真面目な人間はついついやりすぎてしまいがちである。
彼らは積み上げることで成功できることを知っている。
がんばれば結果が出ると知っているのだから、頑張らない理由がないのである。
とはいえ、彼らはバカではないので、100点のテストに200点を取ろうとはしない。
しかし、最大点が示されてなければ。
例えば一回押すと1点もらえるボタンを前にしてしまったら……。
100点を超え、200点を取ろうとしてしまうかもしれない……。
「それで、これか?」
「最初は細いものからって説明ではありましたけど、これは細すぎじゃないですよね?」
眼の前にはアダルトグッズが並んでいた。
またかよとか流行ってんの? とは思うが、眼の前に並んでいるのはどれも棒状であり、クニュクニュした白い液体を搾り取る道具ではない。
いや、同じようなものではある。
でも、反対でもある。
それは……バイブである。
それも、お尻に使う用のものだ。
うわあ……。
黒川あかねは有馬かなに深い憧れの感情があり……その思いは事故のような初体験で弾けてしまったのだ。
それ以降彼女は男も女も行けるバイになってしまった。
彼女的にはカナちゃんだけがいけるだけでノーマルらしいのだが、そういうことである。
己の快感にも素直だが、それ以上にかなちゃんに快感を与えたい、色んな顔が見たいと思っているようである。
そのせいか、彼女のノートパソコンの検索履歴は非常にピンクで汚い。
ある程度実践派でもあるので、ネットの話やAVとかに影響を受けずにいるのは助かるのだが、どうやらかなちゃんのお尻の開発を狙っているらしい。
かなちゃんは時折心配になる流されやすい面があるが、あかねの押しには反発を返すお陰でかなちゃんは別に開発は進んでいないが、彼女の探究心はより深い場所を狙っているようだった。
「じゃあお願いします」
ずいっと机の上に追いてあったいくつものバイブがこちらに押し出される。
見慣れた自分の家のはずなのに、たくさんの異物があると異空間に見えるものだなあ……。
いきなりカナちゃんで試そうとせず、自分で試そうとするのは偉い。
自分じゃお尻に挿せないし、どうされたら気持ちいいか知るためにやってほしいらしい。偉い。
えら……えろい!
どうかな……そうかな、……そうかも?
あかねは気合を入れてるらしくふんすと気合が入っている。
「……まあ、試してみるか……」
かなちゃんに他の男などもってのほかだが、バイブなら2本刺でできるかもしれないしな!
かなちゃんの色んな顔を見たいのは俺も同じである。
ただ、正直、カナちゃんにはかっこよく思われたいし、頼られたいし、嫌われたくないし、
お尻、どう?
とか言ってゴミでも見るような目で見られたくはない。
色んな顔は見たくはあるが、ちょっときつい。
でも、研究熱心な相棒の存在には心が踊るぜ! わあい。
「とはいえ、準備も色々あるみたいだな」
ファンタジーな世界だと女性のお尻の中はいつでもきれいだが、普通は汚いものが詰まっているし、そもそも出すところで入れるところではない。
少しずつ慣らしていかないと行けないようだ。
「あ、腸内の洗浄は済ませてきました!」
「手際いいなあ……」
「あんまり見せたくないですし……」
お尻を見せる勇気はあってもシモの方は嫌らしい。
道理で家に来たかと思ったらトイレにこもったはずである。
まあ、俺も見たくはないので助かるけど。
恥ずかしがるところは美味しいが、出したものに興奮は多分しない。多分。
まずはとグイグイとあかねから存在を主張するように押し出されたのはコンドームである。
それも、指用。
はめてみると指にひったりとフィットしながらもだいぶ薄い。こんなものもあるんだな。
おお……なんか不思議な気分……。
人差し指と中指に付けたコンドーム。指同士を触れさせ合って感触を確かめているうちに、あかねはスカートを下ろし畳んできれいに横に置くとためらいなく白い下着を下ろしてスカートの上に畳んでおいた。
「お、お願いします!」
