未来も希望もない戦場で必死に生き残ってたらモテモテになった件(ハーメルン版) 作:SIS
※本編のネタバレが含まれている恐れがあります。
※特に本編のいつの時間軸、というのは考えていません。終盤のどこかであったかも、という感じのふわっとしたお話としてお読みください。
気が付けば、前線要員が全員部隊長と関係を持つ事になった第77独立遊撃隊。
アレックスはなんだかんだでマメであり、四人全員をきちんと相手にした上で不満がないように振舞ってくれている。このあたりは、彼が受けていた支配者教育のたまものだろう。
が、その一方で、なかなか一対一で甘い夜……とはいかないのが実情だ。ただ、これは世間一般の実情とは大きく剥離しているのは言うまでもない。
アレックスは絶倫な上に、ベッドの上だとほぼ無敵の存在に等しい。そんな彼に、歪な性体験しか持たないミリシア、あまり経験のないイオリ、生娘同然だったニーナとネルス、それぞれがタイマンしたところで骨まで食い散らかされる……どころか、肝心の相手に一度も射精させられずに終わる事もしばしば。
いくらなんでも女としての沽券にかかわる、と各々奮闘してはいるものの、残念ながら関係を持てば持つほど性感帯が開発され、同時にどこが弱いか、何が好きか把握されてしまい、逆に耐久時間が減っていく有様。
そのため、ここ最近は二人がかりで共同戦線を張り、アレックスと3Pに興じる事が増えてきていた。
傍から見るとあまりにもただれた関係だが、当の女性たちは割と必至である。二人がかりで優位に立てるかというと全くそんな事はなく、死力を尽くしてようやくアレックスを満足させられるかも、という有様だからだ。
その際の組み合わせだが、自然と、相部屋同士に固まることになる。つまり、ミリシアとイオリ、ニーナとネルス、という組み合わせだ。
そもそもイオリはミリシアが引きずり込んだ関係であるし、ニーナとネルスはどっちも性的な経験に乏しく、相性が良い。なので相部屋という事もあり、特に理由がなければ、この二人ずつの組み合わせでアレックスに挑むのが常である。
が、毎回それでは面白味がないというもの。
ミリシアがちょっと体調が悪いというのもあり、その日はニーナとイオリという組み合わせで、アレックスの部屋のドアを叩く事となった。
「失礼しますー……」
「失礼する」
いまだにちょっと控えめに挨拶するイオリと、相変わらずの何を考えているかよくわからない半目でぞんざいな言動のニーナ。正反対の二人だが、そもそも自分からアレックスの部屋を訪れる時点でもうその気満々なのは言うまでもない。
「ああ。いらっしゃい」
迎え入れるアレックスはちょっと苦笑しながら、読んでいた雑誌をテーブルの上に伏せた。彼が読んでいたのは軍の広報誌だ。
彼は割と、こういうのをよく読んでいる。逆に一般的な男性兵士が読むような、グラビア写真の類はもともと持っていない。別に男女関係には不足していないから、という事ではないだろう。ここに来たばかり、まだ誰とも関係を持っていないころからすでにそういうものを持っていないのは確認済みだ。関係を持ってから、女の趣味を知ろうと部下四人がかりでリサーチしたから間違いない。
目ざとくニーナが雑誌に目を付けた。
「読んでたの、何?」
「実験中の新型戦車についての話。色々機能もりもりで、まあ果たして何割正規量産型に機能が残るのかってところかな」
「シンプルが、一番」
「個人的には同意見なんだが、あんまりシンプルだと冗長性が無いからなあ」
色事の前にしては色気のなさすぎる会話をする二人。が、よく見ればニーナの頬はほんのり赤く、アレックスとの距離感をしきりに気にしているのが見て取れた。
見た目分かりづらいが、ニーナはニーナでアレックスに入れ込んでいる。部隊のメンバーは大体アレックスに献身的かつ従順だが、ニーナもその例に漏れない。受け身がち、ともいえる。
