「今日は何をしようかなー」
休みではあるが、どうにもつるむ相手がいない日だった。
男友達はどちらも忙しく、女性はといえばカナちゃんは主演の映画で最近会えていないし、何人かいる恋人からは偶然生涯を一緒に歩めるパートナーが見つかったからと別れを切り出されたところである。
俺としても今の俺にたった一人だけを愛する愛し方ができない自信があるので自分といるより幸せになれるというのであれば喜んで送り出したし、相手が彼女を不幸にするようなやつなら相手の男を殴り飛ばしたりしている。
今回は本当に彼女たちを幸せにする男で嬉しさと悲しさを背負いながらも見送ったところだ。
(ナンパでもしようかな)
今は街を歩いているためきっちり変装しているので、変装している大輝だと思ってみなければバレないだろう。
変装姿は最近よく使っているシロー先生風コーデである。
若いゴロー先生と言ってもいいかもしれない。
素顔で歩けばナンパどころではないのでちょうどいい塩梅で役柄のシローとも少しずれていてごまかしが効くのがとてもよい。
良さそうな相手はいないだろうかとあたりを見ると目の前の女性がポロリとハンカチを落としてしまっていた。
「おねーさんおねーさん」
声をかけられて、肩を叩かれてようやく振り返った彼女は大学生くらいの女の子だった。
白のフード付きのパーカーにキャップとメガネでちょっと地味目だが、顔の作りが整っており、男よけにわざと地味めになるように整えているのかも知れない。
若く感じられるが、なんとなく親の庇護下にない自立している余裕のようなものが感じられる。スタイルもいいし、美人っぽいしいい出会いになるかもしれない。
「……なに?」
「ハンカチ! これ落としたでしょ?」
それをきっかけに喫茶店にでも一緒に行って話を続けようと思っていたのだが、
「ありがと。ね、君いま暇? 私暇なんだよね。よかったら遊ばない?」
ときた。
姫川大輝の顔で行けばファンに逆ナンされることは多かったが、今は有名人オーラは出していないので、おそらく彼女もナンパされてもいい気持ちだったのだろう。
お互いの気持が一致していれば話は早かった。
「でさあ、実は君のことアイドルコンサートで見かけたなって思ってさー」
「え、どこだろ?」
とはいえ、このカッコで行ったのはB小町のコンサートくらいだ。
他に推しているアイドルがいるわけでもない。
「B小町?」
「そうそう。私も見に行ってたんだ~」
「へー、奇遇だね」
「でさ、ファーストライブなのにめちゃくちゃヲタ芸している人がいたからさ~」
「あ、いや、それは、うん。まあね」
「シロー先生かってなっちゃったよ」
「ソレ、ヨクイワレルー」
欲望を弾けさせたあのオタ芸は周りの記憶に残ってしまっていたようだ。
これは正体バレしたくない。
とはいえ、彼女もまたB小町を推しているファン。
お互いに話も合い、見ているドラマ何かにも色々話がはずみ、彼女が抹茶ラテを俺がコーヒーを飲み干した頃に声がかかる。
「あのさ、
もうちょっと静かになれるところに行かない?」
そういう事になった。
**
「服脱ぎたくないんだよね。このまましない?」
……まあ、体を見せたくない女性はいないわけでもない。
盛りまくる彼氏がいたりしてツッコむだけのセックスしか経験者がない
ただ、
芸能界を生きるものとして反社とは付き合いたくない。
昔は色々付き合いが深い闇の部分も多かったそうだが、だとして関係したくない相手ではある。自分だけではなく周りを守るためにも必要なことだ。
それまでの会話で彼氏や夫がいないことは確認しているし、日常として暴力に関わっている匂いもない。嘘はないとは思うが慎重になる気持ちはある。
そういう場合はビンタされようが断るしかない。
「なに、背中に入れ墨でも入れてる?」
「そんなのないよーん。ちらっ」
背中をこっちに向けてたくし上げられたフード付きのパーカーが大きくめくられ、スラリと美しい背中が見える。引き締まったそれでいて柔らかそうな腰回りが大変エロい。
(体つきやばいな)
安心との落差で勃った。
しっかり運動しつつそれでいて筋肉質に見えないように調整している。
摘める贅肉が腰にないあたりしっかりした努力が背後にある。
もしかしたら体を動かす仕事についている社会人かもしれない。
「なら別にいいけど、俺は入ったほうがいい?」
「うん。そーして」
「了解」
あまり待たせないようにシャワーで汗を流し、汚れやすい箇所を泡立てて流す。
シャワーからでたが彼女はこちらの方をぼうっと眺めるだけだった。
「あ、見えてた?」
「うーん。いいカラダしてるね」
「はは、ありがと」
ガラス越しにこちらを見ていたらしい。
男のシャワーシーンなんてと思うが、なんとなく見てて楽しいらしいし、見られたあとだと今度は行為の後に一緒に入らないかと誘いやすいので見られてもお得だ。
ベッドに腰掛け合い、彼女……まなと名乗った彼女を抱き寄せると唇を合わせる。
優しく柔らかく合わせた後に相手の様子を見ながら少しずつ深く。
ゆっくりとほぐすように愛撫を続ける。
感度良く体つきも女性的で柔らかさも持ち合わせているのに、どうやらだいぶぶりみたいだった。
小ぶりの主張の小さい皮被りのクリトリスを可愛がりながらそっと指を一本中に潜り込ませただけできゅうきゅうなほどにしっかり閉じられていた。
