※この作品はR-18です。

未来も希望もない戦場で必死に生き残ってたらモテモテになった件(ハーメルン版)   作:SIS

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第十四話 ちょっと贅沢な話(ミリシア イオリ)

 

 言われた通り15分待ってから、ミリシアとの待ち合わせに向かう。ちらりと監視員に目を向けるが、あちらはあくまで外からくる人間に目を向けていて、中で起きている事に関心はないようだ。

 

 空き部屋に行く前に、ちょっと気になったのでミリシアとクズノハの部屋を訪れる。ミリシアはああいっていたが、流石にちょっと気になった。

 

 ドアを数度、ノックするが返事はない。少しためらってから、部屋を覗き込む。合鍵はもっている。軍隊では個人のプライバシーは、機密情報を扱うのでない限り考慮されない。

 

 が、中はもぬけの殻。誰もいない。

 

「ふーん?」

 

 ミリシアが言いくるめてどこかに行ったのだろうか? とはいえ謹慎状態にあるので特に出かけるところはないだろうに。同僚の情報管理手と副砲手コンビも医務室から戻っていない。からっぽの格納庫ぐらいか? いや、謹慎中とはいえシャワーや食堂の利用までは禁じられていない。そっちにいったというのもあるだろう。

 

 監視員に確認すればクズノハがどこにいったか分かるかもしれないが、約束の時間の方が大事だ。気にはなるが、あとでそれとなく聞けばいいだろう。

 

 今度こそ待ち合わせの部屋に入る。

 

「?」

 

 部屋の中はカーテンを下ろし照明もつけていない真っ暗だった。入口から差し込む光で見える範囲にも誰もいない。首を傾げたアレックスだったが、すぐに見えない暗がりからミリシアが語り掛けてきた。

 

「たいちょ、たいちょ。ドア閉めて」

 

「あ、おう」

 

 言われてすぐにドアを閉じる。途端に、部屋の中は完全な闇に閉ざされた。

 

「すいません。ちょっと今、たいちょ以外に見せられない恰好してるんで」

 

「ああ……いや。すまん。なるほど、そういう催しか」

 

 納得する。どういう恰好かは知らないが、多分えっちぃ下着とか、そういうのをサプライズで着てくれているのだろう。どこでそんなもん調達したのか気になるが、まあ女性には女性のツテがある、といった所かなと予想する。実際、アレックスも軍の正規流通ラインから外れたコネがある。と、同時に尽くしてくれるミリシアの気持ちに感じ入る。こう、男女の関係というのは一方的では味気ないものだ。それをミリシアもわかって、アレックスにきちんと気持ちを示してくれている。ありがたい事だ。

 

「じゃあ明かりをつけるぞ」

 

「ん……」

 

 ぱちり、と明かりをつける。その瞬間、二人以外の息遣いが聞こえた気がして、ぎくりとアレックスは硬直した。

 

 スイッチを入れた照明が明滅しながら部屋を明るく照らす。その下で、照明の柔らかい光に白い肌を露にする乙女の姿。

 

 ミリシアと、そしてもう一人。何故かクズノハの姿もあった。

 

「え」

 

 想定外の事に頭がフリーズする。しかしその間も、目は二人の柔肌に釘付けになってしまっていた。男だもの。

 

 ミリシアは何度か見た、戦地では決して着ない白のレースの下着。出るとこはでて引っ込む所はひっこむ、女性らしいメリハリの利いた蠱惑的なシルエットを見せつけるように堂々と立っている。

 

 対して、クズノハは長い黒髪に合わせたのか、黒いレースの下着を身にまとって、恥ずかしそうにうつ伏せ気味に、しかし逃げ出すことなくその場に佇んでいる。軍服から透けて見えていたやや主張の控えめなシルエットが、今は隠すものなくアレックスの前にさらされていた。肌は緊張か恥ずかしさにか、僅かに赤く染まり、黒い下着とのコントラストの差が目に毒である。

 

 どちらも方向性の違う、若々しい美女。それが、アレックスの前にそれぞれ柔肌を見せつけていた。

 

 一瞬、下着ショーかな、とバカげた現実逃避が脳裏をかすめるが、そんなはずがない。ミリシアだけならともかく、クズノハもあきらかに“そういう”感じの淫靡な雰囲気をまとっている事ぐらい、アレックスにもわかる。

 

「……ミリシア?」

 

 考えて、どう考察しても原因は彼女の方にあるだろうと、ミリシアに問い詰める。彼女は全く悪びれずに、クズノハの肩に手を回しながら答えた。

 

「一人だと隊長の相手は無理なんで巻き込む事にしましたー」

 

「いやお前」

 

「あ、勿論合意の上ですよ。ねー? イオリ」

 

「えぇ……? その、本当なのか、クズノハ?」

 

「…………」

 

 答えはない。だが彼女は顔を伏せたまま、確かにこくん、と頷いた。

 

 脅されてるとかではなく、本当の事らしい。一体全体、なんでそんな事に。

 

「んふふふ。隊長は気が付いてなかったかもしれませんけど、イオリ、私達の情事を盗み聞きしてたんですよ?」

 

