暴虐&残虐非道な、悪鬼羅刹と悪魔人形。二人は絶対無敵で……愛する最強雄様にだけは媚びまくり♡ 死山血河の花道を、チン媚びロードに変えられちゃった♡ 作:デイジー亭
「さ、さぁっ♡ ついに、やでっ♡」
「楽しみ過ぎてたまりませんっ♡ きょ、今日はどんな風に遊んでもらえるんでしょうっ♡」
「まず、やることがあるのではないか?」
「お礼ッ♡ お礼せなっ♡」
「えへへ、マスター♡ いつもあたしたちで楽しんでくださって、ありがとうございますぅっ♡」
「……♡」
「「ちゅっ♡ ちゅっちゅっ♡」」
台車の上からガチ恋目線で見上げつつの、お礼チンキスの雨嵐♡
それではとても満足できなかったのか、悪魔人形によるパイズリも炸裂。
玉座に座った雄様に対して熱心な共同パイフェラに励む、二人の下半身は酷いことになっていた……♡
腹はいつものようにカエルのように膨らんで……
街を出た後の不整地でも、ペースを保つためピストン加速させネジ込まれ続けたド鬼畜ごんぶと♡
もちろん雄様が射精を我慢するはずも無く、当然の如く膣内射精も遠慮なく。死ぬほどカマしていたのではあるが。
タマゴを受精させ終えた精子たちは、張り出し過ぎたカリ首による掻きだしピストンで常に新しい物に入れ替えられ。
それが何度も続いた結果、もうマゾ穴は開きっぱなし♡ おちんぽ様の形に完全成形され、白くペイントされ尽くした子宮が直接覗ける程である♡
「ふぅむ……おい」
「はい♡」
「ん? 何や、今日はエラい焦らしはるなぁ♡」
「待たせて頂いた分、もっと可愛がって頂けるってことですよぉ♡」
「それもそうやな♡」
「黙っておちんぽ様しゃぶってろ、このグズ♡」
「やかましなぁ、わかっとるわ♡ あ~……ンぼっ♡ んボボッ♡♡♡」
そしてその徹底レイプの証拠も、雄様の指示を受けた私により隠滅された。
貼り付けたのは前貼り。前垂れもスカートも、短すぎて隠す役には立たぬので当然の処置である♡
もちろん代償は存在する……雌だけが損をしつつ得をする、最高の等価交換。
べぇっとり♡ と、未だ胎内にコビりつく白濁ゼリーたちに、彼女たちが貢ぎ続ける偽物タマゴたちが徹底受精輪姦を受けまくってしまうのだ♡
だが、ご奉仕に夢中な彼女たちはこれを華麗にスルー。
乳がデカ過ぎて自分の腹が見えぬ悪魔人形は言うに及ばず、自分の小顔よりなっが~い♡ おちんぽ様を咥え込んだ鬼も同様。
そして愛する雄様に媚びられる悦びに、悦び勇んでレイプ待ちを量産し続ける子宮。
横からそっと覗いた腹部の淫紋の中に浮かぶ受精数を示す文字は、とうの昔に計測限界を示してバグりまくっていた♡
「ああ、こんなに幸せで良いんでしょうかっ♡ あたしたち、鬼と悪魔なのにっ♡」
「ンッ♡ ンッ♡ じゅぼっ♡ じゅぅ゛ッボボボボッ♡♡♡」
「ええ、ええ。わかってますよ、逆鬼。この悦びは永遠にっ!!」
「続かせるわけにはいかねぇなァ~~~~ッ!!!!」
「ムぅ゛~~~~ッ♡♡♡!?!?」
「むぅッ!?
「あたしも
「ごぼぼぼぼぼぼぉ゛ッ♡♡♡ ぶぴっ♡ ブッぴぃ゛ィ゛ッ♡!?!?!?!」
感極まったように叫ぶ悪魔人形と、同意の言葉の代わりに全自動でイラマじみたおくちピストンを加速させる鬼。
だがここで、邪魔が入る……とびきりガラの悪そうな叫びが急に耳に入り、びっくり射精をカマした雄様♡
釣られてパイズリを続けていた馬鹿乳から大噴乳しちゃったミルクと、鬼が鼻から噴いたザーメンで隠れた視界の中。
姿を現したのは……え、ちょっと予想外過ぎるな?