後ろを向き、こちらに肛門に導くように肉たぶを開く様子は妙に扇情的だった。
絵になる、というのだろうか。
この1枚を写真に撮ったら袋とじの中に行くのだろうか。
「ずっとその姿勢だと疲れるんじゃない?」
いじりやすくはあるが、疲れそうだ。
「確かに……」
座った彼女はいじりやすいように体をこちらに向ける。
両足を大きく開き見ろとばかりにこちらに性器を向けている。
興奮なのかすでにしっとりと濡れているようだったが、自分自身で見ようとしているのか、後ろを向かずに正面からである。
先程よりちょっといじりずらそうだが、女性器も見えてその分お得かもしれない。
普通ならまず前を愛撫して気持ちを高めたりするべきなのだろうか、なるべくお尻が高くなるように頑張っているあかねを前に抜かねば無作法というもの。
とはいえ、アナルとは肛門であり、閉じられた門である。
あっちと違い勝手に濡れることはない。
前戯して濡れて入れる……という鉄板の手順が通じないので、まずは濡らすところからだ。
フィンガーコンドーム、フィンドムもしっとりしているがそれだけで入れれる気は一切しない。
見られることを考えてか毛がお尻周りも含めてきれいにそられていて全部丸見えだ。あらわになっているしっかり閉じられたひだの集まり。
なんだか妙に不思議な感じだ。
指でツンと突くと今以上にキュッと窄もる。
「あ、遊ばないでください!」
「ごめん、ごめん」
でも、海でイソギンチャクを突っついた時を思い出す。
いくらでもさわれそうだったが、怒られても面白くない。
あかねの買ってきたローションを指に垂らして塗り拡げる。
使ったことがあるものより粘度が高い気がする。
濡らしたとしてもいきなり入る気がしないので、今度は肛門自体を濡らしていかなければ。
多めにドロリと追加で垂らしたローションを肛門に塗りたくる。
「うあ……」
「どんな感じ……」
「へんな……かんじ……」
そりゃそうだ。
ひだ全てに塗りつけるように擦ると、ピクピク動いてなんだか可愛らしく感じてきた。
あかねも気分が盛り上がりだしたのか、頬を赤く染め、吐息が甘い。
しっとりしていた程度だったおまんこから愛液が伝って追加されてきた。
じゃあそろそろいいか。
しっかりローションを追加してからそっと、ゆっくりと、指を差し込む。
……反発がすごい。
こんなの本当に入るのかと疑ってしまうが、入る。入るのだ。
侵入を拒み続けた門はヌルヌルと滑りながら少しずつ拡張されていく。
「ああっ……!」
ぬぷっと指が潜入する。
「おお……!」
不思議な感動があった。
アナルに指を入れたんだ。
指のぎゅうぎゅうに締め付けてくる。
ローションがなければ抜けなくなってそうなくらいの強さだ。
でも膣のように入っているすべてを締め付けるのではなく、ある一定以上入り込んだところからは自由になる不思議さがある。
しかし、めっちゃきついな……。
ローションを追加で垂らしたが、肛門に指が生えたような状態の今、中になんて入るはずもなく、垂れ落ちてしまうだけだった。
なので、抜いて濡らして刺して、抜いて、濡らして。
ひとつひとつの動作はゆっくりとしていて、少しずつ奥に進んでいく。
指一本入りきった頃にはあかねのお尻はドロドロだった。
突き刺すときより抜くときに声がでるあかねに、触れられてもいないが最大までバキバキに興奮している。
彼女もまた、アナルからの快感というより、責められている状態に興奮しているようだった。
「こ、こっちも、同時にいじってください……そうすると、お尻でも気持ちよくなれるって頭が覚えるらしい……です」
「なるほど……?」
確かにアナルばかりいじって、上はあんなに濡れているのに触っていない。
触ってとプクリと膨らみ、確かに主張するクリトリス。
肛門をいじっていた手で触れてしまわないように左手でしこしこいじってあげると待ってましたと言わんばかりに元気よくぎゅっと肛門がしまった。
いてて……
顔に出ないようにしたがめちゃしまる……。
ほんとにあれが入れれるのだろうか? 俺の切れない?
