大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
「も、もう……ムリだってばあ♡」
「じゃあ、ベッドに戻って続きする?」
二度目の中出しを終えた。
楓は呼吸を荒くさせながら浴室の壁に手を突く。
もう生ですることになんも言わないし、何なら中出ししても怒られなかった。
後ろから抱きしめ、乳房を触っても拒まれない。
すっかり俺を受け入れ、行為を悦んでくれているのだろう。
「ま、まだ、するの……?」
「もっとしたい。まだまだ硬いんだよ、ほら」
お尻の割れ目に勃起した肉棒を擦り付けると、楓は呆れたように眉を寄せる。
「なんでまだ、そんな……さっき射精したとき、小さくなったじゃん」
「一瞬な。だけど楓のこんなエロい姿見たら興奮して」
「エロくないってば、もう。まだ、したいの……?」
「したい。楓はもうしたくないのか?」
顔を寄せながら問いかけると、少し考えてから。
「……したい、かも」
「かも?」
「したい。だって、さっきの……なまら気持ちよかったから」
「一回目より?」
「うん。痛さ無くなって、気持ち良かった。だから、うん」
俺の手を掴んだ楓が、何か言いたげに瞳を潤ませる。
「ベッド、いこっ……♡」
その誘い方が自然なエロさがあって、また俺を興奮させる。
俺たちは浴室を出て身体を拭くと、そのまま部屋に。
だが、
「あっ、おじゃましてまーす!」
そこには奈菜がいた。
「な、ななな、なんで……なんで、こ、ここに、奈菜ちゃんが!?」
「合鍵届けに来たら誰もいなくって。で、部屋におじゃましまーすしたら、二人がシャワー浴びながらエッチしてるから、終わるまでここで待ってたの」
「待って、まっ……じゃ、じゃあ、聞かれ、聞かれ──」
「ばっちり聞いてたよ! 楓ちゃん、けっこう可愛い声で喘ぐんだね!」
「う、うそ……う」
「う?」
「うわああああああん……ッ!」
楓は叫ぶと、浴室へと逃げてしまった。
奈菜は俺を見て「どしたの?」といった顔をする。
「いや、お前のせいだよ」
「えっ、なんかした?」
「……」
どうやら奈菜は気付いていないらしい、普通の女子高生の感性というものを。
♦
「もう、楓ちゃーん。そろそろ機嫌直してってばあ。はい、ハンカチ。涙も拭いて」
「別に、怒ってなんか、ないもん……」
「ほんと?」
「ほんと」
「じゃあじゃあ、どんなセックスしたか聞いてもいい? ずっと聞きたかったの!」
「うっ、う……」
「う?」
「奈菜、静かにしておけ」
また叫びそうだった楓と、変態な本性が暴れ出そうとしていた奈菜。
二人を止めると、ぶーぶー文句のありそうな奈菜から鍵を渡された。
「はい、これ。合鍵作ってきたから返すね」
「ああ」
「こんなことなら、楓ちゃんの分も作ってきたほうが良かった?」
「いや、部屋が隣なんだからいいだろ」
「そっか。まあ、したくなったらお互いにチャイム鳴らせばいいもんね」
「そういうこと」
「ねえ、一つ聞いてもいい……?」
「「ん?」」
奈菜と話していると泣き止んだ楓が俺たちを見る。
「なんであたし……奈菜と祐輔の仲間に入れられてるの?」
「え、なんでって、もうそういう関係だよね?」
奈菜に返答を促されるが、なんとも言えない。
実際にそういう関係になったと話し合ったわけでもないから。
「えっ、違うの? じゃあ、もう祐輔とエッチしないの?」
「それは……」
「あっ、やっぱり遠距離恋愛してた元彼が忘れられないとか?」
「そうでは、ないけど」
「じゃあいいよね?」
「えっと」
「それにね、楓ちゃんが祐輔とそういう関係になってくれると、わたしも嬉しいの」
「奈菜ちゃんも、嬉しい……?」
「うん! だって楓ちゃんも祐輔のセフレになってくれたら、隣の部屋の楓ちゃんに喘ぎ声を気にする必要ないもん! 声我慢するの大変だから!」
「……あ、そう」
たぶん今ので楓もわかったんじゃないだろうか、奈菜がちょっと変な子だって。
「それにそれに、三人でしてみたいしね!」
「三人? 三人、え、三人って……」
「それはもちろん──」
「──奈菜、そろそろその辺にしておけ。それよりご飯持ってきてくれたんじゃなかったのか?」
「あっ、そうそう! お鍋の具材買ってきたの、楓ちゃんも一緒に鍋しよっ!?」
「え、あたしも、いいの……?」
「もちろん!」
心配そうにする楓に見られ、俺も頷く。
すると、楓は嬉しそうに笑った。
たぶん北海道から東京に一人で引越してきて寂しかったのだろう。それで友達(?)ができて嬉しいと。
友達は友達でもあれだけど。
「じゃあ料理の準備を……あっ、その前にこれ!」
奈菜は壁に何かを掛けかけた。
それは月曜から日曜までの一週間の小さな予定表みたいなもの。
消せるマジックを磁石で付ける。
「なんだそれ」
「予定表! 祐輔と、祐輔の部屋の予定みたいな」
「はあ」
「別にわたしはいいんだけど、楓ちゃんは祐輔とのエッチ中にわたしとか誰かが来たら嫌でしょ?」
「ん、ん……?」
楓が理解に追い付いていないよだが、まあ、言いたいことは俺にはわかった。
「要するに俺が家にいるかとか、誰がこの日に遊びに来るかとか記入しておくみたいなやつか?」
「そうそれ! はい、楓ちゃん!」
「ん、あ、ありがと……」
マジックを渡された楓はまだ理解しておらず、首を傾げる。
そんな楓に奈菜が悪意の一切ない満面の笑みで伝える。
「祐輔とエッチしたい日、書いて!」
「……え、ええ!?」