Rー18二次創作:ピックアップガチャ(固定)スキル持ちの転生TS美少女が行く、激動昭和なお話 作:お゛がーざーん
初乳
──1964年、4月頃
千賀子は1人、雨が降りしきる中、民家で赤子の隣で悶々としていた。
……全裸にタオルだけで。
「参ったなあ……おばさん、飛び出して行ったけど、大丈夫かな……心配だね?」
千賀子は横の赤子に、そう話しかける。
なぜ、千賀子が他人の家で、他人の赤子を世話しているか、というと、それは1時間ほど前に遡る。
その時、町内のある家に商品を持って行って欲しいと頼まれた。
その家は義父、旦那、その奥さん、3人暮しだった所に、ようやく生まれた赤子の世話で家を離れられないらしい。
なので、近所の人が気を利かせてアレコレ手助けしており、商品の配達も、その一環であった。
町内といっても、その家は秋山商店からは、それなりに距離があった。
おまけに、ポツポツと雨が降り出し、件の家に到着する頃にはザーザーと大粒の雨になっていた。
しかも、傘を持って居なかった千賀子は、当然、ズブ濡れになってしまった。
これに驚いたのは、家の奥さんである。
呼ぶ声に戸口を開ければ、濡れ鼠の美少女が、笑顔で、『商品を持ってきました』、と言い、しかもそのまま帰ろうとするのだ。
──いやいや、お待ちなさい、お嬢さん。せめて雨が止むまでは家で休んで、と肩を掴んで強く引き止めた。
千賀子にとって、正直、この提案は魅力的では無かった。
商品を届けたら、人目につかない所で瞬間移動するつもりだったからだ。
しかし、ここで突っぱねて問答になるのも……それは面倒だった。
結果、雨が止むまでの間、お世話になることになった。
──しかし、本当の問題はここからだった。
『さあ、濡れている服を脱いで身体を拭きましょう……あなた、胸が大きいのね』
『よく言われます』
『困ったわ、入る服がないわ……ちょっと臭うけどの旦那かお義父さんのでもいいかしら?』
『……ごめんなさい、ちょっと……』
『あはは、そうよね〜、私も嫌だもの、悪いけどタオルでいいかしら』
『大丈夫です』
『本当、風邪ひかないように何枚でも使っていいからね』
『ありがとうございます、ところで電話が鳴っているようですが』
『あら本当、誰かしら、……ええ!?』
『どうしました?』
『夫が仕事現場で怪我をしたって!ああどうしましょう……』
『……あの、良かったら、私が子供を見てますが』
『本当!?ああ、ありがとう!なんて良い娘さんなの!恩に着るわ!』
──そんなことがあって、千賀子は今、赤子の面倒を見ながらおばさんの帰りを待っているのだった。
……千賀子には、ある予感があった。
まるでお膳立てされたかのような流れに気付いたのは、おばさんが電話を受けて、旦那が事故だと聞いた時だ。
赤子のいる家に荷物を届ける……けっこうある。
天気雨にうたれる……まあ、あるだろう。
着替えになる服がない……千賀子の体型がわるい。
雨天で事故が起こる……なくはない。
しかし、それらがたて続け起これば、流石に違和感を覚える。
──偶然の、奇跡、そういう類に心当たりがあるのが千賀子だ。
「ええ、意図的に避けてた事は認めますよ……なんせあんなスキルを貰えば、避けたくなりますよ、特に、『赤ん坊』は」
千賀子は去年、初潮を迎えた時に女神から大量の新しいスキルを授かった。
女性の、特に、性に関わる部分の。
