大人の知識を持ったまま中学生に戻った俺は好き勝手に生きていく 作:柊咲
「懐かしいですか?」
「(ど、どうしてこの映像を……)」
「持っているのか、ですか? ネットで検索したら見つかりましたよ。まあ、かなり画質が悪いんで、ほとんどの人はこの女性がサテラさんだとは思わないでしょうけど」
映像も音声も流れている。
けれど女性は目隠しされているため顔は確認できない。
この映像を見ても、きっと素人が撮った古いAVだとしか思わないだろう。だから今まで、というか、俺が35才になってもこのことが表に出てこなかったのだろう。
アイドル時代のサテラさんが、仮面を付けた老人三人に身体を触られ、喘いでいる映像なんて。
「これ、サテラさんですよね?」
「(……)」
「教えてくださいよ。この女性の色っぽい唇とか全体の雰囲気とか、それにここ……胸のとこにあるホクロ」
「(あ、んっ……)」
「画質が荒くてわかりにくいですけど、位置一緒ですよね」
乳房を触って問いかけると、サテラさんは映像から顔を背ける。
俺は彼女の頬を抑えて映像を見せながら、もう一度、問いかけた。
「サテラさんですよね?」
「(……ええ、そうよ。私がまだ売れないアイドルをやっていた頃。枕営業で仕事をもらっていた頃の映像よ)」
呼吸を荒くさせたサテラさんは、映像を横目に見ながら教えてくれた。
「(毎月のように知らない男性に抱かれてたわ。ほとんどがお偉いさんだから映像は残らないと思っていたのだけど、残っていたなんてね)」
「みたいですね。それにしても、サテラさんがアイドルをしていたなんてびっくりしましたよ」
「(一年も活動していないけどね。あの人と出会って、そのままひっそりと引退したもの)」
「そうなんですか。それで、ドロテアが生まれてからもそういう活動はしてないんですか?」
「(そうよ。ただ娘のフィギュアスケートとしての活動費用を援助するって名目で、何人もベッドに誘ってきたけどね)」
「受けなかったんですか?」
年を重ね、子供を産んだと言ってもまだこれだけの美貌だ。まだまだ大勢の男たちを魅了することができるだろう。
何より俺にしてくれたあの性技があれば、どんな男だって骨抜きにできただろう。
「(最初は、これで娘を支えられるって気持ちが揺らいだけど、娘がいるのにいろんな男性に抱かれるのをあの子が知ったらなんて思うかって……それに、あの人が亡くなったとはいえ、結婚してそういうのは止めようって思ったのよ)」
妻として、母親として、もうそういうことは止めようと思ったということか。
「だけど、本当のサテラさんの姿はこっちですよね?」
「(あんっ、はあ、んん……っ♡)」
「男の肉棒を奉仕して、激しく犯されて感じる女」
映像でのサテラさんは、ベットで横になる老人に跨り淫らに腰を振っていた。
それだけでなく、両サイドに立つ二人の男のペニスを握り、目隠しされた彼女は恥じらう様子もなく舌を突き出してご奉仕していた。
目元は見えないがその表情は満足気で、無理矢理にさせられているようには見えなかった。
そして映像を見ながら乳房を俺に揉まれている彼女は、顔を赤く染めて興奮していた。
「いい妻でも、いい母親でもあるけど、こっちの忘れようとした姿が本物のサテラさんですよね?」
「(も、もう、昔のはなしよ……だ、だからっ♡)」
「忘れようとしても忘れられないものでしょ。こうやって胸を触られただけでも、当時のことを思いだして身体が疼くんじゃないんですか?」
乳房を触っていた手を秘部へと移動する。
下着越しに触れた指先は既にびっしょり濡れていた。
「映像で映っている昔の淫らなサテラさんと、俺の肉棒をこの穴で咥えて感じていたサテラさんが、本当のあなたじゃないんですか?」
「(それは……)」
「だから今日は、サテラさんに昔のことを思いださせたいんです。ほら、寝室に行きましょうか」
彼女の手を掴んで寝室へ。
ノートパソコンで流れているサテラさんの淫らな映像は流れたまま。
布団を敷き、彼女の服を脱がしていく。
サテラさんは期待感をその表情から消せていない。
「(祐輔くん、何をする気なの?)」
「何って、ただのセックスですよ。もしかして誰か男を呼んで複数人でするのを期待しました?」
「(そ、そんなわけないでしょ)」
少しは期待していたのかもしれない、映像に映る自分の淫らな姿を見て、あの頃の快感を思い出して。
ただ俺は、気に入った女を他の男に抱かせたいという性癖はない。
独占して、感じさせて、何度も何度もその身体を堪能するのが好きなだけだ。
なので当時のことを思いださせるように、裸にさせた彼女に目隠しをした。
「(祐輔くん、待って……)」
「映像と同じことをするだけですよ。まあ、ここには俺しかいないので、玩具の力を借りるしかないんですけど」
持ってきた大人のおもちゃをサテラさんに渡す。
ゴム製だが、目隠しされた彼女でもその形を手で触るとすぐに何かわかった。
肉棒部分を指で撫で上げ、亀頭を指先で触れる。
大好きな肉棒を気持ちよくさせるようなその慣れた手付きは、きっと無意識にしているのだろう。
「さっきの映像みたいにそれでオナニーしてください」
「(これで、オナニーを……)」
「本物の肉棒は……ほら、ここに」
ぽってりとした唇に勃起した肉棒を擦り合わせると、サテラさんは微かに口端を上げた。