一方、そんな相方を可愛いなーと見ているイオリも、やや受動的だ。こうして自分から部屋を訪れるぐらいには積極的だが、プレイ中は基本的にその場の雰囲気に流されがちである。
普段であれば、互いの相方が積極的に話を進めるのだが、今日に限っては受動&受動だ。埒が明かないともいう。
なんとも言えない空気が部屋に立ち込めるばかりで話が進まないのを見て取って、アレックスはさてどうするかな、と頭をひねった。
「さて。今日は、何か希望があるかい?」
多分、あまり具体的な答えは返ってこないだろうな、と分かった上であえて尋ねる。返答は想定通りだった。
「ええと、私は別に……」
「隊長が希望するなら。なんでも」
「ううーーん……」
具体的な回答が返ってこないのは想定通りだ。どうにも、この二人は主体性に乏しい。兵士として役割分担されている上では問題ないのだが、人間としてはどうだろうか。
かといって、別に好みや希望がないという訳ではないはず。イオリは恋人らしいイチャイチャするのが好きだし、ニーナは拘束されて強引に感じさせられるのが好みだ。
それを素直に言い出さないのは、珍しい組み合わせというのもあるし、アレックスの要望を優先したいという気持ちがあるのもわかってはいる。
別に、彼女達はいわゆる女中や侍女ではなく、対等な立場の“彼女”だ。恋人同士、対等に要望をだしてこそ健全な関係ではあると思う。しかし二人はどうにも、一歩引いた態度になりがちだ。彼女達の中では、アレックスに“従う”のが望ましい自分達の対応という事らしい。
ただ嫌々やっているのではなくて、結局彼女達がそうしたい、というのであるから、あまり深く考えない方がいいのかもしれないが……。
「いいのか? 本当に。俺の要望だとちょっとアレな事をさせられるかもだぞ?」
「あ、アレって……どんな?」
「……それはそれで」
少し脅かすようなアレックスの口調にも、イオリやニーナは拒絶するどころか、少し乗り気な様子である。
それならば、とアレックスは少し欲望に素直に振舞うことにした。
◆◆
「これでよし、と」
「モゴモゴ……」
「……わぁ」
ベッドの上に転がされるニーナ。彼女は腕を後ろに組んだ状態で拘束されている。細い首にがっちりと嵌められた分厚い革の首輪からは真鍮の鎖が伸び、両腕を戒める拘束具と繋がれている。両足にも太ももと足首にごつい革ベルトが巻き付けられ、それらが短い鎖でつながれていた。
両手両足を動けないよう厳重に拘束された上で、猿轡までされているニーナは、文字通りまな板の上の鯉状態。
アレックス渾身の作品である。
そんな、あとは調理されるだけ、という有様の同僚を、イオリは同じベッドの上から至近距離でマジマジと観察していた。その頬は、興奮にか赤く色づいている。
「すっご……ガチだね。あとこの拘束具どっから……?」
「シルバが箱で持ってきた」
「……ん。なんでもありだね……あの人……」
ちょっとドン引きしながらも、イオリは目が離せない。その細い喉が、ごくりと唾をのんだ。
部隊の同僚と共に夜を共にするのは初めてではないというか、最近は三人で夜を過ごす事が多いとはいえ、こういったアブノーマルプレイはあまり経験が無い。もしかして私も縛られるのだろうか、と期待を込めて視線を向けてくる恋人の様子に、アレックスは少し苦笑を浮かべた。
それも楽しいだろうが、今日の趣旨はそこではない。
「イオリは割とさ、ミリシアとレズプレイもするよな」
「え? ん、と。それは……まあ……」
「んん-ーー!?」
相部屋の関係で、イオリはよくミリシアと一緒にアレックスに抱かれに来る。そして、ミリシアは男女問わずいけるクチ……というか、彼女は自分が気持ちよくなる事よりもアレックスを悦ばせるのが目的なので、しばしばイオリ相手にレズプレイを仕掛けている。目の前で自分の女同士が絡み合っているのをアレックスに楽しんでもらう訳だ。アレックスもそういうのは実家では流石に経験が無かったので、ミリシアのおかげで楽しませてもらっている。それに応じているうちに、イオリもそこそこ、女性同士の感じさせ方、というのを理解している。
