友梨香「……ちょと、進藤――」
司「ん? なに?」
わたくしは今いつものように、進藤の家の寝室で、なんともオトコが好みそうな局所を隠す気もない下着を身に着け、ポーズを取っては写真撮影されていた。
友梨香「その写真は……、絶対に外に出さないでくださいまし?」
司「当たり前だよ! 誰が好き好んで友梨香のこんな写真を他人になんか!」
友梨香「ふん……」
わたくしはなるべくオトコの好みそうなポーズを考えながら身をくねらせる。
進藤は興奮しながらソレを次々に写真に収めていった。
友梨香「はあ……、せっかくの連休なのに――、わたくしは何をしているのでしょうか」
わたくしは深くため息を付いて進藤を見つめる。進藤と言えばまさにケダモノのような目で、わたくしのカラダを視線で舐め回していた。
数日前――、わたくしは緋乃先輩――、お姉様に連休中の旅行に誘われ心を弾ませていた。
でも、どうやら目の前のケダモノは、連休中にもわたくしを弄ぼうと考えていた様子で……、泣く泣くわたくしはお姉様に旅行にはいけない旨を連絡することとなった。
友梨香「はあ……」
ため息を付くわたくしに少し心配そうな目を向ける進藤。
司「ごめん友梨香――、やっぱ先輩と旅行に行きたかった?」
友梨香「当然でしょう? 貴方がこんな下衆極まりない計画を立てていなければ……」
司「……断っても良かったんだよ?」
その言葉を聞いて、私は怒りを感じて進藤に言った。
友梨香「連休中……親がいなくなるから――、泊まりに来てほしいって言ったのは貴方でしょう?! そんなチャンスは滅多にないって……貴方そう言ってませんでした?!」
司「う……ん」
友梨香「下手に遠慮するふりをしないでください! ケダモノはケダモノらしく欲望に忠実になりなさいな!」
司「ごめん……」
その進藤の態度にイライラしてわたくしは仁王立ちで睨みつける。
友梨香「シタいの?! シタくないの?! はっきりなさい!!」
司「もちろんシタい……」
友梨香「ほんとうに……貴方ってケダモノは――、アレだけわたくしのカラダを弄んでいるくせに……」
わたくしはブツブツ言いながら寝室のベッドに腰を降ろした。
友梨香「はあ……」
再びため息が出る。なぜ本来嫌がって抵抗すべきわたくしの方が、このような行為の主導権をとらなければならないのか。
わたくしはレズビアンだ――、そのはずだ……、オトコの性欲の対象になるなんて御免こうむる話なのだ。でも――、
友梨香(なんかわたくしのほうが……、彼に対して一所懸命になってません?)
わたくしはいつもの困った表情でわたくしを見つめる進藤を見て、今日何度目かの深い溜め息をついた。
◆◇◆
わたくしはすっかり手慣れた動きで進藤のものをごき上げる。進藤は少しも我慢できずに精を吐き出した。
友梨香「……ちょっと……ケダモノ。もう少し我慢なさらないと――、息切れしますわよ?」
司「う……友梨香のがうまいから……」
友梨香「好きでうまくなったわけではありません」
男性には色々限界というものがあるのは知っている。一度射精すると目に見えて色々な元気がなくなるのである。
わたくしとしては休憩を取るための暇になるのでいいのだが。中断が長くなると、わたくしがお姉様との旅行を諦めてまで泊まりに来た意味がなくなってしまう。
どうしたものかとしばらく考えたわたくしは、わたくしが家から持ってきたバッグのそばへと歩いていってそれを開いた。
わたくしは中身をひっくり返して、その奥にあるものを取り出す。ソレを見てしばらく考えを巡らせたわたくしは、ソレを進藤に見せていった。
友梨香「――これ……着ましょうか?」
司「え?」
驚いた表情を浮かべてわたくしを見つめる進藤。わたくしは返事を待たずにその手のモノを見に付け始めた。
司「……」
わたくしのその姿を見て進藤は困惑の表情を作る。
わたくしは――、百合ヶ浜高等学校の指定競泳用水着を身に着けて進藤の前に立った。
友梨香「ちょっと借りますわよ――」
司「友梨香――?」
進藤の机からハサミを手に取ると、わたくしはその水着の胸の部分と――、そして股間を覆う部分を切り落とした。
わたくしはそうした後、進藤の目前まで歩いていって――、足を広げて微笑みながら言った。
友梨香「ほら……、少しは元気になりましたか? 色々と――」
小悪魔のように微笑んで見下ろすわたくしを進藤は欲望にギラついた目で見つめた。
どうやら効果があったようで、進藤はわたくしのカラダから視線を外すことなく、ケダモノのように襲いかかってきた。
友梨香「本当にオトコは単純ですわね……、このケダモノ」
わたくしは進藤にのしかかられながら進藤のオトコ自身に手を伸ばした。
友梨香「ほら……こんなに固くして……。コレをわたくしの中に入れたいのでしょう?」
司「友梨香!」
わたくしの名を叫ぶ進藤は、わたくしの中へと自身を埋め込んで激しく身を揺らす。
わたくしが身につける競泳水着はすぐに、わたくしたち二人の体液にまみれていった。
◆◇◆
夜も更けて多くの明かりが消えた町中に、一つだけ明かりがついている家がある。
その家の中では――、今なお男女の交わりが続けられていた。
友梨香「ん……ふ」
全裸のわたくしは背後から進藤に抱えられて犯されている。
その足元には体液で汚れきったあの競泳水着が放置されている。
司「う……友梨香」
友梨香「く……んあ――」
わたくしは虚ろな目を進藤に向けながら、ケダモノのように腰を振る彼に言った。
友梨香「本当に、お猿さんですわね……、そんなにわたくしの中は気持ちがいいですか?」
司「友梨香! 友梨香!」
すでに腰を振るだけになった進藤に――、わたくしは小さく微笑んでつぶやく。
友梨香「ほらもっと頑張りなさいな……、わたくしを自分のものにしたいのでしょう?」
司「友梨香!!」
友梨香「……ほら、もっと頑張らないと、わたくしは貴方のものにはなりませんわよ?」
わたくしは進藤を見つめて――、舌なめずりする。
友梨香「まだ初日ですのよ? だから……」
――頑張れ、頑張れ――。
そう呟くわたくしの声は――、進藤には聞こえてはいなかった。
◆◇◆
翌朝――、困った表情でわたくしは進藤を見つめていた。
友梨香「……貴方コレはどうしますの?」
司「う~ん」
心底困った様子で進藤は腕を組んで悩んでいる。
司「……まさか、あらかじめ用意したゴムが――、こんなに早くきれるなんて」
友梨香「……」
ジト目で進藤を見つめるわたくし。進藤は少し考えてから言った。
司「これはまた買ってくるしかない」
友梨香「わたくしは買い出しに出ませんわよ」
その言葉に進藤は首を傾げる。
友梨香「あたり前でしょう?! わたくしがコンドームを買っている姿を誰かに見られでもしたら……」
司「う……そうか」
わたくしはため息をついて進藤に言った。
友梨香「早く買ってきなさいな」
司「うん……わかった」
それまではセックスはお預け……、進藤は足早に買い物に出かけてゆく。
わたくしはそれを見送りながら、――本当に自分はこんなところで何をしているのだろうか? そう思いながらため息を付いた。