、恥ずかしそうに尋ねた。
「全部だ」
男の声は、低く、掠れていた。
「あんたの全部を見せてくれ。俺は、誰かの温もりを感じたいんだ。肌と肌が触れ合う、生身の人間の温もりを」
アーメンは、胸元の十字架を握りしめた。
「……分かりました」
白いヴェールに手をかけた。
ふわりと金髪が解放される。
風が、金色の髪を広げた。
男は、息を飲んだ。
月光の下で輝く金髪。ヴェールの下で隠されていた柔らかな髪が、夜の風に揺れる。
その光景だけで、男の心臓が早鐘を打った。
次に、アーメンは衣装の前のボタンに手をかけた。
指が震えていた。
一粒、二粒、三粒。
白い布地が、少しずつ開いていく。
鎖骨が現れた。
白い肌が、月光に照らされて淡く発光しているように見えた。
「……」
男は、何も言えなかった。
ただ、見つめていた。
四粒目、五粒目。
衣装が、肩から滑り落ちた。
白いワンピース型のシスター服が、腰のところで止まる。
細い金色の帯が、腰に巻かれているだけだった。
アーメンは、腕を胸の前で交差させた。
「……見ないで、ください……」
「それは、無理だ」
男の正直な言葉に、アーメンは顔を赤くした。
「……もう、少しだけ、待ってください……」
腰の帯を解いた。
金色の細帯が、風に舞ってコンクリートの上に落ちた。
そして、白い衣装が、するりと下へ滑り落ちた。
「……っ」
アーメンは、とっさに身を縮めた。
白い下着だけが残った。
小さな胸を覆う白いブラジャー。白いショーツ。
十字架のロザリオが、鎖骨の間に揺れていた。
「……これで、いいのですか」
アーメンが、上目遣いに男を見た。
男は、言葉を失っていた。
月光の下に立つ少女。
金色の髪が風に揺れ、白い肌が淡く光っている。
恥じらいに身を縮めた姿は、聖女であると同時に、一人の少女だった。
「……下着も、だ」
男の声は、震えていた。
「……っ」
アーメンは、目を閉じた。
碧眼を閉じると、世界が暗闇になった。
神様。
と心の中で呟いた。
許してください。
そして、背中に手を回した。
ブラジャーのホックが外れる、小さな金属音が夜の静寂に響いた。
「……ん……」
アーメンは、ブラジャーを胸の前で押さえたまま、男の前に膝をついた。
そして、腕を、ゆっくりと解いた。
「……っ」
小さな胸が、露わになった。
白いブラジャーが、コンクリートの上に落ちた。
少女の胸は、小さかった。
けれど、形は美しかった。
白い肌の中で、淡い桜色の乳首だけが、夜の空気に触れて硬く尖っていた。
「……見ないで、と言ったのに……」
アーメンが、俯いた。
「見ないわけにはいかない。あんたが、俺のために脱いでくれたんだから」
男の手が、アーメンの顎を持ち上げた。
「……泣いてるのか」
「泣いていません」
「目が潤んでるぞ」
「……それは、風のせいです」
男は、くすりと笑った。
「相変わらず、強がるな」
「強がってなど……」
「最後も、脱いでくれ」
アーメンは、唇を噛んだ。
白いショーツに指をかけた。
腰を浮かせ、するりと下へ引き下ろす。
白い布地が、膝を越え、足首を越えて、コンクリートの上に落ちた。
「……」
アーメンは、両脚を揃せ、身を縮めた。
金色の陰毛が、白い肌の間に淡く見えた。
少女の最も隠すべき場所が、月光の下に晒されていた。
「……お願い、もう、これ以上は……」
アーメンが、腕で胸を隠し、脚を閉じたまま震えた。
男は、アーメンの前に膝をついた。
そして、震える手で、アーメンの腕を、ゆっくりと、優しく、解いた。
「……隠すな」
「でも……」
「俺は、あんたの全部を見たいんだ。あんたが、俺のために全部を晒してくれた。その勇気を、無駄にするな」
アーメンは、腕の力を緩めた。
小さな胸が、再び露わになった。
淡い桜色の乳首が、夜の空気に触れて、硬く立ち上がっている。
「……綺麗だ」
男の声が、震えた。
「あんたは、綺麗だ。神様が、本当に作ったんだな」
「……そんな、こと……」
「本当だ。俺は、今まで生きてきて、こんなに綺麗なものを見たことがない」
男の手が、アーメンの頬に触れた。
「……ありがとう。俺のために、ここまでしてくれて」
アーメンの目から、一筋の涙がこぼれた。
「……あなたが、生きてくれるなら」
「……ああ」
「あなたが、明日も、朝を迎えてくれるなら」
「ああ」
「私は、何でもします」
男の手が、アーメンの胸に触れた。
指先が、左の乳房を下から支えるように、そっと持ち上げた。
「……っ」
アーメンの背中が、ぴくりと反った。
小さな乳房は、男の掌にすっぽりと収まった。
「……柔らかい」
男が、息を漏らした。
「こんなに、柔らかいのか」
指が、乳房の形を確かめるように、ゆっくりと動いた。
下から上へ、外側から内側へ。
まるで、粘土をこねるような、不器用で、けれど丁寧な指使いだった。
「……んっ……」
アーメンが、小さな声を漏らした。
「……感じるか」
「……いいえ」
「嘘をつけ。声が出てるぞ」
「それは……っ、……あなたの手が、冷たいから……」
「冷たくないぞ。熱いんだ」
男の親指が、乳首に触れた。
淡い桜色の突起が、指の下で押し潰された。
「……あっ」
アーメンの声が、跳ねた。
「……ここ、感じるのか」
「……っ、触らないで、ください……」
「なぜだ」
「……恥ずかしい、です……」
男は、言わなかった。
親指で、乳首をゆっくりと擦った。
円を描くように、何度も何度も。
「……あっ、んっ……やっ……」
アーメンの身体が、前のめりになった。
男の肩に手をついて、身体を支える。
「……やっぱり、感じてるじゃないか」