不穏な会話にニーナが抗議の声を上げたが、拘束されているため全く身動きが取れない。そんな彼女に、イオリがちらり、と熱っぽい視線を向けた。
「……ん。今日は、そういうのがお好み、ですか?」
「んんっ! むぐぅ!?」
「そんな感じ。ニーナをたくさん感じさせられたら、ご褒美をあげよう」
御褒美、という単語にイオリの目の色が変わる。彼女は這うようにしてニーナに覆いかぶさると、肌と肌を重ね合わせ、彼女の耳元でしっとりと囁いた。
「……ごめんね?」
「むぐぐぅ!?」
私はノーマルなんですけど!? と必死に叫ぶニーナの反論を聞き流して、イオリはつぅ、と彼女の肌に指を走らせた。
最近、メンタル面が安定してきて食欲が増したからか、ニーナは少しふっくらしてきている。ふにふにとその素肌の柔らかさを堪能してから、短く爪を切りそろえた指先で輪郭を確かめるように撫でる。
「最近はちゃんとスキンケアしてるんだね、感心感心。自分が隊長のものだって自覚があるようで何より」
「ふ、むぐぅ……」
「私もね、別にレズじゃないんだよ? ノーマルだよ? だけど、隊長のリクエストだったら、しょうがないよねー? 大丈夫、やり方はちょっとは分かるから……」
ニーナの腰にまたがるようにして、胸に手を伸ばす。後ろで腕を組んだ状態で拘束されているからか、突き出すような姿勢になっているニーナの形のよい胸を、触れるか触れないか、というフェザータッチでイオリの指がさらさらと撫でまわす。
そして痛みを与えないように、ふにふに、と優しく揉み、あるいは乳輪の突起を優しく刺激する。男の手とは違う、きめ細やかな女性の指が与えてくる未知の感覚に、ニーナは目を瞬かせて悶えた。
「ん、んむぅ! うぅっ!」
「こらこら、暴れないの」
イモムシのように悶えて逃げようとする彼女に、ずん、と体重を預けて身動きを封じる。とはいえ同じ女性、軽いイオリの体重は男と違って重たくはない。これぐらいなら跳ねのけられる、と抵抗を試みていたニーナだったが、ふと視線を感じてベッドの横に目を向けた。
ベッドの横では、薄く笑みを浮かべたアレックスが椅子に座り、二人の痴態を見つめている。
その視線が自分に注がれている事を理解して、ニーナはぶるり、と背を震わせた。
「ん、大人しくなった。観念した?」
「むぐぅ……ふぅぐっ」
「じゃあ、本格的にいくよー。大丈夫、ミリシアほど上手くはないけどちゃんと気持ちよくしてあげるから……ね」
胸を優しく揉みながら、ちろちろと舌を乳首に這わせる。それだけでなく、長い黒髪が素肌に降りかかってきて、感じた事のない感触にニーナの腰がぴくり、と跳ねた。
荒々しく、それでいて的確に弱い所を蹂躙してくるアレックスとは違い、イオリの責めは繊細で、どこか少し物足りない。そしてそれを補って余りある、未知の感覚。
きめ細やかな素肌が触れ合う感覚、女性の長い髪がときにチクチクとしながらも、薄絹のように肌を撫でまわす感じ。何よりも、信頼する同性の同僚に愛撫されているという異常なシチュエーションが、ニーナの体温を上昇させる。
そしてそれはイオリも同じ。
相方と言っていいミリシアが性に奔放なので、肌や秘所を重ね合わせた事は何度もある。その後で二人纏めてアレックスに食い散らかされる所までがお約束なのだが、基本的にイオリは受け側で、攻めるのはミリシアの方だった。なので、こうして攻めに回るのは初めてであり、さらに相手が身動きの取れない拘束されたニーナという事で、逃げたり抵抗される心配もない。隊長が望んだから、という免罪符を盾に、きめ細かくやわらかな肌を思う存分堪能する。
伝わってくるニーナの体温の上昇、ぷくりと起き上がってくる乳首。イオリは自らも息を荒げながらちゅぅ、と乳首を吸い上げた。
「んぐぅ!」
「ん、ごめんね。ちょっとずつ強くしていくよ……。ふふ、ビンビンに勃起しちゃって、可愛い。わかる? 乳輪のつぷつぷも凄いよ。感じてくれてるんだね、嬉しい」
