境界対策課、医霊部門にあるセラピー用仮眠室。その扉の前に、赤い髪の男が立っていた。
基本的なショートヘアの真ん中からピョンと飛び出すアホ毛、その先端がチラチラと燃えている。恐らく加護が微かに溢れでているのだろう。
そして、そのつり目気味の童顔には、濃いと一言で言い表せない程の隈が出来ていた。
「ここか、
そう呟きながら、恐る恐るドアノブを掴み、扉を開く。
今更ながら、彼の名は
「お邪魔します」
「ん〜?お〜、やっと来たねぇ」
扉を開けた先には必要最低限の広さの部屋があり、そこに備え付けられたベッドに腰掛けた眠たげな女性が、待ちわびたといった風に彼の方へ顔を向ける。
「
「……っ陽焔旭です。よろしくお願いします」
萌え袖になってしまう程のダボダボなパーカーを狩衣の上から纏った、フワフワな黒い長髪の女性、枕崎安眠。143cm。一瞬普通に子供だと勘違いした旭くん。
コレが、眠たい彼女と寝れない彼の出会いであった。
「話は
「えぇ、色々とありまして」
少し距離をおいてベッドに腰掛け、安眠ちゃんへ事情を説明する。
曰く、先祖代々受け継がれてきたアマテラスより授けられたらしい加護術式の影響で、常に起きた状態であるのだとか。物心ついた時から今まで一度も寝てないらしく、眠たくなる事も無い。
だが、人の体と言うのは必ず疲れるのだ。そして旭の場合、疲労が限界まで蓄積すると、唐突に電池が切れた様に倒れ動かなくなるのだ。
それだけに留まらず、脳は体が動かない間も動き続けている。勿論限界を超え、十数年間稼働し続けているのだ。今は祓魔師特有の頑丈さで生きてはいるが、コレが示す未来は……
「早死にするねぇ」
「勘弁してください…」
顔を両手で覆って俯く彼。祓魔師として生きると決めた時から何時でも死ぬ覚悟は出来てたとはいえ、流石にこんな死に方は勘弁して欲しかった。
「それじゃあ〜、さっそく横になろっか〜」
「え、あっもう始めるんですか」
「そうだよぉ。ほら、こっちにおいで〜」
「はい…ってなにを?!」
「ん〜?なにってぇ、寝る準備だよ〜」
そう言いながら、安眠ちゃんは靴を脱いでベッドに上り、パーカーを脱ぐ。その時、狩衣の上からでもわかる、身長に似合わぬ豊かな胸が目に入った旭くんは、頬を赤らめながら目を泳がせた。
そんな旭くんの事は気にせず、安眠ちゃんは枕のある位置に自身の膝を向ける。そしてポンポンと膝を叩いて、こっちへ来るように促した。
俗に言う、膝枕である。
「まっまま待って下さい!いえ、恐らく儀式工程なんでしょうが、流石にそれは、なんというか……!」
なんと初々しい反応だろうか。このカウンセリングを始めてから、あわよくばラッキースケベを求めて来る人が多かった中初めて見た反応に、一瞬キョトンとした安眠ちゃん。その後、その反応が可笑しくてクスクスと笑みが漏れる。
「大丈夫だよ〜。気にしない気にしな〜い」
「っ………で、では!お言葉に甘えます!」
少しの思案の後、覚悟をキメた旭くんはぎこちない動きでベッドに上がると、恐る恐る横になって安眠ちゃんの太腿へ頭を乗せた。
「っ!!」
それは、なんとも言えぬ感触だった。柔らかく頭を包み込み、かと言って柔らかいだけでなく奥から反発してくる。その軌跡の様なバランスが、今までに試してきたどの高級枕でも感じなかった優しさを伝えてくれた。
「どうかな〜?」
「……その、凄く気持ちい…いえ、凄く……心地がいいです」
「………ん〜ぅ」
「ど、どうかしたんですか?」
なんとも悩ましげな顔をする安眠ちゃんに、旭くんは言葉選びをミスったかもと不安になる。
「えっとね〜、なんていうかねぇ、手強いね〜」
「手強い、とは?」
「実はね〜、いつもはわたしの縁起の力を借りてね〜、みんなをスヤァってさせるんだけれどぉ……あなたには通じないみたいだね〜」
「成る程。ふぅ…えっと、多分枕崎さんの縁起の力は聞いてるんだと思います。ただ……」
「ただ〜?」
「……その、優しくて…ポカポカするので、効きづらいんだと思い…ます?」
「ん〜?つまりぃ、もっと強くってこと〜?」
「いや多分そうでは無いかと!」
実際、さっきまでガン開きしていた旭くんの目は、今は凄く瞬きを繰り返している。
「ふ〜ん…じゃあ〜、色んな事から試してみよっか〜」
そう言いながら、何処かから木製の小さな棒を取り出す安眠ちゃん。そして旭くんの顔を横に向けると、その棒をゆっくりと耳の中へ挿入した。
「お耳失礼するよ〜」
「へぁっ?!あの?!」
「し〜。動いちゃ駄目だよ〜。こしょこしょこしょ〜……あなたの耳綺麗だね〜」
「あっあぁありがとう御座います?!」
横向きになったことで、後頭部で感じていた柔らかさを頬でダイレクトに感じながら、膝枕耳掻きと言う恐らく境界対策課屈指の変態ですら経験した事がないサービスをされ、ウブな旭くんは顔を茹でダコの如く赤くしアホ毛の先の炎を燃え上がらせた。
こうして、旭くんの心臓に悪い睡眠練習が始まったのだった。
「ふぅ〜っ」
「はぅあッッッ〜〜〜!!!」
そんな訳で始まった、毎日のドキドキ睡眠練習タイム。基本的には膝枕をしながら雑談をし、度々安眠ちゃんが思いついた睡眠導入方法を試してみるというのが続いた。
もっとも、その半分ほどが既に試みた方法であった事は、言わないでおいたが。
だが、不思議なことはあるもので。彼女の縁起が持つ睡眠効果が効いてきたのか、日に日に彼は、膝枕されている間だけではあるが、確かにウトウトして来ているのだ。
「でもぉ、やっぱり寝れないね〜」
「く……なんだか申し訳ない…」
だが、何回も欠伸が出るほどに眠たそうにしているのだが、やっぱり意識が落ちるまで行かない様である。
「ず〜っと眠たそ〜なのは体に良くないんだけれどねぇ。手強いねぇ」
「正直寝たくてたまらないんだけど、目を瞑ると瞼の裏が眩しくて」
「イヤだねぇ。う〜ん……取り敢えず、いつも通〜り雑談しよっか〜」
「あぁ」
こうしてまた、当たり障りの無い話をする。だけどもソレが、旭くんにとっては心地の良いモノとなっていた。