「……っ、感じて、いません……」
「じゃあ、なんで乳首が硬くなってるんだ」
男の指が、乳首をつまんだ。
「……あっ!」
アーメンの腰が、揺れた。
淡い桜色の乳首は、男の指の中で硬く膨らんでいた。
指先でつままれ、軽く引っ張られるたびに、アーメンの身体が跳ねた。
「……やっ、……引っ張らないで、ください……」
「ごめん。つい」
男は、乳首を解放した。
けれど、すぐに別の指で、今度は優しく撫でた。
「……んっ……」
アーメンの呼吸が、荒くなった。
男の手が、右の乳房に移動した。
左の乳房には、男の唇が寄せられた。
「……なっ、何を……!」
「口で、触れてもいいか」
「……っ、それは……」
男は、返事を待たなかった。
口を開け、小さな乳房を、口の中に含んだ。
「……ああっ……!」
アーメンの身体が、大きく反った。
舌が、乳首の周りを舐め回した。
乳輪の小さな凸凹を、一本ずつ舌でなぞるように。
「……あっ、んっ、……だめ、です……そんな、こと……」
アーメンの手が、男の頭を押した。
けれど、力は入らなかった。
男の舌が、乳首を吸い上げた。
「……あっ……ああっ……!」
背中が反り、胸が突き出される。
無意識の動作だった。
男は、右の乳房を手で揉みながら、左の乳房を口で責めた。
舌で乳首を転がし、吸い上げ、軽く歯で噛んだ。
「……あっ、んっ、ふっ……ああっ……」
アーメンの声が、甘く濁っていった。
修道女の声ではなかった。
一人の少女の、初めての快楽に戸惑う声だった。
男の手が、右の乳房を揉み変えた。
指が乳房の根本から乳首に向かって絞り上げるように動く。
「……あっ、……いやっ……変な、感じが……」
「変な感じ?」
「……身体が、熱くて、……何か、……おかしいんです……」
男は、口を離した。
乳首は、唾液で濡れて光っていた。
「……それは、気持ちいいんだよ」
「……っ、そんなことは、ありません。私は、シスターで……こんなこと、感じるはずが……」
「体は正直だ。あんたの乳首、こんなに硬くなってるぞ」
男が、乳首をつまんだ。
「……ひゃっ!」
「ほら。感じてるだろう」
「……感じて、ない、です……」
「嘘つき」
男は、両手で両方の乳房を包み込んだ。
そして、同時に両方の乳首を指でつまんだ。
「……ああっ……!」
アーメンの腰が、揺れた。
男は、両方の乳首を同時に揉み始めた。
指でつまみ、ひねり、擦り、引っ張る。
「……あっ、あっ、んっ……やっ、……そこ、……だめっ……」
アーメンの手が、男の手を掴んだ。
けれど、それを振りほどく力はなかった。
むしろ、男の手の上から、自分の胸を押さえていた。
「……あんたの胸、すごく感度がいいな」
「……そんなこと、言わないで……」
「なぜだ。事実だぞ。ほら、乳首がまた硬くなった」
男の指が、乳首を弾いた。
「…あっ!」
アーメンの太ももが、擦り合わされた。
無意識の動作だった。
腿の間に、熱が溜まっていた。
男は、それを見逃さなかった。
「……脚、擦ってるぞ」
「……っ、擦って、ません……」
「嘘をつけ。ほら、太ももが、もう濡れてるじゃないか」
男の手が、アーメンの太ももに触れた。
内側の、柔らかい部分に。
「……っ!」
アーメンは、脚を強く閉じた。
「……だめ、そこは、だめ……」
「なぜだ。ここも、俺のために開いてくれたんじゃないのか」
「……それは、……でも……」
「あんたの全部を、俺にくれ。最後まで」
アーメンは、碧眼を閉じた。
長い睫毛が、震えていた。
そして、ゆっくりと、脚を開いた。
男の手が、内側を滑っていく。
「……っ、……お願い、……優しく……」
「ああ。優しくする」
男の指が、最も秘められた場所に触れた。
そして、アーメンは、自分がもう濡れていることを知られた。
男の指が、アーメンの秘所に触れたとき、そこはすでに熱く濡れていた。
「……濡れてる」
男が、低い声で言った。
「……っ、それは……」
アーメンは、顔を真っ赤にして、言葉に詰まった。
「体の反応は、嘘をつかないな」
「……お願い、からかわないで……」
「からかってない。嬉しいんだ。あんたが、俺に応えてくれてることが」
男は、アーメンの脚の間に身体を割り込ませた。
そして、秘所に顔を寄せた。
「……なっ、何を……!」
「見せてくれ。あんたの、全部を」
「……っ、そんな、見ないで、ください……!」
「なぜだ。さっきも言っただろう。俺は、あんたの全部を見たいんだ」
男の指が、秘所の割れ目をなぞった。
「……あっ……!」
アーメンの腰が、跳ねた。
「……ここが、あんたの一番弱いところか」
「……っ、触らないで、お願い……」
「なぜだ。もう濡れてるぞ。あんたの体は、触ってほしいと言ってる」
「……っ、それは、……体が勝手に……」
「体が正直だってことだ」
男は、両手でアーメンの脚を開かせた。
白い太ももが、月光の下で輝いている。
抵抗できないアーメンの脚が、ゆっくりと広げられた。
「……やっ、……見ないで……」
「見ずにいられるか。こんなに綺麗なんだから」
男の目の前に、アーメンの秘所が晒された。
淡い金色の産毛が、濡れた割れ目を縁取っている。
小さな花弁が、熱と湿り気を帯びて、ほんのりと赤みを帯びていた。
「……綺麗だ」
男の声が、震えた。
「本当に、綺麗だ。神様が、あんたを作ったんだな」
「……っ、そんな、……お願い、もう、これ以上は……」
男は、返事を待たなかった。
舌を、割れ目に這わせた。
「……ああっ……!」
アーメンの背中が、弓なりに反った。
熱い舌が、濡れた花弁を舐め上げた。
「……やっ、だめっ、……何をするんですか……!」
