※この作品はR-18です。

Rー18二次創作:ピックアップガチャ(固定)スキル持ちの転生TS美少女が行く、激動昭和なお話   作:お゛がーざーん

1 / 7
 許可をくださった葛城先生に多大な感謝を。

 素晴らしい本家様はこちら→https://syosetu.org/novel/340134/

 ※時系列少し変更しました。


母乳編
初乳


 ──1964年、4月頃

 

 千賀子は1人、雨が降りしきる中、民家で赤子の隣で悶々としていた。

 

 ……全裸にタオルだけで。

 

 

「参ったなあ……おばさん、飛び出して行ったけど、大丈夫かな……心配だね?」

 

 

 千賀子は横の赤子に、そう話しかける。

 

 なぜ、千賀子が他人の家で、他人の赤子を世話しているか、というと、それは1時間ほど前に遡る。

 

 

 その時、町内のある家に商品を持って行って欲しいと頼まれた。

 

 その家は義父、旦那、その奥さん、3人暮しだった所に、ようやく生まれた赤子の世話で家を離れられないらしい。

 

 なので、近所の人が気を利かせてアレコレ手助けしており、商品の配達も、その一環であった。

 

 町内といっても、その家は秋山商店からは、それなりに距離があった。

 

 おまけに、ポツポツと雨が降り出し、件の家に到着する頃にはザーザーと大粒の雨になっていた。

 

 しかも、傘を持って居なかった千賀子は、当然、ズブ濡れになってしまった。

 

 これに驚いたのは、家の奥さんである。

 

 呼ぶ声に戸口を開ければ、濡れ鼠の美少女が、笑顔で、『商品を持ってきました』、と言い、しかもそのまま帰ろうとするのだ。

 

 

 ──いやいや、お待ちなさい、お嬢さん。せめて雨が止むまでは家で休んで、と肩を掴んで強く引き止めた。

 

 

 

 千賀子にとって、正直、この提案は魅力的では無かった。

 

 商品を届けたら、人目につかない所で瞬間移動するつもりだったからだ。

 

 しかし、ここで突っぱねて問答になるのも……それは面倒だった。

 

 結果、雨が止むまでの間、お世話になることになった。

 

 

 ──しかし、本当の問題はここからだった。

 

『さあ、濡れている服を脱いで身体を拭きましょう……あなた、胸が大きいのね』

『よく言われます』

『困ったわ、入る服がないわ……ちょっと臭うけどの旦那かお義父さんのでもいいかしら?』

『……ごめんなさい、ちょっと……』

『あはは、そうよね〜、私も嫌だもの、悪いけどタオルでいいかしら』

『大丈夫です』

『本当、風邪ひかないように何枚でも使っていいからね』

『ありがとうございます、ところで電話が鳴っているようですが』

『あら本当、誰かしら、……ええ!?』

『どうしました?』

『夫が仕事現場で怪我をしたって!ああどうしましょう……』

『……あの、良かったら、私が子供を見てますが』

『本当!?ああ、ありがとう!なんて良い娘さんなの!恩に着るわ!』

 

 

 ──そんなことがあって、千賀子は今、赤子の面倒を見ながらおばさんの帰りを待っているのだった。

 

 

 

 

 

 

 ……千賀子には、ある予感があった。

 

 まるでお膳立てされたかのような流れに気付いたのは、おばさんが電話を受けて、旦那が事故だと聞いた時だ。

 

 赤子のいる家に荷物を届ける……けっこうある。

 

 天気雨にうたれる……まあ、あるだろう。

 

 着替えになる服がない……千賀子の体型がわるい。

 

 雨天で事故が起こる……なくはない。

 

 しかし、それらがたて続け起これば、流石に違和感を覚える。

 

 

 ──偶然の、奇跡、そういう類に心当たりがあるのが千賀子だ。

 

 

「ええ、意図的に避けてた事は認めますよ……なんせあんなスキルを貰えば、避けたくなりますよ、特に、『赤ん坊』は」

 

 

 千賀子は去年、初潮を迎えた時に女神から大量の新しいスキルを授かった。

 

 女性の、特に、性に関わる部分の。

 

 母性──増幅されたそれが、どんな影響を及ぼすか、千賀子は恐れていた、その為、赤ん坊との接触を最小限に抑えていたのだ。

 

 だが、女神からすれば、せっかくの新しいスキルを活かして欲しいのだ、『ペットには新しい玩具で遊んで欲しい』、そんな気持ちで、ちょっとだけ、環境を整えたのだ。

 

