親父と母さんは部屋で休むらしいので、荷物を置いてすぐに祖父の元へ向かう
「じいちゃん早速、お願いします!」
「休まなくて良いんか?儂としては明日からだと思っとったがな…まぁ、ええじゃろ」
じいちゃんは俺と道場ではなく、外へ出た
「良いか。剣をどうこう言う前に、基礎体力がなければ話にならん。まずは儂に付いてこい!」
じいちゃんの家から出ると田舎特有の田んぼや畑以外何も無いが、広大な景色が見える
「初日から最後まで付いてこいとは言わん。が、夏休みが終わるまでには軽くこなして貰うぞ」
だいたい、20~30キロは走っただろうか、俺は全身汗だくになり倒れ込んでいた
「やれやれ…まぁ、都会っ子にしては走れたかのぉ。今日は連れて帰ってやるが、明日からはどんなに遅くとも自分で帰るんだぞ。このくらい余裕でこなせねば剣など振れんからな」
俺はもう意識を失う寸前だった、自分が想像していたよりもキツイ始まり
だが、毎日のように走っているとだんだんと体が慣れていく感覚がある。
2週間~3週間も走り続ける頃には、行きと帰りを合わせて40キロ相当を走り抜いていた
「うむ。そろそろ握ってみるか。」
「はい!」
翌日、中庭に俺達は居た
「まずはコレを持ってみろ」
「はい。んぐっ!?」
鉄で出来た棒の様な物をじいちゃんは手渡して来たので、受け取ろうとした腕が地に着く寸前でじいちゃんが引き上げた。
「かかか…無理じゃろうな。この鉄刀はな、薄く鋼を幾重にも重ね合わせた代物じゃ。通常、刀は1kg~2kgくらいじゃがこれは20kgはある。まだ筋力も体も出来ておらんお前には重かろう。儂はもっと重い刀を鍛錬に使っておるぞ」
「つまり基礎体力を付けつつ、この鉄刀を自在に操れる様になれと…」
じいちゃんは腕組みすると
「少し違う。お前は成長期じゃ、良く食べ、良く学び、良く鍛え、良く眠り…体を作って行くんじゃ。今筋肉を付けすぎると、背が伸びなくなったりする事もあるからなぁ。次の段階じゃ」
じいちゃんは丸太が地面に刺さった場所へ俺を連れてきた
「これは自転車などに使われるゴムチューブじゃ、こいつを丸太に縛り付ける」
ゴムチューブを3本ほど縛り付けるとおもむろにチューブを拳に巻き付け、思い切り引っ張った
「こうして引っ張ると元に戻ろうとするじゃろ?それをこうして留め、離し、引っ張り、留める。単純だが手首を鍛えるには最適じゃ。さ、やってみい」
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じいちゃんが俺に課した鍛錬をまとめる。
①道場から決められた距離までのランニング(行きと帰りで40キロ相当)
②ゴムチューブを利用しての手首強化、家にいる時はハンドグリップを握る事
俺の成長に差し支えない程度に抑えているらしい、本格的に体が成長しきってからが本番だと。夏休みは半分を切った