「ふぐぅ……」
同性ならではの手つきで、痛みを感じさせないような丁寧な愛撫。激しく蹂躙される事を覚えてしまったニーナには多少物足りないが、愛撫としては十分。
はしたなく感じてる事を指摘されて、かぁ、と胎の奥が疼く。
もじもじと太ももを摺り寄せる同僚の様子を前に、イオリはくすり、と笑った。自分も経験がある。胸だけだと、そろそろ物足りなくなってくる事は。
「そろそろかな……」
「ふ……ふぅ……んぅ……っ」
覆いかぶさっている体をずらし、下半身へと移動するイオリの気配を感じ、ニーナは期待と不安、困惑に呻く。それでも、彼女が責めやすいように脚を開くと、その間にするりとイオリが入り込んだ。これでもう、足は閉じられない。
くすり、と黒髪の同僚が笑う。
ニーナの秘所は、たっぷりと愛液をたたえていた。アレックスに言葉責めされながら、胸を押しつぶすように揉みしだかれ、その後に待つ蹂躙の予告を宣告される時に比べれば、しとどというほどではないにしろ、確かにニーナは初めてのレズプレイで快楽を覚えていた。
「ん。良かった、ちゃんと気持ちよかった? でもここからだよ……」
「ふ……ぅ……んぐぅぅうう!!」
ふぅ、と息を吐きかけながら唇が近づいてくるのを感じて、ニーナはその時に備えて目を閉じた。それでも、実際に訪れた快楽の強さに、くぐもった声が大きく上がる。
「んちゅ……ちゅ……えろ、えろ……ん……」
「っ! んぐぅ! もぐぉ! んんっ!」
秘唇を優しく割り広げ、その向こうに隠れている秘核を優しく皮の上から舌先で愛撫する。どうすれば痛みを感じるか、どうすれば気持ちいいか。それを熟知した優しい責めが、ニーナをどんどん追いつめていく。ぷくりと膨らんで皮から顔を出した豆を、赤い舌がぺろりと舐めしゃぶり、戒められたままの華奢な体が跳ねた。
「……ん。可愛い……もっと隊長に見てもらおうね」
「んんっ! もごぉっ!? おぉっ!」
ちゅぷちゅぷと秘核を舐めしゃぶりながら、人差し指がぬるり、と秘所へと潜り込んでくる。これまで散々、極太の逸物で開発された膣は柔らかく蕩け、闖入者を歓迎する。男の節くれだった指とは違う、滑らかな女性の細くて長い指がぬるり、と最奥まで一息で潜り込んできて、敏感な場所をこりこりと刺激する。クリトリスの根の裏を膣側から刺激されて、ニーナが激しく身じろぎするが、ガチガチに拘束されているのもあってほとんど抵抗できていない。
じゅわ、と膣に愛液が大量に分泌され始めたのを見て、イオリは揶揄うように笑った。
「わ、すっごい愛液でてきた……。縛られて弄ばれる惨めな自分に感じ入っちゃった? 話には聞いてたけど、ニーナって本当にマゾなんだね。隊長じゃなくて私に弄ばれてこんなに濡らしちゃって、恥ずかしくないの?」
「ふ、ふぐぅ……」
「なんて、嘘嘘。隊長のリクエストだもんね。いやらしいところ、よく見てもらおう……ねっ」
イオリの責めが激しさを増す。クリトリスを舌で掘り起こすように刺激しながら軽く吸い上げ、その裏をトントン、カリカリと指先で刺激する。ミリシアとのレズプレイで覚えた見様見真似の責めだが、直前の言葉攻めも相まってニーナには随分と響いた。
「ふ、ふっ……んご、ぉぉ! おぉんぅっ!? んんーーーーーっ!!」
きゅう、と膣が指を強く締め上げ、ガクガクと腰が跳ねる。肉体を押さえつける拘束具をギチギチと鳴らしながら、ニーナは絶頂に達した。
数秒の後に、ぐたり、とベッドに沈み込む。イオリが指を引き抜くと、とろりと粘度を増した愛液が糸を引いた。
その指を、見せつけるようにぺろりと舐める。その様子を、ぼんやりとニーナは虚ろな視線で見つめている。
「ふ……ん……」
「……ん。逝っちゃった? 気持ちよかったならいいけど……うん、ごめんね。私もそろそろ、気持ちよくしてもらおうかな……」
「……!?」
