美少女TSおやじは異世界帰還者 帰還後イチャイチャエロエロ生活【後半からはVRファンタジー世界編】 作:えぴっくにごつ
Part13:「再び電子の世界へ」
さて。
そんな淫らで艶やかな行いを伴う、それぞれの日々生活を過ごしていた各々であるが。
その最中に寄越されたのは、FLH――Future Lost Heartを名称する存在からの便り。
先日に電子の異世界を冒険した星図や寿有亜を、その異世界に招いた張本人。そのFLHからの何か用事、頼みがあるとの申し出。
星図に寿有亜等は、まずはその詳細を聞くべく。
再び電子の世界を訪れる運びとなった。
そこは、何か不思議な空間。
多角形状のホール型の空間に、それなりの広さを確保した何らかの施設。
程よい光源で照らされ、何らかの機械装置類が汚くはないがそれなりに雑多に置かれている。
漠然と表現するなら、宇宙船、宇宙ステーションの内部のようなイメージを浮かべる場所。
「――っと」
「ほいっ」
「――ふっ」
「よっ」
そこに、突然に四つ分の人の姿が現れた。
まさに、瞬間移動でもしてきたかのようなそれで。それぞれ少しのラグを伴い出現し、この場所に降り立ち足を着く。
それこそ他ならぬ星図にモカ。
そして寿有亜にヨロズであった。
今に在っては星図と寿有亜は本来の男性の姿。
その今しがた驚きの現象光景に、しかし当人等はにあっては何でも無いことのような様子だ。
明かし説明すれば、ここは星図等四人が在り住まう現実世界とは別の――異世界。
厳密には現実世界と、四人が冒険した電子の異世界の間にある。同じく電子のしかし「狭間」の世界。
その一点に設けられた、一種のラボに値する施設だ。
そして星図等がこの場を訪れるのは、実は初めてでは無かった。
「おっと、同時かっ」
相手コンビの同時の到着を見止め、星図は声を零す。
また実は、両者はこの場所での現地集合合流を事前に約束していた。しかし両コンビが同時にこの場に降り立ったのはたまたまであり、その偶然に対して零された星図の一声だ。
「やぁ、星図くん。丁度よかったね」
そんな星図に、寿有亜からそんな言葉がかかる。四人は異世界の出会い依頼、元世界に戻ってからも日々交友を重ねるようになり。すでに不要な遠慮は無い仲だ。
「ヨロズちゃ~~んっ、せんしゅうぶり~~っ」
「はいはい先週ぶりっ」
モカはヨロズに駆け寄ると、その手を取ってにぎにぎと握り本日の出会いの挨拶の交わし。ヨロズは元気過ぎる妹でも相手にするようなそれで、挨拶を返す。
「だね――しかし、ここはまだ慣れないな……」
星図も寿有亜から掛けられた言葉に気軽に返し。次にはこの異空間の未来的な施設内に、少し落ち着かなそうな様子を見せて零す。
かつての電子の世界の冒険の後、その帰還は唐突で慌ただしいものとなってしまい。一度の帰還の後、詳しくの事後調整他のために、星図等はそのFLHに招かれてこの空間を何度か訪れていたのだが。
しかし、この異なる空間には未だに少し慣れずにいた。
「――よく来てくれた、‶希望の星〟に‶生の祝福〟。そして相棒たち」
そんな四名に、空間の奥側より透る声が聞こえかかったのはその時だ。
今の異様な表現は、それぞれ星図と寿有亜を示す名称。
それぞれが視線を向け、そこに見えたのは。雑多に置かれた装置類からちょうど出て来た様子の――一人の少女だ。
フワリとした黒髪で可愛らしい顔立ちを飾る、十代前半程の美少女。
「あっ――FLHさんっ」
それに、代表するように星図がそう少女を呼び返す。
そう、その美少女の正体こそ――件のFLHであった。
その出自は、元は電子の異世界の端に存在した、名もなき簡易なAI機器に過ぎなかったのだが。
その電子の世界の誤算、いや運命の悪戯か。
自我を有するに至り、そしてFLHは‶外の世界〟――現実世界に、限定的だが干渉できる特性を有していた。
そのFLHによって、星図と寿有亜は。
消滅の危機を有していた電子の異世界を救うため、「イレギュラー」な分子として呼び寄せられ。
そして見事、戦いの果てに異世界を救って見せたのだ。
そして、その一騒動が終わった後。
FLHはその驚異的な干渉能力他を持って、この狭間の空間に自分のラボを設け。
AIであったその体に、しかし生まれた探求心のままに。さまざまな「調査」に熱心に注力していた。
前述の、事後調整などでこのラボを訪れた際に、星図に寿有亜等もそれらしき場を目にする機会はよくあった。
