クラスの男子がみんなどこかそわそわしている。
今日は2月14日、バレンタインだ。
翔太が抱えきれないほど大量のチョコを持ち帰ってくる日でもある。僕にくれるのはしぃちゃんだけなのに。
(そういえば、今年はしぃちゃんからチョコ、貰えなかったな…顔を合わせてもいないし。まぁ、正直もう貰っても気まずいだけだけど…)
代わりというわけでもないけれど、宮守さんからチョコを貰うことが出来た。最も、念入りに義理であることを強調されてしまった。それでもクラスの男子で宮守さんからチョコを貰えたのは僕だけだった。嫉妬の視線を感じるけれど、今の僕にはただただ虚しいだけだ。
(はぁ…帰ろう…)
何を貰っても、何をしても、何も感じない。何も楽しくない。心が死んでしまったように感じる。僕は何の為に生きているんだろう?大好きだったゲームもやらずに、部屋でただ目を閉じて時間を潰す。
「お~い、兄ちゃん!」
「翔太?いいよ、入って」
小さなタッパーを持ちながら、翔太が入ってきた。
「え~と、まず1つ目…ほいっ。プレゼント動画、今送ったからな!」
「え…ぁ…うん…ありがとう…」
「それと!今日はこいつも!」
翔太がタッパーを差し出してきた。中身は…茶色い、どろどろのペースト状になった何かが入っている。
「えぇ…なにこれ?チョコ、なの?なんか、汚い…」
「ひでぇ!いいからいいから、絶対気に入るからさ!すぐに動画見た方が良いぞ!じゃな」
翔太がさっと出て行った。
(動画…もう、本当にもう、見たくないんだけど…)
それでも思いとは裏腹にペニスが勃起し始める。僕の身体は完全に動画の奴隷だ。
(はぁ…観るか…)
手早く準備と覚悟を済ませ、再生した──
◇
「…ぁ…〇〇くん。ちょっと久しぶり、かな?」
(しぃちゃんだ…いつも最初は翔太なのに、珍しいな)
しぃちゃんが画面に向かって小さく頷く。今回翔太はカメラマンに専念するつもりなのか、一言も喋らない。
「えっと、今日はバレンタインだね。遅くなっちゃったけど、今年もチョコ、あげるね」
しぃちゃんがチョコを取り出す。少し大きなハート型の、いつものチョコだ。
「今年は…ちょっと、特別なチョコを、あげます」
しぃちゃんはその場で包装を解くと口の前に構えた。
心臓が、音を立てて跳ね上がる。動画を観る時、これはいつも強烈な悪寒に対する反応だった。
今回は違う、感じるのは、高揚。
(ま、まさか…まさか…?)
「ん…ぁむ…むぅ…」
しぃちゃんが、その場でチョコを口に含んでいく。口を開けながら、少し下品にぐちゅぐちゅと、唾液とチョコを混ぜ合わせながら咀嚼し、舌で攪拌していく。時間をかけて念入りに砕き溶かされたそれが──
「んべぇぇ~…ぺっ」
見覚えのある、小さなタッパーに注ぎ込まれた。
「ん…えへへ、しほ特製チョコレートだよ。早めに食べて──」
腕がスマホを放り投げる。暴れる腕を必死に操作しながらタッパーを開き、鼻先を突っ込んだ。
深く、深く息を吸う。立ち上るチョコの香り、そして…確かに感じる、少しツンとした、この匂い──
「あ…あぁぁ!」
視界がチラつき、ペニスが爆発した。床を貫通しかねない勢いで精液が飛び出していく。
「はぁあ!はぁ…おち、落ち着け…少しずつ…まずは…まずは……!」
指先でチョコを掬う。それを、唇にリップクリームのように丁寧に塗り込む。そして馴染ませるように、唇を擦り合わせた。
「あっはぁぁ…!」
触りもせずに、精液が細かく吹き出し続ける。
(ちゅー!ちゅーしたぞ!しぃちゃんとちゅーだ!ぁぁぁぁ…!次…つぎぃ!)
押し寄せる興奮のまま、少し大胆に大きめに形の残ったチョコを摘まみ上げる。
一滴たりとも零さぬよう、慎重に舌の上に乗せる。口を閉じ…押しつぶした。
口内に染み渡るチョコ。しぃちゃんの唾液。
「──ぅぁ…!あ…はは…あぁぁ…」
頭の中で火花が散った。大量の精液が壁一面を白く染める。信じられないほどの幸福感、最高の射精。
「まだ…へへ、まだあるぅぅ…」
残りの半分を掬い、それをペニスに念入りに塗す。特に皮の中には念入りに。一生、中に残り続けるように。
「翔太…しぃちゃんはフェラチオ、してくれなかったんだよね…」
放り出してしまったスマホを拾い、しぃちゃんの咀嚼シーンまで戻す。それをペニスと並べ、全力で扱きあげる。
「お、おおぉぉぉ…!」
しぃちゃんの口内でねっとりと嬲られる茶色。その茶色が今、自分のペニスに染みついている。
動画とペニスが、脳裏で重なる。10秒も持たなかった。
「ぁぁぁぁ!出る、でるぅぅぅ!?」
天井まで届く射精。すでに殆ど色を失い、潮と化している。
「はぁっ!はぁっ!はぁ…立てない…」
興奮は収まらないものの、立て続けの大射精に身体がついていかない。ベッドに倒れこみながら、残りのチョコの使い道を考える。
(普通に使ったら…あと1回か。どうしよう…飲む…?……うん、そうだ!)
タッパーを手繰り寄せ、顔の上で傾け──そのまま顔面にぶちまける。鼻と唇を中心に、徹底的に浸み込ませる。
(明日は休みだ!顔なんて洗わない!部屋も出ない!このまま一日中しぃちゃんと過ごすんだ!)
作業を終えて深呼吸。脳を突く香りに壊れた蛇口のように液体を吹き出すペニス。
「さい…さいこうだ…最高のプレゼントだよ…ありがとう…!ありがとう、翔太…!お前は最高の弟だ!」
僕は弟に対してこれ以上ないほどの感謝を捧げながら、気絶するように眠った。
翌日は、顔中に残るネバネバとしぃちゃんの咀嚼動画をオカズに、一日中ペニスを扱き続けた。
◇
僕は世界一幸せな人間なのかもしれない。
そんな錯覚さえ覚えながら、僕は笑顔で学校へ向かう。
死んでいた心は完全に取り戻した。僕の人生は、まだまだこれからなんだ…!
僕の高揚は、大地に"しほから直接"チョコを貰った話を聞かされるまで続いた。
〇〇君が無事ハッピーエンドを迎えられたところで、今作は一区切りです。
NTR超上級者向けの特級呪物を世に放出してしまった。
好評価が多ければ続きますが、恐らくは…。
ここまでご覧頂いた皆様の脳の健康を心よりお祈り申し上げます。