ポケモン世界でどこまでやれるか 作:星野林(旧ゆっくり霊沙)
現在俺はジムチャレンジを終えて、ジムでコーチをしているトシアキさんのご厚意でジムで機材を使って体を鍛えていた。
「マッスルマッスル! いい体勢でスクワットができてるよ!」
バーベルを使ったスクワットでおもりを片方5キロプラスバーベル分の10キロで20キロのスクワットをしていた。
「はい、20。一旦休憩!」
「ふぅ···結構きますね」
「だろ! 旅でどうしても使わない筋肉ってのもある。そういうのも鍛えておかないと万が一の時に危ないからね」
そんなことを話すが、話題はビギナークラスからノーマルクラスに上がる為の大会の話になる。
「ビギナークラスの昇格戦の大会はヤマブキシティだと週に4回、月、水、金、日曜日にやっているけど、毎回128人集まると日程の関係で締め切られてしまうから、明日の大会は参加できないと思うな。ポケモンセンターで予約ができたから、そこで明々後日の大会予約をすれば間に合うんじゃないかな」
「えっとベスト8までが昇格圏内だから···」
「うん、4回勝ち上がる必要があるね」
「結構大変ですね」
「そうだね。バトル形式は2対2のシングルバトル。ポケモンの交代は認められてないから注意してね」
「はい!」
「傾向だけどレベルは25から30後半が一番多いね。40あれば優勝圏内だと思うな。優勝すれば箔が付くけど、ビギナークラスだとそこまで気にする必要も無いね」
「なるほど···」
出るからには1発で合格したい気持ちがある。
となるとあと2レベルくらいは上げておきたい。
「そんな君にここ格闘ジムがある! レベルを上げるのに最適なトレーニングだってある。まぁ一種の育て屋と同じで50レベル未満なら1日1レベル上げるのはここだと訳ないね! 運が良ければ2レベル上がるよ」
「でもお高いんじゃ」
「ビギナークラスなら1匹1日1000円になるね。1匹1万のハピナストレーニングもあるけど」
「ハピナストレーニング?」
ハピナスは全ポケモンの中で倒すと一番成長できるポケモンと言われており、倒さなくてもバトルをすることで膨大な経験値を獲得できるらしい。
ただ乱用すると指示に従わないポケモンを乱立させ、町に被害が出るため、認められたトレーナーがこのレベルまでなら使っても良いよという許可制の特殊なトレーニングである。
「君にはポケモンを従える才能があると僕は思うから特別に1回だけなら許可をするよ」
「6匹なら6万ってことですよね?」
「うん、でも君のレベルなら1回で約55レベルくらいには上がると思うよ」
「やります! 明日でも良いですか」
「はいよ。受け付けで僕の名前を言えば、僕が対応するから、ポケモン達が鍛えている間は君も体を鍛えておくと良いよ。今日はマシーンの使い方とどんなサイクルで鍛えるのが効率が良いか教えるから頑張ろうね!」
「はい!」
プロテインを飲んで温泉やサウナを堪能し、ホテルに戻ってストレッチをする。
「あ、父さんと母さん、それにオーキド博士にバッチ4つ取った事を報告しないと」
とホテルの部屋に備え付けられている電話で外線に繋いでもらい、まずは両親に報告する。
『ヒデノリ良かった···1ヶ月近く連絡がなかったから心配したぞ』
「ごめん父さん、鍛えたりポケモンを捕まえるのに夢中で」
『それなら良かった。誰かと一緒に旅をしているのか?』
「いや、俺は1人で旅しているけど」
『なるべく誰かと一緒に旅をした方が良いぞ。最近は治安も悪くなってきたってニュースでやっているからな。今どこにいるんだ?』
「ヤマブキシティでバッチ4つ手に入れた」
『すごい早いな。3ヶ月かからずバッチ4つか!』
『あなたもしかしてヒデノリ?』
『ああ、母さんヒデノリから電話が来た』
