現役時代にふたなり悪堕ちを経験した引退魔法少女(28)が後輩現役魔法少女(18)に回春マッサージで治療を受ける話 作:うた野
オリジナル:現代/冒険・バトル
タグ:R-18 ガールズラブ 性感マッサージ 魔法少女 回春 ふたなり
現役時代にふたなり悪堕ちを経験した引退魔法少女(28)が後輩現役魔法少女に回春マッサージで治療を受ける話です。
※ノクターンノベルズとのマルチ投稿
魔法少女が人知れず戦う時代は終わりを告げた。
有史以来、数多の悪の組織が生まれ、またそれに対抗する魔法少女たちが生まれた。
彼女たちの戦いは秘匿され、その存在を知るのは極一部の協力者だけに留められていた。
しかし、二十年前、過去最大の勢力を誇る悪の組織『インヴェイターズ』が次元の狭間より現れ、新たに生まれた魔法少女たちとの戦いは
熾烈を極め、過去最大規模の戦いへと発展した。
結果的に戦いは魔法少女側の勝利に終わったが、それを世間に隠し通すことは出来なかった。
当時の魔法少女が政府と繋がりがあったこともあり、ついに日本政府は魔法少女の存在を国民へと明かし、知られざる歴史となっていた過去の魔法少女たちの戦いの歴史を紐解いたのだ。
混乱、批判、排他、迫害。魔法少女たちに待っていたのは守ってきた人々たちの心無い罵倒──だったのは今は昔。
時間の流れと共にゆるやかに世界は魔法少女たちを受け入れ、魔法少女たちは過去の功績と共に世間に受け入れられた。
今もなお散発的に現れる新たな悪の組織とそれに対抗すべく現れる魔法少女たちは政府の認可と支援を受け、日夜戦いを繰り広げている。
魔法少女が人知れず戦う時代は終わりを告げた。
彼女たちは国民の期待を背に、白日の下で今も戦っている──。
これはそんな現役魔法少女たちの物語──ではなく、既に引退したかつての魔法少女の物語である。
◇◆◇◆
「魔法少女支援課……此処、よね……?」
ビジネススーツに身を包んだ淡いストロベリーブロンドの髪の二十代後半の女性がスマートフォンに視線を落とし、案内板に張られた紙と見比べて呟く。
彼女の名は
魔法少女を引退した後、青春を取り戻すように学業と友人たちとの交流に精を出した彼女は専門学校へと進み、卒業後、中小企業に就職し、訪問販売員として働いていた。
そんな彼女に政府から連絡があったのは今日の正午のこと。カフェで昼食休憩中に会社から電話があり、最寄りの魔法少女支援センターに向かわせるようにと政府から命令があったというのだ。
同時に送信されてきたメールには近隣の魔法少女支援課の地図が添付されており、営業中の地域から最も近いこの市役所に設置されているという魔法少女支援課に足を運んだのだった。
魔法少女の認知、権利獲得の為に主に働いていたのは同じく『インヴェイターズ』と戦った年上の魔法少女たちで、当時は年少組に当たったももかはほとんど関与していないが、ももかが魔法少女であることもまた周知の事実。
とはいえ十五年も経った今では政府機関に属さず民間企業に就職したももかには元魔法少女の肩書よりも敏腕セールスレディとしての肩書の方が社内では有名だ。魔法少女であることに触れられることなどここ暫くは一切なかった。
「今は地方のお役所にもこんな場所が出来たんだ、へぇー……」
魔法少女として活動していたのはまだ八歳の頃。
『インヴェイターズ』と戦っていた魔法少女は十人。時には争いもあったが固い絆で結ばれた仲間だ。当時は人に認められない戦いの日々に不満よりも格好良いという感想しか抱いていなかった。
魔法少女の事が公表された後も周囲の友達はみな優しく、感謝こそされても迫害されることはなかった。
他の同期の魔法少女や先輩たちがどういう扱いを受けていたのか、今なら想像も出来るが、幼かったももかにとって魔法少女時代は辛い思いもしたが、それでも良い思い出だった。
魔法少女の力は悪の組織の出現と共に発現し、その壊滅と共にゆるやかに消滅していく。最後に検査したのは五年も前、既にももかから魔法少女の力が失われているのは政府も認識している。
今回の呼び出しも最寄りの、というからにはももかに魔法少女としての何かを期待した招集ではないことは明らかだ。
「あの時は報奨金の支払いを断っちゃったのよね。お金の為に戦っていたわけじゃないから、って。何のお話かは知らないけどついでに今からでももらえたりしないかしら……」
二十年が経ち、社会人として成長したが故の下心を少しばかり抱きながらももかは案内板に従って階段を上がり、窓口を尋ねた。
「すみません。政府の方から魔法少女支援課を尋ねるようにと連絡があったのですが」
「かしこまりました。お名前をお願いできますか? またそれが分かる文書があればご提示をお願いします」
「雨綴ももかです。メールなんですがこちらが送られてきました」
名乗りながらスマートフォンを提示すると、受付の所員はああ、とすぐに合点がいったように頷いた。
「雨綴ももか様ですね。お話は伺っております。ただ今担当の者をお呼びしますので、少々お待ちくださいませ」
地方の役所となると年配所員も多く、もしかしたら嫌な顔をされるかもしれないという懸念もあったが応対してくれたのが若い女性だったため、お役所仕事ながらも朗らかな対応をされてほっと一息。
デスクに戻り、何処かに電話を掛けた女性がぱたぱたと窓口に戻ってきた。
「連絡が取れました。すぐこちらに向かうそうなので、先にお部屋にご案内いたしますね」
「はい。……ところで一体どういった用件なんでしょうか? その辺り、私は全然聞かされていなくて」
「すみません。私どもも元魔法少女の方が訪ねてきたら連絡するようにとしか聞いていないんです」
「そう、ですか……」
元魔法少女が政府の重役に就く時代だ。悪いようにはされないだろうが、理由も分からないというのは些か不安になる。
ももかの予想は民間広報用の元魔法少女のインタビュー記事の作成のため、が本命。対抗馬は現役魔法少女へのカンパ、と予想しているが一体どうなるか。
「……あの。実は私、昔テレビで雨綴さんたちを見て、魔法少女になりたいって思って公務員を目指したんです」
「えっ、そうなんですかっ? ……って、そうですよね、お若いですし当時はまだ小学生とかですものねえ……」
先導され、案内された部屋の前で意を決したような女性の告白に驚き半分嬉しさ三割、時の流れを感じて羞恥が二割、といった反応を示すももか。
ももかに憧れた女の子たちも立派に成長して社会に出てくる時代になっていた。
「ですからこうして直接お会いできてとても嬉しいです。あの、後でサインとかいただけたらなあって思うんですが……」