母性──増幅されたそれが、どんな影響を及ぼすか、千賀子は恐れていた、その為、赤ん坊との接触を最小限に抑えていたのだ。
だが、女神からすれば、せっかくの新しいスキルを活かして欲しいのだ、『ペットには新しい玩具で遊んで欲しい』、そんな気持ちで、ちょっとだけ、環境を整えたのだ。
母性を活用しやすい『状況』を、その為にちょっと邪魔な『物』を動かすくらい、なんてことは無い、動かした弾みで、『物』が傷ついても気にはしない。
今回が駄目だったら、次はもっと『工夫』すればいい。
そんな感覚を女神から感じた千賀子は、この状況を受け入れることにした。
旦那さんの事故が、千賀子と全くの無縁では無い、そんな罪悪感もあって……。
ザーザーと雨音を聴きながら、眠る赤ん坊の顔を千賀子はじっと、見つめていた。
ふと、ぷくぷくとした赤ん坊の頬を、つん、と突いた。
途端、赤ん坊がぱちりと目を開けて、千賀子と目を合わせる。
『だあれ?しらないかお……』
そんな、思考でもない、感情のようなものが、赤ん坊から、千賀子に伝わってきた。
千賀子は赤ん坊を抱きかかえると、優しげな、今まで出したことのない、声音で話しかける。
「こんちには、赤ん坊さん、私は秋山千賀子、はじめまして」
にこり、と男性が見れば一瞬で骨抜きになるような笑顔をみせる。
『ままは?ままどこ?』
「ごめんね、きみのままは今出掛けてて、いないの」
『まま……いない……』
赤ん坊の目が、不安に揺れ、不安から声を出す、おぎゃあおぎゃあと大声が民家に響き渡る。
「ああ、よしよし、ままはちゃんと来るから、それまで私が代わりにいるから、ね?」
『まま……、あなた、まま……?』
「──そうだよ、……まま……だよ」
──瞬間、千賀子の中で何かが、決定的な何かが、変わった。
カチリ、と千賀子の脳でスイッチの入る音がした。
もう、戻せない、決定的なスイッチが入った。
『まま!まま!』
「よしよし、ままですよー、いいこ、いいこ」
千賀子の母性に影響を受けたのか、さっきまでの不安は赤ん坊のから消え、今はきゃっきゃ、と嬉しそうに小さな手を千賀子に向けている。
その小さな手を、千賀子は優しく包むと、体をゆっくりと揺らしながら、赤ん坊をあやす。
赤ん坊から、安心感と、純粋な喜び、その感情を受け取ると、千賀子の脳は甘く痺れ、幸福感に満たされた。
そして、その感情を千賀子も赤ん坊に伝える。
幸福感が2人の間で無限に交換され続ける。
その光景にどこかで、『あぁ……イィ……愛し子、さいこう……てぇてぇ……』、と震える女神の声が聞こえた気がした。
『おなかすいた』
赤ん坊からのその声で、千賀子のぼんやりしていた脳が目を覚ます。
『おなかすいた……』
(おなかすいた……って、ミルクが欲しい、ってこと?えー……粉ミルクあるかな?)
千賀子は赤ん坊を抱えたまま、台所や棚を探し回る。
しかし、一向に見つからない。
それもそのはず、赤ん坊の母親は母乳が十分な量が出ることもあって、粉ミルクに頼っていないため、家にはなかったのだ。
『おなかすいた……おなかすいた……おなかすいた!!』
とうとう、赤ん坊は泣き出した。
千賀子は赤ん坊の感情に引っ張られたのもあって、自身も泣き出しそうな気持ちになった。
(ままの代わり、だなんて都合の良いことを言って、なんて無様……お腹が空いてる赤ん坊に食べさせる物も用意できないなんて───!?)