拘束されたままのニーナの足を持ち上げるようにして、イオリが脚を交差させてくる。くちゅり、とお互いの秘所を擦り合わせるようにする彼女に、ニーナが目を白黒させる。
所謂、貝合わせ、という奴だ。その専門用語を知らないままに、イオリはニーナと互いの敏感な粘膜を擦り合わせるように腰を捻った。
「あ……っ。いいよ……、これ……っ」
「っ! ふごぉっ、んおっ!?」
これまでの責めで自分自身も興奮していたのか、イオリの秘所からも愛液が大量に分泌され、豆もピンと起っている。互いの、使い込まれて柔らかく解れた秘唇を愛液と共に絡ませながら、粘膜をこすりつけ合う。その様はディープキスにも似ているが、経験した事のない交わりにニーナは目を白黒させて為されるがままに悶絶する。拘束されているのもあって、まるでレズによるレイプのように見えなくもない。
横に居るアレックスはその倒錯的な光景を楽しみながらも、ゆっくりとベッドに上がり、イオリの背後に回った。それに気が付かず、二人の世界に夢中になっていたイオリとニーナは、すぐにその時を迎えた。
「ん、ふぅっ! ニーナ、ニーナ、駄目、私、もうっ!」
「んごぉっ、ふぐぅ! んんっ!」
「う、くぅううううう……っ!」
最後に一際強く互いの秘所を押し付け合って、二人は絶頂に達した。イオリは背を反らせてびくびくと体を振るえさせ、やがて頂が過ぎると乱れた髪を払いつつニーナを見下ろした。拘束された金髪の美女は、ぴくぴくと体を痙攣させながら、目も虚ろに涅槃の中にいる。
とりあえずは上手くやれたかな、そう息を吐く彼女の背中を、トン、とアレックスが押した。
「きゃ」
小さく悲鳴を上げてニーナの上に倒れ込むイオリ。ニーナと抱き合うような姿勢で互いの双丘がむにゅりと潰れあい、互いの顔がすぐ横に来る。肘をついて身を起こしたイオリは、そっと背後を振り返って息を飲んだ。
「あ……隊長、それ……」
「良い見世物だったからな、こっちも準備万端だな」
ビキビキにそそり立つ愛しい男の象徴に、イオリが言葉を失って唾を飲む。相手が心底入れ込んだ男であれば、見世物呼ばわりされても悦びに加え誇らしい気持ちにすらなる。
どくんどくんと、胎の奥が痛いほどに疼く。蹂躙され心の奥底まで貪られる悦びを思い出してしまうと、ニーナとの甘やかなレズプレイは前菜のようなものにしか感じられない。
駄目だ、と改めて強く実感する。イオリ・クズノハという女は、もうこの人の下じゃないと生きていけないと改めて確信する。
「は……い……。お願いします、今日も私を思う存分、貪ってください……」
「良い子だ。じゃあ、ニーナの顔の横に手をついて。よく顔が見えるようにしてあげて。……ニーナばっかり見られてたら、不公平だろ?」
「はいぃ……♪」
蕩け切った声で言われた通りにするイオリ。待望の時間を前に、羞恥やらは頭から消し飛んで、彼女を突き動かすのは淫らな期待だ。
猿轡をされて動けないまま、じっとこちらを見つめてくるニーナ。彼女に小さく微笑んで、イオリは背後のアレックスにも聞こえるように囁いた。
「見てて、ニーナ……。私が、アレックス隊長に無茶苦茶にされる、とこ……っ」
こくん、とニーナが動く。背後でアレックスがイオリのまるまるとした尻に手を置き、ぐ、と逸物を押し下げて近づけるのが分かった。股間に熱く煮えたぎった生きた鉄が押し当てられたと思った次の瞬間、それはずるずるとイオリの胎奥へと入り込んできた。
「ぁぁああああっ!?」
何百何千と往復しているにも関わらず、膣を押し広げるように入ってくる肉傘。それが媚肉をかき分けて最奥の定位置に落ち着いたかと思うと、再び入口へと引き返していく。エグいほどに張り出した傘が蕩けた肉を掻きだすように抉り、鋭敏になった快楽神経を刺激する。
経験の浅い女であれば、激痛のあまり気を失ってもおかしくない、拷問じみた挿送。しかし、それに散々慣らされたイオリは歯の音が合わぬほどの快楽に咽び泣く。獣のように喘ぎ、白い肌は真っ赤に色づいて玉のような汗を拭きだす。