そしてそれは安眠ちゃんも同じである。いつもなら己の術式と縁起での睡眠導入で患者はすぐに眠りにつき、ほとんど交流する事は無い。であるが故に、旭くんとの交流は新鮮であり、楽しくもあり、知らず知らずの内に彼の人と成りを知り、いつの間にか互いに名前で呼ぶ様になり………今では彼といる時間が、とてもとても楽しい。彼とのこの時間が楽しくて…楽しくて…
――胸の中が、ドキドキする。
「さん……安眠さん?どうしたのさ?」
「っ………ん〜、ちょっと眠たくなってきちゃったのかな〜?」
「なら、今日はここまでに……」
「うぅん、大丈〜夫大丈〜夫。もっとお話しようよぉ。例えば〜……好きな人の話とか〜」
「す、すす好きなっ?!」
「そうそう。わたしは〜……まだ、わからないんだけれどねぇ。陽焔くんには、そう言う子が居たり居なかったり〜?」
いきなりぶっこんできた安眠ちゃんにしどろもどろになりつつ、こちらを見下ろす彼女の顔を見つめて……アホ毛の炎を猛らせながら目をそらす。
「……まだ、いない…です。跡継ぎの話とかは、兄さんや姉さんがやってるから、俺には余りそう言う機会がないと言いうか………って、安眠さん?」
視線を戻せば、そこにはスヤスヤと幸せそうに眠る安眠ちゃんの寝顔が。やっぱり眠たかったんじゃないかと、彼は体を起こそうとして………
気づけば、好きな子の顔を間近で見つめた。
家族や医療機関ですら匙を投げたこの不眠症に、かれこれ一ヶ月以上も付き合ってくれた彼女。
旭にとって彼女は既に、特別な感情を抱く存在になっていた。
「………まぁ、流石に俺じゃ無理だろ」
そう独り言をこぼしながら、安眠ちゃんを寝かせる。冷えない様にシーツをかけた所で、もう一度寝顔を見る。
幸せそうだった。まだ彼には理解出来ぬ顔だった。
――………眠ってると、夢ってのを見るんだよな
彼女は今、どんな夢を見ているんだろうか。生憎と彼には将来の夢以外の夢は見たこと無いが故に、夢と言うのはわからない。わかるのは、いい夢と悪い夢があると言う事位だろうか。ただまぁ……
「………初めて見る夢は、いい夢がいいな。それこそ…
安眠さんが見てる夢を、一緒に見てみたいな」
「だが彼の願いは叶わなかった。何故なら祓魔任務中に偶然出会っちまった俺チャンが逃げる時に撒いた三号級界異「
医療部門、病室にて。
ベッドの上で魘されている旭くんを見下ろす様に、安眠ちゃんと生宝先輩が立っている。
「…………」
「安眠ちゃん、君のせいじゃないよ」
「…わかってますよ〜」
だが、己のセラピーがなければ、目の前で魘されている旭くんは居なかっただろう。前の旭くんの加護であれば、悪夢獏の穢れを弾き飛ばしたのだろうが、夢誘羊と己の加護術式で加護をほぐした事で出来た僅かな隙間を突かれてしまった。
だからこそ
「それじゃあ、助けに行ってくるねぇ」
「気をつけるんだよ」
旭くんの横に寝転がり、手を繋ぐ。
瞼を閉じれば、既にそこは夢の中であった。
辺りを見回す。黒くどんよりしており、息苦しさが支配する。悪夢特有の居心地の悪さが広がった空間だ。
悪夢に飲まれないよう、夢誘羊を自身の身体の中に入れ存在強度を高める。そして加護術式で手に馴染む形の大鎌を作り出すと、より淀んでいる方へと足を進め始めた。
夢の最深部、意識の奥の無意識のさらに端の所に、彼はいた。大きな黒い淀みの塊に溺れかけている旭くんが。
「陽焔くん!」
駆け出す。淀みの塊から飛び出した小さな淀みが襲いかかるが、普段のおっとりした雰囲気からは考えられない程に洗練された動きで避け、すれ違いざまに一閃。そのまま次々に飛びかかってくる淀みを斬り裂きながら、瞬く間に旭くんの元へ辿り着いた。
「よ〜い…しょっ!」
旭くんの手を掴んで引っ張り、淀みから引き摺り出す。何故か全裸である事に気付き、これがどんな性質の夢かを理解しながら、旭くんを抱え淀みの塊から全速力で離れた。
(う〜ん、淫夢かぁ……おかしいね〜、悪夢獏はこの上ない程の悪夢を見せるからぁ、恐怖とか残酷な方向の夢になる筈なんだけどな〜)
「う……ぐっ…安眠さん……」
「陽焔くん!よかった〜、意識を――」
「頼む……見ないでくれ」
その意味を理解は出来なかった。
だが
「そうだねぇ。まずはここを出てから、ゆっくり見てあげるね〜」
何故そんなにも恐怖と拒絶を孕んだ目で見るのか……そんな事は後だ。先ずは彼をこの悪夢から目覚めさせる。その為に安眠ちゃんは夢の浅い部分へと、現実では有り得ない速度で移動する。
『逃さないバクよ〜ん!!!』
なんだこの取ってつけたような語尾。
「ッ?!なんでッ――きゃっ!!」
安眠ちゃんはある程度夢の中を操作出来る。故に夢の中では無敵と言っても過言では無い。足をいくらでも速く出来るし、体をいくらでも頑丈に出来る。
だがそれは、自身だけが夢を操作出来る時だ。他に夢を操作出来る存在がいれば、その存在の操作練度が自分より高ければ、主導権は握られてしまう。
現に、音速以上の速度だった彼女は突然に速度を失い、後ろから迫ってきた触手状の淀みに簡単に捕まってしまった。
手足を大の字に広げられ、首を軽く絞められながら空中に固定される。
「うっ……ぐゅ…!」
『だーれが餌場に入ってきたと思ったら、成る程この女ってわけかいバク』
「なん、で……わたしの事…っ…知ってっ……る、のぉ…?」
『バークバクバク!今からそれを教えてやるバク……が、その前にぃ!!!』
「おぶッッ――?!?!」
おそらくと言うか、語尾的に悪夢獏であろう存在が、安眠ちゃんの口へいきなり淀みを捻り込んだ。
「お゙ッ―お゙ぐゅッ……ッ…うぅ゙ぅ゙――ッッ!!!」
(や、なにっコレぇ!!!気持ぢ…悪いぃ……!)
『この邪魔な羊をポイしてやるバクねぇ!』
悪寒と共に、身体の中を鷲掴みされる様な不快感が現れる。そして淀みが急速に身体から這い出ていき、何かを掴んで膨らんだ先端が身体の中を無理やり移動する感覚が、彼女に焦りと吐き気を催す。
(待ってッ…まってやめて!それだけは――おぶっ?!)