「舐めてるんだ。あんたの、一番敏感なところを」
「……っ、そんな、……汚いです……!」
「汚くない。甘いぞ」
男の舌が、割れ目を上下に舐め続けた。
花弁の間に舌を差し入れ、内側をなぞるように動かした。
「……あっ、んっ、……やっ、……だめっ、だめです……!」
アーメンの手が、男の頭を押した。
けれど、男の唇は離れなかった。
舌が、小さな突起を見つけた。
花弁の先端に隠れた、硬く膨らんだ珠。
「……ここか」
男の舌が、その突起に触れた。
「……あああっ……!」
アーメンの腰が、跳ね上がった。
「……っ、だめっ、そこは、だめっ、……お願い、やめて……!」
「やめない。ここが、あんたの一番感じるところだろう」
男の舌が、突起を舐め回し始めた。
円を描くように、上から下へ、左右に。
「……あっ、あっ、あ
っ…!」
アーメンの声が甘く裏返った。
「やっ、…変な感じが…何かが…来る…!」
「来ればいい。俺に委ねろ」
「だめっ、…だめですっ、…神様っ…!」
アーメンは両手を組んだ。
祈ろうとした。
「主よ…っ…あっ…許してください…っ…んっ…!」
けれど祈りの言葉は快楽にかき消された。
男の舌が激しく動いた。
突起を吸い上げ舌で弾き歯で軽く噛む。
「あっあっあっ…! んっ…! ああっ…!」
アーメンの指が組み合わされた手の中で震えた。
祈りにならなかった。
「神様っ…! んっ…! ああっ…! お願いっ…! なんでっ…こんなことっ…!」
男の舌が休むことなく動いた。
花弁の間に指を差し入れ内側を探った。
「あっ…! 何かが…! 来るっ…! 何かが…!」
「そのままいけ」
「だめっ…! だめですっ…! 私はシスターで…こんなことっ…!」
「体は正直だ。ほらもうこんなに濡れてる」
男の指が濡れた内壁を擦った。
「ああっ…! あああっ…!」
アーメンの身体が大きく震え始めた。
絶頂が近かった。
「いやっ…! 来ないでっ…! 来ないでくださいっ…!」
「俺に委ねろ。俺が受け止める」
男の舌と指が同時に動いた。
突起を舐めながら内側を擦る。
「ああああっ…! だめっ…! だめえええっ…!」
アーメンの背中が弓なりに反った。
組んだ手が解かれた。
碧眼が見開かれた。
何も見ていなかった。
ただ快楽だけがあった。
「ああああああああっ……!!」
アーメンの身体が大きく痙攣した。
太ももが震え腰が跳ね上がった。
大量の蜜が溢れ出した。
男はそれをすべて受け止めた。
唇で蜜を啜り舌で内側を舐め取った。
「…はぁはぁ…」
アーメンは力なくコンクリートに横たわった。
碧眼は潤み焦点が合っていない。
金髪は汗で額に張り付いていた。
「…神様…」
小さな声で呟いた。
「許してください…私は…感じてしまいました…」
男はアーメンの顔に手を添えた。
「謝るな。あんたは何も悪くない」
「でも…私はシスターで…神に仕える身で…こんなこと…」
「あんたは俺を救おうとしてくれた。それだけで十分だ」
男はアーメンの額に口づけた。
「ありがとう。あんたのおかげで俺はまだ生きられるかもしれない」
アーメンは涙を流した。
快楽の涙ではなかった。
安堵の涙だった。
この人の命を繋ぎ止めることができたかもしれない。
そう思ったら涙が止まらなかった。
第七章 罪の意識と救済
けれど男は止まらなかった。
アーメンの涙を見て男の目に深い渇望が浮かんだ。
ただ触れるだけでは足りない。
ただ味わうだけでは足りない。
もっと深くもっと強くこの少女と繋がりたかった。
生きていることを全身で感じたかった。
男はズボンのベルトを外した。
「…え?」
アーメンが涙に濡れた顔を上げた。
男のズボンが脱ぎ捨てられた。
下着の下に怒張したものが浮き出ているのが分かった。
「なっ何を…!」
「俺は止まらない」
男の声は低く震えていた。
「あんたに触れてあんたの味を知ってあんたの中に入りたい。そうしないと俺は生きていけない」
「っそれは…」
「嫌か?」
アーメンは男の目を見た。
そこには狂気じみた渇望と同時に壊れそうな孤独があった。
拒絶すればこの人は再び階段の縁に立つだろう。
アーメンは碧眼を閉じた。
「…いいです」
「本当に?」
「はい。あなたが生きてくれるなら。あなたが明日も朝を迎えてくれるなら。私は何でもします」
男はアーメンの脚を開いた。
「…入るぞ」
「はい」
男の硬くなったものがアーメンの秘所に触れた。
熱い硬いものが割れ目に押し当てられた。
「っ…」
アーメンは身体を強張らせた。
男はゆっくりと腰を進めた。
「あっ…!」
アーメンの唇から苦悶の声が漏れた。
男の先端が狭い入口をこじ開けゆっくりと中へと沈んでいく。
「痛っ…! いたいっ…!」
アーメンの手がコンクリートを掻いた。
爪が白くなるほど強く握りしめる。
「力を抜いてくれ」男が苦しそうに言った。「締め付けられると入らない」
「っ…無理です…痛くて…力が抜けません…」
「息を吐け。ゆっくりとな」
アーメンは言われた通り深く息を吐いた。
その瞬間男の腰がさらに奥へと進んだ。
「ああっ…!」
処女の証が破られる鋭い痛みが走った。
碧眼から涙がこぼれる。
「全部入った」
男が息を吐き出した。
アーメンの中はきつく熱い肉壁が男を包み込んでいた。
男は動かずじっとしていた。
アーメンの痛みが和らぐのを待っていた。
「…大丈夫か」
「…はい」アーメンは震える声で答えた。「動いてください」
「いいのか」
「ええ。あなたのためなら」
男はゆっくりと腰を動かし始めた。
抜き差しを繰り返すたびにアーメンの身体が揺れた。
「…んっ…あっ…」
