※この作品はR-18です。

DX絵本入りこみぐつでちょいエロ   作:しゃしゃしゃ

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 二つ目のお話。
 短いです。あとエロもないです。


かぐや姫

 

 僕は『DX絵本入りこみぐつ』を手に入れた。

 これは絵本だけじゃなく本なら何でも、二次元の世界に入れるうえに、その世界ではなんでも思い通りにできるひみつ道具だ。今日は何をしようかな。

 

 

「やっぱりこれかな」

 

 僕は「かぐやひめ」を床に置くと、絵本入りこみぐつを履いて本の中に入った。

 

 

 

 

 

「どうか、かぐやひめをお嫁さんにください」

「では、私が言う品物を持ってきて下さった方のところへ、お嫁に行きましょう」

 

 

 

 場面は成長したかぐや姫に五人の王子が求婚して、無理難題を与えられたところだった。

 

「その話、自分も混ぜてください」

 

「なんだお前は。怪しい奴め」

 

 王子たちがこっちを睨んでくる。

 

「あなたは……? 」

 

「私の名前は野比。帝よりも偉い人です」

 

 世界を書き換える。この物語で一番偉い人、それより自分は偉いと配役する。

 

 

「なんと! あの野比さまでしたか! 無礼をお許しください!! 」

 

「いいとも、だが君たちはかぐや姫をあきらめて帰りなさい」

 

「ははっ!! 」

 

 王子たちはあの野比さまが出てこられたのなら、自分たちでは張り合うことすらできないと帰っていきました。

 

 

 

「さて、かぐや姫。何をとってくればよろしいのかな? 」

 

「え、ええ。……『仏の御石の鉢』・『蓬莱山の玉の枝』・『火鼠の衣』・『龍の首の珠』・『燕の子安貝。このいずれかをお持ちいただけたのなら、私は貴方様のお嫁に行きましょう」

 

 

「わかりました。とってきます」

 

 

 時間スキップ。

 

 

「とってきました」

 

「――でしたら、本物かどうか確かめさせてください」

 

「構いませんとも」

 

 かぐや姫が厳しい目で鑑定しているが、どれも本物だ。本物として生み出したんだから本物以外にあり得ない。

 

 『仏の御石の鉢』は磨けば光輝くし、『火鼠の衣』は火にくべても燃えない。

 

 

 

「……どうやら本物のようですね」

 

「当然ですとも。それではかぐや姫、私のもとにお嫁に来てくださいますかな? 」

 

「はい。約束ですから」

 

 

 

 こうして僕はかぐや姫と結婚した。

 

 そして新婚初夜。

 

「その……初めてなので、優しくしてくださいまし……」

 

「大丈夫、僕も初めてだから」

 

 

 かぐや姫は超美人で、超かわいかった。ナカもめっちゃ締りが良くてすんごい出た。

 

 

 かぐや姫は僕を愛してくれて、僕もかぐや姫が好きになった。

 毎日一緒に寝て、毎日一緒に起きた。

 帝が使いを寄越すころには、かぐや姫は僕の子を妊娠していて、帝はかぐや姫をあきらめた。

 

 

 そんな幸せな日々を過ごしていると、お母さんになったかぐや姫が月を眺めて泣くようになった。

 

「どうしたんだいかぐや姫」

 

「のび太様……実は私は、人の世界の者ではないのです。

 私は、あそこで光り輝く月の都の者です。

 今度の十五夜に月の都から迎えが来るので、私は月の都に帰らなければならないのです。

 それが悲しくて、泣いているのです」

 

 

「そうだったのか。だが大丈夫だ」

 

 なんせ僕にできないことはない。

 

 

 そうして十五夜。月から使者がやってきた。

 

「野比王子、姫を迎えに来ました。さあ、姫をお渡しなさい」

 

 使者が光り輝いているがそんなのは通じない。

 

「かぐや姫は私のものだ。月の都になんぞ遣りはしないぞ」

 

「な、なぜ効かない? 」

 

「喝っっっ! 」

 

 月の都の軍は僕の喝で消滅し、お迎えの女官たちは力を失って落下していった。

 

 

 僕は落下する女官たちを救い上げ、屋敷に招いた。

 

「お前たち、私はもう月に帰るつもりはありません。わかったならさっさと帰りなさい」

 

「それが……私たちも帰れなくなってしまったのです。

 かぐや姫様、野比様、どうか私たちをここにおいてはいただけないでしょうか。私たちにできることならなんでも致しますので」

 

 見れば、月の都の者であるからか、女官たちもまた美しい。

 

「……私が一番でなければ許しませんからね」

 

「もちろんだとも。ありがとうかぐや姫」

 

 

 僕は帰れなくなった女官たちを側室として迎え入れることにした。

 

 めでたしめでたし。

 




 前回がだいぶあれだったので、今回は順当な流れでハッピーエンド。

 オチ無しヤマ無しのお話になってしまった。ちょっと反省。


 待て次回。
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