千賀子の胸が一般女性よりも大きかったからか、空腹に耐えかねた赤子の本能なのか、赤ん坊は本来良く見えないはずの、千賀子の薄桃色をした乳首を探しあて、吸いついた。
『ちゅうう、ちゅうう、ちゅうう』
「……あ、あ、あ、まって、だめ、だめぇ!」
転生して、人生で、初めての、他者からの乳首への刺激に、千賀子は膝を折って、へたり込む。
ちゅうちゅう、と乳首を吸われる度に、下腹部がひくひくと痙攣し、内股を擦り合わせて、千賀子は悶える。
『おなかすいた!おなかすいた!』
「──っ!ま、って、だ、め、吸っても、でな、い、からあ!」
しかし、空腹の赤ん坊も必死に母乳を求めて、自身の顔よりも大きな千賀子の巨乳に吸いつき続ける。
耐えかねた千賀子が、全身を走る刺激に震えながら、赤ん坊をおっぱいから引き剥がそうとするが。
赤ん坊は離れてくれず、ただ、柔らかな豊乳が、たぷん、たぷん、と揺れるだけだった。
もし、この場に、男性がいたなら、千賀子の紅潮して潤んだ表情に、上擦った声、伸びては戻る餅つきのようにたぷんたぷん踊る乳房を見て、それだけで射精に至るであろう、艶姿が晒されている。
赤ん坊も空腹が限界に達したのか、ぢゅうううう、と今までで1番強く、千賀子の乳首を吸い上げた。
『おなかすいた!!!!!』
「あ、あ、あ、だ、め、あぁ、うぅん、っ─────!!!!」
千賀子のおっぱいに電気が走った感覚の直後、その電気は千賀子の脳と下腹部、子宮の辺りを焼いたような気がした。
(う、うそ……私、赤ん坊に、おっぱい吸われて、イッた……?)
千賀子は、股に冷たい感触を覚えて、一瞬漏らしたかと、立ち上がる。
床に、股から……正確には充血して膨らんだ陰唇から半透明の粘液が垂れていた。
その正体に、千賀子は頬を紅くして、タオルで股と床を拭く、しかし、拭いても拭いても、床の水滴が消えないのだ。
ふと、よく見れば、垂れている水滴の色が半透明ではなく、やや白みを帯びている、そして、その水滴は、自分の胸のあたりから垂れていた。
(う……まさか……)
恐る恐る、自分の乳頭を見てみると、先端から、乳白色の液体が滲み出しては、床に落ちていた。
『おいしい、おいしい、まま、おいしい』
先ほどから、赤ん坊が大人しいわけだ……何せ欲しかったもの、『母乳』に、ようやくありつけたのだから。
「ごめんなさい!遅くなって!」
「いえ……大丈夫ですよ……」
「その、ひどく疲れてない?本当にごめんなさい、助かったわ」
「ほんとに大丈夫です……服も乾いたので、帰りますね」
「そう……わかったわ、気をつけてね、本当にありがとうね」
千賀子が家を出ようとした時、おばさんのつぶやく声が聞こえた。
「あら、変ね?この子ったらぐっすり寝てるわ、もうミルクの時間は過ぎてるのに、まだお腹すいてないのかしら?」
「───!!!」
千賀子は逃げ出すように、玄関を飛び出して、秋山商店へと戻った。
家に着いた千賀子は、疲れたから少し寝ると言い、自室の布団に潜り込んだ。
(どうしよう──どうしよう──どうしよう─!)
千賀子の脳内で今日あった出来事がグルグルと繰り返される。
赤ん坊の世話をして幸福感に満たされたこと。
赤ん坊におっぱいを吸われたこと。
母乳が、妊娠も出産もしていない、自分から出たこと。
赤ん坊に母乳を与えた時──嬉しかったこと。
(忘れろ!忘れろ!忘れろ!気の迷いだ!──また、母乳をあげたい、なんて……)
『──ぴんぽんぱんぽ〜ん!!!、お知らせです!!!』
脳内にいつも以上にテンションの高い、女神からの声が鳴り響た。
『シークレットミッション『初乳を赤子に与える』を達成しました!おめでとう愛し子!女神様はとても嬉しいです!記念に、SR以上確定母乳ピックアップ10連ガチャをプレゼントします!これからもいっぱい母乳をあげてね!』
「あ、は、ははは……」
千賀子はこの『状況』がまだまだ終わらないことを理解した。
女神は、『新しい玩具をあげるからもっと遊んでね!もっと色んな所を見せて!』、と興奮している。
このガチャの内容が何であれ、千賀子は受け入れるしかないのだ。
千賀子は乾いた笑いをこぼして、回るガチャを見続けた……。