「ケヒヒィッ! お盛んなようで何よりだなァ~~~ッ!?」
「……モヒカン?」
「おうよッ!! 俺様だぜぇ~~~~ッ!!」
「ご存じないのだがっ!?」
「不本意ながら、わらわも居る……」
「もっと誰だ貴様ッ!?」
おちんぽ様のように天に逆らい立てた、独特過ぎるヘアースタイル。
肩パッドすら備えた姿は、典型的なチンピラ。
そのイメージを裏切らぬテンションが高すぎる口調と、手に握る鎖に引っ張られて二人目が登場。
そこに居たのはなんか鬼と似たような角と、勇壮な翼と野太いしっぽを生やし、煌びやかなドレスに身を包んだ偉そうな口調の謎の女。
モヒカンと……竜人? みたいなのが、玉座の間に不法侵入をカマしていた。
見れば見るほど、謎なコンビである。
「くヒヒッ! 俺様の名を言ってみろォッ!!」
「だから知らんがっ!?」
「すまねぇ、自己紹介がまだだったぜェッ! オレたちはこういうモンだっ!!」
「意外と律儀……うおっ危なっ!?」
「む、堂に入った投擲だな」
「さすがはご主人様ッ♡」
だが戸惑う間も無く、いきなりの正体当てクイズ。
無論わかるはずもなく、ヒントを求める前に突如投げ放たれたのはナイフ。
唸りを上げて飛び来るそれは、油断していた私の自慢のコンドームツインテの片房を切り飛ばし、そこを雄様がナイスキャッチ♡
パァンッ! と、精液風船が破裂して、ちょっと臭いのが掛かってしまった刃に書かれていた文言は……『魔王退治承り〼』?
「なるほど」
「嘘でしょ? これでわかるんですか……?」
「つまりは挑戦者だ」
「あ、なるほど。わかりやすい」
「ちょっと違うなァ~? これからヤるのは、勝負じゃなく退治だぜェ~~~ッ!!」
「へぇ、大口叩きはったなぁ? いい度胸やゲぇプッ♡」
「身の程知らずにも、限度って言う物があるんですよぉ? すんっ♡ スンスンッ♡」
「まずおぬしらは、その汚らしい液体を何とかするべきじゃと思うんじゃが……」
それを見て重々しく頷く雄様に、つい疑念を呈すも返答に思わず納得。
敵である。挙動から見てもそれだけは確かな真実であり、単純明快でごんぶとな生き方に惚れ直しそうになってしまう♡
だが迂闊なる我がガチ恋悪化は、またもガラの悪い口調で阻止されてしまった。
代わりにズイと歩み出たのは、こちらが誇る最悪のコンビ。
だが鬼の口上はザーメンゲップで遮られ、未だ悪魔人形のド下品爆乳の上にこんもり積もる、精液臭を楽しみながらでは威圧感など皆無。
あちらの竜人? も呆れる、カオス過ぎる状況である。
「おっと、良く言うぜェ! テメェもアレが、大好物の癖によォ~~~~?」
「ンぅ゛ぅ゛ッ♡ や、やめっ♡ やめるのじゃあっ♡」
「うるせぇぞ、とりまイッとけやァ!」
「んっギュぅ゛ッ♡♡♡」
「なんや、ご同業やないか」
「ちゃんと躾けられちゃってますねぇ♡」
「い、一緒に。するで。なぃぃ……♡」
だがモヒカンのテンションの高さは、仲間のはずの竜人? にも及んだ。
鬼のような低身長にも関わらず、ドレスを盛大に押し上げるこっちの悪魔人形に匹敵するデカ乳。
それを弱みでも握るように肩越しに引っ掴まれ、揉み回されて抵抗しようとしたが……
ビンビンに尖ったノーブラ示すマゾ乳首を抓り上げられ、爪先立ちにさせられただけで即座に封殺♡
これまたノーパンを強要されている証拠に、がくがくがくっ♡ ぶしっ♡ ぶししっ♡ とドレスの下から愛液ブチ撒け。
私はこのモヒカンにアクメ飼われているマゾ乳ドラゴンです♡ と、嬌声的に自己紹介させられてしまった。
これには鬼と悪魔人形も、親近感を覚えたらしい。
うんうん頷きながらも羨まし気に見つめる視線に、パイ抓りを継続されながらも遺憾の意を表明する哀れな虜囚。
