ポケモン世界でどこまでやれるか 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
ヤマブキシティに到着するとミキにどっちのジムに挑戦するか聞く。
どちらのジムにも最終的には挑戦することになるが、ミキ的には格闘タイプのジムから行きたいらしい。
ミキの手持ちの平均レベルは35レベル。
ダグトリオだけ40を超えていて、残りが32レベルとかそこらである。
まぁ格闘タイプのジムなのでまたダグトリオ無双になりそうだが···
ジムに行くと夏のピークを過ぎたからかムワッとした空気は緩和され、エアコンの効いた心地よい温度の室内になっていた。
俺が入ってきたのに気がついたのかトシアキさんがまた来てくれた。
「やぁヒデノリ君! 久しぶりだね!」
「そうっすね! トシアキさん久しぶりです」
「今日もまた鍛えていくかい?」
「俺はそうします。ただ旅で知り合った彼女がここのジムを受けたいと」
「ほほう。バッチは幾つかな」
「はい! 3つ持ってます」
「じゃぁ1対1のシングルバトルを僕とやろうか!」
「え? ジムリーダーの方がやるんじゃ?」
「大きいジムだとジムトレーナーでもジムリーダーの代行を許されているんだよ」
と、俺が前に来た時と同じ会話をしてからジムバトルが始まった。
結果はダグトリオが素早さを活かした穴を掘る戦術で完勝し、これでバッチ4つ目獲得である。
「おめでとうミキ!」
「ありがとうヒデノリ君!」
トシアキさんからミキも鍛えていくかい? と聞かれたので、俺はお願いしますと言う。
ミキにもハピナストレーニングをしても良いと許され、俺のレアコイル、ミニリュウ、あとミキの手持ち全員をハピナストレーニングをお願いした。
その間、俺達は機材を使ったトレーニングだ。
ミキは簡単な機材からトレーニングを初め、俺はベンチプレス120キロから始める。
「ふんふん」
「す、凄いねヒデノリ君」
「まーな、ミキは最初はダンベルカールとかサイクリングマシンとかから始めた方が良いぞ。いきなり難しいのやると筋肉のバランスが崩れるからな」
「そうなの?」
「トシアキコーチ」
「はいはい」
「ミキにトレーニング教えてくれませんか? 俺もまだ人に教えられるほど上手くはないんで」
「お安い御用さ! 良いかいダンベルカールはね」
みたいな感じで鍛えていく。
ミキも別に運動不足ではないが、少し肉付きがよろしくないのも事実。
ここで鍛えて食事をしっかり摂って少しふっくらした方が健康にも良いだろう。
俺達がジムでトレーニングをし終え、レストランに向かうと見知った顔があった。
「カズサ! リーファ! ミカ!」
「ヒデノリじゃねーか!」
久しぶりに同期の皆と出会うと今日カズサが大会で入賞してノーマルクラスに上がれたお祝いをしていたらしい。
「ヒデノリは?」
「今バッチ5つ。この子を育てるのに注力していた」
「えー! ヒデノリもしかして彼女?」
「うん、紹介するよ。彼女のミキだ」
「み、ミキですよろしく」
女性陣はキャーキャーと騒がしくなり、男同士で俺とカズサで話す。
「カズサ、旅の方はどうだ?」
「正直辛い。特に金銭面が。ヤマブキシティは大都市だから物価が高くてな。賭けバトルもするが、勝ったり負けたりで毎日の生活費を稼ぐので精一杯だ」
「少ないがお祝いとしてこれを受け取ってくれ」
俺は5万円をカズサに渡す。
「良いのか?」
「こっちは稼げる場所を見つけてある程度稼いできたからな。少しだけ余裕がある。まぁ当分ヤマブキに滞在するからまた金は吹き飛ぶと思うが···」
「ミカとリーファのバッチ4つは集め終わったんだがなかなか大会で結果を残せなくてな」
「うーん、それはどうしようも無いな···他の同期とは連絡を取っているのか?」
「いや、1人行方不明ってのは聞いたが」
「多分オーキド博士濁していたけど多分ダイチだよな?」
「あぁ、アイツ体弱かったからトキワの森を越えられるとは思ってなかったが···無理したんだろうな」
「アイツの家族もなんでダイチを旅にだしたんだか···」
