大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
フェリーを降りた三人。
三人の他にも乗客はいたが、全員で14名ほどの乗客は全て女性だった。
男性よりも女性の方が多いと事前に聞かされていたので驚きはしないが、それでも不思議な感じだった。
だが、
「あれ、男の人」
汐音に指差されて純玲と凛子も顔を向ける。
その容姿を見て、三人は困惑したように声を漏らす。
「あれ、どう見ても年下じゃない?」
「だよね。高校生……いや、中学生?」
「中学生の弟と、同じ、かも……」
三人の視線の先の少年は、あきらかに成人していないのが見てすぐにわかった。
美形な顔だが童顔で、背丈も汐音より低い。
「本当にここ、淫夢島?」
汐音に言われて、純玲は「えっと、えっと」と慌てふためく。
すると、彼が三人の視線に気付く。
笑顔を浮かべながら軽く会釈されると、三人も慌てて返す。
「やっぱ、子供だ」
「だ、だよね……」
「でもさ、その」
困惑する二人に反して、純玲は少しドキッとした。
「かわいい顔じゃない。結構、タイプかも」
「「え」」
「え、犯罪? ダメ、これ?」
「ダメではないけど」
「でもでも、あの子も男性側の招待された人なら……えっち、めっちゃ上手いんだよね?」
自分よりも年下で童顔な少年がめちゃくちゃセックスが上手くて、そんな子に休む間もなくイカされて……。
つい妄想してしまい、純玲は顔を真っ赤にして興奮していた。
「さ、さすがにないでしょ」
「うんうん」
「そ、そう、だね……あはは」
二人は彼から視線を離す。
どうやら興味はあるけど、男側の参加者ではないと思っているのだろう。
だが純玲は彼の背中を目で追っていた。
「あれ、年下趣味だっけ……あれ、あれれ」
「どうしたの、純玲」
「ううん、なんでもない!」
20も上の旦那と結婚したから年上のおじさん好きだと自分で思っていたのに、おかしい。
そんなことを考えていると、受付らしき女性がやってきて参加者の女性たちと共にホテルに連れられていかれる。
道中、先に来ていた女性たちとすれ違った。
やはり男性は女性よりも人数が少ないのかあまり会わない。
「ああんっ、ダ、ダメですわ……っ♡」
ふと、ホテル近くの木々が生い茂るエリアから声が聞こえた。
三人と参加者たちは声のした方を向く。するとそこには一組の男女が。
夏真っ盛りの時期だというのに、絶対に暑いであろうドレスを着た女性が大木に手を突き、執事服を着た爽やかイケメン男にバックで激しく突かれていた。
「待って、くださいっ♡ 人が、みなさん、こちらを見てます……わ♡」
「そうですね。ですが、お嬢様のおマンコはわたくしめのペニスを絞めつけてますよ? 人に見られて興奮してらっしゃるのではありませんか?」
「そ、そんな、わたくしそんなはしたない娘では……おっ、おほおおおぉ♡」
参加者の視線を受け、口調とは似ても似つかわしくない喘ぎ声を発する女性。
「ただいま、コスプレ強化月間ですので! 島内どこでも、あの様に多種多様なコスプレセックスをお楽しみいただけます! では、こちらへ」
たったそれだけの説明をして、係の女性は再びホテルへと足を進ませる。
楽しい夢の世界にどっぷり浸る女性の嬌声を背に参加者たちもホテルへ。
「みなさんようこそ、淫夢島へ! 改めまして、招待状を確認させていただきますね!」
ホテルのロビーに到着すると、招待状の確認を済ませ、島内の地図を見ながらここでのルールを説明された。
「まず始めに、この淫夢島での出来事は全て夢の中での出来事ですので、島内の出来事や思い出を島外に持ち出すことは固く禁止しております。もしも約束を破られた方は、男性女性問わず重いペナルティを与えますのでお気をつけください。それと島内におります男性は全て神帝グループが推薦した者たちですが、万が一にも男性から暴力や無理強いを迫られたりしたら我々スタッフに報告ください。……適切な処理を、いたしますので」
不穏な言葉を聞かされてから、施設なんかの説明をされた。
遊泳できる海水浴場にビーチ。
泊まるホテルには温泉やプールはもちろんのこと、各種施設が用意されていた。
「島内での飲酒は自由。島内のあらゆる場所でお酒の提供をしてくれる、かあ……」
「良かったね、汐音! お酒大好きだもんね。ここで知り合った男性とお酒を呑みながら……とか?」
「バ、バカ、そんなこと、しないわよ!」
顔を真っ赤にしながら否定する汐音と、その反応を見て楽しむ純玲。
「では、次はパートナーの選定の仕方ですが。みなさんにはまず、こちらのプロフィールカードの記入をお願いしています」
そう言って渡されたのは、昔小学生の時に流行ったプロフィールカードだった。
「このプロフィールカードを元に、相性の良いパートナーをこちらで紹介させていただきます。もちろん、島内で出会った男性と仲良くなり、お互い同意のもと性行為を行うのも自由です」
この淫夢島へ来たということは、ここにいる全員が気持ちいいセックスを楽しみたいと考えているからだろう。
男性から誘われればいいが、もしも誘われなければ、女性からアプローチしなければならない。
中には自分から声をかけるのを恥じらい、踏ん切りがつかない参加者も毎回いる。
そんな女性の為に運営からのマッチングサービスというわけだろう。
「あ、あの!」
「はい、なんでしょうか?」
純玲は気になったことがあり、質問する。