「えっ」

 

「いやまああっさりバレた私にも問題あるんですけど。彼女、いつもの部屋で私達が始めるの察したらこの部屋に潜り込んで聞き耳立てて、自分を慰めたりしちゃってたんです。ちょっと考えが甘かったよね、換気とかしてなかったら部屋の匂いとかでバレちゃうのにね」

 

「ううっ……」

 

 哀れな程顔を真っ赤にして、クズノハが俯く。だが、逃げ出そうとはしない。覚悟は決まっているらしい。

 

「いや、しかしいいのか? 俺はもうミリシアと関係を持っている身だし……お前を一番にはしてやれないぞ?」

 

 クズノハは美人だし、本人がいいというなら愛人がもう一人増えるのも、よくはないがよいだろう。しかし、アレックスからすればもともと関係のあったミリシアをこそ優先するのが道理になる。

 

 さらにいえばここで確認するようなやぼはしないが、クズノハには死んだ恋人がいたはずだ。彼への操を立てろとまでは言わないしそんな事を言える立場ではないが、だからって既に女がいる男の愛人になるというのは中々話が飛躍しているのではないのか? 正直な話、倫理的にはかなり眉をしかめる話だと思うのだが。

 

 そのあたりはミリシアとて分かっているはずだろうに。というか、彼女からすれば他の女を巻き込んだらそれこそ自分の時間が減る訳で、それを許容しての話なのか? 視線で訪ねると、ミリシアはいたずらっぽく笑いながら持論を語った。

 

「同室なのもあって、こう、お互いわかっちゃうんですよ。あ、この子、私と同族だって。まともに現実を受け入れるのが辛くてきつくて、よりかかって依存できる止まり木を探している。だったら同じになっちゃえって」

 

「いやその……クズノハをかまうようになったら、お前との時間も減るかもしれないぞ。それはいいのか?」

 

「いや今のままだと多分私腹上死しますんで。どっちかというと腹下死ですかね。押し倒される側だから」

 

「腹上死って」

 

「冗談じゃないですよ、マジの話です。気持ちに体がついていかないっていうか、隊長の攻めがハードすぎるんですって。それに女としては毎回のように最後まで相手できないの、結構傷つくんですよー。かといって、最後まで隊長の相手してたら躰っていうか頭が持たないです。爆発しちゃう」

 

「…………」

 

 もじもじとクズノハが股を擦り合わせる。見れば、黒いショーツにうっすらと染みが出来ていた。ミリシアも、態度はあっけらかんとしているが、白い肌に情欲の赤がさしている。

 

「だからこれは、共同戦線ですね。愛人二人がかりで隊長を篭絡してやろうっていう。つまり、覚悟がいるのは隊長の方です。ふふ」

 

「あー。まあ、大体わかった。クズノハの方も納得して乗り気なら、まあそういう事でいいや。だけどな」

 

「?」

 

「素人一人増やしたぐらいで、俺に優位が取れるとか、本気で思ってるのか?」

 

 コケマンゴーを見つけて採らないのは愚か者。乙女が恥を承知で攻めに来ているのだから、受けて立つのが礼儀だろう。ジャケットを投げ捨て、軍服を乱雑に脱いであっという間にボクサーパンツ一枚になる。すでに逸物はガチガチに充血してテントを張っていた。

 

「あは……たいちょ、やる気だね……」

 

「あ……っ」

 

 アレックスの男を目の当たりにして、ミリシアは臆せず見入り、クズノハは恥ずかしそうに目をそらしているようでチラチラと目を離せないでいる。少なくとも乗り気でないのはあくまでポーズで、関心は十分すぎるほどあるようだ。

 

「さあ、どっちからにする? って言ってたら、ミリシアからに決まってるからな。クズノハ、こっちに来るんだ」

 

「っ。は、はい……」

 

「あ、ずるーい。たいちょ、私も私も」

 

「はいはい、あとでね」

 

 口を尖らせてベッドに腰かけるミリシアを置いて、招き寄せたクズノハの手を取り、互いの体が触れない程度に抱き寄せる。

 

 彼女の頬に手をあてて、顔を寄せる。

 

「可能な限り大事にする。……けど、もう一度言っておくよ。俺は君の恋人にはなれない。本当にそれでもいいかい?」

 

「ん……。、私も、ミリシアさんから隊長を取ろうなんて思ってはいないです……。恋人じゃなくてもいい、愛人でもいいです。だから……寂しいのを……忘れさせて……」

 

「わかった」

 

 これ以上の言葉は野暮なだけだ。

 

 ちゅ、と軽いキスをかわす。受け入れ態勢のクズノハはそれを目を閉じて受け入れた。数度触れ合って、すこし激しく。互いの唇の形を確かめるように口づけをかわす。

 

「ん……」

 

 手慣れた様子で、接吻をかわすクズノハ。ミリシアと違って十分な経験があるらしく、歯を当てたりする様子は無い。気が付けばすがるようにアレックスの躰に手を回して、きゅ、と指先に力を込めてくる。