「しゃあねぇよ。死んじまったらそれまでって凄い放任主義の家だったし、周りが我が子を旅立たせているのに自分の家だけってのは同調圧力もあったんじゃねぇか?」
話題を切り替え、リーファとミカとは付き合っているのかという話になる。
「どこまでヤッた?」
「勢いで2人とセックスしたが、凄い痛がられてからやってねぇな」
「ムード作れよ馬鹿。そりゃ最初は痛いんだから、痛みを緩和させる工夫をしないと次やらせてもらえねーぞ」
「マジで失敗したわ。次の機会があれば気をつける」
「もし金貯まったらクチバシティの○○って店で3人勉強してこい。それでだいぶ変わってくるから」
「その金が問題なんだよな。ヒデノリ、何か解決法ねーか?」
「俺は無人発電所のコイル捕獲の依頼を受けて工夫したら1日10万は稼げた。やり方は」
やり方を教え、気をつけないと反撃を喰らうが、良い稼ぎになると説明する。
「そんな方法があったのか···手持ちに電気ポケモンいねーから丁度よいかもな」
「エレブーを捕まえるのも手だぞ。エレブーなら人型だから様々な手伝いをしてくれるだろうし」
「なるほど···資金がショートする前に行く方が良いな。ミカとリーファはもう数回挑んでみて駄目だったらヤマブキでの昇格戦は諦めさせるよ。となると無人発電所ならハナダの方が良いのか?」
「無人発電所はハナダに日帰りで行ける距離じゃねぇが、近くにポケモンセンターがあるから、資金を整えてからハナダのビギナークラスの大会に挑むのが良いんじゃねぇか? ハナダもビギナー大会なら1週間に1回やってるらしいし」
「ちなみにシオンタウンはどうだ?」
「ポケモンタワーに挑む以外は辞めておいた方が良いぞ。美味いイタリア料理屋があるくらいで、街全体が暗いし、ビギナークラスの大会も月に1回らしいから旨味があんまり無いし、岩山トンネルを抜けないといけないからマジでオススメしない」
「ゴース系が欲しくなければいかなくて良いな」
「ゴース系は死んだポケモンや人の幽霊ってのがな。生前の記憶に引っ張られてトレーナーを恨み殺す事件も起こる危険なポケモンだからな」
「···よし、わかったわ。助かったわ。サンキューな」
「おう、俺の方はここ終わったらタマムシ、セキチク、グレンっていうふうに回るわ。多分今年のセキエイ大会には間に合わないと思うがな」
「ヒデノリでも間に合わないなら今年は誰も間に合わないだろうな。ヒデノリの手持ちのレベルってどれくらいなんだ?」
「2匹だけ低いのがいて、その子達が50レベル、他は70近くだな」
「レベルが全然違うな···ありがとう参考になったわ」
女性陣も下の話で盛り上がっていたらしく、再び食事の方を楽しむのだった。
ハピナストレーニングでミニリュウだったリュー君も無事にハクリューに進化し、多分数日またトレーニングすればカイリューに進化するだろう。
しんそくを初期から覚えていたら最高なんだけどなぁ···
ミキの方は今日は野良バトルで新しく覚えた技の調整をして明日のヤマブキ大会ビギナークラスに挑むらしい。
今のミキの平均レベルはハピナストレーニングにより50レベルまで上がっているので、メガガルーラを使ってきた例外みたいなトレーナーと当たらない限り優勝できるだろう。
そうなればまた資金に余裕ができて1ヶ月くらいならジム通いでもある程度は貯金が残る計算だ。
ちなみに俺は格闘ジムに通ってトレーニングを続けていた。
ポケモン達もトレーニングに出している。
「いや、しかし強くなりましたねヒデノリ君、ジム施設を使わないでレベルを1ヶ月で70近くまで仕上げるとはさすがですね」
「いえ、やっぱりジムで鍛えるほうがレベルが上がるので助かります」
「ただノーマル大会で優勝するにはレベルが心許ないですね···」
「ハピナストレーニングの他に何か良い方法はありませんかね」
「でしたらチャンピオンロードで鍛えるのが良いでしょう。セキエイ大会に挑むために日々修行をしているトレーナーが多くいますので経験を積むにはうってつけですよ」
「なるほど···覚えておきます!」