「あはは、魔法少女って言ってもアイドルじゃないのでサインとかは用意してないんですよ。当時アイドルだったあおいさんならしてあげれたんでしょうけど……」
「で、ですよねっ、ごめんなさいっ。あおいちゃっ、んんっ、天野さんがファンの子たちにサインしてあげていたのが印象に残っていたのでつい……すみません」
彼女もあおいさん推しか。当時はアイドルが魔法少女だった、っていうので凄い人気だったものなあ、と昔を懐かしんだ。
今ではアイドルを引退して二児の母の傍らでベテラン女優となった彼女を思い出す。最後にあったのは半年ほど前か。次に会った時には魔法少女時代のファンに会いましたよ、とからかってやろうと決める。
「いえ、お気になさらないでください。でも当時なら喜んで名前だけでも書いたんでしょうけど、私はもう普通の社会人ですから恥ずかしくて」
顔を真っ赤にして頭を下げる女性に少しだけあの頃の気持ちを思い出す。小学校の元クラスメイトたちには同窓会の時にからかわれたことも思い出して、少しだけ頬が熱くなった。
「それではこちらのお部屋でお待ちください。すぐに担当の者が参りますので、それまではこちらを読んで、その指示に従ってください」
「分かりました。ありがとうございます」
茶封筒を受け取り、扉の前で女性に別れを告げたももかが部屋へと入室する。
中は消毒液の香りこそしないが、小さな病院の診察室のような印象を受けた。
部屋の隅にカーテンの付いた仕切りが設置され、内側を除くと後ろ手に留める水色のエプロン型の患者衣と着替えを入れる籠。反対側には飾り気のないデスク、部屋の中央には診察ベッドが置かれていた。
(インタビュー、ってわけじゃなさそうね。検診なのかしら? だとしたら病院を指定しそうなものだけど)
とりあえずベッドに腰掛けて受け取った封筒の中身を確認する。
入っていたのは三枚の紙。一枚は担当者が来るまで着替えて待っているようにという指示書、一枚はかつてのももかの診断書の写し。最後の一枚は診断書と現在の状態に相違点がないか、体調に不調がないかを確認するものだった。
ざっと診断書を確認し、相違がないことを確認したももかは紙を封筒に戻し、指示書に従って着替えることにした。
「なんかちょっと短いような気もするけど……まあ仕方ないか」
袖を通した患者衣は膝が隠れるか隠れないかという程度の丈しかなく、少し不安が残ったが用意されているものがこれしかない以上仕方ない。元々女性にしてはももかは高身長だ。こういうこともあるだろう。
着替え終え、手持ち無沙汰となったももかは部屋の中を改めて観察する。
気になるのはベッドの脇に置かれたアロマオイル類とアロマディフューザーだ。少し意識を集中すればラベンダーらしい香りが漂っていた。
病院というよりはエステ店に近い設備なのかもしれない。そうなると増々呼ばれた理由が分からないが。
引退した魔法少女の中にはかつての戦いにトラウマや心的外傷を抱えた娘たちがおり、それを癒す為にカウンセリングなどを受けている、と聞いたことがある。しかしそういったものとももかは無縁だ。
確かに家族や親友を人質に取られ、ピンチに陥った経験はあるにはあるが、それは仲間たちの協力のおかげで被害を出すことなく救出することが出来た。現在も家族にも後遺症はなく至って健康、親友たちも結婚して幸せな家庭を築いている。
(後遺症はあるけど、それは現在の科学ではどうしようもないって言われたしなあ)
もし治療法が確立したというのならそれこそ役所ではなく病院に呼び出すはず。やはり自分が呼ばれた理由は不明瞭なままだ。
まあ考えても詮無き事だと両手を伸ばし、外回りで疲れた体をほぐしていた時、部屋の扉がノックされた。
「はい」
気を抜いていたとはいえそこは二十八歳のOL、慌てることなく体勢を正して静かに返事をする。
「失礼しまーすっ★」
明るい声と共に入室してきたのは金髪ツインテールの制服姿をした女子高生だった。
これには流石のももかも一瞬固まってしまう。政府絡みなのだから年配の者が来ると思っていた。まさか未成年、それもこんな今時のJKがやってくるとは予想だにしなかった。
「どもどもー★ お呼びとあらば即さんじょー★ でお馴染み魔法JKのレンだよーっ★ 今日はよろしくどーぞ★」
「え、ええ……よ、よろしく……?」
「えーっ、なんかももセン固くなーい? キンチョーしてるー?」
「も、ももセン?」
「そ★ 魔法少女のパイセンのももかサンだから、略してももセン★ かわいっしょ?」
二十八歳OL、
リアルJKにしてはちょっとひと昔の香りがするが。
「魔法少女の先輩って……それじゃああなた、魔法少女なの?」
「そだよー。半年ぐらい前から現役バリバリの魔法少女やってまっす★ ぶい★」
「今時の女子高生も顎ピースってするのね……」
驚くべきはそこではないが、未だ混乱が収まっていないのだろう。
学校から直接やってきたのか、持っていた学生鞄をデスクに乱雑に置いて、回転椅子の背もたれ側から足を出して腰掛けたレンが椅子ごとももかの目の前へスライドした。
「今日はよろしくたのみまーす、ももセン★」
「ええと、よろしくって言われても私はどうして此処に呼ばれたのかも分かっていないんだけれど……」
「え、マジー? でもわかるー、なんか偉い人ってそーいう説明不足な所あるよねー? でもももセンは心配しなくても大丈夫だし★ ぜーんぶレンに任せておいて★」
「え、ええ……」
何をするのか知らないが、ももかは本当に彼女が担当で大丈夫なのかという不安に駆られる。
女子高生時代が暗かったというわけではないが、クラスのギャルたちとは無縁のグループに居たももかにはギャルに苦手意識があったのだった。
「そいじゃーまずは渡されてた紙ちょーだい★」
「は、はあ。どうぞ」
「ほーい★ ふむふむー? ほむほむー? はーん? ほーん? ……ん、オッケー★」
くるくると椅子を回転しながらももかから受け取った診断表に目を通したレン。本当に読んだのか、分かっているのかと問いただしたくなったももかだが、そこは魔法少女の先輩として、というよりは大人として大らかな対応を自分に課し、言葉にすることはなかった。
「前に言われてた通りの感じなんで、レンにお任せー★ んじゃさっそく治療の準備するねー★」
「……治療?」
「そ★ ももセンの後遺症を治すための治療★ あたしたち世代の魔法少女は非番の時にパイセンたちの治療に当たるのが仕事なんだー★ なんか同期にめっちゃエリートな娘たちがいて、なんかもうぶっちゃけその娘たちだけでよくね? ってなってあたしら地方勢はこっちがメインのお仕事? みたいな?」