 

「ん……」

 

 さらに深くする。クズノハは少し抵抗するが、舌で唇をなぞっているうちに歯列を開いて、おずおずとアレックスを受け入れる。逃さず侵入して互いの舌を絡めあった。

 

 深いキスは不慣れなのか、ためらいがちでやや硬い抵抗を感じる。それでも不快ではないのか、顔を真っ赤にしながらもクズノハは舌戯に興じ、ついてこようとする。

 

 今度は逆に、アレックスの方で彼女を招き入れる。とにかく動きを合わせようと我武者羅な彼女を誘導するのは簡単だったが、招かれた彼女の方はそこでどうしたらいいのかわからないのか、動きを止めてしまう。軽く歯で挟み込んで、舌先を舌先で刺激すると、びく、とクズノハが肩を跳ねさせた。

 

 そろそろ緊張と興奮じゃなくて酸欠で顔を真っ赤にしている事を見て取り、一旦離れる。互いの間に透明な糸が残り、恥ずかしそうにクズノハは手で口を隠して唾液を拭った。

 

「ふぅ……ふぅ……ん……。吃驚しました……」

 

「あんまりこういうの経験ない?」

 

「えっと。そうです……」

 

「でも少なくとも不快じゃなかったよね?」

 

「それは……はい」

 

 目を合わせないようにして、首肯。恥じらいを見せる彼女に、なるほど、とアレックス。

 

 もう一度唇を寄せると、クズノハはためらいながらもそれを受け入れる。今度は深くせずに、感情を交わすように軽いキスを重ねていく。強張っていたクズノハの肩から少しずつ力が抜けていくのを見て取りながら、少しだけ強く抱きしめる。きゅ、と彼女の抱き返す力も強くなる。

 

 前の彼氏は彼女に優しかったらしい。あくまで恋愛的な交感で、激しい事の強要は少なかったようだ。そういうのも、嫌いじゃない。

 

「こういう方が、好き?」

 

「はい……」

 

 唇を離すと、とろんとした目のクズノハが答える。羞恥方向で攻めるよりは、情感を満たしてあげる方が好きと見た。

 

 再び口づけを交わしながら、少しだけ手で彼女の躰を弄る。性的な探りを避けて、体のシルエットを確認するように、さわさわと手を滑らせる。キスの邪魔をしないように、けどこの先の事を意識させるように、体中に触れていく。

 

「ふぅ……ん……んいっ!?」

 

「ふふーん?」

 

 急にクズノハが声を上げた。同時に、二人の間に割り込んでくる第三者の手。見れば、放置されていてすねていたはずのミリシアが、クズノハの背後から抱き着いていた。その手が、いやらしくクズノハの躰を弄っている。

 

「んー。お肌すべすべ。結構手入れに気を使ってるよね、イオリ」

 

「ん、ちょ、ミリシア……?! 私、そっちの気は……」

 

「でも一緒じゃん? 大体二人で、って話だったのに、何イオリだけで盛り上がっちゃってるのかな。えい、えい」

 

「あっ、待って、んんっ!」

 

 口ではじゃれ合うような事を言いながら、ミリシアの手がするり、クズノハの下着に潜り込む。ぬかるんだショーツの下や、ブラの下に忍び込んだ指が、同性ならではの遠慮なさと繊細さで快楽をほじりだそうとする。その手つきには、ちょっと覚えがあった、普段、アレックスがミリシアにやっている事を、クズノハに向けているらしい。

 

 白く滑らかな女体が絡みあう様はアレックスも未知の光景で、思わず見入ってしまう。

 

 が、はっと我に返る。

 

 どうする? ミリシアを追い払って続きをするか、このまま続行するか?

 

 答えは当然、後者だ。こんなチャンスを、袖にするのはもったいない。

 

「え、隊長、まっ、んんーーーっ!」

 

「わあ、鬼畜ぅ。知ってたけどね、ふふ」

 

 本当にこのまま続行するんですか? と目で訴えかけてくるクズノハに強引に口づけを重ねて、逃げられないように抱きしめる。そこへミリシアが背後から手を潜り込ませて、容赦なくクズノハを責めたてる。ぐ、と秘所に深く潜り込んだ指に、びくり、とクズノハの躰が跳ねる。つま先立ちになって逃げようとする彼女を抑え込むように、抱きしめながらキスを深くした。

 

「優しくラブラブしたかったんだよね、イオリ。でも残念、そういうのは一人の時にね。それによく解しとかないと辛いよ、隊長の本当におっきいから。ふふ、ここかな? ここがいいのかな?」

 

「ん゛うぅつ! んっ! ん゛~~っ! っ!」

 

「んー、なるほど。お腹の裏、つぶつぶした所をひっかかれるのがいいんだね? ふふ。気持ちいいところ、全部隊長に知ってもらおうねー」

 

 生き生きした笑顔で、容赦なくクズノハの躰を探りまわすミリシア。同性同士だから遠慮がないというより、本人が鬼畜Sっぽい振舞に見える。マゾの反対はサドというが、そういうアレなのだろうか。まあアレックス的にはどっちでもいい。ベッドの上で白黒つければいい話だ。