「んっ、上手だね」
「ありがと」
指の一本でもキツく感じるが、ゆっくりとほぐしつつ中をかき混ぜるように動かしながら押し込んでいく。
ゆっくり奥まで入り込むことが出来た。
彼女の体を抱きしめながら反応を伺う。
ゆっくりそっと性感に火をつけるような攻め方が最も感じるようだった。
優しくナカに痛みを与えないように小さくトントンと動かすというよりは中から押すように動かす。
キスを繰り返し、体を愛情をゆっくり伝えるように優しく愛撫する。
「あっ、れ?」
ギュギュと中が指をちぎるようにしまっていく。指の動きに合わせて軽くイッたのか小さく震えながら呼吸を整えているまな。しっかり濡らしておかないと処女でもないのに痛くなってしまうかもしれない。
「い、いれないの?」
「ん~? もうほしいの?」
一度イッてからは素直な膣だった。
ダクダクと愛液が溢れ始めてくる。どうもあんまりろくな男を経験していないようだ。
入れて出すのがセックス! みたいな相手だったのかもしれない。
経験があるのにいい経験はない、というのは自分の良さを教えやすくさらに言えばなんとなく前の男に勝ったような満足感もある。寝取られみたいな相手がいる女を奪うようなことはしてきていないが、過去の相手を上回るのはやっぱり気分がいい。
「たっぷり濡れたね。愛されるの好き?」
「……すき」
コンドームをつけると指を引き抜き、完全に勃起した陰茎をそっと入り口にあてがった。
ぬるぬるとした液体と、指で可愛がっていた部分がプクリと大きくなっていて早く早くと主張していた。
彼女の入り口から中へ。そして奥まで入り込んだところで動きを止める。
もう一度キスをした後、彼女の腰を掴み、ゆっくりと抜き差しを始める。
やはり中はきつく締め付けてくるが、良い所を探しながらゆっくり慣らしていく。
まなも声を漏らしつつ体がビクビクと反応している。痛みはないようだ。
「あっ、あ、あっ」
「とっても気持ちいいよ」
耳にささやくように伝えると中が素直に興奮を伝えてくる。
愛撫の中でブラを抜き取ったので白いパーカー越しにその柔らかい胸の感触を得ているが、一級品の触り心地に、それだけに着たまま、というのが少しもったいない。
何度かすれば全部見せてくれるだろうか?
彼女の紫の瞳も妙に惹かれる。
自然と腰の動きは早めになる。
奥で一度止まり、また入り口まで戻るとまた奥へと進める。それを何度か繰り返しているとまなの手がこちらの肩を掴んできた。
「なんで、それっ」
「ゆっくりがいいんでしょ?」
「そうだけどぉ!」
抗議するような顔をされたので、そのまま奥へ押し付けるようにぐりぐりと動かす。
びくんびくんとまなの体が小さく震える。
「あっ、だめっ、あ~~~~~♡」
何度か腰をゆすりながら奥にぐっと押し付けるとそのまま彼女の体が跳ねるように痙攣した。
どうやらイッたらしく中がぎゅっと締め付けてきた。
締め付けも体つきも最高なのに、彼女はだいぶイキやすいようだ。
ナンパで服も着たままで時間もそこまではかけてないからこれだが、しっかりほぐした後ならもっともっとみだらにイキ散らかしていただろう。割と雑魚っぽい。
「っは、あ、あ」
「大丈夫?」
「……ん」
軽くイッて落ち着いたらしい。
彼女の息が整ってきたのでゆっくりと腰を動かし始める。
「あっ、んっ♡」
「気持ちいい?」
「気持ちいぃ……もっとぉ♡」
すっかり蕩けたまなの体を貪る様に抱いた。
上がってくる射精感に従いだんだんと強く出し入れする。
強い快感にぎゅっとすがるように掴んでくる相手になんかだかわいいものを感じながらまずは一回とコンドーム越しでナカにぶちまけた。
「私もイッちゃうっ♡」
「出すぞっ」
最後に強く置くまで差し込み強くナカに打ち付けるように出す。
すべてコンドームから出ていかないというのはわかっているけど、つい奥に出したくなってたな。
ゆっくりコンドームが外れてしまわないように引き抜こうとして……
それは事故のようなものだった。
ポロリと彼女の被っていた柔らかそうな白いニット帽が脱げ落ちて中に収められていた長い紫色の髪がサラリと肩を滑っていったのだ。
「あ、脱げちゃった」
「は?」
拾って再び彼女は帽子を被ったが、もう遅い。
俺は息が止まりそうだった。
コンドーム越しとはいえ今も繋がり合っている先にいる相手の瞳に強い一番星のような光が輝いていたからだ。
「あ、アイ?」
「そうだよ~、いやー、何年ぶりかな? ドームの日以来? おっきくなったね!」
「お、おおう」
つながっている相棒がしょぼしょぼと小さくなっていくのがわかった。
なにせ目の前には義弟妹の母親であり、一番星の元アイドルアイがいたからだ。
や、ヤッチマッタナー!
帽子を被ってメガネを掛けられた上に目が輝かなかったら当然バレません。
そういうものです!
【お願い】
本編でコメントの際、本編で明らかになるまでは大輝とアイに関係があることは内緒でお願いします。
なぜって? ほら、ルビーやアクアと仲良くなるシーンでR18を知っている人は「でもこいつ母親と関係あるんだぜ」ってなるし、R18読んでない人はその事実を知らずに楽しめますからね! ネタバレ禁止ってことですね!