冷静になって記憶を辿れば現在活動を大々的に広報されている魔法少女たちは四人だが、それ以外にも魔法少女の力を得た少女たちがおり、彼女たちは別の任務に当たっているという報道をニュースで見た覚えがあった。
ももかたち以前の世代と異なり、国を挙げたバックアップを受けた今の魔法少女たちは少数での活動でも十分に成果を上げているとも言っていた。
レンがその別任務に当たっている魔法少女ということなのだろう。別任務の内容までは知らなかったが、それがかつての魔法少女たちの治療だったとは。
しかし考えてみれば現代の科学、医療では解決できない事も魔法少女の力を借りれば可能となっていても不思議はない。そういった奇跡を起こした経験はももかにもあった。
「そう。あなたも大変なのね」
時折テレビにももかよりも先輩、まさに大御所とも言える偉大な魔法少女の先達が出演し、今の支援に恵まれた魔法少女たちに苦言を呈するシーンを見た事があったが、今の世代には今の世代の苦労があるということか。人知れず敵と戦うだけで済んだ魔法少女の時代は終わったのだ。
「ももセンたちと比べたら全然よゆーっしょ★ 資料映像とか見たけどももセンたちが戦ってた奴ら激やばだったし? マジももセンリスペクトしちゃうし★」
「昔の話よ。あの頃は大変だったけど、それ以上にみんなと一緒に、みんなの為に戦えるのが嬉しかったの。それに今じゃすっかりただのおばさんよ」
「いやいやももセンめっちゃ肌に張りあるし、化粧もナチュラルなのにちょー綺麗でやばすぎ★ 大人の色気? ってのがバンバン出てて憧れるし★」
言葉遣いこそひと昔のギャルだが、レンは先達を敬う心を持った魔法少女のようだ。
嘘をついてお世辞を言うようなタイプとも思えない。そんな同じ女性、それも一回り年下の女の子に見た目を褒められてももかも悪い気はしなかった。
「生で見るのは初めてだけど性格めっちゃオトナーって感じがするし、あたしと話してても口うるさく言って来ないし、流石魔法少女のパイセンだし★」
「ふふっ、確かに少し驚いたけど、私は元気があって良いと思うわよ?」
戦いの後、すぐ日常に戻ることが出来たももかには後輩の魔法少女と接する機会がなかった。
それは年長組の配慮で、感謝もしているがこうして初めて後輩と接したももかの心には先輩風がびゅーびゅーと吹き込んでいた。
言ってしまえばこの僅かな会話でレンを気に入っていた。ちょろい先輩である。
「マジ? うれしーし★ じゃあ今日はそんな偉大なパイセンにいーっぱいサービスしてあげるから期待しててね★」
だからこれからどんな治療が施されるのか、想像もしていなかった。
サービス、という言葉も若者言葉の一種としか捉えていなかったのだ。
◇◆◇◆
「んじゃー準備してくるから、ベッドにうつ伏せになって待っててね★ あ、見えるの恥ずかしかったらタオルで隠してもいーよー★ それからアロマ焚くけど好きな匂いとか苦手なのとかある?」
「私、そういうのに疎いからお任せするわ」
「ほいほーい★」
慣れた手つきでアロマディフューザーを稼働させたレンを仕切りの向こうに見送り、言われるがままベッドにうつ伏せになるももか。少しだけ患者衣の裾を気にして引っ張り、もぞもぞと調節して落ち着く位置を見つけ出して、丸見えの背中と尻をタオルを羽織って隠した。
稼働を始めたディフューザーからは最初に嗅いだ心地良いラベンダーの煙が噴き出し、ももかを包み込んだ。
レンが電灯のスイッチを操作したのか、部屋の照明が白から薄暗くも温かみのあるブラウンに変化した。
(ああ、すごい落ち着く雰囲気……)
仕事を早上がりしたのも効いているのだろう。日々の疲れもあり、横になると自然と肩の力が抜け、ももかの体がリラックスしていく。
部屋に響くのは静音稼働するディフューザーとレンの衣擦れの音だけ。ももかが男だったなら不埒な想像をしてしまったかもしれないが、此処に居るのは女だけ。気持ちが昂ることもない。
「おっまたせー★ それじゃさっそく初めてくねー★」
「ええ。まずは触診と問診、ってことかしら?」
「そんな感じー★ でも眠くなったら寝ちゃってもいーからね?」
「ふふっ、確かに眠くなっちゃいそうな雰囲気だけど、ちゃんと答えるわよ。治療に必要なことなんでしょう?」
「んー、治療っていうか雰囲気作り的にね?」
「? そう、なの? よく分からないけど、よろしくお願いするわね」
「はーい★」
相変わらずいまいちかみ合わないものを感じるが、そこは世代の壁かとももかは深く考えずに応えた。
「まずは足の方からいくね★ 暫くはただのマッサージだから、痛い所とかあったら遠慮なく言ってね★」
「ふふっ、本当にエステみたい。はぁーい」
アロマの効果か、それともレンの人柄か、すっかりリラックスしたももかは間延びした返事を返し、枕に頭を預ける。
上質な物だからか、頭全体を包み込む柔らかさはももかを微睡みへと誘ってきた。
「外回りのお仕事って書いてあったからもしかして、って思ったけどやっぱり足張ってんねー★」
「そうねえ。気をつけているつもりでもやっぱり毎日歩き回ってるとどうしても、ね」
ベッドの下方に回り、アロマオイルを垂らした両手で太ももを撫でるレンの問いにももかが苦笑する。
「ちゃんと講習受けてるから、帰る時にはめっちゃ軽くなってると思うよ★」
「そう? なんだか至れり尽くせりって感じね」
数分前なら今の魔法少女は整体の講習も受けるのかとツッコミを入れていたはずだが、完全にリラックスしたももかは疑問には思わない。
「痛かったら遠慮せず言ってねー★」
「はぁーい……イタタタっ! 痛い! 痛い!」
「ここのツボ痛いってことは内臓もちょっと疲れてるねえ。お酒とか飲みすぎてない?」
「飲んでるけどいたったたたッ! やめて!?」
「言ってねとは言ったけどやめるとは言ってないからねー★」
無慈悲なレンの宣告に声にならない悲鳴を上げて悶えるももかだが、レンの責めは止まらない。
むしろ悶えるももかに嗜虐心が芽生えたように執拗にツボを押していた。
「どーどー? 悪いのがなくなってく感じするっしょー?」
「それはそうかもっ、だけどぉ……!」
右足から左足。どちらも押される度、えげつない痛みをももかに伝え、レンが満足する頃には始まったばかりにも関わらず息も絶え絶えとなっていた。
「んじゃ今度は太もも、の前に肩の方いこっかー」
一瞬、タオルを持ち上げたレンだったが気が変わったのか、ももかの腰に跨ると肌が露わになっている両肩に手をかける。
「大丈夫? 重くないー?