 

 ミリシアに攻め立てられるクズノハを、さらに上から攻める。積極的に舌を絡ませると、溺れる者が藁にしがみつくようにクズノハの舌も絡みついてくる。暴れるようにもがく彼女の肢体を抑え込みながら、粘膜の交合を教え込む。二人がかりで蹂躙されるという状況に思考が停止しているのか、彼女の目は情欲に燃えながらも焦点があっていなかった。

 

 びくん、とクズノハの躰が強張り、脱力する。引き抜くように唇をはずすと、二人の間に唾液が糸を引いたが、彼女はそれを拭う事もなく赤い顔で忘我の淵を微睡んでいた。

 

「ミリシア、手とめて」

 

「はいはーい」

 

 ぐちゅり、とミリシアが指を引き抜く音がする。ミリシアが上手だったというより、二人の男女に攻め立てられる状況とそれを受け入れている自分というシチュエーションに感じてしまったのだろうが、見ればショーツはどろどろで下着の体を成していなかった。恥丘にぴったりと張り付いた薄布から、起伏や形状が見て取れる。

 

 ぐったりと力が抜けて倒れ掛かってくる体を受け止めると、横抱きにしてベッドに向かう。

 

 ぼおっとする彼女を優しくベッドに横たえて、下着をはずす。ミリシアによって乱されていたブラジャーも、張り付いたショーツも引きはがしてベッドの下に放る。完全に無抵抗のクズノハの横に寝転がって、ミリシアが猫みたいに笑う。

 

「あーあ、完全に飛んじゃってる。どうします、隊長? まあ、これだけ濡れてたら問題ないと思いますけど」

 

「ん。それはそれとして、お前ちょっと、調子に乗りすぎ」

 

 ぺちん、とミリシアのお尻を手で軽く打つ。びくん、と反応する彼女のショーツに、指をかけて引きずりおろした。ミリシアも人の事を言えたものではない。引き抜いたショーツはたっぷりと粘液を含んでいて、水で濡らした後丸めたチリ紙のようだった。

 

「あっ、はっ。私、おしおきされちゃい……ます?」

 

「そうだよ。これからクズノハの前で、滅茶苦茶にミリシアを犯す。これから自分がどうなっちゃうのか、先輩としてしっかり教えてあげなさい」

 

「ひっ……あ、あはは。はい……っ、見せしめにしてください……」

 

 媚びるような声で、ベッドに四つん這いになるミリシア。その目には僅かに怯えがあるが、まあそういうポーズだというのは互いに分かっている。服従というのは、何割かは恐怖だ。この場合、アレックスの不況を買ったというシチュエーション、犯すという強い言葉を使われた事に対する怯え、愛撫もそこそこに貫かれるという乱暴な扱いがその源だが、結局の所それはミリシアの快感を煽るスパイスにすぎない。その事をわかったうえでアレックスも振舞っている。

 

 普段ならミリシアへの負担を考えてセーブするが、今日ばかりはそのつもりもなかった。

 

 アレックスもパンツを脱ぎすて、反り返る怒張を露にする。それを目の当たりにしたミリシアが、ごくりと唾を飲んだ。

 

 ぐぐっと手で押し下げて角度を調整し、亀頭をミリシアの秘唇に押し付ける。入れやすいようにか、ミリシアが腰を持ち上げるように動かした。角度があった瞬間に、遠慮なくねじ込んだ。

 

 そう、ねじ込む。ミリシアの中は愛撫もなしに本気汁で潤っていたし、柔らかくほころんでいたが、それでもアレックスのそれを柔軟に受け入れるにはまだ狭く、硬かった。

 

「ん、ぎぃあ、あああっ!」

 

「くっ……」

 

 無意識に逃げようとするミリシアの躰を上から抑え込んで、腰を捩じりながら最奥まで突き入れる。途中で何度かひっかかるのを、多少前後させて文字通り掘り進むような動き。

 

 ある程度入ったところで、抵抗が変わる。そのままぐりゅりと亀頭を子宮口前の定位置に落ち着かせて動きを止めた。

 

「ん、奥まで入ったぞ」

 

「ひぃーーっ、あ、はぁ……。んっ、あっ、ふぅー」

 

 後ろから押しつぶすように覆いかぶさったアレックスの下で、ミリシアが犬のように舌を出して喘鳴を零す。いつもと違って念入りな愛撫と拡張をしていなかったので、柔らかくとも窮屈だ。

 

 ミリシアが息を整えている少しの間、動きを止める。そしてミリシアの準備ができたと見るや、同意もせずにピストンを開始する。

 

「あっ! ああっ! ひぃっ! あ゛っ!」

 

「今日は遠慮しないからな。あんまり簡単に逝くと辛くなってくるぞ?」

 

「あ゛あっ! ぞんなのっ! あひぁっ!」

 