「FLHさんひさしぶりーっ、今日もかわいい~っ」
そんなFLHに駆け寄って行ったのはモカ。
小柄なFLHは次にはモカに捕まえられ抱き包まれ、モカにワチャワチャとかわいがられ始める。
「絆の相棒も、健やかそうで何よりだ」
それにされるがままに抗う様子も見せず、FLHそんな再開を喜ぶ言葉を返す。
傍にはヨロズの「やれやれ」と呆れる色の顔。
「それで、FLH。自分等に頼みたい事の詳細を早速聞いてもいいか?」
そこへ、本題に入る言葉を入れたのは寿有亜。
再び説明するが、本日に四人がこの異空間のラボを訪れた目的は。FLHからの頼みごとを聞くためだ。
「そうそう、何かシミュレーションのテスターを探しているって話だよね?」
それに星図も続け。前もって伝えられていた所にあってを訪ねる。
「うーん?また何かのゲーム?」
「今度はなんの荒事をさせようって?」
それにモカは、(0ω0)?な顔で尋ねる言葉を腕中のFLHに降ろし。
ヨロズは少し皮肉気に揶揄う色で言葉を向ける。
「あぁ、その通りだ。だが荒事ではない。今回は――」
それぞれの問いかけに、FLHは肯定とと断りを述べ。そして、
「人間の「性交、性文化」の詳細を調査したい。君等には、テスターとなってその様子をシミュレーションで見せて欲しい――」
次にFLHが発し伝えたのは、そんな言葉。
「……え?」
「ん?」
「ほぇ?」
「あぁ……?」
それに、すぐには理解が及ばず。
星図、寿有亜、モカ、ヨロズの四人は。
それぞれの「ハテナ」を示す声を、思わず上げてしまった――
詳しくFLHの話を聞くとこうだ。
FLHは目覚めた探求心のままに、ありとあらゆる事象を調べる事に手を伸ばしているとの事らしい。その範囲はFLHの産まれの異世界に留まらず、星図等の現実世界の情報にも及んでるらしい。
そして今、特に興味を示しているのは人間の性文化であると言う。
ただの繁殖、子孫繁栄の域を越え。ありとあらゆる形態で情熱を注ぐ人間の性文化の在り方は、FLHから見て大変に興味深いものであるらしい。
そして、そんなFLHが星図等に要請するのは。FLHが作成したシミュレーターによる性分化の調査、再現、試験――
砕き、要約しよう。
体感型の性文化シミュレーター――言ってしまえばVRエロゲに入ってもらい、星図等に色んなエロいことを見せて欲しい。
……との事だ。
(――……FLHさんが、エロゲやエロ本に出てくるご都合主義エロ展開のための人口知能みたくなってる……!)
一連の詳細を聞き。星図が最初に思い、FLHに抱いたのはそんな感想であった。
といか実際、今のFLHはそれそのものであった。
「――しかし、マジか」
それから。
全てをかみ砕き理解し、改めて言葉を零したのは寿有亜。
流石の想定を少し越えた要請に、四人は面食らったが。
――そんな四人は。今はと言えばすでにFLHの作成したシミュ―レーターに潜るべく、準備を終えていた。
結局、安全性には問題ない事を解かれ。
そして別に普段からエロいことをしまくっている四人に、そこに関する抵抗は無く。
モカの「いいじゃん、おもしろそうじゃないっ?」という言葉に、他三人も無くはない興味を揺さぶられて決め手となり。
エロシミュレーションのテスタープレイヤーとして、協力する運びと決まったのであった。
ちなみに準備と言っても、ちょっとしたコネクタにセンサー類を身に着けるだけで。それぞれ思い思いに立っている四人。
元よりここは電子の世界。
そこからまた別に用意した電子空間に飛ぶのに、大きな手間はいらないそうだ。
「協力、改めて感謝する。詳細のガイドはダイブ後に逐一行われる、それを頼りにしれくれ」
それぞれの立つ四人に。改めての礼と、案内の言葉を掛けるはFLH。今の彼女は、何か天井から伸びるアームによって宙にある座席に座り、手元のコンソールなどを背かしく動かしている。
「私も逐一モニターしている。何かあればシミュレーター内から直接コンタクトも可能だ――では、起動する」
続け言うと、FLHはまた手元のコンソールを操作。
「うぉっ」
次には、四人それぞれのからはまさにゲームのVRダイブ演出のように。青白く発光するベールに包まれる。
「――楽しんで来てくれ――ダイブ・オン」
そして、FLHの声がまた紡がれた直後。
星図等は一層眩さを増した光のベールに包み飲み込まれ。
星図等の意識は飛ぶように、シミュレーション内へと引き込まれた――