「同じ魔王を飼うよしみだ、せいぜい楽にブッ殺してテメェのペットどもも手に入れてやるぜぇッ!!」
「え、マジで? アレも魔王なんですか」
「せやで?」
「魔力量を見れば、一目瞭然でしょうに」
「マゾだってことしかわかりませんでした」
「う、嘘じゃろおぬしっ!? わらわはおぬしの血族への恨みを、永き眠りの間。片時も忘れなかったというにっ!!」
「う゛ほぉ゛あっぢぃ゛ッ♡!?!?」
だが、その存在の『格』は見た目通りではなかった。
良く見ると、情けない格好だけどメッチャ強そう。そしてこっちの魔王様たちにも、太鼓判まで捺されてしまった。
致し方あるまい、だってチンピラに好き放題されてるんだもの。
素直に自らの目の節穴ぶりを認めると、なんかアッチからはその乳首ぐらいビンビンな敵意を感じる。
思い当たるフシは……あったわ。尻穴から感じるは、燃えるような感覚。
「こ、このケツ聖剣から感じる熱ッ!! もしかしてご先祖様のお知り合いですか?」
「おぬしが尻からブラ下げとるそれで、封印されたんじゃあっ!!」
「尻合いってヤツだな、ギャハハ、クッソ面白れェ~~~!!」
「黙らんかおぬしっ!?」
……そう。我が捨てた家名、『エグゾブレイズ』の開祖は悪竜たる魔王退治により貴族の地位を賜ったらしい。
家に伝わる古文書に、そう書いてあった。だが……
嘘でしょ、ウチの先祖はあんなマゾ乳ドラゴンを退治して威張ってたの?
やっぱり家を捨てて雄様のペットに再就職して正解だったわ。
だってモヒカンに爆笑されちゃってるもん、魔王の威厳とか皆無じゃん。
あんなのに勝てても、自慢になんかならんだろマジで。
「ご主人様。ここは私があのクソマゾデカパイドラゴンを仕留めます」
「やめておけ」
「アンタ、本気で言うとるん?」
「聖性を失ったその剣じゃ、勝負の土俵にも立てないってわからないのかしらぁ?」
「ンン?」
「ギャハッ! 『カルマ』をため込み過ぎだぜぇ~~~っ!!」
「どうやったら、あの聖剣がそうなるんじゃ。もはや見る陰もなく、ドス黒く染まっておるではないか」
「そういや私、最近これで悪いことしかしてない」
そして先祖にできたことなら、自分にもできるはず……貢献ポイント獲得のチャンスに、進み出るも満場一致の駄目だし。
呆れた視線の中、久しぶりにケツから抜いた聖剣を眺めてみるとうお、黒い!? まるで淫水焼けしたおちんぽ様みたい♡
思い当たるフシは山ほどある……思い起こすは、最近の聖剣の使用用途。
――雄様の殺害セックスの犠牲者の遺体焼却に便利なのだ、コレ。
そして焼け残った骨を埋める墓穴も、スコップ代わりにこれで堀った。これは言い訳不可能である。
「だから俺様が退治してやって。ついでに飼ってる訳だなァ~?」
「んひっ♡ だ、だから揉むでないぃっ♡♡♡」
「ですが、あっちも邪悪では?」
「魔王退治は善行だぜェ? あと、俺様の趣味は街のゴミ拾いだァッ!!」
「外見を裏切った生態過ぎる……」
「感謝しろよォ? 騎士団のお偉方みてぇに……テメェの責務を、肩代わりしてやったんだからなァ!!」
「あの雑魚ども、こんなモヒカンに頼るとか正気か?」
「そりゃアンタのお仲間やし?」
「こんな田舎の国に、魔王を倒せる勇士様とか居る訳ないですよねぇ……期待の星はコレだったみたいですし」
「でも、代替品がアレとかあんまりじゃないでしょうか」
輝きを失った聖剣の代わりに、そびえ立つモヒカン。
成果はその手の内でバタバタ足掻くデカ乳ドラゴンであり、その点はまぁいい。
いや、良く無い……あのまま輝かしい道を歩んでいたとしても、私の価値はモヒカンとイコールである。
