大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
「ん、美味しい……っ♡」
右手に射精した精液を、奈菜は何の躊躇いもなく舐めとる。
中学生では出せない淫靡さが、射精したばかりのペニスを興奮させる。
「ほんと、祐輔の精液……濃くて、すっごい喉に絡みつく♡ ねえ、蘭華にも飲ませたの?」
「あ、ああ」
「ふぅん、蘭華もこの味知ってるんだ……♡」
どこか嬉しそうに言う奈菜。
俺は唾を飲む。
そして丁度良く、バスが家の近くに停まった。
「祐輔、どうしよっか……? これで満足した?」
奈菜に誘われ、俺は何も言わず彼女の腕を掴む。
家まで我慢できず、俺は実家近くのラブホに奈菜を連れ込んだ。
「祐輔、すっごい興奮してる♡ 嬉しい……♡」
ベッドに押し倒すと、奈菜は嬉しそうにしながら両手を俺に伸ばす。
そのままスカートを捲り、下着をずらし、勃起したままのペニスを膣内へと挿入する。
「あっ、ああ……入って、きたぁ……っ♡」
中学生に戻って変わったのは俺だけじゃなく、そんな俺と何度もセックスしてきた奈菜もなんだとその時に初めて気付いた。
♦
あれから数日が経ち、二学期が始まった。
地元が違う蘭華とはあれからも連絡は取り合っている。
そういえばあの後、幼馴染の慶谷に告白されたらしい。
しかも、セフレではなく彼女としてだ。だが彼女はその告白を断った。
俺のセフレでいることを望んだらしい。
「──祐輔、お願い、もっと突いてぇ……ッ♡」
「ああ!」
「ずっと会えんくて寂しかったんよ♡ だからもっと、もっと激しく犯して……ッ♡」
彼女とは土日や長期の休みとかでは会いに行くようにしていた。
俺に抱かれず寂しくなって、慶谷の下に戻ったら悲しいからな。万が一にもそんなことはないだろうが。
ただ、彼女に関してはとりあえず高校に入ってからのお預けだろう。
そして俺は相変わらずのセックス三昧だ。
人妻の彩さんとギャルの愛華さん。
寝取られ女の萌香と清楚美人の紗奈恵さん。
四人とは時間があればセックスしていた。
それぞれ違ったタイプのいい女で、会えば何度も何度も犯した。
だが四人以上に、奈菜とセックスする回数が多かった。
「……そろそろ、屋上でエッチするの寒くなってきたね♡」
「夏も終わったからな。それじゃ、膣内に射精して終わらせるぞ!」
「あんっ♡ いいよっ、来てぇ……ッ♡」
あのバスでの一件から俺は奈菜にハマった。
それは身体だけでなく雰囲気なんかが、俺を興奮させるからだ。
学校では屋上や図書室で。放課後は俺の家や、誰かが家にいたらラブホやカラオケなんかでしている。
何処かしらで奈菜とは毎日している、といっても過言ではないかもしれない。
中学生に戻って、将来はグラビアアイドルから大人気女優としてテレビで毎日のように見ていた奈菜をセックス漬けにしてやろう、俺から離れられない女のうちのただの一人にしてやろう──とか思っていたが、少しずつ俺が奈菜にハマって、彼女以外の女を求めなくなってしまっているようだった。
「このままじゃ、マズいよな……」
家の風呂に浸かりながら俺はぼやく。
まるでサキュバスに精液を搾り取られて、空にされたような気分だ。
奈菜にハマって一人とだけ関係を持つ、というのは人としては正しいかもしれないが、せっかく中学生に戻ったというのにそれでいいのかとは思う。
好き勝手に生きていくと決めた。
大勢の女を喰らい、好き勝手に。
だが今は一人の女に、俺無しでは生きられないようにするんじゃなく、俺が彼女無しでは生きられないようにさせられそうになっている。
このまま大人しく過ごすのか。
そしてまた、このまま大人になっていくのか。
「それでいいのか……?」
とはいえ、奈菜以外に抱きたいと思えるような女なんていない。
もっとこう、心も身体も燃えるような女たちとセックスがしたいんだ。
いや、ただセックスするだけじゃなく、その過程でも興奮していきたい。
好き勝手に生きるというのは、そういうことだろう。
「だが、そんな女……いや、待てよ」
浴槽で立ち上がり思い出す。
そうだ、そうだった。この時期になったら彼女たちが来るんだった。
俺は笑みを浮かべ、新しいイベントが訪れるのを待った。
♦
土曜日の早朝。
まだ朝の五時頃という早い時間に、俺はウインドブレーカーに身を包み玄関へと向かった。
そんな俺を不思議そうに見つめる母さん。
「あれ祐輔、今日は朝早いのね」
「少しランニングしてこようかなって」
「ランニング? あんたが? 珍しいわね」
「まあね。じゃあ行ってくる」
早朝ランニングなんて初めてするんじゃないだろうか。
自分でも柄ではないと思いながら、目的地へと向かった。
…………。
……。
近所の公園で二十分ぐらい走っただろうか。
同じ道をぐるぐると走っているだけというのは退屈だ。
そしてすれ違うのはウォーキン中の老人夫婦や犬の散歩なんかで、俺みたいな中学生はいない。
あとどれだけここで走ればいいのか。
「今日はいないのか。でも、確かこの時期のこの時間だったはずだが……」
もう帰ろうか思った、そのときだった。
「いた」
自販機の前で首を傾げる女性がいた。
ランニングウェアを着た──銀色の長髪を後ろで縛った外国人の女性だ。