ポケモン世界でどこまでやれるか 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
とりあえず旅立ってまずしたことは進化と技の調整だ。
クサイハナの雑草君をキレイハナ。
ニョロゾのボン太郎をニョロボンにそれぞれ進化させ、技を整えていく。
別に技は4つまでみたいな決まりは無いので俺とポケモンが覚えられれば幾つでも使うことができる。
特にキレイハナはグラスフィールドやムーンフォース、月の光に蝶の舞、成長などの技を習得させ、日本晴れ状態で戦いやすい環境の構築を始めた。
特性もようりょくそで天候が日本晴れだと素早さが上がるようになったためだ。
ニョロボンは日本晴れ環境下では戦いにくいが、格闘と水タイプなので、水上を旅する上で大活躍してくれそうである。
話は戻って天候パで、ここ6番道路ではロコンが生息しており、ゲームとは違い、野生でも極稀に隠れ特性のポケモンが出てきたりします。
ロコンの隠れ特性は日照り。
天候を書き換えるのは勿論、旅でも一時的に雨をしのげる利点があったり、悪天候の一時的な上書きができますし、手持ちのリザードとキレイハナが特性や技のタイプの影響で利点を受けます。
水タイプの技の威力が減るのも水タイプが刺さりまくっているうちのパーティーにはハナダ戦を見据えて行動できるので良き。
というわけでロコン狩り兼レベリングの時間です。
とにかくであったポケモンを倒していく。
地道な感じで疲れたら違うポケモンに交代するといった感じで、新しく覚えた技の調整も兼ねてます。
目的以外で捕まえたポケモンはクチバシティに戻って売ることにしましょう。
ロコンやガーディ、ケーシィなんかは人気なポケモンで、クチバシティから海外に輸出されたりもしているそうです。
なので沢山捕まえても値崩れの心配は無し。
できれば各種進化の石を買えるくらい稼ぎたいところです。
結局クチバシティの宿やポケモンセンターを利用しながら2週間も粘ることになり、ようやく日照りロコンを手に入れた。
捕まえたポケモンは100匹を超え、15万近くの稼ぎになった。
宿泊費で1日3000円消えたので14日で、約4万2000円は消えたが、それでも10万近くは手元に残り、無事炎の石を買うことができた。
捕まえたロコンをキュウコンに進化させたが、尻尾が1本しかない。
というかロコンの時も白い尻尾が1本しか無く、どうやら生まれたばかりのロコンだったらしい。
甘えん坊なキュウコンに技レコードでソーラービームも覚えさせ、戦力化させるためにもう野良バトルを挑みまくり、天候パが猛威をふるいまくった。
キュウコンの名前はコンちゃんに決め、レベルも平均で35レベルまで持っていった。
もう少しでリザードンに進化する。
一応暫定的な手持ちがこれで決まった。
リザードのリザさん、キュウコンのコンちゃん、キレイハナの雑草君、ニョロボンのボン太郎、ニドクインのクインにニドキングのキング。
こうしてみると進化の石で進化するポケモンだらけである。
意図したわけではないけど、石の進化に適合するポケモンがもしかしたら育てやすいのかもしれない。
そんなこんなでヤマブキシティに到着する。
カントー地方最大の町なので、高層ビルが建ち並び、前世の東京に近い街並みをしている。
シルフカンパニーなどの大企業やテレビ局、ポケモンコンテスト用の巨大ドームがあり、ここのコンテストはカントー地方のグランドフェスティバル専用会場となっていて、今の俺には参加資格はない。
あとは風俗街や繁華街も他の町とは比較にならないほど大きい。
あとゲームとは違い、巨大な街故かジムが2つあるのも特徴だ。
多分トキワジムが封鎖されている影響からか、ゲームでは格闘道場だった場所がもう一つのジムになっていた。
分かりづらいのでエスパージムと格闘ジムと町を出るまでは言うが、上手くいけばこの町でバッチが4つ集まり、ノーマルクラスへチャレンジすることができるかもしれない。
ヤマブキシティではノーマルランクに上がるための大会が約2日に1回ペースで開かれており、他の町よりも上がれる可能性が高い。
一旦ポケモンセンターで休むが、ポケモンセンターも巨大な町だからか4箇所あり、トレーナー用の宿泊施設も充実していた。
ちょっと高くなるが、懐に余裕があるので、ホテルで1人部屋で1泊し、英気を養ってからエスパージムからまず向かう。
エスパージムは人気があるからか4人のグループ戦を行い、その中で1位を取らないと挑戦資格を得られないらしい。
しかも1回予選落ちすると1週間は再挑戦不可になる。
一応ランク毎にグループ分けをされるらしく、俺はビギナーランクの組に選ばれた。
グループ戦になったが、出してくるポケモンがコダックとかナゾノクサ、強くてもラッタやピジョンレベルなので苦戦する事なく勝っていき、全勝でジムリーダーへの挑戦権を獲得した。
そのままジムリーダー戦でナツメと戦うのかと思ったら、知らない人男性が相手をすることになった。
「あれ? ジムリーダーはナツメさんと聞いていますが」
「ビギナーランクの人をナツメさんが捌いていたらジムがパンクするからジムトレーナーが代行するのが許されているんだよ」