いや、そうできるように慣らしているんだ。
前をいじるようになってから少しずつ慣れだしたのか、突き刺す、抜くと言った感じの出し入れからゆるゆると抜き差ししている感じになってくる。
「もっと強くして……」
あかねが腰を浮かせて催促する。
ヌルヌルの左手でクリトリスを優しくしごいてあげるとアナルに入った指がさらに深く沈む。
「うぅっ!」
前戯が功を奏しているのか、初めの緊張した収縮が和らぎ始めていた。
抵抗が緩んだ隙隙を見て、指をぐっと押し込んでみる。
「あ゛っ!」
「痛くない?」
「平気です……もっと……あぁっ♡」
要望通り、クリトリスを刺激しながら、アナルに入った指をゆっくり引き抜く。
抜ける瞬間に膣内がぎゅっと収縮するのが分かる。
この動きが連動しているのか──。
「すごい締めつけだ」
「だって……お尻とお股が一緒に……変な感じ……」
あかねの言葉が途切れがちになる。
再びローションを垂らし、二本目の指をそっと添えてみる。
まだ早いかもしれないが──。
「あっ……ちょっ……」
「大丈夫? 無理なら止めよう」
「いえ、もうちょっと……強引にしても……いぃです……」
汗ばんだ背中に指を這わせながら聞くと、意外な返事だ。
大胆な要求に驚きつつも応じる。ローションまみれの指二本を合わせて挿入を試みる。
「う゛……あ゛あっ!!」
痛みか快感か判別できない叫びと共に、肛門が僅かに開いて指の先端を呑み込んだ。
出るときはもっと太いのが出てるのだろうから当然だろうが、それでもなんだかすごいぞ。
「息吐いて」
「はぁぁ……」
「そうそう」
じわり、じわりと時間をかけながら進める。
両目を閉じ、感覚に集中しているあかね。
「ああっ……! やだ……これ……本当に……入ってる……の?」
「うん。ちゃんと二本入ってるよ」
クリをいじるだけではなく、前にも指を差し入れてみると、肛門に入れた側の指の感覚を感じる。
別の口から入っている上下の指を同じようにこする。
途端に膣内がびくりと痙攣した。
「ひぃっ♡」
その日初めてのアナルでの喜びの声だったかもしれない。
「ここ感じる?」
「わかんな……けど……ちょっと変な感じで……」
排泄するための場所での快感と性器の刺激が混ざり合い、新たな性感帯が生まれつつあるようだ。
まさに開発って感じだ。
ないものを生み出している。
「我慢せずにイケばいいよ」
「でも……まだ……ちゃんとお尻で感じてないから」
「一緒に責めてるんだから今イケばお尻でイッたってことだよ」
ついに限界が来たようだ。
「ダメ……イク……お尻でも──カナちゃん、イグッ♡」
絶頂の兆しを感じ取り、指の動きを加速させる。
アナルは指を噛み千切るように締め付けながら、膣からは愛液がが吹き出した。
カナちゃんって……おい。
責めているうちに目を閉じていたが、責められながら妄想していたらしい。
「あ゛あ゛あ゛ー♡ ああ…………ふう」
「よかった。お尻でイケたね」
どう考えてもまあ、前でイッていたが、そういうことにする。
クッタリとしてなんだかやり遂げた感を出しているあかねだが、先は長そうである。
……ところで、俺の息子が泣いているが俺はどうすればいいんだ?
表のアンケートであかねちゃんとフリルが人気でそうなの!? ってなりました。
そうなんだ……。