「うっ、ううっ、大丈夫、だけどお手柔らかにお願い……」
「ほいさ★」
ももかの願いが通じたのか、足つぼと比べると肩のマッサージは体を労わる心地の良い刺激を齎してくれた。
「あー、やっぱし肩も
「んああ゛ーっ……」
心の片隅で決して叶わない、娘に肩を揉んでもらう感覚とはこういうものなのかもしれない、という感慨に耽りながらも凝り固まった肩がほぐされていく感覚にももかは目を細め、仕事中には決して出せないような声を惜しげもなく漏らして喘いだ。
「しなきゃいけないとは思ってるんだけどぉ……どーしても疲れて眠っちゃうのよねぇ……」
「社会人は大変だーね★ なら後で連絡先教えるから、連絡してよ★ 魔法少女絡みって言えば会社も文句言えないっしょ?」
「あ゛ー……っ。それはすごい魅力的ぃ……っ」
「でもももセンおっぱいでっかいし? 仕事してなくても凝りそうだよねえ」
「そうっ、なのよねえ……っ。今Fあるんだけど、正直あと二つは小さくても良かった……なんて言ったら怒られちゃうんだけどぉ……」
部屋中に満ちたアロマの効果か、それともレンの人柄か、すっかり気を許したももかは口を軽くしてつい愚痴を零した。
そんな贅沢な悩みにもレンは笑い、お疲れ様の言葉と共に肩から首の付け根へと施術箇所を移動する。
「髪にオイル着いちゃうけど、無香料だし後でシャワー浴びれるから気にしないでいーからね」
「はぁーい……」
ほぐされ、血行が良くなった体がぽかぽかと温まっていく。腰に感じる丁度良い重みと体温がももかをさらなるリラックス状態へと導いていく。
微かな吐息と時折溜息を漏らし、ももかは心身が癒されていくのを感じていた。
「じゃー次はまた下ね★ 最初は背中から腰ね★」
ふとした時、無意識に叩くことが多くなった腰。激しいものではないが慢性的な腰痛に悩まされていたももかにとって最もマッサージが楽しみな部分でもあった。
「あ゛ー……やっぱり他人にやってもらうと効くわねえ……」
「効果はすぐに出るけど、やっぱりこっちも継続的にやっとかないと駄目な部分だよー? どんどん骨盤が歪んでいっちゃうからね」
疑っていたわけではないが講習とやらを受けたというのは本当らしい。
危なげない手つきでほぐされた腰から痛みが引いて行った。
「そいじゃ太ももー★ こっちは見るからに張ってるねー」
「一日中歩き回ってるとどうしてもね……」
ぺちぺちと両手の手刀で叩かれ、むず痒さを覚えながらもそれもまた心地よかった。
足で仕事をしているからか、ももかの太ももは逞しさこそない女性の太ももだが、弛みとは無縁であった。
「んー、右足のが張りが強いねー? 普段立ってる時もこっち側に重心を寄せてるんじゃない? 痛くなるのも右足が先でしょ」
「そう、そうなのよ。午後になって痛み始めてからは左足に寄せるように意識するんだけど、無意識だとそっちに寄せちゃって」
「まあ利き足に寄っちゃうのは仕方ないもんね★ でも気付いた時でいいから両足で地面を意識して立つようにするだけで大分負担が減るから覚えといてねー★」
上半身以上に時間をかけて丹念に凝りほぐされる頃には全身の体温が上がり、しっとりと汗ばみ始める。同じ女性同士でも恥ずかしさがあったが、成程、焚かれたアロマにはそれを隠す効果もあるのかと感心する。
中々敷居が高く、エステ店を利用したことがないももかだがこれを機に通い始めてみるのもいいかと思い始めた。まさか政府からの呼び出しでこんな立派なエステを受けられるとは思いもよらなかったが。
(それも現役魔法少女にしてもらえるんだものね。ファンの男性に知られたら恨まれそうだわ)
引退し、関わりがなくなっても魔法少女に抱く親近感は強く、身内のように感じてしまう。個室でのマンツーマンでのエステマッサージという世の男性が羨むシチュエーションもももかにとっては慣れてしまえばその特別さを意識することはなかった。
「んし★ それじゃあいよいよ本番始めるよー★」
「んっ、まだ続きがあるの……?」
「治療だって言ったっしょ? むしろこっからが本番だよ★ そのままうつ伏せでいいけど、ちょっとだけこのタオルずらしちゃうね」
「えっ、けどそこは……」
レンの手がタオルにかかった瞬間、微睡んでいたももかの意識が覚醒する。
上半身を起こして振り向いたももかに、しかしレンは大丈夫だからと優しく微笑む。
「診断書も見たし話も聞いてるから大丈夫。魔法少女じゃなくなっても普通の女の子には戻れなかったももセンみたいな先輩の為に、あたしたち今の魔法少女はいるんだよ?」
「……でも、あなたみたいな若い女の子に見られるのは……」
「今あたしたちが魔法少女をやりながら普通の生活が送れてるのはももセンたちのおかげなんだから★ だからお願い、あたしにももセンを助けさせて?」
この日初めてレンが見せた真剣な眼差し。それがかつて魔法少女としての使命に燃えていた自分や仲間たちと重なる。
彼女は子供だが、やはり魔法少女なのだ。自分もそうだった。心配してくれる家族や友人の制止を振り切り、魔法少女として戦い抜いた。ならばそんな自分が彼女の使命の邪魔をしてはいけない。
ももかは静かに頷き、上半身を再びベッドに預けた。
「ありがと★ じゃ、一回タオル上げるね?」
タオルが持ち上げられ、少しだけ上半身側、腰から上の位置にまで動かされる。
晒された体の一部が敏感に外気と生じた風を感じ取り、ぴくりと震えた。
「これがももセンを今でも縛る悪い部分なんだね★」
「……気持ち悪いでしょう? 女の体に男性のものがついているなんて……」
枕に顔を押し付け、自嘲する。
ももかの尻の下から覗く、女性にはないはずのシワシワの袋。男性が精を生み出す機関、金玉袋がずっしりとベッドにのしかかっていた。