騎士団の栄光は地に堕ちた。縋る対象がチンピラなど、この国は終わりである。
「人様のことを言えた衣装かいな? 良いからアンタはさがっとき」
「ブーメランですけど、まぁ同意してあげます。中古品なので、お貢ぎする価値は無さそうですけどね♡」
「おい、貴様ら。何を勝手に……」
「待っててな、旦那はんっ!!」
「一瞬で仕留めて差し上げますっ!!」
「ケヒヒィッ! 魔王同士の勝負もオモシレェッ! テメェも行きやがれ、ドラッ!!」
「わらわの名はコキュート・ドラグカイゼル……ええいおぬしら、ちょっとは待ちつつ喰らうが良いっ!!」
そして突如始まった、怪獣大戦争。
雄様が止めるのも聞かず、飛び出した淫猥衣装に身を包んだ鬼と悪魔人形。
それを迎え撃つのは、この中で唯一まともな格好をしたオモチャドラゴン……
だが、その実力は本物だった。豪奢な蒼銀のロール髪を角よりも逆立てつつ、縦割れした爬虫類の瞳を輝かせ解き放つはドラゴンブレス。
その息吹は、氷の槍を内包した絶対零度の奔流と化して悪鬼と悪魔を迎え撃とうとするが……相性が悪すぎた。
「キリ、よろしゅうにっ!!」
「あらあら、お誂え向き♡ そしてネタ被りはNGですよぉっ!!」
「ヌッ!? 氷を支配する悪魔となっ!?」
「ウチの相方が、そんなモンで収まるかいなっ!!」
「支配しているのは、それを構成する元素ですよぉ♡ はい逆鬼、燃料どうぞ♡」
こちらの陣営は二人であり、単純に戦力は倍。そして仲が悪いのに、いざという時のコンビネーションは抜群。
極めつけに、悪魔人形が扱うのは同系統……ではなく、ドラゴンの能力の完全なる上位互換。
氷は水が形態を変化させたものであり、凶悪なるブレスは嫋やかな手の一振りで瞬時に無害な水しぶきに形を変え。
それだけには留まらず、突如玉座の間に舞うは爽やかなる涼風。
私は良く分からないが、水は二つの要素に分解できるらしい。一つは私たちの呼吸に不可欠な、空気。
そして、もう一つは。鬼がその凶爪の先端に蓄える……
「どないすればこうなるとか、まるでわからんけどお返しやっ!!」
「ぬぐァ゛ァ゛ァ゛~~~~~ッ!?!? こ、氷をGUGYAAAAAっ!!」
「お代わりありがとうございます、クソボケ♡ 自分の能力で燃え尽きろバァカッ!!」
「うわぁ、私の聖剣がマッチに思える火力……」
燃焼し、爆裂する気体。それが悪魔人形が構築した結界の中に手を突っ込んだ鬼の燃える血により着火。
ドカドカドカンッ!! と連続した爆音の中、足掻く竜が追加の氷を産み出しまた即座に分解。
助かろうとするほどに、自分で自分を追い詰めてしまう悪魔的爆滅牢獄。
もはや鬼が追加の火種を追加する必要すら無く、ただただ孤独に焼滅のダンスを踊り続ける哀れなドラゴン。
昂り続ける熱に、内部で燃える焔の色は赤を超えオレンジに。やがて真白に染まり、犠牲者の髪と同じ蒼き輝きを放つ。
――やっと解かれた結界の中には、何も残っていなかった。その名残は、焼け付いた影とぼんやりと浮かぶ何かだけ。
「ほれ、キリ」
「はい、頂きまぁす♡」
「うおお、俺様のドラが一瞬かよ。しかもテメェ、魂喰らいだなァ?」
「悪魔やからなぁ♡」
「マスターのお精子の次に、大好物ですよぉ♡」
そしてそれを鷲掴みにした鬼の手に、悪魔人形が唇を寄せるとそれすらも消失した。
永きを生きた、悪竜の魂はこうして無限地獄に囚われてしまった……人間のそれと、まったく変わらぬ末路。
先祖のやり残しを綺麗に清算され、その容赦が無さ過ぎる暴虐具合に自らの選択の正しさを確信する私。
モヒカンもこれには、そのチンピラ顔面に絶望の表情を……浮かべて、いない?