 数度浅くついて、一度深く。あるいは子宮口をこねまわすように。一定のリズムを切り替えながらミリシアを攻め立てる。大事なのは予想に答えて、予想の裏をかく事。一定のリズムで浅く深くを繰り返せば、浅く攻めた後に深いストロークに体が期待する。そうして期待に応えたうえで、不意にリズムを切り替えて新しい刺激を与える。そしてまた、強い刺激への期待を持たせる。ただ強い刺激を与えれば言い訳ではない。

 

 交合は性的コミュニケーションなのだ。こちらが与えるばかりではなく、女性の側からも期待し、求めるようになれば、互いにより強い快楽を得られる。

 

 ミリシアには数度の交わりでそれを徹底的に教え込んだ。どこまでも貪欲に、悦びを貪っていいのだと。

 

 ふと、視線を感じた。

 

 見れば忘我から戻ってきたクズノハが、茫然とした様子で二人の交わりを見ている。普段は飄々としていて、先ほどは悪戯気に自分を弄んだミリシアが、男の下に組みしだかれて蹂躙されている様に見入っている。

 

 不意に、動きを止める。貪られる悦びに浸っていたミリシアが途絶えた動きに何か言うよりも早く、太ももの間に手を割り入れ、一息に彼女の身を抱え上げる。

 

 寝バックから、背面座位に。さらにミリシアの足を大きく広げて、二人の結合部位がはっきりとクズノハに見えるようにする。

 

 見せつけられたクズノハが息を飲み、遅れて状況を理解したミリシアの瞳に羞恥の光が宿った。ぎゅう、と彼女自身がきつく締めあげられる。

 

「た、たいちょ、待って! は、これ、恥ずかしい……」

 

「ダメだ。さっきクズノハに好き放題したんだから、これはそのお返し。全部、彼女に見せるんだ」

 

「そ、そんな、あっ! ひぁっ! 嘘、ほんと、あっ!」

 

 抵抗するミリシアに構わず、ごりゅり、と子宮を突き上げる。反発を示すように膣がきつく締めあげられるが、怒張で無理やりねじ伏せる。さらに不安定な姿勢もあって思わぬ所をえぐられ突き上げ掻き出され、忽ちミリシアは限界を迎えた。

 

「あ、来る、来ちゃうっ。見られてる、あっ、イオリ、見てるのに……っ! ううーーーっ!」

 

「く、なかなか締まる……」

 

 が、そこでミリシアは驚異的な我慢強さを見せた。明らかに体の反応的には絶頂を迎えてるのに、歯を食いしばって抑え込もうとする。

 

 と、そこでクズノハが意外な行動にでた。

 

 手を伸ばし、ミリシアの下腹部に触れる。そこ……アレックスの怒張を内部に収めた彼女の膣を、体外から確かめるような手つきで触れ、形をなぞるように指を動かす。

 

「ひっ!? あっ、だ、ダメっ! ~~~~~~~~っ!!」

 

 その刺激が呼び水になったのか。ミリシアの我慢が決壊する。押し寄せる深すぎる絶頂に、忽ち意識を持っていかれる。背後のアレックスに身を押し付けるように全身が戦慄き、声にならない嬌声が漏れる。

 

 そして脱力。

 

 全身に玉のような汗を浮かべた女体が、くたりとアレックスに身を預けて崩れ落ちる。

 

 その中で未だギンギンに聳える逸物が、杭のようにミリシアの躰を捕らえていた。腰に手をまわし、ぐぽり、と引き抜く。完全に失神しているミリシアは呻きのような寝言を上げたが、目を覚ます様子はなかった。そのまま彼女をベッドに横たえると、改めてアレックスはクズノハと向かい合った。

 

「……次はクズノハの番だけど」

 

「っ!」

 

 びくり、と身を強張らせる。いささか拒絶気味の振舞。だがその視線はミリシアの白濁した愛液をまとったアレックスの逸物に釘付けで、興奮のあまり呼吸は過呼吸の一歩手前の荒さだった。んく、と何度も喉が唾を嚥下する動きが見える。

 

「どうする?」

 

「…………」

 

 戸惑ったようにクズノハが目を左右させた。が、結局、視線はアレックスのそれに戻ってくる。発情したように肌が赤く染まり、ふつふつと汗が浮かんでくる。

 

 ためらいがちに、クズノハが口を開いた。

 

「……私も、無茶苦茶に、されるんです、よね?」

 

「ああ。勿論、痛いようには絶対にしない。けどそれ以外は全部するよ。クズノハが泣いて叫んで許しを乞うても、それが痛みとか心からの拒絶じゃなかったら、絶対に最後までする」

 

「ミリシアみたいに?」

 

「もっとすごい事するよ。今度は最後まで止めない。ここに、吐き出すまで滅茶苦茶にする」

 

 言って、クズノハのお腹……子宮のあるあたりを指さす。そのまま指でふれて、すうっと下に向けてなぞる。やがて指先が秘所に届き、そのまま愛液をくるくると絡めとって糸を引く。糸が切れてベッドに落ちるその様を、クズノハの視線が追う。

 

「隊長って、その。思ってたのとちょっと違う人、なんですね。優しいけど、すごく、怖い人……」

 