そしてその先、ももかの腹の下には萎えたままでなお一般男性の性器に劣らぬ男性器、ちんぽがそうあるのが当然のように生えていた。
「敵の卑劣な罠に嵌って改造されちゃったんだよね……」
「……ええ。他の仲間が助け出してくれたけど、元の体に治すことは出来なかった。それにこれのせいで私は仲間にたくさん迷惑を掛けた……」
口にこそ出さなかったが、その一部始終をレンは資料映像として見ていた。
今よりも幼い体に不釣り合いなちんぽを生やされ、それが齎す性欲に抗えずに他の魔法少女を犯すももかの姿を。
だがそれでもももかはちんぽの呪縛に抗い、魔法少女として戦い続けた。そんな偉大なる先達をレンは心から尊敬していた。
だからこそ、この任務を引き受けたのだ。
「これは私にとって切っても切り離せない罪そのものなのよ」
「……でももう時効っしょ★ 他のパイセンたちは結婚して家庭を持って幸せな今を送ってるし? ももセンもいい加減解放されてもいい頃だと思うし★」
「そんなの……虫が良すぎるわ」
「いーのっ★ それにももセンが何を言ってもあたしがこんなちんぽぱぱーってやっつけてやるし★」
ももかが漏らした暗い声に努めて明るい声でレンが被せる。
憧れの先輩がいつまでも過去に囚われているのを見逃せなかった。
「ぜーんぶあたしに任せて? ももセンはそのままねっころがってればいいから、ね?」
「……わかったわ」
力なく、けれどそれでもももかが微笑んだのを察してレンは飛び切りの笑顔で頷いた。
「それじゃあその前に、直接触れなかったお尻の方もほぐしていこっか★ お尻も凝るからねー★」
「な、なんだか流石に恥ずかしいわ……」
「女同士なんだから気にしなーい★」
「ひゃう!?」
無遠慮に尻を鷲掴みにされて悲鳴を上げるももかだが、尻を撫で回すその手つきに厭らしさは感じられず、これもまた立派なマッサージの一つなのだと察することが出来た。
恥ずかしさは拭えないがレンのマッサージの技術は本物。ならば素人の自分が口出しをすべきではないとその手に身を委ねた。
「おトイレの時もそうだけど、お尻は冷やすといけないからね★ 全身をほぐして血行が良くなってる今の内にこっちもほぐしてあっためちゃおー★」
「んっ、ふっ……今までこんなことされたことないから、なんだかすごく変な感じ……っ」
「腰から背中は気にしてもお尻そのものは自分じゃ中々気にしないからねえ。だからこそ効果は覿面なんだよ★ くすぐったいかもだけど我慢してね★」
こんな体で男女の関係など結べるはずもなく、電車を利用することもなければ他人に尻を触れられることなどそれこそ魔法少女時代にしかなかった。
性的なものとは違う快感に強張っていた体から力が抜け、されるがまま。
タオルが捲られたことで僅かに感じていた肌寒さもすぐに血行が良くなったことで消えた。変な意味でなく、癖になる心地だった。
「……★」
「ん……っ」
どれだけマッサージを受けていたのか、ある時レンの揉む手が動きを変えた。
手の平が離れ、爪先で掠めるようなフェザータッチが尻から太ももをなぞり、思わず身を震わしてしまうようなゾクゾクとしたものが背筋を走る。
「これも、マッサージ……んぁっ……治療、なの……?」
「そ★ 回春マッサージって言ってね。緊張しないでいいから、あたしに任せて★」
「わかっ、たっ、わ……っ」
背中を隠すタオルを肩へと折りたたむと爪先は背中を上り、尻の割れ目を下り、また太ももをなぞって往復していく。
ももかの視界は白の枕が広がるだけ。自然と意識は見えないレンの指の動きに集中してしまう。
背中をなぞられている間に息を吐きだし、力が抜けて、尻と太もも、敏感な部分をくすぐられる間は息を止めて体を強張らせてその動きを追いかける。
「全身あったまってきたところで、また
「ん……っ」
爪先が尻から大きく離れたことで残念そうな、切ない声を漏らしたことにももかは気付いていない。
「リラックスして、あたしの指にだけ集中してね★」
「はぁぁ……う、ん……っ」
敏感な部分から遠ざかり、息を大きく吐いてリラックスすることを意識する。
少しだけ、ほんの少しだけマッサージに感じるべきではない邪な感覚を覚えてしまったことを恥じ、気を取り直した。
(さっきのはなんだかいやらしかったわ……いけないことをされているみたいで、少し怖くなっちゃった)
だが効果は覿面。先ほどよりも全身が熱く、血行が良くなっていることを自覚できる。
それに尻をあんな風に触れられなければ妙な気分になることもない、と安心した。
魔法少女時代の経験から、性知識を得ることを敬遠していたももかは知らない。ここからが回春マッサージ──性感エステの本番であると。
「んっ、ぁっ!?」
両足の脹脛から太ももをなぞるレンの指先は太ももを越えても止まらず、僅かに爪先が体からはみ出た玉袋を掠めて肌から離れていく。
ほんの僅かな刺激に、しかしももかの体は過敏に反応を示していた。
「気持ち良かったら声出しちゃってもいーからね?」
「え、ええ……っ」
レンの声は変わらず明るいまま。
あからさまな触り方ではない、わざとではなく、たまたま掠めてしまっただけなのだろう。女体にはついていないはずの部分なのだ、講習と勝手が違って当然、変な意味で捉えてはいけない。
その証拠に次の往復では爪先は玉袋に触れることなく離れていく。
この調子なら大丈夫、純粋にマッサージを楽しんでいられる。
けれど、
「んあっ……はっ……」
何度も何度も繰り返される動き、数回に一回、或いは連続して、レンの爪先が玉袋を掠める度、ももかの体は敏感に反応した。
「ふぅ、ふぅ……んんっ……」
ももかは自身の体がぴくぴくと震え、反応していることには気付いているのだろうか?