「んぶぅッ?!お゙ッ゙…ふぐゅうぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙?!!?!」
ズルリと、彼女の小さな口から淀みの触手と夢誘羊が無理やりに吐き出された。
「ゲホッ!ゲホッ!――ゴホッ!……ぅ゙ッ゙…!」
『バークバクバクバクバクリンチョ!無様な姿バクねぇ!さぁて、コレで悪夢に身体が馴染んだお前にも見える筈バク』
そう言いながら、安眠ちゃんの頭を掴みグイッと顔を向けさせる。朦朧とする視界の中、彼女は淀みに呑み込まれている筈の旭くんを見た。
見てしまった。彼が死ぬほど見てほしくない光景を。
「………ぇ?」
それは悍ましい光景であった。枕崎安眠と同じ姿形をした無数の存在が、彼とセックスしているのだ。
恍惚な表情をした安眠ちゃんの様な何かに騎乗位され、口内を舌で凄い音を立てながら貪られ、乳首を、足を、臍を、助けを求めるかの様に伸ばされた手も、全身を舐められ、愛液を擦り付けられ、全身を犯されていた。
『いつも通り好きな人間を無様にブチ殺すのを見せ続けようと思ったバクが……この人間!ドがつく童貞だったバク!!!まさか淫夢が悪夢たり得る人間がいるなどと、このバクの目を以てしても思ってもいなかったバクよ!』
「………ひどい」
『あぁ酷いバクねぇ。こんな夢を見るだなんて、少なくともそう言う事を想像してた証拠バク。お前視姦されてたバク』
「…………」
いや酷いのはお前だと、そう言おうとして黙る。ここでこのエロ界異の神経を逆なでしたら、事態が悪化する可能性が高い。先ずは様子を見つつ、夢の主導権を少しづつ奪っていって――
『ほーん、小癪バクねぇ!』
「あぎゅぅっ?!」
(な、なに?!…うそっあそこ、がっ…!)
手を胴体に縛られ、旭くんの惨状を見せられている体勢によって、己の下半身に何をされているのかを見ることは出来ない。
だけれども、何をされているのか。頭の中を駆け巡る快感と、したから入ってくる異物感が、それを容易に想像できる。
「あぅッ!!…ッぁ!!ッ―!やめッてぇ!」
『バークバクバクバクバクリンチョオバマ!女なんて陵辱すれば素直になるバク!』
さっきから最低だなセリフが。
淀みの触手が安眠ちゃんのワレメへと強引に入り込み、乱暴に腟内のヒダを擦り上げる。夢の中であるからか、快楽と嫌悪感がダイレクトに脳を刺激し、思考が掻き乱される。
(あ゙ぁぁ゙ぁ゙ッ…だめっだめぇぇ……あたま、おかしくっなっ…ちゃ――あ゙ぎゅっ!ひぐぅッ!)
駄目だ。思考が塗り潰される。身体が悪夢に侵食される。もう間もなくして、安眠ちゃんも旭くんの様に悪夢に囚われてしまうだろう。
脳を動かし続けて、呑まれ無いように打開策を考え続けて、そして頭の中が快楽以外に何も感じなくなる直前――
淀みの中の彼と、目が合う。
――安眠さんが見てる夢を、一緒に見てみたいな
とある日の微睡みの中で、微かに聞こえた言葉を思い出す。もしかしたら聞き間違えの可能性もあるが……それでも、その願いは自分も同じなのは確かであった。
「よう、ぇ゙ぅッ……く、んッ…あ゙っ……さひ、くんッ!起き…てぇ」
子宮の奥を突かれ、直接送り込まれる快感に耐えながら、彼女は言葉を紡ぐ。
「こんなっ、ゆめッ!…か、からぁ…さめってぇ…ッ!…いっしょ、にぃッ!……い゙ッッしょぉ…にぃ……!
いい夢、みようよぉ」
――心の何処かで、ずっと怖かった。この気持ちがバレて、関係が崩れるのが。
――彼女にとって、俺は一人の患者に過ぎないだろう。だから、それでも、心地よかったから。せめてあの時間が、長く続いて欲しいと思った。
――この光景を見られて、嫌われたかと思った。嫌われて当然だった。だって意識もしてない男が、自分自身をオカズにエロい事考えてるとか、シンプルに気持ち悪い。嫌われて当然だ。
――でも、それでも彼女は、俺に手を差し伸べてくれた!
怒りの熱が灯る。旭くんは決意した。こんな自分を、それでも好意的でいてくれる彼女を今、汚いモノで犯しているかの界異を、今すぐブチ祓滅っする事を。
そしてその意志に応える様に、かれの身体から加護の炎が溢れ出す。
『な、なんだとバクー?!』
一瞬にして全身が燃え上がり、周囲に群がっていた淀みを全て灰燼に帰す。
淀みが消え去り、最後に身体の炎が消えると、そこには狩衣姿の旭くんが、炎の剣を持って立っていた。
『何故バク?!何故バクの悪夢から抜け出したんバク?!』
「何故だと?簡単な事さ。
俺が、好きな人と一緒に良い夢を見たいからだ!」
「ッッッ///?!」
『そ、そんな事で夢から醒めんなァァァァァァァ!!!!!』
周囲から淀みが一斉に溢れ出し、旭くんに殺到する。だが、それら全てを炎の剣の一振りで葬ると同時に、安眠ちゃんの身体を犯す淀みをも徹底的に燃やし尽くし、そのまま落下する彼女を華麗にキャッチした。
『バクの悪夢が通じないバクぅ?!』
それもその筈。彼の加護術式の名は「
今までは、安眠ちゃんによる睡眠導入が霊体に浸透していた事で悪夢獏の穢れの影響を受けていたが、本来であれば彼に睡眠系の穢れや術式はほとんど通用しない。
つまりもう、悪夢獏に勝ち目は無いのである。
「安眠さん、大丈夫?」
「う、うん…」
「ごめん、俺はずっと――っ」
スッと、旭くんの口に人差し指を立てる。
「ふふっ…ありがとう。でもまずはぁ、おはよ〜ってしない?」
「……あぁ!」
旭くんは手に持つ炎剣の火力を上げ巨大にし、安眠ちゃんは取り出された夢誘羊を再度取り込み、夢を操る術式で己の手によく馴染む鎌型の黒不浄「ヒュプノス・サイト」を顕現させる。
そして、迫りくる淀みを斬ら捨てながら悪夢の中を飛行し、飛んでくら淀みの先にいる悪夢獏の本体へ辿り着く。
『ま、待てバク!やめろバク!バクの傍に近寄るなァァァァァァァ!!!』
「悪夢を焼き尽くす旭光をもたらそう!」
「良い眠りは〜、良い夢から〜!」
炎剣と鎌が交差し、悪夢獏を斬り裂く。界異は断末魔すら上げる事も出来ぬまま、灰となって消えて逝った。
┌(┌^o^)┐
境界対策課、医霊部門にあるセラピー用仮眠室。その部屋の中にあるベッドの上で、陽焔旭は目を醒ました。
「……知ってる天井だ」
「起きたか」
「うぉぉお?!って貴女ですか生宝先輩」
「あんまり大きな声を出さないで。安眠ちゃんが起きちゃう」
「え、安眠さ……んッッッ?!!?!」
生宝先輩の言葉で、ラフな格好の安眠ちゃんが自分の隣で背中をこちらに向けて寝ている事に気付く。慌てて口を抑えて驚愕の声を飲み込んだ。
「君の悪夢の切除が終わってから、色々あってね。検査し終えて、君の身体に異常は無いとわかって……それで、安眠ちゃんの提案でね、君とこの部屋で寝る事にしたワケだ」
「な、なるほど???」
さっぱり意味がわからんぞと旭くんは思う。何故彼女はここで自分と2人で寝たいと言い出したのか。
「それじゃあ、私はそろそろお