「さ、次はアンタの番やで?」
「魔王を飼おうとした不遜。あたしの中で償わせてあげましょう♡」
「だから貴様ら、待てと……」
「ケヒヒッ! テメェら、大事なコトを忘れてねェかァ~? フンッ!!」
「旦那はんへの忠誠だけは、忘れたことないでっ!!」
「良いから黙ってくたばりなさいっ!!」
不穏な予感を感じたのは、どうやら私だけでは無かったらしい。
雄様が二人を留めようとするも、テンションが上がり切った幼女と少女の形は次の犠牲者を追い求め飛翔する。
モヒカンが迎撃のため投げ放ったナイフも、その勢いを阻むことはできず即座に振るわれた凶爪たちに弾かれる。
――だが、この光景に私は既視感を覚えた。あの時の一つではなく、二つの砲弾の行きつく先には。
「ドラを倒したのが、誰だと思っていやがるんだァ……?」
「「なヌぐォ゛ッ!?!?!?」」
「馬鹿がよォ! 俺様がアイツより強いなんて、ちょっと考えりゃわかることだろうがっ!!」
「何故貴様らは、そこに思い至らんのだ……」
「あの服装が原因だと思います」
何も無く、戸惑う二人の腹部に言葉と共に叩き込まれたのは拳。
二つの痩躯は折れ曲がり、玉座の間の老朽化した壁をブチ抜いて吹き飛ぶ。
それを見やり、得意げに叫ぶモヒカンと呆れたように同意する雄様。
――そう、当たり前のことだ。強者が弱者に従うなど、有り得ないのだから。
でも、これは情状酌量の余地は存分にあるとは思う。
だって、見た目がまんまチンピラだもん。モヒカンの例にもれず、雄様ぐらいマッチョだけど……
アレで強いとか、外見詐欺にも限度と言う物がある。
「ケヒャ~~~ッ!! まぁコレが、俺様の『
「それが、貴様の修めた武術の名か」
「そうだぜェ? 魔王っつうのはどいつもこいつも、人間様を舐め腐ってやがる。そこを更に油断させ、一撃で仕留めンのがコツだァ!」
「な、なるほど。初見殺しを極めたと……もっと他に、やりようは無かったのだろうか。あと、バレたら終わりなのに説明していいのだろうか」
「オイオイテメェ、正気かァ? 俺様は、普通に戦っても強いのは見りゃわかんだろォ~?」
「意味なくないっ!?」
「能力使われるとシンドいんだよォ! あんな破壊力ブチかまされちゃあ、流石にアブねぇからなァ!!」
「ううむ、頭が悪そうなのに理路整然」
そして、誇らしげに叫ぶその技術の名もそのまんま。納得した様子の低い声に対する返答も、素直過ぎて逆に気味が悪い。
だがまぁ……確かに、非常に理に叶った戦術ではある。誰がこんなチンピラに警戒するのか、そして隠された実力に気づかれる前に仕留められる。
そしてそんな手の込んだ偽装をする理由は、先ほど披露された人外の大火力を発揮されるのを防止するため。
人ではとても敵わぬ存在に、人類が導き出した解答の一つがコレ。
涙が出そうな真実だったが、確かに徹頭徹尾勝利にこだわるなら必要なのかもしれない。
手段を選ばなすぎではあるが、負けた者はその生を謳歌することが許されないのだから。
しかし、その。多分だが、その代償は……
「まぁ、テメェらの想像通り苦労するぜェ~? 街を歩いてるだけで、職質されまくるからなァッ!!」
「やっぱり? 現役時代の私なら、間違いなく呼び止めて牢獄にブチ込んでるかも」
「ドラをゲットする前も、王城にたどり着くまでが大変だったぜェ~ッ!! もちろん、前金もビタ一文支払われなかったなァ~ッ!!」