痛みは次第に薄れ代わりに奇妙な感覚が込み上げてきた。
摩擦によって生まれる熱が内側を焼き尽くしていくようだった。
「あんたの中すごいぞ」男の声が震えていた。「温かくてきつくて…生きてるって感じがする」
「あっ…んっ…あなたも…熱いです…」
男の動きが速くなった。
腰を打ち付ける音が夜の静寂に響く。
パンッパンッパンッ。
肉と肉がぶつかる卑猥な音。
「あっあっあっ…! んっ…! ああっ…!」
アーメンの声が甘く濁っていく。
痛みの中に快楽が混じり始めていた。
「いやっ…! 変な感じが…! また何かが…!」
「感じろ。俺を感じてくれ」
男の手がアーメンの胸を掴んだ。
揺れる乳房を揉みしだき硬くなった乳首を指で弾く。
「ああっ…! だめっ…! 胸と…下と…両方だめっ…!」
男の唇がアーメンの唇を塞いだ。
舌が口中を侵略する。
「んっ…ふっ…んんっ…!」
三つの快楽が同時に襲ってきた。
唇から胸から秘所から。
アーメンの理性が溶けていく。
神に仕える身であることなどもう考えられなかった。
ただ目の前の男に抱かれていることだけが現実だった。
「主よっ…! あっ…! んっ…! 許してくださいっ…!」
祈りは快楽にかき消された。
「神様っ…! ああっ…! 私はっ…! 罪を犯していますっ…!」
男の腰の動きがさらに激しくなった。
奥深くまで突き上げられ子宮口を小刻みに叩かれる。
「あっ! ああっ! そこっ! だめっ! 壊れちゃうっ!」
「壊れない。俺があんたを作り直す」
男の指がアーメンの腰を掴み更深く突き入れた。
「あああっ…!!」
アーメンの背中が弓なりに反った。
快楽の波が全身を駆け巡る。
「いやっ…! 来るっ…! また来るっ…!」
「一緒に行こう」
男の唇が再びアーメンの唇を塞いだ。
二人の声が混ざり合い夜空へと吸い込まれていった。
男の動きが最高潮に達した。
汗に濡れた肌と肌が激しくぶつかり合う。
アーメンの金髪が乱れ白い肌が紅潮し碧眼は快楽で潤んでいた。
修道女の面影はもうどこにもなかった。
ただ一人の女として男に抱かれていた。
「あっあっあっ…! んっ…! ああっ…!」
アーメンの声が裏返る。
内壁がきつく男を締め付け波のように収縮を繰り返していた。
「俺もっ…もうっ…!」
男の声も限界だった。
「出すぞ! 中に出す!」
「はいっ…! くださいっ…! 私の中にっ…! 全部くださいっ…!」
アーメンは男の背中に腕を回した。
爪が背中に食い込む。
「生きてっ…! あなたが生きてくれるならっ…! 何でもあげますっ…!」
男の腰が最後に深く打ち付けられた。
「うおおっ…!!」
男の身体が硬直した。
そして大量の熱い液体がアーメンの奥深くに注ぎ込まれた。
「ああああっ…!!」
アーメンの身体も激しく痙攣した。
二人は同時に絶頂を迎えた。
男の精液が子宮口を叩き内壁を塗りたくった。
熱い迸りがアーメンの全身を駆け巡った。
それはまるで魂の注ぎ込みのようだった。
「はぁはぁはぁ…」
男はアーメンの上に覆いかぶさったまま荒い息を吐いた。
二人の身体は汗と体液で濡れそびっていた。
夜風が吹き抜け汗を冷やしていく。
男はゆっくりと身を起こした。
アーメンの中から男が抜けると白濁した液体がどろりと溢れ出した。
「…すまない」
男が掠れた声で言った。
「中に出してしまった」
アーメンは静かに首を横に振った。
「謝らないでください。それがあなたの救いになったのなら」
アーメンはそっと下腹部に手を当てた。
中に注がれた男の熱がまだ残っていた。
それはただの体液ではなかった。
この人が生きようとした証だった。
孤独の淵から這い上がろうとした命の鼓動だった。
「…俺は生きるよ」
男が言った。
声は震えていたけれど確かな決意があった。
「明日も明後日も生きる。あんたが俺にくれたこの温もりを無駄にしないためにも」
アーメンは微笑んだ。
碧眼から涙がこぼれたけれどそれは悲しみではなかった。
「はい。約束ですよ。明日の朝教会に来てください。温かいスープを用意しておきますから」
「ああ。必ず行く」
男はアーメンの頬に手を添えた。
そして優しく唇を重ねた。
今度のキスは欲望ではなかった。
感謝だった。
命への誓いだった。
アーメンは静かに目を閉じその口づけを受け入れた。
身体は罪に染まったかもしれない。
けれど心は救済されたと信じていた。
彼女の祈りは届いたのだから。
アーメン――疲れた魂に祝福を。
その夜の祈りは確かに叶えられた。
⭐️自責
夜の教会は静まり返っていた。
礼拝堂のろうそくが一本だけ灯され、祭壇の十字架に淡い影を落としている。
乃愛は裏口からこっそりと入った。
白い衣装は肌に張り付いていた。汗と体液が混じった粘つく感触が、彼女を離さなかった。
「……」
乃愛は自分の部屋にある小さなシャワールームに入った。
蛇口をひねると温かい湯が降り注ぐ。
修道服を脱ぎ捨てる。白い肌に夜の記憶がこびりついていた。
男の指の跡。
唇の感触。
胸を揉まれた残りの熱。
秘所に残る白濁した液体。
「……主よ」
乃愛は震える声で呟いた。
湯が身体を流れていく。
けれど、どんなに擦っても落ちなかった。
男の手の温度が、指の形が、唇の感触が、肌に残り続けていた。
乃愛は両手で自分の身体を抱きしめた。
「洗っても……消えない……」
目を閉じると、あの非常階段の記憶が蘇る。
男の熱い吐息。
耳元に吹き込まれた言葉。
胸を舐められたときの electric な感覚。
秘所に舌を這わせられたときの腰の跳ね。
そして。
「あ……」
乃愛は自分の唇を噛んだ。
思い出すだけで身体が熱くなる。
