大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
「はーい、いらっしゃい」
「おじゃまします」
次の日。
約束通り愛華さんの家へ誘われた。
家の中に入ってまず気になったのは──匂いだった。
別に臭いわけじゃない、ただ香水とは違った独特の甘ったるい匂いがする。
これは……お香みたいな類なのか。脳が蕩けるような不思議な感じだ。
「さあ、入って入って」
制服姿の愛華さんに連れられて、愛華さんの部屋へ。
匂いの出所は愛華さんの部屋の中か。一気に匂いが濃くなる。
「あっ、ごめん......お香付けっぱだったぁ。この匂い好きなんだよねえ、ふふん」
愛華さんがお香を消すと、煙が途切れる。
そして座らされたのは、小学生のときに使っていた学習机の前だった。
「この机、使うの超久しぶりなんだよねえ」
「捨てずに持ってたんですね」
「まあねえ、そもそもあんまこの部屋にいないから、置いておいてもいいかなって感じかな。あっ、何か飲み物いる?」
「ありがとうございます」
「おっけー、ちょっと待っててねえ」
愛華さんがキッチンへ向かう。
あまりこの部屋にいない、という言葉通り、この部屋はなんだか小学生のまま時間が止まっているみたいだった。
子供向けのぬいぐるみ、ピンク色のベッドやカーテン、他には何もない。
いや化粧棚だけは使われているみたいで、大人っぽさがあった。
子供と大人が一緒に住んでいる部屋、そんな感じがする。
「おまたせ。飲み物こんなのしかなくってぇ、いいかな?」
「はい、ありがとうございます」
「それじゃあ、かんぱーい!」
お水のペットボトルで乾杯か。
とはいえ、愛華さんはどこか楽しそうだった。
「なんか部屋に誰か入れたの久しぶりだから、変なの」
「そうなんですか?」
「うん、だっていつもうちが行く側だからさあ。でねでね──」
愛華さんのお喋りが止まらない。
俺は相槌を打つばかりなのに、愛華さんはボディタッチ多めで喋り続けていた。
「それで」
「愛華さん、そろそろ勉強しますよ」
「あ、そうだったあ......ごめんごめん。それじゃあ、よろしくお願いします。せんせぇ!」
なんとかマシンガントークを止めて勉強会が始まった。
勉強会が始まってもどうせサボってお喋りするんだろうな、と思っていたけど、意外と愛華さんは真面目に取り組んでくれた。
「それで、ここがこうなって」
「ああっ、なるほどなるほど......ふう、ゆうくんの教え方、すっごいわかりやすい!」
「そう言ってもらえて良かったです。それじゃあ少し休憩しましょうか」
「休憩? やったあ、賛成賛成!」
だいたい一時間ぐらい勉強したか。
隣に座る愛華さんは大きく伸びをする。
そんなことされると視線が身体に吸い込まれる、がっつりボタンを開けた胸の谷間へ。
「あっ」
すると俺の視線に気づいたのか、愛華さんと目が合った。
「見えちゃった?」
「そんなにボタンを開けてたら見えます」
「もう、もっとドキドキしてよお......うちの胸、高校生にしては大きいんだぞ」
まあ、確かに高校生にしては大きいだろうな。
それに全身小麦色に焼けた肌とは違って、胸の部分は水着のあとなのか白くて視線が吸い込まれる。
「ゆうくん......触ってみる?」
「え」
すると、豊満な胸を腕で抱えるように持ち上げた愛華さんが俺に寄りかかる。
こんないきなり来られるとは思っていなかったから、ついドキッとしてしまった。
「何言ってるんですか......」
「だって、なんかジッと見つめてたから、触ってみたいのかなって。それにほら、お勉強を教えてくれるお礼もしなきゃでしょ? うちにできるお礼なんて……」
愛華さんは持ち上げていた腕を下ろし、ぷるんと胸を揺らす。
「これぐらいしか、できないからさあ……」
明らかに誘っている。
中学生相手に何してんだこの人?
と、思ったけど、人妻相手に一晩中セックスしていた俺が言えたことじゃない。
「遠慮しておきます。俺は勉強しに来たので」
「もう、お固いなあ、ゆうくんは......あっ、彼氏のこと気にしてるの? 別に気にしなくていいんだよお」
愛華さんはイスをこちらに寄せ、身体を俺へと委ねる。
お香とは違った甘い香水の匂いと、愛華さんの柔らかい肌の温もり。
そして気づくと愛華さんの手が、俺の太ももに乗せられていた。
「うちってバカだからさあ......お礼とか、こういうことしか思いつかなくって。──だ・か・ら♡」
愛華さんは俺の耳元で囁く。
「うちのこの身体で......お礼、させてほしいなあ♡」
温かい吐息が耳たぶをくすぐり、全身がぶるっと震える。
♦
※愛華視点
──もう堕ちちゃったかな?
耳に吐息をかけながら、股間へ向けて太ももを撫で上げる。
まあ、こんなことされたら童貞くんじゃなくても誰だって揺らいじゃうよね。
だって今までエッチしてきた男の人たちもみんな、獣みたいに盛っちゃったもん。
「愛華さん……」
ほら、もう息荒くさせちゃった。
いいんだよ、今すぐうちのことベッドに押し倒して犯して。
あはっ、この目……この、うちとセックスしたくて仕方ないって感じの男の人の目、好きだなあ♡
「うちの身体......すっごくイイって評判なんだよねえ。だからお礼、させて……?」
太ももの内側を撫でながら伝える。
ゆうくんは「でも……」と弱々しく抵抗していた。
「あはっ♡ 大丈夫……うちに任せて?」
可愛い可愛い中学生をもっと焦らしてもよかったんだけど、なんだかうちがもうムラムラしてきちゃって限界かも。
だからちょっと強引に。
そのままゆうくんに唇を重ねる。
「ん、じゅる......ッ♡ ああむっ......ふふっ、ゆうくんはそのままでいいからねえ......うちが、リードしてあげるからぁ♡」
唇を啄むようにキスをする。
あっ、全身がビクッてした。童貞くん可愛いなあ。
なんかこれ、はまっちゃうかも。これからは童貞くん相手ともしちゃおっかなあ。
「愛華、さん……」
「ちゅ、あむ……あはッ、口開けて、舌出して……もーっと気持ちよくさせたげるからッ♡」
だってまだキスしかしてないのに、こんな蕩けた顔してくれるんだもん。
もっともっと気持ちよくさせたい。
もっともっと、うちがこの子のこと育ててあげたい。
キスの仕方も、胸の触り方も愛撫の仕方も、セックスの仕方も。
うちが教えてあげたい。
もっともっと──。
だけど、あれ……?
ゆうくんって、キスも初めてだよね?
「.....」
「キスが気持ちよくって、おかしくなっちゃう......? もう少しゆっくりしてあげよっか……?」
なんかゆうくん、キス上手くない?
どんどん主導権を握られて、なんかうちの方が気持ちよくなってきちゃったんだけど。
ま、まあ……気のせいかもだけど。だけど主導権を握り返さないと。
太ももを撫でていた手を股間へと這わせる。
ズボンの上からだけど、初めて誰かにペニスを触られたら、さすがに余裕とか無くすでしょ。
そうすれば──。
「──ッ!?」
「愛華さん……?」
「う、ううん……なんでもないよぉ……」
あ、あれ……。
手のひらに触れた感触にびっくりしちゃった。
勃起してるだろうなって予想はしてた。してたけど、これ……。
ゆうくんのペニス……すっごい大きくない?