そう言ってサササッと退室する生宝先輩。所でなんで部屋の鍵を閉めたんですかね。
「……………」
気まずい。安眠ちゃんは起きているのだろうか、などと思いながらチラチラ見ては、声をかける勇気を出せずにいる旭くん。
それを何回か繰り返してから、漸く声を絞り出せた。
「…………起きてる?」
「……………」
「……………」
「……起きてるよぉ」
ヒュッと、心臓が締まる様な感覚。ドキドキと煩く鼓動し、かけようとした言葉がグルグルと脳内を回る。
「ねぇねぇ」
「ッッッ……な、なんでしょう?」
「?…ふふっ、なんで敬語なの〜」
「いや、コレは…ちがくて……」
「ふ〜ん」
「…………」
「…………」
「ねぇ、わたしでエッチな事考えてたの?」
――あぁ、もうあたって砕けよう。
忌々しいクソ界異に全てを暴露された今、彼に否定という選択肢は存在しなかった。せめて最後まで正直で行こうと、そう思った。
「……うん…考え、てた…」
顔が赤くなり、目を瞑る。恥ずかしいのと申し訳ないのとで頭がいっぱいになる。
だけれど、シンとした空間が暫く続いた。何か言われるかもと言われてた旭くんは、困惑しながらも恐る恐る目を開き………
「旭くんのえっち♡」
頬を紅くした安眠ちゃんが、イタズラっ娘の様な顔でこっちを見ていた。
「かッッッ可愛ッッッ!!!」
「っ?!…んふふ〜、今ぁなんて言ったのかな〜?」
「いやっそのぉ………う、美しいです?」
「あれれ〜、たしかさっきぃ、可愛i」
「どわーっ?!?!!?」
閑話休題
――な、何か変だぞ?今の安眠さん、何処か酔ってるみたいな……ま、まさか?!
「安眠さん、まさかあの界異に何か埋め込まれたりしたのか?!」
「……………」
その質問に対し、ばつが悪そうに顔を背ける安眠ちゃん。少しの間の後、覚悟を決めたのかキリッとした顔を向けてきた。
頬はずっと紅いが。
「実はねぇ、あの界異が見せてきた夢の残滓が、ほんの少ーしだけ残ってるの」
「な、そんな――」
「違うよ」
安眠ちゃんのカミングアウトに、自分のせいだと罪悪感が芽生えかけるが、彼女はソレを即座に否定した。
そしてまた、ふわりと笑顔を作り、旭くんをドキリとさせる。伊達にメンタルケアをし続けてきただけに、自分の顔の使い方を熟知してますねコルルェハ。
「あの時言ってくれた言葉が、わたしを助けてくれたあなたの熱が、ずっとわたしの中でぽかぽかしてるの。あなたのおかげで、わたしは旭くんへの気持ちがわかったの」
「あの時………アッ」
その時、旭くんの脳内に溢れ出した、存在する記憶。
『俺が、好きな人と一緒に良い夢を見たいからだ!』
『俺が、好きな人と一緒に良い夢を見たいからだ!』
『好きな人と一緒に良い夢を見たいからだ!』
『好きな人――』
「わァ………ぁ……」
「ふふふっ、顔紅くなっちゃったねぇ」
それどころでは無い。あの時はもう本当に熱血に熱血を重ねたテンションだったのだ。故に好きが溢れ出しすぎてついつい言葉にしたのだ。つまりまだ心の準備事態は出来ていないのだ。
旭くんは悶絶した。口からつい溢れ出た愛を聞かれてた上に憶えられていたのだ。ド級の童貞、ド童貞の旭くんには耐えられない羞恥であった。
「落ち着いた?」
「はぃ……いいえ」
「落ち着いたみたいだね〜」
「落ち着いてないよ!」
バッと安眠ちゃんの肩を掴む。ハッとその事に気付くが……なんか安眠ちゃんまんざらでも無さそうだぞ。おかげで掴んだ肩を離すに離せなくなってきた。
「お、俺は……君でエッチな事考えてたんだ!会って一ヶ月くらいしかない時からさ!安眠さんが可愛くて、俺の不眠にも一生懸命付き合ってくれて……この時間がずっと続いてほしかったから、俺も隠してた……ハハッ、引くだろう?こんな男からの言葉なんて、全部気持ち――」
気持ち悪い…そう言いかけて、口を閉じる……いや、塞がれた。
いつの間にか、安眠ちゃんの目がすぐ近くにあった。しかも、唇に柔らかい感触がある。情報処理がパンクしていた脳が暫くして、この現状を解明した。
安眠ちゃんにキスされたのだ。
「これが、わたしの気持ちだよぉ」
「ぇ……ぁ………」
「むぅ…結構、勇気出したんだよ〜?」
「あ、いやっ違う………本当に、俺なんかでいいのか?」
「も〜、旭くんったら、自分を卑下し過ぎだよぉ。
わたし、キスしたのは旭くんが初めてなんだよぉ」
………流石に、ここまでの事をさせておいて、言わせておいて、まだ尻込みするなら、ソイツは一生彼女が出来ない男だろう。
心の重荷が取れた気がした。罪を赦されたかの様な、そんな清々しさを彼は感じていた。
――俺は、この人を愛していいんだ。
「好きだ」
「…………うん」
「俺も、安眠さんの事が大好きだ」
「っ///うんっ!」
そうして、2人は顔を近づけた。まるで野花に触れるかのように、そっと唇が触れ合う。反射的に離して……互いに顔を見合って、もう一度。今度は少し長く、感触に慣れる。
「すき」
今度はさらに長く感触を確かめる。雪の様に柔らかく、仄かな温かさが伝わってくる。
「好きだ」
互いの後頭部に手を回し、息の続く限り触れ合った。唇から伝わる仄かな気持ちよさに息を漏らしながら、餌をねだる小鳥の様に、懸命に温もりを感じ合う。
無意識に足を絡めて、密着して、体全体で体温を交感する。
「ちゅっ♡ちぅ…んっ♡ちゅっちゅ♡ふっ♡んぅ…ちゅ♡ちゅふっ♡はふっ♡ふぅ〜っ♡ちゅっ♡ちゅっ♡ちゅうぅぅぅぅぅ……ぷはっ♡」
「ぷはぁ!…はぁ…はぁ…」
顔が熱い。速く鳴るこの鼓動は、息が苦しかったからなのか、目の前で顔が紅く蕩けた相手に興奮しているからなのか。
脳を熱に侵されながら、ただただ互いの唇を求めていると、ふと安眠がそっと旭の手をとり……その掌を、己の豊満な胸に押しつける。
鼓動が更に速くなる。
「んっ♡んぅっ♡ふっ♡ちゅっ♡ちゅう…んぅっ♡ちゅっ♡ふっ♡ふっ♡ちゅう♡ちゅぷ♡はふっ♡んっっ♡」
安眠の胸は、それはそれは極上であった。握りやすい整った形、軽く力を入れれば指はたちまち沈み込み、だが少し沈んだ先で確かな硬さと反発力が、沈んだ指を押し返す。
何というマシュマロおっぱい。
「んんっ♡あさひ、くんっ♡手つきが、やぁ♡やらしい…よぉ♡」
「ごめんっでも、安眠さんのおっぱいが…その、可愛くて」
「なにっそれぇ♡ふぅぅっ♡」
そうして豊かな双丘を堪能していると、ふと自分の膝が湿っている事に気がつく旭。
その膝にはさっきからずっと、安眠の温もりが挟んでおり、それが不規則に上下していた。
「安眠さん、もしかして……」
「ふぇ…♡ひゃっ?!♡」
胸から手を離し、そのまま彼女のヘソ周りを撫でれば、可愛い嬌声と共に体がビクリと跳ね上がる。
そして目尻に涙を浮かべた蕩けた顔が、物欲しそうに旭を見上げた。彼の加虐心が刺激される。
この女エッチ過ぎる。
「っ♡……うん♡ずっと、せつないんだぁ♡」
――エッチ過ぎる!!!
