僕は『DX絵本入りこみぐつ』を手に入れた。
これは絵本だけじゃなく本なら何でも、二次元の世界に入れるうえに、その世界ではなんでも思い通りにできるひみつ道具だ。今日は何をしようかな。
『眠れる森の美女』
これにしよう。
僕は早速靴を履くと絵本の中に飛び込んだ。
あるところに、赤ちゃんが授からないことに悲しむ王様とお妃様がいました。
「どうか、赤ちゃんが生まれますように」
ようやく願いが叶って王女が生まれると盛大なお祝いの会を開きました。
お祝いの会では招かれた七人の妖精が王女に魔法の贈り物をしていきました。
妖精の言葉は本当になるのです。
『世界一美しくなるでしょう』
『とびきり優しい心を持つでしょう』
六人の妖精が言い終わったところで年老いた妖精が入ってきました。
「私だけ招かないとは失礼な。『王女は糸車に刺さって死ぬだろう! 』」
恐ろしい呪いに皆が震えあがりました。
そのとき七人目の妖精が立ち上がって言いました。
『王女様は糸車に刺さっても眠るだけです。百年後に王子様が来て目覚めさせてくれるでしょう』
妖精はそう言ってくれましたが心配した王様は国中におふれを出しました。
「すべての糸車を焼き捨てよ! 」
王女はすくすくと育ち、十五歳になりました。
妖精が言った通り、世界で一番美しく、とびきり優しい心の持ち主です。
特にその美貌は国民のだれもが目を奪われ蕩けるようなほどです。
ある時、王女はふと思いつきました。
「そうだわ。お城を探検してみましょう」
王女は一人でいくつもの部屋をのぞいて回るうちに、屋根裏部屋を見つけました。
屋根裏部屋ではおばあさんが糸車で糸を紡いでいました。
たった一つだけ糸車が残っていたのです。
初めて見る糸車に王女は興味津々。
「おばあさん、なにをしているの? 」
「ひっひっひ、糸を紡いでいるのですよ」
「私もやってみたいわ! 」
王女は糸車を回そうとして、
「いたいっ! 」
手を刺して、その場にばたりと倒れてしまいました。
王女が倒れると、妖精の言葉が本当になり始めました。
『王女様は糸車に刺さっても眠るだけです。百年後に王子様が来て目覚めさせてくれるでしょう』
王女はふわりと浮き上がるとベッドに寝かせられました。
妖精の魔法は城を覆い、王女だけでなく城中の者が眠りにつき、お城はいばらに閉ざされました。
それから一年ほどが経ったある日。
王女が眠るお城からそう遠くない森の中に家が一つ建っています。
そこには王女と同い年のちょっぴり太っちょな少年が一人で暮らしていました。
お母さんとお父さんはいません。一人ぼっちです。
一人ぼっちの太っちょな少年は寂しくてもめげずに毎日を細々と生きていました。
少年が狩りに出かけようと支度をして家を出ると、変な男がいました。
「はー、こうしてみると絶景だなー! 『茨に覆われた西洋の城』! やっぱり直で向かわずに城を眺めてから行くことにして正解だったなー! 」
うんうん、と感心か興奮か腕を組んで何度も頭を振るう不審者に、少年は驚きからか固まって動けなくなりました。
すると、その男は少年に気づき、
「あん? 誰? 」
お透子は少年のすぐ目の前にいました。目にもとまらぬ速さです。まるで時間が消え去ってしまったみたいな。
「オ、オラは……」
「あ、あー……いい、いい。名乗らないでいいよ。どうせモブだろうし。お前のことは今知った。両親の事とかどうでもいいことも頭ん中に入ったから必要ない」
少年の声を遮って、男はのべつ幕なしに言葉を吐きます。
男の目には少年は映っておらず、男の声には少年と会話しようという意思がありませんでした。
「ん、ん、んー? …………そうだなぁ、今回はそういう趣向でもいいかもなぁ……」
「あ、あの……? 」
男は何か思いついたように目を瞑るとぶつぶつと独り言を言いはじめました。
少年が疑問に思って何か尋ねようとしますが無意味です。
「よし、少年。今回はお前が主人公だ! 」
「え? はぁ? 」
困惑を露わにする少年の気持ちを置き去りに、男はお城に向かって歩き始めました。少年もそれについていきます。
(な、なんでオラこの人について行ってるんだろう……。でもなんでかそうしないといけないような気がしてきて)
「思ったより遠いな。『あと十歩でお城に到着』」
男が言うと、不思議なことが起こりました。
空間が歪んでまだまだ遠くにあったお城が一歩足を踏み出すごとに近づいていったのです。
そうして二人はあっという間にお城にたどり着きました。
少年が太っちょな体を縮こませ、所在なさげにキョロキョロしながら言います。
「あ、あの……このお城」
「ああうん。百年後に王子様が来てってお城だよ。合ってる合ってる」
「その、百年とか経ってねぇし……王子様もいねぇし……こんなところに来ても」
それに対して男はにやりと笑うと指を鳴らしました。
「……? …………え?! 」
すると、なんということでしょう。
お城を覆っていたいばらが道を開けていくではないですか。
少年は驚きで声も出ません。
二人はお城に入りました。
静まり返った建物に、二人の足音だけが響きます。
奥へ奥へと入っていくと、きれいに整えられた部屋がありました。
レースのかかったベッドに王女が眠っています。
「なんてきれいな女の子……」
少年が美しい王女に見惚れている一方で、男はにやにやと笑いながら王女の顔や胸を無遠慮に見ると、
「よっ、と」
「え? な、なにを……! 」
男がベッドの上に膝を乗せて、王女を見下ろすような格好になりました。
「なにを、って? そりゃ、こうするのさ! 」
男は王女の服に手をかけ、
ぶちぃっっ!
