大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
北海道の夏の夜は、エアコンが無くても東京ほど暑苦しくはない。
それでも、リビングの扉を少し開けただけで、もわっとした温い空気を感じた。
おそらくは空気が、というよりも、秋葉さんが周囲を暑くさせているんだろう。
畑仕事で引き締まった肉体。
腹筋は微かに割れているが、男のような筋肉質っていうよりも、引き締まった魅力的な身体だ。
何より豊満な胸があるから、お腹の引き締まりがより美しく映える。
汗の粒が浮き出した全身。
雫が垂れていくのを、光に照らされてはっきり見えた。
俺は唾を飲む。
娘とその彼氏の情事を見てオナニー。
母親としては、そんな姿を見られたら恥ずかしくて死にたくなるだろう。
ここは見なかったことにして部屋へ、それができる男としての配慮のはずだ。
だけどさ。
「秋葉さん?」
「──んっ!?」
こんな最高のシチュエーションを見なかったことにするなんて、俺にはできない。
部屋の扉を開けてリビングへ。
振り返った秋葉さんは、まるでシコっている最中に母親が部屋に入ってきた男子中学生みたいに慌てて誤魔化そうとした。
「祐輔くん、え、あっ、ど、どうして……じゃない、あっ、どうか、した?」
とはいえ、辺りに服を脱ぎ捨て、下着姿の秋葉さん。
ここから入れる保険なんかあるわけもなく、顔を真っ赤にしながら俺を見つめる。
まるで見なかったことにしてくれと、そう、潤んだ瞳で訴えているようだった。
「何してるんですか?」
だけど無理だ。
俺はゆっくりと近付き、テレビの画面を見る。
「もしかして、俺と楓のセックス見ながら一人でしてました?」
「ち、ちがっ、これはその……」
必死に否定しても、この発情した牝の匂いは消せない。それに愛液でたっぷりと濡らした下着を見ればすぐにわかる。
「どうでしたか?」
「え、ど、どう、って……」
このまま脅せばワンチャンあるかもしれない。
だがそれよりも面白い誘い方を思いついた。
「楓とのセックスです。お互いその、セックスするのは初めてで……俺、楓を気持ちよくできていると思いますか?」
あの楓のイキっぷりを見れば満点! むしろ主席合格!
だが、高校一年生は自分のセックスに不安を感じる年頃だから。
これはそう、不安を感じている娘の彼氏くんの、保健体育の相談だ。
「いい、と……思うわよ」
「本当ですか!? 良かった……ずっと不安で」
興奮気味に言う俺を見て、さっきまで動揺していた秋葉さんが少しずつ冷静さを取り戻していく。
「う、うん。楓も、気持ち良さそうだから……」
「良かったです。見ていて、改善点とかなかったですか?」
「改善点!? い、いや……そうね。例えば、少し強引というか……もう少しゆっくり、女の子の気持ちに寄り添って……みたいな、ね?」
この時はお互いに興奮しまくっていたから仕方ないが、確かにこれだけを見たら、盛った中高生のセックスだ。
技術も何もない。
なるほど、と俺は人畜無害な顔で頷く。
「じゃあ、どうしたら良かったですかね?」
「どう、って……」
「えっと、すみません困らせて。こんなこと、聞ける相手がいなくって。楓のお母さんしか……」
俺が楓を気持ちよくさせたいと必死に思っていることや、悩んでいること、純粋なことをアピールしたとこでもういいだろう。
一歩、足を前に出す。
「あの、秋葉さん……。俺に女性を気持ちよくさせる方法を教えてもらえませんか!?」
「気持ち、きっ、ええ!?」
「楓ともっと気持ちよくなりたいんです、お願いします!」
意味わからんお願いだが、自慰で火照った体にお酒で酔った頭。
目の前に一切の邪な気持ちの無い純粋な男の子が──しかも、旦那よりもいいモノを持った男が。
秋葉さんは唾を飲み、口を開ける。
だけど震えた唇を必死に閉じ、顔を横に向けた。
「ダ、ダメに、決まってるでしょ……祐輔くんは、楓の彼氏なんだから」
「それでもお願いします! 楓の為にも!」
「で、でもねえ……」
「言いたくなかったんですけど、実は楓、俺とのセックスに不満があるみたいなんです……」
「え、あれに不満!?」
あれにだ。
まあ、そんなわけないんだけど。
「もしかしたら、俺のセックス気持ち良くないのかも。それで、振られるかも」
「そ、そんなことは、ないと思うけどね……」
「振られたくないんです、秋葉さん! お願いします!」
「……で、でも」
「楓のお母さんとして、娘とその彼氏のセックスをサポートしてください!」
「え、えぇ……」
ゴリ押しからのゴリ押し。
先っちょだけ、先っちょだけしか挿れないから!
すぐ抜く、挿れたらすぐ抜くから!
ぐらいのゴリ押し。
だけど今の秋葉さんには、これぐらいのハチャメチャ感が丁度いい。
「教える、だけなら……指導みたいな……楓と、祐輔くんの、性事情を解決する為なら」
「ありがとうございます、よろしくお願いします、先生!」
「先生は止めてちょうだい……私だって、最近はそんな」
「え?」
「ううん、なんでもないなんでもない。じゃあ、その」
秋葉さんは座ったまま、ゆっくりと両脚を開いていく。
艶がかった黒の下着を隠していた手をどけ、秋葉さんは口を開く。
「まずは、その……女性の、おマンコについての勉強よ♡」