「そうだね」

 

「ん……。最後まで、するんですよね。私が泣いて喚いても、失神しても叩き起こして、もう貴方無しで生きていけないようになるまで徹底的に躾けられちゃうんですね」

 

 クズノハは両手を自分の太ももに回すと、自分で自分の股を押し広げるようにして寝転がった。だらだらと愛液を零す、まだ使い込まれてない若い秘唇を、新たな主人と見込んだ男に曝け出す。

 

「そうなったら……私は私じゃなくなっちゃうけど。大事に、してくれますか……?」

 

「勿論、死ぬまで。絶対だ」

 

「……嬉しい」

 

 心の底からそうだという様に、クズノハは哀しく微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

 徴兵に応じた時とは別の意味で、自分の人生を投げ打とうとしている。

 

 イオリ・クズノハはそれをちゃんと理解していた。

 

 隊長。アレックス隊長。

 

 良い人だと思う。隊長として部下の事を考え、生き残るために自ら危険に踏み込む事も厭わない。いつか死ぬ事が約束されている地獄のような戦場で、このような上官を持てた事は望外の幸運だと、胸を張って言える。

 

 だがそれとこれとは別に、この人がとても怖い人だという事も、ここまでくれば理解できていた。

 

 乱暴な訳でもない。悪意があるわけでもない。むしろこの人の女になれば、何も心配する事はないだろう。

 

 愛はある。情もある。でもこの人の女の抱き方は、言ってみれば躾けだ。飴と鞭を巧みに使って、何もかもを手懐けられてしまう。生きている意味も何もかもこの人に捧げるように変えられてしまう。そこには恐怖も心配もなく、ただ喜びだけがあるのだろう。

 

 いわゆる上流階級の家庭がそうだと、話に聞いたことはあった。夫婦としては対等でも、男と女としては絶対服従であるのがよい家庭だと。あくまで遠い世界の話であって、自分が関わるなんて考えもしなかった世界の話だ。

 

 ミリシアは、そんな関係に満たされているようだった。 

 

 普通、自分の恋人、いや愛人でも、独り占めしたいと思うのが当然の感情だ。ましてや、隠れて情事を盗み聞きしていた相手を誘うなんて、狂ってるとしか言いようがない。

 

 でも恋人でも愛人でもなくて、主人に尽くすだけの道具だったら、別におかしい話ではない。彼女にとっては、自分が隊長の女である事よりも、隊長に新しい道具を差し出す事の方が大事だったという事。勿論、そうなっても隊長が自分を相手にしてくれるという絶対の信頼があっての事なのだろうけど。

 

 そしてイオリ自身も、そうなる事を望んだ。

 

 寂しさにも、悲しさにも、恐れる事にもう疲れた。どうせ、戦場に戻れば長生きなんかできないのだ。せめて楽に生きて、楽に死にたい。

 

「一つだけ、お願いしていいですか?」

 

「なにかな?」

 

「ベッドの中だけでもいいから、イオリ、と呼んでください」

 

「わかったよ、イオリ」

 

 快く応じたアレックスが微笑んで、優しいキスを額に落としてくる。くすぐったいともいえる、ささやかなキス……それが嵐の前の前触れにすぎない事を、否応にでも意識する。

 

 男性の躰が、イオリに覆いかぶさってくる。

 

 女性の自分とは違う、男の筋肉質で骨太の躰。隊長の場合、そこにいくつもの古傷がある。切り傷や、酸か何かで焼けた跡。敵が異星生物の戦争では、銃創のような傷はない。

 

 思わず、記憶の中の恋人のそれと比べてしまう。……彼は自分と同じ新兵だったから、こんな歴戦の兵士みたいな傷跡はなかった。

 

 そして何より、今自分に突きつけられている逸物。あきらかに大きなそれが、体の中に入る前提だという事に、恐怖を覚えなくもない。

 

 どう考えても自分のお腹に収まりきるはずのない肉幹。バキバキに血管が浮いていて、大きく返しのそりかえった肉傘ははち切れんばかりに肉厚で、その全部がミリシアの愛液を帯びてぬらぬらとてかっている。

 

 他人の愛液にまみれている事への嫌悪とかより、それ無しで受け入れる事を想像した時の恐怖の方が際立つ。慣れているはずのミリシアだって最初に受け入れる時は拷問でもされているかのような反応なのだから、イオリがこれを素で受け入れたら完全に拷問だ。気持ちいとか感じる前に苦痛で失神する自信がある。だから潤滑液で塗れている事に、むしろ安堵すらある。

 

 同時にちょっと考えてしまう。かつての恋人より明らかに太くて大きいこれを受け入れたら、自分の女性器の形、変わってしまうよね、と。これの形と大きさを覚えてしまったら、他の男の人なんてサイズが合わなくなってしまうんじゃないか。

 

 いや、勿論、今後隊長以外の男性と付き合う予定はないし、そもそもこの先一か月後すら自分が生きているかなんて保障もないのだけど。

 