と、王女のドレスを引き裂き彼女の美しい裸体を露わにしたのです。
「わあっっ?! 」
「おー、さっすが眠れる森の王女様。肌は白くて胸がでかくてプルンプルン」
そのまま男は何の躊躇もなく、眠ったままの王女の胸を掴んで乱暴に揉み始めました。
「んー最高。悪くない。この揉み心地。乳首も可愛いしエロいな」
「…………! 」
少年はもう言葉もありません。目の前の光景の、あまりの現実離れに世界が揺れているような錯覚さえもおぼえています。
少年は王女の裸を見て勃起していました。
「まんこの様子はっ……、よし」
男は王女の下半身をまさぐって具合を確認すると、大きく膨張した男根を躊躇なく王女のぴっちりと閉じた割れ目に突き刺します。
ぐぐぐっ……ぐ、と奥まで押し込む男には、王女が処女だから優しくしようとかそういう気づかいは微塵もないようでした。
「きっつっっ~……でももう慣れてきた? ぬるぬるで意外と、あっ、気持ちいい~」
軽く笑いながら男はぐちゅぐちゅと動かし始めました。
始めは様子をうかがうようにじっとりと、続けて駆け足気味にリズミカルに、そして遂には獣のように激しく!
どちゅんっどちゅんっどちゅんっ! としばらく続いた後、びくびくっっと男が震え、
「あ~……! ヤッバ、出る出る出る……ッ! 」
どぶっっ!どぶっっ! と王女の中に精を放ったのでした。
少年は男が王女の膣内に射精したんだと呆けた頭で理解しました。
男が王女の中から引き抜くと、どぷっと白濁した液体が流れ出ます。すごい量です。
「ふぃ~、出した出した。気持ちよかったっ、と」
男はベッドから跳び下りて満面の笑みです。
「で、おい」
「あえ? オ、オラ? 」
男は少年に声をかけました。
「お前以外だれがいるんだよ。ほれ、こっちは終わったから次やれば? 」
「…………は? 」
「世界で一番きれいな王女様と
「いや、それは、ちょっっ、え? は? 」
「うんうん。まぁまぁ、混乱するのもわかるけどさ、ほら、
――ヤッてみたくない? 」
「う……ぁ……」
肩に腕を回して二奴いた笑みを浮かべる男。
少年は声も出せないまま、しかし視線ははっきりと。王女の裸体に向かっていました。性行為の後、一方的なものだったとはいえ激しく身体を交え少ししっとりとした王女の裸は今まで女の体を見たこともない少年には刺激が強すぎました。陰茎は痛いほどに硬度を増し、早く女の肉を寄越せと急かしているかのようです。
「はあ……はあ……」
少年は息を荒げながらゆっくりと王女に近づき、触れられるほどの距離で改めて王女を見つめました。
美しい顔、美しい肌、美しい胸。そして、散らされてもなお美しい王女の秘裂。
少年はセックスの仕方なんてわかりません。それでも本能でどうすればいいか知っていました。
「はあっ、はぁっ、は、ああっっ……! 」
にゅっぷっ と少年のものが王女の中に入っていきます。中は愛液と精液でどろどろでふわふわでとろとろでした。
「うぎゅっ……! ふぎぃ……っ! 」
ぱちゅんぱちゅん と情けないピストンが始まりました。
少年は必死です。今すぐにでも射精して楽になりたいという欲望と、もっとこの『気持ちいい』を味わいたいという欲望。その相反する欲望を抱えたまま必死に腰を振っています。
とはいえ、童貞の少年に腰を動かしたピストンなんてできるはずもなく太った体を前後させる不格好なモノを繰り返すだけでした。
脂汗が滲む体と王女の玉のような肌が何度か重なりばちゅんばちゅんと湿った音が鳴った後、少年に限界が訪れました。
「うあぁっ ああぁうっっ……! もっ、もっ、で、でるぅっっ!! 」
びゅくびゅくっ! と腰を必死に押し付け射精。
魂まで絞り出すような快感で少年は口の端からよだれを出して放心してしまうのでした。
そうして、だらんと腰を折った少年は、王女と繋がったまま無意識にキスをしました。
初めてのキス。唇を合わせ、舐め回すように王女の唇を蹂躙しました。
「…………」
パチン、と指を鳴らす音がしました。
すると王女が目を覚ましました。
「――え……」
「――あ」
少年の顔が、さぁ――と青くなります。さっきまでの自分の行いが走馬灯のように脳裏を駆け巡り、今正に王女を襲っている自分に絶望します。
「あ、あ、ああっ――王女さ」
「――あなたが王子様なのですね」
「あぇ……? 」
「私、ずっと待っていたんですよ」
「どうか私と結婚してください、王子様♥」
王女は裸のまま、少年に抱き着き、きゅうっと膣が締まりました。
「あうっ……! 」
どぴゅっ、と少年の残った精液が絞り出されました。
「んんっ♥ 」
しばらくすると、お城の召使や料理人も次々に目を覚ましました。
そして彼ら彼女らも少年を「王子様」と呼び、王女を起こしてくれたことへの感謝を示すのでした。
少年は戸惑いながら感謝を受け取り、自分に寄りそう世界で一番美しい王女さまと結婚することを受け入れたのでした。
そうして、にぎやかになったお城で結婚式が行われました。
二人は幸せそうに手を振っています。
お城のメイドを犯した男はそれを見て、けらけらと笑ってこの世界を後にするのでした。
めでたしめでたし。
四つ目のお話でした。
リクエスト通りに書けているか不安でしょうがない……。
でもだいぶ筆がノりました。こういうのを書くぞ! って決まってると早いですね。やっぱり。
次回もお楽しみに!