ポケモン世界でどこまでやれるか 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
「わーん! また落ちた!」
「焦らない焦らない。予想問題作ってあげるからもう少し頑張ろうね」
ミキは3度目の受験に落ちてしまい、なかなかジム戦に挑めずにいた。
ミキの手持ちのレベルは平均58レベル···ピカチュウ、カイリュー、ラフレシア、カメックス、オムスター、ダグトリオ···カイリューを起点にラフレシアで補助、一番レベルの高いダグトリオとピカチュウでゴリ押すしか勝ち筋が見えない。
最悪カメックスに弱点保険を持たせて突破するのもありかもしれないが。
そんなこんなで勉強を教えているが、ミキも馬鹿ではなく覚えるのだが、引っ掛け問題に引っ掛かってしまうことが多く、そこで点数を落としていた。
なんだよこれはビリリダマか丸かバツか、背中向いている写真じゃどっちかわかりようがないじゃんか。
まぁ上が白ならマルマインが基本だが、引っ掛けの場合横にモンスターボールが置かれて大きさで見極めろとかやってくるからなぁ。
まぁミキと勉強をするのは楽しいのでこれでも良きだが···。
俺はミキの勉強を教えながら他の地方の生態の予習をしたり、ホウエンかシンオウどちらが今後の為になるかよく考えていた。
シンオウに行けば地下大洞窟といった地下で採掘をしてお金稼ぎをしながらテンガン山でレアコイルをジバコイルにしつつ、大きくレベルアップをすることが可能だろう。
一方ホウエン地方はメガ進化の石を入手できたり、ボーマンダやメタグロスといった強力なポケモンを入手できる可能性が高いのも特徴だ。
最終的にはどちらにも行くかもしれないが、できればジムリーダーをやるんだったら興行として成り立っているガラルに行ければ良いなぁと思っていたり。
イッシュやカロス、パルデアにも行ってみたい。
え? アローラ? ···正直ポケモン後進地域だから···ねぇ。
「ヒデノリ君何考えているの?」
「ん、少し将来の事考えていた。いや、本格的にプロになるならプロリーグが固定化されているカントー地方より他の地方の方が良いよなぁってのと、18歳までは色々な地方を巡りたいなって思っているから」
「なるほどね···他の地方にもチームを持ちたい大企業のスポンサーかその地方に支店があるところが良いのかな?」
「いや、別に交渉次第では移籍もできるから渡り歩くのは可能だと思うぞ」
まぁプロのスーパークラスは野球で例えると社会人野球とかに近い。
いや、メジャーリーグをマスタークラス、日本プロ野球をハイパークラスとしたら独立リーグや社会人野球がスーパークラス···プロだけど売り込みの自由がかなり効く。
まぁスポンサーが付く以上、アマチュアのノーマルとは一線を画すが。
「ミキ、クラスについても問題が出るんだから覚えておいた方が良いぞ」
「は、はい~」
まぁこれはまだ後の話なので気にする必要はないだろう。
ミキが4度目の正直としてジムに挑む際に、俺はコンテストに出場していた。
キレイハナの雑草君の居合い切りで、次々に丸太をポケモンの姿の工芸品にするという芸が大受けし、2次審査でも大活躍したお陰で、2つ目のコンテストリボンを勝ち取ることができた。
「うーん、グランドフェスティバルは無理そうだな。リボンは毎シーズンリセットされるからセキチクシティで優勝しても3つ、リボンは5つ集めないといけないけど、うん、今回は無理だ」
それよりもジム巡りに集中しないといけないので、今シーズンのコンテスト参加は今回で終わりと一番頑張っていた雑草君に伝えた。
雑草君は少し衝撃を受けていたが、仕方がないと諦め、ジム巡りの方に集中して貰うのだった。
ミキの方も苦戦しながらテストに合格し、ジムバトルをし、厳しい流れながらも、カイリューの空を飛ぶ攻撃とレベル差でなんとかゴリ押すことができたらしい。
ただ次のジムは推奨レベルが60になるので厳しい戦いになるだろうと忠告も受けたらしい。
となるとレベリングも兼ねた賭けバトルをやるしかない。
街にはゲームコーナー(どちらかと言うとパチンコスロットの方)が何店舗もあり、ギャンブラー達や暇を持て余した学生達が賭けバトルを頻繁に行っているので、対戦相手には事欠かない。
で、中にはロケット団ぽい人達も散見されたが、彼らは揃って弱かった。
実力的にはビギナークラスの大会でも入賞できないくらい···ただロケット団はマフィアみたいな悪の組織なので、いくら勝てるからと言って、ロケット団を積極的に狩るような事はしなかった。
その行動は当たっていたらしく、たまたまバトルをした大学生からロケット団が弱いからと狩りまくっていた学生がレートを上げたバトルを挑まれて、いつも通り勝てると思ったらめちゃくちゃ強い人に金もポケモンも巻き上げられたということがあったと聞いた。
調子に乗せて違法レートで利子付きで取り戻してくるし、違法レートで賭けバトルをしたため、警察に被害を言っても、逆に捕まってしまうので泣き寝入りするしかないのだとか。
「君達もRの印を付けている人には気をつけなよ」
と、親切なお兄さんが教えてくれた。
ロケット団の悪行は日に日に高まっているが、警察との癒着もあるのかニュースである程度知れ渡っているのに警察は行動を起こさない。
かと言って俺がロケット団壊滅に手を貸したところで殺されるのが落ち。
政権を奪取するとかになったらヤバいが、そこまでも行ってないし···まぁなるべく避ける事を心がけるのだった。
賭けバトルの勝率は俺が8割、ミキが7割程で毎日の宿泊費と食費プラス少しばかりの貯金ができていた。
16番道路でポケモンの捕獲もしていたが、16番道路はそんなにポケモンが居らず、稼ぎが渋かった。
2週間ほどタマムシシティに滞在したが、買うべきものは買い、カイリュー達の背に乗ってセキチクシティへと移動をした。
セキチクシティは忍者の町とも言われるくらい、ポケモンを使った護身術が盛んな町で、セキチクシティ出身の警察官は出世しやすいとも言われるくらい、警察官だったり、SPだったり、警備業に就職するのが多い町だ。
ジム形式はジムトレーナーに2勝することとゲームのジムと近く、少し懐かしさを覚えた。
毒タイプのジム、しかもバッチ7つ目なので、6対6のフルバトルであり、俺は毒が効かないレアコイル、地面タイプで有利が取れるニドキング、ニドクイン、カイリュー、リザードン、キュウコンを選出し、一旦キレイハナとニョロボンはオーキド博士の所に預かってもらうことにするのだった。
特に危なげなくジムトレーナーに勝利し、ジムリーダーのキキョウと対決となるが、毒のフルコース。
マタドガス、フシギバナ、アーボック、ドククラゲ、ゲンガー、クロバットと毒のオンパレード。
リザードン、キュウコン、カイリューには毒対策としてラムの実を持たせ、毒状態にならないことを徹底した。
セキチクジムでは状態異常の厄介さを学ぶことをコンセプトにしていたらしく、対策を怠らなければ勝てるよう、勝ち筋を必ず残しているらしい。
俺はミキよりも先にセキチクジムを攻略するのだった。