あの快楽の記憶が、身体に刻み込まれていた。
シャワーを止めた。
タオルで身体を拭き、清潔な衣に袖を通す。
けれど、穢れは消えなかった。
「浄化の魔法を……」
乃愛は両手を組んだ。
白い光が身体を包み込む。
浄化魔法。不純なるものを清め、聖なる状態へと戻す魔法。
光が肌を撫で、体内を巡る。
けれど――。
「……消えない」
乃愛は膝をついた。
魔法は身体の汚れを清める。
けれど、心に刻まれた記憶までは消せなかった。
見ず知らずの男に身体を許した事実。
自ら脚を開き、男を受け入れた事実。
快楽に身を委ね、神の名を呼びながら絶頂に達した事実。
「私は……罪を犯しました……」
乃愛の碧眼から涙がこぼれた。
タオルを握りしめる。
白い指関節が浮き上がるほど強く握った。
「神様……どうして……」
答えはなかった。
ただ、教会の静寂が乃愛を包んでいた。
そして乃愛は、立ち上がった。
夜の礼拝堂を抜け、教会の奥にある懺悔室へと向かった。
懺悔室。
小さな部屋に木製の椅子が一つ。
壁一枚隔てて神父が座る空間。
乃愛は、今日のことをすべて告げなければならないと思った。
神父に。
この教会の務めを司る神父、乃愛の父である聖尚文に。
足が震えた。
けれど、乃愛はドアを開けた。
「…乃愛」
神父の声は静かだった。
壁の向こうに、神父の影が見える。
乃愛の父 聖尚文だ。
「今夜の告解に来られたのですか」
「……はい」
乃愛は椅子に座った。
膝に置いた両手が、震えていた。
「聞きましょう。乃愛の罪を」
神父が静かに言った。
乃愛は深く息を吸った。
「お父様……神父。私は今日、罪を犯しました」
「どのような罪ですか」
乃愛は唇を震わせた。
「……不潔の罪です。肉体の罪です」
「シスター乃愛、詳しく話しなさい。どこで何をしたのか。隠さず、すべてを」
乃愛は目を閉じた。
碧眼から涙がこぼれた。
「……今夜、街に出ました。魔法少女として、人々を助けるために」
「ええ」
「その途中で、一人の男を見つけました。非常階段の十階に座り込んでいました。その男は……自ら命を絶とうとしていました」
「それで」
「……私は声をかけました。男を引き留めるために、男の隣に座りました」
乃愛の声が震えていた。
「男は言いました。人の温もりを感じたい。人肌に触れたい。それがないなら死ぬと言いました」
「それで」
「私は……男の願いに応えました」
「応えたとは、どのようなことですか」
乃愛は唇を噛んだ。
「……男の手を取りました。男が私に触ることを許しました」
「触るとは、どの部分にですか」
「……最初は肩でした。それから腕、腰、背中……」
「シスター乃愛よ、それだけですか」
乃愛は首を横に振った。
「……いいえ。男は私にキスをしました」
「キス。それは唇へのキスですか」
「……はい。それから耳にも」
「口を開けてキスをさせたのですか。舌を入れて」
乃愛は俯いた。
「……はい。男の舌が私の口中に入ってきました。私は……拒みませんでした。何度もキスをしました」
「何度も」
「……七度です」
「シスター乃愛、七度も。あなたは男の舌を受け入れたのですね」
懺悔室の向こうの父の声は震えていた。
「はい……」
「それから」
神父の声は静かだった。
「それから何をしましたか」
乃愛の肩が震えた。
「……男は、私に脱ぐように言いました」
「脱ぐ。衣服を脱ぐと言うのですね」
「はい。最初はヴェールを。それから衣装を。最後は……下着を」
「全部ですか」
「……はい。全部です。男の前に、全裸を晒しました」
「シスター乃愛、全裸。裸体を、見ず知らずの男に晒したのですね」
「はい……」
「恥ずかしくなかったのですか」
「……恥ずかしゅうございました。でも、男が生きてくれるなら、私は……」
「それは自己犠牲ですか。それとも自分の淫らな欲望を正当化するための言い訳ですか」
乃愛の身体が凍りついた。
「シスター乃愛、……言い訳、ですか」
「男の命を救うためにやったと言っていますが、本当にそれだけでしたか。あなた自身の体は、その行為を望んでいませんでしたか」
乃愛は、答えられなかった。
胸の奥に、小さな声があった。
否定しきれないものがあった。
確かに、最初は自己犠牲のつもりだった。
けれど、男に触れられるうちに、身体が応えてしまった。
快楽を感じてしまった。
否定できない事実があった。
「……答えなさい。あなたの体は、その行為を望んでいましたか」
乃愛は唇を噛みしめた。
「……分かりません。でも……感じてしまいました」
「感じた。体が快楽を感じたのですね」
「はい……」
「それで、男は全裸になったあなたに何をしましたか」
乃愛は涙を拭った。
「……胸を、触られました」
「触るとは。どのように」
「……最初は手で。乳房を揉まれました。乳首をつままれ、擦られ、引っ張られました」
「それだけですか」
「……いいえ。男は口で含みました。乳首を舐められ吸われました。両方の胸を同時に責められました」
「あなたはそれを拒みましたか」
「……最初は、拒もうとしました。でも、力が入りませんでした」
「力が入らなかった。それは拒む気がなかったからではないですか。むしろ、快楽に身を委ねたかったのではありませんか」
「……っ」
乃愛は何も言えなかった。
「続けなさい。胸の次に何をされましたか」
乃愛の声は掠れていた。
「……男は、私の脚を開かせました」
「脚を開かせた。そして」
「……秘所を、見られました」
「hシスター乃愛、見られただけですか」
「……いいえ。男は……口を寄せました。舐められました」