気付いているはずだ。腹の下、股間から生えた男性器は徐々にその大きさを増していっているのだから。
「はぁっ、あっ、はぁ……っ」
「んしんし★ それじゃあ次は足を開いてくれる? カエルみたいに★」
「んっ……それは必要なこと、なのよね……? 恥ずかしいけれど……」
不規則に齎される快感に頭がぼーっとしていく。ももかは言われるがまま、足を開いた姿勢を取る。平時なら恥ずかしくてとても取れないような格好を気にする余裕は既になかった。
(あ……やだ、私、おっきくなって、濡れてちゃってる……)
足を開くために身じろぎしたことでちんぽがずれた時、いつの間にかだらだらと涎の如く先端から先走り汁が漏れ、ベッドに染みを作っていることに気付いた。
その染みに気付かれないようにとすぐに浮かした体をベッドに下ろすが、意識してしまったちんぽは急速に大きさを増していく。
自らの体重で押し潰されたちんぽが痛み、ちんぽを開いた足の隙間から出してしまいたい衝動に駆られる。
けれどこんな醜いものを自分を慕ってくれる後輩に晒すことなど出来ない。痛みに耐え、ももかは腹を押し上げ、熱によって主張するちんぽを再び自らの体で隠すことを選んだ。
「ここからはリンパマッサージをしていくね★ 多分これ、ももセンも好きだと思うな★」
「そ、う……ふぅ……お願い、するわね」
「はーい★」
リンパ。単語としては聞いたことがあるがそれが具体的にどういうものなのか、どんなマッサージが施されるのか、ももかにはまるで想像がつかなかった。だがその効果をすぐに実感することとなる。
「ひぁっ……!?」
「まずは左足から、ね?」
枕に頭を預けたももかからは一体何をされているのか想像しか出来ない。
恐らく両腕を太ももの下に差し込み、巻きつくような形になっている。柔らかく、ぷにぷにとした腕が玉袋に触れ、そのまましゅるしゅると蛇のような動きで太ももと玉袋を優しく擦りあげられていっているのだ。
まったく未知の感覚、快感にももかは体がびくびくと震えるのを押さえる事が出来なかった。
「あっ、あっ、あっ……はぁ……ッ」
「ね? 気持ちいいっしょ★ もう一回いくよー★」
「んっ、あっ、はっ、はぁっ……!」
しゅるしゅる。
しゅるしゅる。
直接ちんぽに触れられたわけではない。玉袋にだってあからさまに触れられているわけではない。
にも関わらず、今まで味わったことのない快感が波のように押し寄せてくる。
しゅるしゅる。
しゅるしゅる。
「あっ、はっ、あっ、あっ……!」
「ふふっ、気に入ってくれたみたいでうれしー★」
脳内が気持ちいいでいっぱいになる。
何をされているのかなんてもう考えられない。ただこの気持ち良さを味わっていたい。
初めてのリンパマッサージにももかは無我夢中になっていた。
「じゃ今度は右足ね★」
「あっ、はぁっ、んぁ……っ」
甘い声と共に体を震わすももかにレンは微笑み、より肌を密着させて両手を右足へと差し込んだ。
しゅるしゅる。
しゅるしゅる。
「ああっ、はっ、はぁぁ……ッ」
「ふふっ、腰浮いてきてるねー★」
「あっ、これはそのっ……」
「いいよ、いいよ★ 女同士なんだし気にしない気にしなーい★」
普通の女性なら嫌悪感を抱くはずの無意識の浅ましい動きすら微笑ましく受け止められ、ももかはその優しさに甘えるように腰を浮かせ、与えられる快感に耽る。
しゅるしゅる。
しゅるしゅる。
「ああっ、んあっ、あっ、はぁぁ……」
肝心な部分、最も敏感な部分には触れられていないのに、欲望に負けた過去の交わりよりもよほど気持ちいい。
欲望に任せない女の妙技をももかは余すことなく全身で味わっていた。
「……はいっ、リンパマッサージはこれでおしまい★」
「あっ……」
太ももからレンの両手が離れ、ももかは反射的にねだるように腰をくねらせてしまう。
その直後に自身の浅ましさに気付き、頬を赤くした。
もう健全なマッサージであるということも、治療行為であることも忘れ、ただ快感を求める思考に支配されていた。或いは治療行為という免罪符を与えられたこそかもしれない。
「んふふっ、まだまだ気持ちよくしてあげるし★ ね、体ごろんって、仰向けにして? 大丈夫、恥ずかしくないし★」
一瞬の逡巡の後、ももかは無言で体を反転させる。ちんぽの先から溢れた先走りがベッドと糸を引く。下ろした腰に感じる冷たい湿り気が分泌された汁の量と興奮を表していた。
レンはももかの背中を隠していたタオルを手に取り、患者衣の紐をほどき、ベッドの上部に移動すると目隠しするようにももかの顔にタオルを被せる。
「これなら恥ずかしくないっしょ? それに目が見えないと体も敏感になってもっと気持ちよくなれるし★」
「あっ……!」
その言葉を証明するようにレンが肩をくすぐるように指先でなぞると性感帯でないにも関わらず、ももかの体が激しく震えた。
「じっくりほぐしたから全身敏感になってるでしょ? まだ気持ちよくなるよー★
耳元で聞こえる衣擦れの音と人肌の温もり。正座した股に挟まれているのだと想像がついた。
アロマのラベンダーとは別の甘い香りにレンの制服姿を思い出す。きっと今、自分の頭は彼女のあのスカートの中に包まれているのだ。そう思うとビクリとちんぽが震えた。
