大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
「萌香さんを呼んで、どうするんですか?」
「決まってるでしょ、うちらのセックスを見学させんの」
愛華さんははっきりとそう言った。
俺は大きくため息をつく。
「なんで……そんなの、さすがに嫌がるんじゃ?」
「そう? うちはそう思わないかな。ってか、ゆうくんは不思議に思わなかった?」
「何がです?」
「なんで萌香ちゃんは順平くんのお願いを聞いたのか、って」
「それは、彼氏の頼みだからじゃないんですか?」
歩きながら聞くと、愛華さんは呆れたようにがっくりする。
「ゆうくんは女心をわかってないなぁ。ゆうくんはさ、萌香ちゃんに会ってみて、どんな印象だった?」
「真面目で大人しい、少し言い方は悪いけど根暗な感じ?」
「その通り。学校でもそうだから、たぶん素はそうなんだろうね。そんな子がさ、いくら大好きな彼氏の為とはいえ、見ず知らずの男とセックスすると思う?」
「……」
まあ、確かに言われたらそうだけど。
「愛が成せること……?」
「そんなのありえません! うちみたいなセックス大好きな子なら百歩譲ってわかるけどさ、普通の子はいくら彼氏に頼まれても他の見ず知らずの男とセックスなんてしたがらないよ。それに出会い系とかマッチングアプリで知り合った男とだよ? どんな気持ち悪い男が来るかわからないんだよ? そんなの普通は無理でしょ。ましてや萌香ちゃんは、さっきゆうくんが言ったみたいな子だよ、ありえると思う?」
「……まあ、変ですね」
「そこで考えられるのは一つ」
ピコンと愛華さんのスマホが音を鳴らす。
それを見て彼女は笑みを浮かべ、振り返り、画面を俺に見せる。
──わかりました。
そう書かれた、萌香さんからの返信だ。
「萌香ちゃんは表に出さないけど、裏の顔はうちらと一緒ってこと」
「つまり、変態ってことですか?」
「その通り! で、この返信。うちは『彼氏が寝たら』って言ったの。それって、彼氏には内緒でって意味なんだけど、萌香ちゃんは『わかりました』って返したんだよ。これから寝取らせを頼む男の部屋に一人で、しかも彼氏に内緒で行くって、それはもう、何かしら期待してるんじゃないかな?」
「まあ、少し考えれば躊躇う状況ですね」
「そうそう。まあ、全部うちの憶測だけど」
そう言って前を歩く愛華さん。
「なんだか今回は珍しく冴えてますね。普段のセックスのことしか頭に無い愛華さんじゃないみたいです」
「なにそれ、ひっどーい!」
「あはは」
「まあ、さっき二人の話を聞いてるとき、黙ってなくちゃいけない雰囲気だったからね。その時に考えたの。それに二人は同級生だから、少しの違和感が気になっちゃって」
「違和感?」
「メ・ガ・ネ! 萌香ちゃん、赤いふちの眼鏡をかけてた。いつも黒の地味なやつなのに」
そういえば赤色の眼鏡かけてたな。
少し派手で、あれだけで色気が増した感じはあった。
「それがどうしたんです?」
「ちょっと、エッチな顔してた」
「……はい?」
「だから、エッチな顔してたの! きっと二人でいるときとかは眼鏡を変えてスイッチを入れるタイプなんだよ、うん、きっと」
女の勘、というやつなのか。
それはわからないけど、まあ、何かあるのは理解した。
そして俺たちは部屋に戻ってきた。
「「あ……」」
そこで目にしたのは、酔い潰れて眠ってる彩さんの姿だった。
「忘れてた、わけじゃないんですよ」
「そ、そうそう、忘れてたわけじゃないの……とりあえず、布団まで移動させよっか」
久しぶりに羽を伸ばして遊び、お酒を呑んで、ドッと疲れがきたのだろう。
和室の布団まで移動させても起きず、気持ちよさそうに彩さんは眠っていた。
♦
「あ、あの……」
「いらっしゃい、萌香ちゃん」
11時を過ぎたころ、萌香さんが部屋に来た。
予定ではもう少し遅くなるかなと思ったんだけど。
「順平くん、もう寝たの?」
「えっと、はい……疲れて、すぐ寝ちゃって」
「ふふ、疲れてって、セックスしてってこと?」
「そ、それは……」
顔を真っ赤にさせもじもじする萌香さん。
図星だろうけど、温泉から出てまだ1時間とちょっとしか経っていない。
あっさり終わったんだな。
「萌香ちゃん、何か飲む?」
「あ、はい、ありがとうございます」
「もう、同級生なんだから敬語はいいって」
「で、でも……」
「まあいいけど。ほら、中に入って入って」
「あっ、はい、おじゃましま──」
扉が開き、萌香さんと目が合った。
浴衣を脱いでテーブルに座り、勃起したペニスを愛液と精液で濡らした露出した俺と。
「あ、あああ、あの……」
「ごめんごめん、ちょっとうちらもさっきまでしてて。萌香ちゃん、適当なとこ座って」
大声を出さなかったが、かなり離れた位置に座り、目を伏せる萌香さん。普通なら怒って帰ってもおかしくないんだけど、帰らなかったか。
愛華さんは飲み物を彼女に渡すと、俺の前に座りペニスに顔を寄せる。
「ごめん萌香ちゃん、ちょっとお掃除フェラするから……その間、ゆうくんとお喋りしてて」
「え、あの、愛華ちゃん」
「いただきまぁす……♡ ああむっ、れろっ♡ ん、ちゅ♡」
愛華さんは萌香さんとの話を早々に切り上げ、俺のペニスにしゃぶりつく。
萌香さんはというと、顔を背けていたが、ちらちらとこの行為を見ようとしていたのがわかった。