「だってチンピラだし……誰も期待しないのは当然ではなかろうか」
「だが、その姿勢には敬意を表せねばならん。世は、結果だけが物を言うのだから」
「わかってくれて嬉しいぜェ~~~ッ!!」
信用度/zero。とても勇者に見えぬその風体は、社会的信頼を自ら失墜させ続ける。
成果はデカいが、失う物もまたデカい。尊敬では無く、軽蔑の視線しか注がれないだろう。
哀れなピエロを自ら演じ続ける男は、だがそれでもその生を誇る。
そしてそれを讃えるのは、同じ強者のみ。誰にも理解を求めぬ姿勢だけが、共通した漢たち。
「そして……語らうとしよう、存分に」
「へぇ、ナニでだァ~?」
「当然、漢が物を語るのは口ではなくッ! この肉体以外に存在し得まいっ!!」
「良いぜ、アンタ最高だァッ!! 俺様のブッといので、ヒィヒィ言わせてやるぜっ!!」
「せめて私が逃げるまで待ってくださっ……ヒィィッ!?!?!」
それが出会ってしまえば、結果など決まっている。つまりは肉体言語にて語らうのみ。
悪寒を覚え全力で飛び下がると、拳と拳がブツかりあい奏でられる轟音のラプソディ。
金属音よりも鼓膜にダメージを与える絶殺のリズムは、一瞬ごとに跳ね上げり容易く崩壊していく玉座の間。
広大な大広間の、その全てが致死に繋がる危険地帯。流れ鉄拳の風圧が天井を打ち砕き、見えた蒼空と降り注ぐ瓦礫のシャワー。
おそらきれい。そんな現実逃避しかできぬ、よわ雌な私を誰が責められようか。
「良いぞ貴様ッ! 今まで出会った誰よりも、俺を悦ばせるッ!!」
「ギャハッ!! 女をブチ犯すよりもスゲェッ!! こんなん俺様も初体験だぜェ~~~~ッ!!」
「やっぱり隠してる意味なかったでしょっ!?」
「貴様は黙っておけっ!!」
「俺様たちのアツい漢同士の……もうセックスだなァコレ! 邪魔するんじゃねェぞォ~~~~~ッ!!!」
「ひゃいぃ」
だが、哀れな潰れた死体の生産は未然に防がれた。多分、意図してはいないだろうけど。
お互いの制空圏に入った全てを打ち砕くどころか、粉みじんにする漢たちの拳によって。
うんこれ、多分間に入ったら魔王とかでも助からないよね……?
無口で無骨な雄様と、無駄に洗練された無駄の無い無駄なチンピラな生きざまを崩そうともしないアホ。
正反対の生き方をしながらも、やっと出会えた
ほら、やっぱりあのモヒカン無駄じゃん。私間違ってないもん。
でも揃って怒鳴られるとマジで怖い。もうションベンも漏らしっぱなし。
「フゥゥっ……!!」
「オラオラ、行くぜ行くぜ逝くぜっ!!」
「あ、ヤベッ」
「「ヌゥンッ!! セックスッ!!!!」」
だが、始まった物には必ず終わりが訪れる。
轟音のパーカッションが止み、恐る恐る見上げた私の視界に映るは、拳を構えた二人の益荒男。
やっと訪れた静謐の中。どっしりと腰を落とした雄様と、忙しなく腕を振り回すモヒカン。
だがそこに宿すは、どちらが強いのかもわからないただ絶対的な『力』……見るだけでわかる、それらは恐らくこの世界で一番の破壊力を宿していると。
そしてそれを解き放つ瞬間を待つ二人の雄の目には、もうお互いしか映っていなかった。
なんかすんごくアホな雄たけびと共に、先ほどの蒼い焔よりもなお眩く暗い輝きを放つそれ。
――ぶつかり合った拳の間で発生した、黒い『何か』を見た瞬間に私は無事人生で何度目かもわからぬ死を迎えた。