「あっ!? あぁあ゛っ!? あぁあっ! おぁああっ!! ああーーーーっ!!」
「もごぉ……」
じっとニーナが見つめてくるのを感じ取って、イオリの心に僅かな羞恥が過ぎるも、それは形になるまえに快楽の暴力によって粉砕される。それでも彼女の視線は、イオリが快楽のうちに埋没するのを許さない。自分がどれだけ男に溺れているのか、どれだけはしたなく悶えているのかを第三者につきつけられて、一層胎の奥が煮えたぎった。
「ひいぅっ! あ゛あ゛ぁ、ああっ!! いいの、きもち、いい……っ! ごめ、なさ……っ、はしたなく、てぇえ……っ! ああぁあ゛っ!!」
「っ、そんな事、謝らなくていいぞ……! どんどん淫らになればいいっ。こんな滅茶滅茶にされてるのに喜ぶ女っ、男が嫌いになる訳ないだろ……っ! イオリも、ニーナも……一生俺の女だからな……っ! 絶対手放すもんか……っ!」
「!!! あ゛っ、うれ、うれしぃっ!! ああ゛っ! 嬉しいのぉおおっ! ぁあああーーー!」
ストロークの勢いが増す。腰を掴まれ、ごちゅんごちゅんと胎内を掘削するように蹂躙されながらも、愛しい男の所有物宣言に子宮が煮え立つ。子宮口が緩み、ドロドロに白濁した愛液が逸物にからみついて、グチグチと音を立てて泡立っていく。結合部からは、大量の愛液がかきだされ、びちゃびちゃとニーナの秘所へと降り注いでいた。
「ふ……ぅ、ん……っ」
そしてニーナはというと、すぐ目の前で悶え泣き叫んでいる同僚の堕ち切った顔と叫びを目の当たりにして、もぞもぞと手足を蠢かすばかり。互いの胸が潰され合う中、ガチガチに尖った乳首の存在を強く感じる。イオリを激しく犯すピストンの振動が彼女にも伝わって、その振動に合わせてニーナも小さく絶頂を繰り返し味わっていた。だが、当然、全然足りない。目の前でどれだけ気持ちいかを掠れた声で絶叫している女がいるのに、自分はそれを味わえていない。
身動きも取れず、同僚が女の喜びに満たされているのを見るしかない。その惨めなシチュエーションで繰り返し達する自分の性癖に、つくづく業の深さを思い知らされるニーナ。
その様子を、勿論アレックスは把握している。ただ犯すより、そうした後で抱いた方が、段違いにニーナの具合が良い事も。
でも今は、イオリが優先だ。
「んひぃっ! あ゛ぁっ! あぁおっ! ぁあ゛っ! い゛ぁあっ、おおっ! ああーーーっ!」
「ふ、くっ、そろそろ出すぞ、いいな……くぅ、孕め、イオリ!!」
「っ! あっ、そんな、そんなの言われたらぁっ! ぁああああーーーーーーっ!!」
どぷん、とイオリの胎奥深くで、熱い精液が噴き出した。長すぎる逸物が子宮口を押し上げるように食い込んだまま噴き出した白濁液は、そのまま大半が蕩け切った子宮内に満たされていく。ドクドクドクと胎の奥で脈動する逸物を、みちみちと絶頂に閉まる膣を通して感じながら、イオリは忘我の喜びに心身とも満たされた。
「あ……ひぁ……あ……」
このまま死んでもいい。そんな風にすら思いながら、カク、と首が堕ちる。そのままニーナの上に力なく潰れるイオリを見下ろしながら、アレックスはずるり、とその胎から逸物を引き抜いた。
射精直後で萎びて垂れ下がる逸物が、ベッドの上で絡み合って崩れる女体を前に、再びムキムキと聳え立っていく。一度や二度の射精で、彼の精力が尽きることはない。……いやまあ、医学的にちょっとおかしいのだが、現実にそうなのだから仕方ない。恐らくシルバが何かやったせいなんだろうな、と愛人同盟は疑っているが、そのシルバも抱き潰されて白目を剝いてるので責めるに責められない。
「イオリ、イオリ? こら、まだ一度目だぞ?」
「あ゛……は、はい……ごめんなさ、い……。ちょっと、トんでました……」
「全く、ご褒美もあるのにもう潰れたらだめじゃないか」
アレックスの言葉に、そういえばそんな話もあったな、と目をぱちくりさせるイオリ。普通にまぐわうだけでも、彼女にとっては史上の喜びではあるのだが。
「……御褒美? 今のがそうじゃなくて?」
