大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
次の日の朝、桃花さんは予想通りすやすやだった。
ふらふらになるまでお酒を呑んで、一時か二時ぐらいまでセックスしていたから仕方ない。
一人で家を出て学校へ。
学校が終わり真っ直ぐ帰ると、家の玄関を開けるなり桃花さんに謝られた。
どうやら昨夜の記憶はあまり残っていないらしい。
とはいえお酒を呑んで気分が上がり、何度もセックスしたことは覚えているらしい。
「モモ、酔って何か変なこと言わなかった?」
と、聞かれたから、
「トモくんのおちんぽより気持ちいい! って言ってくれました」
と伝えると、彼女は動揺しながら酔って覚えてないと否定した。
ただまあ、酔ったアレが本心ならいいかなと思って「そうですね」と適当に流すと、その落ち着いた感じがムカつくと余計にぶーぶー怒られた。
よくわからない。
で、次の日の朝──。
「……ん、ちゅ……じゅる、ちゅぱあ♡」
性を搾り取られるような快感を股間に感じて目覚めると、被っていた布団の山が上下に収縮する。
そして聞こえてくるのは、いやらしい水音だ。
「ちゅぱ、んんっ……もう、おっひふぎっ♡ あむ、ちゅ♡」
俺は布団を捲る。
そこにはエプロン姿の桃花さんが朝勃ちした肉棒を咥えていた。
「おはようございます、桃花さん」
「……ん、ちゅ♡ おはよう、祐輔くん。どう、最高の目覚め?」
「はい、めちゃくちゃ最高です。毎日してほしいです」
「毎日? もう、祐輔くんの大きいから、毎日したら顎が疲れちゃうけど……そんなにしてほしいの?」
「はい」
「ふぅん。じゃあ……いいよ♡」
桃花さんは笑みを浮かべて、そのまま肉棒を咥えていく。
毎朝こんな快感で目覚められたら最高だ。俺は横になりながら桃花さんの頭を撫で、勢いよく射精した。
それからも最高の性活は続いた。
朝は桃花さんのおはようフェラで目を覚まし、我慢できなくなったら少しだけセックスする。
夜は一緒にご飯を食べ、テレビを見たりゲームをしたりして、一緒にお風呂に入ってから寝るまで何度もセックスした。
気付いたら桃花さんは「ゴム付けて」とは言わなくなった。
それに射精するとき、無意識なのかどうかわからないけど両脚を俺の腰に回してホールドしてくるようになった。
中出しは駄目だというくせに、何度も中出ししそうになった。
予想よりもずっと楽しい一週間だった。
だけど今日、その一週間の最終日の日曜日。
おはようフェラで目を覚まし、桃花さんの手料理を食べて一息ついていると、彼女は悲しそうな表情で俺にスマホを見せる。
「……トモくんが、最終日だから四人でセックスしようって」
スワッピングは夫婦だったり恋人を入れ替えてするもの。そしてスワッピングの大半は、四人での乱交イベントに発展する。
もちろん現実でそんなことしたことないから、ほとんどAVの知識によるものだ。
俺としては、桃花さんの彼氏には見せなかったであろう乱れた姿を披露するのは興奮する。お前ではこんなに気持ちよくさせられないだろって。
だけど桃花さんとしてはしたくないだろう。
彼氏の前で他の男に抱かれること以前に、恋人が他の女を抱いて笑っている姿なんて見たくないはずだ。
「返事は?」
「してない。祐輔くんに聞いた方がいいと思って……」
そうは言っているが、実際には自分がしたくなくて返事をしていないのだろう。
彼氏はAVの見過ぎでゲーム感覚なのと、桃花さんへの愛情が欠片もないから平気だろう。
が、今でも彼氏が大好きで、ちゃんとご飯食べてるかとか仕事行ってるかとか、返事がなくても心配してメッセージを送り続けている桃花さんにとっては苦しいほど辛いはずだ。
俺は少し考え、抱き寄せる。
「四人でしなくてよくないですか?」
「え……?」
「最終日ならなおのこと、俺は桃花さんと二人で楽しみたいですもん。桃花さんはどうですか?」
彼女だってたぶん四人ですることを望んでいない。
せっかくの楽しい一週間を辛い思いでで終わらせるのは俺としても嬉しくない。
だったら男である俺が言うべきだろう。
「祐輔くん、いいの……?」
「いいのもなにも、別に俺、四人で乱交騒ぎしたいような変態じゃないですから。あれ、そう見てたんですか?」
体を離すと、桃花さんはなぜか泣いていた。
「えっ、どうしたんですか……?」
「ううん、なんでもないの。ただ、なんとなく嬉しくて……それに、朝はおはようフェラさせて、夜は次の日に筋肉痛になるぐらいセックスするくせに自分は変態じゃないって言うの、おかしくて」
「もう、ひどいですね」
「でも、良かった……モモも、その……今日は、祐輔くんと二人で一緒にいたい。だから、断るね」
桃花さんはスマホを操作すると彼氏さんに『モモは祐輔くんと二人でいたい』と連絡して、電源を切った。
返事を見たくないのだろう。
それは彼氏の返事を見て気持ちが変わるというよりも、今日一日を明るく過ごしたいからだ。
「じゃあ、今日はお外でデートしよっか!」
「デート、いいですね。そういえば学校とか仕事があって、一緒に外に出掛けたのって近所のスーパーぐらいでしたもんね」
「そうそう。そうと決まれば行くよ」
桃花さんは車のカギを手に取る。
「あれ、桃花さんって車の運転できたんですか? 仕事とかスーパーの買い物のときは自転車でしたよね?」
「ガソリン代が高いからね。節約して普段は使わないようにしてるんだけど、こういうデートのときぐらいは使ってもいいかなって!」
桃花さんはそう言うと「ほら、早く着替えて! 時間もったいないから!」と急かされる。
目的地もどうやら彼女の中で決まっているらしく、着替えが終わるとすぐさま家を出る。
朝8時。
桃花さんは家のカギを閉めると、手を前に出す。
「手、繋ごう……? 今日は、その……付き合ってる感じでいたいの」