『ヒデノリ、大丈夫? ご飯ちゃんと食べてる?』
「母さん大丈夫、勿論食べてるよ。今はホテルで休んでいるところ」
『無理はしないでちょうだいね。ノーマルクラスに上がったら一旦帰ってくるの?』
「いや、そのままスーパークラスまで目指すよ。そこから今後どうするかオーキド博士とかに相談する」
『本当に無理はしないでね』
「わかってる」
その後手持ちのポケモンの事や、旅で起こった出来事等を話し、家族との連絡を切り、オーキド博士に連絡する。
『おお、ヒデノリ、元気そうな声をしとるな』
「ええ、絶好調です。ジムバッチ4つ手に入れたのでノーマルクラスへの昇格戦に数日後に挑んてきます」
『それは随分と早いな。だいたいの者が1年以内を目安に昇格戦に挑むんじゃがな』
「あ、博士、ポケモン図鑑の進捗状態見ます?」
『おお、では確認しようかのぉ···捕まえた数400!? 1ヶ月で130匹以上捕まえとるのかすごいな。同じポケモンが多いようじゃが』
「どうしても連続捕獲とかになると生息地の関係で同種が多くなりまして···」
『この捕獲数だと、捕獲だけでも生計を立てている感じかのぉ』
「ええ、1日1万前後稼げてます。バトルも勝ったり負けたりしますが、だいたい勝ってるのでプラス収支で落ち着いてますね」
『ほほう、他の子に比べてヒデノリは優秀じゃな。まぁあまり比べるのも今のご時世良くないか···手持ちはどうじゃ? こちらに送られてないってことは6匹以内だと思うのじゃが』
「ちょうど6匹っすね。パーティーの基本コンセプトが出来上がってきた感じです。ここから色々と組み替えていきます」
『そうかそうか!』
「ノーマルクラスに上がったらまた連絡入れます···オーキド博士、スーパーランクに上がったら1つ欲しい物があるんですけど」
『なんじゃ?』
「特性パッチが欲しいんですが···」
『なかなか珍しい物を···じゃが良いじゃろう。1つと言わず3つくらい用意しておこう。頑張るんじゃぞ』
「ありがとうございます!」
1つでもリザードンをサンパワーにしたいと思っていたが、これでカントー最強のドラゴンポケモンを手に入れたら大暴れする下地ができた。
必ず捕まえようと決めるのだった。
翌日、手持ちはハピナス特訓をしてもらい、俺自身もトレーニングに勤しむ。
筋肉が喜んでいるのを感じる。
体がスーパーマサラ人だから鍛えれば鍛えるだけ応えてくれる気がする。
将来ヨーギラスを肩に乗せて行動しても何も問題ない肉体を手に入れられるかもしれない!
休憩を挟みながら8時間みっちり鍛えて、プロテインを飲んで温泉に入ってサウナを楽しんでいると、他のお客さんから声をかけられた。
「坊主頑張りすぎるなよ。筋肉は1日にしてならず、数ヶ月かけて鍛えるものだからな」
「うっす! 気をつけます」
「その意気だ···少年、もしよかったらサントアンヌ号に興味は無いかい?」
「サントアンヌ号ですか?」
「ああ、客船でシンオウとかホウエン地方に行く船なんだが、おじさん株主でチケットを山程貰っているんだが、転売しても余ってしまってな。だったら将来性のありそうなトレーナーに渡しているんだ」
「貰えるなら貰いたいです。他の地方にも行ってみたいですから」
「一応有効期限は無く、往復のチケットだから戻りたい時に戻ることもできる」
「でも良いんですか? そんな高価なチケットを」
「君には才能がある。もしかしたらチャンピオンになれる才能が! まぁ有名になった時のエピソードとして知らない裕福なおじさんからチケットを貰ったってのを美談として語ってくれや。おじさんテレビとかでそれを見てニヤニヤするから」
「は、はぁ···」
後で知ったが、そのおじさんシルフカンパニーの重役だったらしく、本当に偉い人だった。
ポケモン達も帰ってきて疲れを癒して昇格戦に挑むのだった。