どうやらアニメのハナダジムが姉妹でハナダジムを経営しているみたいにジムトレーナーがジムリーダーの代行をしても許されるらしい。
出してきたポケモンはケーシィ、ユンゲラー、バリヤードの3匹だったが、レベル差が10以上離れていた事もあり、一番レベルの低いキュウコンがソーラービームや大文字の連射であっさり勝ってしまった。
「おめでとう、ジムバッチとサイコキネシスの技マシンだ」
技マシンをもらったが、どこか事務的で、マチスの兄貴の様な楽しいバトルではなかった。
この日の為に頑張って準備してきたのに少し肩透かしである。
まだ正午ごろということで、そのまま格闘ジムに向かうと、こっちはめちゃくちゃ熱気が籠もっていて暑苦しい。
ただポケモンジムだけでなく、身体を鍛えるジムも併設されているし、サウナや風呂、プロテインバーなんかもあってどこか前世の黄金のジムに似ていた。
「やぁ少年、ヤマブキ格闘ジムにようこそ! ここではジムバトルの他に、ポケモンを鍛えたり、技を覚えさせたり、トレーナー自身の身体を鍛えることもできるぞ! 野生のポケモンとバトルするのも良いが、一旦立ち止まって野生のポケモンに負けない体を作るのが目的のジムだ! ジムリーダーとのバトルは無料だけど、それ以外からは料金を取るから気をつけてくれよな!」
と言われた。
俺はよくできたシステムだなぁと感心した。
都会でどうしてもバトルができる場所が限られているし、運動不足を悩む大人も出てくる。
旅に出る前にここで手持ちとトレーナーの調整をしっかりすれば野生のポケモンに遅れを取って死ぬリスクも減るし、ジム側のトレーニング代金や技を教えたりするので収入を得られる。
よくできたシステムだ。
入場料も1回1000円でタオルが付いてくるし、風呂やサウナに入り放題と考えるととても良い。
今日はジムリーダーに挑むけど、回数券を買っておいて、一度鍛え直すのは良いかもしれない。
ガチムチとはいかなくても筋肉があったほうがこの前みたいにカツアゲにあうことも無いだろうし···
とりあえずジム戦だ。
バッチ3つ持っている場合は1対1のタイマンバトル。
交代の読み合いが無い分、自身のエースをどこまで信用できるかを求められる。
俺の場合相棒はリザードだ。
他のポケモンもエース級だが、1対1で戦うとなったらリザさんで戦いたい。
ジムリーダーとの対戦を申し込むとガチムチのタンクトップを着たお兄さんが出てきた。
「ビギナークラスの対戦だね。今回はボクが相手をさせてもらうよ! ボクの名前はトシアキ、見ての通りこのジムでトレーニングコーチをしているよ。ジムリーダーの空手大王のノブヒコさんは今日は空手の大会に行っているからボクが代わりに戦わせてもらうよ」
「お願いします!」
「うん! いい返事だ! ルールは1対1のシングルバトル。こちらはレベル30までの制限にしてあるけど、そっちはレベル制限は無いから安心してね!」
「はい! よろしくお願いします」
「うん、じゃあやろうか!」
トシアキさんはカイリキーを出してきた。
こちらはリザードのリザさんを出す。
「リザさん火炎放射!」
「カイリキーメガトンキック!」
火炎放射の中普通にカイリキーが突っ込んできてメガトンキックを当ててくる。
リザードが壁に向かって吹き飛ぶ。
「特性ノーガードか」
「お、勉強熱心だね! そうだよ! 互いの攻撃が必ず当たる。それがノーガードの特性さ」
「リザさんまだいけるかい?」
「リザ!」
「リザさん鬼火だ!」
リザードはキュウコンから教わった鬼火を使い、カイリキーを火傷状態にさせる。
これで物理技は半減になった。
更にリザさんはオボンの実を食べて体力を回復する。
「うん、火傷で相手の攻撃を下げて自身は持たせた木の実で体力を回復する···良い連携だね! じゃあこちらはこうしよう! カイリキービルドアップ」
ビルドアップで攻撃と防御を上げてきた。
火傷によるダメージが入るが、カイリキーはまだまだ元気そうである。
「もう一度行くよ! メガトンキック!」
「リザさん炎の渦で牽制!」
炎の渦にカイリキーを閉じ込めるが、メガトンキックが再び命中する。
「リザさん頑張れ!」
「り、リザ──ー!!」
気合を入れた瞬間にリザードの体が光り始める。
「おお、このタイミングで進化か!」
「リザさん! よっしゃぁリザさん一か八か! エアスラッシュ」
リザードンに進化したリザさんにエアスラッシュを指示する。
大きく羽ばたき、空から空気の刃をカイリキーに叩きつける。
カイリキーは怯んで動けないし、効果は抜群だ。
「くっ、カイリキー当て身投げだ!」
「させるか! リザさんもう一度エアスラッシュ!」
リザードンがもう一度エアスラッシュをするが、今度はカイリキーは怯まずにリザードンの尻尾を掴んで地面に叩きつける。
しかし、リザードンはこれで特性の猛火が発動した。
「よし! リザさんトドメの大文字!」
これもキュウコンに教わり、隠し玉の大文字を使う。
リザードンになったことで火力が上がった大文字がカイリキーに直撃してカイリキーは倒れる。
「···うん、カイリキーは戦闘不能だ。君の勝ちだ」
俺はこうして4つ目のジムバッチを手に入れることになる。