「おお神よ、なんという事だクンニリングスを受けたのですね」
「……はい」
「どこを舐められたのですか。詳しく」
「……割れ目を、上から下へ。それから……珠を……一番敏感なところを舐め回されました」
「そして」
「……指も入れられました。内側を指で擦られながら、外を舌で責められました」
「あなたはそれで絶頂に達しましたか」
乃愛は頷いた。
「……達しました。一度目は……クンニで」
「クンニリングスで絶頂。あなたはシスター乃愛、シスターとして、神に仕える身として、男の口で達したのですね」
「……はい」
「それから」
乃愛の声は、ほとんど聞こえないほど小さかった。
「……男は、私の中に入りました」
「入ったとは。性交をしたのですね」
「……はい」
「生身のまま。コンドームもつけずに」
「……はい」
「それで、男はどこに出しましたか」
乃愛は唇を噛んだ。
「……中に。私の中に、出しました」
「中出し。あなたの体内に、見知らぬ男の精液を注ぎ込ませたのですね」
懺悔室の向こうの父は息を荒くし声を振るわせていた。
「……はい」
「子宮に、男の精を受け入れたのですね」
「……はい……」
「あなたは絶頂しましたか。性交中にも」
「……はい。二度目は……男と一緒に」
「二度も。クンニで一回、性交で一回。計二回、男に絶頂を与えられたのですね」
「はい……」
「あなたの声はどうでした。喘ぎましたか。声を出しましたか」
「……出しました。声が止められませんでした」
「どんな声ですか」
「……あっ、あっ、んっ……というような……」
「シスター乃愛、淫らな声ですね。修道女が出すべき声ではありませんね」
「……はい。申し訳ありません」
「謝るのは私に対してではなく、神に対してです。あなたは神に仕える身でありながら、見知らぬ男に身体を捧げ、快楽に溺れ、中出しまで許した。それは重い罪です」
「……はい」
「あなたはその男のためにやったと言います。けれど、結果として、あなた自身もその行為を楽しんでしまった。それがあなたの罪の本質です」
乃愛は泣いた。
声を殺して泣いた。
神父の言う通りだった。
自己犠牲のつもりだった。
けれど、結果として、彼女の体は快楽を求めていた。
それが否定できない事実だった。
「……神父。私はどうすればいいのでしょうか」
「反省しなさい。そして、罰を受けなさい」
「……罰を」
「罪には罰が必要です。言葉だけの反省では、罪は消えない。体に刻み込む必要があります」
乃愛は息を飲んだ。
「……はい」
「今から、ここで、あなたの罪に対する罰を受けなさい」
「……はい。お言葉に従います」
「シスター乃愛、スカートをまくり上げて、下着を下ろして、壁に手をつきなさい。尻を出して」
乃愛は顔を伏せ、白い下着を下ろす。
白い尻が月光に晒される。
「シスター乃愛、罰の間、あなたは自分の罪を想起しなさい。自分がどのような罪を犯したかを、一つ一つ思い出しなさい。分かりましたか」
「……はい」
「では、始めます」
鞭が振られる音がした。
そして次の瞬間、尻に鋭い痛みが走った。
「……あっ……!」
乃愛は唇を噛んだ。
「一撃目。あなたは見知らぬ男に身体を許した罪」
二撃目。
「あ……!」
「二撃目。あなたは快楽に溺れた罪」
三撃目。
「……ああっ……!」
「三撃目。あなたは神への信仰を裏切った罪」
四撃目。
「あっ……!」
「四撃目。あなたは修道女としての誓いを破った罪」
五撃目。
「……ああっ……!」
乃愛の尻に赤い跡が幾筋も刻まれていった。
「五撃目。あなたは自分の体を汚した罪」
六撃目。
「あ……!」
「六撃目。あなたは声を上げて悦んだ罪」
七撃目。
「……あああっ……!」
「七撃目。あなたは男の精を体内に受け入れた罪」
八撃目。
「あっ…ひぃいい、お父様…!」
「八撃目。あなたは性交中に絶頂した罪」
九撃目。
「……ああっ…お父様…ごめんなさい!」
「九撃目。あなたはクンニリングスで達した罪」
十撃目。
「ああああっ…いやぁ そこ…!」
「十撃目。あなたは自ら脚を開いた罪」
乃愛は壁に手をついたまま、泣いていた。
尻が焼けるように熱かった。
けれど、それ以上に心が痛かった。
「……十一撃目からは、あなたが自分で罪を数えなさい。自分の罪を声に出して、一つ一つ認めながら鞭打ちを受けなさい」
乃愛は涙を拭った。
そして、震える声で言った。
「……十一撃目。私は……男の舌を受け入れました。口中を犯されました」
鞭が鳴った。
「……ああっ……!」
「十二撃目。私は……耳を舐められ、声を漏らしました」
「あっ……!」
「十三撃目。私は……胸を揉まれ、乳首を舐められ、感じました」
「……ああっ……!」
「十四撃目。私は……脚を開き、秘所を晒しました」
「あっ…やぁ…!」
「十五撃目。私は……クンニを受け入れ、男の口で絶頂しました」
「……あああっ……!」
乃愛の声が泣き声に変わっていく。
尻の赤い跡はすっかり鮮やかになっていた。
「十六撃目。私は……男を受け入れました。中に、入れました」
「あっ……!」
「十七撃目。私は……男の動きに合わせて、腰を振りました」
「……ああっ……!」
「十八撃目。私は……声を上げました。『あっあっあっ』と……淫らな声を」
「ああっ……!」
「十九撃目。私は……男に深く突かれ、壊れるほどの快楽を感じました」
「……ああああっ……!」
「二十撃目。私は……絶頂しました。男と一緒に」
「あああああっ……!!」
二十の鞭打ちが終わった。
乃愛は壁に手をついたまま、泣き続けていた。
「…シスター乃愛、私が贖罪の肉槍を与えます!これは神父としての行為です。」