「ああ。ちゃんとニーナをイかせたからな。ほい」
言って、アレックスが何やら渡してくる。白く濁った半透明の、氷砂糖のような丸薬。軍の支給品はだいたいサプリメントなので、こういうのはシルバが調達してくるのだが……。
そこまで思い当たって、なんだかイオリは猛烈に嫌な予感がしてきた。それと同時に、胎の奥がきゅんと疼く。
「あの、アレックス隊長? これは……その、もしかして」
「シルバ印の媚薬だって。女性の“持ち”をよくするんだとか。何でも過去に、惑星を支配する豪族の王で、あまり側室を持ちたがらない長の正室が身が持たないってんで誂えさせたものらしいぞ」
「…………。その、効果のほどは試してあるんですか?」
なんだかシンパシーを感じる話だが、その正室は多分、悦びと共に死ぬほど後悔したんだろうなあと我が事のように考えながら、イオリは一応聞いてみる。答えはだいたい予想できるが。
なんせ数日前、伽から戻ってきたシルバが一日寝込んだ、という出来事があった。熱を出したとかではなく、何やらベッドの中でビクンビクン痙攣を繰り返していて途方にくれたのだが、あれはもしかして……。
「シルバ本人が試した。凄かったぞ、6回戦ぐらい行けた」
「…………そ、そうですか」
6。ロク。数字の六。五の次……。その数字に途方にくれながらも、イオリはゴクリ、と丸薬を前に息を飲んだ。
「……ん。念のため確認するんですけど、これは私に対するご褒美だから、つまりどう使ってもいいんですよね?」
「うん? ああ、いいけど」
どうするんだ、売るのか? そんな事を聞いてくるアレックスに苦笑しながら、イオリはベッドに転がっているニーナの猿轡を解いてやる。ぷはぁ、と久方ぶりの口の自由を取り戻したニーナが、しかし困惑したようにイオリに目を向けた。
「ふぅ。……何?」
「んー?」
意味深に笑うと、イオリは口にぽい、と丸薬を放り込んだ。そのまま、ニーナに有無を言わせず口づけをする。というか、ディープキスをかわす。
「むごごごごっ!?」
「ん……っ」
ビックリしながらもニーナがそれを受け止めると、互いの舌がくちゃくちゃと音を立てて絡み合った。そのさなか、イオリの口に含まれていた丸薬はさっと溶けると、唾液と共に混じり合い二人の間で分かち合われた。ほんのり甘く苦みのある薬効成分が溶け込んだ唾液を、互いにごくり、と飲み干す。
途端、二人の胎の奥がかぁっ、と熱を持った。
「あ……あっ、これ、ちょっとヤバイかも……っ!」
「んぅ……っ!」
今からでもフルマラソンを始められそうな異様な活力が体を満たすと同時に、胎の奥が乾いて乾いて仕方がないような飢えを感じる。実際の所、二人の秘所はどろりとした愛液を湛え始めていて乾きとは全く無縁なのだが、そういう話ではない。子宮が男を求めるあまりに餓死しそうだ。
舌を出してはぁはぁと息を荒げる二人が、そろってアレックスに媚びるような視線を向ける。
そんな二人の雌を前に、アレックスは逸物が腹につきそうなほどに屹立させながらにやにやと笑った。
「なるほど、そう来るか。これは俺もちょっと本気を出そうかな?」
「ふぅ……ふぅ……んんぅ。あ、アレックス、さん、お願いします……。ああ、お腹の奥、疼いて乾いて、耐えられないの……っ! たすけて、たすけてください、お願い……っ」
「わ、私も、私も早く……っ! こんなずっとお預けで、お腹ぐつぐつして、こんなの、頭がおかしくなる……っ」
飢えた獣のようにすがってくる愛人二人に、これは油断すると逆に食われるかもしれんな、とアレックスは気合を入れて覆いかぶさった。
尚、全くそんな事はなく、イオリとニーナは結局一晩そのままアレックスの欲望のままに蹂躙され尽くした。二人そろって数十回以上絶頂を迎え、あまりにもイキすぎたせいかシルバと同じく翌日になっても体が絶頂から降りてこない惨事になり、その原因となった危険すぎる丸薬は以降、禁制品としてシルバに調達禁止令が降りるのだった。