再度口を塞ぐ。キスを交わしながら体位を変え、安眠へ覆い被さるカタチへ。
そのままゆっくりと片手を下半身へ向けて這わせ、スカートの中へ入れ、タイツ越しから濡れた秘部を軽くなぞる。
「っぷはぁっ?!♡っっんぅぅう?!!♡」
また体が跳ね、唇が離れる。今まで直接触った事が無かったのか、安眠もこの快楽に困惑していた。
ワレメに沿って、ゆっくりと擦る。嬌声と布擦れの音だけが耳に残る。
ふと彼女の顔を見れば、物欲しそうに半開きになっている口と力無く垂れた舌が目に入った。
「安眠さん」
「旭く、んんっ?!♡ふゅ…えふ♡はふっ♡えりゅ…れろれりゅ♡はぅ♡えぅぅ♡」
彼女の舌を咥え、口内で弄び、舌を絡め、そのまま唇を合わせる。
指を速くし、時折ぐっ♡ぐっ♡と押し付け別の快楽を与えながら、安眠に飽くなき快楽を植え付ける。
「んぐっ♡はぷっぢゅりゅ♡んぅ、りゅぢゅちゅ♡れりゅ♡はふちゅ♡じゅるる♡ぢゅうぅ♡んふぅっ♡んじゅる♡んうぅう…ぢゅっ♡ぢゅちゅじゅる♡」
そして彼女の体が一際大きく跳ね上がれば、秘部を弄っていた手に熱いものが伝わった。
「ちゅぱぁっ♡…はぁ♡はぁ♡はぁ♡んっ♡ふぅっ♡ふーっ♡」
「はぁっ…はぁっ…はぁっ…」
「ふっ♡ふぅ♡はふ…♡あさひくん…すき♡だいすきぃ♡」
――あぁ駄目だエロ過ぎる!!!もうガマン出来ないッ!!!
彼女の両足を上げ、スカートとタイツをゆっくりと脱がす。ムワッと広がる熱と淫臭。鼻をつくようなイヤらしい匂いに脳を刺激され、パンツを剥ぎ取る様に脱がす。
薄暗い部屋の中、確かに見えた。まだ何も受入れたことの無い、つるつるでぷっくりとした綺麗なワレメ。
ビキビキと股間が痛む。これ以上ズボンで抑えつけるのは身体に悪い。旭は視線を安眠のパイパンまんこに釘付けたまま、もたつく手で
「っっっ…………♡♡♡」
そんでもって彼女は、ボロンと飛び出した剛直に釘付けであった。紅く怒張し、太い血管が幾本も脈打ち、小顔ではあるとはいえ己の顔よりも大きく見えるそのマーラ様に。
直後に起こるであろう光景を無意識に想像し、子宮が疼いた。
2人とも息が荒くなる。互いの熟成されきったモノに目を奪われながら、体が勝手に近づいて、亀頭とワレメがキスをする。
視線が交差する。汗ばんた肌、上がる息、茹で上がった顔、蕩けた瞳。全てが心を熱くする。心臓が煩くてたまらない。
――安眠さんのアソコ、アツい…少し押し込めば、膣内に挿入る……挿入たい、挿入たい、挿入たい、挿入たい、いれたい!
――あぅぅ♡あさひくんのアソコが、わたしのナカに…はいるんだぁ…はいっちゃうんだぁ♡はやくっ、はやく欲しいよぉ♡むねのナカのすきが……ずっと、アツくてぇっ♡すき♡すき♡すき♡すき♡すきぃ♡
――いれたい、いれたい、いれたい、いれたい―
――いれて♡いれて♡いれて♡いれて♡いれて♡―
「きてぇ♡」
「ッッッ!!!」
じゅぼちゅんッッッ♡♡♡
「ひぎゅぅッ?!♡」
「ぐっ?!うぅぅぅゥゥゥ!!!」
びゅぎゅぶびゅっ♡びゅりゅりゅるるるぅぅぅ♡♡♡
「うゅっっっ?!♡――んぅっっ♡♡♡――っ゙っッ♡―ッッッ―――♡♡♡」
痛みすらも置いていく程に早い一突きで処女膜を貫通し、子宮口へディープキス。そして柔らかくありながら、万力の如き締めつけにより尿道の精子を吸い上げられ、旭は早漏ここに極まる射精RTAをキメた。
膣壁が勢いよく擦れ、快楽が脳を突き破り、パチパチと意識を散らす。安眠も快楽の濁流にこれまでない程に眼を開きながら、逃がし方を知らないソレをモロに受け空気を吐き出していた。
童貞と処女に相応しい出だしである。
だが別にそんな事は2人にとっちゃどうでもいい事だろう。あえて言うなら…愛の確認はコレにて終了、言葉はもう不要です。
「ふっ―♡♡♡ふっ――♡♡…んぶぢゅぷ♡ぢゅちゅっ♡んれぶ♡じゅるりゅる♡はぶっぢゅちゅ♡ちゅぷ♡んはっんちゅぶちゅ♡りゅにゅ♡むちゅ♡ちゅぶりゅるっ♡じゅるるっ♡ぢゅちゅじゅるるるぅぅぅぅぅ♡♡♡」
快楽に流されるまま、互いに口を貪る。体を抱き寄せ、亀頭を子宮口に擦りつける。
そして濃厚な唾液交換を終えた口を離すと同時に、射精したばかりだと言うのにまだガチガチのおちんぽを、欲望に任せて動かし始めた。
「んっ♡♡ぅっ―♡んぅ♡はふっ♡はっ♡あっ♡ふぅうぅ♡んっ♡あっ♡はっ♡はぅっ♡んゅっ♡んっ♡はっ♡あっはっんっふっぅっ♡♡はぁあぅぁぁ゙♡♡♡」
吐息が混じった喘ぎ声をasmrに、一心不乱に腰を振るう。生宝先輩の忠告も忘れ、腰を打ちつけ、愛液を撒き散らす。先輩が簡易結界生成祭具で防音にしていなければ、その淫らな音は仮眠室から漏れ出ていたであろう。
そんな事も最早頭から抜けている2人は、性欲のままに貪り合い続けた。
ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ぐりゅっぐりゅ♡ズパン♡ズパン♡ズパン♡ズパン♡ズパン♡ズパン♡ばちゅんッッッ♡♡♡
いや激しすぎだろ。奥手だったり大人しそうな奴だったりする程セックスが激しいとはこの事か。
「はふっ♡はッ♡ッッ♡っぅ♡ふゅっ♡あっ♡ふぁっ♡んっ♡ひゅっ♡んっ♡うっうぅ♡おっ♡おぅうぅ♡うっんっんっふぅっぅはっはっあっあっ♡♡♡」
ばちゅ♡ばちゅ♡ばちゅ♡ばちゅ♡ばちゅ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡パンっ♡ぶちゅちゅっ♡♡♡ごちゅ♡ごちゅ♡ごちゅ♡ごちゅ♡ごちゅ♡ごちゅ♡ごちゅ♡ごちゅ♡
―イぐッッッ♡イっちゃうぅ゙ぅ゙♡あさひくんの、おちんぽっ♡でぇ…♡いっぎゅっっ♡ほぅッ♡おふっ♡ふゅっ♡うぅ♡ナカっ♡ふくらんでっ…ぅうあぁぁ゙ぁ゙っ♡あさひくんもっ♡イきそう、なんだぁっ♡イ゙っ♡いいよ♡だして♡だして♡あついのっ♡きてぇ♡
蕩けきった瞳にハートを浮かばせ、朦朧とする意識の中、膣を圧迫し始める肉棒を感じ取る安眠。そして彼女は、旭の背中に手を回し、腰に足を絡め、欲望を受け入れる準備をする。
即ちだいしゅきホールド。コレでもう膣内に射精すしか出来ないねぇ。
だが逆に言えば、中出しを受け入れてくれているとも取れる。と言うか実際そうであるだいしゅきホールドに、旭は雄の本能が刺激された。絶対に孕ませたるぞこの愛しい人、と。
「はッ♡はッ♡はぶっ♡んじゅる♡ちゅくちゅる♡んッ♡んぅっれりゅ♡れりゅりゅぶ♡ちゅぶぅ♡ふあっ♡あむっ♡んぅっじゅるるぅっ♡ぢぷぢゅぷ♡んんぅゅっ♡んッ♡むゅっ♡ぢぅ♡んうぅぅっ♡んんっ♡んうぅぅ〜〜っ♡♡うゅぅぅぅぅぅ〜〜ッッッ♡♡♡」
ピストンが激しくなり、打ち合う肌と飛び散る愛液からなる水音が更に部屋に響き渡る。ベッドはとうの昔に愛液の海に浸り、あらゆる液からなる湿潤が、彼らの性交を艶めかせる。舌を絡める事すら忘れ、ただ上の口も繋がる為だけに彼女の喉奥に舌を伸ばす。
お互いの脳内が幸福と酸欠でおかしくなるその瞬間、旭は快楽の力が急激に亀頭へ向かうのを感じ、安眠は膣から迸る快楽が、稲妻となって脳に直撃し、
互いに果てた。
ぼびゅびゅうぅぅぅぅぅ♡♡びゅぎゅびゅっびぶぅぅぅぅぅ♡♡♡ごぷっ♡どぷっ♡ごぷっっ♡ぼびゅっびゅぎゅびゅるっ♡びゅううううううううぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ♡♡♡♡♡
「んうぅ゙ッッッ――♡♡♡……んちゅぷ♡……んれぁぷ♡……ッ♡♡♡…じゅぷじゅるっ♡…………んぅっ♡♡♡」
膣内と視界が白濁する。一瞬ほど意識を飛ばした後、身体の奥から溢れる幸せと、子宮内を打ちつける精子の感覚に叩き起こされ、余すこと無く快楽を享受する。
そのまま口内に垂れ下がった彼の舌に舌でしがみつき、この余韻が無くなるまで、繋がり続けた。
「っぷはぁぁあ♡はむんぅ♡ぢゅくちゅぅ♡ちゅぶ♡んんっ♡ぢゅう♡んれぷじゅるっ♡ちゅくぢゅるちゅぷ♡じゅっ♡じゅるっ♡じゅりゅうぅぅぅっ♡んゅ♡ちゅぷっ…ちゅぱぁっ♡♡♡」
数本の唾液の橋を引きながら、2人は顔を離した。互いに息は上がり、汗だくで、艶めかしい。蕩けた瞳が暫く見つめ合い…最初に口を開いたのは、安眠だった。
「んはぁ♡……んはぁ♡……はぁぁ♡…んっ♡んへへぇ♡いっぱい、しゅきぃ♡」
――エ゙ッッッッッッッッッッッッ!!!!!
ドバキィッッッ!!!
表情や色々な要素を加味しても、流石にエロ過ぎる事後であった。夢魔かななにかかなこの可愛い子ちゃん。まぁいいか、エロ可愛いに越した事は無い。
「ふぇっ?!なんで、おっき――んじゅるぅ♡」
どばっちゅんッッッ♡♡♡
「ッッッ〜〜〜〜!!!―――♡♡♡」
ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ばちゅっ♡ずぢゅっ♡ずぢゅっ♡ずぢゅっ♡ずぢゅっ♡ずぢゅっ♡じゅぷ♡じゅぷ♡じゅぷ♡じゅぷ♡じゅぷ♡じゅぷ♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パン♡パンパンパンパンパンパン―――………………♡―――……………………―――…………………………びゅくっびゅるびゅるるるぅぅぅ♡ごぷっ♡びゅくくっ♡どぷぅっ♡
ばちゅっ♡
そうして彼は目が覚めた。
「……あれ、ここは何処だ?」
白い世界で目覚めた旭は、辺りを見回しながら、ぼんやりとする頭でさっきまでの事を思い出す。
――確か……安眠さんを……バックで突いて?…フェラとかしてもらって…?もうエロくてエロくて……はッ!!!