神父が鞭を置いた。
「あなたの罪は、これで許されます。神の御名において」
乃愛は崩れ落ちた。
「お父様、どうかそれだけは、、お許しを」
床に膝をつき、両手で顔を覆った。
懺悔室の狭い空間に、荒い息遣いが響いていた。
乃愛は床に膝をつき、両手で顔を覆っていた。尻には二十の鞭打ちの跡が赤く刻まれ、その痛みが身体全体を支配していた。
「お父様、どうかそれだけは…お許しを」
乃愛の声は震えていた。義父の尚文が「贖罪の肉槍を与える」と言った言葉が、彼女の心に突き刺さっていた。
「許しを請うのか」
神父として尚文の声は低く、威厳があった。
「あなたは今夜、見知らぬ男に許しを請うたか。それとも快楽に溺れたか」
「っ…」
乃愛は答えられなかった。
「シスター乃愛」
神父が近づいてくる気配がした。法衣の裾が擦れる音。
「顔を上げなさい」
乃愛はゆっくりと顔を上げた。涙で濡れた碧眼が、神父を見上げた。
「乃愛は美しい」
神父が囁いた。
「その身体で男を救った。その身体で罪を犯した。その身体で今、罰を受けている」
神父の手が乃愛の頬に触れた。温かい掌だった。
「神は言われた。『あなたの体は聖霊の宮である』と。あなたはその宮を汚した」
「…はい」
「けれど神は言われた。『悔い改める者は生くる』とも。あなたは悔い改めているか」
「…はい。悔い改めています」
「ならば証明しなさい」
神父の手が乃愛の肩を掴んだ。そして無理やり立たせた。
鞭打ちで赤くなった尻が露わになる。
「この身体で」
乃愛は身を縮めた。羞恥心が込み上げてきた。
「お父様…」
「見なさい。あなたの身体を。男に触れられ快楽に溺れ罪に染まった身体を」
神父の言葉は容赦なかった。
「胸は男に揉まれ乳首は舐められた。秘所は男の舌で犯された。子宮は男の精液で汚された」
「あ…」乃愛は顔を覆った。「言わないで…」
「現実から目を逸らすな。これがあなたの罪だ」
神父の手が乃愛の手首を掴み強引に下ろさせた。
「その胸を見せなさい」
乃愛は震える手で修道服の前を開いた。小さな乳房が露わになる。
「男はこの胸をどうした」
「揉みました…乳首を舐めました…」
「あなたはどうだった」
「…感じました」
「感じた。この小さな胸で快楽を感じたのだな」
「…はい」
神父の手が乃愛の胸に触れた。優しく包み込むように。
「ここが男に触れられたのか」
「…はい」
「ここで快楽を感じたのか」
「…はい」
神父の指が乳首をなぞった。
「あっ…」
乃愛の身体が震えた。
「まだ覚えているのだな。男の指の感触を」
「…いえ…」
「嘘をつくな。あなたの体は覚えている」
神父の指が乳首をつまんだ。
「ああっ…!」
背中が反った。
「ほら。男にされたことを思い出して反応している」
「…そんなことは…」
「脚を開きなさい」
乃愛は唇を噛んだ。そしてゆっくりと脚を開いた。
「そこを見せなさい。男に犯された場所を」
乃愛は顔を真っ赤にした。けれど逆らえなかった。手で秘所を覆っていた手をどかした。
「男はここをどうした」
「…舐めました…指を入れました…」
「あなたはどうだった」
「…絶頂しました…男の口で…」
「汚れた場所だ。男の精液と自分の蜜で汚れた」
「…はい」
神父の指が秘所に触れた。
「あっ…!」
「まだ濡れているのか」
「…いいえ…」
「嘘をつくな。感じているだろう」
神父の指が割れ目をなぞった。
「ああっ…!」
乃愛の腰が揺れた。
「あなたの体は罪を欲している。罰を欲している。そして快楽を欲している」
「…そんなことは…」
「認めなさい。あなたは今夜男に抱かれて快楽を感じた。そして今実の父親である私に責められてまた快楽を感じている」
「…違います…!」
「違わない。あなたの体が証明している」
神父の指が秘所の中に入った。
「ああっ…!」
乃愛の身体が跳ねた。
「ほら。こんなに濡れている。罪深い体だ」
神父の指が内壁を擦った。
「あっ…お父様 んっ…」
「神様…許してください…私は…感じてしまっています…」
「許しは与えない。あなたが自分の罪を完全に認めるまでは」
神父の指が激しく動いた。
「あっあっあっ…! んっ…! ああっ…!」
乃愛の声が甘く濁っていく。
「見なさい。これがあなたの本当の姿だ。神に仕える修道女などではない。ただの淫らな女だ」
「いやっ…! 違いますっ…! お父様、私はシスターで…!」
「体は正直だ。ほら達きそうだろう」
「ああっ…! だめっ…! 来ないでっ…!」
神父の指が最も敏感な場所を刺激した。
「ああっ…!!」
乃愛の身体が痙攣した。
小さな絶頂だった。
白濁した蜜が神父の指を濡らした。
「イキたいたのか。私の指で」
「…はい…」
乃愛は力なく床に崩れ落ちた。
罪深い体。淫らな女。
神父の言葉が心に突き刺さる。
否定できなかった。
神父は法衣の裾をまくり上げた。
下に穿いたズボンの前を開けると怒張したものが露わになった。
「シスター乃愛これが贖罪の肉槍だ」
乃愛は息を飲んだ。
目の前に突き出された男の象徴。
「お父様…それは…」
「これがあなたの罰だ。そして救いだ」
神父は乃愛の髪を掴み無理やり顔を近づけた。
「口を開けなさい」
乃愛は唇を震わせた。
「いや…そんなこと…」
「今夜男に口を開けたのだろう。舌を受け入れたのだろう。なら私にもできるはずだ」
乃愛は涙を流した。
拒絶したかった。けれど逆らえなかった。
義父であり告解者であり神の代弁者である父の尚文に逆らうことはできなかった。
ゆっくりと口を開けた。
神父の肉槍が口の中に入ってきた。
「んっ…!」
大きく硬く熱いものが口中を満たした。