「でも一番敏感な所には触ってあげない。まだまだ周りからじっくりと優しく、ゆっくり性感を高めていこうね★」
「ああっ、はぁぁ……っ」
ついに隠すこともせず性感という言葉を使ったレンだが、今のももかにはそれについて思考する余裕はない。ただ次に来る快楽への期待に胸を膨らませ、それが来るのを待つばかりだ。
「生で見るとももセンのおっぱい、やっぱり迫力あるねー★ やさしーくほぐしてあげるね★」
既にこれ以上なく勃起したちんぽと乳首、その両方を避け、レンの指先はももかの豊満な胸の周囲を走る。
普段ならくすぐったさしか感じないその動きも今のももかには快感を伴う甘い疼きを伝えてくる。
「はぁぁ……っ」
「自分でオナニーする時、あんまり焦らしたりしないっしょ? ちんぽが付いてると猶更、我慢なんて出来ないもんね★ オナニーも時短の時代なのかなー★ オナニーくらいゆっくりすればいいのにね★」
「そんっ、なっ、あっ、はぁ……っ♡」
自分のオナニー事情を見透かされた羞恥もまた快感のスパイスとなるだけ。
レンの手技と快楽にももかは翻弄されるばかりだ。
「こんな風にじっくり、乳首には触らないで乳輪をくーるくる」
「んっ、うっ、はぁ……っ」
「んふふっ、もどかしいっしょー★ でもこうやって乳首を意識させた後にくりくり、こりこり、って乳首をいじると頭真っ白になって腰が跳ねちゃうくらい気持ちいーから、今はがーまーん★」
爪を立て、乳輪をなぞる円の動き。時折、指の腹が乳首に触れ、その刺激を必死に味わおうと乳首を意識すればするほど、もどかしさは強くなっていく。
「くっ、あっ……んぅっ……」
「焦らされながら想像して? 勃起してる乳首にあたしの爪が引っ掛かるところ♡ ビンビンに主張して、爪先を押し返そうとしてくる乳首を、カリ、カリ、カリカリカリ~ッって引っ搔くの♡ 乳首を引っ掛かれる度に腰がビクン、ビクン、足が開いたり閉じたり、おちんぽから我慢汁が垂れて、おまんこからもぷしっ、ぷしーって愛液が噴き出しちゃうんだよ♡」
「あっ、あっ、ああ……っ」
乳輪をなぞる爪先。綺麗なネイルが施された長い爪で今の乳首を弾かれたらどれだけ気持ちいいだろう。
きっと自分がしているオナニーとは比べ物にならない快感が走って、もしかしたらそれだけでイっちゃうかもしれない。
想像しただけでベッドシーツに拭き取られたはずの先走り汁が再び糸を引いて垂れ始めた。
「想像しちゃった? ……じゃあ、その想像が当たってるかどうか、確かめてみよっか★」
「あっ、あっ、あっ……」
指の動きが変わる。乳輪を越えて、ついに乳首のそばにまで爪先が迫る。
爪を押し返そうと乳首が抵抗しているのが分かる。ああ、でも、だけど、その抵抗は無意味に終わって──
カリッ♡
「んああああっ♡♡♡」
想像を超える甘美な悦楽。
タオルで覆われた視界が明滅し、前後不覚に陥ってしまうほどの衝撃。
大きく震えたちんぽから垂れた汁がももかのお腹を汚し、股間から溢れた汁はベッドを汚した。
「ほーら♡ 焦らした分、たっぷりカリカリしてあげる♡ カリカリッ、ピンッ……カリカリカリッ、ピン、ピンッ♡」
「ひぁっ、あっ、はっ、ああっ、あっ、んっ、あっ、ひゃんっ♡」
レンの声と指の動きに連動し、ももかの腰が跳ね、喘ぎ声が止めどなく漏れ出る。もう声を押さえようという気は微塵も残ってはいなかった。
そんなももかを見下ろしながら、レンが耳元に口を寄せた。
「それと、ももセンのちんぽなんだけどね、精液を搾り出せばいつかは消えるんだって。でもテキトーな射精を何回してもダメなの。一発一発、
「ひゃっ、あっ♡ あっ♡ あっ♡ ああーっ♡♡♡」
レンの言葉の全てを理解し、解釈する余裕はももかにはない。
けれど、言葉の節々からにじみ出る蠱惑的な響き、射精、金玉、噴水、ひりだす、腰が砕ける、耳を通り抜けるそんな単語に嫌が応にも快感と期待が高まっていく。
タオルに隠れたももかの表情は完全にとろけきっていた。
「ひっかくだけじゃなくて今度はつまんであげる♡ 人差し指と親指で両方の乳首を挟んで、引っ張って、コリコリ、コリコリ♡ 指の腹の中で乳首がコリコリ♡ 擦れてこれも気持ちいーでしょ? ほーら、コリコリ、コリコリコリーっ♡」
「あっ、はっ、はぁっ、あっ、ああっ、んっ、くぁっ、あっ、はぁぁ……♡♡♡」
レンの股の間でタオルが揺れる。無意識か、頻りに首を振り、声だけでは表せない快楽を必死に肯定していた。
「そんなに跳ねさせて、せっかくほぐした腰にまた負担が掛かっちゃうよ♡ そんなんじゃ本当に射精したら立てなくなっちゃうね♡ ちんぽが我慢汁でドロドロになって光ってる。いいんだよ♡ ももセンの人生を滅茶苦茶にしたちんぽだもん。こういう時ぐらい、たっぷり気持ちよくならないと勿体ないよ♡ 治療が終わったらこの気持ちよさとはお別れなんだから♡ 一回一回の射精をちゃーんと楽しまないとね♡」
「はぁっ♡ あっ、んっ、ああっ♡ ひぐっ、くっ、うっ、あっ、あっ♡」
ももかのちんぽがレンが資料で見たものよりも逞しく膨れ上がる。
魔法少女時代よりも熟れた肉体がリンパマッサージによる回春によって本来の勃起状態を取り戻したのだ。
