大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
「どうして、ここに……?」
「どうしてって、さっきメッセージ送ったじゃないですか」
俺は寝室に来る前、あらかじめ彩さんにメッセージを送っていた。
メッセージの内容は『話がしたいです』という短い文章だ。彩さんからは『今?』と返ってきて、すぐに『はい』と送り返すと寝室にいると伝えられた。
寝室を指定したのはどういう理由があるのか、それをこれから聞くのが楽しみだ。
「太一には一時間ぐらいで戻るって言ってありますから大丈夫ですよ」
「だ、だからって……」
「隣、座っていいですか?」
そう問いかけると、彩さんは無言で頷いた。
「そういえば彩さん、あれからあの男の人との浮気は続けているんですか?」
「……いいえ、もう辞めたの」
「へえ、そうなんですか。どうしてですか?」
「それは……」
口ごもる彩さん。
母親としての自覚を再確認した、みたいな感じだろうか。
もしくはもっといい浮気相手を見つけたか。
「じゃあ……」
俺は彩さんの太ももに手を置く。
「溜まってるんじゃないですか?」
「ちょっと、祐輔くん……やめて」
慌てて俺の手から逃れようとするが、彩さんの身体には全く力が入っていない。
「祐輔くんと、その……そういうことするのは、あれが最初で最後だって、そう……約束したじゃない」
「約束? ああ、俺と彩さんがラブホで何度もセックスしたときにしたアレですか」
「……そ、そうよ」
あの日のことを思い出したのか、太ももを撫でながら問いかけると身体がビクッと反応した。
「でも俺が今日、彩さんの家に泊まるって聞いたとき……彩さん期待していたんじゃないんですか?」
「そ、そんなわけ……あるわけないじゃない」
「本当ですか? 男を誘惑する香水を付けて、化粧の雰囲気もいつもと違う……。俺の為だったら、嬉しかったんですけどね」
「あっ! ちょ、ダメ……触らない、で……ッ!」
身体を抱き寄せながら胸を揉み、下半身を触る。
拒む彩さんだけど、やっぱり力はなく口だけだ。
「久しぶりの彩さんの身体……あの日から、ずっと忘れられなかったんですよ?」
「んっ、ダメ……なの。太一に、聞かれちゃう、から……ッ!」
「気付かれないから大丈夫ですよ。それにこれ……こんな状態で部屋に戻れませんよ」
ズボンを勢いよく押し上げる勃起したペニスを見せると、彩さんの視線は吸い込まれるように向いた。
「……ごくッ♡」
「俺、あの日から彩さんの為に、オナニーもしないでずっと溜めてきたんですよ」
「えっ……」
まあ、奈菜と今日も朝からしたから嘘だけど、やりたい盛りの中学生ペニスだ、気付かれないだろう。
「もうこんなになってるんです。助けてくださいよ、彩さん……」
「助けてって……そんな、こと……言われても」
「ほら、触ってみてください。あの日みたいに」
右手を掴みペニスへと誘導すると、彩さんは一切の抵抗もなく優しくペニスを包んでくれた。
「ああ、いいです……彩さん、気持ちいいです」
「ん……、ダメ、よッ♡」
甘えるような牝の声を漏らし、トロンとした瞳に見つめられながら、俺のペニスは彩さんの手で扱かれていく。
「彩さん、キスしましょうか」
「あっ、でも……んッ♡ ちゅ……ダ、メッ……アッ♡ レロッ、ああむっ♡」
お互いの舌を求めるように激しく絡み合う。
彩さんはかなり欲求不満だったらしく、唾液が口端から垂れるのを気にする様子がない。
「思い出しましたか、俺とラブホでした浮気セックスのこと」
「んッ……はあッ♡ 浮気、セックスなんて……い、言わない、で……ッ♡」
「だって事実じゃないですか。あの日も彩さんにこうやって手でしてもらって、口でしてもらって……それで、筆おろし……してもらったんでしたよね?」
彩さんの全身が性感帯になったかのように、太ももを撫でても、肩に手を触れても、胸を揉んでも、何処を触っても感じたように喘ぎ声を漏らす。
「彩さんも、本当はしたくてしたくて仕方ないんじゃないんですか……?」
「そ、それは……ダメ……ダメ、よっ……太一に声、聞かれちゃう」
「じゃあ、これはこのままですか?」
彩さんが右手で包むそれを見て、彼女は少し考える。
「セックスは、ダメなの……ッ! 声、出ちゃうから……だから、お願い……このまま手で……ううん、また口で抜いてあげるから。だからお願い」
「んー、じゃあまた口で気持ちよくしてもらえますか?」
彩さんはコクリと頷くと、そのまま床に膝を突いて座る。
「じゃ、じゃあ、するわね……」
早く射精させないと太一が下りてくるかもしれない。そう思って事を急いでいるのだろう。
「あっ、でも待ってください」
「……え?」
「そういえば彩さんに聞きたいことがあったんでした」
「え、なに……?」
ペニスを根本から舐めようとしていた彩さんを止める。
「この前行ったラブホに、大人のおもちゃがあったんですけど……あれ、彩さんも持ってたりするんですか?」
「え!?」
さすがにこの質問には驚いたのか、彩さんは手を放して慌てる。
「急に、どうしたの……?」
「持ってるのかなって……あれ、使ってみたいなって思っていたんです」
「それは……」
口ごもる彩さんだが、この寝室の棚に隠しているのは既に知っている。
情報源は太一だ。性に興味深々の中学生太一がいつだったか、寝室に両親が隠していることを話していたのを覚えている。
「あるんですか?」
「……ある、けど」
「へえ、見てみたいです」
俺は満面の笑みを浮かべながら聞いた。