「本当に何処だ此処?!いや、この感覚…夢の中か?俺…セックスしてる内に眠っちゃったのか?」
存在が曖昧な感覚が、悪夢獏の時を思い出させ、ここは夢の中なのだと当たりをつける。だがあの時と違うのは、ジトリとした悪夢と違って、なんだか全身がふわふわした感覚に覆われていると言う事だ。
今自分は寝ている。未だにあの時の事が思い出されるが……それは既に安眠に赦された事。今は胸を張って安眠のエッチな夢を見れる。
が――
「今じゃないだろ俺ェェ!!!折角…折角安眠さんと…安眠さんとォォォォォ!!!」
夢の中で叫ぶ男。確かに今まで喉から手が出るほど求めた睡眠だが、今じゃなかった。
今すぐ帰りたい。そう思った彼は、早速自分の頬をつねったり、叩いたりして……
「も〜、何やってるのかなぁ」
背中に、たわわな感触が広がった。
「あっ?!安眠さんっ?!」
急に現れた愛しい人の声とたわわに驚きながら、急いで振り返り………
バニーガール姿の枕崎安眠が目に入った。
「安眠さんんんんんっ?!?!?!ななっなんでっなんでバニバニバニッッッ!?」
「ふふっ、そんなに驚く事ないよ〜。ここは、あなたの夢なんだよ?」
「お、俺の……」
謎に納得する。何故なら、確かに何回かバニー姿の安眠を想像したことがあるからだ。ムッツリくんめ。
そして連想ゲームの如く、状況を理解する。
――ここは俺の夢で…安眠さんはおそらく、加護術式で俺の夢に入ってきて……でもなんでわざわざバニーの格好なんか…安眠さんの術式なら夢を自由に書き換える事も出来―――
おっと気づいたぞ。夢を自由に書き換えるから服装なんて元に戻せるのに、わざわざバニー姿のまま出てきた。即ち……
「安眠…さん」
恐る恐るといった風に、彼女を見る。そして彼女は……悪戯が成功した様な、意地悪な笑みを浮かべた。
「ふふっ♪………あさひくん、えっちなんだぁ///♡」
――エ゙ッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!
サキュバスかな?
その瞬間、旭の服が全て弾け飛んだ。そして現れる、バキバキのマーラ様。彼女、中々の誘い上手である。しかも何と言っても、ただ悪戯風に誘っている訳では無い。結構恥じらっているのだ。あまり悟らせようとせず、だが恥じらいが漏れ出て紅くなっている表情が、それはもうマーラ様をでっかくさせる。
――俺の彼女がもうエロ過ぎる。好き。
「安眠さん、俺もう我慢できない」
「……ひゃい///」
今まで自分が座ってたり、彼が横になっていたから余り実感が無かったが、この2人、身長差が20cm以上あるのだ。バキバキマーラ様を押し付けて来た旭の事が、改めて色々おっきいと知った安眠は、下腹部を無意識にメス堕ちさせながら、彼の溢れる性欲を改めて受け入れると誓った。
では、此処からはダイジェストである。どうぞお楽しみに。
「はぅッ♡やっ♡はぁっ♡これっ♡だめっ♡だっひぅ♡ッ♡っぅ♡ほっ♡ぅっ♡ッッ♡っは♡あっ♡あっ♡やぁ♡」
股間部分にあるチャックを開き、露わになったワレメへ躊躇無く肉棒をブチ込みバックで交わる。両手を掴んで優しく引っ張りながら突くソレは、顔が見えないのが逆に背徳感を増長させ、現実での初セックスと違って遠慮なく発せられる喘ぎ声が、ピストンを更に速く強くさせる。
「あ゙ぅぅ♡あ゙っ♡はぁぁ♡あ゙っ♡ぉっ♡おくっ♡おくやらぁ♡いっぱい♡ッッッ♡きもちっ♡ぉっ♡ぉふっ♡はっ♡はうぅ゙ぅ゙う♡♡♡」
ずこ♡ずこ♡ずこ♡ずこ♡ずこ♡ずこ♡ずこ♡ずぶっ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡パンパンパンパンパンパンパンパン♡♡♡
「くるっ♡おっきいのッ♡くりゅうッ♡」
「くッ、射精る!!!」
どぷびゅるっっっ♡♡♡びゅくびゅるっ♡ぱちゅっ♡ぶびゅうぅぅぅぅ♡ぱちゅっ♡びゅるるるぅ♡どぷっ♡ごぷっ♡
「はっ――♡♡♡ッッっ♡……っはぁ♡♡――……んぅっ♡」
「ふっ♡んぅっ♡はふっ♡っぁ♡ッッ♡…ふゅっ♡」
「静かにしないと、聞こえちゃうよ」
「ひぅっ♡だっだってぇ♡っぅぅ♡きもち、いい♡っからぁ♡」
白い空間とは打って変わり、今度は満員電車の中での痴漢プレイ。
勿論夢の中であるが、それでも他の人がいる所でエッチな事をする背徳感が、二人の脳を容易く刺激した。
安眠を扉に押し付け、胸とクリを後ろから弄りながらゆっくりとピストンする。安眠はさっきと違って手で口を覆って声を抑えながら、快楽を受け入れていた。
ずちゅ…♡ずちゅ…♡ずちゅ…♡ずちゅ…♡ずちゅ…♡
「んッ♡♡♡イくっ――♡ッッッ♡」
びゅっ♡びゅくくっ♡びゅうぅぅぅぅ♡♡♡
「っ――♡……っはーっ♡…はーっ♡…はーっ♡……ふっ♡ふぅ…♡」
今度は、制服姿で学校の空き教室で黒板を背に対面立位。
「ほっ♡おっ♡うぅ♡んっ♡はっ♡あっ♡はぁっ♡やっ♡すき♡っ♡きもちっ♡ぃっ♡すきっ♡すきっ♡んっ♡ふっ♡はっ♡あっあっ♡」
重力による強烈なピストンが膣壁をえぐり、子宮口をノックする。その快楽を何も抵抗出来ずに脳に叩き込まれ、彼女は彼にしがみつく事で精一杯。
そしてキスで口を塞がれ、ラストスパートで一気に脳を快楽堕ちさせられる。
「んぷじゅる♡ちゅぷちゅく♡んはぁ♡んぶじゅる♡れぷちゅ♡ぢゅぷ♡んふぅっ♡んっじゅるるぅ♡れろれりゅる♡んぐぢゅちゅ♡ふんぅう♡んちゅぱっ♡はっ♡しゅきっ♡んちゅ♡ちゅぅう♡んぅっ♡しゅきっらいしゅんむじゅるっじゅるぅぅっ♡♡♡んちゅ♡んっ♡んっ♡ふっ♡はふっ♡れふ♡ぢゅるぢゅくっ♡くちゅ♡れぁむりゅちゅ♡んぐっ♡んっ♡んっ♡んっ♡ふぅッ♡んんッ♡ふうぅぅう〜〜〜〜ッッッ♡♡♡」
ぼびゅびゅッ♡♡♡びゅるるるびゅくっ♡どくっ♡どくっ♡びゅびゅ〜〜〜〜♡…びゅるるっ♡
今度はラブホテルの一室で、安眠を拘束し玩具攻め。