 母性を活用しやすい『状況』を、その為にちょっと邪魔な『物』を動かすくらい、なんてことは無い、動かした弾みで、『物』が傷ついても気にはしない。

 

 今回が駄目だったら、次はもっと『工夫』すればいい。

 

 

 そんな感覚を女神から感じた千賀子は、この状況を受け入れることにした。

 

 旦那さんの事故が、千賀子と全くの無縁では無い、そんな罪悪感もあって……。

 

 

 

 

 

 

 ザーザーと雨音を聴きながら、眠る赤ん坊の顔を千賀子はじっと、見つめていた。

 

 ふと、ぷくぷくとした赤ん坊の頬を、つん、と突いた。

 

 途端、赤ん坊がぱちりと目を開けて、千賀子と目を合わせる。

 

 

『だあれ?しらないかお……』

 

 

 そんな、思考でもない、感情のようなものが、赤ん坊から、千賀子に伝わってきた。

 

 千賀子は赤ん坊を抱きかかえると、優しげな、今まで出したことのない、声音で話しかける。

 

 

「こんちには、赤ん坊さん、私は秋山千賀子、はじめまして」

 

 

 にこり、と男性が見れば一瞬で骨抜きになるような笑顔をみせる。

 

 

『ままは?ままどこ?』

「ごめんね、きみのままは今出掛けてて、いないの」

『まま……いない……』

 

 

 赤ん坊の目が、不安に揺れ、不安から声を出す、おぎゃあおぎゃあと大声が民家に響き渡る。

 

 

「ああ、よしよし、ままはちゃんと来るから、それまで私が代わりにいるから、ね?」

『まま……、あなた、まま……?』

「──そうだよ、……まま……だよ」

 

 

 ──瞬間、千賀子の中で何かが、決定的な何かが、変わった。

 

 カチリ、と千賀子の脳でスイッチの入る音がした。

 

 もう、戻せない、決定的なスイッチが入った。

 

 

『まま!まま!』

「よしよし、ままですよー、いいこ、いいこ」

 

 

 千賀子の母性に影響を受けたのか、さっきまでの不安は赤ん坊のから消え、今はきゃっきゃ、と嬉しそうに小さな手を千賀子に向けている。

 

 その小さな手を、千賀子は優しく包むと、体をゆっくりと揺らしながら、赤ん坊をあやす。

 

 赤ん坊から、安心感と、純粋な喜び、その感情を受け取ると、千賀子の脳は甘く痺れ、幸福感に満たされた。

 

 そして、その感情を千賀子も赤ん坊に伝える。

 

 幸福感が2人の間で無限に交換され続ける。

 

 

 その光景にどこかで、『あぁ……イィ……愛し子、さいこう……てぇてぇ……』、と震える女神の声が聞こえた気がした。

 

 

 

 

 

『おなかすいた』

 

 

 赤ん坊からのその声で、千賀子のぼんやりしていた脳が目を覚ます。

 

 

『おなかすいた……』

(おなかすいた……って、ミルクが欲しい、ってこと?えー……粉ミルクあるかな?)

 

 

 千賀子は赤ん坊を抱えたまま、台所や棚を探し回る。

 

 しかし、一向に見つからない。

 

 それもそのはず、赤ん坊の母親は母乳が十分な量が出ることもあって、粉ミルクに頼っていないため、家にはなかったのだ。

 

 

『おなかすいた……おなかすいた……おなかすいた!!』

 

 

 とうとう、赤ん坊は泣き出した。

 

 千賀子は赤ん坊の感情に引っ張られたのもあって、自身も泣き出しそうな気持ちになった。

 

 

(ままの代わり、だなんて都合の良いことを言って、なんて無様……お腹が空いてる赤ん坊に食べさせる物も用意できないなんて───!?)