 くちゅり、と先端が濡れそぼった秘所に触れる。不意に、はしたなくどろどろになっている自分自身に恥じ入って、イオリは顔を背けた。

 

「イオリ。ちゃんと見るんだ」

 

 優しい口調で命令される。こわごわと目を開けて、結合部に視線を向ける。

 

 ぐ、と腰が押し込まれる。予想通り、逸物は頭の部分ですでにひっかかかって、なかなかはいっていかない。

 

「ふぅ、ん……」

 

 一瞬、銃口より大きい弾が飛び出して破裂する銃身が脳裏をよぎる。はしたないと思いつつも恐怖から、イオリは股をより開き、指で膣口を左右にひっぱって広げた。まだピンク色の使い込まれていない入口に、ぐ、と隊長の亀頭がめり込むように押し入る。

 

「ひぅ、ふっ、ふっ……!」

 

「大丈夫、痛くしないから。息を吸って、吐いて、吸って……」

 

 吐いて、のタイミングで、ずるり、と半ばまで肉幹が潜り込んだ。一瞬、イオリの息が止まる。心臓も止まったかと思った。

 

「は、え? あ? えぅ?」

 

 苦痛や快感より先に違和感と驚愕が脳裏を満たす。そんな彼女にアレックスは優しく微笑んでキスを落とす。条件反射的にイオリが応じる間に、彼女の手を取って指を絡ませ、枕元で両手の指を絡ませる恋人繋ぎで組み合わせた。

 

 組み伏せられた、とイオリが理解すると同時に、途中で止まっていた肉幹が侵入を再開した。

 

「んんっ! んんーーーーっ!」

 

 信じられないほど太くて長い物が、ずるずると粘膜を引きずりながら自分の胎奥に入り込んでくる、例えようのない感触。数センチの侵入がまるで何メートルも続いているようにすら感じる。それは強烈な違和感であり、同時にあるべき物が収まったような納得もあって、混乱したイオリの口から漏れる悲鳴は、しかしキスの向こうに飲み下される。

 

 永遠に続くような責め苦は、不意に胎奥が小突かれる痛みと共にようやく止まった。そこでようやく、口をふさぐようなキスから解放される。全身に汗を拭きだしつつ、イオリは喘ぐように息を吸った。ただ指一本でも動かせば、この躰の奥に撃ち込まれた楔が再び動き出すような気がして、身動き一つ取るのも恐ろしい。

 

 とにもかくにも、打ち込まれた肉幹の存在感がイオリの全身を支配している、そういっても過言ではなかった。鉄の杭かと思うほど硬いそれは胎内で熱く存在感を示していて、無意識にきゅ、きゅと締め上げる膣のせいで形すらぼんやりと感じ取れそうだった。その中でも凶悪に反り返った肉の返しははっきりとしていて、下手をすると内臓を引きずり出されるんじゃないか、という想像すら沸いてくる。

 

 息も絶え絶えのイオリに、しかしアレックスは無慈悲に告げた。

 

「じゃあ、動くよ」

 

「……え……動くって……あ、まって。待ってください。少しでいいですから、ねえ、ちょっと」

 

「んー。舌だけは噛まないようにね?」

 

「まっ……んぃぃいいいいっ!!」

 

 ずるずるずる。ごりごりごり。

 

 実際にはともかく、イオリは自分の躰の中からそんな音が聞こえてくるのを確かに聞いた。大きすぎる逸物が引き出されて、胎にぽっかりと空洞ができたのを感じる間もなく、再び来た道を戻っていく。それは決して早い動きではなかったが間断なく、持続的にイオリの膣を蹂躙した。

 

 一度受け入れるだけでもいっぱいいっぱいなのに、それが強制的に絶え間なく往復する。もはや快感とか苦痛の領域を飛び越えて、脳裏が白くバチバチと弾けるよう。とにかく一度止めてほしい、その一心で情けない断末魔のような懇願が絞り出されるが、アレックスは一顧だにしない。

 

 最後まで止めない、その言葉通りに、悶えるイオリを押さえつけてひたすら無慈悲にピストンを繰り返す。これがただ勢い任せにたたきつけられるならまだマシだったが、アレックスはその技巧を尽くしてイオリの弱いところを集中的に攻め立てた。

 

「ん、ぎぃいっ! ~~~~~っ!」

 

 そして絶頂。穏やかに気持ちを高ぶらせながら一線を越えるような普通のセックスとは全然違う、暴力的に叩き込まれる刺激で強制的に迎えさせられる絶頂。ほぼ苦痛と同様のそれに強引に達せられて、全身が硬直し息が止まる。

 

 思考が蒸発する。こんなのは知らない、こんなセックスは知らない。あまりに深く重い絶頂に恐怖すら感じる。

 

 だが、イオリの絶頂に構う事無く、アレックスは動きを止めなかった。戦慄くイオリに構う事無く、愛液を潤滑油に強引に蹂躙を続行する。

 

「んぎぃぃいっ! ひぃあっ! あぉあっ! い、いってるっ、いってる……からぁ! あぁあっ! やめてくだ、さいぃぃ!」

 