「こんなに男らしいちんぽなのに、出てくるのはこんなに女の子らしい可愛い声♡ 雄々しいのに女々しいちんぽ♡ はぁーあ♡ ももセン、本当かわいい……♡」
「ひぐっ、うぁっ、あっ、ふっ、うっ、ううっ♡ んぅ!?」
涎を垂れ流すももかの唇をレンが塞ぐ。
舌が口内に侵入し、溢れた唾液の海を泳いでももかの舌を捉える。ぴちゃぴちゃと水音を響かせながら執拗に舌を
「んはぁー♡ はぁーっ♡」
「ぷはっ……♡ はぁー……それじゃあお待ちかねのお射精、しちゃおっか♡ あたしが両手でちんぽと金玉、両方をいじってあげる♡」
「ああっ♡ はぁっ♡ はぁっ♡」
「だからももセンは自分の手で乳首、あたしがしたみたいにカリカリカリってしたり、きゅーってつまんで、コリコリコリ~ってしよ? ほーら、お手々を乳首に当てて、きゅーっ♡」
「んぐぅうううう♡♡♡ んっ♡ んっ♡ はああああっ♡」
レンに言われるがまま、導かれるままに無我夢中で乳首をこねくり回し始めたももかにレンが囁く。
「そんなんじゃないでしょ? あたしの触り方はもーっと気持ちよかったでしょ? ちゃんと自分が一番気持ちいい触り方でいじめてあげないと最高の射精、出来ないよ?」
「あっ♡ あっ♡ ああっ♡ んっ、あっ、はぁぁん♡」
今まで経験した乳首オナニーよりも激しく、みっともなく、ももかは自身の乳首を弄る。この後やってくる更なる快感への期待を膨らませ、先輩としての立場も社会人としての立場も尊厳もかなぐり捨て、ただ快楽を求めて指を動かした。
それを満足そうに見下ろして、レンはももかの大きく開いた股の間に腰を下ろし、菊門から戸渡に指を這わせ、玉袋を撫で上げた。
「んあああああっ♡」
「金玉が持ち上がってる♡ 早く溜まった精液を発射したいってきゅんきゅんしてる♡ いいよ、もうすぐだよ♡ 今までで一番気持ちいい射精、この悪いちんぽがなくなっちゃうくらいの射精、しよーね♡」
そして、ついにここまで一度も触れられることのなかったちんぽをレンの手が包み込んだ。
まだ上下に動かしてもいない、ただ触れられたそれだけでももかはひと際高い嬌声を上げ、カクカクと腰を前後に振り始める。
もう焦らす時間は終わった。もう準備は整った。
レンはその情けないももかの腰振りに合わせ、手を上下させ、精液を押し出すように玉袋を撫で、揉み上げた。
「乳首の気持ちよさを感じて? ちんぽの気持ちよさを感じて? 一滴残らず出せるように、全身で気持ちいいを味わって? ほら、ほら、ほらぁ♡」
「ふぐぅううっ♡ お゛っ♡ んお゛っ♡ ほっ♡ ほぉ♡ いい゛っ♡ 気持ち゛い゛い゛っ♡ 乳首っ♡ ちんぽぉ♡ 全部気持ちい゛い゛っ♡♡♡ イクっ♡ 出りゅ♡ 金玉からせーえきひねり出しゅ♡ びゅーびゅーしゅるっ♡ んぐ゛っ♡ お゛ん゛っ♡ ふひぃぃぃいっ♡♡♡」
ぐちゅぐちゅぐちゅ。
ちんぽが擦られる度に我慢汁が飛び散り、おまんこからは愛液が噴出する。
最後の一押しとレンは玉袋を撫でる手から中指を離し、ももかのおまんこへと挿入した。
「おお゛お゛お゛っ♡♡♡ ほっ♡ んお゛お゛っ♡♡♡」
「ほらイこ? イっちゃお? イっちゃえ♡ 出しちゃえ♡ イけ♡ イけ♡ イけ♡」
「イク゛っ♡ イク゛っ♡ イきます♡ イっちゃいます♡ ちんぽとまんこと乳首でイく゛っ♡ 男の子と女の子でイく゛っ♡ 出る♡ イく゛っ♡ あ゛っ♡ あ゛っ♡ あああああああ゛あ゛っ♡♡♡」
爆発。
そう形容するのが相応しい勢いでちんぽが、腰が、全身が震え、ももかの意識は真っ白に染まった。
「ぷひゅ♡ ふへっ♡ はぁぁ♡ イって゛る゛♡ 出てくる゛っ♡ 止まんないっ♡ ぜんぶ♡ ぜんぶ出りゅ♡ ほぉおお♡♡♡ お゛っ♡ お゛っ♡ おお゛っ♡」
ちんぽが跳ね、精液が飛び出す度、どんどんとちんぽが小さくなっていく。
萎えているわけではなく、自らの体積を精液に変換し、射精しているようにも見えた。
そうして痙攣が十度を越え、親指大にまでサイズを縮小させたところで長い射精が終わる。
ももかの全身には精液が、レンには愛液が飛び散り、アロマだけでは隠しきれない性臭が部屋に満ち満ちていた。
「……ふぅ。お疲れ様でした、ももセン★ ちんぽはだいぶ可愛くなったけど、まだ玉袋は残ってるし、一回だけじゃまだ駄目だったみたいだね★」
鼻から上を覆うタオルを外されたももかの焦点は合っておらず、虚空を見つめていた。レンの声は届いていないだろう。
そんなももかの頬を撫でて、レンは自らが吐き出した精液溜まりに沈むちんぽを優しく持ち上げ、口に迎え入れた。
その優しい刺激でさえビクビクと反応してしまうももかの体を労わり、これ以上の過ぎた快楽を与えないように口をすぼめ、舌でちんぽから精液を拭い取った。
「今はゆーっくり休んでね★」
用意していたウエットティッシュでももかの全身を拭った後、添い寝するようにももかの隣に寝転んだ。
ポン、ポン。
赤子にそうしてやるようにお腹を叩いてやると、やがてももかの瞼が落ち、安らかな寝息が聞こえてくる。
「目が覚めたらもう一回。今度こそこのわるーいちんぽがなくなるまで、射精しようね♡」
──魔法少女が人知れず戦う時代は終わりを告げた。
けれど、魔法少女の戦いは終わらない。
To be continued...?