 

 

 千賀子の胸が一般女性よりも大きかったからか、空腹に耐えかねた赤子の本能なのか、赤ん坊は本来良く見えないはずの、千賀子の薄桃色をした乳首を探しあて、吸いついた。

 

 

『ちゅうう、ちゅうう、ちゅうう』

「……あ、あ、あ、まって、だめ、だめぇ!」

 

 

 転生して、人生で、初めての、他者からの乳首への刺激に、千賀子は膝を折って、へたり込む。

 

 ちゅうちゅう、と乳首を吸われる度に、下腹部がひくひくと痙攣し、内股を擦り合わせて、千賀子は悶える。

 

 

『おなかすいた!おなかすいた!』

「──っ!ま、って、だ、め、吸っても、でな、い、からあ!」

 

 

 しかし、空腹の赤ん坊も必死に母乳を求めて、自身の顔よりも大きな千賀子の巨乳に吸いつき続ける。

 

 耐えかねた千賀子が、全身を走る刺激に震えながら、赤ん坊をおっぱいから引き剥がそうとするが。

 

 赤ん坊は離れてくれず、ただ、柔らかな豊乳が、たぷん、たぷん、と揺れるだけだった。

 

 もし、この場に、男性がいたなら、千賀子の紅潮して潤んだ表情に、上擦った声、伸びては戻る餅つきのようにたぷんたぷん踊る乳房を見て、それだけで射精に至るであろう、艶姿が晒されている。

 

 赤ん坊も空腹が限界に達したのか、ぢゅうううう、と今までで1番強く、千賀子の乳首を吸い上げた。

 

 

『おなかすいた!!!!!』

「あ、あ、あ、だ、め、あぁ、うぅん、っ─────!!!!」

 

 

 千賀子のおっぱいに電気が走った感覚の直後、その電気は千賀子の脳と下腹部、子宮の辺りを焼いたような気がした。

 

 

(う、うそ……私、赤ん坊に、おっぱい吸われて、イッた……?)

 

 

 千賀子は、股に冷たい感触を覚えて、一瞬漏らしたかと、立ち上がる。

 

 床に、股から……正確には充血して膨らんだ陰唇から半透明の粘液が垂れていた。

 

 その正体に、千賀子は頬を紅くして、タオルで股と床を拭く、しかし、拭いても拭いても、床の水滴が消えないのだ。

 

 ふと、よく見れば、垂れている水滴の色が半透明ではなく、やや白みを帯びている、そして、その水滴は、自分の胸のあたりから垂れていた。

 

 

(う……まさか……)

 

 

 恐る恐る、自分の乳頭を見てみると、先端から、乳白色の液体が滲み出しては、床に落ちていた。

 

 

『おいしい、おいしい、まま、おいしい』

 

 

 先ほどから、赤ん坊が大人しいわけだ……何せ欲しかったもの、『母乳』に、ようやくありつけたのだから。

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい!遅くなって!」

「いえ……大丈夫ですよ……」

「その、ひどく疲れてない?本当にごめんなさい、助かったわ」

「ほんとに大丈夫です……服も乾いたので、帰りますね」

「そう……わかったわ、気をつけてね、本当にありがとうね」

 

 

 千賀子が家を出ようとした時、おばさんのつぶやく声が聞こえた。

 

 

「あら、変ね?この子ったらぐっすり寝てるわ、もうミルクの時間は過ぎてるのに、まだお腹すいてないのかしら?」

「───!!!」

 

 

 千賀子は逃げ出すように、玄関を飛び出して、秋山商店へと戻った。

 

 家に着いた千賀子は、疲れたから少し寝ると言い、自室の布団に潜り込んだ。

 

 

(どうしよう──どうしよう──どうしよう─!)

 

 

 千賀子の脳内で今日あった出来事がグルグルと繰り返される。

 

 赤ん坊の世話をして幸福感に満たされたこと。

 

 赤ん坊におっぱいを吸われたこと。

 

 母乳が、妊娠も出産もしていない、自分から出たこと。

 

 

 赤ん坊に母乳を与えた時──嬉しかったこと。

 

 

(忘れろ!忘れろ!忘れろ!気の迷いだ!──また、母乳をあげたい、なんて……)

 

 

 

 

 

 

 

『──ぴんぽんぱんぽ〜ん!!!、お知らせです!!!』

 

 

 脳内にいつも以上にテンションの高い、女神からの声が鳴り響た。

 

 

『シークレットミッション『初乳を赤子に与える』を達成しました!おめでとう愛し子!女神様はとても嬉しいです!記念に、SR以上確定母乳ピックアップ10連ガチャをプレゼントします!これからもいっぱい母乳をあげてね!』

 

 

「あ、は、ははは……」

 

 

 千賀子はこの『状況』がまだまだ終わらないことを理解した。

 

 女神は、『新しい玩具をあげるからもっと遊んでね!もっと色んな所を見せて!』、と興奮している。

 

 このガチャの内容が何であれ、千賀子は受け入れるしかないのだ。

 

 千賀子は乾いた笑いをこぼして、回るガチャを見続けた……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。