「ダメだ。俺の方が終わってない」

 

「あ゛ぁっ! んぎぃっ! あっあーーーーっ!!」

 

 ぐぽっ、ぐぽっ、と下品な音を立てながら強制的に交合が続く。本能的に命の危機を覚えて本気でイオリが抵抗するが、体の中心に杭を穿たれ手足を抑え込まれているこの状況で、まともな抵抗が成立するはずもない。叩き込まれる苦痛を越えた快楽に力が入らず、むしろかえって自分を追いつめるだけだった。

 

「イオリ。もう少しだから、我慢してね」

 

「無理っ! あ゛っ、無理ですぅ! 死んじゃうぅっ! あーーっ! あ゛ぁーーっ!」

 

「ダメだ。君はもう俺のものなんだから、勝手な事は許さない」

 

「あっ、あぁっ! も、ものっ、隊長のものっ! あっ、ひぁっ! あ゛っ!?」

 

「そうだ。死ぬまで、死んでも、君は俺のものだ、わかるな?」

 

「ひっ! あぁっ! わかりますっ! わかりましたぁっ! ものなの、隊長の、ものぉっ! あーーっ! 無理、むりっ、またいきますっ、あ゛ーーっ! ~~~~~っ!」

 

 そして再びの絶頂。意識がバチバチと弾ける。全身が痙攣するように跳ね、しかしアレックスに強引に抑え込まれた。オルガズムの中にある体に、叩きつけるように逸物を前後させる。膣痙攣に近い締まり方をしているイオリの膣を、あまりにも硬くそそり立った逸物が愛液があるとはいえ力任せに掘削するのは、ともすれば激痛を感じるだろうが、連続絶頂で脳内麻薬が湧き出している状態の彼女には意識が飛ぶほどの快楽でしかない。

 

 真面目に人生観が変わるほどの、あまりにも強烈な絶頂と、それで終わらない暴力的な交合。イオリはもはや言葉も紡げず、刺激的に反射で声を上げるだけ。

 

「あっ、おっ! あ゛っ!、ああ゛おっ!」

 

「……っ。出る……っ!」

 

 ゴプリ、とイオリの最奥に白濁液が吐き出される。連日のようにミリシアと交わっていながら解放される事のなかった濃縮された欲望を、痙攣するイオリの子宮が痙攣するように吸い上げる。胎の奥に自分以外の熱が収まるのを、しかし意識が飛んだイオリが味わう事はなかった。ただ終わりを漠然と理解したのだろう、くたり、と全身から力が抜ける。

 

 ずるり、と逸物が引き抜かれる。……最奥に注ぎ込まれた特濃の精液は、すぐには垂れてこない。ただあまりに大きな逸物で酷使された彼女の膣はくぱりと開いたままで、擦過傷でか血が滲んでいた。

 

 ベッドの上で、汗だくで痙攣しながら身を投げ出す女性。一見すると、過酷なレイプの後にしか見えないが、一応合意である。

 

「イオリ? 意識はまだあるか?」

 

「……ぁ……もの……たいちょうの……もの……」

 

 声をかけても、虚ろな瞳で何事かをブツブツつぶやくだけ。

 

 男性経験はあるから大丈夫かと思ったが、ちょっとやりすぎたかな……とアレックスは反省した。ミリシアとの情事が中途半端に終わる事が多かったので、溜まっていたのかもしれない。流石に壊れてはいないだろうが、意識を取り戻した後の彼女の認識は大分かわってしまっているだろう。

 

 と、もぞもぞと背後でそのミリシアが身を起こす気配がした。

 

 失神から立ち直ったらしい彼女はベッドの上の惨状を見やると、這って移動しアレックスの股間に顔を伏せた。一仕事終えたものの、半ば聳え立ったままの逸物に手を触れると口づける。

 

「……お掃除、しますね……んっ」

 

「ありがとう。でもいいのか? それをされると……」

 

 アレックスの言葉通り、お掃除フェラを受けた逸物はすぐに血が集ってビキビキにそそり立つ。それでもミリシアは奉仕を続け、精液とイオリの愛液と血を綺麗に嘗めとった。

 

「ん……。綺麗になりました、ね……。ねえ隊長……まだ、足りないですよね?」

 

「いいのか?」

 

「はい。謹慎中だし明日の朝の事を気にする事はないですし……。それにいつも隊長に我慢させてばかりでしたから……ね」

 

 言って、自らの陰唇を指で押し開いてみせるミリシア。すでに準備万端のそこは、とろりと愛液を垂らして主人を待ち望んでいるようだった。

 

「……あんまり挑発するんじゃない」

 

「はぁい。ふふふ、ちょっと怖いなあ。絶対途中で後悔しちゃいますよ、私。絶対泣き叫んで、許しを請うて、抱き殺されるって思っちゃう」

 

「それがわかってるなら、やめるか?」

 

「ううん」

 

 首を振って、ミリシアは隷属の喜びに染まった視線でアレックスを見た。

 

「それがいいんです。それがいいの。もう、正気になんて戻りたくない……」

 

 

 

 

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