男のものとは違った。
もっと太くもっと熱かった。
「舌を使いなさい。男にしたように」
乃愛は舌を動かした。
肉槍を舐め回す。
裏筋をなぞり先端をくるみ全体を唇で包み込む。
「んっ…ふっ…んんっ…」
口の中で肉槍が脈打つのが分かった。
男の欲望の塊。
それを口で奉仕する背徳感が乃愛を支配した。
「上手だな。さすが今夜男に仕込まれただけある」
神父の声に嘲笑が混じっていた。
乃愛の心が痛んだ。
けれど口は止まらなかった。
舌が休むことなく動き肉槍に奉仕し続けた。
「んっ…じゅるっ…ちゅぱっ…」
水音が懺悔室に響く。
淫らな音だった。
「よく舐める。淫らな舌だ」
神父の手が乃愛の頭を掴んだ。
そして腰を動かし始めた。
「んぐっ…! んっ…! んんっ…!」
肉槍が口中を往復する。
喉の奥まで突かれえずきそうになる。
けれど逃げることはできなかった。
神父の手が頭を固定していた。
「んっ! んっ! んぐっ…!」
涙がこぼれた。
息が苦しかった。
けれど同時に身体の奥が熱くなるのを感じた。
また快楽が込み上げてくる。
いけないと思いながらも身体が反応してしまう。
淫らな女。
神父の言葉通りだった。
自分はただの淫らな女なのだと。
「出すぞ。飲みなさい。一滴も残さずに」
神父の声が荒くなった。
腰の動きが速くなる。
「んぐっ! んんっ! あぐっ…!」
そして肉槍が大きく脈打った瞬間熱い液体が口の中に注ぎ込まれた。
「んぐぐっ…!!」
大量の精液が喉の奥に叩きつけられる。
苦しかった。けれど飲み込んだ。
一滴も残さず飲み干した。
肉槍が口から引き抜かれると乃愛は咳き込んだ。
白濁した液体が唇から垂れた。
「我が娘ながら淫らなシスターだ」
尚文が冷酷に言った。
乃愛は涙で濡れた顔で見上げた。
口の中に残る精液の味。
背徳感と屈辱感と快楽がない交ぜになった感覚。
これが罰なのか。
これが救いなのか。
分からなかった。
ただ身体はまだ熱かった。
神父は乃愛の腕を掴み立たせた。
鞭打ちで赤くなった尻と白い肌のコントラストが懺悔室の薄暗がりに浮かび上がる。
「最後の贖罪だ」
神父が言った。
法衣の下ズボンはすでに下ろされていた。
再び硬くなった肉槍が露わになっていた。
乃愛はそれを見て息を飲んだ。
まだ続くのか。
身体も心も限界だった。
けれど逆らえなかった。
「壁に手をつきなさい。尻を出して」
乃愛は言われた通りにした。
赤い鞭打ちの跡が残る尻を神父に向ける。
羞恥心で顔が熱くなった。
神父の手が尻に触れた。
鞭打ちの跡を指でなぞる。
痛みと快感がない交ぜになった感覚が走った。
「あっ…」
「痛いか」
「…はい」
「痛みこそが贖罪だ。その痛みを受け入れなさい」
神父の手が腰を掴んだ。
そして肉槍が秘所に押し当てられた。
熱い硬いものが割れ目に触れた瞬間身体が震えた。
「主よ憐れみ給え」
神父が低い声で聖句を唱えた。
そして腰を一気に進めた。
「ああっ…!!」
肉槍が秘所の中に入ってきた。
男の時とは違う太さと硬さで内壁を押し広げていく。
痛みと快感がない交ぜになった感覚が全身を駆け抜けた。
「主よ我らの罪を赦し給え」
神父が腰を動かし始めた。
聖句を唱えながら肉槍を出し入れする。
その背徳的な光景に乃愛は頭がおかしくなりそうだった。
聖なる言葉と淫らな行為。
それらが同時に存在していた。
「あっあっあっ…! んっ…! ああっ…!」
乃愛の声が甘く濁っていく。
身体が快楽に負けていくのが分かった。
「主よ我らを誘惑より救い給え」
神父の腰の動きが速くなった。
肉槍が内壁を擦り最も敏感な場所を刺激する。
「ああっ…! お父様、そこっ…! だめっ…!」
否定できなかった。身体は正直だった。快楽を求めていた。
「主よ我らに忍耐を与え給え」
神父の手が乃愛の胸を掴んだ。
揺れる乳房を揉みしだき乳首をつまむ。
三つの刺激が同時に襲ってきた。耳元の聖句と胸への愛撫と秘所への責め。
「いやっ…! 来るっ…! また来るっ…!」
絶頂が近かった。
けれど達してはいけないと思った。これは罰なのだから。贖罪なのだから。
けれど身体は裏切った。
「主よ我らに清き心を与え給え」
神父の腰が最も深く打ち付けられた瞬間肉槍が子宮口を叩いた。
「ああっ…お父様、イク!!」
乃愛の身体が大きく痙攣した。
三度目の絶頂だった。
意識が白く染まった。
同時に神父も絶頂に達した。
「主よ我らを祝福し給え!ああ、乃愛❤️」
ドビュドビュドビュ
聖句と共に熱い精液が注ぎ込まれた。
子宮の中に大量の精液が叩きつけられる。
男の時とは違う量と熱さだった。
乃愛は声にならない悲鳴を上げた。
意識が遠のいていった。
目が覚めたとき乃愛は自分の部屋のベッドにいた。
薄明かりの中で天井を見上げる。
身体は清められていた。鞭打ちの跡も消えていた。秘所の中も清められていた。
夢だったのだろうか。
それとも現実だったのだろうか。
けれど身体には確かに残っていた。快楽の記憶が。背徳の感覚が。そして罰を受けたという安堵感が。
窓の外から朝日が差し込んできた。
日曜日の朝だった。
乃愛はゆっくりと起き上がった。
白い修道服に袖を通す。
金髪を整えヴェールをつける。
胸元に十字架のロザリオを掛ける。
いつもの朝だった。
けれど何かが変わっていた。
心の中に小さな光が灯っていた。
それは罪悪感ではなかった。
それは安堵でもなかった。
それは希望だった。
今日も人々のために祈ろう。
今日も人々のために尽くそう。
そして今日も生きていこう。
アーメン――疲れた魂に祝福を。
その祈りは確かに届いていた。