「ひうぅぅっ?!♡あさひくっ♡あさっあひゅ?!♡あ゙ぁぁっ♡とめっ♡てぇぇぇ♡きもちイっ♡きもちよすぎってぇ?!♡ひぁっ♡あ゙ぅっ♡はっ♡はぁあぁあぁあ♡♡♡」
プシャアァァァァァ♡♡♡
目隠しされ、拘束された手に足を繋がれ強制M字開脚。乳首にローターを取り付けられ、マンコにはバイブが挿入れられている。そして不意にもう一つの穴をローションで濡らした指で拡げられる様に弄られ、簡単に絶頂した。
「あひゅ♡はひゅ♡ふゅ♡はーっ♡はぅっ?!♡なっ?!やんっ♡あしゃひきゅっうぅぅ?!♡そこっそこ♡おひり♡やっ♡つぷつぷしたのがぁ♡はいっ…てぇ♡」
「気持ちいのはコレからだ…よ!」
そう言いながら、安眠のお尻に挿入したアナルビーズを引き抜いた。
にゅぽっ♡にゅぽぽっ♡にゅぽぽぽぽぽっ♡
「ほゅっ?!♡あっ♡やっっっあぁぁあぁぁぁあ〜〜〜♡♡♡」
「…………もう一回やろ」
「ふわぁぁぁぁ?!♡♡♡」
こうして、夢の中でアナルを開発されつづけ――
ベッドの上で、何故か二人になった旭にサンドイッチされ、両穴を突かれる。密着騎乗位とバックの同時プレイにより、最早快楽の事しか考えられなくなる。
「はぁあぁ♡はふっ♡んゅっ♡ふぅっ♡おふっ♡はぅっ♡ふぁっ♡あふっ♡んちゅ♡ちゅふっ♡ふぁぁ♡ひゅぎゅっ?!ひゅっ♡ふゅっ♡ほふっ♡ふぅっ♡ふっ♡ふうぅぅ♡んっ♡んぅっ♡んっんっんっ♡♡ふっほっぉっ♡はっはっはっはっはっ♡あっあっあっあっあっ―――♡♡♡くぅぅぅうぅぅぅぅ゙ぅ゙ぅ゙ぉぉ♡♡♡」
どびゅびゅびゅっ♡♡♡びゅーっっ♡びくびゅるるるっ♡♡♡どくどくっ♡♡♡ごぷっ♡どぷぷっ♡♡びゅるるるるるるうぅぅぅぅう♡♡♡
そうして、夢をいい事に様々なシチュで安眠の体を堪能した。公園の木の陰で立ちバッグや、体育倉庫で汗だくブルマー安眠を松葉くずしで突きまくり、夜行バスで対面座位、プールの中で人工呼吸セックス、温泉で増えた旭による疑似乱交プレイ。
ありとあらゆるヤり方で、快楽に溺れて…溺れて…溺れて……
「んぶ♡じゅぶ♡じゅぷ♡じゅる♡んぐ♡じゅぶ♡じゅぶっ♡じゅぶっっ♡♡じゅぶっっっ♡♡♡ん゙ゅっ♡」
どぷっ♡どぷっ♡どぷっ♡
「ふっ……♡こきゅっ♡こきゅ♡じゅるるるっ♡こきゅっ♡こきゅ♡こきゅ♡じゅるるぢゅぱぁっ♡」
「はーっ…はーっ…はーっ……」
「はっ♡はっ♡はっ♡……んっ♡……んへへ…しゅき♡らいしゅきぃ♡」
「あぁ、おれもだいすきだ」
イマラチオで精液を飲まされ、その口でうわ言の様に愛を呟く安眠。体はすっかり弛緩し、瞳は蕩けきってハートを浮かべている。様々なプレイを連続で行ったことで、無事に精神が快楽堕ちしたようだ。
そして旭も精神が快楽堕ち寸前である。だがそれでも安眠と愛す事を求め、そそり立つ肉棒に上から安眠を被せ、抱きしめながら変わらぬ速さで突き上げ始める。
「あっ♡はっ♡はっ♡ふっ♡うぅ♡おっ♡おぉ♡ふぅ♡っぅ♡あっ♡あっ♡あ〜♡んっ♡ちゅ♡ちゅく♡ちゅぷ♡ふっ♡はふっ♡れふ♡れちゅう♡んれぅ♡ちゅる♡じゅる♡ちゅ♡」
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパン♡♡♡♡♡
「んっ♡んっ♡ちゅぱっ♡ふっ♡むちゅ♡ちゅる♡ちゅくちゅぷ♡じゅるぢゅぷ♡れじゅれぶぢゅちゅじゅるぶちゅくぢゅれふじゅるぢゅちゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅう♡♡♡♡♡」
びゅるるるるるるっ♡♡♡びゅくびゅくくっ♡♡♡びゅるびゅるるるるぅぅぅぅぅ♡♡♡♡♡どぷっ♡どぷっ♡どぷっ♡ごぷっっっ♡♡♡
「れちゅぱぁ…♡はふ…♡はふ…♡はふ…♡あしゃ…ひ、くん♡」
「あみ♡」
「あしゃひ、くぅん♡」
「あみ♡」
「あしゃひ…くん♡」
「……あみ♡」
「あしゃ、ひ…くぅ……♡」
「……………あ、み…♡」
「最近、気になってるんですよ」
「な、なんですか急に」
境界対策課のだだっ広い食堂にて、
「ほら、枕崎さんの事ですよ」
「何かあったんです?」
「いや実はですね、最近クラシカル祓魔師の男の人と一緒にいるのを見るんですよ。確か陽焔家の人だったかな」
「………はぁ」
「はぁって…金樹先輩、興味ないんですか。あの毎日寝てると言っても過言ではない枕崎さんが!男の人と!結構べったりしてるんですよ!コレってまさか……」
「友達ですかね?」
「カップルでしょそこはァ!!!カーッ!こ〜れだから金樹先輩はニブチンなんですよ」
「ニブチン言うな」
するとそこへ、丁度良く件の二人が通りがかる。
「丁度いい所に!」
「あ、枕崎さん、こんにちは」
「水門さん、四促さん、こんにちは〜。最近どうですか〜?」
その瞬間、すっと安眠ちゃんが陽焔くんから離れる。
「上手くやっていますよ。それで、そちらの方は?」
「……はじめまして。陽焔旭です」
「2人はどんなご関係で?!」
「おいこら」
水門くん経由で割と交流があるが故に、二人の関係が凄く気になる四促ちゃん。安眠ちゃんは突然の事に少し慌てながら旭くんの方を見上げ、旭くんは、なんか変な人達に絡まれてしまったと顔を顰める。
「え~っと、わたしたちはぁ…そのぉ」
「安眠さん」
そして次の瞬間、二人は公衆の面前で堂々とキスをかました。驚く二人、顔を赤らめる安眠ちゃん。コイツ脱童貞して精神に毛が生えたな。
しかもそのまま舌絡めだしましたよ。
「ちゅぱっ♡…はぅ///えぅ///……も、もぉ〜!」
「この通り、俺たち付き合ってます!では!」
そのまま来た時より更に密着しながら、二人はその場をあとにした。
少しして、取り残された四促ちゃんはワナワナと震えだし……
「あっ……あっ……」
「あ?」
「あいつらTACTICALしたんだ!!」
「TACTICAL言うな」
大きな声が、食堂に響き渡った。
おしまい。ここまで読んでくれてありがとナス!まだまだ不定期に更新していくので、これからもよろしくオナシャス!センセンシャル!